Coolier - 新生・東方創想話

Orient de Folkloro

2008/05/24 14:13:15
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(以下数文、前置き。下らないパロディなので、飛ばしても何ら問題は無いです。)


どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。


ことにマリ×アリや幼女がお好きな方は、大歓迎いたします。


当文章は注文の多い作品ですからどうかそこはご承知ください。


注文はずいぶん多いでしょうがどうか一々こらえて下さい。


・お客さまがた、ここで自分が性格崩壊に耐えられるかどうか確かめてください。

・どうか在り来たりなお話である事をご理解下さい。

・登場人物、ことに姿が変わる者の性格崩壊に対する苦情は、みんなここに置いてください。

・いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。

 もうこれだけです。どうか貴方の時間を無駄にするやもしれぬ事をご了承ください。


いや、わざわざご苦労です。大へん結構にできました。さあさあ作品をお読みください。






1.

「う~ん、今日も良い天気ねぇ・・・。」


私は、アリス・マーガトロイド。魔法の森に住む魔法使いだ。当然、魔法の研究を生業としている。

今日はパチュリーと共同で研究する日だったわね。魔理沙も行くって言ってたし、おめかししますか。


べ、別に彼奴が行くからめかし込む訳じゃ無いけどね! そうよ全く、人の気も知らないで・・・。


「ん?」


ふとテーブルを見ると、私の作った朝食が少し無くなっている。そして何か物音がする。


犯人は、あっさり思い付いた。何も無い所からいきなり現れて、人の食事を掻っ払う様な奴。


・・・そんな事をするのは、スキマ妖怪しか居ない。良い機会ね、ガツンと言ってやりますか。

「紫、貴女いい加減に――・・・え?」




其処に居たのは、紫では無かった。・・・幼い、女の子だった。




「ええぇぇぇぇぇーーー!? どういう事よ、コレぇぇぇぇぇーーー!?」



2.

オーケー、現状を確認しよう。


私はアリス・マーガトロイドで、魔法の森に住んでいる。

私の目の前には、紫の服を着た女の子が居る。

その子は、境界を使って此処に来た。周りに何も無いから、恐らくそうなのだろう。


――つまり、信じ難いが此奴は紫だ。幼女化した紫なのだ。

それだけでも信じられないが、更に輪を掛けて信じ難いのが・・・。


「ママ~。」

そう、あろう事か私を母親だと思っているらしい。まぁ、懐いてくれるのは嬉しい物が有るが。


頭痛が痛い。じゃない、頭が痛い。平穏な日常が、一瞬にして吹き飛んだ。

これで魔理沙でも来た日には、もう絶「邪魔するぜー。」・・・何で狙った様に来るのよ、アンタ。

何処かから覗いていたんじゃないの?・・・あら、どうして固まって「ママ~。」――。




場が、完璧に凍り付いた。其れこそ、パーフェクトフリーズも真っ青な位に。




・・・あぁ、そうか。此処には、私以外にもう1人居たんだっけ。忘れてたわ、ハハハ。




魔理沙が化け物を見る様な目つきで私を見ている。明らかに誤解した表情だ。




「あ、あー、えーと、その、御、御邪魔だった、だぜ・・・?」




えぇそうね、果てしなく邪魔だったわよ。序でに語尾おかしいわ。




「ハハハ、ハハ、ハ・・・。」




あら、どうしたの魔理沙。折角来たのに、もう帰るのかしら?




「あ、あぁ、帰るぜ、全力で帰らせて戴くぜ、ハハハハハ・・・。」




まぁ、待って。一寸話が有るから、其処に座って、ね?




「い、良いぜ、帰るから、ハハハ・・・――アリスの馬鹿ーーー!! 隠し子、スケベ、変態ーーー!!」




ちょ、一寸待ちなさい! 何よ変態って! 話を聞きなさ――あ、行っちゃった・・・。




あぁぁぁぁ。依りに依って、一番知られたく無い奴に知られちゃったわ・・・。



3.

――取り敢えず、この子を連れてマヨヒガに行きますか。今頃、主が居ないって大慌てでしょうし。




「ん、貴女は何時ぞやの・・・。何の御用で?」


「え~っと、・・・貴女の主って、今、居るかしら?」


「紫様? いや、紫様は・・・。」


「もしかして、居ないの?」


「――あぁ。今朝方様子を伺いに行ったら、蛻の殻だった。全く、何処に行ったのやら・・・。」


あぁ成る程、又気紛れにどっかに出掛けたと思ってる訳ね。


「それがねぇ。・・・居るのよ、此処に。」


「ハハハ、冗談は止してくれ。紫様の服を着た女の子なんて――え?」


「・・・。」


「その顔――まさか、本当に・・・?」


コクリ。


「紫様?」


コクリ。


「小さくなった?」


コクリ。


「・・・○×△□※★△♭♯ーーー!?」


――世にもきみょんな絶叫が、マヨヒガに響き渡った。




「落ち着いた所で、何故こうなったか判る?」

「う~ん・・・『境界』を使って移動した時に、間違えて『年齢の境界』ごと移動したのでは無いかな。」

「・・・自分で言って、どれ位信じてる?」

「1割程度。だが『境界』以外に原因は考えられない。何故、そんな事になったか解らないが。」


「まぁそうね、其れ位しか思い付かないわ。それじゃあ、後は任せたから。」

「あぁ判った、済まないな。何れお詫びしよう――ほら紫様、戻りますよ。」


「え?」


「いや、マヨヒガに戻るんですよ。」


「・・・え?」


「だから、帰るんですよ。」


「――いやっ! ママといっしょがいい!」

「あ~もう。何を我が儘言ってるんですか、さっさと戻りますよ。」

「いやぁ~! マーマーといっしょがいいのー!」

「だから貴女の居場所は此処だと何度言えば――・・・紫、様?」


「・・・ひっく、ぐす――えぇぇぇぇん!」


「え、うわ、ちょ、ちょっと!? な、泣かないで下さい!」




結局、どうしても泣きやまないので、藍が折れた。斯くして、私が紫の世話をせざるを得なくなった。




・・・どうしよう、この子。



4.

「そうね、要は一時でも元の姿に戻れば良いんでしょう? だったら、何とかなるわ。」

私は、紅魔館を訪れていた。パチュリー位しか、相談できる相手が思い付かなかったのだ。


「まぁ彼女程強力だと、準備に一月位掛かるけどね。その間、どうするの?」

う~ん、やっぱり私が世話するしか無いのかしら? 藍は「貴女が望むなら」って言ってたけど。


「別に良いんじゃないかしら。貴女に懐いて離れないんでしょう?」




――そうね。久し振りに『世話をする』ってのも良いかしら。




・・・良し、決めた。引き受けよう。




「はい、あーん。」


「あーん。」


という訳で、私は紫を家に招き入れて、小さい頃の服を着せた。取り敢えずは、お腹が減ったとの事。

なので、お母さんにして貰ったみたいに、ご飯を食べさせた。素直に応じてくれる辺りが可愛らしい。

・・・これが紫だなんて、誰が思うでしょうね。私だって信じ難いわ。




暫くして、魔理沙が持ってきたお菓子を出した。この間の宴会で貰ったのだが、恐らく香霖堂の物だろう。

外の世界の物らしいけど、さてどんな物かし――。


・・・やってくれたわね、魔理沙。人形遣いに「人形焼き」なんて、良い度胸してるじゃない。


とはいえ、中身は餡が詰まった只の焼き菓子だった。中々美味だったので、紫と二人で楽しく戴いた。




暫くすると、眠くなったのか目がとろんとしてきた。――お昼寝の時間か。

側に在ったソファーに寝かせて毛布を掛けると、静かに寝息を立て始めた。不意に、子守歌が零れる。

「ねんねんころりよおころりよ、ぼうやはよいこだねんねしな・・・。」


私は、彼女に添い寝して寝顔を見ている。とても幸せそうな顔だ。どんな夢を見ているのだろう。


静かに流れる、私と彼女だけの時間。幸せな気分を噛み締め・・・何時しか、私まで眠っていた。




その日は、何時もより食事やお風呂が楽しかった。偶には、こういう賑やかな生活も良いかもしれない。




翌日「人形遣いに隠し子疑惑!?」とか、巫山戯た記事を載せた天狗をギタギタに伸したのは、又別の話。



5.

其処から、彼女を加えた日常が始まった。其れは、今迄よりずっと楽しかった。


起きたら彼女をそっと揺り起こし、一緒に朝御飯を食べる。


身支度を整えて森を散策し、研究材料を一緒に集める。


暫くしたらお弁当を広げ、綺麗な場所でお昼ご飯。


それから外を見て回り、雑貨物を買い揃える。


家に戻れば一緒に料理、二人で楽しい夕食の時間。


お風呂に入ってその後本読み、仲良く眠りに就く――そんな具合で。


ささやかに、けれど楽しく、そして暖かい毎日を過ごした。




元々、私は感情移入し易い。それに、こうして育てていると、何処か「あの子」を思い出す。


――何時しか私は、彼女が実の子供の様に思えていった。




ある時、何とはなしに熊の縫いぐるみを作った。本業の賄い、といった所だろうか。


折角なので、紫にプレゼントした。私も嬉しい位の喜び様だった。


それから先、彼女は何処へ行くにもその相棒を携えた。夜、寝る時まで一緒だった。


嬉しい反面、あれが終いにどうなるか、考えたくは無かった。・・・まさか、取って置くとは思えない。


――まぁ、それでも良いか。彼女が今喜んでいる、其れで十分だろう。私は、懸念を忘れる事にした。




一月はあっという間に過ぎた。私と彼女は今、紅茶を楽しんでいる。これも、今日明日で最後だろうか。


「ママ、まりさってだーれ?」


魔理沙? 何故、そんな事を聞くの?


「ママはいつも、まりさが、まりさが、っていってるから。」


そんなに言っていたかしら。記憶に無いんだけど。


魔理沙はね、私の知り合いよ。同じ魔法使い仲間というか、ライバルかしらね。


・・・まぁ、本やら何やら勝手に持って行く辺り、腐れ縁と言った方が良いでしょうけど。


「めいわくなの?」


――そうね。迷惑な奴よ、全く。


「・・・ママ、まりさのことすきなの?」


ぶっ。


な、何であんな奴! そ、そりゃ嫌いじゃ無いけど・・・。


「だってママ――まりさのはなし、うれしそうにしてるよ?」


べ、別に好きじゃ無いわよ! 嫌いでも無いけど、実は来て欲しいとかそんな事は・・・あぁ、もう!

こんな時に魔理沙が来たりしたら赤め「お~いアリス、邪魔するぜ~。」――。


・・・何で、こういう時に限ってやって来るのよアンタ。本当に盗聴してるんじゃないの?


仕方無いので、私は紅茶を入れてやる事にした。・・・そう、仕方無く、だ。

実は飛び上がる程嬉しいだとか、心が浮き足立っているだとか、そんな事は断じて無い。


程なくして、何故か最高級の紅茶を入れた私がリビングにやって来ると――。




「ね~まりさ~。」


「ん?」


「ママはね、まりさがすきなんだって。なのに、どうしてまりさはなんにもいわないの?」


「――!?」




魔理沙が、顔色を失った。そして、私に気付いた。――いけない、何とかしないと。


ち、違う、違うのよ、魔理沙・・・。そ、そうじゃなくて・・・。


「あ、あぁ、いや、そ、そうだな・・・。」


「なんであわててるの?」


「・・・。」


・・・と、取り敢えず、紅茶、飲む? ちょ、丁度入ったわよ?


「あ、あぁ・・・。い、戴くぜ。」




何はともあれ、無事に紅茶を入れた。因みに紫は、お昼寝の時間だと言って寝かせた。


「そういや、明日が一月目だろ?パチュリーも完成したって言ってたし。」


そうね。


「確か、明日小悪魔が迎えに来る筈だけどな・・・。」


そう。


「・・・。」


どうしたの?


「どうしたも何も、お前の方がどうしたんだ? 随分、ボーっとしてるじゃないか。」


そうかしら。


「・・・辛いん、だな?別れるのが。」


――ええ。


「別に、永遠の別れって訳じゃ無いんだぜ?」


それでも・・・もう「彼女」じゃ、無いから。


「随分と、情が移ったみたいだな。」


ええ、本当に可愛いわ。そりゃ、情も移るわよ。


「・・・なぁ、アリス。」


何?


「――いや、何でも無いぜ。」


クスッ、何よそれ・・・。おかしな魔理沙ね。


「(やっぱり、言おう。)・・・なぁ、アリス。」


何?


「――このまま、堪えるお前を見るのは、私も辛い。だから・・・。」






そこで、魔理沙は一呼吸置いた。そして――。






「泣いてくれ。・・・私が、受け止めてやるから。」






――!?






息を飲む、言葉。・・・気が付けば私は、魔理沙に取り縋って、泣いていた。




「うっ、ぐす、うぇっ、ひくっ、えぐっ、えぅぅ・・・。」


「よーしよし。やーっと素直になったな、アリス。」


「うっく、えっく、ま、魔理沙ぁ・・・。」


「辛いなら、辛いって言えば良いんだ。私が、助けてやるぜ。」


「あ、あんなに、あんなに懐いてくれてるのに・・・っ!明日で、お別れなんて・・・っ!」


「でも、覚悟してたんだろ? だったら、受け止めなけりぁいけないぜ?」


「だけど、だけどっ・・・!」


「――ん、そうだな。覚悟しても、辛い物は辛い。其れは自然な事だ。」


「うっ、うっ、うっ・・・。」


「だから、吐き出して欲しかったんだ。そしたら、私が受け止められるからな。」




その日、私は紫を抱き締めて眠った。これが最後、と自分に言い聞かせて。




翌朝、小悪魔が彼女を迎えにやってきた。




「其れでは、私はこれで。・・・それと、貴女は来なくても宜しい、との事です。」




――え?




「済みません、言い方が悪かったですね。これは、パチュリー様なりの気使いです。」




・・・あぁ、そういう事か。居れば居るだけ、別れが辛くなるから。尾を引かぬ様に、と。




この期に及んでも、私は未だ決め倦ねていた。見届けるべきなのだろうか?




「其れでは、今度こそ。」




「ねぇ、どこにいくの? ママは、いっしょじゃないの?」




「・・・。」


小悪魔は、どうしますか、と言う様に私を見ている。・・・私は、覚悟を決めた。




「ええ、一緒じゃないわ。けれど、大丈夫。安心して、出掛けなさい。」


そう言って、私は無理に微笑んでみせる。帰って来ないかと、叶う訳無い望みを抱いて。




紫は一寸の間泣きそうだったが、やがて笑顔になった。そして・・・。


「ママ!」




「なぁに?」






「――げんき、でね。」






そう言って飛び出し、扉が閉まった。






――気付いて、居たのか。気遣って、くれたのか。






魂が抜けた様に玄関前で立ち尽くし、やがて我に返る。そして、堪え切れずに泣いた。






・・・初めから、判っていた筈だ。何時か終わりが来ると。






泣いたら、駄目じゃない。彼女だって、泣いてなかったのに。






必死に涙を拭って、兎に角堪えようとした、したのだが――。






「うん、うんっ・・・! 元気でねっ・・・、元気でねっ・・・!」






それでも、涙は溢れる。止まらない。――堪え、切れない。






さようなら






わたしの






いとしい






ゆかり



6.

それから一週間ほど経った頃、魔理沙が家に来た。何の用かと思えば、紅茶が飲みたいのだと言う。

――帰って貰おうかと思ったが、意外に真剣な面持ちだ。・・・何か有ったのかもしれない。

仕方が無いので、紅茶を飲ませてやった。一口飲むと、魔理沙は静かに話を切り出した。




「――アリス。彼奴が居なくなって、寂しいか?」


当たり前じゃないの。あんなに慕ってくれてたのに・・・。


「・・・やっぱり、そうか。」


――変ね。何が言いたいの、魔理沙?


「いや、な。寂しいなら、その、あー・・・。」


・・・。


「あー・・・。」


・・・・。


「あー・・・。」


あぁもう、ハッキリしなさい! 何時もの貴女らしく無いじゃないの!




「・・・判った、ハッキリ言う。――私が、慰めてやろうか?」




――はい?




「つ、つまりさ、アリスは今、心に穴が開いてる訳だろ? なら、わ、私が埋めてやろうかって・・・。」




え、ちょ、え、え、え、だ、出し抜けに何よ!?


「え、よ、余計なお節介だったか・・・?」


そ、そうじゃないわよ。あんまり突然だから、驚いちゃって・・・。気持ちは嬉しいけど、何で?


「・・・そうだな。――実はあの後さ、彼奴に言われた事を考えてみた。何で何にも言わないの、って。」


え?


「実の所・・・私も、本当はお前が好きだったんだ。」


――え?


其処で、魔理沙は再び一呼吸置いた。




「私は、言わなくても良いと思っていたんだ。女同士だとか、そんなんじゃないとか理由を付けてな。」


私もそうだった・・・。


「でも結局は、拒まれるのを恐れてただけだったんだ。拒まれて、その先どういう目で見られるかを。」


其れも、私と同じ・・・。


「だが、彼奴に言われて良く判ったよ。このままじゃ駄目なんだ。アリスにとっても、私にとっても。」


「本当に好きなら、私が切り込まないと。私から、気持ちを伝えないと駄目だろう――そう、考えた。」


「だから、私は散々悩んだ挙げ句、こうして此処に来た。私らしく、真正面からぶつかっていく為に。」


「・・・もう、誤魔化さない。アリス、はっきり言おう。私は、お前が好きなんだ。本気で愛してる。」


「そして、本当の気持ちを教えてくれ。拒まれたらと思うと聞きたく無いが、それでも私は知りたい。」






・・・ずるい。そんな事言われたら、拒める訳が無いって知ってる癖に。






「あぁ、私はずるい。鈍いし、臆病だし、がさつだし。――それでも、受け入れてくれるか?」






返事の代わりに、唇を重ねる。味わう様に、労る様に、求める様に・・・。






「あぁアリス、嬉しいぜ・・・。やっと、やっと、お前と出会えた様な気がする。」






奇遇ね、私もよ。やっと、巡り会えた様な気がする。ずっと、触れたいと願っていた者に。






「・・・そうね、伝えなければ。魔理沙、私も、貴女を――。」






「やっと、正直になったのね。全く、素直じゃないんだから。」


私は、二人の姿を外から眺めていた。些かやり過ぎかと思ったが、あれ位で丁度良かったらしい。


全く、この二人は。あんまりやきもきさせる物だから、つい本気で手助けしてしまったじゃないの。


・・・まぁ、懐かしかったけれどね。遠い昔を見ている様で、中々楽しい暇潰しだったわ。


さて、出歯亀なんて野暮な真似はこれ位にして、そろそろ立ち去りましょうか。




「お幸せにね・・・『ママ』。」


私は、醒めやらぬ興奮と、小さな『相棒』を抱えて、其処を立ち去った。

後に残されたのは、愛し合う二人の魔法使いだけだった・・・。



END
数ばかり増えてて、質がなってません。第5作目です。



何でこう、途中から話が置き換わるのでしょうか。しかも中途半端に。

まぁ前半の幼女化を引き金として後半に移る訳なので、無意味では無いのですが・・・。



文中の「あの子」とは、拙著「アリスが人形を作る理由」の「少女」です。

続編という感じで書いたのと、アリスが世話をする点では一緒なので入れてみました。



タイトルは、エスペラント語で「東方のお伽話」の意です。前置きも、それに因んだパロディだったり。



それでは、此処迄読んで下さって、誠に有り難う御座いました。
seirei
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コメント



0.850簡易評価
14.80名前が無い程度の能力削除
紫様の懐かしんだその情景って、やっぱり・・・
18.70☆月柳☆削除
想像するのはたやすいが、やはり唐突な部分も。

でも好いです。
23.70名前が無い程度の能力削除
幼女なゆかりんかあいいよゆかりん。



しかし、前にも『銀河鉄道の夜』のパロディがあったと思うけど、

東方と宮沢賢治ってホント合うなあ。