Coolier - 新生・東方創想話

幻想ノ風 八つ風~それぞれの支度・前編~

2008/05/18 21:44:34
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 残りがあと三日という日の博麗神社。
 そこいるのは、準備を続ける霊夢に藍、そしてそれを見守る魔理沙と萃香。
 脳に情報を刻むという作業はまだ続いており、一度に十五秒ほどの作業をしては、十分以上は休むというようなことを繰り返していた。そしてその休憩時間中に、霊夢と藍は他の作業に取りかかっている。
 外の力に器を与える為の結界と、一度空けた穴が勝手に広がらないようにする結界の準備。そして、博麗神社を囲むように陣を敷く、結界修復儀式の準備。
 ちなみに、結界の有用度は修復の儀式が最も高く、穴の広がりを抑える結界が一番低い。穴の広がりを抑える結界も大事なのだが、他のものが疎かだと、そのまま計画の失敗に繋がるので、他のものが重要さに押されその重要度を下げていた。
 だが、無論どれか一つでも疎かにする事なんて出来ない。結界の準備も儀式の準備も、そして、未だ真意の掴めない雨避けの祝詞の準備も、気合いを入れて霊夢と藍はこなしていた。
 ちなみに、橙は現在、永遠亭で世話になっていたりする。

「忙しそうだなぁ、二人とも」
「そだねぇ」

 魔理沙と萃香はお茶を飲む。
 そんな二人に、汗に塗れた珍しく活動的な巫女は、二人に近寄りながらジトッとした目線を送る。頭への情報の刻み込みをおこなったので、しばらく休憩なのだ。現在は藍が一人で、神社を中心として陣を描いている。

「あんたらは準備しなくていいの?」

 そう訊ねられると、のんびりとした顔で魔理沙は応える。

「私なら大丈夫。アリスや妹紅と、ちゃんと当日の打ち合わせもしてるし。それに今日だって、アリスが妹紅や慧音たちと守り方について相談してるらしいし」
「行きなさいよ、その場に」
「……あいつらの相談、話の展開が早すぎて頭が追いつかないんだよ」

 遠い目をしながら、魔理沙は空を見上げる。面倒そうだから逃げた様な雰囲気を装っていたが、本心では案外傷ついていたらしい。

「そ、それに、こっちには茶菓子あるしな!」

 ちょっと涙声だった。強がるが、語尾を強調する辺り本格的に悔しかったのだろう。

「はぁ」

 呆れる霊夢。

「私は特に準備必要ないし。霊夢を守って戦えばいいんでしょ?」
「あんた、自分も……戦いは控えないといけないって自覚はしてるの?」

 結界と言おうとして、一瞬だけ言葉に詰まる。
 人間同士だと思っており、またそんな自分を乗り越えようとしている魔理沙には、自分が結界だということを知られたくない。そんな思いが、霊夢の中で鈍く動く。また、それはアリスにも言えることだった。アリスは厳密には人間ではないが、それでも人間の様に生きている。二人は良き友であり、溝を作るかもしれないことが恐かったのだ。
 ここに、本来なら咲夜も含まれる。けれど、その身近にレミリアという結界がある為、隠せないと霊夢は諦めたのだ。
 さて、そんな魔理沙とアリスに、霊夢は自分たちのことをどう説明したのか。それは、紫を除く結界の九人について、外の世界から流れ込む力を拡散させない役割を担っているというものだった。もう少し判りやすく言うのなら、外の世界から幻想郷に流れ込んでくる力が幻想郷全体に広がってしまわないよう、外の力を寄せ付ける役割を置いた。この役割を受けた者を外の力は集中して襲い、またそうなった者は外の力に対して無防備な状態になり、戦力としては役に立たなくなる。と、そういう説明であった。
 今のところ、魔理沙もアリスも、その説明を疑ってはいない。そもそも、幻想郷がどうにかなるという嘘のような話の前では、そんな些細な嘘など嘘らしくもなかったのかもしれない。

 話を戻そう。霊夢の言葉に、萃香が反応を返す。

「判ってるよ。でも、相手がもしも強かったら、戦わないわけにはいかないでしょ」
「そりゃそうだけど、なんか準備とかしなくてもいいわけ?」
「んー、特にないなぁ」

 思い浮かばないらしく、頭をかりかりと掻きながら上の空。相も変わらずのへべれけっぷりである。

「なんだ、霊夢は不安なのか」

 そう言って、ケラケラと笑う魔理沙。

「当たり前じゃない」

 と、素直な返事。
 その返答に、からかい半分だった魔理沙は唖然としてしまう。

「……あ、悪い」

 つい謝ってしまう。だが、謝られた方は何に対して魔理沙が詫びたのか判らず、ぽかんとした目線を向けた。

「ん? 何が?」
「あ、いや、えっと」

 自分でも上手く説明できず、困惑してしまう。すると、そんな魔理沙に萃香が助け船を出す。

「魔理沙は不安じゃないの?」
「へっ? 私か?」
「うん」

 思わぬ問い掛けに、少し狼狽えてしまう。これが助け船だとは気付いていない。

「う、うーん……」

 腕を組み、難しい顔をして首を捻る。自分の気持ちを訊ねられただけだから考えることもないのだが、そこは不器用な魔女、照れから隠す本音が、どこにあるのか見当たらない。
 しばらくうんうんと唸ってから、ハッと顔を上げてから、魔理沙は笑顔で萃香と霊夢に向き直る。

「私は、不安じゃないぜ」

 それは、自分の本音を発見できた嬉しさだったのだろうか。

「だって、みんなが本気出してんのに、どうにかならないわけがないだろ。それに、あの紫の計画って事なら、尚更失敗しないだろうしな」

 不安ではないという発言。それは、不安がない、というものとは違う。それは、不安を乗り越えられるだけの信頼があるということであった。

「呆れた」

 その答えに、霊夢は微笑みながら溜め息を吐く。萃香もそれに倣うように、笑みを浮かべて息を吐く。
 そんな二人に、少しムッとしながら魔理沙は言葉を続ける。

「人の思いってのは、とんでもなく強いものなんだぜ。信じることさえできれば、どんな夢も叶う。だったら信じる方が、諦めたり悲観するよりもずっといいだろ」

 それは、魔理沙にとって本気の言葉。どんな不安も恐れも乗り越えてきた、魔法の才能よりも強く自信を与えてくれる、魔理沙の中の勇気。信じる力を、信じること。
 強い意志を込めた言葉に、霊夢と萃香は驚きを浮かべる。その二人の顔を見て、自分が本気で語った事に気付いて、魔理沙は徐々に顔を赤らめていった。

「それもそうね。私も、自分の博麗の力を信じてみようかしら」
「それじゃ、私は鬼の力を信じようかな」

 納得とからかいを半々に、霊夢と萃香は魔理沙に言葉を返す。するとより一層、魔理沙の顔は赤くなり、魔理沙は帽子の唾で目元を隠してしまった。
 そんな三人に、不休の藍が声を掛ける。

「おーい、霊夢。そろそろ陣を描くのを手伝ってくれ。それから、萃香と魔理沙も暇なら少しくらい手伝え」

 それは疲労からではなく、時間の節約を考えた上での発言であった。実はそれほど忙しくもないことを知っている二人は、面倒事は遠慮するとばかりに否定を述べる

「えー、私たちは客人だぜ」
「そうそう。それに、満月の日には戦うんだから、しっかりと休憩を取っておかないと」

 その萃香の言葉に、なら私はなんなのだと、藍がはぁと息を溢す。
 魔理沙にしてみれば、何もしないことは落ち着かない。だから、働けるのなら働いていたい。だが、信じた方が良いと言っても、やはり不安は強い。結界をどうにかする作業となると、僅かにその不安が、無意識の内に先走ってしまうのだ。
 そんな魔理沙の気持ちを知ってか、藍はどうにか二人に作業をさせようと考える。そして少し悩んでから、二人を働かせる良い言葉を考えついた。

「もしも手伝ってくれたら、夕飯は鍋かな」
「「やる!」」

 途端、縁側から飛び降りてやる気を見せる二人。
 そんな二人を見て、霊夢と藍は、思わず噴き出してしまうのであった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 所変わって、人里は慧音の家の中。

「確かに、変に避難をしては被害が広がるだけ。だが、里の外れにいる者たちをそのままにしては、守るのも難しいだろう」

 これは慧音の言。
 里の皆を守ろうと思案を巡らせている、見た目では判らない里の長老。

「だけど、人を襲うかどうかは判っていないんでしょ?」

 対してこれはアリスの言。
 面倒そうな顔をしつつ、なんだかんだで里の人間を見放せずに里の防衛に手を貸すことになった魔法使い。

「ですが、常に最悪の事態を考慮しておかないと。思わぬ出来事というものは、想像し得る悪い方へ悪い方へと転がることが多いですから」

 ついでにこれは、稗田阿求の言。

 稗田の屋敷に住まう、幻想郷の記憶。慧音に聞かされた近々起こる大事件を、里の人間の代表として聞いていたのだ。阿求としての実年齢はともかく、知識で及ぶ者は里にいない。どんな人間であっても、子供以外はそれなりに礼儀を持って接してしまう里の顔的存在であった。

 現在ここには、今まで発言をした三人に妹紅を足した四人での会議が開かれている。
 各自の前に置かれている飲み物は阿求一押しの紅茶なのだが、カップがなかったので全員が湯飲みで飲んでいたりする。阿求とアリスとはその飲み方に若干の不満を感じ、慧音はそんな飲み方をさせてすまないという思いに駆られ、妹紅は慣れた湯飲みで違和感なく紅茶を啜っていた。
 なお、阿求の屋敷ではなくここで会議をおこなっているのには何か特別な理由があったわけではなく、単に屋敷が大掃除中で会議に適さぬ賑やかさだったことが原因である。春前の大清掃で、あまりにドタバタとうるさく埃が舞い散るので、この時期の阿求は平穏な地を求めて彷徨い、基本的に慧音の家に厄介になることが多い。他の家だと畏まられてしまい、のんびりとできないからだ。

 話を戻そう。

「どのくらいの敵で、どのくらいの知性で、どのくらいの強さを持ってるかも判らないとなると、本当に最も嫌な場合を考えておかないといけなそうよね」

 紅茶を緑茶と変わらぬ風にずずっと啜りながら、面白くなさそうな顔で口を開く妹紅。あまりに不鮮明な敵に、ちくちくとした苛立ちを覚え、湯飲みを置くとクシャクシャと頭を掻いた。

「小さくてウジャウジャいるなら、人を密集させた方が守りやすいけど、一度人のまとまりの中に入られたら厄介。巨大な敵が少しなら、散らしておいた方が待避は楽だけど、全員を守るのは難しくなるわね」

 難しい顔で思案に暮れるアリス。

「巨大で強くて、足が速くて人を襲うのが大量に湧いたらお手上げね」
「それはここに限らず、幻想郷全体がお手上げになると思います」

 溜め息を吐く妹紅に、同じく溜め息を吐きながら阿求が言葉を返す。
 しばらく相談は続き、事前に阿求が里の皆に事態を説明し、どんな事態が起こるかを説明した上で、その時その時に合わせた指示を阿求がおこない、それに従ってもらうということになった。

「ふぅ」

 起こり得る事態を推測し合い、それが一段落すると阿求は大きく息を吐いた。

「しかし……貴重な戦力が十人近くも戦えないなんて、苦い話ですね」

 その言葉に、慧音が少しばかり目を伏せてしまう。
 現在の状況について、阿求が受けた説明は、魔理沙とアリスが受けたそれと同じである。つまり、霊夢たち結界についての説明のみを変更したものであった。
 その理由は、結界についてのことを求聞史紀に残して良いものか、という思いがあってのことだ。ことがことだけに、書物として残して混乱を呼ぶのは好ましくないと考えたのだ。
 それに、書物で残すというのならば、紫の書と藍に宛てられた紫の手紙に、冗談と嘘混じりではあるが最も詳しく記されている。残すものとしては、これ以上のものはないであろうほどのものである。
 さて、その説明を聞かされ今に至るが、阿求はこれからのことを考えると、その説明を思い出してしまう。

「もしも、もっと別のものを囮の役割に置けたのなら」

 ……例えば、戦うことのできない私のような者を。それは、口にこそ出さなかった阿求の思いであった。

 戦えぬ我が身と、知らぬ現在の状況が悔しい。知識が取り柄と言っても、今の事態に関しては自分の持つ知識にない事ばかりがあまり多く、自分に出来ることといえば里の人々に事態を説明することくらい。せめて、先代か先々代の記憶さえ鮮明にあったのならと、自らの不甲斐なさを心の中で無意識に呪ってしまう。笑みは崩さないが、表情が曇り、やや俯いてしまった。
 里の人間の誰よりも、妖怪や幻想郷について詳しく知る。故に、阿求は己の無力を誰よりも悔しく思ってしまう。

 そんな阿求の気持ちに気付いたのか、妹紅が阿求の肩をぽんと優しく叩いた。

「阿求。あんたが里の皆に説明をしてくれれば、私たちは気兼ねせず、余計な心配もなく戦える。ありがとう」

 その言葉に、ハッとして阿求は顔を上げる。浮かんでいた抜け殻の笑みが崩れ、阿求は真顔になってしまった。
 それに、特別な意図はしていないだろうが、慧音が妹紅の言葉に続ける。

「あぁ、そうだな。阿求殿は皆からの信頼が厚く、また人にものを説くのが上手い。悔しいが、私よりも全員に判り易く伝えてくれるだろう。だから頼みます」

 笑顔を浮かべ、慧音は軽く頭を下げる。
 途端、阿求の表情に感情が満ち、目が涙で潤んだ。だが、キッと表情を正して涙を行儀良く拭うと、阿求は姿勢を正して頭を下げる。

「判りました。不肖、稗田の九代目阿求。戦うことは出来ませんが、里の皆の説得と誘導の役目、誠心誠意果たさせていただきます」

 その行動に少しばかり驚いた慧音たちだったが、三人もまた姿勢を正し頭を下げた。
 
 

 
 その後、阿求が慧音の家を後にすると、三人は少しだけ今後についてを相談した。
 相談というのは、当日人里にいない慧音が、里を守るにはこうすると良いのではないかという意見を妹紅やアリスに話し、それに対してアリスと妹紅が意見を述べるという形で始終した。
 そんな相談が終わると、何故か阿求が帰ってからやたらとムスッとしていた妹紅が、ごろりと横になった。

「……どうした?」

 慧音が声を掛ける。

「別に」

 不機嫌な返事のみが返ってくる。
 何故妹紅が不機嫌なのか判らない慧音は、額に皺を寄せて首を傾げた。
 妹紅が不機嫌な理由は、実は極めて単純で、かつどうでも良いようなものであった。
 ……阿求は名前で呼ぶくせに、何故自分のことは苗字で呼ぶのか……
 こんなものである。また、妹紅は自分が不機嫌である理由に気付いている為、むしろその所為で、訊ねられて答えるということができなかった。

「藤原?」

 ここで、ちょっと火に油。

「……なんでもない」

 不機嫌率がほんの僅かに増し、慧音の額の皺が少しだけ深くなった。
 ちなみに、慧音が阿求を名前で呼ぶのは、阿求が生まれ変わるということから、名前で区別をした方が良いだろうと思ったからである。阿求からすればどっちでも良いことなのだが、慧音がふとそう思ってから、阿求は常に名前で呼ばれるようになっていた。
 そんな二人のじゃれ合いを眺めながら、アリスはそろそろ帰ろうかと思いながら溜め息を一つ吐いた。

「まったく、慧音がここで戦えるなら、わざわざこんなに相談することもないのに」
「仕方ないだろ、私だって好きで結界になったわけではないんだから」

 慧音は妹紅の言葉に、不機嫌な理由が相談を面倒に思ってのことなのだろうと思うに至った。

「そりゃそうだけどさ」
「だが、私はそれほど後悔をしていないぞ。結界になったからこそ、今の私がいるのだからな」

 そう、胸を叩いて妹紅に語る。
 この言葉に、アリスは違和感を覚える。
 だがそのことに気付かず、慧音は言葉を続けてしまう。

「好きでなったものは恐らく一人もいないが、結界になったから私たち九人はこの世にいられる。そう思えば、むしろこれは幸運なことだと思う」

 不意に、これをアリスに聞かせてはいけないと妹紅が気付くが、時は既に遅い。拗ねて横になっていた所為で、頭の回転が鈍っていたのだ。

「……慧音。今の話、どういうこと?」

 いつの間にか、慧音の背後に立つアリス。今の話を無視してはいけないと、アリスはその直感で感じ取っていた。

「えっ?」

 話しに夢中であった慧音が、その言葉で自分の失態を知る。
 時が固まる。だが、すかさずアリスの記憶を奪おうとするが、次の瞬間には部屋中をアリスの人形たちが占拠し、慧音と妹紅に矛先を向けていた。

「私の記憶を喰らおうとしないで。そんなことをするのなら、私はここであんたを攻撃する」
「くっ!」

 避ける間のない布陣。違和感を感じてから仕掛けたものであったが、それは同じく準備の出来ていない慧音にとって効果的であった。
 包囲されて動けない妹紅は、いざとなれば力づくでアリスを押さえつけようと思い、軽く全身を強張らせる。この程度の人形なら焼き払うこともできるという自信が、妹紅にはあった。

「九人は、ただの的役じゃなかったってわけよね……気になっていたわ、何故そんなに的役をバラバラな場所の人物を選んだのか。そして、一番らしくない吸血鬼の主が的役なんかを引き受けたのか」

 気付いてしまえば、違和感などはごろごろと転がっていた。動揺が大きすぎて見えなかったが、冷静に目を懲らしてしまえば目に映ってしまう。

「マーガトロイド、これはだな」
「もしもまだ何かを隠す気なら、私はこの計画から降ろさせてもらうわ」

 完全に流れを制されて、慧音は気まずそうに目を逸らす。
 この慧音の行動と妹紅の反応から、アリスは察する。自分には隠された真実だが、妹紅には隠していないこと。そして慧音の表情から、これは意図して自分に隠していたことを知る。
 阿求に隠す理由は判る。阿求は情報を語り継ぐ存在だから、語り継ぐには相応しくない内容が含まれていると思えば良い。だが妹紅は、話を聞く限りそれほど重要な役割を担っているようには思えないというのに、真実を知っている。それならば、阿求には言えないまでも、それほど隠す必要がないものなのではないだろうか。
 ならば何故、自分には隠されるのか。人や妖怪とそれほど接触があるわけでもない。とすれば、少なくとも自分に隠す理由は情報の漏洩ではないだろう。
 次々と連鎖する思考の中で、アリスは一つの答えに辿り着く。誰かが、意図的に自分に情報を伝えることを避けたのだろう、と。
 その答えに辿り着くまでの早さは、既に頭はこの計算をおこなっていたのではないかと思えるほどであった。

「そう……」

 自分に伝えることを躊躇う、状況を知る存在。そう考えると、アリスには霊夢以外の人物の顔は浮かばなかった。

「霊夢が、隠したのね」

 その言葉に慧音が僅か震え、アリスは確信を持つ。
 霊夢に隠し事をされたことに、僅かな苛立ちと悲しさを感じて、アリスは遠い目をした。
 他者への興味は薄い方であったが、それでも、霊夢や魔理沙という友が困っているのなら、最初でなくても言ってもらいたかった。それは、人間を捨てきれない魔法使いの、最も人間らしい部分の感情であった。

「話して慧音。隠し事なんてらしくないこと、させときたくないわ」

 深刻な嘘だというのなら、それは霊夢に似合わない。会話をする度に、嘘を気にする友を見たくない。これはそんな、真っ直ぐな思い。
 慧音は沈黙を守り、自分の迂闊さを奥歯を噛んで悔やんでいた。すると、そんな慧音に妹紅が声を掛ける。

「話してあげなよ、慧音」

 思わぬ言葉に、慧音は振り返る。

「アリスは知る権利がある。知りたいのなら、教えるべきでしょ」

 その言葉には、アリスの心の悲壮な思いを感じ取ってしまった妹紅の、言いようのない感情が宿っていた。
 その言葉を受けて、更にしばらくの沈黙を保ってから、慧音はゆっくりと口を開く。

「……判った。ただ、一つだけお願いがある」

 悲しそうな表情のアリスに、同じほど悲痛な顔をした慧音が、自分の思うたった一つだけの願いを伝える。

「もしも霊夢がお前の記憶を消してくれと頼んできた場合には……今から言う真実を、どうか忘れてやってほしい」

 その言葉に、じくりと胸の奥が痛んだ。

「……えぇ。約束するわ」

 張り詰めた空気の中で、真実が偽りを塗り潰していく。

 一つだけ、嘘が壊れた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 紅魔館の屋敷の中を、急ぎ足で歩んでいくメイドが一人。それは誰かを捜し、屋敷中をそわそわと歩み続ける咲夜であった。
 二日前から見えない美鈴を捜し、屋敷の中と外をうろうろと落ち着きなく彷徨い続けていた。

「……まったく……どこにいるのよ」

 口調に落ち着きがなく、不安ばかりが積もっていく。
 逃げたのではないかと、思いたくないのに思ってしまう。信頼をしているが、事態が事態だけに不安が勝る。また、そんな逃げたのではないかということがレミリアに伝わり、レミリアの中での印象が悪くなることを恐れていた。
 部屋を覗いて、眠った気配さえない。食堂にも、門にも、訪れた気配はない。また、何気なく妖精メイドたちに訊ねても、見たという答えは一向に返ってこなかった。

「どうしたの、咲夜。落ち着かないわね」

 そんな時に、今だけは最も会いたくはない人物、紅魔館当主のレミリアが声を掛けてきた。

「お、お嬢様」

 動揺から、声が震えてしまう。

「珍しいわね。どうしたのかしら?」

 言葉に詰まってしまう。動揺を続ければ、自分の不安の全てを悟られてしまうと思い、なんとか自分を持ち直す。
 例え、自分の不安も美鈴のことも、レミリアが全て把握しているとしても。

「恥ずかしい話ですが、少々緊張をしているようです。申し訳ありません」

 自分のことも美鈴のことも、その全ての運命をレミリアは知っているだろう。だが、訊けない。今それを訊いてしまうのは恐い。
 そんな思いから、咲夜はメイド長としての仮面を被る。まだ誰も、レミリアが鮮明には運命を見れなくなったことを知らない。

「そう」

 そんな咲夜の内心を、レミリアは知る。運命などを見なくとも、咲夜の様子をちらりちらりと見る度に、きょろきょろと誰かを捜しているのだから、判らないはずがない。

「恐い、咲夜?」
「いえ」

 感情の薄い返答。だが、そんな返答をレミリアは聞かない。

「もしも恐いのなら、あなたも逃げ出して良いのよ」
「なっ!?」

 その言葉に、仮面は崩される。そんな咲夜を見て、くすくすと笑う吸血鬼。
 美鈴は逃げたりしないと口にしたい。だが、証拠などはない。そしてレミリアの言葉には自信があり、咲夜は何も言えなくなってしまった。
 そんな咲夜を楽しげに眺めてから、レミリアはくるりと振り向き背を向ける。その背中に何か声を掛けようとするが、それよりも先にレミリアが口を開いた。

「冗談よ、咲夜」
「え?」

 戸惑う咲夜に、振り向かずにレミリアが言葉を掛ける。

「危機が訪れて去るような弱い者を門番に据えるほど、この紅魔館は安くないわ」

 それは信頼。当日に美鈴がどうするのか、その運命はレミリアに見えていない。だが、それでもそうなると、運命ではない何かが見えている。

「だから、あなたは信じて待っていなさい」

 だから、レミリアはそう言い切った。
 それを聞いて、咲夜の顔に穏やかさが戻る。

「はいっ!」

 久しぶりに咲夜の童女のような声を背に受けて、レミリアは満足そうに笑った。

「さて、そろそろこの客が来るわよ。準備をしなさい」
「え。客、ですか?」

 きょとんとした顔。そんな約束は聞いていない。

「そう。珍しい客が来るわ……土産もなしにね」

 そう微笑むと、レミリアはゆっくりと歩み去っていった。
 咲夜はその主の背に、深々と頭を下げる。
 それから顔を上げて、ギュッと拳を固める。レミリアの言葉から、現在ここに美鈴はいないのだと知った。そして、帰ってくるとも聞いた。それなら、今の自分に出来ることは一つ。

「よしっ」

 咲夜は不安を呑み込むと、笑顔を浮かべ、自らの仕事に戻っていった。




 そのほぼ同時刻。
 紅魔館の図書館で、パチュリーは争いの準備をおこなっていた。その首に、マフラーのように絡みつくフランドールを身につけながら。

「……暑い」
「何が?」
「フランが」
「私が?」
「そう」
「……?」

 ギュッとパチュリーに抱き付きながら、フランは少し考える。

「吸血鬼って、体温低いらしいのに?」
「首に抱き付かれていれば、なんだって暑いものよ」
「そうなの?」
「そうなの」

 魔法の準備でつらつらと文字を本に記していく。それに夢中なので、フランドールへの対応が随分と疎かになっていた。

「パチュリー様。材料、これで足りますか?」

 とたとたと、背の低い小悪魔が駆け寄ってきて、パチュリーの頼んだ材料で集めてきたものを紙に書いて見せる。
 この小悪魔、やたらと容姿は幼いが、あくまで見た目だけの問題であり、中身は他の小悪魔と同様に有能な知能と体力を持っている。小さいのは、ばらつきがないと見た目がつまらないという、召喚者たるパチュリーの意見によるものであった。

「ん……足りないわ」
「えっ!?」

 注文通りに揃えたので、まさか足りないと言われると思ってなかった小悪魔が驚く。

「これとこれとこれを、倍」
「「えぇぇ!?」」

 また突拍子もない追加注文に、横で聞いていたもう一人の小悪魔も驚く。

「……無理かしら?」

 きょとんと首を傾げるパチュリー。その無邪気な様に、小悪魔は盛大な溜め息を吐いてから答える。

「……集めてきます」
「ん、お願い」

 項垂れる小悪魔を見送るでもなく、パチュリーは淡々と筆を進めていく。
 しばらくして、暇になったフランドールがパチュリーに話しかける。

「ねぇ、なにやってるの?」
「ん。これ?」
「うん」

 フランドールに訊ねられ、少し本から目線を外して顔を上げる。

「そうね。これは、紅魔館を守るおまじないのようなものよ。障壁を張って、侵入してくる敵を弱らせることができるの」

 仕組みをフランドールに指差して見せるが、本に書かれた魔術の式自体にはあまり興味がないようで、首に絡みついたままぐにぐにと動く。

「それから、いくらか攻撃する為の手段を用意しているのよ。図書館から魔法を込めて、紅魔館の外へ隈無く砲撃をできるように」
「おー」

 その何気ない声で判る。フランドールは、今の簡単な説明を判ってない。というか、説明自体に興味を持っていない。なんとなくコミュニケーションを取りたくて、何か適当に口にしたに過ぎないのだ。

「……フラン。後で本を読んであげるから、今はそこにあるビスケットでも食べて大人しくしてて」
「もうビスケットないよ」

 その言葉が耳に入るや、パチュリーは手元にあった鈴を鳴らす。

「……ビスケット追加。倍量」
「「「ええええええ!?」」」

 一大事の為の準備で、忙しなく図書館を駆け巡る小悪魔たちが驚く。

 ささやかな小悪魔いじめが、図書館の一部でほのぼのと発生していた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 太陽の畑からそれほど遠くない場所に、スミレやサザンカやホトケノザが咲き乱れる冬の花畑があった。そしてその花に抱かれるように、幽香は静かに眠り込んでいた。
 自らの内側にある、戦いたいという強い思い。それを満たすことができるなら、相手は誰でも良かった。だから、今回の大異変に対して、唯一喜びを覚えた存在である。
 ただ、素直に喜べなかった点もある。
 八雲紫の、死。

「……一度くらい、本気で戦ってみたかったのになぁ」

 そのことに関してのみ、残念で仕方がなかった。
 例えそれが弾幕ごっこでも、そうでなくても、もう何でも良かった。ただ、お互いが本気で勝負をすることができたのなら、さぞ楽しいだろうと思っていた。

「あぁあ。どうせ死ぬのなら、死ぬ気で戦い合って死んだ方が楽しかったんじゃないかしら」

 命懸け。それに値する相手と、まだ挑み合ったことはない。いや、あったのかもしれないが、記憶がない。それほどまで、遠い昔の話になってしまう。
 つまらないのは御免だけど、意味のない死はもっと御免だ。そう考えると、戦ってみたかった相手、紫の死に、意味があったのかが知りたくなる。それに意味がなかったとしたら、自分は紫への興味をあっという間に失うのではないだろうか。そんな考えが頭を巡る。

「ふぅ。ま、どうでもいいことね」

 自覚のない些細な不満が、ぞわぞわと体内を蠢く。だが、無視をする他に対処の方法もなく、幽香は深く目を閉じて再び眠りに就いた。
 それから、およそ

「幽香?」

 ふと、声が掛かる。その声に、ふわふわと微睡んでいた意識が覚醒する。
 目を開けると、そこには中腰で顔を覗き込んでいるメディスン=メランコリーが居た。

「あら、珍しい。どうしたの?」

 のそりと幽香が身を起こすと、メディスンはそんな幽香の前に腰を下ろした。

「何かね、スーさんが怯えてるの。良くないことが起こるって。幽香、何か知らない?」

 そう、メディスンは不安そうな顔で訊ねる。
 幽香はふと、この少女の妖怪が、このままでは一人鈴蘭畑に残ってしまうと気付いた。

「んー」

 何かをするのも面倒だし、助けてやる義理もない。だが、放っておくのは夢見が悪い。そう思うと、幽香はにこりと笑った。

「えぇ、知っているわ。聞きたいかしら?」
「うん!」

 幽香の言葉に、メディスンは両手を握り締めて強く頷く。
 判り易いよう、そして説明を最低限に抑えられるよう言葉を選び、幽香は現状についてをメディスンに説明する。
 聞き終えると、始めて酔っぱらった人間のように、メディスンはぽやーっとした顔になった。

「判った?」

 質問などの時間は挟まず、とにかく一方的に説明をしただけである。だが、それでもメディスンはだいたいを理解した。

「つまり、大変ってこと?」

 まとめが大雑把すぎたが、幽香はそれに頷く。
 焦りや驚きの感情が大きすぎて、メディスンは沈黙をしてしまう。そんなメディスンに、優しく幽香は訊ねる。

「ねぇ、あなた。あなたは、どこかに知り合いはいる? もしもいるのなら、そこに行きなさい。一人で鈴蘭畑にいるのは危険だわ」

 話の説明を聞き、幽香のその言葉にメディスンは俯いてしまう。
 危険だと言うことは判る。説明を聞いたからというのもあるが、それに鈴蘭たちの怯え方を加えてみれば、疑う余地などはなかった。
 ただし、避難をすることはできない。

「でも、私が守らないと、スーさんたちを守れる人がいなくなっちゃう」

 怯えた瞳。自分と同等、いや、それ以上に、メディスンにとって鈴蘭は大事なものである。
 確かに自分の命を失うのは嫌だし、何より死は恐い。だが、鈴蘭を放り出すことや、自分だけが逃げて鈴蘭に嫌われると言うことはそれ以上に恐かった。
 だが、そんなメディスンに、幽香は笑いかける。その笑顔に、メディスンはぞくりと身を震わせた。
 初めてだったのだろう。こうも意志を剥き出しにした幽香と向き合うことは。

「何言ってるのよ」

 優しく、そして眩しく、幽香が笑う。

「花なら、私が守るわよ」

 その言葉は強く、絶対の自信に溢れた言葉。淀みのない、太陽のような意志の篭もったそれは、未だ咲かない向日葵をメディスンの瞳に映し込んだ。
 そんなメディスンに気付かず、幽香は言葉を続ける。

「花は私一人で守れるわ。でもね、あなたの知り合いは、あなたじゃないと守れないでしょう。知り合いを、助けたいと思わない?」

 言葉を選びつつ、幽香が一言ずつ言葉を吐き出す。だが、メディスンは既に幽香の気配に呑まれており、注がれる言葉をただ飲み干すことしかできないでいた。

「知り合いを助けて、恩を売りたいと思わない?」

 そう言いながら、くすりと笑う。
 太陽の清らかで力強い光に、月の艶やかな光が混ざったような言葉。
 また、メディスンは体を震わせた。

「安心しなさい。鈴蘭の一本だって、折らせはしないから」

 その言葉で、幽香は完全にメディスンを支配していた。もっとも、言った本人はそのことに気付いていなかったのだが。
 やがて、幽香に言われた言葉を頭の中で反芻し、メディスンは考え込む。
 幽香の思いや意志が直に流れ込んだようなものだから、幽香の強さも自信も問題はないように思う。いや、むしろ問題なのは、そんな幽香に遙か及ばない自分自身なのではないか。それならば私は、ここを離れていた方が良いのではないだろうか。メディスンは、考える内にそんな結論に至った。

 ……敵わない。

 それは、清々しい思いであった
 徐々にメディスンは冷静さを取り戻し、それならば自分には何ができるかを考える。そして、ふと頭の中に、永遠亭の兎と薬売りの顔が浮かんだ。
 あいつらを助けたら、あいつらは喜ぶかも知れない。そう思うと、不思議と興奮が胸の内に生まれてきた。

「決まった?」

 メディスンの目に徐々に意志の光が灯り始めたのに気付くと、幽香はそう訊ねた。

「私、永遠亭の奴らを手助けする! そして、恩を売ってくる!」

 その顔に、まだ僅かな迷いは浮かんでいたが、最初に見せた不安は消えていた。

「そう」

 そんなメディスンの顔を見て、幽香は満足そうに笑う。少なくともこれで、帰ってきたらボロボロの人形が転がっている、なんて後味の悪いことはなさそうだと思ったのだ。

「だから、幽香。その……」

 言い辛そうに、少し目線を逸らす。悔しいやら恥ずかしいやら、色々あって少し照れる。だが、思い切って目を合わせると、メディスンは力強く頭を下げた。

「スーさんたちを、お願い」
「はいはい」

 下げた頭を上げると、今度は指を差して叫ぶ。

「一本でも折ったら承知しないからね!」
「はーい」

 そんなメディスンに、幽香は気軽に答える。
 自分の為すべき事を決めたメディスンは、一路鈴蘭畑へと駆けていく。しばしの別れと、守れず離れる詫びを告げる為に。
 そんな少女の背を見送ると、ぼうっと幽香は空を仰ぐ。

「どうしたものかしら」

 吸血鬼の館に行くはずだったのだが、妙な約束をしてしまった。
 だが、思ってみれば、ここの花を置いてどこかに行くのは、それほど愉快なことではない。そう思うと、むしろ自分は正しい選択をしたという気が湧いてくる。

「まぁ、守られるよりは、楽しいに違いないわね」

 そう呟くと、くすりくすりと笑みを溢し、また花畑に寝ころぶのだった。









 現在の布陣案
 ・博麗神社 霊夢、萃香       藍
 ・白玉楼  幽々子、        妖夢、神奈子
 ・永遠亭  永琳、慧音       輝夜、鈴仙、てゐ、橙、メディスン
 ・妖怪の山 文、にとり       早苗、諏訪子
 ・紅魔館  レミリア、幽香(?)  咲夜、美鈴、パチュリー、フランドール
 ・人の里                妹紅、魔理沙、アリス
 頑張って短編封印してる、二十四作目になります大崎屋平蔵です。
 読者からすれば、短編の方が読みやすいようなので、なんとも言えない封印ですが。

 各勢力それぞれを描いているので、各勢力それぞれはちょっと短いかも知れません。

 本当は、どうせなら前後編同時に!と思ったものの、結局後編は来週いっぱい使いそうなので前編だけを投稿します。
 次回は永遠亭、白玉楼辺りが登場します。

 それでは、長文お読みいただきありがとうございました♪
大崎屋平蔵
amusukeryuuseigun@yahoo.co.jp
http://ozakiya.blog.shinobi.jp/
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コメント



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11.90こー削除
お嬢様と幽香の格好良さに思わず惚れた。



短編の封印は残念ですが「幻想ノ風」の続きを楽しみにしております。

12.90名前が無い程度の能力削除
 運命は見えずとも、自信一杯なレミリアがとても格好良かったです。その姿に咲夜が元気付けられたりと、見事な「主」っぷりでした。

 また、頑張っているけれど外見上は淡々としたパチュリーが凄くほのぼのしました。小悪魔に無茶を言う様子もよかったですが、フランが抱きいて甘えている様子も、何とも和む光景でした。

 霊夢については、妙に敏感に不安になっている様子がとても新鮮で、今回、アリスが真実を知ったことがどう影響しているかとても楽しみにさせられました。
13.無評価大崎屋平蔵削除
 お読みいただき感謝です♪



 一部、シリアスな雰囲気を台無しにしている方がいますが、それは後編にも居ます。

 なんとか後編を今週中に上げますので、よろしければ今しばらくお付き合いください。
14.80名前が無い程度の能力削除
>何かをするのも面倒だし、助けてやる義理もない。だが、放っておくのは夢見が悪い。

あれ?幽香ってこんなに面倒見良かったっけとか一瞬思ったり。で、文章を読み直してこの程度で面倒見がいいと思ってしまうって俺はどういう風にゆうかりんを見ているんだろうかと疑問に思ったり。
15.無評価大崎屋平蔵削除
 お読みいただきありがとうです♪



 幽香は優しい人ではないけど、思い立ったことはすぐに実行する人(妖怪)だと思います。

 でも、もっと残酷な人物にも思えます……こんな幽香もいるかも、と思っていただけると幸いです。
20.90名前が無い程度の能力削除
幽香のかっこよさがすごいです…
23.90名前が無い程度の能力削除
幽香もいいけど、魔理沙の「人の思い」は云々のセリフでコイツかっけーなんて思っちゃいました。
こういう正義感に満ち溢れるマンガの主人公みたいな魔理沙が大好物ですよ、私