初投稿です。
至らぬところもあるかもしれませんが、楽しんでいただければ幸いです
私――霧雨 魔理沙は今、途轍もなく落ち込んでいた。
ベットにその身を投げ出し、強く目を瞑って今日の勝負を省みる。
だがそんなことをしたって敗因など浮かぶはずも無い。
今日の戦いは完璧なはずだったのだ。
パワー、スピード、戦略、そのどれを取っても敗北の理由など見つからない。
なのに――霊夢はその全てを覆し、私に勝利した。
何時も最後の詰めが甘く、後一歩のところで敗北してきた私だが、今日は最後まで気を抜かずにやれたはずだった。
だがしかし、絶好調の私を退け霊夢は勝利した。それは紛れもない真実。
「霊夢の奴・・・・・・少しくらい手加減しろよ・・・・・・」
そんなことをされて勝っても嬉しくないことなど、自分が一番よく理解していた。
当の霊夢だって手加減して負けてやっても、私が嬉しがるはずも無いと分かっているはずだ。
だが、ここまで負けが続くと心も折れる。
これ以上どう改善すればいいものか?それとも最初から勝機は無いのか?
いや、そんなはずは無い。
今日私が最後に放った”魔砲「ファイナルスパーク」”。
その咆哮は多少なりとも霊夢に恐怖を与え、その威力も、スピードも、防げるものでも躱せるものでもなかった。
だが、実際にはそうはならなかった。霊夢はそれをギリギリのところで躱し、反撃してきた。
魔砲を放つタイミングも、詠唱時間短縮も、完璧だった。
魔理沙はしかし、それに希望も見た。
躱すタイミングをほんの一瞬でも狂えば霊夢は黒焦げになっていたのだ。
現に霊夢もその紅白の巫女服を焦がし、「危なかったわ」と呟いていた。何時もなら「まだまだね」と皮肉を言ってくるのだが。
「やはり・・・・・・そうか」
その考えから、魔理沙はひとつの終着点にたどり着く。
「パワーが足りないぜ!」
そうと決まればこうしてはいられない。
私はすぐに心を入れ替え、支度を済ませて外に飛び出した。
――新たな強い魔法を求めて。
そうは言ったものの、あれ以上のパワーとなると容易ではない。
新しい高威力な魔法を考える面でもそうだが、術者としても耐えられるか分からないのだ。
今日使った魔砲だって、霊夢の攻撃を食らった後、直撃でもないのに立ち上がれなかったほど魔力を使う。
それ以上となれば、1発撃つだけで自分も戦闘不能になりかねないのだ。
パチュリーのように魔女でない私には魔力に限界がある。
ならば如何に効率よく魔力を使い、かつ高威力な魔法を作れるかどうかに掛かっている。
「何時もみたいに茸じゃ駄目か・・・・・・」
そう思うのも、すでに知り尽くした森の中で、魔砲を越える威力を作り出す茸など無いと考えたからだ。
そうなれば茸に変わる新たなエネルギー源が必要となる。
だが、そのエネルギー源を探すのだって容易ではない。茸という意外とも言えるエネルギー源を探し出すのにも、あれだけ苦労したと言うのに。
ならばどうするか。
魔理沙は進行方向を定めた。
目標は――香霖堂。
あそこなら外界のものが手に入る。
そう、私は外界と言う技術力の発展した世界の”力”を借りようと考えたのだ。
香霖堂はそう遠くなく、すぐに到着した。
相変わらず外は無造作に生えた雑草、とても飾られているとは思えない不ぞろいな花々。
誰も寄り付かないような森の中に立つこの香霖堂は、商売をしようという気を感じさせない。
私はドアに手をかける。ゆっくりと力を入れてそのドアを押すと、古臭い木の軋む音がした後、備え付けられていた鐘がなった。
カランカラン――
「いらっしゃ・・・・・・やぁ。久しいね」
香霖堂の店主、森近 霖之助は、本を片手に何時もの気軽さでそう言った。
それは何時も私が客としてここに訪れないからだ。いらっしゃいと言わないのも、彼は私が今日も暇つぶしにやってきたと思っているからだろう。
「そうだな。でも今日は客としてきたんだぜ?もっと久しくないか」
すると霖之助はその手にあった本を机に置き、その言葉に苦笑した。
「全くだね。それで、一体何をお求めかな?」
私はそれに答える前にまず店内を見回した。
特に理由は無い、と言ったら嘘になるが、決まった物を探るわけでもなく、帰りの手土産に目をつけようと思っただけに過ぎない。
「・・・そうだな。パワーのあるものをくれ」
それを聞いた霖之助はまたも苦笑した。
「かなり広範囲な要求だね。一体どういった用途に使う”パワー”なんだい?」
私は言葉に迷った。
実際にパワーのある魔法を作りたいと言う目標はあるのだが、どういったものがその源になるのか全く分からない。
なので私はことの経緯を全て話すことにした。
すると霖之助は大いに笑った。
「そうか、はっはっは、君らしい。いいよ、最近僕も暇だしね、君の研究に付き合おう」
笑われたのには些か腹が立ったが、霖之助の協力が得られたのだから文句は無い。
霖之助は小さい声で「負けばかりでは可哀想だしね」と言い加えたが、どうやら私は聞き取れなかったらしい。
早速私は新しい魔法の研究に取り掛かる。
私は今まで魔法のためのエネルギーに使っていた茸を取り出し、霖之助に見せた。
すると霖之助は驚愕の声を上げた。
「これは驚いたね。茸に詳しいとは知っていたが・・・・・・こんな茸でよく出来たもんだ。私はそこまで魔法に詳しくはないが、こんなもので魔法が使えるものなんだね、感心した」
「感心している場合じゃないぜ。何かいい案はないのか?」
そうだな、と霖之助は唸った後、店の奥に姿を消した。
再び現れた霖之助の手にあったのは、赤い四角形の容器のようなものだった。
だが、それを重そうに持ってくる霖之助を見る限り、その容器には何かが入っているようだ。
それを私の目の前の机にドンと置いた。
「魔理沙も知っているだろうとは思うけど、冬に使っていたストーブという器具の燃料だよ。これは灯油と言う」
「ああ、あれか。確か紫に頼んでもらったやつじゃなかったか?」
「その通り。これはストーブの熱量を引き出すエネルギー源だ」
私はその赤い容器からキャップをはずし、中を覗く。
すると、中に入っているものが見える前に、鼻をつく強烈な臭いに思わず顔を顰めた。
「独特な臭いがあるのを言い忘れていたね」
と、霖之助は楽しそうに付け加えた。
「言うのが遅いぜ!」
ははは、と霖之助は笑っていたが、内心どうでもよかった。
冬に香霖堂へ来たときのストーブの暖かさと言えば目を見張るものがあった。
ミニ八卦炉とはまた違う、心地よい暖かさではあるが、
少量かつこれだけの熱量を引き出せるエネルギー源となれば相当なもののはずだ。
私の心はいつになく躍っていた。
これをエネルギーにすれば魔砲を越える威力の魔法が出来るかもしれない!
私はすぐさま茸と同じ要領でミニ八卦炉にセットする。
「おっと!まってくれ、こんなところであんな物騒な魔法は使わないでくれよ?」
霖之助は慌てた様子で私に駆け寄った。
正直止められなければ撃っていたに違いあるまい。
注意が足りないな、と思いつつも、新しい魔法の完成を目の前にしてどうでもよくなった。
私は急いで香霖堂を飛び出し、箒にまたがって飛んだ。
「上に向かって撃つんだ。くれぐれも森を焼かないようにね」
「わかってるぜ。もう止めるな!香霖!」
私はその威力を早く確かめたかった。
ミニ八卦炉を高々と掲げ、この青い空に煌々と輝く太陽に向ける。
「いくぜえええええええええ!!」
私はミニ八卦炉に最大級の魔力をぶつける。
するとミニ八卦炉は金色に光り輝き、私の周りに魔方陣を展開させた。
大きなリング状の魔方陣が、はるか遠くまでいくつも展開されていく。
魔砲「ファイナルスパーク」より―――
大きい!!
「まだだ!まだいけるっ!」
私はミニ八卦炉に最大級の魔力を掛け続ける。
それ位ではビクともしないのが、このミニ八卦炉だと理解していたからだ。
だがしかし、そろそろ魔力の限界と、予想以上に大きくなりすぎた魔方陣が暴走し始める時だ。
私は頃合を見計らう。
少しでも遅れれば自分ごと吹き飛ぶし、遅れれば威力が下がる。
今は100%の威力を知りたかった。
確実に――今度こそ確実に――霊夢をギャフンと言わせてやるんだ!!
ミニ八卦炉が震える。私の腕力ではそろそろ支えられなくなってきているのだ。
頃合だ。
私は意を決する。
魔力の供給を止め、その最大限まで高まった魔力をミニ八卦炉から逆流させる。
あの太陽に届くくらい――
あの太陽を焼けるくらい――
あの太陽を吹き飛ばせるくらい――
霊夢を――倒せる力を!!
「いっけえええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
ミニ八卦炉から強大なエネルギーが放出される。
それは一直線にリング状の魔方陣の中心を射抜いて行く――
――はずであった。
確かにそれは強大なエネルギーだった。
魔砲を越えるくらい。
しかし、それは魔理沙の思っていたようなビーム状に射出されることは無かった。
その事体に私は気づいたが、既に時は遅い。
ミニ八卦炉から放たれたのは炎。ものすごい炎。
その炎は私を後方に押しやる。
それはジェット推進力のように強力で、成す術もない別な意味での”パワー”。
ものすごいスピードで私はバックして行く。
それは、脱兎が逃げるより速く、私が飛行するよりも速く、天狗が飛行するよりも速かった。
「ああああああああああああああああああああああああああ!!」
数時間後のことである。
魔理沙はボロボロになって僕の店まで戻ってきた。
僕はボロボロになった彼女の事よりも、その顔が暗く淀んでいるのが気になった。
ここで、どうしたんだい?なんて聞くほど僕は馬鹿じゃない。
魔理沙の性格を思うに、悔しいのだろう。あそこまで期待していたのだ。
僕も何かアドバイスして、もっと良くなるように協力してやればよかった。
なぜ今から改善しよう、なんて持ち掛けないか?
だって、きっと魔理沙は、もうこの石油を使おうなんて言わないだろうからね。
だけど僕には取って置きのものがあった。
本当は非売品にしておきたかったが、こんな魔理沙の力になれるなら別にいいと思った。
「灯油では失敗してしまったようだね」
魔理沙は今にも泣きそうなその顔を僕から背けた。
「笑いたきゃ笑え」
「まぁ、良く聞くんだ魔理沙。君には特別に、非売品にしておいた新たなエネルギーに変わるようなものをあげるよ」
僕は用意しておいた筒状のポッドを机に置いた。
魔理沙の顔は少し輝きを取り戻したが、灯油を手に入れたときほどじゃない。
「そいつは・・・・・・どうすごいんだ?」
「まず名称から言おうか。
これは―――Pu(239)。」
魔理沙は不思議そうな顔をした。
無理も無い。僕だってこの名前が分かったとき、さっぱりだった。
だがその能力は凄まじいものだった。
「言い換えると、プルトニウム239。外の世界で言う、化学物質だ」
魔理沙は徐々にその瞳に輝きを取り戻して行く。
まるで壊れてしまったおもちゃを新しく買ってもらえるかのように。
そういう面では魔理沙もまだ子供なのだ。
「これはね、魔理沙の持っているミニ八卦炉の威力なんかより桁違いに強いんだ。
ミニ八卦炉は山をも焼けるが、これは一国をも吹き飛ばせる」
「おお!・・・・・・ってまて、それじゃ私まで吹き飛ばないか?」
「そうだね。これを全部使ってしまえばそうなる。だけど、少量ずつ使えばそうでもないはずだ」
あくまで僕の能力がはじき出した結果からの推論だ。
正確な威力などわからない。
少量で本当に威力が収まるのかも、はたまた疑問だ。
「ちなみにさっき使った灯油が失敗した理由も調べたんだが、
どうやら灯油は可燃性の高い液体のようだ。
手を加えなければ茸のようにビーム状で放射することは出来なさそうだね。
このプルトニウムも恐らく可燃性の高い物質に違いない」
「それじゃぁだめじゃないか」
魔理沙は再び脹れる。
だが僕は続けた。
「君が作った茸のエネルギーだって、何か手を加えない限り使えない物でしかないだろう?
これも一緒さ。何も手を加えないで自分の思い通りの物が出来るなんて事は無いんだよ」
この世の中、都合のいい事なんか一握りしかない。
それを魔理沙はただ追いかけてしまっていた。
今回だけは努力家である彼女らしくも無い。
恐らく、霊夢に負け続けだったことが相当悔しかったのだろう。
その魔理沙は、まだ不本意ではあるようだが、これに興味はあるみたいだ。
「ツケじゃなくていいよ。欲しいなら持って行けばいい。そしてそれをよく研究して使えるものにすればいいんだ」
「そう・・・・・・だな」
魔理沙はゆっくり考えた様子で、その顔に光が戻った。
再び慌てるように、プルトニウムを手に取り、机に何気なく置いてあった本も手にとって飛び出していく。
「こいつも借りて行くぜ!」
どうやら機嫌を直してくれたらしい。
僕はその後姿を、旅立って行く雛鳥を見る、親鳥のように見守った。
霖之助曰く、これはものすごい威力を引き出せるようだ。
なに、慌ててはいけない。
灯油での失敗は焦ってしまったからだ。私らしくもない。
そうさ、霖之助の言うようにじっくり研究してやるほうが暇も潰せるし、なにより私らしいじゃないか。
いや、魔法使いらしい、な。
だがしかし、早くじっくり研究したいものだ、と自分を急ぎ立てているのに私は気づいていない。
到着した我が家を見ると、再び心が躍る。
私はドアを思い切りよく開け、すぐに研究に入ろうとする。
恐らくプルトニウム、ってやつはこの筒の中に入っているのだろう。
まずは筒状のポッドからそいつを引き出すのが先だ。
私はそのポッドをくまなく調べる。
すると、筒の横に小さく"turn tub and open out"と訳の分からぬ文字で書かれていた。
「回すんだな!?」
私は感覚だけでそれを悟った。
勢いよくそれを回そうと抓みを思い切り掴んだ。
「やめなさい」
いきなり何処からともなく声が聞こえて、私は驚いて筒を落としてしまった。
見渡すとそこには紫が立っていた。
「スキマ!いきなり現れるなよ!吃驚するだろ!」
だが、紫の顔は暗いままピクリとも動かない。
「魔理沙、あなたそれがなんだか分かってる?」
「ああ、もちろんだぜ。プルトニウム2・・・59だろ」
少しジョークを飛ばしてやっても紫はその形相を変えなかった。
「プルトニウム239。それは外の世界では核とも呼ばれるわ。
香霖堂の主人の言う通り、それはかなりの威力を持っているのは違いない。
でもそれ故反作用もあるのよ」
「反作用?」
「放射能と呼ばれるものよ。人体に多大なる害を与えるわ。人体だけじゃない、森や、湖や、空をも壊してしまう」
私は少しゾッとした。
もしそれが本当なら、威力と引き換えには荷が重過ぎる。
「しかも放射能には持続性があるわ。数ヶ月、いえ、数年はその爆発範囲以上の地域を汚染する」
「なん・・・だって?」
なんて恐ろしいものだったのだろう。
私はそれを安易に貰ってきてしまった。
だが、それは霖之助も知らなかったこと。誰を責める訳にもいかない。
彼だって私に気を使ってこれを譲ってくれたに違いない。
「悪いことは言わないわ。それを渡しなさい」
私に断る理由など無い。
確かに、霊夢に負けたことは悔しい。そのために更にパワーのある魔法も欲しい。
だけど、これは私には荷が重すぎる。
それ故私は考える。
「ああ、わかった。でもひとつ教えてくれ」
「なに?」
「外の世界じゃ、これを何に使っているんだ・・・・・・?」
紫の顔が更に暗くなる。
「コレの主な目的は、生活のための無限エネルギー―――
でも・・・・・・」
「でも?」
「中には貴方と同じ考えで使っている者も居るわ。そう、”殺人兵器”としてね」
私はその言葉にショックを受けた。
違う。
私と同じではない。
その威力は分かるが、代償が高すぎるじゃないか!
到底私にはそんなもの使えない。
いや、使いたくない。
だから―――
「同じじゃないぜ・・・・・・確かに高威力な魔法は欲しい。
だけど、幻想郷を傷つけてまで欲しいとは思わない」
技術力の発達した外の世界。
私はそこを桃源郷のように見ていたのかもしれない。
しかし、実際は非情な世界であることを思い知らされた。
こんなものが出回っている外の世界を考えると、幻想郷は平和で、
自分の考えていた”強さ”と言うのがなんとちっぽけな物だったかもまた、同時に思い知らされた。
私の言葉を聞いて、紫はその暗い顔をようやく解いた。
まるで、疑いの掛けられた我が子の罪が晴れたのを見るかのように。
「そう・・・それを聞いて安心したわ。
――代わりと言っちゃ何だけど、霊夢に勝てる方法、考えてもいいわよ?」
魔理沙が喜んでプルトニウムを持っていって数日が経った。
今頃研究も終わり、霊夢にでも挑んでいるか、はたまた勝利したか。
それかまた敗北したか。
今の僕にはそれが一番気がかりだった。
「号外だよー!号外だよー!
幻想郷一早くて確かな真実の泉『文々。新聞の号外だよー!
これを読まないと貴方に明日はないわ――」
何時もとは違う新聞が、荒々しく窓を突き破って投げ込まれる。
毎回コレでは迷惑極まりないものだ。
僕はその新聞を手に取り、その考えを撤回した。
たまには役に立つようだ。この『文々。新聞』とやらも。
僕はその新聞を手に、割れた窓から入る風を忘れて胸がいっぱいになった。
「よかったな―――魔理沙―――」
至らぬところもあるかもしれませんが、楽しんでいただければ幸いです
私――霧雨 魔理沙は今、途轍もなく落ち込んでいた。
ベットにその身を投げ出し、強く目を瞑って今日の勝負を省みる。
だがそんなことをしたって敗因など浮かぶはずも無い。
今日の戦いは完璧なはずだったのだ。
パワー、スピード、戦略、そのどれを取っても敗北の理由など見つからない。
なのに――霊夢はその全てを覆し、私に勝利した。
何時も最後の詰めが甘く、後一歩のところで敗北してきた私だが、今日は最後まで気を抜かずにやれたはずだった。
だがしかし、絶好調の私を退け霊夢は勝利した。それは紛れもない真実。
「霊夢の奴・・・・・・少しくらい手加減しろよ・・・・・・」
そんなことをされて勝っても嬉しくないことなど、自分が一番よく理解していた。
当の霊夢だって手加減して負けてやっても、私が嬉しがるはずも無いと分かっているはずだ。
だが、ここまで負けが続くと心も折れる。
これ以上どう改善すればいいものか?それとも最初から勝機は無いのか?
いや、そんなはずは無い。
今日私が最後に放った”魔砲「ファイナルスパーク」”。
その咆哮は多少なりとも霊夢に恐怖を与え、その威力も、スピードも、防げるものでも躱せるものでもなかった。
だが、実際にはそうはならなかった。霊夢はそれをギリギリのところで躱し、反撃してきた。
魔砲を放つタイミングも、詠唱時間短縮も、完璧だった。
魔理沙はしかし、それに希望も見た。
躱すタイミングをほんの一瞬でも狂えば霊夢は黒焦げになっていたのだ。
現に霊夢もその紅白の巫女服を焦がし、「危なかったわ」と呟いていた。何時もなら「まだまだね」と皮肉を言ってくるのだが。
「やはり・・・・・・そうか」
その考えから、魔理沙はひとつの終着点にたどり着く。
「パワーが足りないぜ!」
そうと決まればこうしてはいられない。
私はすぐに心を入れ替え、支度を済ませて外に飛び出した。
――新たな強い魔法を求めて。
そうは言ったものの、あれ以上のパワーとなると容易ではない。
新しい高威力な魔法を考える面でもそうだが、術者としても耐えられるか分からないのだ。
今日使った魔砲だって、霊夢の攻撃を食らった後、直撃でもないのに立ち上がれなかったほど魔力を使う。
それ以上となれば、1発撃つだけで自分も戦闘不能になりかねないのだ。
パチュリーのように魔女でない私には魔力に限界がある。
ならば如何に効率よく魔力を使い、かつ高威力な魔法を作れるかどうかに掛かっている。
「何時もみたいに茸じゃ駄目か・・・・・・」
そう思うのも、すでに知り尽くした森の中で、魔砲を越える威力を作り出す茸など無いと考えたからだ。
そうなれば茸に変わる新たなエネルギー源が必要となる。
だが、そのエネルギー源を探すのだって容易ではない。茸という意外とも言えるエネルギー源を探し出すのにも、あれだけ苦労したと言うのに。
ならばどうするか。
魔理沙は進行方向を定めた。
目標は――香霖堂。
あそこなら外界のものが手に入る。
そう、私は外界と言う技術力の発展した世界の”力”を借りようと考えたのだ。
香霖堂はそう遠くなく、すぐに到着した。
相変わらず外は無造作に生えた雑草、とても飾られているとは思えない不ぞろいな花々。
誰も寄り付かないような森の中に立つこの香霖堂は、商売をしようという気を感じさせない。
私はドアに手をかける。ゆっくりと力を入れてそのドアを押すと、古臭い木の軋む音がした後、備え付けられていた鐘がなった。
カランカラン――
「いらっしゃ・・・・・・やぁ。久しいね」
香霖堂の店主、森近 霖之助は、本を片手に何時もの気軽さでそう言った。
それは何時も私が客としてここに訪れないからだ。いらっしゃいと言わないのも、彼は私が今日も暇つぶしにやってきたと思っているからだろう。
「そうだな。でも今日は客としてきたんだぜ?もっと久しくないか」
すると霖之助はその手にあった本を机に置き、その言葉に苦笑した。
「全くだね。それで、一体何をお求めかな?」
私はそれに答える前にまず店内を見回した。
特に理由は無い、と言ったら嘘になるが、決まった物を探るわけでもなく、帰りの手土産に目をつけようと思っただけに過ぎない。
「・・・そうだな。パワーのあるものをくれ」
それを聞いた霖之助はまたも苦笑した。
「かなり広範囲な要求だね。一体どういった用途に使う”パワー”なんだい?」
私は言葉に迷った。
実際にパワーのある魔法を作りたいと言う目標はあるのだが、どういったものがその源になるのか全く分からない。
なので私はことの経緯を全て話すことにした。
すると霖之助は大いに笑った。
「そうか、はっはっは、君らしい。いいよ、最近僕も暇だしね、君の研究に付き合おう」
笑われたのには些か腹が立ったが、霖之助の協力が得られたのだから文句は無い。
霖之助は小さい声で「負けばかりでは可哀想だしね」と言い加えたが、どうやら私は聞き取れなかったらしい。
早速私は新しい魔法の研究に取り掛かる。
私は今まで魔法のためのエネルギーに使っていた茸を取り出し、霖之助に見せた。
すると霖之助は驚愕の声を上げた。
「これは驚いたね。茸に詳しいとは知っていたが・・・・・・こんな茸でよく出来たもんだ。私はそこまで魔法に詳しくはないが、こんなもので魔法が使えるものなんだね、感心した」
「感心している場合じゃないぜ。何かいい案はないのか?」
そうだな、と霖之助は唸った後、店の奥に姿を消した。
再び現れた霖之助の手にあったのは、赤い四角形の容器のようなものだった。
だが、それを重そうに持ってくる霖之助を見る限り、その容器には何かが入っているようだ。
それを私の目の前の机にドンと置いた。
「魔理沙も知っているだろうとは思うけど、冬に使っていたストーブという器具の燃料だよ。これは灯油と言う」
「ああ、あれか。確か紫に頼んでもらったやつじゃなかったか?」
「その通り。これはストーブの熱量を引き出すエネルギー源だ」
私はその赤い容器からキャップをはずし、中を覗く。
すると、中に入っているものが見える前に、鼻をつく強烈な臭いに思わず顔を顰めた。
「独特な臭いがあるのを言い忘れていたね」
と、霖之助は楽しそうに付け加えた。
「言うのが遅いぜ!」
ははは、と霖之助は笑っていたが、内心どうでもよかった。
冬に香霖堂へ来たときのストーブの暖かさと言えば目を見張るものがあった。
ミニ八卦炉とはまた違う、心地よい暖かさではあるが、
少量かつこれだけの熱量を引き出せるエネルギー源となれば相当なもののはずだ。
私の心はいつになく躍っていた。
これをエネルギーにすれば魔砲を越える威力の魔法が出来るかもしれない!
私はすぐさま茸と同じ要領でミニ八卦炉にセットする。
「おっと!まってくれ、こんなところであんな物騒な魔法は使わないでくれよ?」
霖之助は慌てた様子で私に駆け寄った。
正直止められなければ撃っていたに違いあるまい。
注意が足りないな、と思いつつも、新しい魔法の完成を目の前にしてどうでもよくなった。
私は急いで香霖堂を飛び出し、箒にまたがって飛んだ。
「上に向かって撃つんだ。くれぐれも森を焼かないようにね」
「わかってるぜ。もう止めるな!香霖!」
私はその威力を早く確かめたかった。
ミニ八卦炉を高々と掲げ、この青い空に煌々と輝く太陽に向ける。
「いくぜえええええええええ!!」
私はミニ八卦炉に最大級の魔力をぶつける。
するとミニ八卦炉は金色に光り輝き、私の周りに魔方陣を展開させた。
大きなリング状の魔方陣が、はるか遠くまでいくつも展開されていく。
魔砲「ファイナルスパーク」より―――
大きい!!
「まだだ!まだいけるっ!」
私はミニ八卦炉に最大級の魔力を掛け続ける。
それ位ではビクともしないのが、このミニ八卦炉だと理解していたからだ。
だがしかし、そろそろ魔力の限界と、予想以上に大きくなりすぎた魔方陣が暴走し始める時だ。
私は頃合を見計らう。
少しでも遅れれば自分ごと吹き飛ぶし、遅れれば威力が下がる。
今は100%の威力を知りたかった。
確実に――今度こそ確実に――霊夢をギャフンと言わせてやるんだ!!
ミニ八卦炉が震える。私の腕力ではそろそろ支えられなくなってきているのだ。
頃合だ。
私は意を決する。
魔力の供給を止め、その最大限まで高まった魔力をミニ八卦炉から逆流させる。
あの太陽に届くくらい――
あの太陽を焼けるくらい――
あの太陽を吹き飛ばせるくらい――
霊夢を――倒せる力を!!
「いっけえええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
ミニ八卦炉から強大なエネルギーが放出される。
それは一直線にリング状の魔方陣の中心を射抜いて行く――
――はずであった。
確かにそれは強大なエネルギーだった。
魔砲を越えるくらい。
しかし、それは魔理沙の思っていたようなビーム状に射出されることは無かった。
その事体に私は気づいたが、既に時は遅い。
ミニ八卦炉から放たれたのは炎。ものすごい炎。
その炎は私を後方に押しやる。
それはジェット推進力のように強力で、成す術もない別な意味での”パワー”。
ものすごいスピードで私はバックして行く。
それは、脱兎が逃げるより速く、私が飛行するよりも速く、天狗が飛行するよりも速かった。
「ああああああああああああああああああああああああああ!!」
数時間後のことである。
魔理沙はボロボロになって僕の店まで戻ってきた。
僕はボロボロになった彼女の事よりも、その顔が暗く淀んでいるのが気になった。
ここで、どうしたんだい?なんて聞くほど僕は馬鹿じゃない。
魔理沙の性格を思うに、悔しいのだろう。あそこまで期待していたのだ。
僕も何かアドバイスして、もっと良くなるように協力してやればよかった。
なぜ今から改善しよう、なんて持ち掛けないか?
だって、きっと魔理沙は、もうこの石油を使おうなんて言わないだろうからね。
だけど僕には取って置きのものがあった。
本当は非売品にしておきたかったが、こんな魔理沙の力になれるなら別にいいと思った。
「灯油では失敗してしまったようだね」
魔理沙は今にも泣きそうなその顔を僕から背けた。
「笑いたきゃ笑え」
「まぁ、良く聞くんだ魔理沙。君には特別に、非売品にしておいた新たなエネルギーに変わるようなものをあげるよ」
僕は用意しておいた筒状のポッドを机に置いた。
魔理沙の顔は少し輝きを取り戻したが、灯油を手に入れたときほどじゃない。
「そいつは・・・・・・どうすごいんだ?」
「まず名称から言おうか。
これは―――Pu(239)。」
魔理沙は不思議そうな顔をした。
無理も無い。僕だってこの名前が分かったとき、さっぱりだった。
だがその能力は凄まじいものだった。
「言い換えると、プルトニウム239。外の世界で言う、化学物質だ」
魔理沙は徐々にその瞳に輝きを取り戻して行く。
まるで壊れてしまったおもちゃを新しく買ってもらえるかのように。
そういう面では魔理沙もまだ子供なのだ。
「これはね、魔理沙の持っているミニ八卦炉の威力なんかより桁違いに強いんだ。
ミニ八卦炉は山をも焼けるが、これは一国をも吹き飛ばせる」
「おお!・・・・・・ってまて、それじゃ私まで吹き飛ばないか?」
「そうだね。これを全部使ってしまえばそうなる。だけど、少量ずつ使えばそうでもないはずだ」
あくまで僕の能力がはじき出した結果からの推論だ。
正確な威力などわからない。
少量で本当に威力が収まるのかも、はたまた疑問だ。
「ちなみにさっき使った灯油が失敗した理由も調べたんだが、
どうやら灯油は可燃性の高い液体のようだ。
手を加えなければ茸のようにビーム状で放射することは出来なさそうだね。
このプルトニウムも恐らく可燃性の高い物質に違いない」
「それじゃぁだめじゃないか」
魔理沙は再び脹れる。
だが僕は続けた。
「君が作った茸のエネルギーだって、何か手を加えない限り使えない物でしかないだろう?
これも一緒さ。何も手を加えないで自分の思い通りの物が出来るなんて事は無いんだよ」
この世の中、都合のいい事なんか一握りしかない。
それを魔理沙はただ追いかけてしまっていた。
今回だけは努力家である彼女らしくも無い。
恐らく、霊夢に負け続けだったことが相当悔しかったのだろう。
その魔理沙は、まだ不本意ではあるようだが、これに興味はあるみたいだ。
「ツケじゃなくていいよ。欲しいなら持って行けばいい。そしてそれをよく研究して使えるものにすればいいんだ」
「そう・・・・・・だな」
魔理沙はゆっくり考えた様子で、その顔に光が戻った。
再び慌てるように、プルトニウムを手に取り、机に何気なく置いてあった本も手にとって飛び出していく。
「こいつも借りて行くぜ!」
どうやら機嫌を直してくれたらしい。
僕はその後姿を、旅立って行く雛鳥を見る、親鳥のように見守った。
霖之助曰く、これはものすごい威力を引き出せるようだ。
なに、慌ててはいけない。
灯油での失敗は焦ってしまったからだ。私らしくもない。
そうさ、霖之助の言うようにじっくり研究してやるほうが暇も潰せるし、なにより私らしいじゃないか。
いや、魔法使いらしい、な。
だがしかし、早くじっくり研究したいものだ、と自分を急ぎ立てているのに私は気づいていない。
到着した我が家を見ると、再び心が躍る。
私はドアを思い切りよく開け、すぐに研究に入ろうとする。
恐らくプルトニウム、ってやつはこの筒の中に入っているのだろう。
まずは筒状のポッドからそいつを引き出すのが先だ。
私はそのポッドをくまなく調べる。
すると、筒の横に小さく"turn tub and open out"と訳の分からぬ文字で書かれていた。
「回すんだな!?」
私は感覚だけでそれを悟った。
勢いよくそれを回そうと抓みを思い切り掴んだ。
「やめなさい」
いきなり何処からともなく声が聞こえて、私は驚いて筒を落としてしまった。
見渡すとそこには紫が立っていた。
「スキマ!いきなり現れるなよ!吃驚するだろ!」
だが、紫の顔は暗いままピクリとも動かない。
「魔理沙、あなたそれがなんだか分かってる?」
「ああ、もちろんだぜ。プルトニウム2・・・59だろ」
少しジョークを飛ばしてやっても紫はその形相を変えなかった。
「プルトニウム239。それは外の世界では核とも呼ばれるわ。
香霖堂の主人の言う通り、それはかなりの威力を持っているのは違いない。
でもそれ故反作用もあるのよ」
「反作用?」
「放射能と呼ばれるものよ。人体に多大なる害を与えるわ。人体だけじゃない、森や、湖や、空をも壊してしまう」
私は少しゾッとした。
もしそれが本当なら、威力と引き換えには荷が重過ぎる。
「しかも放射能には持続性があるわ。数ヶ月、いえ、数年はその爆発範囲以上の地域を汚染する」
「なん・・・だって?」
なんて恐ろしいものだったのだろう。
私はそれを安易に貰ってきてしまった。
だが、それは霖之助も知らなかったこと。誰を責める訳にもいかない。
彼だって私に気を使ってこれを譲ってくれたに違いない。
「悪いことは言わないわ。それを渡しなさい」
私に断る理由など無い。
確かに、霊夢に負けたことは悔しい。そのために更にパワーのある魔法も欲しい。
だけど、これは私には荷が重すぎる。
それ故私は考える。
「ああ、わかった。でもひとつ教えてくれ」
「なに?」
「外の世界じゃ、これを何に使っているんだ・・・・・・?」
紫の顔が更に暗くなる。
「コレの主な目的は、生活のための無限エネルギー―――
でも・・・・・・」
「でも?」
「中には貴方と同じ考えで使っている者も居るわ。そう、”殺人兵器”としてね」
私はその言葉にショックを受けた。
違う。
私と同じではない。
その威力は分かるが、代償が高すぎるじゃないか!
到底私にはそんなもの使えない。
いや、使いたくない。
だから―――
「同じじゃないぜ・・・・・・確かに高威力な魔法は欲しい。
だけど、幻想郷を傷つけてまで欲しいとは思わない」
技術力の発達した外の世界。
私はそこを桃源郷のように見ていたのかもしれない。
しかし、実際は非情な世界であることを思い知らされた。
こんなものが出回っている外の世界を考えると、幻想郷は平和で、
自分の考えていた”強さ”と言うのがなんとちっぽけな物だったかもまた、同時に思い知らされた。
私の言葉を聞いて、紫はその暗い顔をようやく解いた。
まるで、疑いの掛けられた我が子の罪が晴れたのを見るかのように。
「そう・・・それを聞いて安心したわ。
――代わりと言っちゃ何だけど、霊夢に勝てる方法、考えてもいいわよ?」
魔理沙が喜んでプルトニウムを持っていって数日が経った。
今頃研究も終わり、霊夢にでも挑んでいるか、はたまた勝利したか。
それかまた敗北したか。
今の僕にはそれが一番気がかりだった。
「号外だよー!号外だよー!
幻想郷一早くて確かな真実の泉『文々。新聞の号外だよー!
これを読まないと貴方に明日はないわ――」
何時もとは違う新聞が、荒々しく窓を突き破って投げ込まれる。
毎回コレでは迷惑極まりないものだ。
僕はその新聞を手に取り、その考えを撤回した。
たまには役に立つようだ。この『文々。新聞』とやらも。
僕はその新聞を手に、割れた窓から入る風を忘れて胸がいっぱいになった。
「よかったな―――魔理沙―――」
あとこーりんが核物質手に入れた時点で紫が回収しそうな気が……。
霊夢に勝てる方法が気になるw
それと、こーりんは魔理沙がプルトニウムを使って霊夢に勝ったと思っているようですが、
紫も魔理沙も彼のことは放っておいたんですかね? ちょっと可哀相。
何様ですか?
あとがきにもありますが、この作品を面白いと思った人に失礼ではないでしょうか。
駄文~は消した方がいいかと。
内容に関しては駄文とは思いませんでしたが、
香霖堂にいる時点で紫が登場する方が霖之助のためにもよかったと思います。
そもそもプルトニウムを使おうと思った時点で間違いだったのかもしれません・・・
色々指摘ありがとうございます。参考にさせてもらいます
>>■2008/05/14 02:09:23さん
そうですね、勝った方法も書けばよかったのですね・・・
そこまで考えていなかったです・・・
>>■2008/05/14 02:19:44さん
全くその通りですね。勝利した方法を書くべきでした。
霖之助に関して、そのような考え方もあったな、と・・・
完全な勉強不足ですね・・・
>>■2008/05/14 06:56:50さん
本当に申し訳ありません。
新参者やSS初心者が嫌いな方も居るのではないか、と思っての配慮だったのですが、
逆に不快にさせてしまったようです。
本当に申し訳ありませんでした。
>>■2008/05/14 10:42:53さん
プルトニウムに関しては元々知識も少なく、ただ使いたい、と言う意思だけで使ってしまっていました。
結果、このような描写ミスもあり、テーマ設定すらも間違ってしまっていたと深く反省しております。
できれば、どのような部分が変であったか指摘していただけるとありがたいです。
>>■2008/05/14 11:01:08さん
申し訳ありませんでした。
下手な謙遜も不快にさせてしまうと理解できていませんでした。
内容に関してアドバイスありがとうございます。
結局は自分の書き方場合、全員がいい形で終わっていないと言うことなんですよね・・・
次があるならば、全キャラに注意をしていきたいと思います。
ネットではみんな当たり前のように叩かれるから
因みにソソワはこんな感じの時もよくある
熱い空気がいい感じでした このノリがうらやましい
前半で霊夢の強さをこれでもかというほど描写しているからには、説得力のある勝ち方をしっかりと書いてほしかったですね。
そこで止まれる魔理沙が良い。
そして、努力の塊であった魔理沙が、自ら最善の方法を放棄し、それでも最後には勝ったのが良い。
「ほーら賽銭だぞー」
「犬とお呼びください」
でどうでしょう?
魔理沙「幻想郷の平和のために、消えろォッッッ!!!」
おくう「なんで!?」