ほうきで掃く、境内を、この行為は特に意味がないのだ。
「霊夢ーーーー!! いるかーーーーーー!!」
ほらまた掃いたところにほこりが舞う、特に意味はないのだ。
私はため息をつく、半分魔理沙に呆れを込め、もう半分はまた掃かないといけないことに。
「まったくもう、掃いた意味がないじゃないの」
「くっくっく、見ろよ霊夢、新しい発明品だぜ」
こちらの話など聞いてはいないらしい、私はまたため息をついた。
まだ魔理沙は話しているが聞き流そうか、どうせろくなものでもないだろう。
私は掃除を再開した、まあ、特に意味はないのだが。
そういえばお茶を出していなかった、けれど別にかまわないかもしれない。
あの魔理沙だ、文句を言いながら勝手にいれて勝手に飲むだろう。
「あーこんな話したのは久しぶりだぜ、のどが渇いたな。おーい、客に茶すら出さないなら勝手にあさるぜー?」
やっぱり、けれど少しは遠慮してもらいたいと思う、別に困るわけではないけれど。
私も掃くのをやめて休憩しようか、特に意味がないことなのだから。
「魔理沙、入って2番目の棚の3段目にあるお茶はとっておきだから持っていっちゃ駄目だからね」
「つまりそいつを持って来いってことだな、わかったぜ。珍しくもこの魔理沙様がお茶をいれてやろうじゃないか」
魔理沙は不敵な笑みを浮かべて台所へ向かっていった。
とっておきではないのだけれど、他となんら変わらない安物のお茶だ。
あさられるより、おとなしく誘導したほうがいい。
結局、どれも同じものなのだから、特に意味はないけれど。
そして私の目に入ったのは魔理沙の箒、あれで掃除をしたら怒るだろうか。
けれど魔理沙のことだ、掃除用にも使っているかもしれない。
……掃除してないという選択肢が一番ありそうなのも、やっぱり魔理沙だからだろうか。
しばらく手に持つ箒と魔理沙の箒を見比べる。
「まあ、いいか」
特に意味のないことだから、私は一息をつく。
「霊夢ー、お茶いれたぜ」
箒を立てかけ、縁側に座る、お茶を一口。
意外にも魔理沙の入れたお茶は美味しかった。
「へぇ、魔理沙がこんなのをいれるなんて」
「おいおい、いれられないとでも思ってたのかよ」
「まあ、大雑把なイメージがあったし」
魔理沙は「ひどいぜ」なんて呟いている、そんなにショックだったのか。
そもそも普段の態度を省みているならそんなことは言えないんじゃないか。
まあ魔理沙だし、心配は特に意味のないことだ。
お茶をすする、うん、美味しい。
「しかしまあよく飽きないもんだな」
その言葉の意味をわかりかねて私は首をかしげた。
「掃除だよ掃除、いつも境内を掃いてるんだろう?」
「あぁ、そういうこと」
ずっと同じことをしていて飽きないのかと言われたのだ。
いつも境内を掃いているが、それは特に意味のないこと。
特に意味はないから、する必要もないのだし。
「別に飽きなんてしないわよ、することなくて暇だからしてるだけなのよ」
つまり暇つぶしよ、と言うと魔理沙は笑いだした。
隣で笑い転げる魔理沙を見て私はため息をつく、これはしばらく収まりそうにない。
お茶を一口、うん、美味しい。
ようやく魔理沙の笑いが収まったころには、私は2杯目のお茶を飲んでいた。
「あーわらったわらった、いや、霊夢らしくてホッとした。神様がきれい好きなのよとか言い出さなくてよかったぜ」
「散々笑っといてそれ? なんかむっとくるから掃除手伝っていきなさい」
箒もそこにあるでしょ、と言うと「これは掃除用じゃないぜ、ここの箒貸してくれよ」と返された。
今日はやけに魔理沙が親切だ、明日突然吹雪くかもしれない。
魔理沙も親切な時だってあるだろう、何か企んでいるのかもしれないが。
「さぁ掃除するか! 暇だしな!」
特に意味はないけれど。
きっと明日も掃除をするのだ、特に意味なんてないけれど。
「霊夢ーーーー!! いるかーーーーーー!!」
ほらまた掃いたところにほこりが舞う、特に意味はないのだ。
私はため息をつく、半分魔理沙に呆れを込め、もう半分はまた掃かないといけないことに。
「まったくもう、掃いた意味がないじゃないの」
「くっくっく、見ろよ霊夢、新しい発明品だぜ」
こちらの話など聞いてはいないらしい、私はまたため息をついた。
まだ魔理沙は話しているが聞き流そうか、どうせろくなものでもないだろう。
私は掃除を再開した、まあ、特に意味はないのだが。
そういえばお茶を出していなかった、けれど別にかまわないかもしれない。
あの魔理沙だ、文句を言いながら勝手にいれて勝手に飲むだろう。
「あーこんな話したのは久しぶりだぜ、のどが渇いたな。おーい、客に茶すら出さないなら勝手にあさるぜー?」
やっぱり、けれど少しは遠慮してもらいたいと思う、別に困るわけではないけれど。
私も掃くのをやめて休憩しようか、特に意味がないことなのだから。
「魔理沙、入って2番目の棚の3段目にあるお茶はとっておきだから持っていっちゃ駄目だからね」
「つまりそいつを持って来いってことだな、わかったぜ。珍しくもこの魔理沙様がお茶をいれてやろうじゃないか」
魔理沙は不敵な笑みを浮かべて台所へ向かっていった。
とっておきではないのだけれど、他となんら変わらない安物のお茶だ。
あさられるより、おとなしく誘導したほうがいい。
結局、どれも同じものなのだから、特に意味はないけれど。
そして私の目に入ったのは魔理沙の箒、あれで掃除をしたら怒るだろうか。
けれど魔理沙のことだ、掃除用にも使っているかもしれない。
……掃除してないという選択肢が一番ありそうなのも、やっぱり魔理沙だからだろうか。
しばらく手に持つ箒と魔理沙の箒を見比べる。
「まあ、いいか」
特に意味のないことだから、私は一息をつく。
「霊夢ー、お茶いれたぜ」
箒を立てかけ、縁側に座る、お茶を一口。
意外にも魔理沙の入れたお茶は美味しかった。
「へぇ、魔理沙がこんなのをいれるなんて」
「おいおい、いれられないとでも思ってたのかよ」
「まあ、大雑把なイメージがあったし」
魔理沙は「ひどいぜ」なんて呟いている、そんなにショックだったのか。
そもそも普段の態度を省みているならそんなことは言えないんじゃないか。
まあ魔理沙だし、心配は特に意味のないことだ。
お茶をすする、うん、美味しい。
「しかしまあよく飽きないもんだな」
その言葉の意味をわかりかねて私は首をかしげた。
「掃除だよ掃除、いつも境内を掃いてるんだろう?」
「あぁ、そういうこと」
ずっと同じことをしていて飽きないのかと言われたのだ。
いつも境内を掃いているが、それは特に意味のないこと。
特に意味はないから、する必要もないのだし。
「別に飽きなんてしないわよ、することなくて暇だからしてるだけなのよ」
つまり暇つぶしよ、と言うと魔理沙は笑いだした。
隣で笑い転げる魔理沙を見て私はため息をつく、これはしばらく収まりそうにない。
お茶を一口、うん、美味しい。
ようやく魔理沙の笑いが収まったころには、私は2杯目のお茶を飲んでいた。
「あーわらったわらった、いや、霊夢らしくてホッとした。神様がきれい好きなのよとか言い出さなくてよかったぜ」
「散々笑っといてそれ? なんかむっとくるから掃除手伝っていきなさい」
箒もそこにあるでしょ、と言うと「これは掃除用じゃないぜ、ここの箒貸してくれよ」と返された。
今日はやけに魔理沙が親切だ、明日突然吹雪くかもしれない。
魔理沙も親切な時だってあるだろう、何か企んでいるのかもしれないが。
「さぁ掃除するか! 暇だしな!」
特に意味はないけれど。
きっと明日も掃除をするのだ、特に意味なんてないけれど。
しかしこれだとあまりに普通すぎるのではないでしょうか?
もう少し何かイベントが欲しかったです。
そう思わせる事が狙いなのかもしれませんが。
>一貫性がない
そのとおり、わざとです。だって霊夢は暇つぶしをしてるわけですから。
>日常
こんなものです。私はただ淡々と過ごす時というようなイメージがありますね。
>普通すぎる
確かにそうですね、でもイベントを持ってくるとコンセプトとは違ったものになってしまいますから。
小ネタ程度は入れてもよかったかなと思います。
正にこれこそ幻想郷の空飛ぶ巫女さんですね。