#月○日
またお嬢様と妹様が大きくなられてた。
何でもレディの練習よ、と本を片手に息巻いておられた。
表紙には「誰でもマスターできる大人の女、初級編」と書かれていた。
胡散臭さ抜群である、きっと著者はスキマ妖怪ね、間違いない。
まぁ何も問題は起きなかったからいいんだけどね。
だがたまたま客として来た紅黒コンビ、
あんたら人の主人を睨みつけるなこそこそ不当な事を言うな舌打ちするな。
何かあの一件以来あの二人、妙にがらが悪くなってないかしら・・・
何かしでかさなきゃいいけれど。
#月×日
昨日の日記に余計な事を書かなければよかったかしらね。
今日、再び霊夢と魔理沙がやってきた、今度は客じゃない、強盗として。
狙いはパチュリー様の作った例の成長させる薬。
あの馬鹿二人には本当に呆れるわ、まったく。
おかげで明日は修理に追われる日となるだろう。
さすがに二人同時に相手をするのは勝ち目が薄かったけれどお嬢様と妹様のおかげで撃退できた。
ただ、とどめは私がさしたのでお二人はご不満だったようですが。
これに懲りて馬鹿な事をしないようにと切に願う、錠剤噛み砕きながら。
うーん・・・でもきっと無理なんだろうなぁ。
どーんという爆発音が門から聞こえた、十中八九犯人はあの白黒だろう。
はぁっ、昨日は客で今日は強盗・・・・・・いい加減客に固定しなさいよね。
「メイド長~!門半壊しました!!!美鈴様は重症です!!! 」
ん・・・?いくらあの魔理沙に遠距離戦が苦手だからってそこまで美鈴がやられるとは思えない。
まぁ昼寝してるところを集中砲火喰らったら重症かもしれないけれど。
「大変です!!!巫女もいます!!!何か二人ともやばいっすよマジで、な雰囲気漂わせてます! 」
・・・・・・まさか、まさかあいつら!?
「全員避難しなさい、霊夢までいてはあなた達じゃ5体不満足にされかねないわ。
それとお嬢様と妹様を誰か呼んで来てちょうだい! 」
妖精メイドに指示を出し、私は時を止めて図書館の扉の前で待ち構える。
あの二人の目的の品はあの薬だろう、まさかこんな事になるとは・・・・・・
いや、何時かは起きていた事かも知れないわね・・・
敵は霊夢に魔理沙、正直部が悪いどころの話じゃない。
しかし、私はこの紅魔館のメイド長、紅魔館を踏み荒らす不逞の輩を断じて許すわけにはいかない。
・・・・・・来たわね。
飛行しながら接近してくる二人を見据える。
私を視認した二人はゆっくりと着地した。
「やっぱりあんたが最初に立ち塞がるのね咲夜。
いくらあんたが打撃技をしようが関節技しようがこっちは二人・・・勝ち目あると思ってるの? 」
ちょっと、美鈴は障害にすらならないのか・・・
そりゃあんたらの全力の攻撃を門と一緒に受けちゃ存在する意味が無いかもしれないけれどそれはあんまりよ。
というか門番として立たせてる私たちの立場が無いじゃないの。
そして弾幕勝負する気無いのねあんた達。
あぁ、何かもう獲物を狩る狼のような目だわこの二人、やる気満々、むしろ殺る気満々と言うべきかしら。
「ふっふっふ、今まで散々本を取りに来る時には煮え湯を飲まされたけど
今日は私の勝ちだぜ・・・這い蹲らせて今まですいませんでした魔理沙様、って言わせてやる」
そんなに私を恨むかこの白黒は。
もう駄目だこの二人、暴走しまくりで止まる気配がない。
ひっじょうに胃と頭が痛い。
時を止めて錠剤を一つ噛み砕かせてもらい、己が額に手を当てて盛大に溜め息をつかせてもらった。
「ていうかそんなに成長したいのあなた達・・・」
「「無論よ!(だぜ!)」」
あぁ、胃と頭の痛みが増してきた。
「あんたにはわからないでしょうねぇ・・・
毎度紫やらに酒の席でねちねちと言われる屈辱を」
とか言いながらあんたいつもお嬢様にちっこいちっこい言ってたじゃないのよ。
あれか、下には下がいるとでも思ってるのかこの巫女は。
よしわかった、メイド式チョークスリーパーで首を頂く事にするわ。
「同じ魔法使いだってのにアリスだってパチュリーだって平均くらいは普通にありやがるし。
何故だ、私が人間のままだからか!?答えろ、答えろそこのメイドォォォォ!!! 」
知らないわよそんなこと・・・ていうか平均って何よ。
それに人間だからこれから先成長するかもしれないじゃないのよ。
まぁ成長しない可能性もあるわけだけど。
「この紅魔館は主人の二人以外主要な奴は皆あるし・・・
いっそ薬頂いたらここ爆破してやろうかしら・・・」
待ちなさい、どんどんエスカレートしていってるわよ駄目巫女。
ていうかそんな事してみなさい、必ずあなたの神社を焼き討ちにしてやるから。
「まぁその前にだ、霊夢。
まずは目の前の障害をどうにかするのが先決だぜ。
こいつを撃破して捕らえられればレミリア達へのいい人質になるはずだぜ。
そうすれば障害はもう無いも同然、私達の勝ちだ」
本人を前にしてそんな事を言うのかあんたは。
もしそうなったら私は自害でもしてやるつもりだけど・・・
それもそれで何か後が大変な事になりそうだからやめておこう。
まぁ普通に時を止めて逃げれば大丈夫なんだけど、むしろあの二人、私の能力を忘れてないかしら?
「いい案ね魔理沙、それじゃあ早々に勝負をつけないと、ね」
その邪悪な笑みは止めなさい、幻想郷を守る巫女が聞いて呆れるわよ。
ナイフを4本右の手に、左は何も持たずに、場合によっては打撃、間接技で仕留める事も考える必要がある。
いよいよ彼女達が攻撃を仕掛けてこようとした・・・・・・その刹那、
「「待たせたわね!!!ヒヨッコ共!!! 」」
お嬢様と妹様が成長なさった姿で図書館の扉を蹴り開いて現れた。
・・・・・・・・・・・・・はしたないですよお嬢様、妹様。
レディになられるんじゃなかったのですか・・・?
「ちっ、既にもういやがったか。
これで3対2か、こっちが不利だがどうするよ霊夢」
「ふふ~ん、お前達なんか咲夜の力を借りるまでもないわ。
成長した私たちと自分たちとの差を絶望しながら帰るといいわ」
しっかりポーズまでお決めになるお嬢様、どこからそんな情報を仕入れたのですか・・・?
妹様も続けてポーズをお決めになる辺り、もしかしてあの本に書いてあったのかもしれない。
後で入念にチェックしておく必要がある気がした。
「ムッキィィィィィィ、やっぱり、やっぱりあの時仕留めておくんだったわぁ! 」
人様の家の廊下で地団駄を踏むな巫女、あーあ、あんなに目を血走らせちゃって・・・
これはもう話し合いじゃ済まないわね。
「咲夜、図書館の中でパチュリーの相手でもしててね。
すーぐこんな連中片付けてあげるんだから」
あの・・・従者よりも先に敵と戦われてしまうと従者の立場が無いのですが。
はぁっ、お二人も最早止まりませんか・・・・・・わかりましたよ。
「今の私らは誰にも負けない、お前ら倒して薬貰って目の前でポーズ決め返してやるぜ! 」
「あんたらでこれ程なら私たちなら・・・・・・あぁ、今からもう楽しみで仕方ないわ! 」
「ふふん、私たちを相手にして無事に帰れると思うな持たない愚か者どもめ! 」
「咲夜はもちろんあの薬だって絶対渡さないんだからぁ! 」
はぁっ、修理大変そうだわ・・・
私は被害を受ける前におそらく既に結界を張っているであろう図書館内部に逃げ込んだ。
凄い轟音が響いた気がしたけどきっと気のせいね、うん。
ちなみにどうなったかというと、結局霊夢&魔理沙とお嬢様と妹様の死闘の決着は夜になってもつかず、
いい加減うるさいからどうにかしろとパチュリー様に言われたので
隙を見て魔理沙を跳び蹴りで箒から叩き落した後メイド式ジャンピングエルボーで仕留めて
霊夢はしっかりメイド式チョークスリーパーで落として二人まとめて蹴り出した。
ぶーぶーとご不満なお二人を宥めるのにちょっと苦労した。
はぁっ、明日の修理修繕を考えると胃と頭が痛いわ・・・・・・
#月□日
今日一日で何とか壊された箇所の修理ができた。
二人からの攻撃でボロボロだった美鈴だったが頬に絆創膏が一枚あるだけで普通に門番をしていた。
相変わらず無駄にタフなものね、妖怪だからかしら?
梅雨に入ったせいか今日は大雨が降っていた。
外で何か河童とか蛙みたいなどこぞの神が騒いでたのは気のせいだと思う。
うん、何か花壇踏まれたのは気のせいだったと思う、うん。
とりあえずまとめててるてる坊主みたいに吊るしたのも気のせいだろう。
さすがに首に縄をするほど外道な事はしなかったけどね。
#月△日
今日も雨、洗濯物の問題もあるからあまり降られると困るのだけれどこればっかりは仕方ない。
じめじめとした空気と雨にお嬢様と妹様はイラつき始めていたので
このくらいの事で怒られては大人のレディにはなれませんよーと進言してみた。
結局我慢できずにパチュリー様に頼んで湿気をどうにかするように頼み込んでいたみたいですが。
まだまだ先は遠そうです。
#月◎日
久々に晴れ、おかげで洗濯物は外に干せるしお嬢様と妹様の機嫌も戻ったのでよかったよかった。
しかし晴れを喜ぶ吸血鬼というのも何か間違っているような気がしないでもないですが。
買出しに今日は妹様、それに暇だったからとお嬢様まで一緒に。
相変わらずの妹様のはしゃぎ様もそうですがそれを微笑ましく見守るお嬢様も
素晴らしく微笑ましいものでしたよ、私が見ているのに気がつくと何よ、と頬を染めて抗議なされましたが。
今日のメニュー、それと清掃用具の不備が無いように補充するべきものを考えながら買い物をし、
帰り際に茶屋でみたらし団子とお茶を飲んできた。
口元にタレをつけながら食べる妹様とお嬢様を見てさらに微笑ましくなったのは内緒よ。
帰り道で夕立にあってしまい、木の下で止むまで立ち往生になってしまった。
きっと洗濯物は美鈴辺りがなんとかしてくれるかと思ってたのに、
咲夜さん駄目ですよ、夕立が降りそうな日は気をつけないとー、と言うだけで洗濯物は全滅していた。
気づいてたなら何で何もしてないのよ・・・と思わずにはいられなかった。
まったく気が利かないんだから・・・気を使う能力が聞いて呆れるわよ、意味違うけど。
#月◇日
まぁ面倒事に巻き込まれなければ問題は無いし、
即戦力以上だしね、来てくれるのならば。
それにあの子達の気持ちは大事だと思うしね。
とりあえずメイドのバイトが明日増える事になるようだ。
もちろん風見幽香がってわけじゃない、別の奴が来る事になる、みたい。
誰が来るのか、それはプリズムリバーが長女、ルナサ・プリズムリバーが来ることになるそうだ。
「は?感謝パーティをしたい? 」
「そ、もちろんあんたへのじゃないよ?誰がそんな事考えるもんか。
うちのルナサ姉さんの感謝パーティをしたいから協力してってこと」
とりあえず生意気な言い分と言わなくてもいい事をぬかしたのでハリセンで一撃喰らわしておく。
いったぁ!と唸った後涙目で抗議する客、リリカ・プリズムリバーだがどっちが悪いかわかりきってるでしょうが。
まったく、唐突に相談があるとか言うから何かと思えば・・・・・・
「私が協力するような理由が見えないんだけど。
あぁ、もしかして料理?そりゃ確かにもてなす方に料理をさせるのは問題でしょうね」
嫌過ぎるわね、それは。
「ううん、私とメルラン姉さんで色々と準備している間ルナサ姉さんに知られたくないから
ここでメイドにでもなってもらって家に帰ってこないようにしたいのよ。
生憎ルナサ姉さんのソロライブの予定はないし、長く家から出す口実がこれくらいしか無いわけ」
・・・何とも強引なやり方ね。
そりゃこっちとしては掃除も料理もきっちりできるルナサが来てくれるなんて願ったり叶ったりだけど。
「でもどうやって紅魔館に来させるのよ?」
「ふっふーん、その辺は大丈夫。
しっかりと考えてあるから心配しないで。
たぶん姉さんの事だから『少しの間掃除と料理を練習させてくれ』とかって言うわ」
ニヤリと笑う三女に一抹の不安は拭えないが感謝の気持ちに嘘は無いらしい。
何日か掛かるというのだから結構大掛かりにやるのかもしれないわね。
迷惑な要素は無さそうなのでお嬢様に伺いを立てた後承諾。
まぁこの三女の事だから失敗の可能性も否めないけど。
でも来てくれると私の仕事も結構減ってくれそうなところもあるけど。
さぁて、どうなることかしらねぇ~
#月%日
計画通りというべきかしら、ルナサが紅魔館にメイドとしてやってきた。
1週間くらいの滞在の予定になるがあそこまで凹んでいるのも久々に見た。
まぁ理由聞いたらそりゃショックよねぇとは思ったけど、あの馬鹿三女やり過ぎよ。
しかし初日からさすが家事を一人でこなしていたルナサ、心配要素皆無だった。
今晩の食事も彼女と一緒にやってみたが、
お嬢様、妹様もそれを直ぐに気づき、そして美味しいと言ってくださった。
正直本当に紅魔館のメイドとして欲しいと思ったのは内緒よ。
「メイド長、メイド長にお客様です。
なんか屋敷中がキノコで埋め尽くされそうなくらい鬱になってる方ですが」
どんな例えよそれ。
とりあえず三女の計画の第一歩は成功したみたいだ。
はいどうぞ、と言って中に入るように促す。
「いらっしゃ・・・どうしたのよその暗いオーラと顔は」
これから自殺しますみたいなどんよりとしたオーラ、
世の中全てに絶望したかのような暗い表情。
あまり明るくないというか鬱気味と言われるルナサとはいえこれはおかしい。
何があったのかしら?
「いや・・・妹達に『こんなへたれた姉さんなんて要らないわ!紅魔館で修行してきなさい! 』って・・・」
何をやったんだあの二人は。
「今日の朝食と掃除当番は私だったんだがなぜか失敗続きでね・・・
不甲斐ない私に妹達が怒ってしまったというわけさ」
あいつら・・・ルナサの隙ついて妨害工作したってわけね・・・
あんまり褒められた手段じゃないわよまったく。
「まぁそういう時もあるわよ、匙一つで味は変わるんだし。
それにあなたがいない間あの子達は二人で頑張らなきゃいけないんだし、
その内すいませんでした、って謝りにくるわよ」
「そうかなぁ・・・」
何でこんな役回りをさせられてるのかしらね私。
まぁいいわ、後は紅魔館で過ごしてもらうだけだし。
「それじゃあ数日紅魔館に滞在でいいのかしら? 」
ルナサの料理の腕も掃除の腕も家に行った時や料理研究会で十分過ぎるほど出来る事は知っている。
修行の必要も無いと思うんだけど。
「いや、言われた通りに少しの間掃除と料理の練習をさせてくれ。
咲夜の下で働けば色々と学ぶ事も多いと思う」
真面目な子だこと、こちらとしては迷惑も損も無いからいいんだけど。
あの三女の言った通りというのもあれだけど。
「こちらとしては大助かりだから構わないわ。
それじゃあお嬢様に説明した後、さっそくメイドの仕事をやってもらおうかしら。
ちょっとの間だけど、よろしくね、ルナサ」
「あぁ、こちらこそ世話になるよ、咲夜。
いやメイド長と呼ぶべきかな? 」
どっちでもいいわ、と私は苦笑しながらルナサと握手した。
さて、と、今日から少しの間だけ楽になりそうね。
「お嬢様、少しの間ですがルナサ・プリズムリバーがメイドのバイトとして入ります。
妖精メイドと比べるのが失礼なくらい優秀ですのでご安心ください」
「あらあら、また咲夜のお節介でも発動したのかしら。
まぁいいわ、咲夜が認めた腕前、見せてもらうわ」
「よろしく頼む」
知らない振りをなさってますけどお節介は本音ですねお嬢様。
私は全部わかってるからこそ苦笑せざるを得なかった。
お嬢様に報告を済まし、私とルナサは服の置いてある部屋へ。
さっそくメイド服に着替えてもらった。
うん、元々黒い服着てたからか似合ってる感じがするわね。
「ふむ、当然だとは思うけど色々なサイズがあるのね。
ん?こんなサイズのを着るのがいるの? 」
ルナサが見たのは壁に吊り下げられてる普通よりもかなり大きいメイド服。
ちなみにあれを作らせたのはお嬢様、もしもの時の為の物よとは言っていたが
未だにそのもしもは起きていない、ていうか何に使うのかすら私にはわからない。
筋肉ムキムキの男がメイドに来た場合でも考えているのかしら・・・?
「気にしないで、というか見なかった事にしてくれる? 」
「あぁ、まぁ、わかった」
釈然としない感じだけど一応了解はしてくれたようだ。
後であれ焼却しといたほうがいいような・・・うーん・・・
とりあえず風見幽香のように適当な区画でやってもらう事にしたが
さすがというべきか、むしろ妖精メイドの無能さが出たというか。
ほとんどルナサがやってしまったらしい、働きなさいよ妖精メイド・・・
確認してみたがやはり完璧だった、修行も何も無いわよ、これじゃ。
お嬢様と妹様の夕飯を手伝ってもらった。
お互いの味の出しかたに多少の違いはあれど、やはりいい腕前をしている。
今日のメニューは豆腐のサラダ、マディラソースのチキンソテー、ビシワドスープを。
ビシワドスープはルナサが作った物で味見をしたが美味しかった。
お嬢様と妹様も私が作ったものではない事を直ぐにお気づきになられたが美味しいとおっしゃられた。
正直教えること無いのよねぇ・・・
料理に関しては料理研究会で教えあってるわけだし。
基盤がしっかりしているのも真面目なルナサらしいわね。
これじゃ本当に修行じゃなくてバイトになってるわよね。
まぁここまで出来る子がメイドになったことはないし、私としては充実した日を過ごせそうでいいんだけどね。
「あら、誰かしら」
コンコンと遠慮がちなノックがした。
日記をいつものところに仕舞い、どうぞーと声をかける。
入ってきたのはルナサだった。
「ちょっといいかなメイドちょ・・・じゃない咲夜」
そういえば結局仕事中はメイド長って呼ぶ事にしたみたいね・・・
風見幽香の時もそうだけどちょっとくすぐったい感じがするわね。
「何か用? 」
「単刀直入に聞こう。
妹達が何をしようとしているのか知ってるんじゃないかしら? 」
あら・・・もうバレてるわけ?
あの三女、自分のことを狡猾だとか策士だとか言ってるけど駄目駄目じゃないのよ。
でも何をしようとしているのかまではわかってないのかしら?
「一応知ってるけどどうして気づいたのよ? 」
「最初は料理を食べた後の妹達の言葉がショックで忘れてたんだが
ここに来てよくよく考えてみるとどう考えても入れるはずがないものが入ってたんだ。
それこそ納豆にオイスターソースが入ってるくらいのものが。
これでも結構な年数を作ってきたからその辺はちゃんとわかる。
それで料理中、リリカが鍋の中身を見たりしてたからまさかと思ったんだ。
紅魔館で修行して来いって言って私を家からここへ向かわせるのが目的みたいだったからね。
ということは紅魔館側に根回しをリリカがしてると思ったの。
一体何をしようとしてるの?あの子達は」
甘いんだからあの三女。
料理にまだまだ疎いのが仇となったわね。
さて、ここで全部ネタをばらしてもいいんだけど・・・まぁここはあっちを立てときますか。
「大丈夫、あなたにマイナスは無いわよルナサ。
しばらく前とは違うけどバイトって感じでいてくれないかしら?
あの子達もあの子達なりに頑張るでしょうから」
「うぅーん・・・そう言われると余計に知りたくなるんだけど・・・
仕方ない、妹達が心配だけど私は知らなかったという事にしておいて」
むしろそこで妹が心配できるあなたが凄いわ。
長女ってそうなのかしら?
お嬢様もどのような事を受けようとも何を言われようとも妹様を心の底から案じておられた。
口では厄介者だのなんであんな妹を持っちゃったんだかとかおっしゃられていたけどね。
今でもよくわからない理由で喧嘩なさいますがそれでいいと思っていたりする。
お互い最後には笑顔で終わりますから。
きっとルナサ達も終わりは笑顔だろう。
私はそう思う、いや、確信する。
「わかったわ、私は何も聞いてないということにしておくわ。
では・・・・・・改めてよろしくね、ルナサ」
右手を出す。
「こちらこそ、よろしく頼む」
その手をルナサが取った。
二度目の握手、それでも必要な事。
短い間ではあるものの、
明日からは気兼ねする事無く、彼女と仕事ができそうね。
楽しすぎます。
次回作も楽しみにしております
けどおいしく頂きました。
…はい。 霊夢達は胸の未来無いと思うんだ。
さっきゅんはあると思うのは何故だろう。
しかしそこまで成長したいのですか・・・。ちなみに成長したいのは身長?胸?それとも両方なんでしょうか?
紅姉妹が一緒に買い物とかもニヤニヤしながら読ませていただきました。
この姉妹可愛いですね。お持ち帰りしt(ナイフ
一字余計な部分があったので報告です。
>清掃用具の不備が無いよように
「よ」が一つ余計でしたね。
あとネタってマゼラトップの三人組とユーリ・ケラーネ少将じゃないですか!
まあ・・・08は好きですけどw
ノリスで有名ですが私はこの方々も大好きでついやってしまいましたw
>胸?身長?両方?
ほぼ胸です、身長はついで、みたいな。
これは俺に紅魔館に来いと言ってるんですね。
まぁ筋肉じゃなくて脂肪だけど
さらにその二人をあっさりおさえた咲夜さんさすがです
毎回楽しみにしてます
まぁそこから突っ込みだすととまらないんでやめときます。
今回はいつもに比べてボリューム不足に感じてしまいましたが、まぁ次話の布石と思ってwktkしながら待ちたいと思いますー。
奴か…!
次回も楽しみにしてます。
>筋肉ムキムキの男がメイド(ry
…コガラシ?(何
これは…もしやあいつか!
ヒヨッコ共ってwww
しかしここでコガラシですかwww