唐突に訪れるからそれは唐突なのである。
不意に空間に裂け目が開いて、その先から声がするから唐突と言う。
スキマ「ドッヂボールなんて、どう?」
霊夢「どうって…その前にちゃんと人の前に姿を…」
スキマ「ドッヂボールなんていかがかしら」
霊夢「先に人の話を聞きなさい」
スキマ「うるさい。あなたも博麗の巫女。その立場で考えなさいな」
霊夢「その前に姿を見せなさい!」
スキマ「うるさい。ドッヂボールなどいかが、と忠告はしたわよ。それじゃあね」
霊夢「行く前に待ちなさい!」
すぅー、っとスキマが閉じていく。
霊夢「待ちなさい!紫!」
ちょい、と裂け目が開いた。
紫「ふふ」
で、閉じた。
霊夢「なんなのよ!もう!」
◆
紫「かくかくじかじかでドッヂボールやんなさい」
やはり裂け目の向こうから、声だけで紫は告げる。
魔理沙「ドッヂボール?」
魔理沙はその避球とも、飛球とも呼ばれる外界の小学生たちに大人気の遊びを知らない。
紫「多人数で、敵味方に分かれて球を撃ち合うのよ」
魔理沙「弾を?」
紫「…まぁ、それでもいいわ。細かいルールは博麗霊夢にでも聞きなさい」
魔理沙「それは楽しそうだ」
紫「貴方は話が早くて助かるわ」
魔理沙「そうか、細かいルールがあるのか?」
紫「ええ、大まかなルールはあるのよ」
魔理沙「聞かなくてもいいか。撃ち合いのお作法は心得ておりますわ」
紫「音速が遅い、と言うんだった?」
魔理沙「どうりで」
◆
魔理沙「というわけでドッヂボールをやりにきた」
霊夢「あんたとふたりで?」
魔理沙「ふたりじゃまずいもんか?」
霊夢「まずいというか、やっても面白くないわよ」
魔理沙「楽しいと思うけどなあ」
霊夢「わたしが人数を集めるから魔理沙、あんたは今日は帰りなさい」
魔理沙「いや、お茶を飲んでいく」
霊夢「…好きにしなさい」
◆
翌日、早朝から魔理沙は博麗神社に赴いた。
勝手知ったるもので、すでに縁側で供え物に手をつけていたりする。
魔理沙「こっちの饅頭は痛んでるな、こっちは無事、と」
楽しそうである。
霊夢「またお供え物に手をつけて…しかもこんな早朝から」
眠そうである。
魔理沙「カピカピの饅頭は皮が美味しいんだ」
霊夢「そういう事を言ってるんじゃないわよ」
魔理沙「でも中身がマズい。カサカサだ」
霊夢「勝手な事ばっかり言って」
霊夢「で、まだ人数は全然そろってないわよ?」
魔理沙「準備はもう済んでるからふたりでも平気平気」
霊夢「?」
魔理沙に急かされるままに境内に出ると、ふたりでもいい、という魔理沙の言葉は本気らしい。
誰も境内にはいなかった。
霊夢「準備って何を準備してきたのよ。だいたい、ボールはここにあるから用意するものなんて…」
魔理沙「ほうほう、これを使うのか。意外におっきいな」
ドッヂボールをぺたぺたと触ったり、ベシベシと地面についたりして魔理沙は楽しそうである。
数日前に神社の外界から流れ着いた白いボールは、確かに珍しいものと言えるかもしれない。
かくいう霊夢も、先日パチュリーから教えてもらうまでこれがドッヂボールだとは知らなかった。
聞き慣れないドッヂボールとやらのルールも一応、教えてもらった。
どう考えても多人数向きの遊びなのだが…
霊夢「…はぁ、まあいいわ。さっさと始めましょうか」
◆
この時点で霊夢はミスを犯している。
霊夢「じゃあわたしから行くわよー」
魔理沙「おーう、こーい」
霊夢は気付いていない。
もちろん魔理沙も気付いていないが、とにかく楽しそうだ。
お転婆が過ぎるかも、と思いつつボールを振りかぶって。
霊夢「えいやっ!」
投げた。
白球はうなりを上げないまでも、結構な勢いで飛んでいき、魔理沙が箒を両手で構えて──
霊夢「ちょっ──」
フルスイングで振り抜いていた。
◆
霊夢「魔理沙!あんたボールどこ行ったか探しなさいよ!」
魔理沙「それより霊夢、セカンドベースはどこなんだぜ」
◆
紫「………」
ある意味清々しいですが狙いがわかりません。
それに台本じゃないんだから……
まぁ饅頭に関する会話は若干東方ぽいけど、それだけですね。
SSもいいけど普通の本一冊読むべきかな。
また、小説や、SSというものが、どういうものかについても勉強していただきたいと思います。(分かっていて書いているのならば非常に残念です。)
加えて、通称はあまり使わないほうがいいと思います。人によってはあまりよく思わない方もいますので…。
これでは小説やSSとして形を成していない、ただの短い台本でしかないため、今回はこの評価とさせていただきます。
更に言ってしまえば、(言いたくはないのですが)短すぎですし投げっぱなしです。
こういう手法は4コママンガなどの方が適切ではないかと思います。
ああ、あと初投稿というところで気が付いたのですが、すでに同一のペンネームを持つ作者さんがいますよ。
どうしてこの遊びをやろうとしたのかなどが出てきませんし
まだまだ改善の余地があると感じました。
もしかしたら、それは自分の思い違いかもしれませんが、恐らく当っているかと。
むしろ、そこだけ見ればいちお山でもあり落ちでもありますし。
でも、まあその部分も笑えなかったというかなんというか……。
改善の余地はあるとおもいますが、これを改善するより他の話考えたほうが楽かもしれんですw
この系統で納得させるのは至極の技かと。
それと、会話文の前に名前を持ってくるのは、
キャラの書き分けが出来てないと豪語するような物です。
とりあえず公立図書館でも行って本を100冊程度読んでみましょう。
すさまじいまでの投げっぱなし、自体がネタならそのぶん前菜部分をかなり作りこまないと物足りない気がします。
次回に期待
そう言えばお転婆って久々に聞いたなぁ…
展開についてはドッヂやろうぜ->箒をバット代わりにカキーン->それじゃ野球じゃない。まーようするに新聞に載る4コマ漫画のようなものですね、これは。
つまり投げっぱなしの原因は、オチが緩いの一言に尽きるという事です。
ギャグSSは難しいと思います(特にテンプレ的なネタを使わないものは)。
なので、点数自体はあまり気にしないで欲しいですね。
>あと、補足にもなりませんが作中のボールは実はバレーボールです。
そんなもの打ってまともに飛ぶのか?