Coolier - 新生・東方創想話

てゐ真剣勝負~届け家族へ愛の花~

2008/04/21 11:03:24
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 *オリジナルのキャラがでています。それでもいいという方どうぞ読んでいってください。


 ある竹林、昼でも太陽の光が届きづらい薄暗い空間。
そんな、林のもっと奥一本の竹にはその昔の災いを封じ込めたという言い伝えがあります。
しかし、最近この竹林の近くで二人の少女が殺し合いをするようになりました。
その衝撃は、すさまじく、あるとき災いを封じたとされる竹を見事になぎ倒してしまいました。

「ウドンゲ、あなた生まれた月はいつ?」

永琳は、新聞に目を通しながらきく

「え?なんでですか?」

そういうとひょこっと白い耳が台所から顔を出す。ちょうど朝食の後片付けをしていたようである。

「いや、この新聞に占いが載ってるんだけど、当たるのかとおもって」

「・・私は、実験台ですか・・」

ふぅと一息つくと

「今月です・・というか明日なんです」

と恥ずかしそうに笑って言う

「・・・それは、間接的に明日プレゼントよこせって言ってるのかしら?」

「え?あっ!けしてそのようなことは!!」

しかし、すでにジト目で見ている視線に何を言っても時すでに遅しである。
少し重い空気が流れる、しかしそれは長くは続かなかった。

「えーりん!ちょっと、ちょっときてー!」

この家の主人輝夜である
それを聞くと永琳は、声の主のほうへ向かった。
去り際に「まあ、考えとくわ」と言っていたので鈴仙は安心と期待の両方を胸に仕事に戻る。

「ほほう、明日は、鈴仙の誕生日なのか・・」

 二人の会話を聞いてほくそ笑んでいるのは、因幡の白兎こと因幡てゐである。
しかし、どんないたずらをしようか考えて歩いているときふと思った
普通にプレゼントをあげるのもいいんじゃないか?と
これは、てゐにとって珍しいことだ。
きっとただの気まぐれなのだろうがプレゼントを渡して喜ぶ鈴仙の顔を思い浮かべると、
なかなかに悪くない自然と顔がほころぶ
だれも聞いていないのに照れ隠しに

「まあ、一回くらい持ち上げたほうがほかの罠のキレもあがるしね」

なんて言っても顔は笑っていた。

 てゐは、色々な家を渡り歩き少々花を拝借した。
途中紅魔館の門番や半分幽霊の庭師に見つかりそうになったがなんとか切り抜けた。
集めた花で、花のくびかざりを作って箱に入れて枕元に置いて寝た
この日は、気分よく寝れた。

 翌日

「おーい鈴仙」

プレゼントを後ろでに隠し鈴仙に近づいていく

「なに?てゐどうしたの?」

少し間を置いて

「鈴仙は、今日誕生日でしょう?だから、これあげる!」

そういって箱を差し出した

「えっ?」

鈴仙は、きょとんとした顔をしていたが、すぐになにかを悟ったように言った。

「わかった、また悪戯でしょ、おおかたなにか飛び出したりするんでしょ?」

いつもてゐ悪戯に引っかかっている鈴仙が、そう思うのも無理も無かった。

「それより、どうこれ?師匠にもらったのよ」

そういって、ネクタイを引っ張ってみせる。そこには、新しいネクタイが巻かれていた。

「ん?どうしたの?」

てゐは、手を握り締め

「鈴仙のバカーーーーーーー!!!!!」

持っていた箱を鈴仙の顔めがけて投げつける。
バシーン!!
そして、その場から走りさる。
「なにすんのよー!!」
遠くで鈴仙が何か言っているが、聞こえない、聞く気にならない。

 てゐは、竹林を歩く気付くと普段あまり来ないとこにいた。
そして、そばに人がいるのに気付く。いや、人ではないのだが・・
背中に、亀の甲羅のようなものがついてるのに尻尾が生えてる変な奴がこっちを見ていた。
そして、

「やあ、私の名前は、北神 君は?」

笑いながらそんなことを言ってきた。
なんだこいつ?と思ったが、あることを思いついた。

「わたしの名前は鈴仙 ウドンゲってよぶ人もいるわ」

そう、鈴仙の名前で悪さをしてそれを全部なすりつけてやろうとおもったのである。

「ふーん鈴仙っていうんだ」

北神は、興味なさそうにいう。

「ねぇ鈴仙、私とゲームをしないか?」

「えっ?」

「私に勝ったら好きなものをあげるよ」

好きなものをあげるというのは古今東西において魅力的な言葉の一つである。
すこし悩んでいると、

「ルールは簡単、この竹林の中に私が隠れるからそれを一時間以内に見つけたら鈴仙
の勝ち」

ルールを聞いててゐは、勝ちを確信する。ここは、てゐの庭である。
なんでもと言ったからには、無理難題でも聞いてもらう。

「ただし、見つかったら私も逃げるわ」

「楽勝だわ」

北神は、少し笑うそして、一言「ゲームスタート」

 一時間後

「そんなばかな・・」

てゐは、庭である竹林で追いかけるどころか姿を見つけることも出来なかった。

「私の勝ちだね」

そして、北神は、笑っていた
ビクッ!
てゐは、思わず震えた
ものすごい妖気、そして、なによりその邪悪な笑み

「油断したウサギに勝つなんて昔からわけないんだよ?じゃあ、貴女の命をもらおうかな」

笑顔のままで言う

「な、なんでわたしが・・」

「勝者は好きなものをもらえるんだよ?貴女だけの条件なわけないじゃない」

そういって北神は、こっちに飛んで来た。
てゐは、手で顔を覆う。
・・・・・

「あれ?」

何も起こらない
てゐは、安堵して軽く笑う
もう辺りは闇に包まれていた。

「ただいまー」

永遠亭に、入ると辺りは静まっている。いつもうるさいという訳ではないが、
どこか、胸騒ぎのようなものがして、自然と歩みは速くなる。
そして、廊下を歩いているといきなり戸が開いて永琳が飛び出してきた。
彼女に、似つかわしくないほど慌てている。

「お師匠様どうしたの?」

恐る恐る聞いてみると永琳は、うつむいて

「鈴仙が倒れたの・・原因は不明で私も色々試してはいるんだけど、症状は悪くなるばかり・・・」

そういうと、永琳は、急いで奥の部屋へと向う。
何かが引っかかる
そう、さっきあったアイツ・・・
!!!そう、てゐは、北神に、名前を聞かれたときなんと答えたか・・・
てゐはあの時「自分は鈴仙だ」と言ってしまった。

 だからなんだというのだ?
確かにあの時そう答えたが北神は、てゐの姿を知っているし、
それが、関係していると決まったわけではない。

 てゐは、鈴仙のところへいかず寝ようとした。
でも、眠れない。
一回くらい様子を見に行ってもいいかなと思い鈴仙の部屋を訪れる。
部屋に入ると、鈴仙以外だれもいなかった。

「・・・て・・ゐ・・?」

鈴仙の声は、かすれ息も絶え絶えになっていた。
なのに、無理をしてこっちを向いて言った

「・・さっきは・・・・ごめんね・・」

「!!」

「・・・プレ・・ゼント・・・・ありがとう」

見ると棚の上に、花のくびかざりがさっき永琳に貰ったと言っていたネクタイと、
ならんで置いてあった。

「ごめん」

てゐは聞き取れないほどの小声で呟いて急いで部屋を飛び出す。
走って竹林を抜ける光の筋が頬をなぞる。

 一つの竹にたどり着いた
息は上がっているがかまいはしない

「みつけた!!」

そこには、北神がいた。
笑みをうべながら言う。

「やぁ、またあったね因幡 てゐ 」

「!!!・・しってたんだね」

「まあね、それで何の用かな?」

「鈴仙を元に戻して」

「あのウサギは、あと一時間で死ぬだろう。時間はぴったりだもう一度ゲームをしよう」

「それに勝ったら鈴仙は、なおすんだね?」

「それは、約束しようでもまた私がかったら今度こそ君の命をもらうよ?」

てゐは、黙ってうなずく

「じゃあ、ゲームを始めようか。でも、昼見つけられなかったのに視界の悪い夜に
私を捕まえられるかな?」

「しらなかったの?兎は、太陽より月のほうが好きなんだよ?」

「ふ~ん上等、じゃあゲームスタート!」

そういうと、北神は姿を消した。
確かに、昼と同じでは見つからないだろう。
それに、さっきはああいったが暗くてよく見えないのは痛い。

しかし、探すしかないなにより、家で苦しんでいる鈴仙のために・・

 三十分経過

てゐは、まだ北神の姿を見つけられずにいた。
てゐは、今竹にもたれて休んでいる、負けたときのリスクがあるのとないのだだと
体力の減少の差は、明らかだ。

「このまま死んじゃうのかな・・」

そう、目をつぶった瞬間鈴仙の顔が浮かんだ
(何言ってんだ)
そう思い立ち上がった瞬間周りの音が消える。
いや、一つの音のみしか聞こえなくなる。
後方10メートル!

「そこだ!」

てゐは、走り出す。
そこには、北神がいた。
しかし、追いかけるも離される

「そんなに疲れていて私に追いつけるわけ無いだでしょ?」

 また、姿を見失う正確には音で位置はわかる、
あっちはきっとわからないだからずっと後を追ってきたんだと思う
しかし、追いつかれても逃げられるから不意をつけなくては意味が無い。
五分ほど考えるその間にまた、後ろに来る音がする
時間は残り十分次がラストチャンス!

そして、また走り出す

「それを、バカの一つ覚えというんだよ」

またも、どんどん離される

「こんなにがんばってコイツを捕まえるんだからどっかの閻魔の言葉訂正させなくっちゃ」

「まだ、捕まえてないでしょう?」

そういいながら北神は一瞬振り向く
その時、
「!」
偶然にも、竹と竹で出来た壁に道を阻まれる

「さっき来たときはこんな・・」

その一瞬の隙を突き見事にてゐは、敵めがけて最後の力を振り絞り
見事北神を捕まえることに成功した。

「さあ鈴仙を直してよ!」

「分かったわよ」

そう悔しそうにいうと、北神の体が光る。そして、その光は永遠亭のほうへ飛んで行った。

「約束は、守ったわよそれと、一つ聞かせて頂戴貴女は、なにをしたの?」

「なにもしてない・・その程度だよ」

そう言ってその場を立ち去る

 人間を幸運にする程度の能力
これが因幡てゐの能力である。
たとえば、友人が死にそうな状態にある人がいたとしましょう。
その人が幸運ならその友人は死なずにすむかもしれません。
たとえば、幻想卿の中である兎が死んでは困る人を全員幸運にすればその兎が死なないよう
上手くことが運ぶかもしれません。
・・・という仮定の話

「ふぅ・・もう会うことも無いでしょうさようなら。久々に遊べて楽しかったわありがとう」

そういうと北神は、闇の中へと消えていった。

 てゐは、急いで永遠亭に入り鈴仙の部屋の戸の前に立つ
中からは永琳とかぐやの安堵の声と鈴仙のいつもと変わらないような声が聞こえてきた。

永琳とかぐやが部屋を出るのを確認してから、てゐは部屋に入った。

「あ、てゐ心配かけたわね」

「別に心配なんてしてなかったわ、
まあ一番罠に引っかかりやすい鈴仙がいなかったらつまらないくらいにしか思ってなかったよ」

「ひどいなぁ」

てゐはそっぽを向いていた。

そんなてゐを見ながら鈴仙は笑っていた。

そして、てゐの目からは涙がこぼれていた。

END
二回目です
今回は、前回と作風が違うと友人に言われましたが自分では分かりませんでした。
前回同様直したほうがいいところも指摘して下さい。
よろしくおねがいします。
それと、東方色は少しは濃くなったと思うのですが・・・
真師
[email protected]
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コメント



0.180簡易評価
6.40野狐削除
そーですねぇ。確かに前回と作風が違いますね。
といいますか、童話風ならば多少描写をぼかしても通用しますが、物語風ですとそうはいかないからなんです。
こうした、ああしたという感じに箇条書きにされると、描写が薄く読者にはなかなか情景が伝わってこないんですよね。それゆえに、視点を誰かの視線そのものにしぼったり、作者自身も端から見ているように見せたりとします。
今回ですと、細かく描写を書いているところと会話文のみで進めているところとに分かれていて、なおさらそう感じてしまうのかもしれません。
まずは簡単な日常(自分のことでもいいです)を会話なしで書いてみたりすると、分かるかもしれません。
あと誤字が多いですね。といいますか文頭の説明は一体なんなんでしょうか? 違う作品がまざっちゃってませんか? 書き終わったら一日置いて、次の日改めて見直してみるといいです。気がつかなかった失敗も分かりますよ。「かぐや」だけ平仮名なのも違和感が出ちゃってますし。

解釈は面白く、てゐの能力もまぁこじつけっぽいですが納得はできます(鈴仙は人間ではなく妖怪だ、というのは無粋ですし)。それだけにもったいないと思います。この評価に凹まず、また頑張ってください。キャラを理解しようとしている努力は買いますよ!
9.50名前が無い程度の能力削除
まず感想の前に一言忠告を。
作者からのメッセージに直したほうがいいところも指摘してくれと書いた以上、指摘してもらった場合は礼を言うのが筋です。
前回、誤字を指摘された際に礼も言わず訂正されていましたね。
正直、不愉快でした。
このような事が続くと誰もコメント欄にメッセージを書いてくれなくなりますよ。


作品自体は楽しく読ませていただきました。
最後まで意地っ張りなてゐが微笑ましかったです。
オリキャラの登場がちょっと唐突には思えましたが……


以下、誤字と思われるものを
>永琳は、新聞に目を通しながらいきく
永琳は、新聞に目を通しながらきく(?)
>少し思い空気が流れる
少し重い空気が流れる
>確かにあの時そう答えたが北玄は
確かにあの時そう答えたが北神は
>負けたときのリスクがあるのとないのだだと
負けたときのリスクがあるのとないのだと
>そういいながら北玄は一瞬振り向く
そういいながら北神は一瞬振り向く

後、句読点の使い方が…………
書き終わってすぐ投稿ではなく自分で読み返し、できれば他人にも見てもらうといいですよ。
10.無評価真師削除
先日は、どうもすいませんでした。
これからは、しっかりと返事をさせていただきます。
それに、ご指摘ありがとうございます。
まだまだ未熟ですが、ちゃんと文章を書く練習をしようと思います。