ある所に、一人の氷の精霊がいました。
その精霊はとても強く、そして頭の良い精霊でした。その力は、精霊の王にも認められ、氷の精は人間界の8割もを統治していました。
しかし、その氷の世界に住める者は誰一人としていませんでした。
氷の精は、ただ何をするでもなく一日をすごす、そんな毎日を送っていました。
ある日、誰も訪れることのない氷の世界に、一匹のコウモリが飛んでいます。
不思議に思い氷の精は、コウモリを呼び止めました。
コウモリは、こちらに気付き氷の精の前に来て
「こんにちは、勝手に貴女の土地に入ってすみません、しかし、私にはもうここしかいく所がないのです。どうかお許しください。」
そういうと、コウモリは、氷の精の前に跪きました。
この土地は、広さだけはあったので、氷の精は、そのことは気にしませんでした。
しかし、外の世界に住んでいる者が好んでここに来ないのも知っていました。
「なんでお前は、こんなところに来たんだ?」
コウモリは、少し黙った後
「私は、鳥にも獣にも嫌われてしまいましたから、ここにしか来るところがありませんでした。」
聞くと、鳥の王と獣の王は仲が悪く、コウモリは、何とかしなくてはと思い、両方を説得しようと飛び回り両者の説得に成功したものの、両方を飛び回ったことで周りの動物や鳥からどっち着かずの裏切り者というレッテルを貼られ追い出せれてしまったというのです。
しかし、コウモリは、「みんなが、仲良くなってくれてよかった」と言いました。
氷の精は、それが分かりませんでした。一人でいたが故に他人を思う心というものをしりませんでした。
それをコウモリに言うと「それは、とてもかなしいことです」と言いました。でも、なにが悲しいのかも分かりませんでした。
それから、二人は一緒に暮らしました。最初は、コウモリが言い出し二人は、色々なことをしました。
氷の精は、初めて思いました人と遊ぶのがこんなにも楽しいものなのかと。そして、初めて知りました今まで自分がどれだけ寂しかったということを。
二人は唯一無二の親友になりました。そんなある日、一匹の獣と一羽の鳥が氷の世界を訪れました。
氷の精は、嫌な予感がしました。そして、それは実現してしまいました。
つまり、一匹と一羽は、コウモリを連れ戻しに来たのです。コウモリは困った顔をしていました。
しかし、氷の精は知っていました。コウモリが時々悲しそうに空を見ていることも、連れ戻しに来たという話を聞いたときコウモリがとても嬉しそうな顔をしたことも。
コウモリは、結局もとの世界に帰ることになりました。
「ごめん、また来るから・・・」
しかし、氷の精は
「もう来るな!お前はもうこの世界に入ることは許さない!」
氷の精は、一人のときでは、流すことのなかった涙を流しました。
でも、本当はコウモリが皆と仲直りできることが嬉しいと思っていました。
それを見ていた精霊の王は、氷の精を可愛そうに思い。動物たちの土地を破壊していきました。
それを知った氷の精は、急いで精霊の王を止めにいきました。いなくなってしまったとしても大切な友を守るため。そして、訳を聞いた精霊の王は、破壊をやめました。
しかし、もう手遅れでした。コウモリは、もう動きませんでした。
氷の精はそのとき自分を犠牲にしてまで動物たちを仲直りさせたコウモリの気持ちがわかりました。氷の精は、自分の身は、どうなってもいいので、コウモリを生き返らせてくれとたのみました。
精霊の王は、それを聞き入れコウモリは、生き返りました。コウモリは、その身がぬれていることを知りなぜか涙がとまりませんでした。
氷の精がいなくなったことにより、氷の世界がとけ海ができました。
氷の精は、一粒の氷となりとんでいきました。
そのまま氷の粒はコウモリのいる館の近くの湖に落ちました。すると、氷の粒は少女になっていました。
そう、湖の氷の妖精に。
氷の精は、強さと知性、そして記憶を引き換えに、妖精として生き返りました。
そして、今はたくさんの人に囲まれています。
妖精は、コウモリを見るたびに何かを思い出します。
妖精はその度に、自分が最強であると思い、そして、友人に会いたくなります。妖精は、色々なものを失いましたでも悲しいとは思いませんでした。
彼女はもう一人ではありません。
END
その精霊はとても強く、そして頭の良い精霊でした。その力は、精霊の王にも認められ、氷の精は人間界の8割もを統治していました。
しかし、その氷の世界に住める者は誰一人としていませんでした。
氷の精は、ただ何をするでもなく一日をすごす、そんな毎日を送っていました。
ある日、誰も訪れることのない氷の世界に、一匹のコウモリが飛んでいます。
不思議に思い氷の精は、コウモリを呼び止めました。
コウモリは、こちらに気付き氷の精の前に来て
「こんにちは、勝手に貴女の土地に入ってすみません、しかし、私にはもうここしかいく所がないのです。どうかお許しください。」
そういうと、コウモリは、氷の精の前に跪きました。
この土地は、広さだけはあったので、氷の精は、そのことは気にしませんでした。
しかし、外の世界に住んでいる者が好んでここに来ないのも知っていました。
「なんでお前は、こんなところに来たんだ?」
コウモリは、少し黙った後
「私は、鳥にも獣にも嫌われてしまいましたから、ここにしか来るところがありませんでした。」
聞くと、鳥の王と獣の王は仲が悪く、コウモリは、何とかしなくてはと思い、両方を説得しようと飛び回り両者の説得に成功したものの、両方を飛び回ったことで周りの動物や鳥からどっち着かずの裏切り者というレッテルを貼られ追い出せれてしまったというのです。
しかし、コウモリは、「みんなが、仲良くなってくれてよかった」と言いました。
氷の精は、それが分かりませんでした。一人でいたが故に他人を思う心というものをしりませんでした。
それをコウモリに言うと「それは、とてもかなしいことです」と言いました。でも、なにが悲しいのかも分かりませんでした。
それから、二人は一緒に暮らしました。最初は、コウモリが言い出し二人は、色々なことをしました。
氷の精は、初めて思いました人と遊ぶのがこんなにも楽しいものなのかと。そして、初めて知りました今まで自分がどれだけ寂しかったということを。
二人は唯一無二の親友になりました。そんなある日、一匹の獣と一羽の鳥が氷の世界を訪れました。
氷の精は、嫌な予感がしました。そして、それは実現してしまいました。
つまり、一匹と一羽は、コウモリを連れ戻しに来たのです。コウモリは困った顔をしていました。
しかし、氷の精は知っていました。コウモリが時々悲しそうに空を見ていることも、連れ戻しに来たという話を聞いたときコウモリがとても嬉しそうな顔をしたことも。
コウモリは、結局もとの世界に帰ることになりました。
「ごめん、また来るから・・・」
しかし、氷の精は
「もう来るな!お前はもうこの世界に入ることは許さない!」
氷の精は、一人のときでは、流すことのなかった涙を流しました。
でも、本当はコウモリが皆と仲直りできることが嬉しいと思っていました。
それを見ていた精霊の王は、氷の精を可愛そうに思い。動物たちの土地を破壊していきました。
それを知った氷の精は、急いで精霊の王を止めにいきました。いなくなってしまったとしても大切な友を守るため。そして、訳を聞いた精霊の王は、破壊をやめました。
しかし、もう手遅れでした。コウモリは、もう動きませんでした。
氷の精はそのとき自分を犠牲にしてまで動物たちを仲直りさせたコウモリの気持ちがわかりました。氷の精は、自分の身は、どうなってもいいので、コウモリを生き返らせてくれとたのみました。
精霊の王は、それを聞き入れコウモリは、生き返りました。コウモリは、その身がぬれていることを知りなぜか涙がとまりませんでした。
氷の精がいなくなったことにより、氷の世界がとけ海ができました。
氷の精は、一粒の氷となりとんでいきました。
そのまま氷の粒はコウモリのいる館の近くの湖に落ちました。すると、氷の粒は少女になっていました。
そう、湖の氷の妖精に。
氷の精は、強さと知性、そして記憶を引き換えに、妖精として生き返りました。
そして、今はたくさんの人に囲まれています。
妖精は、コウモリを見るたびに何かを思い出します。
妖精はその度に、自分が最強であると思い、そして、友人に会いたくなります。妖精は、色々なものを失いましたでも悲しいとは思いませんでした。
彼女はもう一人ではありません。
END
一童話としてみるなら、あっさりまとまっている感じなんですが、東方SSとしてみると何かが物足りない、といった作品でした。
あとよく分からないところが……。
『コウモリは、その身名ぬれていることを知りなぜか涙がとまりませんでした』の部分、多分誤字なのではないでしょうか?
童話って変な事を気にしなくていいから心が洗われるね
雰囲気は好きなので次もがんばってください。
誤字と思われる点を
>妖精は、強さと知性、そして記憶を引き換えに。妖精として生き返りました。
氷の精は、強さと知性、そして記憶と引き換えに、妖精として生き返りました。
>氷の精を可愛そうに思い。動物たちの土地を破壊していきました。
氷の精を可愛そうに思い、動物たちの土地を破壊していきました。
後、誤字ではありませんがどうしても気になったのが
>鳥の王と獣の王は、仲が悪くコウモリは、何とかしなくてはと思い、
鳥の王と獣の王は仲が悪く、コウモリは何とかしなくてはと思い、
の方がいいと思います。
でも、東方として何か物足りない感じが……
皆さんのご意見を活かして、もっとよい物語を書いていきたいです。