私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
しかし罪を背負うことは悪ではない、どうやって償うかが問題である。
それが私の教えです。
最近はあまり死ぬ人が少なくて非常に暇ですね。
健全なことは良きことです。
でも暇です。
誰か死なないかなぁ・・・
「縁起の悪いこと言わないでください」
盗み聞きとは趣味が悪いですね。
「声が大きいから嫌でも耳に入りますよ・・・」
あなたは黒です。
地獄に堕ちなさい!!
「あなたが言うと冗談になりませんから勘弁してください・・・」
なら善行を重ねてなさい。
それで、今日は何人連れてきましたか?
「0人です」
ほぉ、馬鹿正直に答えるとはいい根性してますね、サボリ癖もここまで来ると才能と言いましょうか。
「いや、ホントに一人もいなかったんですよ!!」
あなたの罪は108でも足りないのかしらね。
「いや、サボったりするのは認めますけど、そこまで無いと思いますよ!」
口答えとは偉くなったものですね。
そんなあたなには少しお灸を据えましょうか・・・
「や、やめて~!!!」
やめませんよ!
「きゃん!」
ここまでやっても本当のことを言いませんか・・・
「だから本当ですって・・・」
でしょうね。
「え!?」
最初から分かっていたことです。
これでも閻魔ですから。
ちょっとストレスが溜まっていましてね、丁度良かったですよ。
「ははは・・・どうせあたいは、サボリ癖のある使えない部下ですよ・・・」
はいはい、そんなところでいじけない。
あなたは私の可愛い部下ですよ。
「なら体罰はやめてくださいよ!」
愛です、あなたのために仕方ないことなんですよ。
「もういいですよ、それで今日はもう帰っていいですか?」
暇ですし、下界に下りることにしましょうか。
「この前行ったばかりじゃないですか?」
いや、最近下界から少し罪の匂いがしますからね。
どこぞの隙間妖怪が悪事を働いているかもしれません。
それに私の教えがちゃんと役に立っているか見回る必要があります。
「前は、咲夜に殺されかけましたねぇ・・・」
あの人間は黒だ!
あの胸はニセモノだ!!
一人だけ現実逃避するのは許さない!!!
「・・・でかいのも邪魔なものだがねぇ・・・」
なにか言いましたか!!!
「いえ、下界に行く準備をしてきます」
では私も少し準備をすることにしましょうか。
後ほど三途の川で落ち合いましょう。
「分かりました」
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
気が付けばあの人を眼で追っている。
だが、仕事のせいでその距離が縮まらない。
なにか起きないものか・・・
で、ここはどこですか?
「博麗神社です、例の巫女が住んでる所ですね」
ふむ、無益は殺生をしていた哀れな人間でしたね。
最近はどうでしょうか・・・って!
「うわぁ、こりゃひどいですねぇ」
酒臭い、無理、やめて~
「宴会跡ですかね、空き瓶の数を見るだけで規模の大きさが分かりますね」
小町、この匂いどうにかできませんか?
「ん~、少し待ってください」
早くしてください!
「あたいは万能じゃないですからねぇ」
目が笑ってますよ、わざと遅くしてますね!!
「できましたよ?」
匂いが遠くに行きましたか・・・
で、今のは先ほどの仕返しですか?
「助けてあげたんですから、お礼の一つ言ってもいいんじゃないですか?」
ぐっ・・・
そ、それは・・・
「それとも善行したあたいは罪に問われますかね?」
ぬぅ・・・
「どうですかね?」
・・・感謝します
「では、霊夢を探しに行きましょう」
時に小町よ。
あの木の上にあるのはなんですか
「どれで・・・霊夢・・・」
家があるのに木で寝るとは、人間も変わったことをする。
どれ、ちょっと落としますか。
ほ~れ。
「ぐへぁ!!!」
「うお、痛そう」
目は覚めたかしら?
・・・って酒くさっ!!!
「ここは・・・どこよ?」
「お前さんの神社の庭だ」
ちょっとそこの人間、ここに座りなさい!
「なによ・・・頭が痛いのに・・・」
うるさい!!口答えをするな!!あと喋るな、酒臭い!!
私はあなたに善行というものの大切さを教えたはずです。
なのにこの現状はなんですか!
私は悲しいです、私の教えが足りなかったのでしょうか、それともあなたがまた罪を背負ってしまったのか。
それならば仕方ないかもしれませんが・・・
「萃香~あたいにも酒飲ませてくれ~」
「あいよ~」
・・・なのであなたは少しは巫女としての自覚を持つべきです。
分かりましたか?
「頭が・・・」
ほぉ、私の教えに感動して頭が上がらないと!
やっと善行の大切さを知ってくれましたか。
私も嬉しいです。
それでは私はここで失礼しますね。
小町ー、小町はどこですかー?
「うい~す」
「にゃはは~」
小町・・・
「いや、酔ってないって」
「アルコール度数70~にゃは~」
死ね。
「きゃん!」
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
酒は万病に効くと言われているが、私はどうも苦手である。
でもあの人は酒を多少は嗜むようなので、少し困っています。
さて、気を取り直していきましょうか。
「絶対コブできましたよ、暴力は罪ですよ!」
愛のムチと言っているのに、死神のくせにグチグチとうるさいですね。
リンゴでも食べてなさい。
「あ、ども」
で、ここはどこですか?
「月人の住処、永遠亭へ続く道の竹林ですね」
ほぉ、罪人として名高い月人の生き残りですか。
これは教えを説かねば・・・
「しかし、ここは毎回道に迷ってなぁ・・・お、あそこに兎がいますね」
では道案内を頼みましょうか
おーい。
「ん?」
「お、よく見りゃてゐじゃないか」
「お、小町じゃん」
あなたはイタズラ兎!!
「私はイタズラなんてしてませんよ?」
この前下りて来たときに私を川に突き落としたでしょうが!!
「あれは違う兎ですよ~」
あなたは嘘を付いています!!
私の前で嘘を付くことは無意味です。
「ちっ、つまんないなぁ~」
あ、こら、待ちなさい!!
「おー、てゐ早いな」
小町!!
「分かりましたよ。すまない、てゐ・・・」
捕まえた!!
「あ、小町、距離を縮めたね!!」
「いや、上司の命令だから、すまない。この侘びはいつか返すから」
「なら許すわ」
あなたが小町を許しても、私はあなたを許しません!!!
「ふふふ、あんたは私の強さを知らない!!!」
この状態でどう逆転するつもりですか?
「これが私の強さ、カモン!!!」
この地響きは・・・
「お、兎の大群が来た」
うわ、うわわわわわわわ!!!
「あー、兎の大群にまみれて・・・」
たーすーけーてー・・・
「あー、見えなくなった」
「さて小町、お侘びを貰おうか」
「あんたも悪い子だね、ほれ小判」
「おーありがとう」
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
少しでも善行をおろそかにしている人を見ると教えを説いてしまうが、それがどうも説教染みてるらしい。
病気のように身体に染み込んでしまったのでどうにもならない。
あの人にもそのことを言われてしまった。
どうにかならないものか・・・
もう、帰りたい・・・
「あ、ここにいましたか」
小町~!!
「閻魔なんですから、迷子になったぐらいで泣かないで下さいよ」
うう、兎怖い・・・
「こちらが手を出さない限りはいい子たちですよ?」
罪は罪です!!
で、ここはどこですか?
「んー、見覚えある場所ですけど・・・」
ん、いい所に鴉天狗が飛んでいますね。
そこの鴉天狗~、ちょっといいですか~?
「ん、そこに見えるは地獄の閻魔ではないですか、下界に何か用事でしょうか?」
悪事を働く人がいないか見回りです。
残念ながら皆さん私の教えを忘れているようです。
「新聞儲かってるか?」
「趣味ですから、三途の川で船渡ししてる方が儲かりますよ」
こら、話を聞きなさい。
それとここはどこですか?
「あまり人が来ない魔法の森の奥の奥ですよ」
そんな人が来ない場所にあなたは何故いるのですか?
「ニュースある所に鴉天狗あり、ですよ」
「趣味というより病気だよな・・・」
で、そのニュースとはなんですか?
「来れば分かりますよ、一緒に来ます?」
ええ、罪深き人がいるやもしれませんから。
「面倒だなぁ・・」
なにか言いましたか?
「いえ、仕事大好きです」
「こちらです~」
な、な!?
「なんというか、やばいな」
「明日の一面はこれですね」
『魔理沙は私と一緒にキノコ採りに来たのよ!」
『一緒に行動するぐらいいいじゃないの!あんたなんか図書館でひきこもってなさい!』
『ふ、二人共、お、落ち着こうぜ』
『『魔理沙は黙ってて!!』』
『お、おう・・・』
「奇妙な三角関係 その中心の人物、魔法使い、霧雨魔理沙を、七色の人形遣いアリス・マーガトロイドと動かない図書館、パチュリー・ノーレッジが恋情をあらわにしながら奪い合い・・・何部売れるかな~」
「やっぱ金目的じゃないか」
ほぉ、へぇ、ははぁ・・・
「・・・こういうことは罪には問われないのですか?」
え、いや、まだ審議中ですから・・・
「へぇ・・・」
「うお、二人が魔理沙の腕を取って引っ張り合い出した!な、服が乱れているではないですか!カメラ、カメラーー!!!」
あんなアプローチが・・・
おお、あのセリフは使えるかも・・・
あ、あんなにも激しく!!!
「・・・ちょっとそこら辺うろついて来ま~」
『タースーケーテー』
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
最近あの人が他の人と一緒に話していたのを見かけた。
楽しそうに笑っている。
話し相手がが私だったらいいのに。
つらい、かなしい。
ふむ、勉強になりましたよ。
「結局裁くどころか教えすら説いてませんね」
いや、なんと言いますか・・・
「まぁ、あたいは付いて行くのが仕事ですから、なにも聞きませんよ」
・・・
で、ではここはどこですか?
「下界の道具が色々ある香霖堂ですよ、私もちょくちょく利用しますが」
ほぉ、少し興味がありますね、入ってみましょう。
「いらっしゃい」
あなたがここの店主ですか
私は四季映姫・・・
「おや、小町さんじゃないか」
「よう、霖之助」
「今日もなにか探し物で?」
「いや、仕事」
「ほぉ、となるとそちらがあの閻魔か」
話を聞きなさい!!
小町、上司のほったらかすとはどういうことですか!
「ああ、すいませんすいません」
あと私がせっかく自己紹介しているのに!!
「話どおりだな・・・」
小町、どんな話をしたんですか!!
「いや、普通の世間話程度に・・・」
「愚痴話だった気がするが・・・」
小町ーーー!!!
「きゃん!」
あなたがあの魔法使いのガラクタ集めの片棒を担いでいたのですね!
「魔理沙のことか?まぁ、そこら辺は仕方ないことですね」
あれがあの子の罪の一つなのですよ!!
「なら、私に言うのではなく魔理沙に言うのが道理かと」
あなたからも言ってください!
「私は魔理沙に貸しがあるもので、逆らないわけですよ」
「前にそんな話をしていたな」
むむ・・・
「それはそうと、あなたにこの道具をオススメしておきましょう」
この箱はなんですか?
「これはですね・・・」
ふむふむ・・・
・・・
「・・・のための道具ですよ」
な、な・・・
「な?」
な、なんで分かったんですか!!
「私はなにも言ってませんよ、ですが閻魔さんも単純で純情ですね」
う、うるさい!!
わ、私にこんなものを薦めてどうするんですか!!
「必要だと思いましたが、違いましたか?」
い、いるわけがないでしょうが!!
こ、この変態!!
「・・・霖之助、それはどんな用途なんだ?」
「これはだね・・・」
い、言うな!
言えばあなたは問答無用で地獄送りにしますよ!!!
「それは怖いですね」
「うーむ・・・気になりなるなぁ」
小町は黙っててください!!
「そ、そんなに怒らなくても・・・」
「先に外にいますね」
分かりました。
「またのご来店を」
・・・
あの、店主さん・・・
「はい?」
それを譲ってはくれませんか・・・?
「地獄送りを免除してくれれば考えますよ?」
むぅ・・・
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
久々にあの人と一緒に下界を一緒に散歩した。
だが、私は怒ってばかりで少し残念だった。
だけど楽しかった。
「さて、それじゃぁ帰りますか」
あまり船を揺らさないでくださいよ。
「私が船頭勤めて何年目と思ってるんですか」
それもそうですね。
「大船に乗ったつもりでいてください」
ねぇ、小町・・・
「なんですか?」
あの・・・ですね・・・
その・・・
「・・・言いたいことがあるなら言って下さいよ」
うむ・・・
今日はだな、楽しかったか?
「怒られてばかりでしたからねぇ」
そ、そうか・・・
「まぁでも、楽しかったですよ」
!!!
ほ、本当ですか?
「あなたのいろんな表情を見ることができましたからね」
な、それはどういうことですか!
「ははは、その表情も面白いですよ」
小町ーー!!!
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
少女が一人、目の前に置かれた小さな箱と睨み合っていた。
「あまり乗り気はしないけど・・・」
映姫は香霖堂で譲ってもらった箱の中身を取り出し、鏡の前で自分と重ねてみる。
「似合って・・る、かな?」
あまり自分に自信の持てない映姫は少し戸惑う。
だが、意を決してその服を着てみることにした。
「少し大きいですが、なんとか着れるようですね」
映姫は鏡の前でゆっくりと一回転する。
その姿は純白を纏った一人の恋する少女のようで。
「さすがにこの姿を見せれませんね・・・」
少し残念そうに、だけども安堵したように映姫は着ていた服を脱ぎ始める。
「今はまだ無理だと思うけど、いつかはこの服を着て、その姿を見てもらいたいな・・・」
そして、その服を大切に箱に戻す。
「今日も不甲斐ないあの人を叱るかもしれませんが、それも愛なのです!」
映姫はいつもの格好に戻り、手に杓を持って仕事場に向かう。
そこには自分の想い人が自分を待っているから。
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
死者を裁いて、生者に教えを説いて、あの人のサボリ癖を直そうと多忙な日々を送っている。
前と変わらない日々。
だけど私にはあの箱があって、あれには私の想いをあの服と一緒にしまい込んである。
それは私が小さな勇気を持つことを信じて待っている。
だから私は少しでも変わってみようと思う。
あの人が、私を想ってくれる努力をしよう。
だから、叱るのを少なくしよう。
いつかあの服を着て共に笑える日が来ることを信じて・・・
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
しかし罪を背負うことは悪ではない、どうやって償うかが問題である。
それが私の教えです。
最近はあまり死ぬ人が少なくて非常に暇ですね。
健全なことは良きことです。
でも暇です。
誰か死なないかなぁ・・・
「縁起の悪いこと言わないでください」
盗み聞きとは趣味が悪いですね。
「声が大きいから嫌でも耳に入りますよ・・・」
あなたは黒です。
地獄に堕ちなさい!!
「あなたが言うと冗談になりませんから勘弁してください・・・」
なら善行を重ねてなさい。
それで、今日は何人連れてきましたか?
「0人です」
ほぉ、馬鹿正直に答えるとはいい根性してますね、サボリ癖もここまで来ると才能と言いましょうか。
「いや、ホントに一人もいなかったんですよ!!」
あなたの罪は108でも足りないのかしらね。
「いや、サボったりするのは認めますけど、そこまで無いと思いますよ!」
口答えとは偉くなったものですね。
そんなあたなには少しお灸を据えましょうか・・・
「や、やめて~!!!」
やめませんよ!
「きゃん!」
ここまでやっても本当のことを言いませんか・・・
「だから本当ですって・・・」
でしょうね。
「え!?」
最初から分かっていたことです。
これでも閻魔ですから。
ちょっとストレスが溜まっていましてね、丁度良かったですよ。
「ははは・・・どうせあたいは、サボリ癖のある使えない部下ですよ・・・」
はいはい、そんなところでいじけない。
あなたは私の可愛い部下ですよ。
「なら体罰はやめてくださいよ!」
愛です、あなたのために仕方ないことなんですよ。
「もういいですよ、それで今日はもう帰っていいですか?」
暇ですし、下界に下りることにしましょうか。
「この前行ったばかりじゃないですか?」
いや、最近下界から少し罪の匂いがしますからね。
どこぞの隙間妖怪が悪事を働いているかもしれません。
それに私の教えがちゃんと役に立っているか見回る必要があります。
「前は、咲夜に殺されかけましたねぇ・・・」
あの人間は黒だ!
あの胸はニセモノだ!!
一人だけ現実逃避するのは許さない!!!
「・・・でかいのも邪魔なものだがねぇ・・・」
なにか言いましたか!!!
「いえ、下界に行く準備をしてきます」
では私も少し準備をすることにしましょうか。
後ほど三途の川で落ち合いましょう。
「分かりました」
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
気が付けばあの人を眼で追っている。
だが、仕事のせいでその距離が縮まらない。
なにか起きないものか・・・
で、ここはどこですか?
「博麗神社です、例の巫女が住んでる所ですね」
ふむ、無益は殺生をしていた哀れな人間でしたね。
最近はどうでしょうか・・・って!
「うわぁ、こりゃひどいですねぇ」
酒臭い、無理、やめて~
「宴会跡ですかね、空き瓶の数を見るだけで規模の大きさが分かりますね」
小町、この匂いどうにかできませんか?
「ん~、少し待ってください」
早くしてください!
「あたいは万能じゃないですからねぇ」
目が笑ってますよ、わざと遅くしてますね!!
「できましたよ?」
匂いが遠くに行きましたか・・・
で、今のは先ほどの仕返しですか?
「助けてあげたんですから、お礼の一つ言ってもいいんじゃないですか?」
ぐっ・・・
そ、それは・・・
「それとも善行したあたいは罪に問われますかね?」
ぬぅ・・・
「どうですかね?」
・・・感謝します
「では、霊夢を探しに行きましょう」
時に小町よ。
あの木の上にあるのはなんですか
「どれで・・・霊夢・・・」
家があるのに木で寝るとは、人間も変わったことをする。
どれ、ちょっと落としますか。
ほ~れ。
「ぐへぁ!!!」
「うお、痛そう」
目は覚めたかしら?
・・・って酒くさっ!!!
「ここは・・・どこよ?」
「お前さんの神社の庭だ」
ちょっとそこの人間、ここに座りなさい!
「なによ・・・頭が痛いのに・・・」
うるさい!!口答えをするな!!あと喋るな、酒臭い!!
私はあなたに善行というものの大切さを教えたはずです。
なのにこの現状はなんですか!
私は悲しいです、私の教えが足りなかったのでしょうか、それともあなたがまた罪を背負ってしまったのか。
それならば仕方ないかもしれませんが・・・
「萃香~あたいにも酒飲ませてくれ~」
「あいよ~」
・・・なのであなたは少しは巫女としての自覚を持つべきです。
分かりましたか?
「頭が・・・」
ほぉ、私の教えに感動して頭が上がらないと!
やっと善行の大切さを知ってくれましたか。
私も嬉しいです。
それでは私はここで失礼しますね。
小町ー、小町はどこですかー?
「うい~す」
「にゃはは~」
小町・・・
「いや、酔ってないって」
「アルコール度数70~にゃは~」
死ね。
「きゃん!」
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
酒は万病に効くと言われているが、私はどうも苦手である。
でもあの人は酒を多少は嗜むようなので、少し困っています。
さて、気を取り直していきましょうか。
「絶対コブできましたよ、暴力は罪ですよ!」
愛のムチと言っているのに、死神のくせにグチグチとうるさいですね。
リンゴでも食べてなさい。
「あ、ども」
で、ここはどこですか?
「月人の住処、永遠亭へ続く道の竹林ですね」
ほぉ、罪人として名高い月人の生き残りですか。
これは教えを説かねば・・・
「しかし、ここは毎回道に迷ってなぁ・・・お、あそこに兎がいますね」
では道案内を頼みましょうか
おーい。
「ん?」
「お、よく見りゃてゐじゃないか」
「お、小町じゃん」
あなたはイタズラ兎!!
「私はイタズラなんてしてませんよ?」
この前下りて来たときに私を川に突き落としたでしょうが!!
「あれは違う兎ですよ~」
あなたは嘘を付いています!!
私の前で嘘を付くことは無意味です。
「ちっ、つまんないなぁ~」
あ、こら、待ちなさい!!
「おー、てゐ早いな」
小町!!
「分かりましたよ。すまない、てゐ・・・」
捕まえた!!
「あ、小町、距離を縮めたね!!」
「いや、上司の命令だから、すまない。この侘びはいつか返すから」
「なら許すわ」
あなたが小町を許しても、私はあなたを許しません!!!
「ふふふ、あんたは私の強さを知らない!!!」
この状態でどう逆転するつもりですか?
「これが私の強さ、カモン!!!」
この地響きは・・・
「お、兎の大群が来た」
うわ、うわわわわわわわ!!!
「あー、兎の大群にまみれて・・・」
たーすーけーてー・・・
「あー、見えなくなった」
「さて小町、お侘びを貰おうか」
「あんたも悪い子だね、ほれ小判」
「おーありがとう」
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
少しでも善行をおろそかにしている人を見ると教えを説いてしまうが、それがどうも説教染みてるらしい。
病気のように身体に染み込んでしまったのでどうにもならない。
あの人にもそのことを言われてしまった。
どうにかならないものか・・・
もう、帰りたい・・・
「あ、ここにいましたか」
小町~!!
「閻魔なんですから、迷子になったぐらいで泣かないで下さいよ」
うう、兎怖い・・・
「こちらが手を出さない限りはいい子たちですよ?」
罪は罪です!!
で、ここはどこですか?
「んー、見覚えある場所ですけど・・・」
ん、いい所に鴉天狗が飛んでいますね。
そこの鴉天狗~、ちょっといいですか~?
「ん、そこに見えるは地獄の閻魔ではないですか、下界に何か用事でしょうか?」
悪事を働く人がいないか見回りです。
残念ながら皆さん私の教えを忘れているようです。
「新聞儲かってるか?」
「趣味ですから、三途の川で船渡ししてる方が儲かりますよ」
こら、話を聞きなさい。
それとここはどこですか?
「あまり人が来ない魔法の森の奥の奥ですよ」
そんな人が来ない場所にあなたは何故いるのですか?
「ニュースある所に鴉天狗あり、ですよ」
「趣味というより病気だよな・・・」
で、そのニュースとはなんですか?
「来れば分かりますよ、一緒に来ます?」
ええ、罪深き人がいるやもしれませんから。
「面倒だなぁ・・」
なにか言いましたか?
「いえ、仕事大好きです」
「こちらです~」
な、な!?
「なんというか、やばいな」
「明日の一面はこれですね」
『魔理沙は私と一緒にキノコ採りに来たのよ!」
『一緒に行動するぐらいいいじゃないの!あんたなんか図書館でひきこもってなさい!』
『ふ、二人共、お、落ち着こうぜ』
『『魔理沙は黙ってて!!』』
『お、おう・・・』
「奇妙な三角関係 その中心の人物、魔法使い、霧雨魔理沙を、七色の人形遣いアリス・マーガトロイドと動かない図書館、パチュリー・ノーレッジが恋情をあらわにしながら奪い合い・・・何部売れるかな~」
「やっぱ金目的じゃないか」
ほぉ、へぇ、ははぁ・・・
「・・・こういうことは罪には問われないのですか?」
え、いや、まだ審議中ですから・・・
「へぇ・・・」
「うお、二人が魔理沙の腕を取って引っ張り合い出した!な、服が乱れているではないですか!カメラ、カメラーー!!!」
あんなアプローチが・・・
おお、あのセリフは使えるかも・・・
あ、あんなにも激しく!!!
「・・・ちょっとそこら辺うろついて来ま~」
『タースーケーテー』
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
最近あの人が他の人と一緒に話していたのを見かけた。
楽しそうに笑っている。
話し相手がが私だったらいいのに。
つらい、かなしい。
ふむ、勉強になりましたよ。
「結局裁くどころか教えすら説いてませんね」
いや、なんと言いますか・・・
「まぁ、あたいは付いて行くのが仕事ですから、なにも聞きませんよ」
・・・
で、ではここはどこですか?
「下界の道具が色々ある香霖堂ですよ、私もちょくちょく利用しますが」
ほぉ、少し興味がありますね、入ってみましょう。
「いらっしゃい」
あなたがここの店主ですか
私は四季映姫・・・
「おや、小町さんじゃないか」
「よう、霖之助」
「今日もなにか探し物で?」
「いや、仕事」
「ほぉ、となるとそちらがあの閻魔か」
話を聞きなさい!!
小町、上司のほったらかすとはどういうことですか!
「ああ、すいませんすいません」
あと私がせっかく自己紹介しているのに!!
「話どおりだな・・・」
小町、どんな話をしたんですか!!
「いや、普通の世間話程度に・・・」
「愚痴話だった気がするが・・・」
小町ーーー!!!
「きゃん!」
あなたがあの魔法使いのガラクタ集めの片棒を担いでいたのですね!
「魔理沙のことか?まぁ、そこら辺は仕方ないことですね」
あれがあの子の罪の一つなのですよ!!
「なら、私に言うのではなく魔理沙に言うのが道理かと」
あなたからも言ってください!
「私は魔理沙に貸しがあるもので、逆らないわけですよ」
「前にそんな話をしていたな」
むむ・・・
「それはそうと、あなたにこの道具をオススメしておきましょう」
この箱はなんですか?
「これはですね・・・」
ふむふむ・・・
・・・
「・・・のための道具ですよ」
な、な・・・
「な?」
な、なんで分かったんですか!!
「私はなにも言ってませんよ、ですが閻魔さんも単純で純情ですね」
う、うるさい!!
わ、私にこんなものを薦めてどうするんですか!!
「必要だと思いましたが、違いましたか?」
い、いるわけがないでしょうが!!
こ、この変態!!
「・・・霖之助、それはどんな用途なんだ?」
「これはだね・・・」
い、言うな!
言えばあなたは問答無用で地獄送りにしますよ!!!
「それは怖いですね」
「うーむ・・・気になりなるなぁ」
小町は黙っててください!!
「そ、そんなに怒らなくても・・・」
「先に外にいますね」
分かりました。
「またのご来店を」
・・・
あの、店主さん・・・
「はい?」
それを譲ってはくれませんか・・・?
「地獄送りを免除してくれれば考えますよ?」
むぅ・・・
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
久々にあの人と一緒に下界を一緒に散歩した。
だが、私は怒ってばかりで少し残念だった。
だけど楽しかった。
「さて、それじゃぁ帰りますか」
あまり船を揺らさないでくださいよ。
「私が船頭勤めて何年目と思ってるんですか」
それもそうですね。
「大船に乗ったつもりでいてください」
ねぇ、小町・・・
「なんですか?」
あの・・・ですね・・・
その・・・
「・・・言いたいことがあるなら言って下さいよ」
うむ・・・
今日はだな、楽しかったか?
「怒られてばかりでしたからねぇ」
そ、そうか・・・
「まぁでも、楽しかったですよ」
!!!
ほ、本当ですか?
「あなたのいろんな表情を見ることができましたからね」
な、それはどういうことですか!
「ははは、その表情も面白いですよ」
小町ーー!!!
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
ヤマは閻魔をザナドゥは楽園、幻想郷を表している。
主な仕事は三途を渡ってきた死者を裁くこと、善行を積む事の大切さを説くことである。
少女が一人、目の前に置かれた小さな箱と睨み合っていた。
「あまり乗り気はしないけど・・・」
映姫は香霖堂で譲ってもらった箱の中身を取り出し、鏡の前で自分と重ねてみる。
「似合って・・る、かな?」
あまり自分に自信の持てない映姫は少し戸惑う。
だが、意を決してその服を着てみることにした。
「少し大きいですが、なんとか着れるようですね」
映姫は鏡の前でゆっくりと一回転する。
その姿は純白を纏った一人の恋する少女のようで。
「さすがにこの姿を見せれませんね・・・」
少し残念そうに、だけども安堵したように映姫は着ていた服を脱ぎ始める。
「今はまだ無理だと思うけど、いつかはこの服を着て、その姿を見てもらいたいな・・・」
そして、その服を大切に箱に戻す。
「今日も不甲斐ないあの人を叱るかもしれませんが、それも愛なのです!」
映姫はいつもの格好に戻り、手に杓を持って仕事場に向かう。
そこには自分の想い人が自分を待っているから。
私の名前は四季映姫・ヤマザナドゥ。
死者を裁いて、生者に教えを説いて、あの人のサボリ癖を直そうと多忙な日々を送っている。
前と変わらない日々。
だけど私にはあの箱があって、あれには私の想いをあの服と一緒にしまい込んである。
それは私が小さな勇気を持つことを信じて待っている。
だから私は少しでも変わってみようと思う。
あの人が、私を想ってくれる努力をしよう。
だから、叱るのを少なくしよう。
いつかあの服を着て共に笑える日が来ることを信じて・・・
>あなたいろんな顔が
あなたのいろんな顔が
ウェディングドレスではないかと >箱の中身
まあ、大丈夫大丈夫。
それにしてもこまっちゃんは顔が広いな。