私の名は八雲 藍。いきなりだが今日から日記とやらをつけてみようかなぁと思う。
と言っても楽しい事など書かないぞ?コレはあくまで日記。日記なのだ。
私と橙とのとろけるような熱い愛、故に成り立つ信頼関係及び橙の成長過程を綴る夢いっぱいの日記なのだ。
私の日記言うよりは『愛しい橙の成長日記』の方が良いかもしれない。そう、これからこのノートには橙の愛くるしい言動が沢山書かれるのだ。
フフ、考えただけで鼻孔から鮮やかな紅の液体が流れ出そうだ…。
……ん?私のキャラが違うって?
そんなことはないさ。私は橙の為ならこの命を捨ててもかまわないと思っている。元々そういう奴なのだ。
橙の為なら某楽園の裁判長に何百回『黒』の判決を貰って某所へ連れて行かれても大丈夫だ。私は滅びぬ。何度でも甦るさ!!橙の寝顔こそ私の正義だからだ!!!!
「藍~?藍…どこぉ~?」
おっと、私の主人がお目覚めのようだ。
「はい、紫様。何か……?」
「お腹空いたわ~。朝ごはんは?」
「時間を考えて物を言ってください。もう朝ごはんの時間ではありません。」
「えぇ~。いいじゃない、別に~。」
この駄々をこねている方が私の主人、『八雲 紫』その人だ。
色々と逸話のある凄い方だが……まぁ『怠惰』と言う言葉を具現化したような方と言う認識であれば、概ね問題ないと言えるでしょう。
「問題あるわよ!!」
心、読まんでください。
「酷い!藍は私の事をそんな風に思っていたのね……!!」
日本語解りますか?心を読まんでくださいと言っているのですが?
「あぁ…あんなに可愛かった藍が非行に走るだなんて……お母さん悲しいわ!!涙が出ちゃう!!」
貴女は母ではなく主人です。しかも、それって自分が年増って認めてるとも取れる発言ですよ?
「なんて事言うの!!」
「言ってません。思っただけな上に、勝手に紫様が心を読んだだけです。」
「謝りなさい!今すぐ!!」
「プライバシーの侵害と言論弾圧に反対し、思想の自由を主張します。」
「……口で言ってもわからない子は……」
「…?」
「実力行使よ!!!!」
「うわぁ!!」
いきなり紫様が私を突き飛ばし、倒れた私に馬乗りになる。
「な、何をするんですか……身体の自由を主張します。」
「いちいちうるさい!言うことを聞かない子はお仕置きよ♪」
「ど、どいて下さい紫様!!」
「フフフ…可愛がってあげるわ、藍………♪」
「い、いやぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「いった~い!藍ったら本気で叩かなくたっていいじゃない!!」
「自業自得です。」
とりあえずあの状況から逃げるために紫様の頭部を軽くごつかせていただきました。
「でも怒っている藍も可愛いわ~(はぁと♪)」
「もう一回叩いていいですか?」
「だめよ。次やったらこっちも問答無用で遂行するわよ?」
「…………。」
この人(妖怪)もうダメかもしれない。
ふぅ。ちょっと騒がしかったがやっとのんびり出来る。こうやってのんびりとお茶をすすっていると……。
「藍さまぁ~!」
「ん?橙か。」
私のマイスゥィートハニィー橙が私のもとへ舞い降りるのだ。あぁ橙、可愛いよ橙。今すぐ抱きしめて頬擦りして部屋にお持ち帰りしたい。
「あのね藍さま。こんなの本が落ちてたよ?」
「ん?どれどれ……。」
どうやら法律というものを書き並べた本のようだ。
「何の本かわからなかったよ~…。」
「ハハハ、橙には少し難しかったかもしれないね。」
「うぅ~。」(←上目遣い及び涙目)
グッハァ!!橙、その顔は反則だよ。頼むからその顔をやめなさい。そんな母性本能をくすぐるような顔をしちゃダメだ。
目の前にいるのが私だから良いが、コレがもし某鉈女や鬼畜でロリ属性の遺産成金中学生だったら拉致られることは目に見えている!!
わ、私が橙を守らねば……!!(←錯乱中)
「藍さま?」
「橙!!!!」
「は、はい!!」
「今すぐ私の尻尾の中に隠れるんだ!!」
「へ?」
「橙は私が守る!!!!」
「ら、藍さま……!!」
「橙……。」
「藍さま……。」
私と橙の視線が合う。私が手を広げると橙は私の胸に飛び込んできた。無論笑顔でだ。それを私はしっかりと抱きしめる。小さいがとても暖かく、自然と心が穏やかになってゆく。
幻想郷の皆さん。私、今、幻想郷で一番幸せです。
「藍さま大好きです!!!!」(←無論、健全な意味。『LOVE』でなく『LIKE』)
「ちぇ、橙!!!!!!」
橙の無垢な瞳が私の顔を覗き込んでいる。こ、これは誘っているとしか…もう行くとこまで良くしかないだろう!!(←脳内妄想補正MAX)
ま、まずは口付けから………♪
「何をしているのあなたは!!」
「ウブホォ!!!」
「ゆ、紫様?」
「橙、大丈夫?変な事されなかった?」
「はい。大丈夫ですよ?」
「それならよかったわ……。」
「い、いきなり何するんですか紫様!!!!!!!」
こぉんの常時脳内ピンクスキマ妖怪がぁ!!私と橙のめくるめく愛の語らいの時を奪いやがってぇぇええええ!!!!
これから私と橙の愛を永遠のものにしようとしている真っ最中にぃぃぃいいい!!!!!!(←血涙)
「…この子はもうダメかもしれないわね。」
貴女に言われたくないです!!
だいぶ時間が経ち、八雲家の一日ももうすぐ終わる。隣ではすでに橙が気持ち良さそうに寝ている。
「ふぅ…………。」
日記を書いていて、ふと思った。橙はいつまでこうしていてくれるだろう…と。
いつも私の後をついて来る。そしていつも私を好いていてくれる。
でもいずれは、一人で何でも出来るように時期が来る。
あとどれくらい橙はこうやって可愛い寝顔を見せてくれるのだろうか……。
そう考えると、ほんの少し寂しくなる。
「なんだかんだ言っても、結構まともな日記をかいているじゃない。」
「……急に現れないでください。紫様。」
「あら、いつどこに現れようと私の勝手よ?」
「せめてちゃんと戸を開けて入ってください。不法侵入で某裁判長に訴えますよ?」
「なによ藍。最近やたらと自由だの権利だの主張するわね。」
「あー…えっと最近橙が拾ってきた本があって、つい……。」
「へぇ…なんて本?」
「えっと、一冊は今日拾ってきたみたいですが……『日○国憲法』というものと、『六○全書』っていう本です。」
「………………………………。」
「紫様?」
「康夫ちゃん。貴方の事は忘れないわ~。」
「誰ですか?康夫ちゃんって…。というか、何か用ですか?」
「冷たいわね~。たまには一緒にのんびりとお話しようと思ったのに~。」
全くこの方は……いつも気まぐれなんだから…。
「最近藍ったら私と全然話そうとしないんだもの。ちょっと寂しいわ~。」
「そ、それは紫様が色々と私に押し付けるから……。」
「昔はそれでも『ゆかりさま~♪』って、いつも私と一緒にいたじゃない。懐かしいわね。」
「…そうでしたっけ。」
「そうよ。ずいぶん昔だけどね。」
「…………。」
「…………。」
会話が途切れてしまった。紫様は持参したお酒を飲みながら外を眺めていた。
「紫様……。」
「何?」
「そ、その…あの……何と言いますか…。」
「……?」
「や、やっぱり何でもないです!!」
昔、よく言っていたあの言葉。毎日毎日繰り返し言っていたあの言葉。いつから私は言わなくなってしまったのだろう。
「………藍。」
「は、はい…何ですか?」
「…こっち、おいで。ね?」
そう私に言うと、紫様こっちを向いて手を広げてくれた。
「はい、紫様。」
紫様は、ずっと変わっていなかったんだ…。
「フフッ。最後にこうして抱きしめたの、いつだったかしら…?」
私はいつから……。
「紫様…ゆかりさまぁ……。」
紫様に甘えなくなったのだろう…。
「大好きです。紫様。」
「……私もよ、藍。」
私はあの頃に戻っていた。
紫様が大好きで大好きで、いつも紫様の後をついてまわっていたあの頃に。
『私は幻想郷で一番の幸せ者だと思う。だってこんなに可愛い式とこんなに優しい主人に囲まれているのだから。』(某日の八雲藍の日記より)
と言っても楽しい事など書かないぞ?コレはあくまで日記。日記なのだ。
私と橙とのとろけるような熱い愛、故に成り立つ信頼関係及び橙の成長過程を綴る夢いっぱいの日記なのだ。
私の日記言うよりは『愛しい橙の成長日記』の方が良いかもしれない。そう、これからこのノートには橙の愛くるしい言動が沢山書かれるのだ。
フフ、考えただけで鼻孔から鮮やかな紅の液体が流れ出そうだ…。
……ん?私のキャラが違うって?
そんなことはないさ。私は橙の為ならこの命を捨ててもかまわないと思っている。元々そういう奴なのだ。
橙の為なら某楽園の裁判長に何百回『黒』の判決を貰って某所へ連れて行かれても大丈夫だ。私は滅びぬ。何度でも甦るさ!!橙の寝顔こそ私の正義だからだ!!!!
「藍~?藍…どこぉ~?」
おっと、私の主人がお目覚めのようだ。
「はい、紫様。何か……?」
「お腹空いたわ~。朝ごはんは?」
「時間を考えて物を言ってください。もう朝ごはんの時間ではありません。」
「えぇ~。いいじゃない、別に~。」
この駄々をこねている方が私の主人、『八雲 紫』その人だ。
色々と逸話のある凄い方だが……まぁ『怠惰』と言う言葉を具現化したような方と言う認識であれば、概ね問題ないと言えるでしょう。
「問題あるわよ!!」
心、読まんでください。
「酷い!藍は私の事をそんな風に思っていたのね……!!」
日本語解りますか?心を読まんでくださいと言っているのですが?
「あぁ…あんなに可愛かった藍が非行に走るだなんて……お母さん悲しいわ!!涙が出ちゃう!!」
貴女は母ではなく主人です。しかも、それって自分が年増って認めてるとも取れる発言ですよ?
「なんて事言うの!!」
「言ってません。思っただけな上に、勝手に紫様が心を読んだだけです。」
「謝りなさい!今すぐ!!」
「プライバシーの侵害と言論弾圧に反対し、思想の自由を主張します。」
「……口で言ってもわからない子は……」
「…?」
「実力行使よ!!!!」
「うわぁ!!」
いきなり紫様が私を突き飛ばし、倒れた私に馬乗りになる。
「な、何をするんですか……身体の自由を主張します。」
「いちいちうるさい!言うことを聞かない子はお仕置きよ♪」
「ど、どいて下さい紫様!!」
「フフフ…可愛がってあげるわ、藍………♪」
「い、いやぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「いった~い!藍ったら本気で叩かなくたっていいじゃない!!」
「自業自得です。」
とりあえずあの状況から逃げるために紫様の頭部を軽くごつかせていただきました。
「でも怒っている藍も可愛いわ~(はぁと♪)」
「もう一回叩いていいですか?」
「だめよ。次やったらこっちも問答無用で遂行するわよ?」
「…………。」
この人(妖怪)もうダメかもしれない。
ふぅ。ちょっと騒がしかったがやっとのんびり出来る。こうやってのんびりとお茶をすすっていると……。
「藍さまぁ~!」
「ん?橙か。」
私のマイスゥィートハニィー橙が私のもとへ舞い降りるのだ。あぁ橙、可愛いよ橙。今すぐ抱きしめて頬擦りして部屋にお持ち帰りしたい。
「あのね藍さま。こんなの本が落ちてたよ?」
「ん?どれどれ……。」
どうやら法律というものを書き並べた本のようだ。
「何の本かわからなかったよ~…。」
「ハハハ、橙には少し難しかったかもしれないね。」
「うぅ~。」(←上目遣い及び涙目)
グッハァ!!橙、その顔は反則だよ。頼むからその顔をやめなさい。そんな母性本能をくすぐるような顔をしちゃダメだ。
目の前にいるのが私だから良いが、コレがもし某鉈女や鬼畜でロリ属性の遺産成金中学生だったら拉致られることは目に見えている!!
わ、私が橙を守らねば……!!(←錯乱中)
「藍さま?」
「橙!!!!」
「は、はい!!」
「今すぐ私の尻尾の中に隠れるんだ!!」
「へ?」
「橙は私が守る!!!!」
「ら、藍さま……!!」
「橙……。」
「藍さま……。」
私と橙の視線が合う。私が手を広げると橙は私の胸に飛び込んできた。無論笑顔でだ。それを私はしっかりと抱きしめる。小さいがとても暖かく、自然と心が穏やかになってゆく。
幻想郷の皆さん。私、今、幻想郷で一番幸せです。
「藍さま大好きです!!!!」(←無論、健全な意味。『LOVE』でなく『LIKE』)
「ちぇ、橙!!!!!!」
橙の無垢な瞳が私の顔を覗き込んでいる。こ、これは誘っているとしか…もう行くとこまで良くしかないだろう!!(←脳内妄想補正MAX)
ま、まずは口付けから………♪
「何をしているのあなたは!!」
「ウブホォ!!!」
「ゆ、紫様?」
「橙、大丈夫?変な事されなかった?」
「はい。大丈夫ですよ?」
「それならよかったわ……。」
「い、いきなり何するんですか紫様!!!!!!!」
こぉんの常時脳内ピンクスキマ妖怪がぁ!!私と橙のめくるめく愛の語らいの時を奪いやがってぇぇええええ!!!!
これから私と橙の愛を永遠のものにしようとしている真っ最中にぃぃぃいいい!!!!!!(←血涙)
「…この子はもうダメかもしれないわね。」
貴女に言われたくないです!!
だいぶ時間が経ち、八雲家の一日ももうすぐ終わる。隣ではすでに橙が気持ち良さそうに寝ている。
「ふぅ…………。」
日記を書いていて、ふと思った。橙はいつまでこうしていてくれるだろう…と。
いつも私の後をついて来る。そしていつも私を好いていてくれる。
でもいずれは、一人で何でも出来るように時期が来る。
あとどれくらい橙はこうやって可愛い寝顔を見せてくれるのだろうか……。
そう考えると、ほんの少し寂しくなる。
「なんだかんだ言っても、結構まともな日記をかいているじゃない。」
「……急に現れないでください。紫様。」
「あら、いつどこに現れようと私の勝手よ?」
「せめてちゃんと戸を開けて入ってください。不法侵入で某裁判長に訴えますよ?」
「なによ藍。最近やたらと自由だの権利だの主張するわね。」
「あー…えっと最近橙が拾ってきた本があって、つい……。」
「へぇ…なんて本?」
「えっと、一冊は今日拾ってきたみたいですが……『日○国憲法』というものと、『六○全書』っていう本です。」
「………………………………。」
「紫様?」
「康夫ちゃん。貴方の事は忘れないわ~。」
「誰ですか?康夫ちゃんって…。というか、何か用ですか?」
「冷たいわね~。たまには一緒にのんびりとお話しようと思ったのに~。」
全くこの方は……いつも気まぐれなんだから…。
「最近藍ったら私と全然話そうとしないんだもの。ちょっと寂しいわ~。」
「そ、それは紫様が色々と私に押し付けるから……。」
「昔はそれでも『ゆかりさま~♪』って、いつも私と一緒にいたじゃない。懐かしいわね。」
「…そうでしたっけ。」
「そうよ。ずいぶん昔だけどね。」
「…………。」
「…………。」
会話が途切れてしまった。紫様は持参したお酒を飲みながら外を眺めていた。
「紫様……。」
「何?」
「そ、その…あの……何と言いますか…。」
「……?」
「や、やっぱり何でもないです!!」
昔、よく言っていたあの言葉。毎日毎日繰り返し言っていたあの言葉。いつから私は言わなくなってしまったのだろう。
「………藍。」
「は、はい…何ですか?」
「…こっち、おいで。ね?」
そう私に言うと、紫様こっちを向いて手を広げてくれた。
「はい、紫様。」
紫様は、ずっと変わっていなかったんだ…。
「フフッ。最後にこうして抱きしめたの、いつだったかしら…?」
私はいつから……。
「紫様…ゆかりさまぁ……。」
紫様に甘えなくなったのだろう…。
「大好きです。紫様。」
「……私もよ、藍。」
私はあの頃に戻っていた。
紫様が大好きで大好きで、いつも紫様の後をついてまわっていたあの頃に。
『私は幻想郷で一番の幸せ者だと思う。だってこんなに可愛い式とこんなに優しい主人に囲まれているのだから。』(某日の八雲藍の日記より)
面白かったですw
最近紫様がないがしろにされたまま終わる話が多かったので。
Loveだって健全な意味に取れるんだぞ!家族愛とか
いやぁ~なんだか素直に面白いし、橙かわいいよ橙状態の藍しゃまが一番好きだから凄く楽しめた。
この小説のおかげでより一層八雲家が好きになったww