「スター。いいものあげるわ。」
ここは昼でも薄暗い魔法の森の中、俗に光の三妖精と呼ばれる者達の住処である。
「なんなのよ、いきなり。怪しいわね・・・」
包装された箱を笑顔で差し出すサニーミルクと、それを訝しげに眺めるスターサファイア。そして・・・
「こないだ、サニーが見つけたらしいんだけど、これってどうやら星に関係するものらしいのよ。だから、スターにあげるんだってさ。」
ルナチャイルドである。
「そうして恩を売っておいて、掃除当番でも代わってもらおうってつもりかしら?それともビックリ箱かなにかなのかしら?
何にせよ怪しいわね。」
さすがにスターは用心深い。いや、立場が逆であっても疑うだろう。
・・・むしろ逆であったらもっと疑うのかもしれないが・・・
「本当よ!信じなさい。」
「いや・・・そうは言われてもねぇ・・・・・・悪戯好きの妖精が渡すものだし。」
「あなたもじゃない・・・(ぼそっ)」
ルナの呟きは流石にそのとおりである、というか一番スターが酷いような気も・・・
「分かったわ。なら、もし星に関係あるものが入っていたなら、スター、あなたが一ヶ月、掃除当番をしなさい。
でも、星と関係ないものが入ってたら、一ヶ月、私が掃除当番、ルナが食事当番をやるわ!」
「ちょっと、なによそれ。私を巻き込まないでよ!」
「冗談に決まってるでしょ。」
「当たり前よ!」
「そうね・・・。まあ、その条件なら乗ってもいいかしら。」
遂にスターは箱を受け取ることを決めた。
「じゃあ、開けるわね。」
「ちょ、ちょっと待って、スター。」
「なによ、ルナ。」
「一応、外で開けたほうがいいと思うんだけど。サニーがもしも変なものを中に入れてたりしたら、
この家にまで被害が及ぶかもしれないわよ。」
「たしかに・・・。そうそう危ないものは入れないでしょうけど、サニーのことだし。
でも、もし本当に妙なものが入っていて、私の部屋まで滅茶苦茶になったりしたら面白くないわね。
いくらそれを片付けるのが一ヶ月間掃除当番のサニーだったとしても。」
こうして、スターは外で箱を開けたわけだが・・・
「うふふふふ、うまくいったわ。スターも意外とちょろいわね。」
「ねえ、結局、何を中に入れたのよ?」
「ふふっ。花火に使う『星』を入れたのよ。」
と、サニーが言うのとほぼ同時に外から爆発音のようなものが聞こえた。
まるで、誰かが箱を開けると同時に発生した火花が、中の火薬に引火して、爆発をひきおこしたような音だった。
どうやら、外で開封するというスターの判断は正解だったようだ。
ただし、受け取るという選択肢は間違いだったようだが・・・
窓からは白煙が見えていた。
「一応『星』には変わりないわけだから、スターも文句言えないわよね。
日頃、私達を酷い目に会わせている罰よ。あーすっきりした。」
「・・・・・・そうね・・・。」
窓の外ではちょうど白煙が風に流されて晴れていくところであった。
後日・・・・・・
「覚えておきなさい、サニー。いつかこの借りは返してあげるわ。」
「ふふふ。アフロヘアがよく似合ってるわよ、スター。」
スターにとっては掃除当番は押し付けられるわ、せっかくの黒髪は綺麗なアフロになるわでまさに散々としか言い様がなかった。
おまけにスターの心中を穏やかにさせないのは日頃は、からかっているサニーにいっぱい食わされたことであったりするのだが。
おまけに、どこか無理はあるものの、一応、『星に関係しているもの』という条件は満たしてい為に文句が言えないのも、
一層スターには気に食わないのであった。
「ぐすん。でも、サニー。火薬なんていったい何処で手に入れたのよ?幻想郷で火薬を持ってるものなんてそうはいないんじゃない?」
「え?どこでって?そりゃあ、もちろんあの鬼からにきまっているでしょ。」
「鬼ってあの?」
「そう、あの鬼。」
「ほう、どの鬼だ?」
「だから、あのいっつもお酒飲んで酔っ払ってる鬼よ。」
「へぇ、酔っ払ってるねぇ・・・」
「そうよ。あの酔いどれ鬼。あれだけ爆睡していると、私の能力を使うまでもないかと思っちゃったわよ。」
「ふーん。どんな感じなんだ、その鬼は?」
「え?だから、妙な瓢箪や変な三角とか四角の珠を持ってて、いっつも千鳥足の鬼よ。」
「ほう・・・ちなみにその鬼はこんな顔をしていなかったか?」
後ろを振り返るサニーミルク。
「・・・・・・え?・・・・・・あら?素敵な鬼さんじゃない・・・。こんにちは。」
もちろん、既にスターもルナも家からいなくなっている。
「えっと、わたし、今からちょっとお出かけする予定があったりするんだけど・・・」
「逃がさん!酔符『鬼縛りの術』!!」
あわてて逃げようとしたサニーを鎖が戒める。
「さて・・・わたしの家を荒らしてくれた礼をたっぷりとしてやらんとな・・・
『百万鬼夜行』!!!」
「いやーーーーーーーー」
その後、サニーミルクの姿を見たものは誰もいなかった、とかいたとか・・・
ここは昼でも薄暗い魔法の森の中、俗に光の三妖精と呼ばれる者達の住処である。
「なんなのよ、いきなり。怪しいわね・・・」
包装された箱を笑顔で差し出すサニーミルクと、それを訝しげに眺めるスターサファイア。そして・・・
「こないだ、サニーが見つけたらしいんだけど、これってどうやら星に関係するものらしいのよ。だから、スターにあげるんだってさ。」
ルナチャイルドである。
「そうして恩を売っておいて、掃除当番でも代わってもらおうってつもりかしら?それともビックリ箱かなにかなのかしら?
何にせよ怪しいわね。」
さすがにスターは用心深い。いや、立場が逆であっても疑うだろう。
・・・むしろ逆であったらもっと疑うのかもしれないが・・・
「本当よ!信じなさい。」
「いや・・・そうは言われてもねぇ・・・・・・悪戯好きの妖精が渡すものだし。」
「あなたもじゃない・・・(ぼそっ)」
ルナの呟きは流石にそのとおりである、というか一番スターが酷いような気も・・・
「分かったわ。なら、もし星に関係あるものが入っていたなら、スター、あなたが一ヶ月、掃除当番をしなさい。
でも、星と関係ないものが入ってたら、一ヶ月、私が掃除当番、ルナが食事当番をやるわ!」
「ちょっと、なによそれ。私を巻き込まないでよ!」
「冗談に決まってるでしょ。」
「当たり前よ!」
「そうね・・・。まあ、その条件なら乗ってもいいかしら。」
遂にスターは箱を受け取ることを決めた。
「じゃあ、開けるわね。」
「ちょ、ちょっと待って、スター。」
「なによ、ルナ。」
「一応、外で開けたほうがいいと思うんだけど。サニーがもしも変なものを中に入れてたりしたら、
この家にまで被害が及ぶかもしれないわよ。」
「たしかに・・・。そうそう危ないものは入れないでしょうけど、サニーのことだし。
でも、もし本当に妙なものが入っていて、私の部屋まで滅茶苦茶になったりしたら面白くないわね。
いくらそれを片付けるのが一ヶ月間掃除当番のサニーだったとしても。」
こうして、スターは外で箱を開けたわけだが・・・
「うふふふふ、うまくいったわ。スターも意外とちょろいわね。」
「ねえ、結局、何を中に入れたのよ?」
「ふふっ。花火に使う『星』を入れたのよ。」
と、サニーが言うのとほぼ同時に外から爆発音のようなものが聞こえた。
まるで、誰かが箱を開けると同時に発生した火花が、中の火薬に引火して、爆発をひきおこしたような音だった。
どうやら、外で開封するというスターの判断は正解だったようだ。
ただし、受け取るという選択肢は間違いだったようだが・・・
窓からは白煙が見えていた。
「一応『星』には変わりないわけだから、スターも文句言えないわよね。
日頃、私達を酷い目に会わせている罰よ。あーすっきりした。」
「・・・・・・そうね・・・。」
窓の外ではちょうど白煙が風に流されて晴れていくところであった。
後日・・・・・・
「覚えておきなさい、サニー。いつかこの借りは返してあげるわ。」
「ふふふ。アフロヘアがよく似合ってるわよ、スター。」
スターにとっては掃除当番は押し付けられるわ、せっかくの黒髪は綺麗なアフロになるわでまさに散々としか言い様がなかった。
おまけにスターの心中を穏やかにさせないのは日頃は、からかっているサニーにいっぱい食わされたことであったりするのだが。
おまけに、どこか無理はあるものの、一応、『星に関係しているもの』という条件は満たしてい為に文句が言えないのも、
一層スターには気に食わないのであった。
「ぐすん。でも、サニー。火薬なんていったい何処で手に入れたのよ?幻想郷で火薬を持ってるものなんてそうはいないんじゃない?」
「え?どこでって?そりゃあ、もちろんあの鬼からにきまっているでしょ。」
「鬼ってあの?」
「そう、あの鬼。」
「ほう、どの鬼だ?」
「だから、あのいっつもお酒飲んで酔っ払ってる鬼よ。」
「へぇ、酔っ払ってるねぇ・・・」
「そうよ。あの酔いどれ鬼。あれだけ爆睡していると、私の能力を使うまでもないかと思っちゃったわよ。」
「ふーん。どんな感じなんだ、その鬼は?」
「え?だから、妙な瓢箪や変な三角とか四角の珠を持ってて、いっつも千鳥足の鬼よ。」
「ほう・・・ちなみにその鬼はこんな顔をしていなかったか?」
後ろを振り返るサニーミルク。
「・・・・・・え?・・・・・・あら?素敵な鬼さんじゃない・・・。こんにちは。」
もちろん、既にスターもルナも家からいなくなっている。
「えっと、わたし、今からちょっとお出かけする予定があったりするんだけど・・・」
「逃がさん!酔符『鬼縛りの術』!!」
あわてて逃げようとしたサニーを鎖が戒める。
「さて・・・わたしの家を荒らしてくれた礼をたっぷりとしてやらんとな・・・
『百万鬼夜行』!!!」
「いやーーーーーーーー」
その後、サニーミルクの姿を見たものは誰もいなかった、とかいたとか・・・
エピソードを確立させた後に肉付けしたほうがいいと思う
やっぱり思いつきと勢いで書くとこの程度ですね・・・
今度はもう少し筋の通った話を書けるようにがんばります。