Coolier - 新生・東方創想話

兎と戦車

2008/03/27 14:13:26
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 ※このお話は、幻想郷に映画「トランスフォーマー」に登場するブロウルというTF(トランスフォーマー)が迷い込むお話です。
 これから読んでくださる方は「ディセプティコンブロウル」を検索して、その姿を知ってから読んでもらうとよりお話が楽しめるかと思います。
 なおこのお話は映画「トランスフォーマー」のネタバレを含みます。




 「うどんげ、新しい薬ができたのよ」
 
 今の師匠は機嫌がよさそうだ。波長も穏やか。

 「ちょっとー、イナバー?」

 私を呼ぶ輝夜様の波長は短い。イライラしているみたいだ。

 「れーいーせーん!ちょっとこっち来て!」

 そう言いながら私に手招きをするてゐの波長は落ち着きがない。
 何か悪巧みをしているのだろう。
 適当な石を掴んで、てゐの前の地面に放り投げる。

 ぼさっ

 「あー!せっかくがんばって掘った落とし穴が~」

 やっぱりね。
 落とし穴の底に泥が仕込んであるところはさすがてゐと言うべきか。
 私は相手の波長を見ることで相手が抱いている感情を知ることができる。
 その気になれば見るだけでなく波長をいじることが出来るけど、相手の感情を変えるなんてしたくないしする必要もない。
 相手の感情が判ればこちらが合わせればすむ事だ。
 仲間を見捨てて月から逃げてきた私は、この能力を使うことで永遠亭という新しい住処に馴染むことができた。
 一見相手が笑っている様に見えても、実は怒っているなんてことはしょっちゅうだ。
 そんなとき感情が分かる私は気を使うことができる。
 その努力が実り、永遠亭だけでなく幻想郷での楽しい生活を手に入れた。
 しかし時々思うのだ。
 月を見捨てて手に入れたこの生活を、私が続ける資格はあるのかと。
 




 時間・・・夜ということ以外不明。
 現在地・・・不明。地形の該当データ無し。竹林内である様だが、ジャミングらしきものが発生している模様。
 身体に異常無し。
 正確な内容は不明だが一部メモリーの記憶がロスト。しかしメモリーに異常無し。
 仲間の応答・・・無し。
 現状・・・把握不可能。
 推奨対応・・・ビークルモードで待機。

 知らない場所、失われた記憶。
 しかし、どんな時でも俺が忘れないもの。
 怒り、煮えたぎる怒り。
 それ以外の感情は破壊が使命たる俺には必要が無い。
 まずは現状調査。
 それが終わったら・・・
 いつものように破壊する。目に映るもの全てを。





 「え~、前回の月都万象展が好評だったので、今回は第二回をやりたいと思うんだけど皆はどう思う?」

 月が綺麗な夜、今部屋に居るのは輝夜様、師匠、そして私。
 輝夜様は前回の万象展の好評ぶりが嬉しかったようで、今回も張り切っていらっしゃる。
 私としては万象展を開かなくても、永遠亭は師匠の薬に竹林付近の妖怪退治で里の人たちには十分に受け入れられてると思う。
 それに、また月の兎がついた餅をプレゼントなんてやられたら、私のか細い腕がマッチョになること間違いなし。
 筋肉痛も酷いものでした・・・
 でも師匠は

 「そうですね姫、里の人達も喜んでくれるでしょう」

 輝夜様に賛成の様だ。
 まあ師匠ならそう言うと思ってました。
 最近、輝夜様がいろんなことに積極的だから嬉しいんだろうな。波長を見るまでも無く解る。
 輝夜様も引き篭もりがな生活だったから、外で様々な経験していろんなことがしたいんだと思う。
 二人のやる気オーラ、嬉しいオーラには、私のやりたくないオーラは分が悪すぎる。

 「私もいいと思います。餅つきは二度とやりたくないですが」

 しょうがないので賛成しておく。一応餅つきのことは言っておくけど。

 「そう、良かった。実はね、すでにいくつか展示しようと思っている物を用意してあるの」

 そう言って輝夜様が取り出したのは一見普通の石。
 ・・・これはなんだろう?
 師匠も同じ疑問を持ったようで

 「姫、これは月と何の関係が?一見ただの石に見えますが」
 「そうよ。ただの石。これを月の石第二弾として展示物の一つにしようと思うわ」

 ・・・えっ?
 それて明らかに詐欺ですよね?

 「姫・・・本気ですか」
 「本気よ永琳。ぶっちゃけ月の石って言ってもバレやしないわよ」
 「ええっと、ほかにマシなものは無かったんですか?」
 「あるにはあるけど・・・前回あらかた展示しちゃったから目新しいのがほとんど無いのよ。だから、足りない物はそれっぽいもので補おうかと・・・」

 これにはさすがの師匠も呆れている。
 これは万象会開催阻止のチャンス!!

 「輝夜様、展示するものが無いと第二回の開催は難しいと思うんですけど」
 「そうです姫、うどんげの言うとおり展示するものがなければお話にならないかと」
 「う~、それは解るけど!私は開催したいしたいしたい!」

 よし旗色はこちらに向いてきたぞ!がんばれ私!ここは畳かけて・・・


 ドガン!ドガン!ドガン!


 うわっ!何?この轟音と振動は!?耳がもげる!

 「永琳、あなた最近爆薬の開発とかしてないわよね?」
 「いいえ、ここ最近は医療用の薬しか作っていませんよ」

 確かに最近の師匠は危なげな物は作っていない・・・はず。
 じゃあこの轟音と振動の正体は?
 むむっ、何かが二つ近づいてくる。
 この速さ、音、気配は妹紅と慧音!

 「輝夜ー!!」

 ボッガン!!

 永遠亭の屋根に盛大な風穴を空けて妹紅と慧音が突っ込んできた。

 「ちょっと妹紅!毎回毎回屋根を壊すな!それと今忙しいからあんたに構ってる暇はな・い・の。しっし」
 「うわ!ムカツク!ってそれどころじゃない!竹林が大変なことになってるぞ!」
 
 その言葉を聴いた師匠が襖を開けて外の確認をする。
 ここから少し離れた竹林が盛大に燃えていた。しかも、轟音と振動はまだ続いている。

 「妹紅、あんたの仕業じゃなさそうね」
 「違う、なんかハコで棒が伸びてて火を噴いて動いてデカクてとにかく大変なんだ」

 妹紅はかなり混乱してるらしく、身振り手振りを交えて早口で伝えようとするが、正直サッパリ解んない。
 そんな妹紅の代わりに慧音が説明してくれた。

 「私達は轟音がした方向に行ったんだ。そしたら長い棒が生えた鉄製と思われる物体が竹林で暴れまわっていた。そいつは棒から火を噴いたり背中から何かを飛ばして竹林を手当たりしだいに燃やしている。・・・あいつは化け物だ!」

 慧音の話を聞きながら、私はあるものを思い浮かべていた。
 そいつは月を侵略しに来た奴が乗っていた物。
 輝夜様も師匠も私と同じ事を思っているみたい。
 
 「妹紅、一つ聞くけどそいつの足はどんなのだった?」
 「どんなのって、強いて言うならムカデかな」

 間違いない、戦車だ。
 でも、なんで戦車が竹林で暴れているの?

 「うどんげ、てゐに連絡して兎を収集して!今回は銃火器の用意を」
 「わ、分かりました!」

 それにしても戦車だなんて・・・最悪。
 




 燃えろ!燃えろ!もっと燃えろ!
 憎い!憎い!
 目に映るもの全てが!
 まだだ、まだ俺の怒りは満たされない!
 !?レーダに多数の生命反応。
 ・・・どうやら敵のようだ。
 さぁ、戦いだ。



 輝夜達は戦車が暴れている現場に着いた。

 「正しく戦車ね、永琳」
 「ええ戦車です」
 
 輝夜達の後方ではてゐを始め妖怪兎達がマシンガンやバズーカなどを持って集まっている。
 彼女達が持つ武器は月製だ。
 妹紅と慧音は戦車を初めて見たのでとても珍しそうである。

 「なあ輝夜、そのせんしゃってやつは何だ?からくりみたいなもんなのか?」
 「そうね、外の世界のからくり仕掛けの乗り物かしらね」
 「外の世界とはあんな恐ろしい物を造っているのか・・・」

 輝夜は竹林の被害を抑えるために、燃えていない空間に永遠の魔法をかける準備にかかる。

 「それじゃあ永琳、できるだけ早くカタをつけなさい」
 「もちろんです姫様」

 そう答える永琳は拡声器で戦車の中に乗っているであろう乗組員に話しかける。

 『そこの戦車の乗組員!ここに危険は無いわ!とりあえず落ち着いて話を聞いて』

 永琳の呼びかけに戦車は

 ガゴン!

 砲弾で答えた。

 「皆!避けて!」

 ドガン!

 先ほどまで永琳達がいた場所には高々と土煙が舞った。

 「くっ、こちらの呼びかけに攻撃とはね・・・奴ら気でも狂っているの?」

 ここの空間は炎と戦車によって目まぐるしく変化している。変わり続ける空間に永遠の魔法をかけることは、輝夜の負担が大きくなってしまう。

 (しょうがない、戦車は潰すしかないわね)

 そう決意した永琳がうどんげに指示を出そうとしたとき、我が弟子の異変に気がついた。

 「うどんげ・・・?」

 うどんげは戦車と、燃える竹林を見つめて震えている。

 「ちょっと!?鈴仙!しっかりして!」

 そう叫ぶてゐの呼びかけにも無反応だ。

 (うどんげ、まさかこの光景が月が侵略されたときの光景に重なって、怯えている?)

 「慧音、うどんげを安全な所へお願い。てゐ、兎達への指示は任せたわ!」

 慧音がうどんげを安全な所へ連れて行ったのを見計らい、攻撃準備の指示を出す。
 中に乗っているのが人間であれ、竹林を、永遠亭を脅かすものには容赦する訳にはいかない。
 それに姫に負担をかけさせ、かわいい弟子につらい想いをさせたこの戦車は許せない。

 「妹紅、協力してもらえるかしら?」
 「ああ、このまま奴を好き放題させとけないからね。化け物退治といこうか」

 準備は整った。

 「全員、攻撃開始!」

 永琳の号令を合図に兎達が一斉に戦車に向かって砲撃を始める。
 妹紅も火球を放って戦車を焼き払いにかかる。
 それに対して戦車も砲弾やミサイルで迎撃するが、素早い兎達や妹紅はことごとく攻撃をかわしていく。
 どうやらこちらに分があると判断した永琳は、安全地帯に避難したうどんげと輝夜の様子を見に行った。

 「姫、お体のほうは」
 「まだまだ大丈夫よ」

 そう答える輝夜は少し辛そうだがまだまだ大丈夫そうだ。

 「うどんげ?大丈夫?」
 「師匠、申し訳ありません」
 
 慧音に付き添われてるうどんげも、先ほどよりは落ち着いたようである。
 どうやら大丈夫そうだ。そんなことを思っていると慧音が声をかけてきた。

 「永琳、私に何か出来ることはないか?」
 「戦車には生半可な弾幕もクナイも効かない。それにあなたは銃を使えないでしょう。あなたには姫とうどんげの傍についていて欲しいわ」
 「そうか、分かった」

 慧音が頷いたのを確認して、永琳は再び戦場へと戻った。

 「うおりゃ~喰らえー!!」

 ドカン!ドカン!
 叫びながらバズーカを乱射するてゐに永琳は状況の確認を取る。

 「ちょっと、てゐ!状況のほうは!?」
 「永琳様、それが、全然攻撃が効かないんです!」
 「なんですって!?」

 そんな馬鹿な!いくら戦車でもバズーカや妹紅の炎に耐え続けられる筈は無い。
 確かに戦車は攻撃を浴び続けているが、装甲に決定打は与えられていない様だ。

 「なんて装甲をしているの!」
 (このままでは埒があかない!)

 現状打開には、戦車のコクピットを直接至近距離で撃ち抜くしかないと考えた。

 「全員攻撃一旦中止!私が行く!!」

 そう叫んだ永琳は、攻撃がやんだのを確認するとバズーカを担ぎ、一人戦車に突っ込む。
 戦車は永琳を迎撃するが、それをことごとくかわし、ついに戦車のコクピット付近の装甲に乗ることに成功した。
 永琳は戦車のコクピットにバズーカを向ける。

 「さようなら。ここで暴れたことを地獄で悔いなさい」

 そして引き金を引こうとしたその時、戦車に変化が起こった。



 地獄のような光景を生み出していた戦車に師匠が止めをさしそうだった。

 「あ、あれは何?」

 突然戦車が立ち上がった。
 慌てて師匠が戦車から離れたときには、すでに戦車じゃなくなってた。
 あれは巨人?
 どことなく人型を思わせる10メートル程のシルエットには戦車の名残を思わせる装甲で固められている。

 「な、なんだアレは、妖怪なのか!?」

 慧音も驚いていたけど私が気になるのはもっと別のところだ。
 あの巨人の波長がおかしい!
 なんて激しい怒りなの!怒り以外の感情がほとんど見当たらない。
 でも・・・感情があるなら・・・怒りしか懐いていないならもしかしたら・・・
 人型になったことで身軽になった巨人の攻撃が激しくなってる。
 迷ってたら師匠が、皆が危ない!



 
 「な、なんだよ、せんしゃってのは巨人になるのか!?」
 「違う、あれは戦車じゃない、戦車に化けてたなにかよ!」

 巨人になった戦車の攻撃は激しくなる一方だ。
 戦車の火力と装甲を持ったまま機動力まで持つ巨人は、背中のミサイルランチャー、腕のガトリングキャノンにパルスガンを怒涛のごとく乱射してくる。その攻撃の激しさに永琳たちは追い詰められていった。

 「なんだアイツは!こっちがやばくなってきた!」
 「永琳様!こっちもそろそろ限界です!」
 「くっ、姫もそろそろ限界かしら・・・ここは諦めて助けを求めるしか・・・」

 永琳が竹林を諦めて撤退しようと決意した時だった。

 「師匠!ここは私に任せてください!」
 「うどんげ!?だめよ、もどりなさい!」
 「鈴仙!やめなよ!危ないよ!!」

 永琳とてゐの静止も聞かずにうどんげは巨人の前に飛び出す。
 巨人は突如飛び出してきたうどんげに一瞬攻撃を止めるも、すぐにガトリングキャノンを向ける。
 誰もがうどんげが撃たれる事を覚悟していた。

 「化け物!私の目を見ろ!」

 うどんげは巨人の目を狂気の瞳で見つめる。
 そして怒りに燃える巨人の波長をいじることを試みた。
 一瞬の静寂がその場を支配する。
 そして

 ズズン

 巨人が一歩後退した。

 「うまくいった!」

 そう、うどんげの狂気の瞳が巨人に通用したのである。
 突如怒りの感情を消された巨人は、未知の感情にとまどっていた。

 「おい、お前は私の言うことを聞け」

 これは好機だとうどんげは畳かける。
 その命令に巨人は

 「・・・解った」

 と答えた。
 その声は明らかな日本語であり、流暢であったが、生き物の声とは思えぬ響きがあった。
 かくして永遠亭と巨人の激しい戦いはうどんげの活躍によって、永遠亭の勝利に終わった。





 戦いの後、永遠亭に帰った一同は巨人に質問していた。
 ここが地球だと説明した上で、永琳が巨人に次々と質問をする。

 「まず名前はある?」
 「この星の言語に合わせるとブロウルだ」
 「あなたは何処からきたの?」
 「セーバートロン星から来た。つい最近は地球に潜伏していた」
 「あなたは何者?」
 「機械知生命体、一種の宇宙人だ」
 「なんの目的で来たのかしら?」
 「我らが生命の源、オールスパークを求めて」
 「仲間は?」
 「地球に来た時は居たが今は解らない」
 「そう、それじゃあ何故暴れたの?」
 「破壊・・・それが俺の使命だった」
 「今は違うの?」
 「・・・解らない」

 一通り質問を終えた一同はブロウルについて、この先彼をどうするかについて話始めた。

 「それでは姫、あなたの意見は」
 「そうね・・・私はここに置いてみてもいいと思う。どうやら鈴仙の能力は効くみたいだし、いざとなったら紫にも協力してもらうわ」
 「解りました。それじゃあうどんげ、あなたは?」
 「・・・私は反対です。今は私の命令に従ってますが、いつ能力が効かなくなるか解らないですし、今なら命令で自爆でもなんでもできます」
 「そう。てゐ、あなたは」
 「私は輝夜様に賛成!なんかおもしろそう」
 「妹紅は」
 「私も置いとくに賛成だ。又暴れたときにゃ今度こそ狩ればいい」
 「慧音」
 「私は反対だが・・・もう少し様子は見てもいいと思うぞ」
 「解ったわ。ちなみに私は賛成。研究してみたいもの。うどんげ、どうかしら?」
 「・・・いいです。皆がそういうなら」

 一同の意見がまとまったところで輝夜はブロウルに歩みよる。
 一同が話している間、ブロウルは先ほどの凶暴さが嘘のようにおとなしかった。
 まだうどんげの能力が効いているのか、それとも別の理由があるのか。

 「ブロウル、あなたを永遠亭に迎えようとおもうのだけれどもあなたはどう?」

 輝夜の質問にしばらく考えていたブロウルだったが

 「いいだろう。いつ居なくなるかは解らないがよろしく頼む。お前がしばらく俺の支配者だ」
 「支配者ってほどではないけど・・・決まりね。ようこそ永遠亭へ」

 こうしてブロウルは永遠亭に迎えられることになった。





 正直信じられなかった。
 あの忌々しい戦車になる巨人がおとなしく輝夜様の言うことを聞くなんて。
 ブロウルの感情は今も惑っているみたいだ。
 ・・・怒りしか知らなかったと言っていたから、ほかの感情を知った時の驚きが半端じゃないんだろうけど・・・
 なんかあいつは危ない気がする。
 正直皆は呑気すぎるわよね。
 やっぱり今の内に自爆させておいたほうがいいのでは。
 ちょうどブロウルが居るわね。

 「ちょっと、こっちを向きなさい」

 私がそう言うと素直にこっちを向いた。
 まだ能力は効いているのかしら?ちょっと確認してみるか。

 「永遠亭に向かって武器を構えなさい」
 「・・・もうお前の電波は効かない。防御プログラムも組んだ」

 で、電波って・・・でも、もう効かなくなってるなんて、やっぱりコイツ危ないわ。

 「輝夜様や師匠にはむかう真似はしないでよ」
 「支配者に逆らうつもりは無い」

 なにこいつ、暴れていた時が嘘みたいに殊勝じゃない。
 
 「・・・ねえ、また暴れようとは思わないの?」

 この質問は危険かもしれない。でも気になる。

 「解らない。しかし今はそんな気分にはならないな。・・・怒りが消されたからかもしれん」

 そう答えたブロウルはこの話は終わりだと言わんばかりに戦車に戻ってしまった。
 ・・・私は認めない。あれだけ暴れといて、皆を危険な目に合わせて、おとなしくなったら仲間へどうぞなんて・・・





 俺が永遠亭に迎えられて数日たった。
 仲間の行方は?
 オールスパークはどうなった?
 疑問をあげればキリがないが一番俺が気になるのは、今までたぎっていた怒りの感情が抑えられ、変わりに様々な感情が芽生えたことだ。
 今まで戦いと破壊に生きていた俺は怒り以外の感情は取るに足らないものだと思っていた。
 だが、うどんげに感情をいじられてからは怒りの感情は起こらず今の俺を支配しているのは戸惑いと・・・安らぎだ。
 戦いに生きていた俺が感じる事がなかった安らぎ・・・悪くない。

 「ねーねーブロウル!」
 「てゐか。なんだ」
 「兎の夫婦に赤ちゃんが生まれたの。カワイイとは思わない?」

 そうてゐが指差す先には成体の兎と幼体の兎の親子が元気に跳ねていた。

 「俺にカワイイとかいう概念は解らん」
 「えー・・・そっか」
 「だが見ていて嫌な気分にはならないな」
 「そう。私はね、あの家族が幸せそうだと嬉しいよ。ブロウルにも嬉しいって思える時がくるといいな」
 「・・・」
 「そうだ!ブロウルには特別に永遠亭の秘密を教えてあげる」
 「秘密?」
 「永遠亭の影の支配者はこの私。私の部下になるなら幹部にしてあげる」

 ・・・それはありえないな。





 「ブロウル、ちょっと手伝ってくれないかしら」
 「なんだ」

 こいつは普段のほほんとしているが、戦っている時の実力はかなりのものだった。
 正直輝夜よりも指揮能力は高いように思うが・・・そういう性なのだろう。

 「薬を里まで運ぶのを手伝って欲しいのよ。戦車になって運んでもらえる?」
 「了解した」

 ギガゴゴゴ

 戦車に変形してやりコクピットを開けてやると、てゐをはじめ妖怪兎達が次々と薬の入った箱を運び入れる。
 そういえばうどんげの姿が見当たらないが・・・

 「永琳、うどんげはどうした」
 「ええっと、あのね、今日はお腹が痛いみたいでお休み中なの」
 「そうか」

 嘘だな。
 うどんげは俺を嫌っている。
 初対面が戦いだったからそれが当たり前だろう。むしろ、そんな俺を迎え入れてくれた永琳達のほうがおかしい。
 無論感謝はしているが。
 それより薬を運び終えたてゐ達が熱い視線をこちらに送ってくるのは一体なんなのだ。

 「てゐ、どうした」
 「あのね、私達、戦車に乗ってみたいんだけど~、だめ?」
 「そんなことか、別に構わない」
 「やった~!」

 そう叫んだてゐ達はコクピットに次々と乗り込んできた。

 「うわ~すごい!」
 「これがコンピューターってやつ?」
 「自爆ボタンはないのかな」

 中でポチポチとボタンや計器をいじっているようだが問題ない。
 俺の戦車の体は自分の意思によってのみ動かせる。

 「ごめんなさいねブロウル。それじゃあ飛んで移動するからついてきて」
 「了解した」

 こうして俺は里へ向かった。
 里の人間達は最初は驚いたもののすぐに俺を迎え入れてくれた。
 永琳達が薬を売っている間は暇なので、里を歩いて回る。
 時々力仕事を頼まれては手伝ったりもした。
 怒りに支配されていた頃は虫けらにしか見えなかった人間だが、今見ると皆表情豊かで見ていて飽きない。
 それに破壊しか能のなかった俺が破壊以外のことで役に立てるのが予想以上に嬉しかった。
 その後、時々俺は永琳の薬を運ぶ為に里へ行ったが、うどんげが一緒に来ることはなかった。
 それと、てゐ達が乗せてくれと言う事も最初の一回だけだった。
 乗り物酔いに懲りたようだな。




 
 私は第二回月都万象展開催計画の話合いに参加している。
 今回のメンバーは輝夜様、師匠、私、そして・・・ブロウル。
 大きすぎるブロウルは部屋に入れないので外から話し合いに参加している。

 「第二回月都万象展では展示物を減らすことは避けられないわ」

 それはそうですよ輝夜様。やっぱりただの石を月の石として展示するのは酷いと思います。
 でも、今回は無事開催のほうで話が落ち着きそう。
 なぜなら

 「その代わり、ブロウルによる『巨人がつくお餅をプレゼント』を開催するわ」
 「いい考えです姫。ブロウルにとってもいい思い出作りになるかと」

 ブロウルも問題無いって言ってるし決まりね。
 でもなんか気に喰わない。永遠亭に馴染んでいるブロウルが。
 戦車に変形するから?初対面が最悪だったから?
 解らない。あぁもうイライラする!

 「・・・んげ、うどんげ!ちょっと、大丈夫?ボーとしてるけど」
 「すいません師匠、大丈夫です」
 「そう、それでうどんげ、あなたも第二回月都万象展の開催に異議はないわね」
 「はい、ありません」

 本当にイライラする。




 
 夜、私が一人で歩いているとブロウルが自分用に杵と臼を作っていた。
 その傍にはてゐも居て、彼とお喋りしている。
 てゐはブロウルのことがお気に入りみたい。それも気に入らない。
 私はいつの間にこんな醜くなっていたのかな。

 「てゐ、悪いんだけどブロウルと二人きりで話したいの。はずしてくれない?」
 「ぶー、今は私と話してるんだよ!」

 言う事を聞いてくれないてゐを思わず睨みつけてしまう。

 「わ、わかったわよ。それじゃあねブロウル。餅つき楽しみにしてるわよ」

 ブロウルに別れを告げたてゐは走り去っていく。
 悪いことをしちゃった。
 でも今はブロウルと話しがしたい。
 さて、どう話を切り出すか考えていると向こうから話しかけてきた。

 「うどんげは俺のことが嫌いみたいだな。そんなに暴れたことが許せないのか?」
 「それもあるしあなたが戦車に変形するのも嫌いな理由」
 「・・・戦車に恨みでも?」
 「戦車というよりは兵器が嫌い。私はね元々月の兎だったの。月が侵略されそうになったから命からがら逃げてきて、たどり着いたのが幻想郷。だから侵略する為の兵器は嫌い」

 その時、私は仲間を見捨ててきた。

 「そうか、俺はお前のことが好きなんだがな・・・怒りの感情を抑えて代わりにほかの感情を知るキッカケを作ってくれた事に感謝する」
 「勝手に感情をいじった身としては恨まれこそすれ感謝されるなんて意外ね」

 でもブロウルならそう言う気がした。
 怒り以外の感情を知った彼は子供みたいにいろいろんな事を楽しんでいる。
 現に、今も杵と臼を一生懸命作っている姿は微笑ましい。

 「今の俺はもう仲間のところへは戻れないな。怒りに任せて破壊することなど今の俺には出来ない。破壊しか能の無かった俺が昔の支配者にでも会ったなら役立たずとして破壊されるだろう」

 その言葉に思わずドキッとしてしまった。

 「あなたも仲間を裏切ったの?」
 「いや、裏切ってはない。だが、仲間と言っても同じ支配者に仕えていただけだ。信頼関係など無いに等しい」

 一体彼はどんな生き方をしていたのだろう。
 最初に会ったブロウルの怒りは凄まじいものだった。
 そんな怒りをもち続けた彼の生き様を想像すると哀しくなってくる。
 突然、ブロウルが杵と臼を作る手を止めた。そして赤い目をこちらに向けて質問してくる。

 「うどんげは仲間を裏切ったのか?」
 「!?な、なんでそんなこと聞くの?」
 「さきほど『あなた「も」仲間をうらぎったの?』と質問してきたからな」

 うかつだったわ。
 自分から晒したくない過去をばらしていたなんて。

 「・・・そうよ。私は月から逃げるときに仲間を見捨てたの。最低よね」

 本当に最低だ。そしてのうのうと今を楽しんでいることも最低。私にそんな資格はないだろうに。

 「俺たちは似ているのかもな」
 「何言ってるの。私は変形なんかしないわよ」

 そう憎まれ口を叩きながらもブロウルの言いたいことは解った。
 お互い、昔の仲間に会わせる顔が無い。
 私が彼を嫌っていたのは、無意識に自分を重ねていたからかもしれない。
 でも彼は私とは違う。
 彼は自分の意思で幻想郷に来た訳でも自分の意思で仲間から離れた訳でもない。
 私は自分の意思で仲間を見捨てた。似てるなどと言ったらブロウルに申し訳ない。

 「だがお前と俺は違う」
 「ええ」

 その通り。私は最低なうらぎり者。

 「うどんげは優しいからな。俺なんかと一緒にしたら失礼だ」
 
 ・・・ブロウル?

 「うどんげは優しいから自分の罪が許せず忘れられないのだろう?俺は怒り以外の感情を知るまで、自分が行ってきた破壊に罪悪感など無かった。感情を知ってから罪悪感が芽生えるなんて、最低もいいところだ」

 違う、私は優しくなんてない。

 「ブロウル、最低なのは私よ。今の生活の楽しさに昔の罪を忘れようとしている。そして、罪を忘れることを怯えている醜い兎なの」

 はぁ、ここまで言ったらさすがのブロウルもあきれたわよね。
 黙っちゃったもの。

 ドン!ヒュー・・・パーン!

 ・・・なにやってるのブロウルは?
 なんでいきなり花火なんか飛ばすのよ!
 彼に空気を読むという機能は備わっていないのかしら。

 「こいう時はたまやと言うのか?」
 「そんなのは知らない!」

 あぁもう、今の音で皆が集まってきちゃったじゃない。
 今は皆に会いたくない気分なのに。

 「永琳、うどんげのアドバイスでミサイルを花火仕様にしてみた」

 ちょっ、何を!私は何も

 「ナイスよ!うどんげ!!さすが自慢の弟子ね」

 感激した師匠が私に抱きついてきた。
 し、師匠、嬉しいのですが私はなにもアイディアも出してません。それにムネに顔が埋まって息しずらいです。
 輝夜様も大喜びのようで、ブロウルの足をばしばし叩いてはしゃいでいる

 「どうよブロウル!イナバという立派な先輩がいてよかったわね!」
 「そうだな」

 ブロウル、あなた・・・

 「永遠亭の皆はうどんげがいてくれて幸せそうだな」

 なんてこと言うのよ!
 
 「当たり前よ。イナバは私達の家族だわ」

 輝夜様!!

 「かわいくて自慢の弟子です」

 師匠・・・

 「世話がかかるけど、そこが鈴仙のいいところなのよね」

 もうってゐってば!
 皆にそんなこと言われたら私、私・・・

 「うぅ、私、そんなこと言ってもらえる資格ないです」

 涙が止まんなくなっちゃうよ。
 もう我慢できない。自分の醜さを、本当の自分を曝け出したい!

 「私は、昔の仲間を見捨てて逃げてきた裏切り者です。その罪を今の幸せな生活に忘れようとして、そんな自分の行為に怯える醜いうざぎなんでず、ぞんなわだじがやざじぐざれるじがぐなんて~」

 最後のほうは涙声になってしまう。でも、でも、こんな醜い私を見る皆の眼差しが優しくて、暖かくて、どうしようもない・・・





 どうやら花火作戦は上手くいったようだな。
 うどんげも自分の本心を曝け出して泣いている。
 今まで自分を抑えていて苦しかったのだろう。
 彼女の流す涙は美しい。
 この時ばかりは涙を流せない機械の体が恨めしかった。
 なおも泣き続けるうどんげを永琳が優しく抱きしめる。

 「うどんげ、私達も罪を重ねて今を生きてる。罪を忘れてしまいたくなるのはしょうがないこと。でもあなたは罪の意識を忘れないように頑張っていたのね、えらいわ。でも、罪の意識に囚われすぎて大切な今を台無しにしてはだめ。あなたができる償いは罪を忘れずに今を楽しく生きること。でも、それを一人で続けるのは難しいわ。これからはもっと私達を頼りなさい」

 うどんげは素敵な仲間に囲まれている。
 例え、うどんげの罪がどれだけ重いものでも永遠亭はうどんげの味方だろう。
 この先は永遠亭の皆に任せておけば安心だ。
 さて邪魔者は杵と臼を完成させるかな。

 「待って、ブロウル」

 ・・・意外と復活が早いな。

 「うどんげ、大丈夫なのか?」
 「ええ、大丈夫よ。そして今までごめんなさい」

 そう言い頭を下げたうどんげは手を差し出してきた。

 「これからもよろしくねブロウル」

 こちらこそ

 「よろしく」





 第二回月都万象展は大成功だった。
 結局展示物が足りずそれっぽい物を展示する作戦は決行され、輝夜様の考案した『ただの石を月の石として展示作戦』も実行された。
 その石を見たチルノが

 「これってただの石じゃないの?」

 って言って、皆にお前は石の区別もつかんのかと馬鹿にされていたけど・・・今回はチルノが正しいわ。
 ごめんね、チルノ。
 こんなしょっぼい展示物にも関わらず成功できたのは、やはりブロウルの餅つきと花火のおかげだろう。
 これは第二回月都万象展が成功したのではなくブロウルのおもてなしの成功だと思うけど、あまりに輝夜様が喜んでいるので黙っていることにした。





 今は永遠亭の庭で、月都万象展の成功祝い兼打ち上げが行われていた。
 輝夜様も師匠も相当飲んで楽しんでいる。
 てゐ達も相当できあがっていて大暴れだ。
 妹紅と慧音も混ざって騒いでいる。
 お酒が飲めないブロウルは雰囲気を楽しんでるみたい。

 「今回のヒーローは間違いなくブロウルね!ありがとう」
 「いや、こちらも楽しませてもらった。礼を言おう」
 
 ブロウルが花火を飛ばす。
 その花火は空に文字を描いていた。

 うどん ありがとう

 「ブロウル~?わざとかしら」
 「さあ、どうだかな」

 絶対確信犯だ。相変わらず表情は変わらないけどニヤニヤしてる気がする。

 「あなたも冗談ができるようになったのね」

 これはまずい傾向かも知れない。
 ブロウルはてゐと仲がいいから二人してとんでもないイタズラを仕掛けてくるかも。
 気を引き締めないと。

 バヂッ

 突然火花の散る音がした。
 火花はブロウルの左腕から出ている。
 餅のつきすぎかしら?

 「ブロウル、左腕は大丈夫?」
 「ん?ああ、これくらいはかすり傷程度だ。問題ない」

 そう、それなら良かった。
 それにしても庭がとんでもないことになってるわね。
 いつもは私が殆んどする片付けだけど、今回はブロウルが手伝ってくれるかな?
 ふあ~、眠い、限界だわ。

 「ねえブロウル・・・明日片付け手伝ってくれる?」
 「ああ」
 「ありがとう。それじゃあおやす・・・み」





 騒がしかった喧騒が皆が寝た今では嘘のように静かだ。
 俺は永遠亭の近くの竹林に散歩に来ていた。
 左腕の修復が何故か出来ない。
 だが、それより気になるのは突然頭に流れだした昔の光景だ。
 俺が知る光景は自分が生み出した瓦礫ばかり。
 あらゆる星で怒りのままに破壊を行ってきた。
 今の俺にとって自分の破壊の記憶は地獄だ。
 俺は取り返しのつかないことを繰り返してきたのだな。
 そして、地球に来た時のことを思い出した。
 オールスパークが地球にあることをつきとめた俺達は地球の兵器に偽装して潜伏した。
 地球には俺達の敵対勢力も来ていて奴らは人間と協力していた。
 そして市街地でそいつらと戦った俺は負けて・・・死んだ。
 死んだ事を思い出したとたんに体がボロボロになっていく。左腕も落ちた。
 俺の罰は怒り以外の感情を知り、己の行動に罪悪感を感じながら死んでいくことか。
 だが、それでも悪党の俺には恵まれすぎだ。
 うどんげ達に出会い、怒り以外の感情を知ることによって永遠亭で楽しく暮らせた。
 薄れゆく意識のなかで思い出すのは永遠亭の皆の笑顔、幻想郷で会った皆の笑顔。
 うどんげ・・・てゐ・・・永琳・・・輝夜・・・皆・・・楽しい思い出を・・・ありがとう。





 翌日、永遠亭近くの竹林でスクラップになったブロウルが発見された。
 彼はボロボロで黒こげの状態だったが、戦闘の形跡は見られず何が起きたのかは解らない。
 葬式は永遠亭の皆で行った。
 彼の遺骸は大きすぎて運べずに皆竹林に集まった。
 皆泣いていた。私も泣いた。
 短い時間でブロウルは立派な家族になっていた。
 私は知っている。彼が幸せな気持ちで逝ったことを。
 彼の遺骸の残留思念に残ってた波長が幸せそうだったから。
 葬式が終わった後、師匠が八雲紫にブロウルのことを聞きに行った。
 でもどうやって彼が幻想郷に来たのかは解らずじまい。解ったことは、彼は元々死んでいたらしいことぐらい。
 どうしてブロウルが幻想郷で生き返り幻想郷で死んだのかは解らない。
 でも、戦車が竹林で暴れて、巨人になって、永遠亭の家族になったことは事実だ。
 私達にはそれで十分。
 葬式から数日後、竹林に小さな小屋ができた。
 入り口の看板にはこう書かれている。

 『永遠亭の住人ブロウル此処に眠る』

 中には戦車に変形する巨人が永い眠りについている。
 ブロウル、私はあなたの分まで今を生きるわ。
 ありがとう。そしてさようなら。


 

 
 

どうもゴウテンです。
今回のSS第六弾はクロスオーバーものだった自作SS第一弾のリベンジ的な意味合いで書いたのですが・・・
今回もカオスな内容になってしまいました。
後半戦車関係ないし。
冒頭で読者に検索を薦めるなんて前代未聞なのではw
仲間を見捨てて逃げたうどんげがその過去にどう向き合っていくのか、自分なりの答えを書いたつもりです。
どうか永遠亭に幸あれ。
それでは皆さんさようなら!


追記
輝夜がうどんげを呼ぶ時、鈴仙と呼んでいたのを東方について調べなおした結果、イナバに修正しました。
ゴウテン
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コメント



0.430簡易評価
9.-30名前が無い程度の能力削除
わけ分からん、正直な所これに限らず創想話でクロスオーバーはしないでくれ。
10.-20名前が無い程度の能力削除
意味の無いクロスはイタイんで止めたほうがいいですよ。クロスじゃないとどうしても表現出来ないときだけ使うべきです。

あと自分自身でカオスって言う人は、カオスなんじゃなくて支離滅裂なだけだってけーねが言ってた。
12.60名前が無い程度の能力削除
元ネタは知らないけど話自体は面白かった。
このくらいなら自分的には有り。
と、まぁ人を選ぶジャンルなので、東方の世界観が損なわれていないか気をつけましょう。
ギャグでもないのにバズーカやらなにやらを、特に理由もなく当たり前に持ち出した永遠亭の面々はどうかと。
13.70名前が無い程度の能力削除
永遠亭の面子に違和感を感じたけど展開自体は中々面白かった。
14.-30名前が無い程度の能力削除
つまらんしそれ以前に創想話でやんな。

15.60じう削除
今までのゴウテンさんの作品を比較したらこういう結果になりました。
自分も幻想郷入り系の小説を一回出したので、オーバーしてしまうところとかもよく理解しています。ただ、これは個人的な意見ですが、トランスフォーマーという未来系アニメのキャラを幻想郷入りさせるところが残念に思う部分です。かと言って自分も幻想郷入りの小説を出して、ゴウテンさん以上の悪い評価を受けてしまったので強めなことは言えません。ですが、幻想郷という世界は、バズーカやマシンガンなどの現代武器を登場させるべきではない世界だと個人的にそう思っています。そうなるとゲームの東方のほうでいろいろと辻褄が合わなくなってしまっちゃうと思います。話の展開もよかったですし、出だしも読みたくなるような感じでした。文の構成や話の展開は私よりもはるかに良く、経験も豊富なゴウテンさんです。どうか他の人たちの意見をしっかりと受け止めて、次回作の創作の教訓にしてください。過去作品は本当に楽しめたので、次回を大いに期待しています。では、失礼します。
16.-30名前が無い程度の能力削除
今までのゴウテンさんの作品は好きでしたがこのSSだけは
いただけませんでした。残念です。
17.-20名前が無い程度の能力削除
わざわざクロスした意味がわからない
19.-10名前が無い程度の能力削除
小中学生の文章みたいな
22.無評価ゴウテン削除
どうもゴウテンです。
まずは、この作品を読んでくださった皆様、+-関わらず感想と評価をしてくれた皆様、本当にありがとうございます。
正直なところを申しますと、-評価がつくのは予想しておりました。
じゃあ、投稿するなよと思う方々。まったくその通りなのですが、今回はあえて投稿させていただきました。
このSSを書いた理由の一つ目は、単純に東方とTFが好きだから。
そしてもう一つの理由は、過去の自分に罪悪感を感じているうどんげと、怒りという負の感情しか持っていなかったブロウルが過去の自分と似ていると思い、物語にして見つめ直したいと思ったからです。
私は自分をかわいがってくれる親の期待に答えられないと自分を蔑み、常に苛立っていた時期がありました。
そんな自分を支えてくれたのが家族であり友人です。
今でも自分の事はあまり好きになれませんが、それでも、自分に出来る生き方を受け入れられつつあります。
今回は過去の自分をうどんげとブロウルに演じてもらい見つめ直し、皆様にも見てもらいたいという完全な自己満足で今回のSSを投稿しました。
今度からは又、皆様に喜んでいただける様な純粋な東方SSを書きたいと思います。
私の自己満足に付き合ってくださった皆様と、私の稚拙な文章の中で頑張ってくれた登場人物に心からの感謝を。
最後に、永遠亭のメンバーがバズーカを持ち出したのはおかしいと言う意見についてですが、一応理屈は考えてあります。
東方求聞史には、月都万象展に月の都の銃火器が展示されていたという記述があったため、永遠亭にはバズーカもあると思いました。
そして、月の都出身の輝夜達には近代兵器の戦車の知識があり、竹林で暴れていたのが戦車と予想した為バズーカという銃火器を用意させたという理屈を考えたしだいです。
なにはともあれ、この作品を読んでいただきありがとうございます。
23.-30名前が無い程度の能力削除
意味のないクロスは嫌われるよ
ってかソソワでやんなよって話

他の作品は好きだったけどもうなんとも言えない
25.無評価名前が無い程度の能力削除
マイナス点つけた者ですけど別に投稿は自由だと思いますよ。
内容で制約がかかるわけでもありませんし、読む側が投稿するなと言う
権利もありませんし。
同様に、投稿者と読む側は対等の関係なので読む側に媚びる必要もありません。
ただ個人的につまらなかったので点数化しているだけです。
28.-20名前が無い程度の能力削除
クロスを否定はしないが組み合わせる作品は選ぶべきかと思う。
幻想郷のような昔の雰囲気の世界に未来の世界はあまりにも似つかわしくない。
ただ「好きな作品同士くっ付けました」ではあまりにも短絡的。
29.-30名前が無い程度の能力削除
正直ゴウテンさんが好きな作品だから
無理やり持ってきた感が否めない

30.90名前が無い程度の能力削除
厳しい意見が多いようですけど、個人的にはこういう話は結構好きです。
ただ、クロスSSは自分も東方と関係ない場所で執筆しているのですが、
色々と難しい箇所もあるので、今後に期待させていただきます。
31.50名前が無い程度の能力削除
近代兵器ねぇ。
兵器が幻想郷入りするのは、こっちの人間が死に絶えたときでしょうな。
32.100名前が無い程度の能力削除
トランスフォーマはしらんクロスオーバーも基本的好かん・・・だがこの話はすばらしい!!感動して読み終わったあと泣いたこれからもこーゆうすばらしい話を書いてください
33.100名前が無い程度の能力削除
私も元ネタは知りませんがとても良かったです。
ストーリーがしっかりしているものはクロスオーバーとか関係なく好きです。

近代兵器に関しても月面探査車やバルカン砲を所持している永遠亭ならありだと思います。幻想郷は幻想だけしかない訳ではありませんからね。
34.-30名前が無い程度の能力削除
何故、某型月然り嫌う人が多いクロスオーバーをするのか・・・
35.-30名前が無い程度の能力削除
クロス云々抜きで純粋につまらん。
あるならばマイナス100付けたいですね
36.-10名前が無い程度の能力削除
クロスだろうが何だろうが、面白ければいいんです
37.無評価名前が無い程度の能力削除
日本語でおk
38.60名前ガの兎削除
悪かーない、悪くないぞ!
39.-30名前が無い程度の能力削除
意味の無いクロス物は自重して下さい。せめてオリキャラ…でも叩かれますけど。
自分でHP作ってそこに書いていけばいいんじゃないですか?もう名前に拒絶反応示し始めました。
好きな作品もあったんですが、かなり残念です。
40.100名前が無い程度の能力削除
ゴウテンさんの作品が好きでした
けど正直失望しました。
42.-20名前が無い程度の能力削除
・・・orz
がっかりした
46.100名前が無い程度の能力削除
みんなに同調して低評価しているやつもいるだろう
個人的には非常に良いクロス作品だったと思います
48.100名前が無い程度の能力削除
とても面白かった。
完成されていたし、作者の意気を感じられた。それだけで十分。