Coolier - 新生・東方創想話

妖夢逃走劇(1)

2008/03/20 02:47:39
最終更新
サイズ
28.55KB
ページ数
1
閲覧数
915
評価数
13/26
POINT
1550
Rate
11.67




「いやぁああああああああああああああ!!!!!」
「観念なさい。」
「そうよ。西行寺家に使えるものとして潔く諦めなさい」

突然冥界に響き渡る悲鳴。そしてそれを追いかけるような足音。そしてなにやら文法が少し変な言葉。
 冥界の白玉楼は今日も賑やかである。

「やめてぇええええええええええ!!!」

 悲鳴を上げつつ廊下を猛ダッシュするのが魂魄 妖夢。半分人間、半分幽霊と言うなんとも言えぬ所存であり、現在西行寺家に庭整備師、兼、主の護衛と言う任を先代より授かっている。
 その妖夢を追いかけるのがこの白玉楼の主の西行寺 幽々子であり、お嬢様でもある。さらに彼女は亡霊であり、死を操る程度の能力を所持。人間たちの間では大変恐れられている。そして幽々子の天敵が蓬莱山輝夜と藤原 妹紅と八意 永琳である。彼女は不死のため、能力が効かないのである。
 そしてもう1人追いかける人物が居る。彼女の名前は八雲 紫。境界を操る程度の能力を持っていて、幻想郷最強とも言われる妖怪である。彼女の身だしなみは常に派手な服装に日傘。髪の毛にはリボンが結んであり、頭には帽子(って言うのかな?)をかぶっている。常に思考の読めない笑みを絶やさず、やることが意味不明なことばっかりの通称スキマ妖怪である。

「お、お願いだから勘弁してください~!!」
「だめよ。」

 その追いかける2人の中、紫の手の中にはなにやら鎖の付いたベルトが握られていた。通称首輪、というものであろう。そして幽々子の手には犬耳としっぽと犬の手の手袋と犬の足の靴下が握られていた。

「紫!」
「任せなさい!」
「・・・・へ?」

 妖夢は廊下をダッシュで走っていたが足の裏の感触がなくなっていた。そして恐る恐る下を見る。そこには床は無く代わりにスキマがぽっかりと口を空けて待っていた。

「Nooooooooooooooo!!!!!」

そして見事スキマIN。







~居間~

「さぁ妖夢。これをつけなさい。」
「勿論首輪もね」
「ひっ。か、簡便・・・」

幽々子はにっこり笑い、

「するわけ無いでしょう?」

紫は隣で

「うふふふふふ」

やる気満々。

「さぁ。」
「さぁ。」
「いやぁあああああああああ!!!!」

妖夢は本能的に危険を感じた。このままでは駄目な気がする。全力で危険な方向へ向かっている気がする。全速前進DA!(蹴

(ま、ままままずい。何とかして逃げ出さないと・・・)

目の前には目をキラキラ光らせてよって来る幽々子と紫。逃げ場が無い。

「ほ、ほんとに・・・って言うか幽々子様!口から涎が!!涎涎!!」

幽々子を見ると口から涎が垂れていた。食べるつもりなのか。妖夢を。

「あ、あらごめんなさい。決して食べるつもりじゃなかったのよ?」
「涎垂らして言われても説得力が・・・」

こうしている間にもジワジワと寄ってくる2人。

(くっ!こうなったら!)

「あ!お客様のようです!どうやら博麗の巫女っぽいですよ。」
「嘘はよくないわよ。」
「まったくだわ。そんなことで私たちをだませると思っているのかしら?」
「し、しかしすでにそこに・・・」

すると突然紫と幽々子の後ろで足音が聞こえる。

「「ぇ?」」

2人は同時に振り向いた。しかしそこに居たのは霊夢ではなく、妖夢だった。

「騙したわね!?」
「妖夢この罪は・・・」

振り返るもそこに妖夢の姿は無く、代わりに夕食まで外出させていただきます。と言う手紙だけがひらひらと宙を舞っているではないか。

「しょうがないわね・・・半霊のほうで・・・って」
「幽々子、やられたわね」

 簡単に説明しよう。まず半霊を幽々子達の後ろへと誘導しておく。そして明らかにバレバレの嘘を妖夢がつくのだ。それを2人とも見事に嘘だと見抜く。そこで後ろに待機させておいた半霊のほうを実体化、足をバタつかせればどんな人であろうと振り向かざるを得ないだろう。
 そして視線を戻したときにはもう妖夢は居ないと。さらに半霊のほうは妖夢に視線を戻したとき猛ダッシュで逃げた。こんな策略をたった一瞬で思いついた妖夢は素晴らしい。

「紫!追いかけるわよ!」
「当然ね」

 そしてこれが幻想郷全体を巻き込んだ壮絶な鬼ごっこの始まりであった。






「はぁはぁ・・・。急いで遠ざからないと・・・何をされるか分かったもんじゃない」

妖夢は現世に下りるため結界を越えようとしていた。そしてその顔は笑顔で引きつっていた。

「もう嫌・・・」

 実はと言うとコスプレを強いられたのは初めてではない。この前はめいどと言う服を着せられて1週間仕えさせられた。本当の服は紫がすべてスキマに隠してしまったとか。そして更に前ではウサギの耳の付いた服、つまりバニースーツなのだがそれでさらに1週間仕えさせられた。そのほかにもネコミミやネズミ、数え切れないほどの服を着せられた。ここではっきり言うと、妖夢はイジられる役に固定されてしまっている。

「急いで逃げてきたけど・・・何処に行こう・・・。あの2人に見つからない所・・・寒っ。」

ちょうど結界を越えたところである。結界は天空にあるため結界を越えれば一気に温度は低くなる。

「そ、そうだなぁ・・・。まずは・・・」

 そこで不意に後ろを振り返る。すると後ろから「待ちなさーい!」と言う声や「何もしないから出ておいでー」と言う声が聞こえた。紫の何もしないというのは嘘丸見えである。

「ま、まずい・・・。急いで・・・」

妖夢は身の危険を感じ取り幻想郷の湖のほうへと足を向けた。




少女逃走中...




「はぁはぁ、・・・っ」

 寒い上空を飛んできたため妖夢の頬は赤く晴上がりとても冷たそうにしていた。
 そして現在、目の前にあるのは赤い洋館。そう紅魔館である。そして門が見えてくる。そしてその前に人影。彼女は紅 美鈴であり、紅魔館の門番である。気と中国拳法の使い手であり本来はそこそこ強い・・・筈なのだが回りが強すぎるためあまり目立っていない。

「美鈴さん!」
「・・・」
「美鈴さん?」
「zzz」

彼女は寝ていた。門の前にただ立ち尽くして。その表情に少し呆れる妖夢。

「お仕置きね」

突然横で声がした。
 そこにはいつの間にか十六夜 咲夜が立っていてすでにナイフを投げた後であった。
そしてそれに告ぐ門番の悲鳴。

「あら?妖夢じゃない。どうしたのかしら」
「あ、はい。咲夜さん!折り入ってお願いしたいことが!」
「・・・何?」
「私を少しの間でいいんです!匿って下さい!」

咲夜は突然のお願いに少しぽかーんとしていた。

「・・・は?」
「いや、は?じゃなくて・・・匿って貰えませんでしょうか?」
「べ、別にいいけど・・・なんでまた。」
「そ、その・・・これには深い訳がありまして。」

妖夢は下を向くとその内容を説明し始めた。




少女説明中...



「なるほど?あなたの主と紫にイタズラされて、身の危険を感じたから逃げてきた と?」
「はい・・・」
「とりあえず入りなさい。お嬢様に確認を取ってくるから。」
「すみません・・・。」

そういうと咲夜は倒れている美鈴のナイフを引き抜いて妖夢をつれて館の中へと入っていった。



一方追撃組み。

 ちょうど今現在結界を越えたところ。寒い空を下り地面へと降り立つ。幽々子が忘れ物をした、とかで白玉楼に戻ったため大分後れてしまった。ちなみに忘れたものは何か、と紫が聞いたところおやつだそうだ。

「妖夢・・・どこへ行ったのかしら。」
「そうね・・・。あの子のことだから紅魔館に助けを求めるんじゃないかしら?」

あっさりと妖夢の行動を見抜く紫。伊達に長く生きては居ないようだ。

「じゃあ紅魔館へと行ってみましょう」
「スキマでゴー!」

そういうと2人は紫が開いたスキマへと姿を消した。




場所は戻り紅魔館。

「あなたが魂魄 妖夢ね?」
「はい。わがままを言ってすみません。レミリアさん」

レミリアと妖夢は客間に居た。レミリアは血の混じった紅茶を啜り、妖夢は紅茶にすら手をつけていない。

「別に匿うのはいいわ。だけどあなたの容姿なら簡単にバレてしまうのではなくて?」
「そ、それはそうなのですが・・・」
「大丈夫、簡単なことよ。バレてしまうならバレないようにすればいいだけ。木を隠すなら森の中ってね。咲夜」
「はい。少々お待ちください」

そういうと時間を止めたのだろうか。忽然と姿が消えた。まるで瞬間移動である。

「ほんとにすみません・・・。後でお礼を持ってきます」
「あら、いいわよ。こっちも暇で暇つぶしになりそうだから付き合ってるだけのことだし」
「はぁ・・・」

しばらくして咲夜が戻ってくる。手にはなぜかメイド服。

「お待たせいたしました。」
「さ、妖夢。それを着なさい」

それ、とはつまりメイド服のこと。

「・・・はっ?」
「ソレを着なさいと言っているの」
「・・・今、ですか?」
「今、よ」

妖夢はさっきレミリアの言った言葉を理解した。木を隠すなら森の中。メイドを隠すならメイドの中。

(ここまで来てまたメイド服を着せられるのか・・・)

しかしあの2人に見つかって変なものを着せられるよりかはずっとマシである。まだこっちには周りに同じ服装の人が居るのだから。

「し、しかしこれを着るのはいいとして、いやよくないですが、見つかった場合これを着たまま逃げる・・・のですか?」

その質問には咲夜が答えた。

「その点については大丈夫よ。これは服の上から着るメイド服なのよ。この袖に出ているヒモを引っ張ればすぐにメイド服は脱げるわ」

なんでそんなものがあるのだ。と妖夢は言ってみた。

「これは美鈴の為に開発した力作なのよ!だましてコレを着せて素っ裸の所を・・・」

そうの瞬間咲夜は鼻血を噴出した。なんだこの咲夜は。

「と、とりあえず!その服のままでかまわないわ、これを着なさい」
「は、はい。」

するとレミリアは一つ指摘する。そして鼻血を拭け咲夜。

「その刀はどうするのかしら。さすがにソレは隠せないわ」
「私が預かりましょう。逃げるときに私が渡せばいいでしょう」
「そうですね。お願いします。くれぐれも曲げないでください・・・。もしそれが壊れたらリアルに幽々子様に殺されかねないので・・・」

妖夢の持つ2本の刀は先代の妖忌より譲り受けた魂魄家の秘剣である。それが壊れたとなれば主の幽々子も黙っては居ないだろう。

「分かってるわよ。大事に扱うわ」

そういうと腰と背負っていた2本の刀を咲夜へと渡した。そして服の上から咲夜の持ってきたメイド服をシャツを着るかのように着る。
 スカートの長さも今まできていた服より少し長くぴったり隠せている。きっと時間を止めたとき咲夜が計ったのだろうか。

「さて、じゃあ咲夜、妖夢には庭整備をさせて。」
「かしこまりました」

すると咲夜は手招きをして妖夢を呼び、2人で部屋を出て行った。1人残ったレミリアは 面白くなりそうだわ と一言漏らしたとか。


「咲夜さん、何から何まですみません・・・」
「言いのよ別に。お嬢様がいいって言われたならそれに従うまで。まぁ私の愛の矛先は美鈴・・・ごほっ。なんでもないわ」

妖夢はその言葉を聴いてしまったため玄関を抜け、目に入った美鈴に心の中で合掌した。アーメン。(違

「あなたの仕事場はココ。とりあえず目に付きやすいかもしれないけどこういう所は盲点になりやすいわ。ここにあるハサミとかを使って適当に木を切っておいて。ただ変な格好にしないようにね。」
「わかりました。」
「あ、後その頭のリボン、取っておきなさい。半霊もスカートの中に隠しておきなさい。バレバレよ。」
「あ、はい。分かりました。」

妖夢はリボンを取ってメイド服のしたの自分の服のポケットへとしまった。

「ちょっとじっとしていなさい」
「はい?」

そういうと妖夢の髪の毛をまとめて何処からか取り出したゴムで妖夢の髪の毛を縛った。髪の毛は長く無い為、ポニーテールとは行かないがそこそこな感じとなっていた。

「いい?見つかったらすぐにそのヒモを引き抜いて逃げなさい。可能な限り援護はするけどアテにしないことね」
「はい。ありがとうございます」

そういうと咲夜は館の中へと入っていった。

「さて、と」

目の前を見ると明らかに何週間も整備していないと思われる木々が生い茂っていた。

「こ、コレは酷い・・・」

白玉楼で庭師をしている妖夢にとっては見るに耐えない光景である。

「なんか納得いかない・・・」

そういうとハサミと脚立を取り出して剪定を始めた。パチン、パサッ、パチンパチン、パサッ。枝を切り落とし下へと溜まっていく枝。
 すると突然後ろで声が聞こえた。おそらく門のほうであろうか。

「こんにちはー」

この第一声で分かった。幽々子であると。妖夢は額に汗を染み出させ何とか怪しく見られないように必死に振舞っていた。

「幽々子と紫じゃないですか。どうしました?」

何処からか現れた咲夜が対応していた。

「ええ、ちょっと妖夢がこちらに来なかったかしら?」
「妖夢・・・ですか?今日は来てませんが・・・」

しかし紫が一言。

「本当かしら?」
「本当・・・って。真実を言っているのにそれを疑われてもどうすることも出来ませんわ」
「まぁいいわ。ちょっと館の中を調べさせてもらうわね。あなた達が匿っているという可能性もあるわ」

さすが紫。見事に真実を貫いている。紫もこんなことに頭を使わないで他の事に使えばいいのではないか、そう思えて仕方ないのだがそれはまた今度。
 咲夜は妖夢に視線を一瞬だけ合わせて2人を館の中へと導いた。おそらく見つからないようにじっとしていろというものであろう。
紫たちに背を向け、バレまいかバレまいかと冷や汗を流しつつ剪定をする妖夢。所が案外見つからず紫たちは中へと入っていってしまった。

「これで、一安心・・・」

な、はずもなく、

「こんにちは」
「みょああああああああああああああああ!?」

後ろを向いて前を振り向くと紫の顔があった。そしてソレに告ぐ悲鳴。悲鳴と言うか、驚いた声なのだが。
そしてドスーン!と脚立から転落。

「ゆっ、ゆ、紫様!」
「こんにちは~♪さぁ、妖夢逃がさないわよ」

 すると一目散に妖夢は反対の方向へと走り出した。そんな妖夢を紫が逃がすはずもなく、逃げた方向へと顔をひょっこり出し、妖夢を弄り通す。そこに幽々子も加わり紅魔館は一時悲鳴が耐えなかったとか。
 その頃紅魔館レミリア私室。

「見つかったかしら?」
「そのようです。」
「なら早く行ってあげなさい」
「よろしいのですか?」
「ええ。一度作った約束よ。最後まで面倒を見なければスカーレットの名に傷が付くわ」
「わかりました」
「私もそのうち行くわ。今日はあいにく曇りだからね」

かしこまりました。と一言言って咲夜は姿を消した。きっと妖夢の刀を取りに行ったのであろう。





「うふふ。妖夢、追い詰めたわよ」
「さぁ、観念なさい」

現在、妖夢大ピンチ。壁際に追い詰められ、ずりずりと間合いをつめてくる2人。

「ひっ」
「そんなにおびえなくてもいいじゃない?ねぇ紫。」
「そうよ。別に怖いことはしないから・・・。にしてもあなた、ココのメイド服も似合うわねぇ・・・。食べちゃいたいわ」
「や、ややや、やめてください・・・」

妖夢の顔は本気でビビっていた。足は振るえ、体のいたるところから汗が吹き出ている。

ヒュッ!ストトト!

突然空を切る音。ソレとともに紫と妖夢の間に突き刺さるナイフ。このナイフを使う人は1人しか居ない。
そのナイフが飛んできた方向へと振り向く2人。

「パチュリー様!」
「日符「ロイヤルフレア」」
「しまっ」

一瞬にしてまぶしい光が紅魔館の庭を包みこむ。攻撃性能は殆ど無い。ただの目くらましである。

「妖夢!今のうちよ!とっとと逃げなさい!刀は門に立てかけておいたわ!」
「は、はい!ありがとうございます!」

そういうと妖夢はとっさに着脱用の紐を引っ張りメイド服をパージ後、門に向かって走り出した。

「あ、待ちなさいっ!」

必死に幽々子が追おうとするがそれを妨げるものがあった。
 突然目の前に突き刺さる紅い槍。それはレミリア・スカーレットの技である、必殺「ハートブレイク」か神槍「スピア・ザ・グングニル」であることを証明している。多分大きさから見て前者である。

「何のつもりかしら?」

幽々子はその矢を放った主へと問いをかける。

「一度頼まれたことですもの。最後までやり遂げなければスカーレットの名に傷が付くの」
「そういうことですので、妖夢の逃亡時間を稼がせていただきます」

そういうと3人は臨戦態勢を取った。咲夜はナイフを構え、パチュリーは詠唱をすでに始め、レミリアにいたってはもうスペルカードを発動させていた。

「幽々子、ここは・・」
「ええ・・・そうね紫」

2人は小さい声で打ち合わせをすると幽々子は宙に舞い、紫はスキマへと姿を消した。

「逃げるのかしら?」
「いいえ?私では簡単に逃げられるけど幽々子を見捨てるほど私たちの友情は浅くないわ」

突然後ろから声をかけられて一瞬驚くレミリアであったがすぐに落ち着きを取り戻す。しかしこの隙を見逃すわけも無く、幽々子は妖夢の逃げた門のほうへと向かっていた。

「しまっ・・・!」

気づけどすでに時遅し。急いで後を追う咲夜。咲夜は時間を止め幽々子の前へと回り込んだが無論1人でとめるのは辛いものがある。
 咲夜は蝶々の弾幕を受け少しずつではあったが押されていた。ナイフで相殺、回収の繰り返しではあるがこっちのほうがナイフの回収と言う作業が多いため体力的に長くは持たない。そして相殺しそこねた蝶々が咲夜へと迫る。

「まずっ・・・」

その軌道は確実に咲夜を捉えていた。手をクロスにし衝撃を防御の体制をとる咲夜。しかしその行動は無駄となった。

「華符「破山砲」」

突然後ろから声がしたかと思うと、虹色の大きな玉が咲夜の横を掠めていき蝶々を粉々に粉砕、それでも威力は衰えず幽々子へと襲い掛かる。幽々子はわぁと声を上げて横に回避。

「咲夜さんが押されてるなんてめずらしいですね?」
「め、美鈴・・・」

彼女、十六夜 咲夜の後ろにはいつの間にやら美鈴がたっていた。気配はしなかったため気を操り気配を消していたのだろう。相変わらず融通の利く門番である。

「さっき妖夢さんがものすごい勢いで走ってきて刀を持っていって、なんだろうと思っていれば今度は妖夢さんの主、幽々子さんまでいるではりませんか」
「今話している余裕は無いの。とっとと片付けるわよ。後、美鈴助かったわ。今夜、体で全力でお返しするわね」
「謹んで遠慮いたしますので、早く目の前の問題を何とかしてください」
「あら、遠慮しなくていいのよ?私の体はあなたのものよ」
「・・・。あの~・・・そろそろいいかしら?私KYかもしれないけど急いでるのよね・・・」
「「今それ所じゃないの!」」
「・・・ああ、もう!とりあえずどきなさい!」

すると扇子を開き蝶々型の弾幕を2人に放った。

「咲夜さん冗談は無しで、何をすれば?」
「あら冗談なんて言ったつもりは無いのだけれど。まぁとりあえずさっき妖夢が通ったでしょう?あの子が逃げる時間を稼いでほしいのよ。」

もう弾幕を放っているというのに素晴らしい余裕だ。2人とも。

「あの2人から?」
「ええ。」
「わかりました。」

そして飛来した弾幕をひょひょいとよけていく2人。

「咲夜ースキマはこっちでやるからそっちお願いねー」
「かしこまりました」

パチュリーからそう言われるとナイフを構え、美鈴は戦闘の体勢を取った。

「いい?今の目標は可能な限りここに足止めすること。別に倒さなくていいわ」
「わかりました。」
「私たちの愛情パワーを見せ付けてあげましょう」

レッツ無視。そんな馬鹿な会話をしつつも幽々子は突破しようと突っ込んでくる。その足を止めるように咲夜がナイフを放ち、美鈴が接近し技を放ち後退させる。そしてその後退したところに咲夜がナイフを投げつけて美鈴が格闘ほど上手くは使えないが弾幕を張り牽制。
 何時もは凸凹な2人。めちゃくちゃであったり、片方(主にS.Iさん)が勝手に押し寄せたりして変形して見えるがいざ共同戦線を張ってみると完璧なコンビネーションを見せた。共同戦線は遠距離が2人居てもあまり上手くいかない。近距離が2人居ても上手くはいかない。なぜならばタイプが同じならばお互いのいい所を殺しあってしまう可能性があるのだ。しかし逆のタイプがそろえばそのコンビネーションは最高なものとなる。今回の例をたとえて見ると美鈴が近距離、咲夜が遠距離であろう。美鈴の苦手な遠距離攻撃を咲夜がカバーする。そしてその遠距離攻撃を行っているときに生まれる隙。これを美鈴がカバーするのである。このようにペアを組むときまったく正反対のタイプと組むと恐ろしく強くなるのだ。それに加え、何時もともに生活してよく会話する中であればその信頼関係により一層強さ、協力に磨きがかかる。共同戦線とはお互いに信頼しあっていないと出来ない技なのである。
 今の美鈴と咲夜はその状態である。片方(主にS.Iさん)は普段の生活では一方的な押しかけであるが。

「ちっ・・・。」

小さく舌打ちをし、後退する幽々子。その顔にはかなり焦りが出来ていた。

(まずいわね・・・このままだと妖夢が何処に行ったか・・・)

「うわっ!」

飛んできたナイフをぎりぎりの所で回避しつつ何とか体勢を崩さないようにし必死に動き回る。

「紫ぃー!まずいわよ~」
「そんなこと、言われても、ねっ!」

かなり向こうでも苦戦しているようだった。そして幽々子を足止めするコトに専念していて美鈴と咲夜は紅魔館のことを気にしていなかった。そしていざ気が付いてみると。

「ねぇ。あれは幻視かしら。」
「きっと幻覚ですよ。」

美鈴と咲夜はお互いに牽制しつつもボソっと会話を交わす。会話を交わせるだけ余裕が出来ているということである。それだけ幽々子を圧倒しているのである。

「・・・何度見ても紅魔館に穴が開いているようにしか見えないのだけれど」
「不思議ですね。私もです。ちなみに私はあそこまで大きな穴をあけられる技を持っては居ますが射程が届かないので」

幽々子の後ろには穴がいたる所に開いた紅魔館があった。いやもう、ほんと虫食い状態。

「貴女を容疑者なんて思ったことは一度も無いわ」

その紅魔館崩壊の原因はもう一組にあった。もう片方でドンパチ紫とやっているレミリアとパチュリー。よく見るとパチュリーは控えているのだが、レミリアはグングニルをブン投げまくっていた。いや、もう紅魔館なんて関係ない!って感じで。

「ちょ、レミィ!館が・・・」
「咲夜の馬鹿馬鹿馬鹿!!」

紅魔館が破損している原因として咲夜が挙げられる。何故かと言うと、お嬢様は実は咲夜が・・・。しかし咲夜はめいりーん。
 後の発想は読者にお任せします。
・・・まぁ簡単に言おう。レミリアは嫉妬中。それの発散口として紫が用いられている訳である。

「ちょ、ちょっとぉ!そんな攻撃されたら冗談じゃすまないわよぉ~!っと!」
「黙りなさい!!」

そうぼやきつつも紫はレミリアの槍を的確に避けながら反撃を繰り返していた。
 レミリアとパチュリーはともに信頼しあっていた中なのでそこそこのコンビネーションを見せた。咲夜たちほどではないが。

「お、お嬢様!館が!館がぁあ!!」

一瞬咲夜の声も聞こえたがスルー。アーアーキコエナーイ。

「咲夜さん。後でお手伝いしますので、まずは幽々子さんを何とかしましょう。」
「そうね・・・」

咲夜は本気で目から涙を流していた。主に破壊された紅魔館を見て。まぁその原因は咲夜にあるのだが本人は全く気が付いていない様子。



一方妖夢は~

「はぁ、はぁ・・・ここまで逃げてくれば・・・。」

そこは急いで走ってきたため方角も分からない竹林。周りには背の高い竹が生い茂り視界がものすごく狭い。ここに住んでいるものならば迷わず出られるのかもしれないが、あいにく妖夢は冥界に居を構えているためさっぱりわからない。

「まずったなぁ・・・。でも向こう側からも分からないはず・・・」

とりあえず止まっているのも嫌なので適当に歩き出した。

「紅魔館・・・大丈夫かなぁ・・・あの2人の事だから色々なもの壊してそうだよなぁ・・・」

実質壊しているのは1人なのだが。

「後でお礼とお手伝いに行こう・・・しかし、参った・・・」

あたり一面何処を見ても竹竹竹竹。完全なる迷子である。

ポキッ。

その枝を割る音を妖夢の耳は拾い、とっさに刀を抜き音の下方向へと刃を向けた。
 その枝を割ったのは頭に耳を生やし、ブレザーを着た月兎の鈴仙・優曇華院・イナバであった。
その顔を見、刃を顔の1cm前で止める。

「よ、妖夢さん・・・」
「うどんげさん!?脅かさないでください・・・」
「脅かされたのはこっちなんですが。そしてその刀をしまってください」

妖夢はいまだに頬に刀を向けている事に気がつき刀を鞘にしまう。

「すみません・・・今追われている立場なので・・・」
「追われているって?」
「いや、はい。物凄い複雑な事情が・・・」
「何ですか?」

すると妖夢はうどんげとは視線を合わせないように、そして少し赤くなりながら説明を始める。



少女説明中...




「なるほど。要するに貴女の主、西行寺 幽々子さんとそのお友達八雲 紫さんに変な服を着せられそうになってそれが嫌になって逃げてきた、しかし無我夢中に走っているうちにココで迷子になってしまった。と?」
「簡単にまとめるとそうなります・・・ね」
「大変ね・・・あなたも。」
「あなた「も」ということはうどんげさんも?」
「私のことは鈴仙でいいわ」
「あ、はい。では鈴仙さんも?」

2人は前を向いて歩いていたが、その質問をしたとたん立ち止まり視線を地面に移し挙句の果てにはしゃがみ込み指で地面に文字を書き始めた。

「あ、あの~?」
「ぐすっ。もう、嫌なんですよ・・・。姫に変な服は着せられるし、師匠からはストーカーに近い事されますし・・・」
「大変なのね・・・」

その落ち込み具合からして永遠亭のうどんげ弄りは相当激しいものなのであろう事が伺える。

「お互い」
「大変なんですね」

2人は同時に深い深いため息をついた。

「それより妖夢さん。これからどうするんです?」
「あ、考えてませんでした。とりあえず博麗神社に行って博麗の巫女にでも匿ってもらおうかと。」
「よかったら永遠亭にいらっしゃいませんか?」

妖夢は意外と言う顔をした。多分うどんげ曰く、同じ悩みを持つもの同士、ゆっくりお話がしたいと思ったのだろうか。

「と、言うか来て下さい!」
「へ?」
「来て下さい!私1人だと何をされるか・・・」

 つまりこういうことだろう。妖夢をうどんげの客として向かえれば一応客なのだから目の前で失礼な事はされないだろう と言う考えである。
 妖夢はあまりの真剣な眼差しと気迫に押され無意識の内に頷いていた。

「ただ・・・もし紫様と幽々子様がいらした場合永遠亭の損害は覚悟したほうがいいですよ?」
「ああ、その点については平気。何時も家には殺しあってる野蛮人が2人居るから」

多分永遠亭姫蓬莱山 輝夜と藤原 妹紅の話であろう。うどんげ曰くあの2人が殺しあうと必ず被害が出るとか。一部損害、一部炎上。

「もう何回修理してきたか・・・」

うどんげは目から涙をこぼしつつ再び大きなため息をついた。

「さて、と。妖夢さんこっちです。」

落ち込んでいたうどんげに手を貸し、立つのを手助けし再び竹林を進んだ。うどんげは何故この竹林で迷わないのか不思議だったので何故迷わないのですか?と聞いたら何でだろうね~ 何時も使ってるからな?などと言う曖昧な答えしか帰ってくることが無かった。

「永遠亭へようこそ。馬鹿みたいに広いので迷子にならないようにしてください」
「迷子・・・って」

しかし門を潜ってそのうどんげの言葉を理解した。広い。とてつもなく。下手したら紅魔館以上の広さではないか。廊下は余裕で飛べるし、普通に弾幕ごっこも出来るほどの広さだ。果たして廊下を横断するのに何分かかるのだろうか?

「師匠に見つからないように・・・」

そういうと手招きをしてうどんげは自室へと招き入れた。

「何にも無いけどゆっくりして行ってね」
「すみません。」

そういうと一旦うどんげは姿を消した。そしてその間にくるくると周りを見回す。うどんげの自室は自室とは思えないほどの広さであった。自分の部屋の2倍以上あるだろうか。それだけ永遠亭は広いということである。そしてある一角に本を発見する。妖夢はそこへと歩みより本棚を見ると薬の調合書から料理の本、病気の症状をまとめたものまで沢山あった。妖夢は料理の本を手に取り中を見てみる。
 中身はすべて手書きであり、材料、比率まで事細かに記してあった。うどんげは何時も食事を作る面の為、このような研究は必要事項なのであろう。

「お待たせしました~」
「あ、鈴仙さん。勝手に読ませてもらっています」
「別にいいですけど大層な物は無いですよ?」

そういいつつお盆からお茶を妖夢の前へと置く。

「ありがとうございます。いや、にしてもこの本凄いですね。すべて鈴仙さんがお書きに?」
「ええ、そうよ。こうやって行かないと姫が飽きたーとか駄々こねるから・・・」
「ああ・・・そうでしたね。家の姫は特に文句は言いませんが」

鈴仙の主、蓬莱山 輝夜も実を言うと1000年は生きる人。ずっと同じ食事ばかりでは飽きるだろう。

「よかったらこの調理書貸していただけませんか?参考になりそうなので」
「どうぞどうぞ。そんなもので良ければ」
「ありがとうございます。」

2人はお茶を啜り、

「にしても2人で話すのは久しぶりですね」
「そうですね・・・あの永夜の目の治療以来でしょうか。」

 永夜とは永遠亭のメンバーが起こした大異変であり咎人である蓬莱山 輝夜を月の追っ手から守る為に地上を密室にするという事を企んだのだ。。しかしそれは博麗大結界があることにより無駄と言う事が判明し、隠れていたが次第に表へ出るようになってきたのである。その時妖夢は異変解決へと向かったメンバーの一人であり、その途中で鈴仙と戦ったのである。その時鈴仙の目を直視ししてしまい、目が赤く染まるという事になってしまった。今はもう耐性が出来ているので直視をしても平気ではあるが長く見つめていると少しくらっとする事があるらしい。そしてその赤くなってしまった目を治すため1ヶ月程度永遠亭に通った事があるのだ。その時うどんげと仲良くなりちょこちょこ話す事があったと言う。

「にしても、平和ですね。ここは」
「勘違いしないほうがいいですよ?「妖夢さんが居るから」平和なんです。多分この後また姫が・・・」

トホホ。とため息をつき窓の外を見る。そのうどんげの目はとても遠い遠い目をしていた。今後起こる出来事を予想しての事であろう。



一方紅魔館では

「ああ・・・館が・・・」

紫と幽々子は居なかったもの紅魔館は酷い有様であった。

「しかし行かせてよかったのですか?もう少し足止めも出来たと思いますが」
「いいのよ。アレで十分。それより早く館の修理をしなさい」

咲夜は一瞬顔がゆがんだ。多分こう言いたいのだろう。誰が壊したと思っているんだ。その原因は咲夜にあるのだが。

「じゃあ私は部屋に戻ってるから。」

自分の部屋だけ壊れていないというのもなんだか納得いかない。そして咲夜の部屋を開けてみるとソレはもう見事に壁が吹き飛んでいた。
 しかし顔は自室が吹き飛んだと言うのに歪んでおらず少しニヤけていた。

(よし!これを口実にして美鈴の部屋に・・・!)

何処まで変態なんだこのメイド長。

「さて、まずは雨と光が入らないように外側の修理から始めますか。」

そういうと部屋を出て、瓦礫を掃除している美鈴の元へと移動した。

「美鈴。お願いがあるのだけどいいかしら?」
「なんですか?変なお願い以外だったら」
「お嬢様に私の部屋が破壊されてしまったの。だからしばらく貴女の部屋に泊めてもらえないかしら。」
「別にいいですけど・・・。変な事しないでくださいよ?」

咲夜はフッ。と笑い、

「私がそんな事をしないと思うわけ?」
「他を当たってください」
「ああ、冗談よ冗談!」

そんなやり取りが続く紅魔館~時間は今現在1時過ぎ。








時は戻り永遠亭。

「あら?お客様?」
「あ、永琳さん、お邪魔しています。」
「し、師匠・・・」

うどんげはゲッ。見つかった、と言う顔をしている。

「それより、紫と幽々子が貴女を探してたわよ?里から帰る途中2人にあったのだけど血眼になって探していたわ」
「ひ、ひぇぇ・・・」

永琳は永遠亭のことが公になってからと言うものの、自家製薬を調合し里に売りに行っていたのだ。その帰り道、2人に合ったとの事。
 それを聞いた妖夢は怯えた。あの2人が血眼になるなんてそう滅多に無いことである。

「様子からすると貴女あの2人から逃げるんでしょう?ここもバレるのは時間の問題よ」
「・・・そうですね。じゃあそろそろ失礼します。」
「ええ!?」

うどんげは少しショックな顔をしたがすぐに立ち直り、

「じゃあ竹林を出るところまで送りますね。きっと迷いますよ?」
「それがいいわ。うどんげ行ってきなさい」
「ありがとうございます」

こうして2人は永遠亭を出る。妖夢が永遠亭に居た時間はざっと1時間程度である。紅魔館のメンバーはそれだけ長い間足止め下と言う事になる。素晴らしきかな紅魔館メンバー。

「永琳さんいい人じゃないですか」
「・・・。忘れましたか?「妖夢さんが居るから」いい人なんです。」
「ああ・・・。」

まちなさーい!見つけたわよー!


「今物凄い不吉な声が聞こえた気がしたのですが。」
「ええ、きっと気のせいよ。」
「妖夢!今度は逃がさないわよ!」
「ふふふ・・・。今度こそ」
「幽々子さんと紫さん・・・。気のせいではなかったようですね。いいですか?この竹林は一定の法則で曲がったりしています。この大きさの竹を目印に進んでいってください。私はここで少しでも足止めを・・・」
「だめです!逃げてください!あの幽々子様に捕まったら何をされるか・・・」
「いいから!その程度の事はなれています!なんか悔しいけど慣れてます!早く行ってください!」
「う・・・わかりました。どうかご無事で!」

そういうと妖夢は一目散に走り出した。

「あっ!待ちなさい!」
「この先には進ませません!幻朧月睨!」
「兎風情が・・・」
「兎の肉って美味しいのよねー」
「ひぇぇえ・・・・」

うどんげは気が付いた。大変な過ちを犯してしまったと。大変な役を引き受けてしまったと。




(鈴仙さん・・・どうかご無事で。)

そう願う妖夢も居ながらも結果は皆様の予想通りの結末となった。

「いやああああああああああああ!!!!」


続く。
こんにちは 大天使です。今回完全にネタに走ってみようと思いました。
妖夢VS幽々子+紫の幻想郷を巻き込んだ壮大な鬼ごっこ!
以前からこういうネタは思い浮かべていたのですが時間が無かったので今頃投稿です。

そして咲夜のキャラが少し変ですがそれはネタということでご了承を。

一応続きます。

一応最後のほうのうどんげの 幻朧月睨 は 「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」 です。
大天使
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.430簡易評価
1.60じう削除
おもしろかったですwwwww。
ゆかりんはともかく幽々子が血眼になって探し回る姿には若干の違和感を感じましたけど、妖夢の立場で見てみると結構怖いですね。
幽々子さん、ここだとかなり変態モードですね。
5.100名前が無い程度の能力削除
妖夢スキーには堪らない紅魔館制服仕様!
しかも続きが気になるっ!!

次は・・・何処だ?((o(^∇^)o))
6.80☆月柳☆削除
スピード感のある物語でどんどん読み進めることができたんですが、ちょっと引っかかる部分があったので、抜粋。
>そして幽々子の天敵
のくだりは、なんか説明くさくて、この3人も追いかけてるのかな?って錯覚しちゃいました。

しかし、うどんげは一体どうなってしまうのだろうかぁ?!
7.90時空や空間を翔る程度の能力削除
まっ、ご武運を祈る・・・
8.90名前が無い程度の能力削除
おもしろいですwサクサクよませていただきました^^
続きに期待期待!
9.90名前が無い程度の能力削除
妖夢に幸あれ。
そしてうどんげに合掌。

続き期待してますw
12.90てるる削除
妖夢もかわいそうですが・・・・一番可哀相なのは・・・うどんげな気がしてならないんですが・・・
13.100西行妖削除
なんなんだ、あの二人のカオスな欲求はwww


>紫の中には鎖のついたベルトが握られていた

「紫の手の中には鎖のついたベルトが握られていた」
ではないでしょうか?
15.60名前が無い程度の能力削除
しかし顔自室が・・・→しかし顔は自室が・・・
たぶん脱字だと思うので一応報告・・・

主人は皆変態なんだなw
16.無評価大天使削除
じう様
とりあえずズバっとネタに走ってみたかったので。

■2008-03-20 00:42:45書き込み様
みょんが紅魔館のメイド服を着たところ・・・想像しただけで・・(ry
ごめんなさい嘘です。 でもかわいーだろうなぁww

☆月柳☆様
説明邪魔でしたかね?^^;後編にて、もことか出そうと思ってたんですがw
うどんげはこの後おいしk(ry

時空や空間を翔る程度の能力様
うどんげにその言葉をどーぞw

■2008-03-20 04:22:21書き込み様
ありがとうございますw
続き誠意製作中ですw

■2008-03-20 04:42:11書き込み様
Σd(´∀`

てるる様
きっと気のせいですww(多分www

西行妖様
カオスwwこの言葉待っておりましたww(ぇ
後編はもっとドタバタになりますよー

■2008-03-21 01:44:42様
なんか主人が変態ネタって多かったような気がしたけどここまで変態が多い小説は珍しいと思う!ということで誠意製作中でございますw
17.90名前が無い程度の能力削除
妖夢かわいそうだな・・・
いつまでどうやって逃げ続けるのか、続きも楽しみにしています
19.100名前が無い程度の能力削除
こりゃ面白いw
この次は何処へ逃げ込むことやら。
続き楽しみにしています。
21.80朝夜削除
ちょっと遅れつつも、参りました。
タイトルからして大体どんな話かは想像できましたが、まさかここまで大規模だとはw
続きが楽しみです、期待も込めてこの点数をお送りします。
23.90名前が無い程度の能力削除
咲夜さんがグレイトです
次回に期待しつつ読んできます!