Coolier - 新生・東方創想話

おんなのいのち

2004/08/01 06:40:46
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 その日は雪が降っていた。
 一面銀世界。そして尚も降り続ける雪。
 それは綺麗、と言うより脅威と言った感じだ。
 雪は降っているのではなく、吹雪いている。
 少女はそんなに世界に独りでいた。
 ――――――――さむい
 少女が息を吸う。
 息を吸うたび、肺に冷たい雪が入り込んでくる。
 そのため、あまり息を吸い続けると肺が痛い。
 ――――――――おなかすいた、のどがかわいた
 でも周りにあるのは雪のみ。
 へたに雪などで水分補給をすると、外側だけでなく内側からも冷やされるため、死の危険性が大きくなる。
 それが、・・・・の教えだった。
 可笑しな話だ。
 私は・・・・と喧嘩してこの過酷な世界に飛び出したと言うのに、私は・・・・の教えを守っている。
 ――――――――おうちにかえりたい
 何を言っている、家に居たくないから出て来たのではないか。
 家に帰れば、・・・・が居る。
 それが嫌なのに、気付いたら・・・・を求めている自分がいる。
 今の少女には、その人しか頼れる人がいない。
 ――――――――たすけて
 寒い。
 幼い少女には、この状況は過酷すぎる。
 体中から感じる雪の寒さ。それが体力を容赦なく奪っていく。
 体を動かそうにも、感覚が麻痺してしまって動かす事が出来ない。
 自然と目が閉じる。
 辛い・寒い・痛い、そして恐怖が少女の体を支配していた。
 もう、駄目かなっと思う。
 なのにこう言う時に限って
 ――――――――見つけた
 自分の一番聞きたい人の声が聞こえてくる。
 それは雪が吹雪いているせいだ。
 そうだ、これは幻聴なんだ
 ――――――――心配したんだよ
 ああ、駄目だ。
 やっぱりこの声には逆らえない。
 うっすら目を開ける。
 吹雪のせいでよく見えなかったが
 ――――――――さあ、家に帰ろう
 見間違うはずがない。
 幻聴のはずがない、
 だって、触れられた体の部分がすごく温かかったんだから・・・・・・・・



















 今年も雪が降っていた。
 時期は4月の頭。
 本来なら、そろそろ雪が降らなくなる季節だろう。
 雪が降ったとしても、それはほんのわずかで積もる事はない。
 なのに今日・・・・いや、ここ一週間ほぼ大吹雪だった。
 むしろ、雪じゃなかった日なんて数える程しかない。

「う~~~寒い、寒い、寒い、寒い!寒すぎるぜ~!」

 家の中で、一人愚痴っているのは霧雨 魔理沙である。
 暖炉だけでは、とても足りない。
 しかし悲しい事に、炬燵を出そうにも部屋が散らかりすぎているせいで見つける事が出来ない。

「う~気付いたら4月かよ。今年はやたら雪が降ってるせいで、季節感覚がおかしくなっちまう」

 この天気じゃあ博麗神社にも紅魔館にも行けない。
 日頃アウトドア派の魔理沙にとって、これは拷問だった。

「ったく、何だってこんな事になっているんだ(コン コン)か・・・・て、うん?」

 今なんかドアをノックする音が聞こえてきたような・・・・・

「まさかな。こんな天気に出かけるなんざ、自殺志願者か物好きなやつしか・・・」

   コン コン

 もう一回聞こえてきた。
 どうやら、錯覚ではないらしい。

「・・・いったい誰だよ。まったく、ドアを開けたら寒いってのに・・・・はーーい!」

 そう言ってドアを開ける。
 するとそこには

「ふぅ~~寒かった。魔理沙、居るならもっと早く開けてくれないかい?凍え死にそうだったよ」
「み、魅魔様!?」

 魅魔だった。
 かつて、魔理沙を拾って育ててくれた人だ。

「ど、どうして私の家に!?いや、それより早く中に」
「ああそうだね。お邪魔するよ」

 魅魔が入ったのを確認すると、すぐにドアを閉めた。

「しかしどうしたんだ?こんな天気に来るなんて・・・・・」
「こんな天気だからだよ。今年はちょっと異常だからね。それで心配して見に来たんだが・・・・どうやら要らぬ御節
介だったようだね」
「勿論だぜ。さすがの私でも、こんな日に出かける気がしない」
「それもそうか。・・・・で、魔理沙。せっかく久々に来たのに何も御持て成しはないのかい?」
「かってに来てよく言うぜ。最初っからそれ目当てだったんじゃないのか?」
「・・・ヒドイ魔理沙。せっかく心配して来て上げたのに、そんな風にとらえるなんて・・・・・」

 よよよよよ、と悲しい表情をする魅魔。
 ぶっちゃけ、泣いてるように見せてるつもりでも、演技がわざとらしすぎてモロバレ

「・・・・下手な演技は止めてくれ。嘘だってバレバレだぜ・・・。そんな態度とられたら、余計に御持て成ししたく
なくなる」
「む、言うようになったね魔理沙」
「当然だぜ。もう魅魔様の演技には引っ掛からない自信がある。そんなんじゃ、子供も騙せないぜ」

 ふふん、と鼻を高くする魔理沙。
 しかしここまでコケにされて、魅魔が黙っているわけがない。

「・・・・ほほう、そうかそうか。子供も騙せないか。でも昔、とあるちっちゃい子はよく騙されてた気が」

 手を顎にあてて、う~ん、と考えているポーズをとる。

「確かその子、いっつも私の後ろを付いて来て『お母さんお母さん』と言ってたなぁ」

 魔理沙の顔色が変わる。

「私がちょっとこんな演技をしただけで『御免なさい、御免なさい』って泣きながら言ってたし、さらにいじめると今
度は『何でもするから嫌いにならないで!』って捨てられた子犬のような目と声で・・・・」
「わーわぁーわあぁぁーー!!ストップストップ!!それ以上言うなぁーーーー!!!」
「あっれ~~ぇ、私は魔理沙の事とは一言も言ってないけどなぁ~?」
「ぐっ!!」
「そう言えばその子よく甘えてきてさ、夜中に一人でトイレに行けない、寝る事もできない、ちょっと居なかっただけ
ですぐに泣く。他には・・・・」
「あやまります!だから止めてぇぇぇーーーーーーー!!」

 結局、魅魔には勝てない魔理沙だった。

「あはははは、ちょっといじめすぎたか。ごめんごめん。だからそんな顔をするな。」
「ううううう、昔の話をひっぱってくるのは反則だぜ・・・・・」
「悪かったって。しかし、本当に子供のころの魔理沙は可愛かったな。今みたいな男口調じゃなくて、すごく素直でよ
かったな」
「・・・だから止めてくれ・・・・・」

 魅魔に反省の色がまったく見られない。

「うんうん、今思い出してもすごく新鮮だ。・・・そうだ魔理沙?」

 いったいどうゆうつもりか、魅魔は急に

「久々に会ったんだし、昔みたいに私の胸に飛び込んでおいで」

 なんてとんでもない事を言い出した。

「な、ななななな何言ってんだ!?」
「昔よくやっただろうが。迷子になった時なんか、私が見つけてやったらすぐに飛び込んで泣いてたじゃないか」
「そ、それは昔の話だろ!?」

 魔理沙の顔が狼狽していく。

「ほらほら、せっかくの親子水入らずなんだし遠慮するな。さあ!お母さんの胸に飛び込んでおいで、我が娘よ!!」

 ばっと、腕を広げる。

「だだだ誰が飛び込むか!」
「無理するな。実は『おかあさぁ~ん』て甘えたいんだろ?そのお母さんが言ってるんだから気にする必要はない!」
「ありありだぁーーー!!!!」

 顔をさらに赤くする。
 そして・・・・

「だ、だいたいお母さんってなんだ!魅魔様は私を育てただけだろ!それは、拾って育ててくれた事には感謝してるけ
ど、それだけだろ!魅魔様は本当のお母さんじゃない!!」
「・・・・・・・・・・・・・」

 言い終わって、ハッとしてしまった。
 つい感情的になってしまい、心にもない事を言ってしまった。
 さすがに言いすぎた。

「あ、あの・・・・魅魔さ「それもそうだな」
「・・・・・へ?」

 何時も通りの口調だったので、思わず目が点になってしまった。

「確かに、私はおまえを育てただけだった。まあ拾ったのは気分だったし、本来なら私の胃袋の中にご案内だったな」
「うわ、それマジかよ?」
「もちろん。ただ子供だったから、ここで殺すのも可哀想かなと思って」
「・・・・なんか感謝の気持ちが薄れそうだぜ・・・・・・」
「・・・魔理沙ヒドイ。ちゃーんと育てて上げたのに・・。まあ、もうちょっと成長していたら間違いなく食ってたけ
どな。あははははは!」

 何時もと変わらぬ態度。
 冗談を言うところにも、不自然さはない。
 どうやら心配する必要はなさそうだ。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・だけど


           あの時見せた、一瞬の悲しそうな表情は作り物だったんだろうか・・・・・・
















「・・・・ところで魔理沙」
「うん?何、魅魔様?」

 あれからお茶などをだして、しばしの休息をとっている時だった。
 急に魅魔が魔理沙を見て言った。

「おまえ髪伸びたな」
「そうかな?別に普通だと思うけど・・・」

 自分の髪を触ってみる。
 そういえばここ最近切ってなかったな。

「おまえがそれで良いと言うならいいが・・・。よし、私が切ってやろう」
「魅魔様が?」

 ちょっとびっくり・・・というわけでもないか。
 考えてみれば小さい頃は、よく魅魔に切ってもらってた事を思い出す。

「う~ん、私はこれでも良いんだが・・・・・・」

 少し考える。
 確かに思ってた以上に伸びているのは確かだ。
 いずれ切るのだったら、今やってもらうのも良いかもしれない。
 それに自分で切る手間も省ける。

「そうだな、何時かやる事だしやってもらおうかな」
「そうこなくっちゃな。んじゃ、椅子に座っててくれ。私はハサミを探す。」
「オーケーだぜ。・・・・でも見つかるのか?」

 部屋を見渡してみる。
 我ながら、まったく整理整頓が出来ていない。

「大丈夫!・・・・・たぶん」

 なんか頼りないが、とりあえず信じて待つ事にした。

 ~~~~捜索中~~~~

 ・・・・・・     がさ       ・・   がさ
   ごそ   ごそ      ・・・      ・・・・・・  ぽい
       ばたばた        くそ、ちょっとぐらい整理してほしいもんだ・・・・・・・
      ごと    ・・・・・・・    ・・    ・       ぎし
  どて   ・・・・               とてとて           ・・・・・・・
 がちゃ         あ~やっと出られ  ばたん!  ・・・・・・      ぼちょん
     ・・・・ぎぎ~~       はる~はるですょ   はやいわ!    ざくざく    ぽい
   ・・・      どんがらがっしゃ~ん!     いてて・・・・・・ 
     ぽん    ・・・・・・・・・・・・・・・・・       ごそ
         ぎぎぎぎぎ            がん           ・・・・・
 かち     ムソーフイー      ばきゅ~ん!!             ばらばら
       うい~ん ・・・・・            あったあった

 ~~~~捜索終了~~~~

「ふ~、やれやれ酷いめにあったな」
「やっと見つかったか、魅魔様?」
「ああ。まったく、よくこんな所に住める。」
「余計なお世話だぜ。それより見つかったんなら早くやってくれ」
「偉そうだな」
「言い出しっぺは魅魔様だろ?」
「それもそうか」

とりあえず座っている魔理沙の後ろに立つ。

「さて、どれぐらいにするかな・・・・」
「何時も通りで」
「了解」

 それで通じるとは、流石と言ったところか。

「さて、始めるか・・・・て魔理沙、お下げは解かないのか?」
「ん?ああ、これは私のチャームポイントだからな。これはこのままでいい」
「そうか?んじゃ周りを軽く切る程度でいいのか?」
「ああ、だから何時も通り」

 そう言えば、なぜかは知らないが魔理沙は、極端に髪を短くするのを嫌ったっけ。

「分かった。じっとしてろよ」

  ちょきちょきちょき

 滑らかに、リズミカルに切っていく。
 魔理沙の小さい頃から切っているためか、手馴れている感じがする。

 ちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょき
「ふふふ、そういえばこうやって髪を切るのも久々だね。ちょっと見ないうちに大人っぽくなったもんだ」
「う、五月蝿いな~。時間が経ってるんだからあたりまえだろ?」

 ちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょき
「それもそうか。体つきも大人っぽくなってきたし、そろそろ初体験ぐらい・・・・・・」
「ななななな何言ってんだぁーーーーー!!そんな事あるか!!!!」

 いっきに顔、いや体全体が熱くなる。

 ちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょきちょき
「あはははは!冗談だ。でも、おまえは大きくなったよ。私の居ない所で成長している事がなんか嬉しいような、悲し
いような・・・・・」
「・・・・・魅魔様・・・」

 何だかんだ言ったって、私の事を心配してくれている。
 その事が、魔理沙にとって大いなる喜びだった。
 からかわれたりするが、これはこれで悪くない。

「ありがと魅魔様。心配してくれて嬉しいぜ。でも、話に夢中になってミスしないでくれよ」

 ちょきちょきちょきちょきちょきぢょきちょきちょき
「それなら大丈夫だって。この私を・ァ・信用しろって」

 ・・・・・・・アレ?
 なんか今明らかに違う効果音がしたような。
 てゆうか、小声でァって・・・・・。

「・・・・・魅魔様。今もしかして・・」

 ちょきちょきちょきぢょきちょきぢょきちょきぢょきぢょき
「だだだ大丈夫だって。ばっちりグットな仕上がり・・・・」

 いや、もうばればれだから・・・・・
 まずい、魔理沙は直感的に判断した。

「や、やっぱりもういい!だから止めてくれ!!」

 体をジタバタさせる。

「あ、ばっばか!暴れたら危な・・」

   ぢょっきん!       ぱさ・・・・・・

 一瞬、時間が止まる。
 魔理沙が首を静かに動かす。
 魔理沙の髪にはお下げが付いていなかった。
 自慢のお下げは、今や冷たい床に無残にも散っていた。

「・・・・・・ぅ」
「ああああああ大丈夫だ!ちゃんと私がセットして上げるから!バランスよく切れば問題・・・・」

 そして再び切り始める。

 ちょきちょきちょき

「う~ん、ちょっと右が短すぎるな・・・・」

 今度はバランスを揃えるために左側を切る。

 ちょきちょきちょき

「うがぁ、今度は左が短すぎる・・・・」

 ちょきちょきちょき

「ぐっ、後ろとのバランスが悪い!」

ちょきちょきちょき

・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・



 そんなイタチゴッコが続いてようやく・・・・・

「出来た!」

 っと魅魔が叫んだ。

「ど、どうだ魔理沙」

 鏡で自分の姿を映してやる。
 そこにあったのは

「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」

 思わず切った本人も唖然としてしまうほどだった。
 ちなみに魔理沙はお下げが無くなった時点でほとんど放心状態だった。
 そして今、トドメがさされた。
 これはいったい誰か?
 今の魔理沙の髪の毛は、さっきの半分ぐらいしかなかった。

「・・・・・・・・・・・」
「・・・・あ、あはははは!」

 突然笑い出す魅魔。

「あははははは!良いじゃないか魔理沙。結構可愛いよ!」
「・・・・・・・・・・・」
「うんうん、おまえにはこれぐらい似合ってる。まるで男の子みたいで、あははははは!」
「・・・・・・・・・・!」

    プッツン

 今の一言に魔理沙はきれた。

「・・・・ばか・・・」
「あはははは・・・は?」

その時、自分がとんでもない事を仕出かした事に気付いた。

「魅魔様のばかあああああああぁぁぁぁあああぁぁァァァァァァァァァーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

 泣きながらそこら辺にある物を魅魔に投げつける。

「うわ!魔理沙ストップストップ!痛い、痛いって。私が悪かった!って『マスタースパーク(×8)』だけは止めて
くれぇーーーーーーーーーーー!!!」

 だが魔理沙の攻撃は緩まない。
 『マスタースパーク』こそ撃たなかったものの、その怒りはとてもおさまりそうにない。

「ちょ、魔理沙!冗談だ!笑って悪かったって!!」
「う・・・・ぐ・・・ぐす・・・ひく」

 ヤバイ、相当マジ泣きだ。
 小さい頃から魔理沙を見ている魅魔にとって、それは一目瞭然だ。
 そしてある程度経って

「魅魔様なんてだいっきらいだぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

  ドタドタドタ    バタン!

 そのまま外へと飛び出してしまった。
 いまだに大吹雪の極寒の世界へ。

「ば、ばか魔理沙!そんな格好で外に出て行ったら!」

 だがもう遅い。すでに魔理沙の姿はなくなっていた。
 ドアから身を乗り出してみたが、大吹雪のせいで視界が悪くほとんど何も見えない。
 さらに悪い事に、大吹雪が魔理沙の足跡すらすぐに消してしまったのだ。

「くそ!こんな天気じゃすぐに体力が奪われてしまう!魔理沙ぁーーーーー!!」

 外に出て大声で叫ぶ。
 だが、そんな声響くわけがない。
 ただ雪がごうごうと強い音をたてて、身を傷つけるだけであった。














  ざくざくざくざく

 雪をかきわけて、いや無理矢理進んでいく。

  ざくざくざくざく

 近頃雪ばっかり降ってたせいで、積もっている量は半端じゃない。

  ざくざくざく

 そのせいか、普段よりも激しく体力が奪われ息が上がりやすい。

  ざくざく

 そして尚も降る雪。

  ざく

 足が重い

  ・・・・・・・・・

 ついに音はしなくなった。



 勢い良く飛び出した魔理沙だったが、それもここまでだった。
 足を落として、膝が地面につく。
 呼吸が苦しい。
 そんな彼女が辺りを見渡す。

 そこは一面銀世界、それ以外何も見えない。

「――――――――寒い」

 当然だ。彼女は今の環境からして、かなり薄着といってよい。
 そのせいで体力の低下も著しく、白銀の刃となった吹雪がさらに彼女を傷つける。
 いきなり走ったせいで酸素が足りない。
 だが深く呼吸をすれば、雪が肺に入ってしまう。
 そのため、深く息を吸えば肺が痛い。

「――――――――腹減った、喉が渇いた」

 だが、周りにある雪で腹を膨らます事など出来ない。 
 水分補給は出来ても、死ぬ危険性が高くなる。

「――――――――家に帰りたい」

 ほんと、なんでこんな時の自分は、意思が弱いのだろう
 自分から出てきたのに、結局はすぐに挫折してしまう。

「――――――――助けて」

 あー、前もこんな事があった気がする。
 あの時はもっと小さかったが。
 そう言えば、その時も此処に居たんじゃないか?
 昔は些細な事でよく喧嘩をした。
 そして何時も私が無我夢中で家を飛び出していた。
 我に返った時は何時もこうやって独りで居た。
 見慣れた場所のような気がする。
 私は何時も自分から帰ろうとしなかった。
 ・・・・だって、なぜか何時も魅魔様が見つけてくれるんだから。
 そう言えば何時からだ?私が魅魔様と呼ぶようになったのは?
 あの頃はまだ

「――――――――お母さん」

 そう、そう呼んでいたんだ。
 ・・・・・会いたい
 今やそれしか考えていなかった。
 先程までの怒りはどこにいってしまったんだか。
 この寒い環境で冷えちまったか?
 ・・・・・怖い
 それは何にたいしてだ?
 この環境か?独りがか?このままでは死んでしまうかもしれない事か?
 いいや、違う。この恐怖は

「――――――――見つけた」

 私が

「――――――――よかった、ここに居て」

 もう二度と

「――――――――しっかりしろ、魔理沙」

 この人に

「――――――――私が分かるか」

 母に会えない事への恐怖だ




「・・・・・魅魔様・・?」
「ああ、そうだ。だいぶ冷えてるな。急いで体を温めないと」
「・・・・ごめんなさい・・」
「・・・かまわないさ、おまえが無事なら。さぁ、家に帰ろう」
「・・・・・・うん」

 そのまま魅魔におんぶされる。
 腕が力なく魅魔の肩から垂れ下がる。

「それと、私も悪かったな。ミスをしただけでなく笑ったりして」
「・・・・別にもういい。」
「そうか、でも詫びは入れないとな。帰ったら何でも一つゆうことを聞いてやる」
「・・・・約束だからな」
「ああ、約束だ」

 魅魔に見つけられた事への安心感からか、目蓋が重くなってきた。
 寝ちゃうかな、まあ凍死をする心配はないだろう。
 それに、魅魔様の体が温かすぎるのが悪いんだ。
 これでは眠ってくれと言っているようじゃないか。
 あ~、それ以前に疲れたせいでどちらにせよ限界だ。
 少しずつ意識が落ちていく。
 でも、その前に言っておかなければ

「・・・・・ありがとう、お母さん――――――――」

 一瞬、魅魔の体がびくっとする。
 私は言いたい事を言ったので、後は流れに任せる事にした。
 ただ、意識が落ちる瞬間

「・・・・何を言っている。娘を守るのは母の仕事だろ?」

 その一言と、手に落ちた熱い液体が私の心を優しく包み込んでくれたのが嬉しかった。











「・・・・・う~ん・・ん?」

 意識がまだ覚醒しきってないせいで視界がぼやける。
 目をこすって、無理矢理重い目蓋に喝をいれる。
 ここは・・・

「私の部屋・・・・か」

 この散らかりっぷりは間違いない。

「え~と、どうしたんだっけ?」

   考え中

「まず、魅魔様がやってきて、色々と雑談した後、髪を切ってやるとか言ったんだよな。んで、まかせたら酷い事にな
って・・・・・」

 自分の髪を確かめてみる。髪は随分短くなっていた。
 これが夢なら、なんて考えてしまうのは人間の性だろ。
 まあそれより次だ。

「・・・んでその後怒った私が外に出て、危ないところを助けてもらったんだよな・・・・・・。」

 私がここに居るという事は、無事家まで帰ってこれたって事だ。
 確か途中で意識がなくなったんだよな。

「・・・・とりあえずこんなとこか」

 結論は出た。

「はあ、しばらく外に出れねぇな。・・・・・・・・悪夢だ」

 やっぱまだムカツクな。
 ・・・・・そういや、魅魔様はどうしガチャ

「お、魔理沙、目が覚めたか」

 たかと言う疑問は一瞬で解決。

「ああ、ついさっきな」
「それはよかった。まあ、見るかぎり大丈夫そうだな。よかったよかった」
「何がよかったよかっただ。どうしてくれるんだよ。私の髪」

 魔理沙が睨む。

「・・・・ごめんなさい」

 力なく項垂れる。反省はしているようだ

「・・・・・まあいいか」
「許してくれるのか?」
「ああ、時間が経てば戻るしな。しばらく外に出れないが、出血大サービスだぜ」
「そいつはありがたいな。ちなみに、体の具合は実際どうだ?」
「とりあえず問題なさそうだ。熱もないみたいだし」

 魅魔が安堵の息をもらす。真剣に心配してたようだ。

「まあ、それならよかった。でもこれっきりにしてくれよ、こんな事」

 事件の張本人が何を言うか。

「魅魔様のせいだろ。髪切るのミスらなかったらよかったんだ」
「おまえが暴れなきゃ、もうちょいマシだった」
「ほんとかよ・・・」

 半信半疑になるのも無理はない。

「ちょっとミスをした事は認める」
「ちょっとかよ、これが」
「悪かったって。第一、何でそんなに怒るんだ?笑ったのは悪かったがそこまで怒る事か?」
「怒る事だ。こんな髪じゃ人に見せられん」
「そうか?別に私は可愛いと思うが・・・・」
「・・・・だったら、魅魔様の髪も同じくらいに切って表に出てみるか?」

ただ今想像中

・・・・・

・・・・

・・・

・・



「やっぱ嫌だ。恥ずかしい」
「だろ?これで分かったか?」
「ハイ・・・・・・」

 どんな想像をしたのか?
 明らかにいらない事も想像しているきが・・・・・・
 どうでもいいか

「まあ、分かってくれたならいいけどさ。・・・・それに本当に怒った理由は別にもあるし」
「?どんな理由だ?」
「え、いや、それは・・・・・・・・・・・」

 なぜか顔を赤くする魔理沙。
 これでは余計知りたくなってしまう。

「ほれ、言ってみろって。さっきみたいに笑わないから」
「・・・・・本当だな?」
「本当だ」

 ちょっと怪しいが、信じてやるか。

「・・・・約束だからな。破ったら実験材料にしてやる」
「分かった。御自由に」
「なら言うぞ。・・・・えと・・・・・その・・・・・・・・あこがれてたんだ」
「はっ?何に?」
「え~っと、その・・・・・魅魔様の長い髪に・・・・・」

  ぼふっ

 さらに魔理沙の顔が赤くなる。

「え、あ・・・・私の髪に?」

 聞き返してみたが、こくっと頷くだけだった。
 ・・・・何と言うか、この気持ちがおかしい。
 嬉しいような、恥ずかしいようなよく分からない。
 まあ、これは正面から受け止めるのが礼儀だろ。

「・・・そうか、そいつは笑って悪かったな。おまえの気持ちも考えなかった私が馬鹿だった。そしてありがと、魔理
沙。私の髪にあこがれてくれて」
「う、うるさいなぁ~。もういいって言ってるだろ」

 顔を毛布に突っ込ませる。
 その表情が非常に可愛かった。

「そうだな、おまえが無事で本当によかった。ちょっと自信なかったが、見つかってよかったよ」

 見つかったか。そう言えば・・・

「そういや、何で私の居場所分かったんだ?視界も悪いし、足跡も残っていない。そんな、普通なら絶望的な状況で私
を見つけるのは困難だろ?」
「ん?何だ魔理沙、覚えてないのか?おまえ何時も私と喧嘩した時同じ場所に居たの」
「・・・・そうなのか?」
「ああ、時間帯・季節・天候、全部関係なく今日おまえが居た場所にかならず居るんだよな、これが」
「マジか?あんまり覚えてないけど・・・・」
「昔、一度聞いたら無意識のうちにあそこに居ると言っていたな」

 見慣れた場所だと思ったのはそのためか。
 別の理由もある気がするが、今はいいか。

「うわ~、じゃあ毎回同じとこに逃げ込んでたのか」
「ああ、おかげで探すのが簡単でよかったがな。今回もありえるかな、と思って真っ先にあそこに行ったんだ。成長し
てると思ったが、外見だけで中身はち~っとも変わってないな」
「・・・・否定できないのがムカツク」
「はっはっは、まだまだだな魔理沙。もうちょっと成長しろ」
「ぐあ、調子こきやがって。だいたい全部魅魔様のせいだろが!」
「さぁ~どうだったかな。今回は私が悪かったが、昔はほとんどおまえのわがままだった気がするが」
「お、おのれ~~~!実は全然反省してないだろ!」
「これはこれ、それはそれだろ?」

 くそっ!ここまで言われて黙ってられるか!
 何かゆすれるネタは・・・・・そうだ!

「・・・ああ、そうだな。昔は確かに私が悪かった」
「・・・・やけに素直だな?」
「確かにあの時は私のわがままが多かった。ああ、どれだけ魅魔様に迷惑をかけたことか」
「・・・・・・あの~魔理沙さん?マジ怖いんすっけど・・・・」

 冷や汗をかきはじめる魅魔。
 そういや、こんな時は良い事があったためしが・・・・

「だけど、今回は悪かったと認めたな?だったら償いは受けてもらわないと」

 手をいやらしくグッパする。

「ちょ、まて魔理沙!おまえ変な事考えてるだろ!それにさっき許すって・・・」
「それはそれ、これはこれだ。それに何でも一つゆうことを聞く約束だろ?」
「うわ、何でそんな都合の良い事覚えてるんだ!?」
「当然。蒐集家としておいしい話は逃さないのが鉄則でな。それとも、約束を破ると?」
「う・・・いや、それは・・・・」

 さすがにそれを言われちゃあ、言い逃れは出来ない。
 あの笑みは非常に怖いが、今回ばかりは逃げだせない。
 今の魅魔は、まさにテストで赤点だったやつを隠しておいて、それを親に見つけられた時の子供と同じ状況だ。

「・・・ハイ、どうぞ御自由に」

 結局、自分から首をさしだすしかないのだ。

「よろしい。さて、どうしたものかな・・・・・」

 ああ、この時間が非常に怖い。
 これで最初っから決められていれば、もうちょっとマシなのに・・・

「・・・・・・・・・・」
「そうだな・・・・これはありがちだし、あれはつまらないし・・・・・・・よし!」

 どうやら決まったようだ。
 魔理沙の顔は、相当逝っている。
 これはヤバそうだ。

「(うわ、こえ~~~!)で、何にしたんだ?」
「ふっふっふ、とっておきだぜ。多分大変な事になる。覚悟は出来てるな」

 そんな良い笑顔で言われたら、うんとしか答えられませんって。

「・・・・どうぞ御自由に・・・・・」

 もはや魅魔の顔は死んでいた。

「いい覚悟だ。では今日これから・・・・」

 魔理沙の願い事とは

「たっっぷり魅魔様に甘えてやるーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「ああそうか、・・ってなにーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!??!」

 さっぱりわけが分からない事だった。
 考える間もなく、魔理沙が魅魔の胸に飛び込んでいく。

「うわ!ま、マテ魔理沙!何だそれは、さっぱりわからん!!」
「言葉通りだぜ。今日は魅魔様に甘えてやると言ったんだ」
「それがわからん!なぜ私に甘えるのが願いなんだ!??」
「それが私の願いだから」
「全然答えになってなぁーーーーい!!」

 何を言っても無駄。

「何でも一つゆうことを聞く約束だからな。それに、甘えろと言ったのは魅魔様が先だろ?」
「う、そ、そういえばそんな事・・・・・」

 うん、言った。ここに来た時それに等しいセリフを言った気がする。

「だ、だからっていきなりそんな事されたら困る」
「・・・・・・・・そうか、あの時のセリフは嘘だったのか。いや、魅魔様は私に甘えられるのが嫌なんだな・・」
「え・・・・ま、魔理沙?」

 突然元気をなくす魔理沙。
 よく見れば目にはうっすら涙が浮かんでいた。
 この時程、自分は何て愚か者なんだと感じた事はないだろう。
 たった一つの願いを、こんな事に使ってくれたというのに。

「そうだな、私みたいな迷惑女に甘えられたくなんか・・・」

 そのまま魅魔の胸から離れようとする。

「違うぞ魔理沙!!」

 だがそれを魅魔は許さなかった。
 離れていく魔理沙を抱きしめ、さらに自分に強く押し付ける。

「・・・・魅魔様?」
「それは大きな勘違いだ。私は決して嫌だ何て思ってない!むしろすっごく嬉しいんだ!!」
「・・・・本当に?」
「本当だ。こんな事で嘘がつけるか。第一、どこに自分の娘に甘えられるが嫌な母親がいる?」
「・・・・・・・・」
「最初は不意打ちだったから、ちょっと驚いただけだ。私の本心じゃない。私も、おまえと甘えたい。久々の親子水入
らずだな」
「・・・・・・ぅ・・ぅあああああ!!」

 今までこらえてきた涙がいっきに溢れ出す。
 こらえきれなかったのではなく、こらえる必要がないのだ。

「うわああああぁぁ!ぅぐ・・・ひく・・」
「やれやれ、本当に変わってないな、おまえは・・・・」

 ちょっと嫌味を言いながらも、それをしっかり受け止める。
 そこに偽りなどあろうか?いや、あるはずがない。

 ・・・・・

 ・・・・

 ・・・

 ・・
 
 ・

 そのからどれぐらいの時間を過ごしたか。
 あの後話をしたり、食事をしたり、遊んだりと忙しかった。
 でも実のところ、あまり内容は覚えていない。
 ただ魔理沙といるのが楽しかった、それだけだ。
 今、私の隣で魔理沙が寝ている。
 色々あって疲れたんだろう、かわいい寝息を立てながら寝ている。

「ふ~疲れた」

 それは私も同じか。
 でもこうしている時間は不思議と苦にならない。
 まあ、魔理沙の家出を除いて。
 ・・・・・・・本当は言うべきなんだろうか?

(何で私の居場所分かったんだ?)

 あの後の私の答えに嘘はない。だが、一つ隠し事していた。
 それは魔理沙を傷つけると思い、今まで隠してきた。
 無意識とは怖い物だ、だってあそこは・・・・・

「・・・・ぅ・・ん・・・」
「!!」

 起こしてしまったか?

「・・・・みまさま~・・・・」
「・・・・寝言・・・か」

 やれやれ、驚かすんじゃ・・・

「・・・おかあさん・・だいすき・・・・」

 ・・・ちょっと違う意味で驚かされてしまった。
 さすがにこれは寝言といえど恥ずかしい。
 でも、その気持ちには答えて上げないといけない。
 自分の、精一杯の誠意と愛情をこめて・・・

「私も好きだぞ、魔理沙」

 そう言って、頬に軽く口付けをした。
 ちょっと魔理沙の顔が緩んだきがする。
 今は眠ろう。無理に話す必要もないだろう。それに今の魔理沙は本当に幸せそうだから。
 そして、私もこの温もりを離したくないから・・・・・












 翌日、雪は降っていたが、昨日に比べればましだった。

「んじゃ、そろそろ行くよ」
「もう行っちまうのか?もう少しゆっくりしてけばいいのに・・・・」
「そうしたいがな、私も忙しいんだ」
「そっか・・・また来てくれよな」
「ああ、約束する」

 言い終わると、ドアを開けそのまま飛び去ろうとする
 その時

「そういや、魅魔様」

 魔理沙に呼び止められた。

「ん、なんだい魔理沙?」
「私が何時も喧嘩した時居た場所ってさ、私が捨てられてた場所だよな」
「!!」

 予想外だった、まさか覚えていたのか?

「・・・・知ってたのかい?」
「なんだ、あってたのか?ちょっと自信なかったが、何となくそんな気がしてな」
「そうだろうな、・・・おまえが捨てられてた場所なんだから・・・」

 そうだ。いくら小さい頃といえど、捨てられた記憶が忘れられるわけ・・・・

「違う」
「・・・・・違う?」

 これもまた予想外。じゃあ何だと言うんだ?

「私がわずかでも覚えていたのは、魅魔様に拾われたからだよ」
「・・・魔理沙」
「無意識にあそこに居たのはさ、あそこにいればまた魅魔様が見つけてくれる、また拾ってくれると信じてたからだと
思うんだ」
「・・・そうか。私をそこまで想っててくれたんだな」
「ああ。・・・それにさ、私にとってお母さんは魅魔様だけだから」

 本当にまったくもって反則だ。
 そんな笑顔で言われたら、面と向かって話せないじゃないか。

「馬鹿いってんじゃないよ、まったく。それじゃそろそろ行くね。元気でやれよ」

 無理矢理話を区切って飛び立つ。
 こんな顔、魔理沙に見られたらからかわれてしまう。
 そんな遠くなっていく背中に

「ああ、また来てくれよな、お母さん」

 と言った。
 魔理沙は言い終わると家の中へと戻っていった。
 おそらく聞こえてないだろう、しかし想いは届いただろう。いや、絶対に届いた。
 それは親子として認め合った二人だからこそなせる技。




                    これは、ちょっと早めの春の物語











この後は妖々夢に続きます。
何で妖々夢の魔理沙にはお下げがないのか、と言うのを題材にさせてもらいました。(妖々夢スペカ全部ゲット記念もふくめてます)
ちなみに、紅魔郷以前の作品はやってないので魅魔のキャラは脳内想像です。

次回作品なんですが、ちょっと『ふとる』と言うネタがBarragejunkyさんとカブってしまいました。
キャラこそ違いますが、それでも嫌悪感をあたえたくないので、許可が出たらそれを書こうと思います。
もしこの文を読んでくださっていたら、返答をお願いしたいです。


MSC
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コメント



0.2670簡易評価
4.40ぺで削除
なるほど、お下げがないことにはこんな理由が。
冬の寒い日でも家の中だけはほっこりあったかい感じが出ていて良かったと思います。有難きは家族の絆。
魅魔様の性格は…まあ、自分も封魔録なんてやったことないですが、きっとこんなちょっと突っ張った感じの、
でも素顔は普通のお姉さんないしはお母さんみたいなイメージでいいかと。

ただ、結構誤字とかが多かった気が…
「博霊神社にも…」→「博麗神社にも…」
「急に魅魔が魔理沙見て」→「…魔理沙を見て」
「無事家まで帰ってこれたっと事だ」→「…これたって事だ」
「あきらかいらない事も」→「明らかにいらない事も」
「わがままだったきがするが」→「…気がするが」
「テストで赤点だっら」→「…だった」
6.40Barragejunky削除
ネタ被り了解しました、どうぞどうぞ御自由にお書き下さいませ。
私もこの場をお借りしてる駄作書きに過ぎませぬ、何を咎める事がありましょうや。気になさらないで執筆していただいて結構ですよ。
同じネタでどんな作品が挙がってくるのか、楽しみにしています。

それはそれとして、こちらの作品ですが…
魔理沙可愛いですねえ。
私の魔理沙に対するイメージとは大分違った彼女がいました。
魔理沙って囚われのヒロインよりもヒロインを横取りしに来たヒーロー、あるいは正義の悪役っていうイメージでしたので、新鮮で良かったです。こういった守ってもらう可愛らしい魔理沙もそれはそれで中々にハマりますね。
同じく魅魔様がどんな人となりなのか知らないのですが、魔理沙の育ての親ならきっとこんな性格なのでしょう。
二人の会話が親子のようであり姉妹のようでもある絶妙な些事加減がお見事でした。
仲良き事は美しき哉。
8.無評価ym削除
とりあえず、スペカ全取得こんぐらっちゅれ~しょんw

某所で予告されてた通り、わりとほのぼの系でこられましたね。
魅魔×魔理沙の親子ネタも結構見かけるパターンですけど、その中でも自分的には琴線に触れます、こーいう話w

誤字脱字変換ミス等もかなり減ったようで、読みやすくなりましたね。

気になる点と言いますか、まあマイ設定ということでいいんでしょうけど、魔理沙って捨てられたんじゃなくて、確か家出してるんですよね。
香霖堂をオフィシャル設定とすると。
記憶違いだったらスミマセン。

でも自分としても、こっちのほうが好きですけどねw
9.無評価ym削除
ちなみに点数は簡易で入れてしまったのでこちらはフリーで。
40点です。

・・・魅魔さまって体暖かいのかぁ(ぉ
11.50名前が無い程度の能力削除
全体的によかったが、特に捜索中が臨場感があってとてもよかった。
18.50sak削除
ハートフルで良いですね。とても楽しめました。
それと、後半に誤字がありました。魔理沙が魅魔に抱きつくシーンで、『すっごく』が『うっごく』になっていました。…もう直していたとしたら蛇足ですね。
22.無評価いち読者削除
 この母にしてこの娘あり……なんて言ったら、せっかくの作品に水を差してしまいますね。
 魅魔様に甘えたくても、なかなか素直になれない魔理沙がかわいいです。で、いざ魔理沙が甘えてくると、逆に魅魔様のほうがうろたえてしまう。そう、互いに素直でないこの関係が、ツボです。

 …で、妖々夢の魔理沙にはお下げがないという事実を初めて知った自分_| ̄|○
 ここのところ魔理沙を全然使ってなかったからなぁ。
48.80メビウス削除
私の脳内では魅魔様に抱きつく魔理沙の図が脳内補完されましたw
63.無評価名前が無い程度の能力削除
なんだか新たに魔理沙萌えに目覚めてしまいましたw