むか~し、ある国に、一人の女王様がおりました。
その女王様は、自分の美貌は世界一だと信じていました。
毎日、真実を映し出す魔法の鏡の前に立っては、
魔理沙「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰だ?・・・・・で、いいのか?」
と、鏡に聞くのが日課でした。
そして鏡は決まって、
紫「世界で一番美しいのは、この私です。」
魔理沙「恋符『マスタースパーク』。」
どおおおおおん!
紫「危ないわね~。」
魔理沙「話が進まんじゃないか。」
紫「はいはい。世界で一番美しいのは、女王様、あなたですよ。」
と、言いました。
ところが数年後。
すっかりしわの出来た女王様でしたが、まだ自分が世界で一番と思っていました。
そして、鏡にいつものように、聞きました。
魔理沙「ああ~・・・、紫ばあさんや・・・。世界で一番美しいのは、誰かのう・・・・・。」
紫「数年で老けたわね~。あと、私はばあさんじゃないわよ。」
魔理沙「と、冗談はおいといて。世界で一番美しいのは誰だ?」
紫「世界で一番美しいのは、白雪姫です。」
魔理沙「あ~?」
紫「世界で一番美しいのは、白雪姫です。」
魔理沙「な、なんだって~。」
紫「そんな劇団口調でびっくりする女王様は、別段美しくも何ともありませんわ。」
白雪姫というのは、この国に住む、大層美しい女性でした。
数年前まではただの子供だったので、女王様も気に留めていませんでしたが。
紫「ちなみに、あなたより強いですよ。」
魔理沙「ますます許せん。白雪姫は追放だ。」
嫉妬に狂った女王様は、白雪姫を追放することにしました。
・
・
・
幽々子「空腹に お腹の妖精 唸りつつ 意識朦朧 もうだめ死にそう 死羅幽鬼姫。」
追放された白雪姫は、森に迷い込み、行き倒れになる一歩手前でした。
幽々子「嗅覚を 頼りに森を 彷徨えば 美味なる飯の 匂いする也 死羅幽鬼姫。」
そんなとき、どこからともなく、美味しそうな食事の匂いが漂ってきました。
白雪姫は、その匂いのする方向へ、ふらふらっと行ってしまいました。
そして、変な小屋にたどり着きました。
幽々子「変な小屋 飯は何処かと 見渡せば 出来たてほやほや 机にありけり 死羅幽鬼姫。」
小屋の中で食事を発見した白雪姫は、たまらず食事に手をつけました。
幽々子「頂きます ひょいぱくひょいぱく ごっくんちょ ああ食った食った ご馳走様 死羅幽鬼姫。」
食事を終えた白雪姫は、お腹いっぱいです。
幽々子「食った後 すぐに眠ると 牛になる それを気にしちゃ 昼寝は出来ぬ 死羅幽鬼姫。」
森を歩いてクタクタな白雪姫は、傍にあったベッドに寝転がり、寝てしまいました。
幽々子「ぐーすかぴー う~んむにゃむにゃ ぐーすかぴー おやもう朝か? いやあと五分 ぐ~・・・。」
白雪姫は大変気持ちよさそうに眠っています。
するとそこへ、
バタン
ルナサ「ただいま。」
メルラン「おかえり。」
リリカ「おかえりって言った方も、今帰ってきたんだけどね~。」
レミリア「楽しそうね、あなたたちは。」
フランドール「ほんとにね。」
藍「あなたたちは、楽しくないのかね?」
橙「駄目ね~。一応愉快な『七人の侍』役なのに。」
レミリア「別に、楽しくないとは言ってないわ。」
ルナサ「・・・・侍だったっけ?」
メルラン「攻めるは今ぞ、ルナ三郎(さぶろう)。」
藍「あ、その呼び方、語呂が良くていいな。」
ルナサ「良くない。」
フランドール「お姉様、私たちはどうなるのかしら?」
レミリア「・・・・阜嵐導流?」
リリカ「無理矢理漢字を当てはめただけじゃ駄目だよ~。」
藍「こほん。侍話はおいといて、私たちは、『七人の小人』さんだ。」
レミリア「あなたが小人?」
藍「こんな大人数まとめあげるのは、ルナ三郎だけじゃつらいと思ってのことらしいぞ。」
ルナサ「ルナ三郎言うな。」
小人さんたちが、現れました。
どうやら、この小屋の持ち主らしいです。
ルナサ「おや、食事が。」
藍「どした?」
ルナサ「無い。」
レミリア「何ですって?」
メルラン「誰かが食べたらしいわね。」
リリカ「犯人は、この中に居る!」
橙「ええ!?」
フランドール「誰?その犯人は?」
リリカ「メルラン姉さん、どうぞ。」
メルラン「はい、犯人はリリカです。」
リリカ「そんな~。」
小人さんたちは、食事が無くなっていたことにびっくりしています。
藍「ちょっと待った。何か聞こえない?」
ルナサ「どうした?お藍。」
藍「お藍言うな。」
橙「ええと、こっちね。」
レミリア「ん?」
小人さんたちは、ベッドの方を見ました。
すると、
幽々子「ぐ~・・・・。」
そこには、たいそう美しいお姫様がいました。
白雪姫です。
藍「さてもマヌケな寝顔。」
レミリア「どうするの?これ。」
フランドール「捨てる?」
メルラン「非人道的ね。」
リリカ「人じゃないけどね~。」
小人さんたちは、どうしたものかと、悩み始めました。
橙「それはともかく、お腹すいた~。」
藍「そうだな~。」
レミリア「腹が減っては戦が出来ぬ、ね。」
ルナサ「ご飯作り直したよ。」
メルラン「さすが姉さん。」
フランドール「さすがルナ三郎さん。」
ルナサ「いや、それは勘弁して。」
藍「とりあえず、食事にするぞ~。」
リリカ「は~い。」
橙「は~い。」
幽々子「は~い。」
藍「・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
食事にしようとした小人さんたちでしたが、何か様子が変です。
レミリア「・・・・・・おはよう。」
幽々子「あ、おはようございます。」
それもそのはず。
寝ていた白雪姫が、目を覚ましたのでした。
藍「・・・あんた、何者?」
幽々子「私は、死羅幽鬼姫と申しますわ。」
リリカ「しらゆうきひめ?」
メルラン「しらゆきひめ。白雪姫でしょ?」
幽々子「そうとも言うわね。」
ルナサ「で、何故うちに忍び込んで、食事を綺麗さっぱり平らげたのかが聞きたい。」
幽々子「あ、御免なさいね。実は、かくかくしかじかで・・・・。」
白雪姫は、悪い女王様に国を追い出され、森に迷い込んだことを説明しました。
幽々子「そこに、美味しそうな匂いがして、あれよあれよと言う間に・・・・。」
ルナサ「まぁ、作ったほうにしてみれば、これだけ綺麗さっぱり食べてくれた方が気持ちがいい。」
藍「同感。」
ルナサ「うちは偏食が多いから。」
レミリア「・・・・私たちのこと?」
フランドール「人間なら、美味しくいただけます。」
橙「・・・・猫は雑食よ?魚ばっかり食べてるっていうのは迷信。」
メルラン「ところで、どうする?」
ルナサ「ん?」
メルラン「白雪姫。このまま追い出すのも、後味が悪いし。」
藍「いいんじゃない?置いても。」
幽々子「ほんと?」
ルナサ「あー、少食偏食が多いから、一人くらい大飯喰らいが居たほうがいいかもしれない。」
心優しい小人さんたちは、白雪姫を家に置くことにしました。
白雪姫を加えた八人は、毎日楽しく暮らしました。
一方その頃、例の女王様は・・・。
魔理沙「白雪姫は葬り去ったし、これで私が一番だぜ。」
ご機嫌でした。
早速、鏡の前に立ち、いつもと同じ質問をしました。
魔理沙「鏡よ鏡よ鏡さん。世界で一番美しいのは、だ・あ・れ?きゃは。」
ぱりーん!
鏡は四方八方に砕け散りました。
紫「気持ち悪い・・・・。」
魔理沙「軽いお茶目じゃないか。しっかりしろ。」
紫「はいはい。」
鏡は瞬時に、元通りになりました。
魔理沙「気を取り直して、世界で一番美しいのは、誰だ?」
紫「白雪姫です。」
魔理沙「白雪姫は、行き倒れになったはずだぜ。」
紫「でも、白雪姫です。」
魔理沙「あ~?」
紫「率直に言えば、生きてるわよ。死んでるけど。」
魔理沙「何ぃ?」
紫「残念ながら白雪姫は、『死羅幽鬼卑女』と名前を変えて、のうのうと存在しております。」
魔理沙「何だ、その暴走族みたいな名前は?」
紫「まぁ、名前は冗談だけど、とりあえず白雪姫は存在しているということで。」
女王様は、白雪姫が生きていたことにショックを受けます。
魔理沙「こうなれば私自ら、白雪姫を消してやるぜ。」
そして、自分の手で白雪姫を葬り去ろうと思い、森へ出かけて行きました。
・
・
・
幽々子「あ~、面白かった。」
白雪姫は、小人さんたちと楽しく遊んでいました。
橙「『七人の侍ごっこ』で、侍にやられる盗賊の役が、面白かったのかな?」
フランドール「私は、やられるよりやる方がいいな。」
メルラン「いや、それは誰でも一緒だと思うけど。」
リリカ「別にいいじゃん。本人が楽しんでるんだから。」
ルナサ「・・・・私の役名は、ルナ三郎で決定か・・・・。」
藍「・・・・私は、お藍だ・・・・。」
レミリア「語呂がいいから、それでいいんじゃない?」
ルナサ「あんまりよくない。」
幽々子「ちょっと休憩してくるわね。」
藍「気をつけてな。知らない人から、何かもらったりするんじゃないぞ~。」
ルナサ「落ちてる物も食べないように。」
幽々子「大丈夫。三秒ルールがあるから。」
橙「それ、迷信。」
白雪姫は休憩のため、小人さんたちと離れました。
幽々子「よく食べて よく遊んで よく眠る 勉強なんて やってられない 死羅幽鬼姫。」
何だかんだで、幸せそうな白雪姫。
そこへ・・・、
魔理沙「くっくっく・・・。幸せかね?白雪姫。」
幽々子「あら、どちら様?」
魔理沙「全然怪しくない魔法使いさんだよ。ケッヒッヒ。」
何やら怪しい、魔法使いのばあさんが現れました。
幽々子「何の御用?」
魔理沙「いやなに、その幸せを、倍増してやろうと思ってねぇ・・・・。」
幽々子「と、いうと?」
魔理沙「これ。」
魔法使いのばあさんは、手に持っていたかごから、何かを取り出しました。
幽々子「あら、美味しそうなキノコ。」
魔理沙「食べると、幸せになれるかもしれないぜ?幻覚症状とかで。」
幽々子「貰っていいの?」
魔理沙「いいぜ。」
幽々子「いただきま~す。」
パク!
白雪姫は、キノコを食べました。
幽々子「あ~、お腹いっぱいで幸せ。」
魔理沙「それはよかった。しかし、それ以上の幸せを、くれてやろうか・・・。」
幽々子「ふぁ~・・・・。何か突然、理不尽に眠気が・・・・。」
魔理沙「食っちゃ寝食っちゃ寝こそ、最高の贅沢だぜ。」
幽々子「そ~なの~・・・・?」
魔理沙「お休み。」
幽々子「おやすみ~・・・・。」
ぱた・・・
白雪姫は、眠ってしまいました。
魔理沙「くっくっく・・・。食い意地張るから、こうなる。それは毒キノコだ。」
なんと魔法使いのばあさんは、白雪姫に毒キノコを食べさせてしまったようです。
メルラン「それを食べたら、どうなるの?」
魔理沙「『ずっと眠ったまんま病』になる。」
リリカ「解毒剤は?」
魔理沙「さあな。わからん。」
レミリア「解毒方法があって、初めて真価を発揮できるものよ。毒っていうのは。」
魔理沙「ほう。」
フランドール「で、あなたはどちら様?」
魔理沙「ふっ。私はな・・・。」
バサ!
小人さんたちの前でばあさんは、来ていたローブを脱ぎ捨てました。
魔理沙「はっはっは。世界一美しく強い、女王様だ!」
魔法使いのばあさんの正体は、あの女王様でした。
橙「女王様っていうキャラじゃないね。」
魔理沙「それを言われると痛い。」
レミリア「ところで、白雪姫の仇を取るべきかしら?」
魔理沙「おお?多勢に無勢とは卑怯じゃないか?」
リリカ「あ、大丈夫。私は戦わないから。」
レミリア「私も、今は昼だから。」
フランドール「同じく。」
魔理沙「じゃ、二人か?それなら余裕だぜ。」
橙「あ、私は今、式を憑けてないから。」
メルラン「今日は姉さんが死んだから、喪に服しているところなの。だから戦えない。」
魔理沙「・・・いつ黒い奴が死んだんだ?それより、誰も戦わないつもりなのか?」
レミリア「小人さんは、戦っちゃ駄目よ。」
リリカ「良い子の夢を壊しちゃいけないからね~。」
魔理沙「何を今更。じゃ、このまま帰っていいんだな?」
リリカ「助けて~!悪い人がここにいるよ~!!」
魔理沙「あぁ?得意の他力本願か?」
橙「悪い魔法使いがいるわよ~!」
魔理沙「おいこら、人聞きの悪いこと言うな。」
レミリア「本当のことじゃない。」
魔理沙「あーもう。目的は達成したんだ。私はさっさと城に戻るぜ。」
?「そうはいかないわ。」
魔理沙「あ~?」
逃げようとした女王様は、誰かしらに声をかけられました。
そして、
ずば!!
魔理沙「うわ~。や~ら~れ~た~・・・・・・。」
ぱた
ずばっと斬り殺されてしまいました。
妖夢「この世に悪の栄えた例(ためし)無し。」
リリカ「あ、どっかの王子様。」
悪の女王様を斬ったのは、どっかの国の王子様でした。
妖夢「このとおり、悪い奴は懲らしめたわ。」
レミリア「頼んでもないのにありがとう。」
妖夢「・・・で、この人は?」
メルラン「毒キノコ食べて、『ずっと眠ったまんま病』になったみたい。」
フランドール「さっきから突っついてるけど、まったく起きる気配がないわ。」
妖夢「可哀想に。それにしても・・・・。」
白雪姫の顔を見つめる王子様。
妖夢「何と綺麗な方・・・・。」
王子様は、白雪姫に一目惚れしてしまったようです。
妖夢「何とか、目を覚ましてくれないかな?」
リリカ「あ、それなら、とっておきの常套手段があるよ~。」
レミリア「とっておきの常套手段?」
妖夢「それは?」
リリカ「お姫様に目覚めのキス。」
妖夢「・・・・・・・・・・・・・・・・?」
リリカ「王子様の、愛のこもったキス。」
妖夢「・・・・・・もう一回言って・・・・・・。」
リリカ「だから~、こういうのは、王子様のキスで目覚めるもんだってば~。」
妖夢「・・・え・・・・、えぇえぇえ~~~~~~~~!!!!!?」
王子様は、顔を真っ赤にしてうろたえました。
妖夢「キ、キキキキキ、キスって・・・・、あ、あああ、あれのことよね・・・・。」
メルラン「接吻とも言うわねえ。」
橙「チューって言うこともあるよ。」
妖夢「せ、せ、接吻!?」
レミリア「鼻血、鼻血。」
妖夢「はっ!」
ごしごし
妖夢「で、ででででででも、キ、キ、キスだなんて、よ、良い子も見ていることだし・・・。」
メルラン「あ、大丈夫。ここに居るのは、みんな悪い子ばっかりだから。」
リリカ「あ、姉さんひど~い。」
橙「ひどいよね~。」
リリカ「ね~。」
妖夢「そそ、それに、ほら、良い読者も見ているし・・・・。」
フランドール「文句言う奴は、みんな紅魔郷EXTRAでぎったんぎったんにしてやるから大丈夫。」
妖夢「で、でも・・・・。」
メルラン「ああ、このままじゃ白雪姫が栄養失調で衰弱死してしまうわ!」
リリカ「え~ん、そんなのやだよ~。」
橙「しくしく・・・。」
レミリア「さて、どっかの優しい王子様が、目覚めのキスで起こしてくれないものかしら?」
フランドール「むしろ、やってくれなきゃ、やだ。」
妖夢「う、ううむ・・・・・。」
リリカ「しくしく・・・。」
橙「にゃ~ん・・・・。」
メルラン「嗚呼、泣けど叫べど、白雪姫が起きる気配は無し。」
レミリア「叫んではいないと思うけど。」
フランドール「鳴けど泣けど、かしら?」
妖夢「む、うむむむむ・・・・・・。」
王子様は、鼻血を出したりしつつ悩みました。
妖夢「よ、よし!」
決心がついたようです。
妖夢「す~・・・・、は~・・・・。す~・・・・、は~・・・・。」
深呼吸し、心の準備をする王子様。
妖夢「・・・・・ふ~・・・・。よし・・・。」
リリカ「どきどき。」
メルラン「どきどき。」
橙「どきどき。」
レミリア「どきどき。」
フランドール「どきどき。」
小人さんたちは、どきどきしながらそれを見ています。
妖夢「ん~・・・・・・。」
目をつぶり、王子様は自分のくちびるを、白雪姫に近づけます。
そして、
カンカンカン!
藍「ご飯ができたぞ~!!」
ルナサ「早く家に入りなさい。」
ご飯の時間になりました。
橙「は~い。」
リリカ「は~い。」
むくっ!
幽々子「は~い。」
ごち~ん!
妖夢「おぶっ!!」
ご飯のお知らせに、何と白雪姫が目覚めてしまいました。
レミリア「あ、復活した。」
幽々子「おはよう。」
メルラン「おはよう。でも、もうちょっとだったのにね。」
幽々子「?」
フランドール「色気より食い気。」
レミリア「花より団子ね。」
幽々子「団子より桜餅よ。」
橙「それより、ご飯ご飯~。」
藍「お~、よしよし。育ち盛りはいっぱい食べなきゃなぁ。」
ルナサ「ほら、ちゃんと手を洗って、うがいをして。」
リリカ「は~い。」
目覚めた白雪姫は、小人さんたちと一緒に、小屋の中へ入って行ってしまいました。
妖夢「・・・・・・・・・。」
残された王子様は・・・・。
妖夢「・・・・・・何なのよ・・・・・このオチは・・・・。」
オチに納得できていないご様子です。
その後白雪姫は、小人さん達と一緒に、ずっと仲良く暮らしたそうです。
妖夢「鏡よ鏡・・・。私、王子様のその後は、どうなるの・・・?」
紫「一生独身で暮らしましたとさ。めでたしめでたし。」
妖夢「・・・めでたくない・・・・・。」
おしまい
キャスト
白雪姫 ・・・ 西行寺 幽々子
女王様 ・・・ 霧雨 魔理沙
七人の小人さん ・・・ プリズムリバー三姉妹、八雲 藍、橙、
レミリア・スカーレット、フランドール・スカーレット
王子様 ・・・ 魂魄 妖夢
鏡 ・・・ 八雲 紫
その女王様は、自分の美貌は世界一だと信じていました。
毎日、真実を映し出す魔法の鏡の前に立っては、
魔理沙「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰だ?・・・・・で、いいのか?」
と、鏡に聞くのが日課でした。
そして鏡は決まって、
紫「世界で一番美しいのは、この私です。」
魔理沙「恋符『マスタースパーク』。」
どおおおおおん!
紫「危ないわね~。」
魔理沙「話が進まんじゃないか。」
紫「はいはい。世界で一番美しいのは、女王様、あなたですよ。」
と、言いました。
ところが数年後。
すっかりしわの出来た女王様でしたが、まだ自分が世界で一番と思っていました。
そして、鏡にいつものように、聞きました。
魔理沙「ああ~・・・、紫ばあさんや・・・。世界で一番美しいのは、誰かのう・・・・・。」
紫「数年で老けたわね~。あと、私はばあさんじゃないわよ。」
魔理沙「と、冗談はおいといて。世界で一番美しいのは誰だ?」
紫「世界で一番美しいのは、白雪姫です。」
魔理沙「あ~?」
紫「世界で一番美しいのは、白雪姫です。」
魔理沙「な、なんだって~。」
紫「そんな劇団口調でびっくりする女王様は、別段美しくも何ともありませんわ。」
白雪姫というのは、この国に住む、大層美しい女性でした。
数年前まではただの子供だったので、女王様も気に留めていませんでしたが。
紫「ちなみに、あなたより強いですよ。」
魔理沙「ますます許せん。白雪姫は追放だ。」
嫉妬に狂った女王様は、白雪姫を追放することにしました。
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幽々子「空腹に お腹の妖精 唸りつつ 意識朦朧 もうだめ死にそう 死羅幽鬼姫。」
追放された白雪姫は、森に迷い込み、行き倒れになる一歩手前でした。
幽々子「嗅覚を 頼りに森を 彷徨えば 美味なる飯の 匂いする也 死羅幽鬼姫。」
そんなとき、どこからともなく、美味しそうな食事の匂いが漂ってきました。
白雪姫は、その匂いのする方向へ、ふらふらっと行ってしまいました。
そして、変な小屋にたどり着きました。
幽々子「変な小屋 飯は何処かと 見渡せば 出来たてほやほや 机にありけり 死羅幽鬼姫。」
小屋の中で食事を発見した白雪姫は、たまらず食事に手をつけました。
幽々子「頂きます ひょいぱくひょいぱく ごっくんちょ ああ食った食った ご馳走様 死羅幽鬼姫。」
食事を終えた白雪姫は、お腹いっぱいです。
幽々子「食った後 すぐに眠ると 牛になる それを気にしちゃ 昼寝は出来ぬ 死羅幽鬼姫。」
森を歩いてクタクタな白雪姫は、傍にあったベッドに寝転がり、寝てしまいました。
幽々子「ぐーすかぴー う~んむにゃむにゃ ぐーすかぴー おやもう朝か? いやあと五分 ぐ~・・・。」
白雪姫は大変気持ちよさそうに眠っています。
するとそこへ、
バタン
ルナサ「ただいま。」
メルラン「おかえり。」
リリカ「おかえりって言った方も、今帰ってきたんだけどね~。」
レミリア「楽しそうね、あなたたちは。」
フランドール「ほんとにね。」
藍「あなたたちは、楽しくないのかね?」
橙「駄目ね~。一応愉快な『七人の侍』役なのに。」
レミリア「別に、楽しくないとは言ってないわ。」
ルナサ「・・・・侍だったっけ?」
メルラン「攻めるは今ぞ、ルナ三郎(さぶろう)。」
藍「あ、その呼び方、語呂が良くていいな。」
ルナサ「良くない。」
フランドール「お姉様、私たちはどうなるのかしら?」
レミリア「・・・・阜嵐導流?」
リリカ「無理矢理漢字を当てはめただけじゃ駄目だよ~。」
藍「こほん。侍話はおいといて、私たちは、『七人の小人』さんだ。」
レミリア「あなたが小人?」
藍「こんな大人数まとめあげるのは、ルナ三郎だけじゃつらいと思ってのことらしいぞ。」
ルナサ「ルナ三郎言うな。」
小人さんたちが、現れました。
どうやら、この小屋の持ち主らしいです。
ルナサ「おや、食事が。」
藍「どした?」
ルナサ「無い。」
レミリア「何ですって?」
メルラン「誰かが食べたらしいわね。」
リリカ「犯人は、この中に居る!」
橙「ええ!?」
フランドール「誰?その犯人は?」
リリカ「メルラン姉さん、どうぞ。」
メルラン「はい、犯人はリリカです。」
リリカ「そんな~。」
小人さんたちは、食事が無くなっていたことにびっくりしています。
藍「ちょっと待った。何か聞こえない?」
ルナサ「どうした?お藍。」
藍「お藍言うな。」
橙「ええと、こっちね。」
レミリア「ん?」
小人さんたちは、ベッドの方を見ました。
すると、
幽々子「ぐ~・・・・。」
そこには、たいそう美しいお姫様がいました。
白雪姫です。
藍「さてもマヌケな寝顔。」
レミリア「どうするの?これ。」
フランドール「捨てる?」
メルラン「非人道的ね。」
リリカ「人じゃないけどね~。」
小人さんたちは、どうしたものかと、悩み始めました。
橙「それはともかく、お腹すいた~。」
藍「そうだな~。」
レミリア「腹が減っては戦が出来ぬ、ね。」
ルナサ「ご飯作り直したよ。」
メルラン「さすが姉さん。」
フランドール「さすがルナ三郎さん。」
ルナサ「いや、それは勘弁して。」
藍「とりあえず、食事にするぞ~。」
リリカ「は~い。」
橙「は~い。」
幽々子「は~い。」
藍「・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
食事にしようとした小人さんたちでしたが、何か様子が変です。
レミリア「・・・・・・おはよう。」
幽々子「あ、おはようございます。」
それもそのはず。
寝ていた白雪姫が、目を覚ましたのでした。
藍「・・・あんた、何者?」
幽々子「私は、死羅幽鬼姫と申しますわ。」
リリカ「しらゆうきひめ?」
メルラン「しらゆきひめ。白雪姫でしょ?」
幽々子「そうとも言うわね。」
ルナサ「で、何故うちに忍び込んで、食事を綺麗さっぱり平らげたのかが聞きたい。」
幽々子「あ、御免なさいね。実は、かくかくしかじかで・・・・。」
白雪姫は、悪い女王様に国を追い出され、森に迷い込んだことを説明しました。
幽々子「そこに、美味しそうな匂いがして、あれよあれよと言う間に・・・・。」
ルナサ「まぁ、作ったほうにしてみれば、これだけ綺麗さっぱり食べてくれた方が気持ちがいい。」
藍「同感。」
ルナサ「うちは偏食が多いから。」
レミリア「・・・・私たちのこと?」
フランドール「人間なら、美味しくいただけます。」
橙「・・・・猫は雑食よ?魚ばっかり食べてるっていうのは迷信。」
メルラン「ところで、どうする?」
ルナサ「ん?」
メルラン「白雪姫。このまま追い出すのも、後味が悪いし。」
藍「いいんじゃない?置いても。」
幽々子「ほんと?」
ルナサ「あー、少食偏食が多いから、一人くらい大飯喰らいが居たほうがいいかもしれない。」
心優しい小人さんたちは、白雪姫を家に置くことにしました。
白雪姫を加えた八人は、毎日楽しく暮らしました。
一方その頃、例の女王様は・・・。
魔理沙「白雪姫は葬り去ったし、これで私が一番だぜ。」
ご機嫌でした。
早速、鏡の前に立ち、いつもと同じ質問をしました。
魔理沙「鏡よ鏡よ鏡さん。世界で一番美しいのは、だ・あ・れ?きゃは。」
ぱりーん!
鏡は四方八方に砕け散りました。
紫「気持ち悪い・・・・。」
魔理沙「軽いお茶目じゃないか。しっかりしろ。」
紫「はいはい。」
鏡は瞬時に、元通りになりました。
魔理沙「気を取り直して、世界で一番美しいのは、誰だ?」
紫「白雪姫です。」
魔理沙「白雪姫は、行き倒れになったはずだぜ。」
紫「でも、白雪姫です。」
魔理沙「あ~?」
紫「率直に言えば、生きてるわよ。死んでるけど。」
魔理沙「何ぃ?」
紫「残念ながら白雪姫は、『死羅幽鬼卑女』と名前を変えて、のうのうと存在しております。」
魔理沙「何だ、その暴走族みたいな名前は?」
紫「まぁ、名前は冗談だけど、とりあえず白雪姫は存在しているということで。」
女王様は、白雪姫が生きていたことにショックを受けます。
魔理沙「こうなれば私自ら、白雪姫を消してやるぜ。」
そして、自分の手で白雪姫を葬り去ろうと思い、森へ出かけて行きました。
・
・
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幽々子「あ~、面白かった。」
白雪姫は、小人さんたちと楽しく遊んでいました。
橙「『七人の侍ごっこ』で、侍にやられる盗賊の役が、面白かったのかな?」
フランドール「私は、やられるよりやる方がいいな。」
メルラン「いや、それは誰でも一緒だと思うけど。」
リリカ「別にいいじゃん。本人が楽しんでるんだから。」
ルナサ「・・・・私の役名は、ルナ三郎で決定か・・・・。」
藍「・・・・私は、お藍だ・・・・。」
レミリア「語呂がいいから、それでいいんじゃない?」
ルナサ「あんまりよくない。」
幽々子「ちょっと休憩してくるわね。」
藍「気をつけてな。知らない人から、何かもらったりするんじゃないぞ~。」
ルナサ「落ちてる物も食べないように。」
幽々子「大丈夫。三秒ルールがあるから。」
橙「それ、迷信。」
白雪姫は休憩のため、小人さんたちと離れました。
幽々子「よく食べて よく遊んで よく眠る 勉強なんて やってられない 死羅幽鬼姫。」
何だかんだで、幸せそうな白雪姫。
そこへ・・・、
魔理沙「くっくっく・・・。幸せかね?白雪姫。」
幽々子「あら、どちら様?」
魔理沙「全然怪しくない魔法使いさんだよ。ケッヒッヒ。」
何やら怪しい、魔法使いのばあさんが現れました。
幽々子「何の御用?」
魔理沙「いやなに、その幸せを、倍増してやろうと思ってねぇ・・・・。」
幽々子「と、いうと?」
魔理沙「これ。」
魔法使いのばあさんは、手に持っていたかごから、何かを取り出しました。
幽々子「あら、美味しそうなキノコ。」
魔理沙「食べると、幸せになれるかもしれないぜ?幻覚症状とかで。」
幽々子「貰っていいの?」
魔理沙「いいぜ。」
幽々子「いただきま~す。」
パク!
白雪姫は、キノコを食べました。
幽々子「あ~、お腹いっぱいで幸せ。」
魔理沙「それはよかった。しかし、それ以上の幸せを、くれてやろうか・・・。」
幽々子「ふぁ~・・・・。何か突然、理不尽に眠気が・・・・。」
魔理沙「食っちゃ寝食っちゃ寝こそ、最高の贅沢だぜ。」
幽々子「そ~なの~・・・・?」
魔理沙「お休み。」
幽々子「おやすみ~・・・・。」
ぱた・・・
白雪姫は、眠ってしまいました。
魔理沙「くっくっく・・・。食い意地張るから、こうなる。それは毒キノコだ。」
なんと魔法使いのばあさんは、白雪姫に毒キノコを食べさせてしまったようです。
メルラン「それを食べたら、どうなるの?」
魔理沙「『ずっと眠ったまんま病』になる。」
リリカ「解毒剤は?」
魔理沙「さあな。わからん。」
レミリア「解毒方法があって、初めて真価を発揮できるものよ。毒っていうのは。」
魔理沙「ほう。」
フランドール「で、あなたはどちら様?」
魔理沙「ふっ。私はな・・・。」
バサ!
小人さんたちの前でばあさんは、来ていたローブを脱ぎ捨てました。
魔理沙「はっはっは。世界一美しく強い、女王様だ!」
魔法使いのばあさんの正体は、あの女王様でした。
橙「女王様っていうキャラじゃないね。」
魔理沙「それを言われると痛い。」
レミリア「ところで、白雪姫の仇を取るべきかしら?」
魔理沙「おお?多勢に無勢とは卑怯じゃないか?」
リリカ「あ、大丈夫。私は戦わないから。」
レミリア「私も、今は昼だから。」
フランドール「同じく。」
魔理沙「じゃ、二人か?それなら余裕だぜ。」
橙「あ、私は今、式を憑けてないから。」
メルラン「今日は姉さんが死んだから、喪に服しているところなの。だから戦えない。」
魔理沙「・・・いつ黒い奴が死んだんだ?それより、誰も戦わないつもりなのか?」
レミリア「小人さんは、戦っちゃ駄目よ。」
リリカ「良い子の夢を壊しちゃいけないからね~。」
魔理沙「何を今更。じゃ、このまま帰っていいんだな?」
リリカ「助けて~!悪い人がここにいるよ~!!」
魔理沙「あぁ?得意の他力本願か?」
橙「悪い魔法使いがいるわよ~!」
魔理沙「おいこら、人聞きの悪いこと言うな。」
レミリア「本当のことじゃない。」
魔理沙「あーもう。目的は達成したんだ。私はさっさと城に戻るぜ。」
?「そうはいかないわ。」
魔理沙「あ~?」
逃げようとした女王様は、誰かしらに声をかけられました。
そして、
ずば!!
魔理沙「うわ~。や~ら~れ~た~・・・・・・。」
ぱた
ずばっと斬り殺されてしまいました。
妖夢「この世に悪の栄えた例(ためし)無し。」
リリカ「あ、どっかの王子様。」
悪の女王様を斬ったのは、どっかの国の王子様でした。
妖夢「このとおり、悪い奴は懲らしめたわ。」
レミリア「頼んでもないのにありがとう。」
妖夢「・・・で、この人は?」
メルラン「毒キノコ食べて、『ずっと眠ったまんま病』になったみたい。」
フランドール「さっきから突っついてるけど、まったく起きる気配がないわ。」
妖夢「可哀想に。それにしても・・・・。」
白雪姫の顔を見つめる王子様。
妖夢「何と綺麗な方・・・・。」
王子様は、白雪姫に一目惚れしてしまったようです。
妖夢「何とか、目を覚ましてくれないかな?」
リリカ「あ、それなら、とっておきの常套手段があるよ~。」
レミリア「とっておきの常套手段?」
妖夢「それは?」
リリカ「お姫様に目覚めのキス。」
妖夢「・・・・・・・・・・・・・・・・?」
リリカ「王子様の、愛のこもったキス。」
妖夢「・・・・・・もう一回言って・・・・・・。」
リリカ「だから~、こういうのは、王子様のキスで目覚めるもんだってば~。」
妖夢「・・・え・・・・、えぇえぇえ~~~~~~~~!!!!!?」
王子様は、顔を真っ赤にしてうろたえました。
妖夢「キ、キキキキキ、キスって・・・・、あ、あああ、あれのことよね・・・・。」
メルラン「接吻とも言うわねえ。」
橙「チューって言うこともあるよ。」
妖夢「せ、せ、接吻!?」
レミリア「鼻血、鼻血。」
妖夢「はっ!」
ごしごし
妖夢「で、ででででででも、キ、キ、キスだなんて、よ、良い子も見ていることだし・・・。」
メルラン「あ、大丈夫。ここに居るのは、みんな悪い子ばっかりだから。」
リリカ「あ、姉さんひど~い。」
橙「ひどいよね~。」
リリカ「ね~。」
妖夢「そそ、それに、ほら、良い読者も見ているし・・・・。」
フランドール「文句言う奴は、みんな紅魔郷EXTRAでぎったんぎったんにしてやるから大丈夫。」
妖夢「で、でも・・・・。」
メルラン「ああ、このままじゃ白雪姫が栄養失調で衰弱死してしまうわ!」
リリカ「え~ん、そんなのやだよ~。」
橙「しくしく・・・。」
レミリア「さて、どっかの優しい王子様が、目覚めのキスで起こしてくれないものかしら?」
フランドール「むしろ、やってくれなきゃ、やだ。」
妖夢「う、ううむ・・・・・。」
リリカ「しくしく・・・。」
橙「にゃ~ん・・・・。」
メルラン「嗚呼、泣けど叫べど、白雪姫が起きる気配は無し。」
レミリア「叫んではいないと思うけど。」
フランドール「鳴けど泣けど、かしら?」
妖夢「む、うむむむむ・・・・・・。」
王子様は、鼻血を出したりしつつ悩みました。
妖夢「よ、よし!」
決心がついたようです。
妖夢「す~・・・・、は~・・・・。す~・・・・、は~・・・・。」
深呼吸し、心の準備をする王子様。
妖夢「・・・・・ふ~・・・・。よし・・・。」
リリカ「どきどき。」
メルラン「どきどき。」
橙「どきどき。」
レミリア「どきどき。」
フランドール「どきどき。」
小人さんたちは、どきどきしながらそれを見ています。
妖夢「ん~・・・・・・。」
目をつぶり、王子様は自分のくちびるを、白雪姫に近づけます。
そして、
カンカンカン!
藍「ご飯ができたぞ~!!」
ルナサ「早く家に入りなさい。」
ご飯の時間になりました。
橙「は~い。」
リリカ「は~い。」
むくっ!
幽々子「は~い。」
ごち~ん!
妖夢「おぶっ!!」
ご飯のお知らせに、何と白雪姫が目覚めてしまいました。
レミリア「あ、復活した。」
幽々子「おはよう。」
メルラン「おはよう。でも、もうちょっとだったのにね。」
幽々子「?」
フランドール「色気より食い気。」
レミリア「花より団子ね。」
幽々子「団子より桜餅よ。」
橙「それより、ご飯ご飯~。」
藍「お~、よしよし。育ち盛りはいっぱい食べなきゃなぁ。」
ルナサ「ほら、ちゃんと手を洗って、うがいをして。」
リリカ「は~い。」
目覚めた白雪姫は、小人さんたちと一緒に、小屋の中へ入って行ってしまいました。
妖夢「・・・・・・・・・。」
残された王子様は・・・・。
妖夢「・・・・・・何なのよ・・・・・このオチは・・・・。」
オチに納得できていないご様子です。
その後白雪姫は、小人さん達と一緒に、ずっと仲良く暮らしたそうです。
妖夢「鏡よ鏡・・・。私、王子様のその後は、どうなるの・・・?」
紫「一生独身で暮らしましたとさ。めでたしめでたし。」
妖夢「・・・めでたくない・・・・・。」
おしまい
キャスト
白雪姫 ・・・ 西行寺 幽々子
女王様 ・・・ 霧雨 魔理沙
七人の小人さん ・・・ プリズムリバー三姉妹、八雲 藍、橙、
レミリア・スカーレット、フランドール・スカーレット
王子様 ・・・ 魂魄 妖夢
鏡 ・・・ 八雲 紫
後は妖夢です。真っ赤になってうろたえる妖夢良い。
そしてそんな妖夢の懊悩など全く関せず飯の合図に飛び起きる幽々子様がまた良い。
こういった既存のお話に当てはめたSSもあるのですね。勉強になりました。
ゆゆ様も相変わらず食い意地が張っているようで(笑)。
そして何より、真っ赤な顔して鼻血出す妖夢。これが良い。たまらなく良い。ていうか俺によこs(未来永劫斬
小人7人に最初「?」と思ったのですが、
実際にはいい感じでハマってました。
相変わらずpikochuさんのゆゆ様&妖夢はいい。
すっかりファンです。(w