道場に正座し、向かい合う二人。
1人は隻腕の老人。
1人は幼い少女。
「最初に行動の先を見ることが出来るように。」
「はい」
「そうすれば、刹那に考えを巡らす事ができる。」
「はい」
「次に八方に眼を置く事。」
「はい」
「それでやっと、心に眼を持てる。」
「はい」
「この4つを会得して、一ノ太刀に近づける。」
「はい・・・・あの、おじい・・・お師様、」
「どうした、妖夢?」
「足が痺れました」
「・・・・・・」
「ふぁ・・・」
庭を整備していて、休憩を取っていたのだが
どうやら寝てしまったみたいだ。
剣士としても、庭師としてもまだまだ修行中の身である。
未だに「刹那思考」が会得できない。
「はぁ・・・」
師であり、祖父である魂魄妖忌。
ある日、剣の修練の後に言われた言葉だった。
唯一、言葉のみで教えられた事だった。
先見とは、相手の行動を見て、その行動経過、結果を予測する技術。
刹那思考とは、瞬きするほどの一瞬の間に思考を巡らす技術。
八方眼とは、前方のみでなく、全周囲の存在を知覚する技術。
心眼とは、目視できない存在すらも、気配などで察知し、虚実を見抜く技術。
一ノ太刀とは、相手が行動を起こす瞬間に行動する技術。その為、回避不能、神速必殺の一撃となる。
例としては、相手が振りかぶろうとした場合である。
脳から腕に命令が届き、腕がその命令を実行するその瞬間に一撃を入れるのである。
この為に相手は、攻撃が来ると解っても、腕は振りかぶる命令を実行し始めているので体は他の行動ができない。
この絶対の隙を突いた一撃必殺の攻撃の事を一ノ太刀と言う。
先見は習得できた・・・とはいっても集中した状態で大体の予測ができる程度だ。
「そうだ!」
彼女なら、あの時の感覚をもう一度・・・
そして、紅魔館にて
「却下。」
「へ?」
「私は忙しいの。貴女の相手をしている暇は無いわ。」
と当たり前のように断られた。
紅魔館、メイド長・十六夜咲夜
妖夢を倒した人間の1人だ。
彼女に稽古をつけて貰えれば、と思い館まで来たのだがあっさりと断られてしまった。
「確かに実戦なら学ぶ事も多いと思うけど、そういう事は自分の師に教えを請うのが一番なはずよ?」
「お師様は、おじい様は現在行方不明なんです・・・」
「・・・・それは、貴女が一人でも十分だと判断したからじゃないかしら?」
「・・・・分かりました。帰ります。」
「そう・・・」
ふわりと浮かび、そのまま飛び去ってゆく。
「自身が気づいてないだけって可能性もあるのにね・・・さて、」
「ふ~、御馳走様でした。」
白玉楼に戻り、幽々子と食事を済ませた。
「妖夢~お布団敷いといて~」
と、幽々子は湯浴みに行ってしまった。
「よいしょっと・・・」
手早く用意を済ますと道場に向う。鍛錬の為に。
「447、448、449、450、」
ただ、素振りをする。
基本を忠実にこなす。
「471、472、473、」
無心に振っていると、名前を呼ぶ声がする。
「よーむー、よーむー」
「・・・ふぅ、なんですか?幽々子様」
と、汗を拭きながら道場から出る。
「もう、お布団敷いといてって言ったじゃない」
「あの、敷いておきましたが?」
「妖夢、貴女の布団が無いじゃない」
・・・月に1、2度あるのだ。
一緒に寝たいと言い出す日が。
わがままというか何と言うか・・・・
しかも、幽々子一人で寝てるときは何も無いのだが、
2人で寝ると、朝起きた時に何故か妖夢にくっついて寝ているのである。
以前起床した時なんかはひどい状態で、寝間着もはだけた状態で妖夢を抱きかかえて寝ていたのである。
その時の妖夢の狼狽する様を見た幽々子に1週間程笑い話にされた。
「わかりました、さ、湯冷めしない内に部屋に行きましょう。」
「妖夢は?」
「私は汗を流してきますので」
「まったく、誰の為だと思ってるのかしら・・・」
湯浴みにいった妖夢を待ちながらそう呟いた。
普通に接しているだけでは、解らないが
幽々子には、何か行き詰ったり、悩んだりしている妖夢がすぐにわかる。
そんな妖夢は見たくない。
特に酷い状態の時に、幽々子は妖夢にわがままを言ったりして、その悩み事を考えさせないようにしている。
「まぁ、今日は面白い事になりそうね・・・」
そして、主と従者は同じ部屋で眠りに着いた。
幽々子は眠ったようだが、妖夢はまだ起きていた。
眼は閉じているが意識ははっきりしていた。
「(何となく解る。あの時・・・春を集めていた時の、あの戦いのような感覚・・・)」
先ほどまで忘れていた悩みがまた沸いてくる。
ギシッと音が鳴った。
廊下の方だ。
まさかとは思うが、賊かもしれない。
幽々子を起こさないように起き上がると、楼観剣と白楼剣を掴むと音を立てないようにして廊下に出た。
「!!」
黒ずくめの2人組みである。
どうやら向こうもこちらに気がついたらしく、逃げに入っていた。
「逃がすか!」
庭の方に出た。
何度か剣閃による霊弾を放つが、簡単に避けられてしまう。
「(中々の実力とみた・・・)」
そのまま数分追いかけていると、急に2人が止まる。
「・・・・・」
「・・・・・」
何やら頷くと、一人がこちらに向かって突っ込んでくる。
かなりのスピードだ。
「(来るのか!?)」
楼観剣の間合いまで後少し・・・
「(集中集中・・・斬撃を掻い潜って懐に潜り込む気か?・・・)」
先見で先の先を取ろうとする。
しかし、間合い直前で黒ずくめは速度を落す事無く真横に飛んだ。
「!(まさか!?)」
視界に入ってきたのは、真正面に迫っている3本のナイフだった。
どうやら正面から突っ込んできたのは投げナイフを隠す為だったようだ。
しかし、そんな芸当が賊ごときにできるのだろうか?
飛び退るタイミングが早ければ、ナイフとの挟撃は奇襲としての意味を無くすし、遅ければ自滅してしまう。
しかし、今はそんな事に構っていられない。
「くっ(集中集中集中集中集中集中!)」
死を覚悟する。
集中力が限界を超える。
全てが遅く感じる。
飛んでくる3本のナイフの速度も、真横に飛んで、さらにに飛び掛ろうとする黒ずくめの行動も、自身の動きすらも。
ただ違うのは、思考の速度。
遅くなる事無く、通常通り、否、通常よりもさらに早い速度で思考できる。
「(目前のナイフは袈裟懸けにそろっている。これは白楼剣で十分弾く事が可能だ。)」
「(左に飛んだ黒ずくめには、楼観剣で胴をなぎ払う。最速で振り抜けば間に合う。)」
「(切り伏せたら、一気に距離を詰めてもう1人も仕留める。)」
そして、感覚が通常の速度に戻る。
ギギギン!
ナイフ全てを白楼剣の一振りで弾く。
同時に、楼観剣を横真一文字に払う!
シャッ!!
胴を薙ぐ一振りに、黒ずくめは両手で刀身を下方向に叩くと、そのまま妖夢の頭上に飛び上がった。
例えるなら刀身の上で、逆立ちをするような感覚で。
「!?」
胴を薙ぐ一振りは、軌道をそらされて地に突き刺さり、妖夢はその反動でバランスを崩し、驚愕により固まってしまった。
そこに、頭上の黒ずくめの回し蹴りが妖夢を襲い、少女の体を気の幹に叩き付ける。
「ぐはッ」
吹き飛んだ一瞬後に、投げナイフの4、5、6本目が元居た場所を通過していく。
起き上がるまでの一瞬の隙に黒ずくめ2人は逃げ去ってしまった。
少し遅れて半身が来る。
「くそ、逃げられた!」
悔しそうに地面に剣を突き立てる。
「そうだ、被害は?」
半身である霊体は、首を振るような仕草をする。
「そう、よかった・・・」
ぺたりと座り込み、空を見上げる。
「やっぱり、あの時の感覚だった・・・・そうか、「覚悟」が足りなかったんだ・・・あはは、あはははッ」
半人半霊なので半死にしかならないという事が「覚悟」を甘くしていた。
戦場では死人になれという。
どんな時も生半可な覚悟で戦いはしてはいけないという事だ。
生半可な覚悟では、集中力も欠如してしまう。
やっとそれに気がついたのだ。
庭に笑い声が響いた。
空を飛ぶ2つの黒い影
「最後のは危なかったですよ、咲夜さん!」
と黒ずくめの片方が愚痴を言う。
「んー、初弾が弾けれたから、大丈夫かなって・・・」
実は、妖夢が帰った後、咲夜は時間を止めて先回りし、幽々子に相談したのだ。
それならば、と幽々子は乗ってくれた訳だ。
「それにしても、ナイフの作戦といい、飛び越えるのといい凄いわね・・・」
「あははは、ナイフは周囲の気の流れを把握してればできます。
飛び越えるのは、発勁の応用です。」
「そ、そうなの・・・あの娘、どう思う?」
「将来が楽しみですね。いつか正式にお手合わせ願いたいです。」
「よーむー」
起きていきなり呼ぶ声がする。
「なんですか、幽々子様」
と、主の前に割烹着姿で現れる。
ちなみに、今は洗い物をしている最中だったりする。
「ジーーーーー」
いきなり顔をまじまじと見られる。
「な、なんですか?」
ぽむっと両手を合わせると
「うん、おはよう、妖夢」
とにっこりと笑った。
妖夢も笑顔で返す
「おはようございます、幽々子様」
1人は隻腕の老人。
1人は幼い少女。
「最初に行動の先を見ることが出来るように。」
「はい」
「そうすれば、刹那に考えを巡らす事ができる。」
「はい」
「次に八方に眼を置く事。」
「はい」
「それでやっと、心に眼を持てる。」
「はい」
「この4つを会得して、一ノ太刀に近づける。」
「はい・・・・あの、おじい・・・お師様、」
「どうした、妖夢?」
「足が痺れました」
「・・・・・・」
「ふぁ・・・」
庭を整備していて、休憩を取っていたのだが
どうやら寝てしまったみたいだ。
剣士としても、庭師としてもまだまだ修行中の身である。
未だに「刹那思考」が会得できない。
「はぁ・・・」
師であり、祖父である魂魄妖忌。
ある日、剣の修練の後に言われた言葉だった。
唯一、言葉のみで教えられた事だった。
先見とは、相手の行動を見て、その行動経過、結果を予測する技術。
刹那思考とは、瞬きするほどの一瞬の間に思考を巡らす技術。
八方眼とは、前方のみでなく、全周囲の存在を知覚する技術。
心眼とは、目視できない存在すらも、気配などで察知し、虚実を見抜く技術。
一ノ太刀とは、相手が行動を起こす瞬間に行動する技術。その為、回避不能、神速必殺の一撃となる。
例としては、相手が振りかぶろうとした場合である。
脳から腕に命令が届き、腕がその命令を実行するその瞬間に一撃を入れるのである。
この為に相手は、攻撃が来ると解っても、腕は振りかぶる命令を実行し始めているので体は他の行動ができない。
この絶対の隙を突いた一撃必殺の攻撃の事を一ノ太刀と言う。
先見は習得できた・・・とはいっても集中した状態で大体の予測ができる程度だ。
「そうだ!」
彼女なら、あの時の感覚をもう一度・・・
そして、紅魔館にて
「却下。」
「へ?」
「私は忙しいの。貴女の相手をしている暇は無いわ。」
と当たり前のように断られた。
紅魔館、メイド長・十六夜咲夜
妖夢を倒した人間の1人だ。
彼女に稽古をつけて貰えれば、と思い館まで来たのだがあっさりと断られてしまった。
「確かに実戦なら学ぶ事も多いと思うけど、そういう事は自分の師に教えを請うのが一番なはずよ?」
「お師様は、おじい様は現在行方不明なんです・・・」
「・・・・それは、貴女が一人でも十分だと判断したからじゃないかしら?」
「・・・・分かりました。帰ります。」
「そう・・・」
ふわりと浮かび、そのまま飛び去ってゆく。
「自身が気づいてないだけって可能性もあるのにね・・・さて、」
「ふ~、御馳走様でした。」
白玉楼に戻り、幽々子と食事を済ませた。
「妖夢~お布団敷いといて~」
と、幽々子は湯浴みに行ってしまった。
「よいしょっと・・・」
手早く用意を済ますと道場に向う。鍛錬の為に。
「447、448、449、450、」
ただ、素振りをする。
基本を忠実にこなす。
「471、472、473、」
無心に振っていると、名前を呼ぶ声がする。
「よーむー、よーむー」
「・・・ふぅ、なんですか?幽々子様」
と、汗を拭きながら道場から出る。
「もう、お布団敷いといてって言ったじゃない」
「あの、敷いておきましたが?」
「妖夢、貴女の布団が無いじゃない」
・・・月に1、2度あるのだ。
一緒に寝たいと言い出す日が。
わがままというか何と言うか・・・・
しかも、幽々子一人で寝てるときは何も無いのだが、
2人で寝ると、朝起きた時に何故か妖夢にくっついて寝ているのである。
以前起床した時なんかはひどい状態で、寝間着もはだけた状態で妖夢を抱きかかえて寝ていたのである。
その時の妖夢の狼狽する様を見た幽々子に1週間程笑い話にされた。
「わかりました、さ、湯冷めしない内に部屋に行きましょう。」
「妖夢は?」
「私は汗を流してきますので」
「まったく、誰の為だと思ってるのかしら・・・」
湯浴みにいった妖夢を待ちながらそう呟いた。
普通に接しているだけでは、解らないが
幽々子には、何か行き詰ったり、悩んだりしている妖夢がすぐにわかる。
そんな妖夢は見たくない。
特に酷い状態の時に、幽々子は妖夢にわがままを言ったりして、その悩み事を考えさせないようにしている。
「まぁ、今日は面白い事になりそうね・・・」
そして、主と従者は同じ部屋で眠りに着いた。
幽々子は眠ったようだが、妖夢はまだ起きていた。
眼は閉じているが意識ははっきりしていた。
「(何となく解る。あの時・・・春を集めていた時の、あの戦いのような感覚・・・)」
先ほどまで忘れていた悩みがまた沸いてくる。
ギシッと音が鳴った。
廊下の方だ。
まさかとは思うが、賊かもしれない。
幽々子を起こさないように起き上がると、楼観剣と白楼剣を掴むと音を立てないようにして廊下に出た。
「!!」
黒ずくめの2人組みである。
どうやら向こうもこちらに気がついたらしく、逃げに入っていた。
「逃がすか!」
庭の方に出た。
何度か剣閃による霊弾を放つが、簡単に避けられてしまう。
「(中々の実力とみた・・・)」
そのまま数分追いかけていると、急に2人が止まる。
「・・・・・」
「・・・・・」
何やら頷くと、一人がこちらに向かって突っ込んでくる。
かなりのスピードだ。
「(来るのか!?)」
楼観剣の間合いまで後少し・・・
「(集中集中・・・斬撃を掻い潜って懐に潜り込む気か?・・・)」
先見で先の先を取ろうとする。
しかし、間合い直前で黒ずくめは速度を落す事無く真横に飛んだ。
「!(まさか!?)」
視界に入ってきたのは、真正面に迫っている3本のナイフだった。
どうやら正面から突っ込んできたのは投げナイフを隠す為だったようだ。
しかし、そんな芸当が賊ごときにできるのだろうか?
飛び退るタイミングが早ければ、ナイフとの挟撃は奇襲としての意味を無くすし、遅ければ自滅してしまう。
しかし、今はそんな事に構っていられない。
「くっ(集中集中集中集中集中集中!)」
死を覚悟する。
集中力が限界を超える。
全てが遅く感じる。
飛んでくる3本のナイフの速度も、真横に飛んで、さらにに飛び掛ろうとする黒ずくめの行動も、自身の動きすらも。
ただ違うのは、思考の速度。
遅くなる事無く、通常通り、否、通常よりもさらに早い速度で思考できる。
「(目前のナイフは袈裟懸けにそろっている。これは白楼剣で十分弾く事が可能だ。)」
「(左に飛んだ黒ずくめには、楼観剣で胴をなぎ払う。最速で振り抜けば間に合う。)」
「(切り伏せたら、一気に距離を詰めてもう1人も仕留める。)」
そして、感覚が通常の速度に戻る。
ギギギン!
ナイフ全てを白楼剣の一振りで弾く。
同時に、楼観剣を横真一文字に払う!
シャッ!!
胴を薙ぐ一振りに、黒ずくめは両手で刀身を下方向に叩くと、そのまま妖夢の頭上に飛び上がった。
例えるなら刀身の上で、逆立ちをするような感覚で。
「!?」
胴を薙ぐ一振りは、軌道をそらされて地に突き刺さり、妖夢はその反動でバランスを崩し、驚愕により固まってしまった。
そこに、頭上の黒ずくめの回し蹴りが妖夢を襲い、少女の体を気の幹に叩き付ける。
「ぐはッ」
吹き飛んだ一瞬後に、投げナイフの4、5、6本目が元居た場所を通過していく。
起き上がるまでの一瞬の隙に黒ずくめ2人は逃げ去ってしまった。
少し遅れて半身が来る。
「くそ、逃げられた!」
悔しそうに地面に剣を突き立てる。
「そうだ、被害は?」
半身である霊体は、首を振るような仕草をする。
「そう、よかった・・・」
ぺたりと座り込み、空を見上げる。
「やっぱり、あの時の感覚だった・・・・そうか、「覚悟」が足りなかったんだ・・・あはは、あはははッ」
半人半霊なので半死にしかならないという事が「覚悟」を甘くしていた。
戦場では死人になれという。
どんな時も生半可な覚悟で戦いはしてはいけないという事だ。
生半可な覚悟では、集中力も欠如してしまう。
やっとそれに気がついたのだ。
庭に笑い声が響いた。
空を飛ぶ2つの黒い影
「最後のは危なかったですよ、咲夜さん!」
と黒ずくめの片方が愚痴を言う。
「んー、初弾が弾けれたから、大丈夫かなって・・・」
実は、妖夢が帰った後、咲夜は時間を止めて先回りし、幽々子に相談したのだ。
それならば、と幽々子は乗ってくれた訳だ。
「それにしても、ナイフの作戦といい、飛び越えるのといい凄いわね・・・」
「あははは、ナイフは周囲の気の流れを把握してればできます。
飛び越えるのは、発勁の応用です。」
「そ、そうなの・・・あの娘、どう思う?」
「将来が楽しみですね。いつか正式にお手合わせ願いたいです。」
「よーむー」
起きていきなり呼ぶ声がする。
「なんですか、幽々子様」
と、主の前に割烹着姿で現れる。
ちなみに、今は洗い物をしている最中だったりする。
「ジーーーーー」
いきなり顔をまじまじと見られる。
「な、なんですか?」
ぽむっと両手を合わせると
「うん、おはよう、妖夢」
とにっこりと笑った。
妖夢も笑顔で返す
「おはようございます、幽々子様」
もはやネタキャラ(笑)な美鈴も、確かに本来は強い。
なにせ、Hard以上だとスペカではボム必須なんですよね自分(滅)。