二次設定やオリジナルの設定は極力排除したつもりです。
初投稿の作品ですのでどうか暖かい目で見守りつつアドバイスを頂ければ光栄です。
では下から本編が始まります。
素人が書いた駄文なんか読めるかー!!という方はお戻りください。
ではでは…
ある男の死と何も変わらぬ日常
外の世界
どこかの町の寂れたとおりで…
二十代とみられる男がいた。
男は冬の寒空の中、人通りの少ない通りをただ当てもなく歩いていた。男には家庭も無く、勤め先も先ほど解雇されてしまったのだ。今から家に帰ったところで迎えてくれる人も居らず、明日からの生活にも特に予定も無いわけで、帰る気も沸かないのであった。
夕暮れ時から夜へと移り変わり、風も吹き始め少々寒くなってきていた。
「畜生…何でこんなに寒いんだ…酒でも飲んで帰るか」男はそう呟くと近くの居酒屋へと向かっていった。
------
…そこから少し離れた場所で
八雲紫は「やっぱり外の世界は幻想郷とは違うはね。藍も待っていることだし、そろそろ戻ろうかしら」というと、スキマを開き幻想郷へと帰っていった。スキマを開きっぱなしにして…
ただ後には北風が一際強く吹き始めるだけだった。
------
「お客さん、ちょっと呑みすぎじゃないですか?うちもそろそろ店を閉めたいんですけど…」
「おお、もうそんな時間か、すまねえな。」そういうと男は金を払うと店を立ち去った。
ガラガラ
「うぃいひっく。少し飲み過ぎちまったな…」
男はふらふらと千鳥足で路地裏を歩いていった。
ふと、男の目にとまるものがあった。
「何だありゃ?リボン?なんであんなものが浮いてんだ?」
それはリボンだった。その不思議なものに気づいた男からは酔いも失せていた。
「どうしてこんなものが…こんなところに…」と男が手を伸ばし、それに触れた。すると、すっとスキマが開き、男の体は中へと吸い込まれ
「うわっ!」と男は一声上げると開いたスキマへと落ちていった。
その様子を見るものは誰もいなかった。
------
幻想郷、マヨヒガにて、「紫様夕食の仕度が出来ましたよ」という藍の声が聞こえてきた。紫はふと思い出したように「あら、スキマを閉め忘れていたようね。ちゃんと閉めておかなきゃ誰かが幻想郷に迷い込んでしまうわね。」と言うとスキマを閉めいつも通りの胡散臭い笑みを浮かべつつ、藍が準備してくれた夕食を食べに向かっていった。
------
「え?」男は見たことも無い場所に驚きを隠せなかった。
「何なんだよ、それにここは一体…どこだ?」
「携帯は?しまったかばんの中だ…かばんはどこかで落っことしたみたいだし
困ったな。」
急な変化に驚きも隠せないようだが、静かで幻想的にも思える魔法の森の中は男にとっては期待半分、興味半分といったところなのだろうか。
「確か変なリボンがあって、それに触ったら此処に居た。と、訳が分からないな。にしても不気味なとこだな。さっさと人がいるところに行って誰かに助けてもらわないと…」男は森の中を歩き始めた。
森の中は薄暗く今がいつ頃なのか、どこが出口かも分からず、男はただ無駄に体力だけを消耗していき、次第に苛立ちや恐怖が男の心に現れ始めた。
「何で俺がこんな目にあわなきゃなんねーんだっつーの…」と悪態をつき、木を蹴りつける。だが音はむなしく森の中へと消えていくだけだった。
「夜中に森の中を一人で歩くお馬鹿な人間みつけちゃった♪鳥目にしちゃおっと」
「ミスチー、お腹減ったから後であれ食べていい?」
「別にいいよ♪興味ないし♪」
「ねえ、ルーミアちょっと位我慢しなよ」
「リグル〜虫食べていい?」
「それはダメ」
ラララ〜♪
「歌?誰がこんな森の中で歌っているんだ?人でもいるのか?」
ラララ〜♪
「あれ?おかしい、目が見えないな、痛ッ!?噛まれた?!ウワァ!」男は急な出来事に恐怖し、我武者羅に逃げ出した。
「ねえ、リグル〜お腹減ったよ〜久しぶりのご飯にも逃げられちゃったし…」
「急に噛み付かれたら誰だって逃げるでしょ普通は…まだ遠くへは行ってないしミスチーの歌で目は見えないんだからそこら辺いるだろうから探せば見つかるんじゃない?」
「そーなのかー」
ハアハア…
「さっきから…この森はおかしすぎる…クソ!」ドサ、男は近くの木の根元に腰を下ろした。
「ふう、少し休もう」
男はしばらくして寝息を立て始めた。
しばらくして、「ねえ、ルーミア見つけたよ、にしてもこんなところで眠れるなんて人間にしては度胸あるよね…って食べ始めようとしてるし!」
「あなたは食べられる人類?」ゴリ、ガリ…
「ギャアアァァァァァ!!!!」男はとっさに腕をふるい、噛み付いてきた何かを押し倒すと必死になって走り出した。
「うわ!」ドス、ルーミアは男に突き飛ばされてしまった。
「いたたた…」
「ウワアァァァァァァ!!誰か助けてくれえぇぇぇ!!!」
男は恐怖のあまり何も考えることなど出来なくなっていた。その為、道の先が急な崖になっていることにも気付かず走り続け…
「アッ!アアアアァァァァァァァァ!!!」
断末魔の叫びを残し…落ちた。
------
………
……
…
崖下にて二人の妖怪が男の死体を眺めていた。
「ねえルーミアこれさっき食べようとしていたやつじゃない?死んでいるけど…」
「そうみたい。食べてもいいかな?」
「おなか壊しても知らないよ?」
「妖怪だから大丈夫!」
「好きにしたら?」
「じゃあいっただきまーす!」
………
……
…
しばらくして二人の妖怪は食事も終わったのかすでに姿は無く食べ残しが散乱していた。
そこへ野犬が集まってきた。食べ残しでも漁るのだろうか死体の周りでしばしにおいを嗅いだ後、残骸を咥えてどこかへいってしまった。
後には男の衣類の切れ端や肉片や骨のかけらしか残っていなかった。
散歩の途中、その場所に通りすがった。森近霖之助は「可哀想に妖怪にでも襲われたのだろうな」と呟くと死体を埋め、軽く手を合わせ冥福を祈ると遺品と思われる腕時計を拾うと「外の世界の時計か、貰っておくとしよう。」と呟き自宅へと戻っていった。
そしてあとには何も無くなった。
今日も魔法の森はいつも通りの変わらず、平和であった。
------
外の世界にて
「お隣の○○さん、一ヶ月前から行方不明だそうよ」
「なんでもリストラされたショックで自殺したとかいう噂を聞いたわ」
………
……
…
一年後、男の家には別な家族が引っ越してきており、男のことを覚えている者も居なくなっていた。
何も変わらぬ日常がそこにはあった。
End.
初投稿の作品ですのでどうか暖かい目で見守りつつアドバイスを頂ければ光栄です。
では下から本編が始まります。
素人が書いた駄文なんか読めるかー!!という方はお戻りください。
ではでは…
ある男の死と何も変わらぬ日常
外の世界
どこかの町の寂れたとおりで…
二十代とみられる男がいた。
男は冬の寒空の中、人通りの少ない通りをただ当てもなく歩いていた。男には家庭も無く、勤め先も先ほど解雇されてしまったのだ。今から家に帰ったところで迎えてくれる人も居らず、明日からの生活にも特に予定も無いわけで、帰る気も沸かないのであった。
夕暮れ時から夜へと移り変わり、風も吹き始め少々寒くなってきていた。
「畜生…何でこんなに寒いんだ…酒でも飲んで帰るか」男はそう呟くと近くの居酒屋へと向かっていった。
------
…そこから少し離れた場所で
八雲紫は「やっぱり外の世界は幻想郷とは違うはね。藍も待っていることだし、そろそろ戻ろうかしら」というと、スキマを開き幻想郷へと帰っていった。スキマを開きっぱなしにして…
ただ後には北風が一際強く吹き始めるだけだった。
------
「お客さん、ちょっと呑みすぎじゃないですか?うちもそろそろ店を閉めたいんですけど…」
「おお、もうそんな時間か、すまねえな。」そういうと男は金を払うと店を立ち去った。
ガラガラ
「うぃいひっく。少し飲み過ぎちまったな…」
男はふらふらと千鳥足で路地裏を歩いていった。
ふと、男の目にとまるものがあった。
「何だありゃ?リボン?なんであんなものが浮いてんだ?」
それはリボンだった。その不思議なものに気づいた男からは酔いも失せていた。
「どうしてこんなものが…こんなところに…」と男が手を伸ばし、それに触れた。すると、すっとスキマが開き、男の体は中へと吸い込まれ
「うわっ!」と男は一声上げると開いたスキマへと落ちていった。
その様子を見るものは誰もいなかった。
------
幻想郷、マヨヒガにて、「紫様夕食の仕度が出来ましたよ」という藍の声が聞こえてきた。紫はふと思い出したように「あら、スキマを閉め忘れていたようね。ちゃんと閉めておかなきゃ誰かが幻想郷に迷い込んでしまうわね。」と言うとスキマを閉めいつも通りの胡散臭い笑みを浮かべつつ、藍が準備してくれた夕食を食べに向かっていった。
------
「え?」男は見たことも無い場所に驚きを隠せなかった。
「何なんだよ、それにここは一体…どこだ?」
「携帯は?しまったかばんの中だ…かばんはどこかで落っことしたみたいだし
困ったな。」
急な変化に驚きも隠せないようだが、静かで幻想的にも思える魔法の森の中は男にとっては期待半分、興味半分といったところなのだろうか。
「確か変なリボンがあって、それに触ったら此処に居た。と、訳が分からないな。にしても不気味なとこだな。さっさと人がいるところに行って誰かに助けてもらわないと…」男は森の中を歩き始めた。
森の中は薄暗く今がいつ頃なのか、どこが出口かも分からず、男はただ無駄に体力だけを消耗していき、次第に苛立ちや恐怖が男の心に現れ始めた。
「何で俺がこんな目にあわなきゃなんねーんだっつーの…」と悪態をつき、木を蹴りつける。だが音はむなしく森の中へと消えていくだけだった。
「夜中に森の中を一人で歩くお馬鹿な人間みつけちゃった♪鳥目にしちゃおっと」
「ミスチー、お腹減ったから後であれ食べていい?」
「別にいいよ♪興味ないし♪」
「ねえ、ルーミアちょっと位我慢しなよ」
「リグル〜虫食べていい?」
「それはダメ」
ラララ〜♪
「歌?誰がこんな森の中で歌っているんだ?人でもいるのか?」
ラララ〜♪
「あれ?おかしい、目が見えないな、痛ッ!?噛まれた?!ウワァ!」男は急な出来事に恐怖し、我武者羅に逃げ出した。
「ねえ、リグル〜お腹減ったよ〜久しぶりのご飯にも逃げられちゃったし…」
「急に噛み付かれたら誰だって逃げるでしょ普通は…まだ遠くへは行ってないしミスチーの歌で目は見えないんだからそこら辺いるだろうから探せば見つかるんじゃない?」
「そーなのかー」
ハアハア…
「さっきから…この森はおかしすぎる…クソ!」ドサ、男は近くの木の根元に腰を下ろした。
「ふう、少し休もう」
男はしばらくして寝息を立て始めた。
しばらくして、「ねえ、ルーミア見つけたよ、にしてもこんなところで眠れるなんて人間にしては度胸あるよね…って食べ始めようとしてるし!」
「あなたは食べられる人類?」ゴリ、ガリ…
「ギャアアァァァァァ!!!!」男はとっさに腕をふるい、噛み付いてきた何かを押し倒すと必死になって走り出した。
「うわ!」ドス、ルーミアは男に突き飛ばされてしまった。
「いたたた…」
「ウワアァァァァァァ!!誰か助けてくれえぇぇぇ!!!」
男は恐怖のあまり何も考えることなど出来なくなっていた。その為、道の先が急な崖になっていることにも気付かず走り続け…
「アッ!アアアアァァァァァァァァ!!!」
断末魔の叫びを残し…落ちた。
------
………
……
…
崖下にて二人の妖怪が男の死体を眺めていた。
「ねえルーミアこれさっき食べようとしていたやつじゃない?死んでいるけど…」
「そうみたい。食べてもいいかな?」
「おなか壊しても知らないよ?」
「妖怪だから大丈夫!」
「好きにしたら?」
「じゃあいっただきまーす!」
………
……
…
しばらくして二人の妖怪は食事も終わったのかすでに姿は無く食べ残しが散乱していた。
そこへ野犬が集まってきた。食べ残しでも漁るのだろうか死体の周りでしばしにおいを嗅いだ後、残骸を咥えてどこかへいってしまった。
後には男の衣類の切れ端や肉片や骨のかけらしか残っていなかった。
散歩の途中、その場所に通りすがった。森近霖之助は「可哀想に妖怪にでも襲われたのだろうな」と呟くと死体を埋め、軽く手を合わせ冥福を祈ると遺品と思われる腕時計を拾うと「外の世界の時計か、貰っておくとしよう。」と呟き自宅へと戻っていった。
そしてあとには何も無くなった。
今日も魔法の森はいつも通りの変わらず、平和であった。
------
外の世界にて
「お隣の○○さん、一ヶ月前から行方不明だそうよ」
「なんでもリストラされたショックで自殺したとかいう噂を聞いたわ」
………
……
…
一年後、男の家には別な家族が引っ越してきており、男のことを覚えている者も居なくなっていた。
何も変わらぬ日常がそこにはあった。
End.
欲を言えばもう少し長さが欲しいかなと思います。
起承転結のうち承と転が弱い気が。文章自体には
不満はないので、次作に期待。
「目が見えないな」と言うセリフがありましたが、これはミスティアが歌って鳥目にしていることは容易に想像できるのでもうちょっと縮めるか、作者視点の説明のほうがしっくり来るかと。
他にも同じように登場人物の言葉による状況説明を作者が言い換えたほうがいいかな、と思う場面がいくつかありました。
初投稿で色々不慣れなところもあると思いますが応援しています。
あと紫様、開けたらすぐに閉めて下さい(汗)
次回の投稿がいつになるかわ分かりませんがもう少し長めにし、読みやすさや緊張感などの演出を心掛けてみたいと思います。
次回の投稿がいつになるかわ分かりませんがもう少し長めにし、読みやすさや緊張感などの演出を心掛けてみたいと思います。
>素人が書いた駄文なんか読めるかー!!という方はお戻りください。
逆にした方がいいです
コメントらん・・・何これ?
すみませんm(_ _)m
指摘された点は次回から直したいと思います。
ガシ、ボカ、スィーツ(笑)
まあネタがかぶるのは創想話ではよくあることだし
これから気をつければいいよ
まあ次から頑張ればいいだろう