Coolier - 新生・東方創想話

香霖堂最強伝説

2008/01/20 11:38:57
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霖之助にとってその日はいつもと変わりない一日だった。
客も滅多に訪れない静かな店内で、紅茶など飲みながら外の書物を読み、外の世界に思いを馳せる。
至福の一時だ。
今霖之助が読んでいる本のタイトルは「萌えよ!戦車学校」だった。

「ふむ。外の世界では随分科学が発達しているんだなあ」

「萌えよ!戦車学校」は外の世界の近代兵器について詳細に解説した学術書で、
漫画的なキャラクターに会話形式で兵器についての説明をさせており、知識の無いものが読んでも
大変わかりやすい構成となっている。キャラクターがみんな特徴的な服装をした少女なのは気になるが、
非常にためになる本なので、読み終わったら魔理沙に貸してやろうと霖之助は思った。
その時、外から何かが近づく音が聞こえた。

「先生、急患です!」

突然玄関ドアが弾けたと思ったら、チルノを抱えた大妖精が霖之助の前に飛び込んできて、
止まりきれず棚に突っ込み棚が倒れドミノ的に店にある「全部の」棚が倒れ、もちろん棚に置いてた
壷とか置物とかは全部割れた。
霖之助はもう何も考えないことにした。
大妖精はふらふらと起き上がると、抱えていたチルノをレジに置いた。
条件反射で霖之助はレジに値段を打ち込んでしまった。「9円」

「いらっしゃい。僕は先生じゃないよ」
「間違えました。店主さん、突然押しかけてすみません。チルノちゃんの様子がおかしいんです。
今日はお医者さんがお休みの日なので…」
「診断してくれって事かい?」

店を壊されたとはいえ放っておくわけにもいかないので、霖之助は適当に見てあげる事にした。
妖精は大して重い病気にはかからない。素人の自分が見ても大丈夫だろうという考えだ。
とりあえずいつまでもレジの上に置いてるのも良くないので、奥の部屋の布団に寝かせた。

「やあチルノ。調子はどうだい?」
「さいあく…」
「返事はできるみたいだね。動けるかい?」

チルノはぐったりとしており、大妖精が心配そうに見守る。
霖之助はストーブをつけ、チルノに温度計をくわえさせた。

「どうせただの風邪だろうと思うが、一応診断しておこう。今からいくつか質問するから、
答えてくれ」
「うん…」
「大ちゃんの事は好きかい?」
「何を質問してるんですか!もう!」
「微妙…」
「チルノちゃん!?」
「1+1は?」
「1/2+3√2…」
「太郎君が200円分のお菓子を買うために1000円札を支払いました。お釣りはいくらでしょう?」
「現在の価値にして、約5億…」
「強靭!無敵!!」
「あたい最強!!!…」
「アイシクルフォール」
「-easy-…」

霖之助はメガネをくいと動かした。

「完全なる馬鹿だ」
「今の質問何の意味があったんですか?」

大妖精のツッコミが入るが、無視する。
ちょうどその時、体温計の電子音が鳴った。37度。

「まあ大丈夫だろう、ただの風邪だ。安静にしておけば治るよ」
「良かった…」

大妖精がほっと胸をなでおろす。

「すみません、迷惑かけて…」
「いや、気にしなくていいさ。後は治るまで僕が見ておくから、先に帰りなさい」

そうして大妖精が帰ってしばらくした後、チルノの容態は急変した。


2

「駄目だったら駄目だ。チルノを君に会わせるわけにはいかない」
「どうしてですか!一晩寝たら治るって言ったじゃないですか!」

ストーブで暖めたせいでチルノが溶けてしまったのである。
妖精は死んでも復活するらしいが、溶けた場合はどうなのか、霖之助にもよくわからなかった。
現在、布団から絞り出したチルノ水をペットボトルに入れて冷凍中だ。
凍ったら再生するかもしれない。ちょっと小さくなるかもしれないが。
そんなわけで、そんな姿のチルノを大妖精に見せるわけには、当然いかなかった。

「とにかく、ひと目見せてください!そしたら諦めて帰ります!」
「風邪っていうのはうつるんだよ。妖精の風邪は特にうつりやすい。多分。それに何も、
今日会わなくちゃいけないってわけでもないじゃないか」
「会わなきゃいけないんです!通してください!」
「しつこいな。残念だが今日は休日なんだ、チルノなら風邪が治ったら帰すから、また今度来なさい」

霖之助に不信感を抱いた大妖精は、紅魔館の門番、紅美鈴にこの事を相談した。
チルノはよく紅魔館に入り込もうとするので、美鈴とは顔馴染みである。

「チルノちゃんは、今どうしてるんでしょうか…」

大妖精はチルノが心配で、今にも泣きそうだった。

「風邪くらいで会えないなんて、おかしいです。他に理由があるに決まってます。」
「…」
「まさか変な事、されてませんよね」
「大ちゃん…」
「美鈴さん、お願いです。チルノちゃんの様子見てきてください。私じゃ追い返されちゃいますから」
「わかった。チルノは私が必ず取り返してくるから、まかせといて」

そうして、美鈴は今香霖堂の前にやって来ていた。

(あの店主さんがまさか誘拐なんてするはずが無い…)

美鈴は香霖堂に何度か来た事があるため、霖之助のことは知っている。
いかにも胡散臭くて変人と言った感じだが、とても子供を誘拐するような人間には見えなかった。
真実を確かめるため、美鈴は決心し、玄関をノックして中に入った。
やたら物が散らばってぐちゃぐちゃな店内の奥に、いつもと同じ顔で迎える店主がいた。

「いらっしゃい。おや、紅魔館の門番さんだね。今日もレミリアさんの使いで?」

霖之助はあくまでいつもと同じペースを崩さない。

「今日は大妖精のお使いです」

霖之助が驚いたように目を見開いた。

「いや…その、参ったな…チルノの事か。君が出てくるとは思わなかった」
「大妖精からチルノに会わせてもらえないと聞いて、代わりに来ました。チルノは何か重い病気
なんですか?」
「別に大した事ないよ。風邪で寝てるだけさ。だがうつる病気だからあんまり近づかないほうがいい」
「かまいません。見せてください」

霖之助が黙る。
美鈴は霖之助が何かを隠していると直感していた。さらに問い詰める。

「ただの風邪なら見せられるでしょう?見られちゃまずいものでも?」
「うーん、まあ、非常にまずい」
「はっきり言ってください。でなければ、無理にでも見せてもらうことになります」

霖之助は身の危険を感じ、全てを正直に告白する事を決心した。
誤解が解ければ、許してもらえるかもしれない。

「チルノには可哀想なことをした…」
「!?」
「誤解しないでほしい。確かに僕も悪かったが、今回の事はしかたが無かったと思う」

霖之助は窓の方を向いて遠い目で語り始めた。

「最初は彼女を(ストーブで)暖めてあげてただけだったんだ。
でもただ見ているだけなのはつらくて、僕は彼女に(風邪)薬を与えた。
薬のおかげか(人間用)、彼女の病気はそれから急に悪化したんだ。
彼女はどんどん苦しがってね…突然僕のもの(コーラとアンパン)を欲しがってきた。
僕は彼女の欲しがるままに(コーラ2本、アンパン3個)それを与えたけど、それで彼女の病気が
治るはずがない。」

美鈴は何を言っているのか理解できなかった。

「そのうち彼女は体中から液体を流しだした(溶けてる)。本当に体中(まんべんなく)あちこちから
だよ。びっくりしたね、相当ヤバイ状態だった。僕も(驚いて)興奮して
(医者に手紙を)出したり(医者に電話を)かけたり色々やったんだけど、彼女はおさまらなかった。
このあたりになると、流石に一時の気分で(風邪)薬をあたえたことを後悔したよ。
後は、僕に出来るのは(ストーブで)暖めることだけだった。僕は布団が汗や他の液体(水)で
(絞れるくらい)ぐしょぐしょに濡れるまで暖めてやった。だが気がついた時には彼女はもう…」

美鈴は、今の会話の意味がわかるにつれて、今までに感じたことのない激しい怒りがこみ上げてきた。

「最後にようやく気づいたよ…僕が(ストーブで)暖めたせいで彼女は壊れてしまったんだって
その時、自分がどれだけ愚かだったか初めて気づいた。はは、言ってみれば結局僕が悪いんだよな…」
「それで…」

怒りをぐっと抑えて、なんとかしゃべる。

「それで…チルノはどうしたんですか」
「ああ、ここからは見るの辛いと思うけど…仕方ないな」

霖之助は話しながらレジの奥へ向かった。

「だから僕は彼女を蘇らせようとしてある処置を施したんだ。いいかい、見て驚くなよ」

霖之助はレジの後ろの冷蔵庫を開けた。そして一本のペットボトルを取り出す。

「これがチルノだ」

ただの透明な水。
美鈴にはそうとしか見えなかった。
だがこれはチルノなのだ。
一体どんな仕打ちをすればこんな液体になってしまうのかわからないが、確かにこれはチルノなのだ。

悲しさと怒りと憎しみが同時にわき上がって来た。それと同時に恐れも。
初めて異常者と対峙する時の感覚。理解できないものへの恐怖。

(許せない……ッ!!)

チルノは殺されていた。
この普段は善良ぶっている卑劣な男に、自分の想像を絶する方法でさんざん嬲られた末殺されたのだ。
出来るはずが無いのに、昨日チルノを救えなかった自分に腹がたった。
自分が昨晩、咲夜さんとキャッキャウフフしている間もチルノは悲鳴を上げ続けていたのだろう。
咲夜さんに「MOTTO!MOTTO!」とか言ってふざけていた昨日の自分を殴りつけてやりたい。
自分に今出来る事は一つだけだった。
目の前の男は、この異常者は、私が倒さなくてはならない。

「いや、悪かったとは思ってるよ…でも妖精は再生するし、しばらくしたらまた元気になるさ。
だから大妖精にはあまり心配しないように…あれ?」

怒りを両足にこめる。
そして美鈴は、全力の蹴りを放った。

「貴様あああああ!!!」
「うわああああ!!」

美鈴の跳び蹴りは、霖之助を掠めて店の柱をぶち折り、そのまま貫いて壁に大穴を空けた。

(私の蹴りがかわされた!?)
「おおお、落ち着くんだ。お茶でも飲んで落ち着いてください。そして店を壊さないで」
「これが落ち着いていられるかあっ!!」

第二の回し蹴りを放つ。これを避けられる人間はいない。
しかし日頃から妖怪を相手に商売をしている霖之助はその蹴りをぎりぎり避けた。

「しまった、チルノが!」

蹴りが持っていたペットボトルに命中してしまい、中に入っていたチルノがドバシャーと飛び散った。

「よくもあわれなチルノを殺したな」
「うるさい!殺したのは貴様だあっ!」

第三の蹴りを放つ。ところがまたしてもかわされ、美鈴の足はレジに置いてあったパソコンの
モニタに突き刺さった。

「くそっ!」

美鈴は足を抜こうとしたが、モニタから流れる電流のため感電して動けない。

「うぐぐ、ああああ!!」
「ああ、モニタまで…大丈夫かい?感電してるけど」
「で、でんきをとと、とめろ!」

だんだん電流が全身に効いてきた。髪がチリチリしてきている。
霖之助がモニタのスイッチを押したが、電流はとまらない。
何度も押す。反応なし。

「大変だ!電源スイッチが壊れている」

そう言うと、霖之助は外に走り出した。

「神社まで行って、紫に電気を止めるように頼んでくる!それまで待っててくれ」

霖之助は電源コードをぬけば電気が止まることを知らない。
そこで美鈴の意識は途切れた。


3

「香霖堂店主、紅魔館の門番を殺害。紅魔館への宣戦布告か!?」

号外にそんな見出しが載っているとも知らずに、霖之助は布団に寝かせた美鈴を前にして
途方に暮れていた。

「どうしようか」

華人小娘の華やかさは見る影もなくものの見事に真っ黒焦げである。
妖怪だからこんな事で死ぬはずないのだが、霖之助は目の前のケシ墨を見つめているうちに
だんだん不安になってきた。

(このまま埋めてしまおうかな)

しかし美鈴が香霖堂へきた事は当然上司である咲夜に伝わっているだろうし、大妖精もいる。
チルノのように無理やり隠し通すことはできない。埋めるのは論外だ。
美鈴が帰ってこないとなれば紅魔館の強力な妖怪が仕返しに来るだろうが、この状態の美鈴を
返却するのはどうしても避けたかった。

「紅魔館の仲間が来る前になんとかしないと…」
「あら、もう来てるわよ」
「!?」

背後を振り返ると、そこには紅魔館の当主レミリアがいた。
まさか当主じきじきにやってくるとは、予想外である。

「や、やあ。いらっしゃい。今日は何の御用かな」
「あらあら中国ってば、思ってたより随分ひどい事になってるわね」
「…やっぱり報復にきたのかい?」
「そうかもしれないわね」

背筋に冷たいものが走った。
今回の相手は美鈴とはわけが違う。運命を操るという強力な能力を持った吸血鬼である。
レミリアが本気になれば、霖之助などほんの一瞬で美鈴の隣に並ぶことになるだろう。
霖之助は背後に後ずさった。

「違うんだ。話を聞いてくれたらわかる。僕はわざとこんな事をしたのでは…」
「ふふふ。冗談よ、そんなに身構えなくていいわ、今回の目的は別よ」
「?」
「あなた、私の僕になりなさい」

予期しない発言だった。

「なんだって?」
「中国を倒せるなら、うちで働けるだけの実力はあるって事よ。近々永遠亭と戦争するかも
しれないし、仲間を増やしておこうと思ってね。もちろん、拒否権は無いわ」

冗談ではない。戦闘能力など全く無い自分が勘違いで戦争なんぞに巻き込まれてはたまらない。
レミリアがにじみよる。霖之助はそれに合わせて後ろに下がったが、部屋の角にぶつかり、
逃げ場が無くなった。

「それにあなたまあまあ良い顔立ちをしてるじゃない。紅魔館は女ばかりだし、
男が一人いるとメイドの仕事にも精が出るかもしれないわ」
「断る。僕は道具屋だ。悪魔の僕になる気などないね」

断ったので、当然怒り出すだろうと霖之助は身構える。
だが、レミリアはにやりと不適に微笑んだだけだった。

「あらそう…残念ね」

レミリアは霖之助の体を押さえつけてのしかかった。
軽い体重のわりに異常な力があり、霖之助の体は全く動かなくなった。

「な、何するんだ?」
「貴方が嫌なら、無理にでも言う事を聞かせるだけよ。私が吸血鬼だってこと、忘れたの?」

霖之助は思い出した。
吸血鬼は血を吸った人間を思い通りに動かすことができる。
自分は半妖だが、レミリアに咬まれれば妖怪でも僕になるだろう。

「や、やめろ…!」

首筋にレミリアの唇が近づく。
霖之助は必死に抵抗したが、レミリアの小さい牙は霖之助の首の肉深く突き刺さった。




「おはようございます、レミリア様」

レミリアの最近の一日は、お気に入りの執事の挨拶で始まる。

「ふあ…おはよう霖之助」
「夕食の準備が出来ました」

燕尾服に蝶ネクタイといった執事姿の霖之助は、持ち前の端正な顔立ちと相まって
なかなか様になっている。
なにしろ、霖之助が執事になってもう一ヶ月が経過しようとしていた。

「もう、あなたがうちに来てしばらく経つわね」
「はい」
「最初の頼りなさが嘘のように消えたわ。今じゃ結構それっぽいわよ」
「ありがとうございます。メイド長のご指導の甲斐あって、日々精進しております。いまだに未熟で、
迷惑をかけている所もありますが…」
「咲夜ね…」

レミリアは紅茶をすすった。なかなかいい味だ。

「あの子、最近自分の役目を貴方に取られて悔しそうだけど、その割には貴方の事を
なかなか出来る奴だって褒めてたわよ。あの子が他人を褒めるなんてそうそう無いわ。
その調子で頑張って頂戴」
「恐れ入ります」

その時、レミリアは何気なく壁にかかった時計を見ると、何かがいつもと違う事に気がついた。
午後3時。いつも起きる時間よりだいぶ早い。

「何よこれ!まだ昼じゃない。私をこんな時間に起こすなんてどういうこと?」
「申し訳ございません。しかしどうしてもレミリア様に見てもらいたいものがあって、
無礼を承知で早めに起こさせていただきました」
「どうりで眠いと思った…そこまで言うなら私を起こすだけの価値があるものを
用意しているのでしょうね?」
「勿論でございます」

レミリアは着替えると部屋を出て、霖之助と共にホールへ向かった。
普段パーティーなどに使われるかなり広い空間だが、特にいつもと違うものは無かった。

「ここです」
「?何もないじゃない」
「今回見せるものは、道具屋としての私の加工技術の全てを駆使した、最高傑作です」

霖之助はレミリアの僕になる前の事を思い出していた。
香霖堂。外界の道具。単調な毎日。
確かにあの頃も悪くは無かった。

「へえ、それは期待できそうね?」
「お見せしましょう」

しかしレミリアは、主君に仕えるという幸せ、人の信頼の中で生きる喜びを自分に教えてくれた。
それだけではない。霖之助はレミリアに対して、主従関係以上の感情――愛情を抱いていた。
この思いは吸血によって作られたものなどではない。
そう信じた霖之助はその思いをレミリアに伝えるため、あるプレゼントを作っていた。

「受け取ってください」

霖之助は、勇気を出してポケットから黒い小さな箱を取り出した。
上下に開く形状といい、レミリアはその形には見覚えがあった。

「…まさか、それって」
「これが僕の、レミリア様への思いです」

レミリアは動揺した。今まで男を僕にしたことは無いので、このような告白を受けた事は
一度も無かったからだ。この箱を受け取る意味を考えた時、レミリアは自分がうっかり目の前の男に
ときめいてしまっていることに衝撃を受けた。

「だ…駄目よ。何を考えているの?」
「レミリア様への愛のみを」
「自分の身分を考えなさい!貴方は僕。こんなものを渡せる立場だと思っているの!?」

霖之助が悲しそうに俯く。

「ふん。全く、せっかく僕らしくなったと思ったら、とんだ見込み違いだったわね。やっぱり
貴方は駄目だわ。どうせなら他のを僕にすれば良かったかしら」
「…申し訳ございませんでした。出すぎた真似をしてしまいました」
「わかれば良いのよ。全く、使えないどころかけだものね。そうよ、けだものよ。
毎晩どんな気持ちで私を起こしに来てたのかしら。ああ、気持ち悪い。怖い。今度から
また咲夜に起こしてもらうわ。やっぱり男は駄目ね」
「…」

霖之助は見ていられないぐらいしゅんとしている。少し言い過ぎたかなとレミリアは後悔した。
だからと言って今回は霖之助が悪い。
まだ一ヶ月だ。ちょっといいかなと思って僕にしたのはいいが、まさかこんな積極的に来るとは
想像もしていなかった。
そもそも早すぎる。それでは早過ぎないならいいのかと言うとまた悩むところだ。
いや悩んではいけないのだ。レミリアの思考は混乱していた。

「…貸しなさい」
「え?」
「も…もらってあげるくらいならしてあげるわ。せっかく作ったんだものね」
「レミリア様…!」
「勘違いしないでよ。もったいないからもらうだけなんだから!」

霖之助が悲しそうなのが見ていられなくて、レミリアはついそれを受け取ってしまった。
顔が真っ赤なのが自分でもわかる。この状況をパチェに見られていたら思いっきり笑われることだろう
とレミリアは周りを見渡してから、箱を受け取った。

(ああ、主としての威厳が…カリスマが…)

そしてレミリアはおそるおそる箱を開けた。

「…なにこれ?」

中には宝石のついた銀色の輪っかではなく、丸いスイッチのようなものが入っていた。
ていうかこれスイッチだ。

「押してみてください」

レミリアはそれを押してみた。ぽちっとな。
霖之助が叫ぶ。

「紅魔館・チェィ―――ンジッッ!!!」

ホールの天井と壁がウィーガシャンと開いていって、あっという間に庭が見えるようになった。
そしてその庭の中心に穴が開いて、何かが回転しながらせり上がってくる。
それは人の背丈の5倍ほどの大きさの、巨大なレミリアの銅像だった。
像は「れみ・りあ・うー☆」のうちの「うー☆」のポーズをとっており、
太陽の光を眩く反射しながら、荘厳な印象を見るものに与えていた。

「ヒヒイロ金を一部使ったブロンズ像です。道具屋としての私の技術の集大成と言えるでしょう!」

草薙の剣を溶かしてコーティングした銅像は、あらゆる劣化現象から本体を守る。
おそらくはこの銅像は、数百万年たっても「うー☆」をし続けたまま残っていることだろう。
そして注目すべきはヒヒイロ金の能力の一つ、温度調節機能。
もちろん霖之助がこの利点を生かさないはずがない。
専用のリモコンによって、この巨大な銅像は紅魔館付近全体を暖めたり冷やしたり
湿気を吸い取ったりほこりを吸い込んだりマイナスイオンを放出したりできるのである。

「これだけではありません!僭越ながら、紅魔館全体にも加工を施させていただきました」

霖之助がリモコンの念心合体ボタンを押すと、紅魔館全体が動き出した。
大図書館が胴体になり、大時計が右腕、レミリアの部屋が左脚、と徐々に変形していく。
最後にレミリア像がジェット噴射で飛んできて胴体に突き刺さり、頭部が完成した。

「半妖建築決戦兵器、コーマー・カーンです。走る速度は天狗の3倍、レミリア像からの
レーザービームは魔理沙のマスタースパークのなんと100倍以上の威力を誇ります!」

霖之助が今度はリモコンの発射ボタンを押すと、レミリア像の口の中のメガ八卦路から
超極太のビームが発射され、たまたま向いていた方にあった天狗の山に命中した。
巨大な爆発が起こり、煙が収まると山の高さが半分くらいになっていた。

「ヒャッホォォゥ!!なんという威力!自分の才能が怖い!!」

霖之助はメガレミリアビームの恐るべき破壊力に恐怖した。
幻想郷のパワーバランスを容易く崩壊させる強力な力。
霖之助は自らがそれを生み出したという事実に慄然としながらも、レミリアへの恩に報いることが
出来た感動に打ち震えた。

「どうですかレミリア様!?」

霖之助が背後を振り返ると、レミリアはすでに灰になっていた。


4

レミリアが死んだ事で吸血鬼の呪縛がとけ、霖之助は香霖堂に帰ってきていた。
しかし香霖堂にはいつにも増して人が来ない。
どうやら霖之助についての噂が新聞を通して人里の人間や一般の妖怪にまで
広まってしまったらしい。
今では霖之助は新聞で「吸血鬼の呪縛から逃れた唯一の半妖」とか
「マッド古道具屋」とか「フラグクラッシャー」とか色々な異名をつけられ、最強の妖怪の一人に
数えられるようになっていた。ありとあらゆる悪事が霖之助のせいにされ、
なぜか輝夜が働かないことまで霖之助のせいになっている。

(まあ放っておけば静かになるだろう)

人の噂も75日。自分が目立つ行動を取らなければ、噂も自然と沈静化するはずだ。
霖之助はしばらくは引きこもるのが良策と考えた。
そして暇つぶしに読書でもしようと、本を取り上げた瞬間、鼻先を何かが掠めて飛んでいった。
鼻を触ると、血が出ている。切れているようだ。

「?」

何事かと店の入り口の方を見ると、見慣れた紅白の衣装に身を包んだ霊夢が立っていた。

「霊夢…!」

声を掛けるまでもなく、霊夢が臨戦態勢だった事は知れた。
霖之助は戦闘時の霊夢を見た事が無かったため、いつもとはまるで違う霊夢の雰囲気に
圧倒されていた。

「霖之助さん、久しぶりね」
「や、やあ」
「新聞読んだわ」

噂については全て知っているらしい。

「あれは誤解だよ霊夢」
「色々聞き込みもしたから、事件については正確に把握してるわ。」
「だからそれは当事者が勘違いしてるだけで」
「往生際が悪いわよ…」

霊夢は表情一つ変えずに腕を動かすと、見えない壁が霖之助を吹き飛ばし、無数の針が
服を壁につなぎとめた。
妖怪などとは違う、避ける、という考えすら浮かばない圧倒的な攻撃。

「里の人達に依頼されたわ。凶悪な妖怪が近くにいると不安だから、退治してくれって。
どのみち、それだけ派手に行動していれば他の妖怪に目をつけられる。だからそうなる前に、
私が霖之助さんを退治する」

霊夢の持つ札に光が集まっていく。
霖之助は今目の前の危険に恐怖するよりもむしろ、勘違いで自分の人生が終わりかけていることに
恐怖した。
だが動けないのでどうしようもない。
霖之助は覚悟を決め、ここまでか、と潔く目を閉じた。
様々な思い出が頭をよぎる。
霊夢に初めて陰陽玉を喰らったときのこと。魔理沙にマスタースパークを初めて撃たれた時のこと。
紫に石油と引き換えに倉庫の一角を根こそぎ持っていかれたこと。
幽々子に誘われたのでなんとなく花見に行ったら殺されかけたこと…

(ろくな人生じゃなかったな…)

だがいつまで経っても攻撃が来ないので霖之助はおそるおそる目を開けた。

霊夢は泣いていた。

「霊夢…?」
「ねえ、霖之助さん。正直に答えて。本当は、何もしてないんでしょ?」

霊夢が問いかける。

「私は、巫女だから…これが仕事だから。人間に必要以上に害を与える妖怪は退治しなくちゃならない。
でも、霖之助さんがそんな事するわけないわ。私、最初は信じてた」

霊夢は震えていた。

「でも調べれば調べるほど霖之助さんが犯人としか考えられなくて…信じたいのに
信じられなくて」
「霊夢…」

霊夢は自分を信じたいと思っていてくれたのだ。
それがわかった時、霖之助は自分の心に暖かいものを感じた。

「霖之助さん、本当のことを全部話して」

霖之助は初めて自分の話が聞いてもらえる事に喜び、語り始めた。
チルノを暖めてたら溶けてしまったのでペットボトルに詰めて凍らせていた事。
美鈴がモニタに蹴り入れて勝手に感電した事。
全てが、誤解さえ解ければ何のことはない、ただの笑い話だった。

「じゃあ、レミリアは?霖之助さん、あの頃執事やってたんでしょ?」
「あれは、咲夜が間違えて窓を開けて日光を入れてしまったんだ。彼女は瀟洒のイメージが
崩れるのを恐れて新入りの僕のせいにしたけど、本当は違う」
「それじゃあ、輝夜は?」
「彼女は元からニートだ。大体会ってない」
「本当に…信じていいの?」
「ああ、本当だ」

霊夢は、笑い出した。

「馬鹿じゃないの霖之助さん?普通そこまで勘違いされる?」
「そんな言い方ないだろう。僕は巻き込まれただけだよ」
「いえ、馬鹿よ。大馬鹿だわ」

霊夢から感じられる殺気が完全に消え、いつもの雰囲気が戻ってきた。
霖之助は嬉しかった。
自分の無実を信じてくれる人が目の前にいる。
霖之助と霊夢の友情は、お互いを信じあえた事で、更に強くなった。

だがそれだけではない。
霖之助は改めて、いつも何気なくそばにいた霊夢の大切さを知り、彼女に対して
特別な感情が芽生えている事に気がついた。

「霖之助さん…」
「霊夢」

ただ抱きしめたかった。
博霊の巫女としての責任より自分を信じる事を優先してくれた霊夢を、ただ抱きしめたかった。
しかし針が霖之助の服を壁に繋ぎ止め、霖之助は動く事が出来ない。
霖之助はもがいた。

「り、霖之助さん?」
「霊夢ーッ!」

その時、奇跡が起こった。
針によって壁に繋ぎ止められていた服が、ビリバリと破れ始めたのである。
勢いに任せ、霖之助は身に着けていた全ての服を破り捨てた。
はちきれんばかりの逞しい筋肉が露になり、股間にはまさに赤フンがたなびいている。
霖之助は、ついに自由になった。

霖之助は駆けた。霊夢の元へ。

理性をかなぐり捨て、本能に身を任せ、霖之助は獣のように走った。
褌が地面につかないくらいの勢いで、ただ霊夢を抱きしめるために一直線に走った。
褌男は音速を超えた。

「霊夢――――ッ!!!」

霊夢の心臓は停止した。


5

魔法の森の前の古びた建物には、一匹の凶悪な妖怪が住んでいる。
その妖怪の名は香霖堂と言った。

人々は香霖堂を恐れた。
近づくものは人も妖怪も老若男女も、もれなくペットボトルという容器に詰められて殺されてしまう。
そしてその香霖堂を退治しようと乗り込んでいったものは、
ある者はケシ墨になり、ある者は灰になり、ある者は焼き鳥になり、ある者はニートになり、
生きて帰ってくるものは一人もいなかったという。

ある日、博霊の巫女がついに香霖堂討伐に乗り出し、そして負けた。
今まで最強であった巫女が敗北したことで、人々は絶望し、初めて巫女の存在の大きさに気づいた。
そして、里の一人の青年がみんなに呼びかけた。

「あの妖怪を倒すには、みんなで協力しなければならない」

人々は、博霊神社の神を呼び出すための信仰を集めた。
男は大事な家財を売り、女は余った服を売り、子供は菓子や玩具を買うのをやめた。
すべての里人が一丸となって協力し、たくさんの賽銭が集まった。
そして初めての賽銭に喜んだ霊夢は温泉旅行に行ってしまい、香霖堂を倒せる者はいなくなった。

いつしか店の周囲は草木一本生えぬ不毛の大地となり、暗雲が空を覆った。
こうして最強の妖怪、香霖堂が生まれたのである…

文々。新聞「香霖堂伝説」


「営業妨害だろ!」

霖之助は新聞を勢いよく破くと、地面に思い切り叩きつけた。

「もうこんな新聞読まないからな!」

霖之助はため息をついた。
あの後、紫が生と死の境界を操って霊夢を初めとしたみんなを蘇らせてくれたのは良いが、
一度流れた不名誉な噂は消えず、香霖堂には客が一切来ない。
霊夢も、「近寄るなフンドシ」と軽蔑するように言い残して旅行へ出かけてしまった。
霖之助は一人ぼっちだった。
さびれていた店は以前よりもますますさびれ、生活すら苦しくなってきた霖之助は
店をやめて引っ越す準備を進めていた。

「おーっす、霖之助。いるかー?」
「なんだ、客が来たと思ったら魔理沙か」
「ひどい言い草だな。客商売ならさっさと茶でも出して、あともうちょっと愛想良くした方が良いぜ」

魔理沙は新聞に香霖堂の噂が流れても相変わらずちょくちょく遊びに来ている。
霖之助が執事をやっていたときも勝手に来て商品を盗んでいたらしい。
自分が死んでも魔理沙はここに来てそうだな、と霖之助は思った。

「しかし、言い草もひどいが店も負けてないな」

魔理沙は散らかりきった店内を見て驚いたようだった。

「こんな状態で客が来たらびっくりするぜ」
「客なら来ないよ。新聞を読んでないのかい?僕はなんと500以上もの妖怪軍団と戦って
殲滅させたあげく、人の脳みそを食らって生きる恐怖の小豆洗いだそうだよ。お客なんて
怖がって来るはず無いじゃないか」
「小豆洗いだったのか香霖?」
「間に受けるな」

びし、と頭にチョップをかます。
魔理沙はてへ、と舌を出した。

「大体、もう店は閉めるよ」
「へ?」
「香霖堂は今日で閉店だ。もうその辺の道具好きに持っていっていいよ」
「な、なんでなんで?いきなりじゃないか」
「誰も客が来ないのに開いてても無駄だろう。ていうか道具屋やってるのが嫌になったんだ。
これからはどこかに引っ越して畑でも耕すよ」
「そうかあ…」

魔理沙は何か考え込んでいる。

「って事は、ここにある道具全部私にくれるんだな?」
「ああ。好きに使ってくれていいよ」
「よーし、好きに使っちゃうぞー」

そう言うと魔理沙は飾ってあった絵皿をおもむろに掴み、フリスビーの要領で大きく振りかぶった。

「何をするんだ魔理沙!?」
「とうっ!」
「や、やめろっ!!」

霖之助は思わず投げる方向へ跳びかけたが、投げるフリをしただけだった。
魔理沙がにやりと笑う。

「どうした香霖。道具屋はやめるんじゃなかったのか?この皿は私のなんだから
どうなったって構わないだろ?」
「くっ…つい反応してしまった」
「はっはっは。まあそういう事だぜ」

魔理沙は絵皿を元の場所に戻すと、勝ち誇ったように言った。

「香霖に畑耕すなんて無理だって、道具屋やるために生まれてきたような能力持ってるくせに。
私は明日も明後日もここに昼飯食べに来るんだから、勝手にやめたら承知しないぜ。
倉庫の道具達の命は無いものと思えよ」
「ひどい脅迫だな…」

はあ、と霖之助は本日2度目のため息をついた。
しかし内心、今日魔理沙が来てから霖之助は大分気分が良くなっていた。
香霖堂に普通の客は来なくなっても、魔理沙だけはいつだって来るのだ。
それはささやかながらも香霖堂が幻想郷に不要ではない証明であり、
道具の事を抜きにしても霖之助がここで店を続ける理由の一つにもなる。

(魔理沙のために香霖堂を続けるのも悪くはないか)

霖之助は荷物の整理をやめて、レジに座り込んだ。

「さて、気が変わった。やはり店は続ける」
「ほーら。意思が弱いぜ」
「うるさいな。ほら、お茶は出したぞ。それ飲んだらさっさと帰れ」
「なんか冷たいぜ香霖」

魔理沙はううと泣きまねをした後、お茶を飲み干して急に玄関へ走り出した。
なにか様子がおかしいと思ったら、大きな袋に近くの商品を手当たりしだいに詰め込んでいる。

「また道具を盗むつもりか!」
「何言ってるんだ。さっき何でも持っていっていいっていっただろ?」
「あ、あれは言葉のあやだよ!道具屋は続けるんだから取り消しだ!」
「男なら一度言った言葉には責任を持てよ!」

霖之助は必死に逃げようとする魔理沙ともみあいになった。

「逃がすか!」
「しつこいぜ!」

二人は床に倒れこんだ。
その時、霖之助は、何か柔らかいものが手の中にある事に気づいた。

「うん?何だこれ」

霖之助が掴んでいたのは魔理沙の胸だった。
魔理沙は涙目で、怒りを堪えるように細かく震えている。
そしてポケットから八角形の物体を出し霖之助に向けた。

「!?おい、店の中だぞ!」
「マスタースパーク!」

香霖堂は光に飲み込まれた。


6

幻想郷には伝説がある。
それは、ペットボトルを操り人間を脅かした邪悪なる妖怪、香霖堂と
それを光によって打ち滅ぼした魔法使いの伝説――。

魔法使いによって退治された妖怪は、その後改心し、普通に畑を耕して余生を送った。
そして魔法使いは偉大なる英雄として末永く讃えられたそうな。

魔法使いの名は霧雨魔理沙。

後の幻想郷に長く語り継がれる、幻想郷最強の魔法使いである。








香霖が最強?
そんなわけないじゃないですか…ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし。

誰かに呼ばれたような気がしたので久しぶりに書いてみました。
楽しんでもらえたら光栄です。
カプチーノ
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コメント



0.2340簡易評価
3.70ふぁるこ削除
完全無実、かと思いきや甘く見積もっても4割黒!!
前からコイツはいつかとんでもないことをやらかすと思っていたぜ・・・!
6.100ki-ri削除
初っぱなから不思議ワールドが展開されて吹いたw
条件反射でレジ打ち9円wwなんだこれwwww
全編通しておもしろかったです。
カプチーノ節は相変わらず健在なようで安心しました。またの投稿お待ちしてます。
そーいやレミリアだけは香霖の所業ですよね?
9.100名前が無い程度の能力削除
読んでて楽しかった
これはいいこーりんだ
13.100名無し妖怪削除
なんというフラグクラッシュ
面白すぎる
14.20名前が無い程度の能力削除
前作からキレがないような……
美鈴の誤解部分は無理がありすぎる上に同じようなネタを昔のあなたの作品で使ってた気がします。
22.60名前が無い程度の能力削除
熱が37度ある時点でチルノ解けてないか?wwwww
24.100名前が無い程度の能力削除
>レミリアはすでに灰になっていた

マジで腹筋ぶっとんだwwwwwwwwww
26.30名前が無い程度の能力削除
展開がいつも同じなのでそろそろ違う作風が見たいです
33.70遊去騎士団削除
俺様としちゃわからねえネタもあってどうしていいのかナヨナヨしちまったぜ!
面白かったのは理解者(霊夢と魔理沙)に誤解されちまってやられるとこっての?可哀想だけどイケてるこーりん。
次も奴の天然が火を噴くぜ!!
34.100名前が無い程度の能力削除
これは ひどい れんさ ですね
39.100名前が無い程度の能力削除
腹が。。。痛いwwwww
45.無評価名前が無い程度の能力削除
最悪です。あなたは一体何を考えているのですか。「香霖堂」という作品にたいする悪意しか感じられません。「こーりん=変態」「霖乃助=本筋」と別々に考えるべきなのにあなたは、それを全部ごちゃまぜにしている。コメントにも、ムッとさせられました。「最強」と書いたのはあなたです。とにかく、最悪です。霖乃助をかっこよく書けとは言いません。ですが、「霖乃助」と「こーりん」の境界をきちんと分けるくらいのことは下さい。
51.90名前が無い程度の能力削除
相変わらず霖乃助がボコボコにされとるw
いたるところで笑わされました。
カプチーノさんの次回作、気長に楽しみに待っています。
55.無評価名前が無い程度の能力削除
霖之助が酷い目にあう話ばかり書いてますね。まさに馬鹿の一つ覚え。気に入らないキャラを酷い目にあわせて楽しもうという発想が幼稚。10点どころか0点すらあげる価値もない。二度と霖之助を扱わないでください。
56.無評価名前が無い程度の能力削除
せめて冒頭に「霖之助が好きな人は読まないでください。」くらいのコメント
くらいつけろ。霖之助ファンに対する嫌がらせか?
57.100Gobou削除
お前ら黙れよそんな文句はチラシの裏に書いてろや
そんな馬鹿馬鹿しいコメントするぐらいだったら最後まで読むなよ。
何を真面目に霖乃助とこーりんについて語ってんだ。
言葉使いも最悪だな。久し振りに真性の屑共を見たな。
作者の作った話も2度と読むなジャンルに限らず。クソが。
「気に入らないキャラを酷い目にあわせて楽しもうという発想が幼稚。」はぁ??
そんな考えが幼稚。
「二度と霖之助を扱わないでください。」
2度と作者の話を読まないでください^^。つかサイト来るな。
評価や改善点とかじゃなくて言いたいこと言うだけの奴まじで死ね。
58.無評価名前が無い程度の能力削除
>>57

はいはい、ごくろーさん。
59.無評価名前が無い程度の能力削除
>>57

何、熱くなってんだか。言葉遣い最悪なのアンタやん(笑 俺嫁厨キモス
60.無評価名前が無い程度の能力削除
>>57
>>58
>>59

お前ら文句ばっか言ってないで感想書けよ
62.80名前が無い程度の能力削除
俺も褌履いてる霖之助あんま好きじゃないけどこの話しの展開を作れるのもあなたしかいないんじゃないかと
63.50名前が無い程度の能力削除
この霖之助に限らず、こういう扱いされるキャラの作品は他にもあるからしょうがないよね。

てか、霖之助より途中でひどい目にあったキャラの方が扱いがwww
67.100名前が無い程度の能力削除
面白かった。出来れば新しい話を上げて欲しい。
69.無評価名前が無い程度の能力削除
批判してるやつ。


嫌 な ら 見 る な
70.90名前が無い程度の能力削除
面白いじゃないか
74.30名前が無い程度の能力削除
面白いかといわれれば、首をひねる。
つまらないかと言われれば、少し悩んで首をひねる。
霖之助さんもマトモかと思えばおかしくなったり戻ったり忙しく
フラグが立ったり既に建ってたり折れたり折られたりと忙しい
総合的に見て個人の意見としては微妙と判断せざる得ない。
っていうか登場人物がみんな酷い目に合ってる。ある意味平等、なのか・・・?

作品内よりコメント欄が酷い。罵り合っても誰も得しないし、もう少しやわらかく行こうよ
あと霖之助さんの漢字くらい間違わないようにしようぜ