Coolier - 新生・東方創想話

友達のつくりかた2

2007/12/10 06:41:51
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 この作品は、同作品集にある「友達のつくりかた」の続きになっています。
 「友達のつくりかた」を読んで頂けると、話の内容がわかりやすいと思います。







幻想郷にある魔法の森。
ここの数少ない住人である魔法使いアリス・マーガトロイドは普段人形と魔法研究に勤しんでいるが、今は全く別のことをしていた。

「う~ん、もう少し甘いほうが良かったかしら?
でも初めてにしては上出来ね。
材料はたくさんあるんだし、多めに作っておいた方が良さそうね」


アリスは今料理を作っている最中。
料理をすることは別段珍しいことではないが、他人のために料理を作るとなると話は別だ。
アリスが今まで他人の為に(家族関係以外で)料理を作ったことはほとんどない。
つい先日魔理沙のお弁当を作ったことはあるが、今回の相手はまた別人だ。

「喜んでくれるかしら? 霊夢」

アリスは一旦手を止めると、先日の霊夢とのことを思い出していた。



魔理沙とキノコ狩りをして夕食を食べようとした時に、家に飛び込んできた霊夢は料理を平らげて残っていたキノコも持って行ってしまった。
そのおかげでアリスは魔理沙とまた出掛ける約束をすることが出来たし、霊夢は帰り際に私のことを励ましもしてくれた。
今まで家にこもって魔法と人形の研究ばかりしてきたアリスには、それがとても嬉しかった。
霊夢からの思いやりや励ましの言葉はとても温かく、優しく感じられたのだ。

アリスは霊夢に御礼を言いたかったし、いろいろと話をしてみたくなったのですぐに会いに行きたいと思ったけれど、さすがに御礼を言いに行くのに手ぶらというのは宜しくない。
霊夢が喜んでくれるお土産が必要だ。
霊夢が喜ぶもので真っ先に思い浮かんだのはお賽銭だが、お土産でそれはないだろう。
となると、やはり食料だ。霊夢は普段質素な食事しかとっていない(とれない)はずだから、きっと喜んでくれる。
アリスが霊夢の為に作ろうと決めた料理、それはおはぎだった。
霊夢とて女の子、甘い物もたまには欲しくなるだろう。本当はケーキなどの洋菓子のほうが得意なのだが、好みが別れやすいのでリスクが高い。
おはぎなら材料や器具もそれほど必要ではないし、こしあん、つぶあん、胡麻、きな粉と味の種類もつけやすい。
まだ自分で作ったことはないが、難しくないと聞いたことがあるし、大丈夫だろう。
アリスは材料を人里で買ってくるとおはぎ作りを開始したのだった。




「ふー、完成。それにしてもちょっと作りすぎちゃったかしら。
いくらなんでも2人でこの量は食べきれないわよね。
余っちゃうともったいないから、上海と蓬莱にお願いして誰かに届けてもらおう」

アリスは出来上がったおはぎを3つに分けて箱に詰めた。
ちなみにアリスが作ったおはぎは4種類で各12個ずつ、つまり48個も作ったのだ。
おはぎを作るのは初めてだったので、材料が足りなくなるのを避けるためにどれも多めに用意したとは言っても、限度がある。
アリスの中で先日の、2人分の料理のほとんどを食べ尽くした霊夢のイメージが強く残っていたため、必要以上に買い込んでしまったのだ。

「よし、出来たわ。
でも、渡すにしても誰に渡そう。
おはぎを急にもらっても喜びそうな人となると………。
そうだわ。人里の子供達と白玉楼にいる幽々子達に渡そう」

アリスは簡単な手紙を書いて上海と蓬莱に箱と手紙を届けてもらうようにお願いする。
白玉楼には幽々子と妖夢の2人しか住んでいないが、幽々子は大量の食事をとるからあのぐらいの量なら喜んで受け取ってくれるはずだ。
子供達は甘いものが大好きだし、人形劇のお得意さまでもあるので喜んでもらえればこちらとしても嬉しい。
アリスは自分達用のおはぎの箱を持って博麗神社に飛んだ。






            【博麗神社】



「やっと着いたわ。やっぱり家からは少し遠いわね」

アリスは霊夢を探すとすぐに見つかった。

「霊夢、こんにちは。
ちょっとお邪魔させてもらっても良い?」
「あら、アリス。
あなたがうちに来るなんて珍しいわね。
いいわよ、上がって。お茶くらい出すから」
「ありがとう」

アリスを案内すると霊夢はお茶を取りに行き、すぐにまた戻ってきた。
今更になってアリスは緊張してきたが、ゆっくりと呼吸をして気分を落ち着つかせる。

「はい、お茶。
で、本当にどうしたの?
私に何か用事?」
「あのね、実は先日の御礼に来たの。
ほら、私のこと励ましてくれたでしょう?
それに、キノコ持って行ってくれたおかげでまた魔理沙と出掛ける約束ができたの。
それがすごく嬉しくて……。
それとこれ、おはぎなんだけど良かったら食べない?
私が作ったの。初めて作ったのだけど、結構美味しく出来ていると思うわ」
「あー、あの時ね。
別にそんな御礼なんて良いのに。
でも、おはぎは喜んで頂くわね。
いやー、おはぎなんてどのくらいぶりかしら?
甘いもの食べられる機会なんてめったに無いからね~」

霊夢はアリスからおはぎの箱を受け取り、次々に口に入れていく。
アリスは霊夢が美味しそうに食べている様子を見ながら優しく微笑み、お茶を飲む。

「ほら、アリスも食べなさいよ。
初めてとは思えないくらい美味しいわよ、これ。
あなた料理上手だったのねぇ」
「ほ、本当? 美味しい?
私は霊夢の好みとかあまり知らないから、ちょっと心配だったの。
やっぱり、作った以上おいしく食べてもらいたいからね。
霊夢が喜んでくれて、私も嬉しいわ」
 
アリスは嬉しそうに霊夢に話すと、自分もおはぎに手を伸ばす。
お茶の渋みとおはぎの甘味がうまくかみ合って、とても美味しい。
おはぎが味見のときよりも美味しく感じられるのは、霊夢と一緒だからかもしれない。
霊夢に視線を向けると、どうやらまだ食べるのに夢中のようだ。
普段の霊夢とのギャップからか、自分の作ってきたおはぎを嬉しそうに食べている霊夢は幼く、かわいく見える。
今の霊夢は博麗の巫女として幻想郷を飛び回り、妖怪達を懲らしめている女の子にはとても見えない。
こんなふうに一緒にお茶をしながら、ただのんびりと思いつくままに霊夢と話をして時間を過ごすのも、楽しいものだとアリスは思う。
多くの妖怪達が霊夢に会いにやってくるのも何となくわかった気がした。



「ん~、美味しかったわ。ありがとね、アリス。
お腹空いていたから、ほとんど食べちゃったけど、平気よね?
あ、お茶のおかわりいるでしょ?
今持ってくるわね」

霊夢から新しくお茶を受け取り、礼を言ったアリスは軽く深呼吸した後、勇気を出して霊夢に話しかけた。

「ね、ねぇ霊夢。またここに来ても良いかしら?」
「え? 別にかまわないわよ。
たまに魔理沙とかレミリアとかも来るしね。
お茶しか出せないけどそれでも良い?」
「ええ、ありがとう」
「御礼を言われることじゃないわ。
あなたがいると、落ち着くし」
「え? 今何て─────」
「さ、もうすぐ夕方よ。そろそろ帰りなさい。
また今度来たときに話せば良いでしょ?
時間はあるんだから」
「霊夢……。そうね、今日は帰るわ。
また今度来るからね、霊夢」
「ええ、またね、アリス」


アリスは上機嫌で家に向かって飛んでいった。
霊夢はアリスを見送った後、さっきまでお茶を飲んでいたところに腰を下ろす。
霊夢が帰るようにすすめたのは、別に今すぐに用事があるからではない。
アリスとうまく話せる自信が無かったからだ。
霊夢はアリスが特別に好きというわけではなかったが、興味はあった。
元人間から魔法使いになったからではない。魔法の森にこもって人形の研究を続けながら、魔理沙のことをずっと想ってきた女の子、アリス。
復讐などではなく、相手のことを想い続けるのはどういう気分なのだろうかと、人にも物にも執着しない自分には少し気になっていた。
異変の際は急いでいてそれどころではなかったし、会うことが少なくろくに話したことも無かったのでよけい気になっていた。
紫からそれとなく聞いてはいたものの、先日魔理沙の家で見てすぐにわかった。
ああ、アリスは自分と反対なのだと。
自分と違い不器用で、言いたい事もうまく言えない。
恥ずかしくて気持ちと反対のことを言ってしまい、後で独り落ち込んでしまう。
自分に好意が向けられていなくても、想うことは諦めない。
下手だけれど、遠回りを選んでしまうけれど、それでも彼女なりに努力している。
そんな女の子なんだと。



何となくもどかしくて軽く言ってやったら、今度は御礼まで言いに来た。
アリスが私を見る目は、純粋に感謝と喜んでもらいたいという気持ちにあふれていて、慣れていないのもあって少し驚いたけれど、嬉しかった。
別にアリスを助けたくて言ったわけじゃなかったけれど、あんなに素直に喜んでくれれば私だって嬉しい。
私を博麗の巫女としてではなく、博麗 霊夢としてみてくれた事もまた嬉しかった。
私は人間の癖に妖怪よりも(弾幕戦においては)強い。だから、それがめずらしくて会いに来たりする妖怪もいるし、自分を目標にしている魔理沙なども来るが、一人の女の子として見てくれた

のはアリスが初めてだったかもしれない。
   
私がアリスの持ってきてくれたおはぎを食べている時に、アリスが自分を見て笑っていたのは気づいていたけれど、その笑みが自分を馬鹿にしているのではないことはわかっていたので気づ

かない振りをしていた。
アリスは私に喜んでもらえたのが嬉しくて笑っていたのだろう。
とても優しい笑顔をしていた。
さすがに少し恥ずかしくなってきたので、私はお茶を入れると言って少し間を取った。

アリスにお茶を渡して心を落ち着かせていたとき、アリスはまたここに来て良いかと聞いてきた。
今までにそんなことを律儀に聞いてくるやつはいなかった為、一瞬何を言っているのかわからなかったが、もちろんOKした。
食料を持ってきてくれる人は大歓迎だというのもあるが、私はアリスに対して特別な感情を抱き始めている。
「好き」というのは少し違う。アリスの優しさ、素直な感情と表情、不器用なやり方と言い方が心地よい。
自分から押しかけたりはしないけれど、たまには来て欲しいと思う。
アリスに想われている魔理沙が、ほんの少しだけ羨ましかった。
   
   





             【アリス邸】



「ただいま~。みんなお留守番ご苦労様。
作っていったおはぎ、霊夢は喜んで食べてくれたわ。
少し心配だったけど、味のほうも満足してくれたみたい。
また神社に行っても良いって言ってくれたし、やっぱり御礼に行って良かった。
あ、上海と蓬莱は帰ってきたかしら?」

アリスは帰宅すると上海と蓬莱にそれぞれ頼んでいたお使いのことを聞いてみた。
「シャンハーイ」
「ホラーイ」
上海と蓬莱は相手がとても喜んでくれたことを話すと、それぞれアリス宛にと預かってきた手紙を渡した。

「ありがとう。上海、蓬莱。
え~と、人里の方は……  ああ、慧音と子供達からね。
ふふ、良かった。喜んでくれたみたいね」
   
慧音からの丁寧な文面での御礼の言葉も嬉しかったが、子供たちの短い「ありがとう」と書かれた字を見て、アリスはとても優しく温かい気持ちになることができた。

「幽々子達の方は……  やっぱり、妖夢からだわ。
うん、こっちも大丈夫ね。あの量もおやつとして全部食べたみたい。
まぁ、どちらも喜んでくれたみたいで私も嬉しいわ」

妖夢からの手紙には簡単に言うと、「驚きましたけど幽々子様と美味しく頂きました、ありがとうございました」と記されていた。
妖夢は幽々子の食事の世話以外にも庭の手入れなどやることが多いので、とても忙しい。
それなのに言付けではなく御礼の手紙を渡してくれたことがアリスは嬉しかった。

「あら……  え?」 
   
見ると手紙の裏に幽々子からアリスをお茶会に招待したいと書いてある。
中でも気になるのは、来る時に何か一品持ってきて欲しいと書いてあることだ。
何を言っているのだろうあの姫はと思ったが、すぐに納得した。
最後の部分に幽々子が描いたであろう絵があったのだが、その絵はとても綺麗に美味しそうに描かれていた。
つまり食べ物、それも和菓子だった。
どうやら私が作ったおはぎを気に入ったらしく、招待するから何か新しく持ってきて欲しいらしい。
それならそうと最初からそう書けばいいのにと思ったが、せっかく呼んでもらったのだし、あまり細かいことは気にしないようにする。
あまりうるさく言って嫌われてしまったら寂しいから。
   
「でも困ったわね、私はもともと和菓子が得意ではないのに、幽々子の舌を満足させるものなんて作れるかしら……」

幽々子は普段妖夢の手料理を食べているが、その妖夢の料理の腕はかなりのものだと聞いたことがある。
幽々子の舌はかなり肥えていると思って間違いない。
それに和菓子はデリケートで作るのが難しい。おはぎなどの簡単なものならともかく、本格的なものを作れる自信は私には無い。
今から練習しようにも、手紙に書かれた招待の日まで後7日しかない。
1人で練習して満足いく物を作り上げるには厳しい。
となると、誰かに教えてもらうしかないけれど、(ただでさえ少ない)知り合いに料理(和菓子)が詳しい人なんて……
  


「あ、そうだわ。 慧音、慧音よ。
彼女なら料理も詳しいし、私に教えてくれるはずだわ」

確か以前に、慧音は妹紅のために料理を研究していたと聞いたことがある。
妹紅は和食党だから当然和菓子の作り方にも詳しいはずだ。
  
「みんな、また出掛けてくるからお留守番お願い。
今度はしばらく帰ってこないかもしれないけど、心配しないで。
それと蓬莱、悪いのだけれどもう一度幽々子達のところに行ってこれを渡してきてくれる?」
  
アリスは蓬莱に招待を受けることを書いた手紙を渡すと、慧音の家に向かった。
  
  



             【慧音邸】
  


「御免下さい」
  
アリスが慧音の家に着く頃にはすでに日が落ちていた。
夜に訪ねるのは失礼にあたるかもしれないが、慧音は朝早くから見回りなどの仕事をしているので、話をするにはちょうど良い。
それに今回は時間が無いのであまり気を使っている余裕も無かった。

「アリスじゃないか、よく来たな。
さぁ、中に入ってくれ。外は寒いだろう?
今お茶を入れるからな」
「ありがとう、上がらせてもらうわね」

まだ秋だが夜になると幾分冷える。アリスは慧音の心遣いに感謝した。
   
「お前が私の家に来るのは久しぶりだな。
話の前に今日の御礼を言わせてくれ。ありがとう。
子供達も大喜びだったよ」
「どう致しまして。私も喜んでもらえて嬉しいわ。
でも、里の子供達には人形劇の依頼で呼んでもらっているし、今回は作りすぎてしまっただけだから、そんなに気にしないでね」

アリスは照れながら言葉を返した。

「そうか、ありがとう。
それで今日はどうしたんだ?
何か私に用事があったのだろう?」
「ええ、実はね………  」

アリスは事情を説明し、慧音に頼み込んだ。
   
「お願い、和菓子の作り方を教えてくれないかしら?」
「なるほど。幽々子からの招待か。
少し聞きたいのだが、なぜそこまでして和菓子を作ろうと思ったんだ?
向こうの思惑(食欲)通りに動かなくても、妖夢に説明すれば別に作らなくても済むだろうし、気になるようならお前の得意な洋菓子でも納得してくれるだろう?」
「ええ、確かに慧音の言うとおり。
幽々子達も私が本当に和菓子を作るなんて思っていないかもしれない。
……でもね、私は作ってあげたいって思うの。
私が作ってあげたら、妖夢も幽々子もきっと喜んでくれるわ。
あのお姫様はいつもの笑顔で「ありがと~、アリス~」としか言わないだろうけれど、それでいいの。
その笑顔を見たらきっと私も笑顔になれると思うわ。
人間も、妖怪も、妖精も… 誰でも笑っている時が一番良いと思うの。
それもね、大勢のほうがもっと楽しいわ。
招待を受けたのも、3人で食事するのは楽しいと単純に思ったから。
私はあまり外に出なかったし、どちらかというと交流が少なかったから、みんなで(といっても3人だけど)何かをするのって楽しみなのよ。
お願い、慧音。力を貸して欲しいの」

慧音はアリスの話を内心驚きながら聞いていた。
以前のアリスは相手を思いやりながらも正直に話さず、一歩離れたところから話していた節があった。
だが今は真剣に思いを込めて正直に話している。
相手に対しての優しさと、アリス自身の強い意思を素直に自分にぶつけてお願いしてきたのだ。
料理による平和的な交流は私としても推奨したいところであるし、アリスの言い方がとても気に入った。
もともと断る気など無かったが、話を聞いてよけいにアリスに協力してみたくなった。


「いいだろう。私がどこまで教えられるかわからないが、協力しよう」
「本当!? ありがとう。
それではあらためて、よろしくお願いします」
「ああ、こちらこそよろしく頼む」

慧音はアリスのために出来る限りの知識、技術を教え、アリスはそれを失敗しながらも確実にものにしていった。
そして……    







            ~お茶会前日の夜~



「ふう、なんとか出来るようになったわ。
味も見た目も十分納得のいくレベルね。
慧音、ありがとう。あなたのおかげよ」

アリスは慧音からのアドバイスをもとに自分なりの和菓子を作ることに成功した。
形や味付けを変えたり、新たな材料を少し加えるといったものではあるが、それでも十分な出来だった。

「なに、私はちょっと手伝っただけで、お前が頑張っただけさ。
それに、短期間でここまで出来るとは正直私も思っていなかった。
手先が器用だというのもあるだろうが、何よりも集中力がすばらしかった。
おめでとう、アリス。これで明日は万全だな」
「へー、完成したのか。よかった、よかった。
これであたしもゆっくり出来るね」
「妹紅、来ていたのか」
「来ていたのかはひどいよ、慧音。
ま、邪魔しちゃ悪いからさ。
静かに入って待たせてもらってたわけ」
「そうか。すまないな。
確かにずっと料理ばかりしていたから、ろくに話も出来なかった」
「ごめんなさい、私が慧音にお願いしたの。
時間が無くて、付きっ切りで教えてもらわないと間に合わなかったから」
「ああ、心配しなくても別に怒っているわけじゃないさ。
アリスが料理を習っている理由も慧音から聞いているし、それについては応援してやりたいくらい。
今日来たのは完成したお菓子を食べてみたかったからだよ」

妹紅は笑顔で話している。かなり上機嫌のようだし、嘘ではなさそうだ。

「慧音、妹紅に話したの?」
「ああ。 ……まずかったか?」
「いいえ、そんなことないわ。
妹紅がせっかく来てくれたのに理由も話さず帰すなんて出来ないもの。
ごめんなさいね、慧音。あたしの為に妹紅の誘いを断らせてしまって」

アリスは慧音に優しく微笑んだ。
その笑みには少しの申し訳ないという気持ちと、慧音に対する強い感謝の気持ちが含まれていた。
慧音はアリスの自然で温かい笑顔を見て少しかたまっていたが、すぐに首を振って「気にするな」と返した。

「それに妹紅も、来てくれてありがとう。
明日がちょうどお茶会なのだけど、その前にあなたに食べてもらえるのは嬉しいわ。
さっき出来上がったばかりだから、好きなだけ食べていってね」

アリスは妹紅に対しても笑顔で話しかけた。
明るくて温かい、見ているものを元気にさせるような笑顔だ。
妹紅は以前のアリスとのギャップに驚きながらも「じゃ、遠慮なく頂くね」と、席に着き、少し考えた。
さきほどアリスは自分に食べてもらえるのは嬉しいと言ったが、それはなぜだろう?
単にいろんな意見が欲しかっただけだろうか?
だがあの言い方はどこか特別な意味があるような気がする。
慧音がお茶や食器の準備をしている間に、妹紅はアリスにそっと聞いてみた。

「アリス、さっきあたしに本番(お茶会)前に食べて欲しいって言ったよね?
あれ、なんで?」
「え? ああ、簡単よ。
これを作ったのは、私と慧音、それに妹紅、あなたの3人だからね。
作った人が最初に食べるのは当然でしょう?」
「は? あたしはなにもしてないよ?
これは慧音とアリスが協力してついさっき完成したんだろ?」
「ふふ、そうね。確かに表面的にはそうかもしれない。
でもね、私はそうは思わない。
さっきも言ったけれど、今回は本当に時間が無かったのよ。
慧音が付きっ切りで教えてくれたから間に合った。
そして、それを可能にしてくれたのは妹紅、あなたよ。
あなたが私に時間をくれたの」
「どういうこと? もしかしてお前─────」
「さっきは黙っていてごめんなさい。私、知ってたのよ。
あなたが初日に慧音に会いに来たこと。
そして恐らく………  あなたが一役買ってくれたことも」
「…………」
「私は魔法の森からほとんど出ないけれど、それでも慧音が里で頼りにされているのは知っているわ。
この数日間、里の人たちが慧音を訪ねてくることが一度もなかったのは、あなたのおかげでしょう?
気づかれないように、里の人達のことを守ってくれていたのよね?
ありがとう」


「それは慧音が……」
「それに、このことを持ちかけて慧音を説得してくれたのも妹紅でしょ?」
「……どうしてそう思う?」

「最初は私も勘だったけどね。
あなたが私に『応援してやりたいくらい』って言ってくれたじゃない?
そのとき思ったの。ああ、やっぱり妹紅が協力してくれてたんだって。
私とっても嬉しかったわ。
改めて御礼を言わせてもらうわね。ありがとう。
あなたのおかげで無事完成することができました」

アリスは全て妹紅に話し軽く頭を下げると、先ほどと同じように妹紅に最高の笑顔を見せた。
     
対して妹紅は(恥ずかしいので)隠していた自分の行動が全てアリスに知られた上に笑顔を送られ顔を真っ赤にしていた。
言葉を返さなければと思うが、なんと返して良いかわからず、小さく頷くだけだった。
アリスはそれで十分だったのか視線を離す。


ちょうど慧音がお茶の仕度を終えてこっちにやってくるところだった。
 








その後、3人で全ての和菓子を食べ終わると、アリスは明日のために急いで帰っていった。
 


慧音と妹紅はというと………

「で、話したのか?
お前がアリスに肩入れをしていた理由」
「い、言えるわけ無いだろう。
そんな………」
    
妹紅は慧音から目をそらした。

「恥ずかしいのか?」
「そういうわけじゃないけど……」
「多分な、アリスはおまえがどうして人里を避けているのかを知っている。
人でありながらに不死となったことの辛さを、アリスなりに知ろうとしたことがあるのだろうな。
だから、そんなお前が手を貸してくれたことが嬉しかったのだろう」
「慧音、聞いてたのか?」 
「ふふ、まあね。
それにしても、アリスも結構抜けているな。
妹紅がここまで動く理由なんて、1つしかないだろうに」
「いいよ、わざわざ言わなくて」
「そういうな。私としても確認しておきたくてね。
幽々子のわがままに付き合ってあげたから、だろう。
幽々子が冥界の主となって久しいが、妖夢と2人で住んでいるからな。
知人から贈り物をもらえば、たまには家に招いてみたくもなる。
幽々子は和菓子が食べたいという要求まで出してきたのに、アリスはそれを喜んで受けて、楽しいお茶会にしたいからと私に頼みに来た。
喜んでもらいたいという気持ちだけで、ここまでしてくれる奴はそういない。
幽々子にとっては喜ばしい限りだろう。
……ずっと冥界にいる幽々子には、同じように長く生きられる友人は大切だ。
今回のことであの3人はうまくやっていくだろう。
妹紅、お前のおかげだな」

「慧音~~」
 
「はは、照れるなよ。
あの時は顔を真っ赤にして、かわいかったぞ、妹紅」
「か、からかわないでよ」
「まぁ、何にしても私達にとってもアリスのような友人は大切だからな。
今度はアリスと3人でゆっくりお出掛けでもしようか?」
「確かにおもしろそうではあるね。
今度誘ってみようかな?」
       


慧音と妹紅は夜遅くまで楽しく話していたのだった。








      ~お茶会当日~



       【白玉楼】


アリスが結界を飛び越えて白玉楼に入ると、妖夢が笑顔で迎えてくれた。

「お久しぶりです、アリスさん。
本日は招待を受けて頂き有り難うございます。
外は寒いですし、まずは中にお入り下さい。
幽々子様も中にてお待ちです」

妖夢はアリスから荷物(和菓子)を受け取り、中へと案内してくれる。
アリスは途中、妖夢に優しい口調で話しかけた。

「ねぇ、妖夢。 
今日はせっかく3人で楽しくお食事会をするのだから、もっと楽に話してくれると嬉しいわ」
「え? 楽に…… ですか? 」
「そう。つまりね、私に対してもっと気楽に接して欲しいの。
言葉遣い、心遣いも大切だろうけど、必要以上にすると堅苦しくなっちゃうわ。
言いたいこと、気付いたことがあったら遠慮せずに私に話してくれれば良いの。
そうした方がきっとみんな楽しめると思うからね」
「……はい。わかりました。
アリスさんがそう言うのでしたら、そうします」
「うん。ありがとう」

妖夢は少し戸惑っているようだったけれど、アリス(お客)本人からのお願いだからと納得してくれたようだ。
やがて長い廊下を渡り、大きな部屋へと案内されると、そこには主である西行寺 幽々子が座って待っていた。
 
「いらっしゃい、アリス。
招待を受けてくれてありがとう。来てくれるのを楽しみにしていたのよ」

幽々子はアリスに目を向けた後に、妖夢が持っている荷物をチラッと見ると、満面の笑みで2人を見る。

妖夢はあまりの主の露骨さに恥ずかしい思いでいっぱいだったが、アリスはそんな正直な幽々子に好感を持った。
それに、自分の作ったものが期待されていると思うと、少し嬉しかった。

「ふふふ。もう気づいていると思うけど、今日はこれから妖夢とアリスそれぞれの和菓子を味わいながら楽しくお茶会をするつもりよ。
勝負とかじゃなくて、あくまで楽しい時間を過ごすのが目的。
アリスもかなり頑張ってくれたみたいだし、楽しみだわ」
「ご期待に添えるかどうかわからないけど、私なりにがんばったわ。
2人に喜んでもらえると嬉しいわね」

幽々子はアリスの答えに軽く頷くと、妖夢に視線を向ける。

「それでは妖夢、お願いね」
「はい、幽々子様」

妖夢はスッと部屋から出ると、お茶などの準備に取り掛かった。

アリスは妖夢から幽々子へと視線を移すと、先程までと違い強い視線で自分を見ていることに気づいた。
     

「………」
「………」
    
お互いが見詰め合うこと20秒ほど。
幽々子は扇で口元を隠し、一言もしゃべらずにアリスを見ていたが、アリスにはその視線から十分に意味が伝わった。
幽々子は少しの変化も見逃すまいとするかのように、じっとアリスの顔を見つめている。
どうやら自分の急な変化が気になっているらしい。
悪意は感じないけれど、長時間この視線にさらされるのは御免だ。
仕方ないとばかりにアリスは軽く深呼吸をして幽々子に話しかけた。

「ちゃんと話すから、その視線やめてくれない?
あまり気持ちの良いものではないわ」

「ふふふ。ごめんなさいね。
だって気になってしょうがなかったんですもの」

幽々子はわざとゆっくりとした口調で話している。
基本的に幽々子はいつもゆっくりだが、そうではない意図的なものを感じる。


「だいたいのことは紫から聞いているのでしょう?」

恐らく私を招待した時には紫からいろいろと聞いているはずだ。さきほど平然と出迎えた事といい、慧音との事も聞いているかもしれない。

「ええ、一応は聞いているわよ。
あなたからおはぎを受け取ったときに不思議に思ってね、聞いてみたの。
紫ったら帰り際に正当な報酬だとか言って、おはぎ少し取って行っちゃったのよ。
おかげで急遽妖夢に一品作らせることになったのよ、ひどいわよねぇ」

「……そうね。(妖夢)かわいそう。」

一瞬妖夢に同情してしまい、悲しくなった。
だが今は幽々子が納得するように説明しなくてはならない。
アリスは少し気合を入れて、ゆっくりとした口調で落ち着いて話し始めた。

「それはともかく、知っているのなら簡単に話すわね。
最初のきっかけは霊夢がくれたの。
正確には、霊夢が私を励ましてくれたのがとても嬉しかったから。
ギブ&テイクじゃなくて、他人が好意で何かをしてくれることがあんなに心地良いなんて………  私、知らなかったのよ。
それからの事はもう知っているでしょ?
霊夢に御礼が言いたかったから、おはぎを持って神社に行ったの。
霊夢は喜んで食べてくれて、優しい笑顔を見せてくれたわ。
それがとても嬉しくて、またその顔を見たいと思ったし、私はそのとき自然と笑っていたの。
私のしたことで喜んでくれる人も、それで私が笑えることも、そうして笑い合える人が周りにいることも、とても大切なのだって実感したわ。
意地張って体裁を取り繕うよりも、素直になってみんなと笑っているほうが私は楽しいみたい。
あなたからの招待を受けたのも、妖夢も含めて3人でお茶をしながら話すのも楽しそうだと単純に思ったからよ」 

アリスは言い切った後、かなり恥ずかしいことを話してしまったことに気づく。
頬が熱い。
幽々子は先程と同じように口元を扇で隠していたが、やがて扇を下ろすとアリスに笑顔で話しかけてきた。
  
「話してくれてありがとう。
やっぱりね、こういうことは本人の口から聞きたかったのよ。
これから一緒にやっていく友達のことですもの、気になるのも当然よね?」
「え?」
「え? じゃないわよ。
私も妖夢も冥界で寂しいわけじゃないけれど、お友達が遊びに来てくれたら嬉しいもの。
それともなに、もう私達のところには来てくれないの?
悲しいわ~」
 
「いや、全然そんなことないわよ。
私もまた来たいと思っていたし、嬉しいわ。
急に言われたから、ちょっとびっくりしちゃっただけ」
「ふふふ。じゃあ、今日は記念すべきそのスタートの日ね。
ほら妖夢、いつまでそこに隠れてるの。
そろそろ出てらっしゃい」
     
幽々子に言われてすぐ後ろの襖から妖夢が出てくる。

「え、妖夢?
い、いつからそこにいたの?
まさか、今の話全部聞いて──────」

「は、はい。
ちゃんと話すから……… のところからずっと。
もともとお茶の準備はしてあったので、取りに行くだけだったのです。
お話の途中でしたので、出るに出られず盗み聞きしてしまいました。
その、すいませんでした」

アリスが幽々子を見ると全くどこ吹く風である。
最初から妖夢にも聞かせるつもりだったのだ。
完璧にやられた。伊達に長く死んで(生きて?)ない。
文句も言ってやろうかと思ったが、やめておく。
恥ずかしくはあるが、妖夢と仲良くやっていくためにも(妖夢は以前との変化にかなり驚いていたし)結局自分の口から話すことになっていただろうから。

「謝る必要ないわよ。別に怒っているわけじゃないしね。
あなたにも聞いてもらって、良かったと思うし。
………少し、恥ずかしいけれど」

「そ、そうですか。
私は嬉しかったですよ、お話を聞けて。
それに、私もアリスさんが遊びに来てくれると嬉しいですから」
       
「そ、そう? ありがとう」
     
幽々子はお互いに見合っている妖夢とアリスを見ながら嬉しそうに笑っていた。






その後のお茶会は極めて順調に進んだ。
妖夢とアリスの和菓子はどちらも秋の栗を使ったものがメインで、味・見た目ともにかなりレベルが高く、幽々子は大満足だった。
妖夢の和菓子は甘みを少し抑えた上品な味わいのもので、心が落ち着き、とても優しい気持ちになれる逸品だ。
対してアリスの和菓子は少し甘めだが、素材の味がしっかりと感じられる。
どちらのものも食べ終わり、3人でお茶にしているところでアリスは新しく和菓子を幽々子と妖夢の前に置いた。

「良かったらこれもどうぞ。本当は少し前の満月に食べるのだけどね。
それぞれに絵を描いてみたのだけど、気に入ってもらえるかしら?」

置かれた和菓子は表に幽々子と妖夢の顔、裏には蝶と半霊が描かれた月餅だ。
アリスは持ち前の器用さを駆使して、手彫りの型まで作っていたのだ。
幽々子も妖夢もまじまじとひっくり返して見ていたが、味も含めて大変好評だった。
特に妖夢はお気に召したようで、なかなか食べようとせずに、自分にも作れるかどうか聞いてきたほどだ。

「あらあら、妖夢。
あなたがそんなに気に入るなんて珍しいわねぇ。
作り方まで聞いて、どうしちゃったのかしら~?
さては妖夢、作ってあげたい相手でもいるの~?」
     
幽々子はゆったり口調で妖夢をからかう。

「ああ、そうか。
今度は妖夢が幽々子に作ってあげたいのね?」

「え? …そ、そうです。
幽々子様もお気に召したようですし、私もちょうせ───」

「妖夢ったら嘘ついちゃ駄目よ~。
本当はアリスに作ってあげたいのでしょう?」
「ゆ、幽々子様。何を根拠にそんな──」
「だって、あなたさっきからアリスの顔ばかり見ているんだもの。
わかるわよ」
「えっと、妖夢。本当?
私に作ってくれようとしたの?」 
      
アリスはじっと妖夢を見る。妖夢は顔を赤らめながら頷いた。
  
「うまくできるかわかりませけど、がんばってみようかと……」
「ありがとう、妖夢。優しいのね」

アリスは妖夢に微笑みかけると妖夢はますます赤くなってしまう。

 
「あらあら、なんだか急にあつくなってきたみたいね、局地的に。
素直なのは良いことだけれど、少しはポーカーフェイスの練習をした方がいいわよ、妖夢」
       
「幽々子様~~」

「あはは」

「あ~、アリスさんまでからかって。
ひどいですよ」

なれない状況でパニック気味になっている妖夢はとてもかわいくて、アリスもつい笑ってしまう。

今日の招待を受けて本当に良かったと、アリスは心から思った。




        【夕方・白玉楼玄関】


「ねぇ、せっかくだし泊まっていったら?」
「そうですよ、私の手料理も食べてもらいたいです」
「そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、そろそろ帰らないと上海たちが心配するわ。
また来るから、妖夢の料理はそのときまでのお楽しみに取っておくわね」
     
     
アリスは妖夢の髪をそっとなでると、名残惜しそうにゆっくり飛んで行った。
妖夢は少し寂しそうにアリスを見送った。

「さあ、そんな顔をしないで。
アリスはまた来るって言っていたでしょう?
もう夕方よ。夕食、お願いね」

「……はい、そうですね。
おまかせ下さい、幽々子様」

妖夢は幽々子に一礼すると夕食作りのために中に入っていった。
幽々子は妖夢がアリスに取られないかちょっとだけ心配になったが、そのときはアリスごと2人纏めて頂いてしまえば良いと思った。
アリスの飛んでいった方を軽く見て、幽々子も笑顔で中に入っていった。

2度目の投稿になります。

少しあまい作品かもしれませんが、楽しんでいただけると嬉しいです。

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白玉
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コメント



0.1880簡易評価
4.60名前が無い程度の能力削除
なんという良い子なアリス
こんなアリスも悪くないね
5.70幻想入りまで一万歩削除
私の中の東方には、それぞれの関係がどこか殺伐としてる印象があったのですが、
白玉さんのお話は皆が優しい(これが普通なのかもしれませんが)ので心が温まります。出会えたことに感謝。

ところどころに在る脱字が非常に惜しいです。
6.80名前が無い程度の能力削除
優しいアリスに癒されました。ああ、それにしてもいい娘ですね…
7.50名前が無い程度の能力削除
ぶっちゃけありえない程真っ白なアリスだけど、これはこれでww
GJでした
11.100時空や空間を翔る程度の能力削除
神綺様 アリスは素直に真っ直ぐに心優しくいられます。
ご安心下さい。

笑顔は優しさを運びますね~。
12.90名前が無い程度の能力削除
こういうアリスは珍しいなぁ…
しかし、悪くない。むしろいい!
14.100名前が無い程度の能力削除
なんというピュアなアリス!!
GJです!
15.80名前がない程度の名前削除
なんだこのアリス!
素直なアリスなんて・・・・・・アリスなんて・・・・・・
いいぞもっとやれ!!!!
17.80名前が無い程度の能力削除
こ、これは…!
こんなアリスなら皆が放っておきませんね。特に隙間様とか。
もはやピュアリス。ごちそうさまでした。
19.80名前が無い程度の能力削除
流石は幽々子様。
22.60名前が無い程度の能力削除
なんだこの完璧超人はwwwww
クールぶってるアリスも好きだが、こんな癒されるアリスもまたいいものだ。
ピュアなアリスの今後にも期待
28.90名前が無い程度の能力削除
ざぁー(砂を吐く音
甘い!
でも糖分が不足しているので何か嬉しい甘さだわw

次回作も楽しみにしております。
29.70名前が無い程度の能力削除
違和感が生じるギリギリの甘さが絶妙
たまにはこんなのも悪くない
32.100名前が無い程度の能力削除
いや~、癒されたw
優しいタッチでとてもよかったです
35.100名前が無い程度の能力削除
レイアリktkr!と思っていたら妖アリ(アリ妖)ですか!
幽々子様も満腹ですよw
37.無評価白玉削除
脱字を修正しました。

たくさんの方から温かいコメントを頂けてとても嬉しいです。
続きを期待されている方がいらっしゃったので、また書かせて頂きました(作品集48)。

よしお読み頂けましたら、批評・感想・希望等コメントして下さると嬉しいです。
40.100名前が無い程度の能力削除
甘アリスですね。
53.40名前が無い程度の能力削除
いいですね~
惜しむべきはレイアリじゃなかったことかw
まあ私の好みの問題ですけど
55.100名前が無い程度の能力削除
ぐああ、なんという白さ、前回と印象がだいぶ違う……

アリス最高!