この作品は、作品集44の「閻魔様の休日」の後日の話になっています。
チルノ×文な話です。
だけどチルノはほとんど出てこないです。
苦手な方はご注意ください。
戸をノックする、控えめなトントンという音に、射命丸文は顔を上げた。
「?」
日はまだ昇りきっていない、早朝ともいえないが、それでも普通ならまだ朝御飯を食べている最中ではないだろうかという、そんな曖昧な時間に響くノックの音。
はて誰だろう?
首を傾げながら、文は「はいはーい」と声をだして、玄関へ足早に向かう。
「んー?」
さてこんな時間にやってくるなんて、どなたですかねぇ?
もしかして椛だろうか?……いや、あの子はもっと常識をわきまえているし、こんな時間に予告も何もなく来る訳がないか……。んー、じゃあにとりさん?……あー、いえ、確かにとりさんは夜型だから朝は物凄く弱い筈……じゃあ?
結局答えがでないまま、文はがらっと玄関の戸を開けて。
「はーい、何か御用です………か?」
笑顔のまま、ぴしり、と固まった。
「おはよう。朝早くに悪いわね」
「おはようございます」
薄く笑い、こちらに向けて目を細くする彼女と、
礼儀正しく、深々と頭を下げる彼女。
予想外。
いや、予想できるかっ?!
文は、脳内で盛大に怒鳴って、だが顔は凍らせたまま「え?」と間抜けな顔になる。
だが、彼女達はそれを気にした様子もなくただ微笑んでいる。
冬の妖怪なのに、寒さに弱い、防寒着でしっかりと体を守る、ふわりとした印象の少女。
髪を軽く結った、寒さに少し鼻を赤くしている、大人しそうで優しそうな印象の少女。
その二人が、文を前に静かに微笑んでいる。
「突然だけど、話したい事があるの。お邪魔してもいいかしら?」
「あ、大丈夫ですよ。勿論、この山に来る前に、上の方にはお話を通して貰いましたから」
二人の少女達のそれに、文は呆然として、それから固まってしまう。
あ。いや、確かにこの山に来れたのだから、話は通してあるだろう。
ここは余所者に厳しいから、無傷で此処にいられる事がその証拠だ。
だが、彼女達がそんな面倒臭い手続きを通して、何故にわざわざ私なんかの所に来るのか?
それが解らないのだ。
……。
あ、いえすいません。嘘です。
実は、ちょっと予想がつきます。そしてその予想が滅茶苦茶に嫌なんです。
「あ、いや、あのぉ……」
できれば嫌だと言いたいなぁという、引きつる私の顔に、彼女はにこりと、先程から笑っているのに目が僅かにも笑っていない表情で、そっとその冷たい手を、私の頬に触れさせた。
すうぅ、と撫で上げるように。
ぞくぞくぞくっ?!
「お邪魔、してもいいか・し・ら?」
「ど、どどどどどうぞ!!」
思わず、勢い込んで返事をしてしまう、背筋を凍えさせるえらい寒気に、私はがくがくと頷きながらずざっと下がる。
そう、
突然の来訪者の二人。
冬の妖怪。レティ・ホワイトロック。
妖精の中で力ある存在。大妖精こと大ちゃん。
異色といえば異色。
当たり前といえば当たり前。
妖精と妖怪。
それが並んで、私の家の前で浮いている。
普通に考えれば、二人に共通点なんてない。
だが、二人には共通点がある。
徹底的で絶対的の、ある唯一の共通点。
そう、彼女達はあるお馬鹿な氷精の関係者で、保護者様。
……つまり。
「チルノのお婿さんにね」
「お話があってきました!」
つ、つまり、チルノさんの。お、お父さんと、お母さん代わり。
ぶっちゃけ、ご両親。
今の状況は簡単にいうなら、男女の恋人の男の方に、何故か女の方の両親が揃って唐突に訪ねてきたという、もろにスパイシーでデンジャラスなシチュエーション!!
………………。
いや、なんでっ?!
万感の想いを込めて、ちょっと考えただけで意味が解らないこの状況に突っ込む。声には出せない。怖いから!
寒気を操る冬のスペシャリストがお父様なので、変な事を言ったら芯から凍る。
「…………」
「ま。ここで立ち話もなんだし、家にお邪魔させてもらうわね」
「お邪魔します」
家主を完璧に無視して入っていくお二人を、止めるなんて無理だった。
「………どうぞ、何もないところですが」
がっくりと、項垂れて、文は二人の後に続くしかできなかった。
居間に通してお茶の用意。
その際。
「へえ、綺麗ね」
「はい!清潔感がありますね」
「……変な本を隠している様な空間もないわね」
「はい!チルノちゃんが変なご本を読んじゃう心配はありませんね!」
な、なんかチェックされてるぅぅぅ??!!
台所で文は、がくがくとお茶が湯飲みから零れているのにも気付けないぐらいに動揺する。
ま、待て待て、待って下さいよ?!
はっきりと言っておきますが、私は幼児趣味ではないのでチルノさんに興味は皆無です!取材対象としてなら興味たっぷりですが、恋愛対象としてなら別です!もろに別問題です!
大体、部屋が綺麗なのは私が掃除しているからではなくて椛がしてくれているからで、私一人だと結構散らかってしまいますし。
「あら、これ?」
「え?」
「……婿と、チルノ以外の女の匂いがするわね」
「なっ?!チルノちゃんというものがありながら?!」
待てぇぇぇぇ?!
いきなり家捜し?!変なものとか誤解されそうなものは、前に椛が顔を赤くして「こんなの、持ってたら駄目です!」って捨てたから大丈夫だろうけど、って、違う違う!私とチルノさんは別に付き合っていませんってば!!チルノちゃんというものがありながらって、誤解ですから!!
「まあ、落ち着きなさいよ」
「でも……!」
「浮気は男の甲斐性だって言うし、それにチルノだって、自分の婿がもてるって知ったら喜びそうでしょう?」
私は男じゃない上にもてないですし、婿でもないですよ!!
「……それなら。……あ、でも前にチルノちゃん。文さんは嫁だって言ってた」
「え?そうなの?なら駄目ね。婿じゃなくて嫁なら、浮気は許すわけにはいかないわ」
どういう価値観だ?!というか、私が嫁っていう事実をあっさりと受け入れた?!逆でしょうが逆!むしろ婿の方が違和感ないじゃないですか!
「あ、あの。お茶いれてきたんですが……」
これ以上は、聞き耳立ててる自分自身が危うい気がしたので、文はほんの数分でやつれた顔をして、お茶を盆にのせてもってくる。
「あら、ありがとう嫁」
「ありがとうございます文さん」
「いえ、いいんです」
当たり前のようにレティさんの私への呼び方が嫁になっているのに突っ込みたかったが、我慢した。えっらい突っ込みたかったけど、我慢した。
文はちょっと大人になった。
「ふむ、おいしいわね」
「はい、合格点です!」
「あはは、ありがとうございま……………」
って、え?
合格点?
あれ、もしかして私、審査されてるっ?!というかされてたっ?!
えっ、私ってば、お茶の入れ方とかまで審査されてるのっ?!
も、椛に、おいしいお茶の入れ方とか教えて貰ってて良かった……!新聞のネタになるかもですよって、教えてくれてありがとう椛!
「ふむ、これなら嫁としても、まあ」
「そうですね」
いや、なにそこでちょっと満足げな顔で頷きあってるんですかそこっ!
やめてくださいよ寒気がするから!
「まあ、それはそれとして、嫁」
「……あの、その呼び方、やめませんか?」
「話をそらさないで嫁」
お父さんは厳しかった。
なので、文は「はい」と素直に正座してちょっと心の中で泣いた。これからも嫁と呼ばれるのは普通に嫌だった。
「まずは確認なんだけど」
「はい……」
もう、精神的に疲れてきた文は、さっさと終わらせて今日という日を過去にしようと、ちょっと投げやりに返事をする。
それを気にせずに、レティは続ける。
「チルノと、キスぐらいした?」
ぶっはぁっ。
噴いた。
「そう、まだなの」
「そんなっ……?!文さん、へたれすぎですよ!」
しかも大ちゃんからとどめっぽい酷い言葉を投げつけられた。
え?もしかしてこれ、苛め?
「あ、あああああの?!レティさん、どういう意図があって、そんな恐ろしい質問を?!」
私が、あの小さいチルノさんにキス?!
何その恐ろしいというか変態な構図はっ?!
「そう、なら嫁。貴方はただチルノから一方的に抱きつかれたりしているだけなのね…………………へたれ」
最後にボソッときっつい台詞きた。
こ、このアマ。
流石に温厚な私だって、ぶちっときます。
「あ、あのですねぇ?!言っておきますが、私とチルノさんは付き合ってるとか、そんな関係でもなければ、友達かどうか、ってのも怪しい間柄なんですよ?!なのに、キスだなんて!というか、なんでそんな問題に貴方達が割って入ってくるのかがまず問題で」
「黙りなさい」
どっごううっ。
「………は、はい」
レティの冷徹な瞳と息が真っ白になる冷気に、引きつる顔で静かになる文。
マジで怖かったと、後に文は語る。
「……大ちゃん」
「うん、レティちゃん」
「どうやら、この嫁。チルノからあれだけ好意を寄せられているのに、それに応える気がないそうよ」
「そうみたいだねレティちゃん」
あ、あれ?
なにこの、針のむしろの中にいるような居心地悪さと罪悪感。
私が悪いの?
いや、むしろ私って被害者ですよね?!
最初は、いきなり痺れ薬で脅されて、むりやり嫁とか言わされて、ついでにその後からほぼセクハラな台詞と抱きつきで私の精神をがりがりとやつれさせて……って、
ん?
なんか今、自分で自分可哀想とか、素で思っちゃったんですけど?
「……」
凄い空しくて泣きそうだった。
「ふぅ、聞くわ嫁」
「……何ですか、畜生」
「いきなり何を泣いているのよ?」
「自分で、自分が不幸だとマジで理解する事の、この空しさが……」
「まあどうでもいいわ」
冬の妖怪はクールでドライで最悪だった。
「貴方、どうしてチルノに応える気がないのよ?」
「は、はあ?!」
ぎょっとすると、レティも大ちゃんも、真面目な顔だった。
「私は、最初は少し複雑でしたけど、あのチルノちゃんが飽きるでもなく、毎日貴方の話題を出して、初めて見る笑顔で笑って、貴方に貰ったおもちゃやお菓子を大事に仕舞ったり、食べたりしている姿を見て、とても微笑ましかったのに……」
「なのに、貴方は少しもチルノに応えない」
真面目な顔と声に、文はぐっと言葉を飲み込む。
「冬が来て、私はすぐにレティさんに相談しました」
「冬が来て、チルノから最初に聞いたのは貴方の話題だった」
「チルノちゃんは、気まぐれの妖精の気まぐれでも冗談でもからかいでもない、本気の恋をしている」
「チルノは、馬鹿なりに一生懸命、貴方を振り向かせようとしている」
「………っ」
文は、ぐっと唇を噛むだけ。
レティも大妖精も、ただ僅かに責めるように、拗ねるように、文に伝える。
「知ってください」
「知りなさい」
「チルノちゃんは本気で」
「チルノはきっと」
「文さんを愛しています」
「貴方を、愛してる」
ばらばらに、自分の受け取ったそれを、そのまま文に伝える二人。
お節介で心配性の、小さな妖精のご両親。
「……………」
その本気が、心情が、強さが、わからない文ではないから、何も言わずに、ただそれを受け入れる。
受け入れて、受け止めて、心にとどめて、そして大事にしまう。
そして、だからこそ。素直に言う。
「私は、はっきりと言って、チルノさんには迷惑をしています」
だからこそ、偽りのない本音で。
「私は天狗で、彼女は妖精で。しかも同性で。立場も何も違うのに、くっついてひっついて、遠慮がなくて容赦がなくて、馬鹿で馬鹿でどうしようもなく馬鹿で、少し可愛くて」
だからこそ、彼女達へ真摯に向かい合う。
「そんな、始まったばかりなのに、好きとか嫌いとか、嫁とか婿とか、そんなの、解りませんよ……」
それが、
それこそが、射命丸文の、今の答え。
いきなり好きといわれても、相手は気まぐれで忘れやすい妖精。本気にするだけ馬鹿をみる。
だから適当に、だけど毎日。
本気なのかわからなくて、
冗談なのかわからなくて、
ただ戸惑う。
今はまだ、何もわからない、そんな状態。
情けない天狗の、情けない吐露。
「……そう」
「……」
だけど、二人は何故か満足そうに、そっと目を閉じてゆっくりとその言葉を噛み締めて。そして笑った。
「…………うぅ」
恥ずかしくて、死にそうで。文は赤い顔で俯く。
こういうのは、本当にきつい。
「……ふぅん」
「……わぁ」
だが、やっぱりこの二人はどこか違う。少し興味深そうな顔になると、すぐにうんうんと頷きだしたのだ。
「成程。貴方って、可愛いのね」
「……。……はあ?」
「そっか、だからチルノちゃんは、文さんをお嫁さんにしたいって言ったんだ」
「あ、あの?」
今度は全くの意味不明。
とうとう、会話すら困難になってきた。
「今の貴方の顔、魅力的だったわよ」
「はい?」
「何だか、幼く見えて可愛かったです」
「何が??」
にこにこと、何故かチルノのご両親の二人はとてもいい笑顔で。
会話の意味不明さが極まってきた。
「……もういいです」
理解する気力もないし、理解しても疲れるだけの気がした。
なので、文はぐったりと肩を落として、何だかよく分からないうちに、二人の気が済んだらしいというのだけはわかって、それでほっとした。
「さて、それじゃあお邪魔したわね。帰るわ」
「はい」
レティが立つと、大ちゃんも立ち上がる。
満足そうで意地悪そう。
嫌なご夫婦だと、夫婦でもないのにそんな風に思う。
「はあ、それじゃあ」
やっと帰ってくれるかと、文は安堵して、それではと最後の挨拶をしようと一緒に玄関に。
「あ、こんにちはです文様」
と、そこで。
にっこりとした無邪気で心休まる笑顔の、最近仕事の合い間にお昼を作りにきてくれる、後輩で部下である意味の幼馴染。犬走椛の姿。
「あ」
意味なく、いや、本当によく分からないのだが、ぞっくぅと、文の背筋に何がか駆け抜けた。
「大ちゃん」
「ええ、レティちゃん」
「この子よ、あの匂いの女」
「うん、そうみたいだね……」
おぉ…。
後方で何か嫌な囁きあいが聞こえる。
不吉なので全力で無視する事にした。
「文様……あの、そちらのお二人は、どなた様ですか?」
ぴこんと耳を伏せて、ちょっと警戒気味の椛。
まあ確かに、見知った場所に見知らぬ二人がいたら、というかこの山の中で知らないのに会ったらそれは警戒するだろう。
「え、えっとですね。この人達は」
何て説明する?
というか、凄い説明しづらいんですけど?!
ちょっと困る文に、椛はじっと信頼しきった真っ直ぐな瞳を向けて、尻尾を僅かにふりふりさせながら待っている。
心和む光景だった。
ついでに、その後方には心凍る表情の二人がいた。
「……大ちゃん」
「……うん、レティちゃん」
「……あの犬。危険よ」
「……うん、わかってる、あの子、チルノちゃんの強力なライバルだよ」
ちらりとお互いを見合って、そしてふっと笑い合う。
可愛いあの子のためならば、修羅にもなれるこの二人。
「ちょっと、そこの嫁。でれでれしてるんじゃないわよ」
「ぐえっ?!」
「駄目です!浮気はお嫁さんではなくて夫がするものなんです!」
「ち、ちょっと?!いきなり何ですかお二人とも?!」
冷たいレティと、ほのかにいい香りの大ちゃん二人に急に抱きつかれて引っ張られて、文は目を白黒させる。
「…え?…あ、の……嫁?」
可哀想に、椛はカチンと固まって、ついでに見た目からして美がつく少女達に挟まれて幸せそう(椛視点)な文に、がーんとショックを受ける。
「ち、違いますよ!誤解されて変な噂がたったらどうするんですかちょっと!違いますからね椛!」
「ほ、本当ですか?」
「そうです!私はもごぐっ」
不意に塞がれる口と両手。
「ええ、チルノの嫁よ」
「なっ?!」
ガンっ、とショックな顔になる椛。
「文さんは、チルノちゃんのお嫁さんです!」
「ええっ?!
ズガンッとショックで真っ白(元から白)になる椛に、文は口を塞がれて両手を拘束されながらも「むーむー」と必死に否定している。
ある意味で、というか完璧に大人気ないレティと大ちゃん。
二人は、文に気がある様にみえる椛という少女の存在に、危機感を覚え、そして文にはすでに相手がいるときちんと伝えて、そして諦めてもらうつもりだった。
二人の幸せはチルノの幸せ。
お馬鹿でしょうがない氷精の存在が、いつの間にか二人の中でとても大きなものになっている。
だから、あの子の幸せの為ならと、鬼になる気で一杯な二人。
だが、彼女達は甘かった。
「あ、あ、あ」
犬走椛という少女とは初対面だから、彼女達は外見に騙された。
健気な少女という認識はあっているが、そこからが間違っていた。すぐに諦めるだろうと、諦めのいいというか、まだ文との関係は浅いだろうという認識。
「あ、ああ、あああ、文、文様はぁ」
文と椛の関係は、なかなかに深く。
そして、確かに椛は健気だが、諦めがいい訳ではなかった。
むしろ
「あ、ああ、文様は、文様は私のお嫁さんです!!」
どりゃあと手にした剣でレティから文を奪い返し、お姫様抱っこしてこう宣言するぐらいに、椛は諦め悪かった。というか、文ラブで文命だった。
「あ、あれ?え?」
いつの間にかの移動に、椛の腕の中で「ええ?!」と困惑する文。
「……やるわね犬」
「……負けないよ、椛ちゃん!」
鋭い視線で、そんな二人を見るチルノのご両親。
「チルノというのが誰なのかは知りませんが、文様は、文様は渡しません!」
そして、お嫁さんを奪い取ろうとするお嫁さんの幼馴染。
「いや、あれ?!これどういう状況?!」
全くといっていいほどに、状況についていけていない当事者の嫁。
これが、最終的には幻想郷全体を巻き込んだ。射命丸文争奪戦の始まりだった。
次の日。
「お願いだから、お願いだから喰べて下さいぃぃぃぃ!!」
「いや、だからその、これは、あまりに不味そうで」
「後生ですからぁぁぁぁ!!」
「……う、うむぅ」
ガララッ!!
「文ー!あの犬誰よむきー!!」
「文様、何ですかこの女は!あまりに無礼です!!」
「ちょっと嫁!もっとはっきりしなさいよ!」
「文さん!結局どっちが好きなんですか!!」
ドゴガシャッ!!
「も、もう嫌ですー!私ってば新聞記者なのに、なんで自分がおいしいネタ満載の疑惑の当事者になってるんですか?!笑えませんよ畜生!!」
「あー、うん。確かに大変だな。私でよければ歴史操作以外なら、何でも相談にのるぞ?」
「うわーん、慧音さーん!!」
「よしよし」
ガタガタッ!!
「ちょっとそこの烏!私の慧音に何してるんだこらぁ?!」
「そこの天狗!その羨まし訂正その胸に僅かに触れている手をどけなさい!!」
「あらあら、お盛んね。だけど天狗?私の慧音に手を出したら殺すわよ」
「離れて下さい文さん!慧音さんは師匠の旦那様なんです!」
「そうよ!あんたはそっちのロリィな彼女達とよろしくしてなさいよね!!」
混沌だった。
ここまで滅茶苦茶に話が進まない空間も、そうはないみたいで。
暫く里は、この爆発音すら混ざった、慧音宅の騒動の噂で持ちきりだったらしい。
そして、この日から文は、里の守護者に愚痴と相談を交えた精神の安らぎを求めるようになった。
慧音曰く、
愛される事は、時に苦痛も生むものだ。
だそうだ。
理解は出来るが納得は出来そうにない文だった。
文総受け、これはこれで新鮮な感じがしてイイ。
それにしても、お淑やかなのがストライク、ねぇ…慧音先生や幽々子様はともかく永琳師匠はちょっと違うn(アポロ13)
それよりも、あややは幽々子に惚れこんだら小骨を喉に詰まらせられそうな気がするんだ
椛は家政婦とかしてるわけですね?いずれは嫁か!?w
レティが滅茶苦茶怖ぇ…(汗)。アンタの鼻は犬並みかよw
文ちゃんには「頑張れ」としか言いようが無いデスw
>文の好みは年上。例(慧音・永琳・幽々子)など
あれ? 紫さんは? ああそうか、もう行き過ぎt(スキマ&夢想封印)
大ちゃんは良いお母さんになりそうだ。
あと、椛も頑張れ!!
あいかわらずの甘百合おいしくいただきました。
ただ、地の文が一人称なのか三人称なのかはっきりしてほしいところ。正直言って読みにくい。
それを含めてこの点数、ということで。
>大事に閉まったり
仕舞う
>しかも同姓で。
性
ギャグとして80点
ところで慧音のところに押しかけた人々の、上から二番目と最後は誰?
上から妹紅、誰か、永琳、うどんげ、誰か、だと思われるが……
何処へ行くのあやや
レティが怖いよ…。 文がんばれと応援せざるをえない!
でも全体的に面白かったよ
慧音のとこの下りは
妹紅、永琳、輝夜、優曇華院、てゐ、かと。
ありがとうございました。