まえがき
少し鬱をわずらっているような人間が書いているので、主人公のパチュリーが変なやつと思う人が多いかと思います。自分でも書いていてなんだかよくわからなくなっていきました。あんまり長い話でもないので、簡単に楽しめると思います。
簡単に言うと、私の世界を東方に移し合わせたような作品です。
御緩東方話
「調和のとれた食事会」
私が静かに読書を楽しんでいると、魔理沙が図書館に入って来た。本を勝手に持ってかないでと注意しとこうかと思ったら、本を取りに来たのではなく、日頃、本を借りている御礼にアリスの家で食事会をするから誘いに来たということだった、そういえば以前アリスが本を返しに来た時にそんなことを言っていた記憶がある。断る理由もないので二つ返事で行くと約束した。そして魔理沙は本をあさることもなく、食事会の日程をつげると颯爽と帰って行った。なんだか拍子抜けだ。
後日、子悪魔にアリスの家お昼ご飯を食べに行くと言ったらとても驚かれた、その驚きかたが大袈裟なので、駄目なの?と聞いたら
「いえ!いえ!良いことですよ!いつまでも引きこも―、じゃなくて、いつまでも日陰の少女とか、少女密室じゃ体に良くないですからね!外に出ないと!」
途中、引っ掛かる言い方もあったが喜んでいるようだった、外に出るようになるのが良い変化だと思っているのかも知れない、だったらなおさら大袈裟だ。じゃあ行ってくると言って図書館をあとにすると、子悪魔は両手を振って見送ってくれた。なんか大袈裟な気がする。
途中で咲夜に、お昼ご飯はアリスの家で食べるから作らなくていいとつげると、子悪魔ほどではないが少し驚いていたようだったが、子悪魔のような大袈裟な見送りかたではなく、咲夜は笑顔で見送ってくれた。
出かけるのも久しぶりねと思いながら、重い紅魔館の扉を開けると
「ああぁぁぁぁぁあ!」
目をやられた。日頃、薄暗い図書館にいたせいで久しぶりの直射日光は目にきた。とりあえず重い扉を閉める。なんだろう、何か大きなものが私の前に立ちふさがっている、そんな気もしたが私の声を聞きつけて咲夜がやって来て日傘を出してくれた。そういえばそんな便利な物があったと思い、咲夜に恩にきるわと言うと大袈裟ですよと笑われた。
なんだかんだ言っても、飛べばアリスの家まではたいした距離はない。しかし飛んでいると日差しがなおさらきつい気がする。しかたないので目を細めながら飛んでいるのだが、魔法少女的に空を飛びながら事故を起こしそうで少し不安になった。この強い日差しは本に書いてあったオゾン層の破壊の影響なのかしら、そんなことを考えていたらアリスの家にはすぐについた。
アリスの家から出迎えてくれたのは魔理沙だった。なんでも先にきて料理を手伝っているそうだ、私も手伝おうかとアリスに聞いたが、
「今日はあなたがお客様なんだから、料理ができるまで待ってて。すぐできるから。」
と、言われたのでテーブルに座って大人しく待つことにした。
大人しくテーブルで待ちながら、あらためてアリスの家を眺めてみると趣味が良いなと素直に感じる。まるでファンタジーの本から飛び出たような家だ、お菓子の家を夢見ている子供のような、童心に少し帰っていた。私の図書館はもちろん好きだけど、こんな雰囲気の部屋もいいなと浸っていた、そこから現実に引き戻してくれるのが先ほどから台所から聞こえてくるアリスの罵声だった。何か魔理沙が料理の手伝いでやらかしたようで、さっきから何度もアリスが怒っていた。魔理沙はあんまりそういうもの得意そうじゃなさそうだ、私も自身はないので口にはだして言えないが。
ファンタジーな雰囲気に浸り、アリスの罵声を聞きながら待っているが、なかなか料理はやってこなかった。すぐできると言っていたのに、暇で眠くなってくる、ぼーとしていると、近くに人形があるのに気が付き手に取ってみた。そういえばアリスは人形を作ったりもしていることを思い出した、多趣味ですごいなと正直思う。まじまじと人形を見ているとよく作りこんである。本当に器用だなと思い、少し考えた―――
私は明けも暮れても読書三昧(楽しいけど)、これから比べれば私の読書三昧なんてなんともくだらないものに見えてしまう気がする・・・・・なんだろう、なんだか哀愁を帯びた私の図書館のように物悲しくなった私は、食事会に来ているのに寂しくなってきたよ~と、人形に小声で話しかけていた。
人形をもって一人でぶつくさと独り言をしていると、料理が出来上がったようでアリスと魔理沙がやたらと汚れた姿で持ってきてくれた。出てきた料理はやたらと豪勢だった、気合いの入れすぎではないだろうか、昼からこんなに食べられるだろうか。
「その人形、気に入ったの?」
私が人形を持っているのにアリスは気づいたようだ、いろいろと愚痴のようなものを語りかけたこの人形には愛着がわいていた、もちろん人形に話しかけていたことは話さず、デザインの趣味がよくてすごく気に入ったといったら、ならあげようかと言われたのでありがたく貰っておいた。
そんな会話をしていたら、魔理沙はいつの間にか食べ始めていた。そのいい加減さにアリスがまた怒りそうになったが、まあまあとなぜか私がなだめてから食事を始めた。
料理はおいしかった。咲夜とはまた違った味付けでなんだか新鮮だった、料理も作れるのだなと感心する中、味わっているのかなと疑問に思うような魔理沙の食いっぷりが目に入った。そんながっつかなくてもというと、魔理沙はこの料理のために朝から食べてなかったそうだ、いい加減だなとも思ったが、逆に言うとアリスの料理に期待していたのだろう。確かにおいしい、しかしそう思っているとは気づかず、アリスはなんだか少し怒っているように見えた。
しばらくはくだらない話で盛り上がっていたが、途中からはなぜかアリスの魔理沙へのなじり話にとなっていった。多分、料理作っていた時に魔理沙がドジを踏んだことを怒っているのだろう、それに魔理沙は反省の色もなくがつがつ食べているのだ、なんだか空気が悪いと思うのだが、アリスがなじり続ける中、魔理沙はいたって冷静にうん、うん、と相槌を打って食べている。なんだか普段からこういう形が成り立っているのだろうなと思った。しかし私はアリスの雰囲気に割って入れず、そしてアリスが食べ物を口に入れた瞬間、
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
その瞬間だけ訪れる静寂、私はさっきもらった人形に目をやり、なんだか食べた気がしないわね、お人形さん。と、思った。
なんだかよくわからない雰囲気で成立していた食事会も終わり、久々に楽しい時間だったとアリスに礼を言って、帰路についた。魔理沙は食べるだけ食べたて寝ていた。
帰り道は日もかげっていて日傘をさす必要はなかった。右手に傘、左手に人形を握りしめて紅魔館に帰った。門番がおかえりなさい、と言ってくれたことがなんだかとても落ち着いた。やっぱいりこの雰囲気がいいなぁと思う。食事会は楽しいといえば楽しかったが、後半の雰囲気は大変だった、なんだか肩がこった気がする。楽しい食事会のはずだったのにねと、人形に目で話しかけた。
そのあと、紅魔館に入ると咲夜がいて、食事会は楽しかったですかと満面の笑みで聞いてきた。なにかいいことでもあったのだろうか、しかしこの満面の笑顔がなんだかいやみのように見えた、だから肩がこったとは言わず、ええ最高だったわ!と言ってやった。その後、大人げないと自分で自己嫌悪した。
いろいろ疲れた、そう思いながらいつもの図書館の扉を開けた。机に人形を置いて、図書館の中心で大の字になって寝ころんだ。夜空を眺めるように薄暗い図書館を眺めた、どこまでも続く本の山、そしてこの本の匂い、やっぱり、なんだかんだ言ってもやっぱりここが一番落ち着くなぁと、そう思って目を閉じた。
少し鬱をわずらっているような人間が書いているので、主人公のパチュリーが変なやつと思う人が多いかと思います。自分でも書いていてなんだかよくわからなくなっていきました。あんまり長い話でもないので、簡単に楽しめると思います。
簡単に言うと、私の世界を東方に移し合わせたような作品です。
御緩東方話
「調和のとれた食事会」
私が静かに読書を楽しんでいると、魔理沙が図書館に入って来た。本を勝手に持ってかないでと注意しとこうかと思ったら、本を取りに来たのではなく、日頃、本を借りている御礼にアリスの家で食事会をするから誘いに来たということだった、そういえば以前アリスが本を返しに来た時にそんなことを言っていた記憶がある。断る理由もないので二つ返事で行くと約束した。そして魔理沙は本をあさることもなく、食事会の日程をつげると颯爽と帰って行った。なんだか拍子抜けだ。
後日、子悪魔にアリスの家お昼ご飯を食べに行くと言ったらとても驚かれた、その驚きかたが大袈裟なので、駄目なの?と聞いたら
「いえ!いえ!良いことですよ!いつまでも引きこも―、じゃなくて、いつまでも日陰の少女とか、少女密室じゃ体に良くないですからね!外に出ないと!」
途中、引っ掛かる言い方もあったが喜んでいるようだった、外に出るようになるのが良い変化だと思っているのかも知れない、だったらなおさら大袈裟だ。じゃあ行ってくると言って図書館をあとにすると、子悪魔は両手を振って見送ってくれた。なんか大袈裟な気がする。
途中で咲夜に、お昼ご飯はアリスの家で食べるから作らなくていいとつげると、子悪魔ほどではないが少し驚いていたようだったが、子悪魔のような大袈裟な見送りかたではなく、咲夜は笑顔で見送ってくれた。
出かけるのも久しぶりねと思いながら、重い紅魔館の扉を開けると
「ああぁぁぁぁぁあ!」
目をやられた。日頃、薄暗い図書館にいたせいで久しぶりの直射日光は目にきた。とりあえず重い扉を閉める。なんだろう、何か大きなものが私の前に立ちふさがっている、そんな気もしたが私の声を聞きつけて咲夜がやって来て日傘を出してくれた。そういえばそんな便利な物があったと思い、咲夜に恩にきるわと言うと大袈裟ですよと笑われた。
なんだかんだ言っても、飛べばアリスの家まではたいした距離はない。しかし飛んでいると日差しがなおさらきつい気がする。しかたないので目を細めながら飛んでいるのだが、魔法少女的に空を飛びながら事故を起こしそうで少し不安になった。この強い日差しは本に書いてあったオゾン層の破壊の影響なのかしら、そんなことを考えていたらアリスの家にはすぐについた。
アリスの家から出迎えてくれたのは魔理沙だった。なんでも先にきて料理を手伝っているそうだ、私も手伝おうかとアリスに聞いたが、
「今日はあなたがお客様なんだから、料理ができるまで待ってて。すぐできるから。」
と、言われたのでテーブルに座って大人しく待つことにした。
大人しくテーブルで待ちながら、あらためてアリスの家を眺めてみると趣味が良いなと素直に感じる。まるでファンタジーの本から飛び出たような家だ、お菓子の家を夢見ている子供のような、童心に少し帰っていた。私の図書館はもちろん好きだけど、こんな雰囲気の部屋もいいなと浸っていた、そこから現実に引き戻してくれるのが先ほどから台所から聞こえてくるアリスの罵声だった。何か魔理沙が料理の手伝いでやらかしたようで、さっきから何度もアリスが怒っていた。魔理沙はあんまりそういうもの得意そうじゃなさそうだ、私も自身はないので口にはだして言えないが。
ファンタジーな雰囲気に浸り、アリスの罵声を聞きながら待っているが、なかなか料理はやってこなかった。すぐできると言っていたのに、暇で眠くなってくる、ぼーとしていると、近くに人形があるのに気が付き手に取ってみた。そういえばアリスは人形を作ったりもしていることを思い出した、多趣味ですごいなと正直思う。まじまじと人形を見ているとよく作りこんである。本当に器用だなと思い、少し考えた―――
私は明けも暮れても読書三昧(楽しいけど)、これから比べれば私の読書三昧なんてなんともくだらないものに見えてしまう気がする・・・・・なんだろう、なんだか哀愁を帯びた私の図書館のように物悲しくなった私は、食事会に来ているのに寂しくなってきたよ~と、人形に小声で話しかけていた。
人形をもって一人でぶつくさと独り言をしていると、料理が出来上がったようでアリスと魔理沙がやたらと汚れた姿で持ってきてくれた。出てきた料理はやたらと豪勢だった、気合いの入れすぎではないだろうか、昼からこんなに食べられるだろうか。
「その人形、気に入ったの?」
私が人形を持っているのにアリスは気づいたようだ、いろいろと愚痴のようなものを語りかけたこの人形には愛着がわいていた、もちろん人形に話しかけていたことは話さず、デザインの趣味がよくてすごく気に入ったといったら、ならあげようかと言われたのでありがたく貰っておいた。
そんな会話をしていたら、魔理沙はいつの間にか食べ始めていた。そのいい加減さにアリスがまた怒りそうになったが、まあまあとなぜか私がなだめてから食事を始めた。
料理はおいしかった。咲夜とはまた違った味付けでなんだか新鮮だった、料理も作れるのだなと感心する中、味わっているのかなと疑問に思うような魔理沙の食いっぷりが目に入った。そんながっつかなくてもというと、魔理沙はこの料理のために朝から食べてなかったそうだ、いい加減だなとも思ったが、逆に言うとアリスの料理に期待していたのだろう。確かにおいしい、しかしそう思っているとは気づかず、アリスはなんだか少し怒っているように見えた。
しばらくはくだらない話で盛り上がっていたが、途中からはなぜかアリスの魔理沙へのなじり話にとなっていった。多分、料理作っていた時に魔理沙がドジを踏んだことを怒っているのだろう、それに魔理沙は反省の色もなくがつがつ食べているのだ、なんだか空気が悪いと思うのだが、アリスがなじり続ける中、魔理沙はいたって冷静にうん、うん、と相槌を打って食べている。なんだか普段からこういう形が成り立っているのだろうなと思った。しかし私はアリスの雰囲気に割って入れず、そしてアリスが食べ物を口に入れた瞬間、
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
その瞬間だけ訪れる静寂、私はさっきもらった人形に目をやり、なんだか食べた気がしないわね、お人形さん。と、思った。
なんだかよくわからない雰囲気で成立していた食事会も終わり、久々に楽しい時間だったとアリスに礼を言って、帰路についた。魔理沙は食べるだけ食べたて寝ていた。
帰り道は日もかげっていて日傘をさす必要はなかった。右手に傘、左手に人形を握りしめて紅魔館に帰った。門番がおかえりなさい、と言ってくれたことがなんだかとても落ち着いた。やっぱいりこの雰囲気がいいなぁと思う。食事会は楽しいといえば楽しかったが、後半の雰囲気は大変だった、なんだか肩がこった気がする。楽しい食事会のはずだったのにねと、人形に目で話しかけた。
そのあと、紅魔館に入ると咲夜がいて、食事会は楽しかったですかと満面の笑みで聞いてきた。なにかいいことでもあったのだろうか、しかしこの満面の笑顔がなんだかいやみのように見えた、だから肩がこったとは言わず、ええ最高だったわ!と言ってやった。その後、大人げないと自分で自己嫌悪した。
いろいろ疲れた、そう思いながらいつもの図書館の扉を開けた。机に人形を置いて、図書館の中心で大の字になって寝ころんだ。夜空を眺めるように薄暗い図書館を眺めた、どこまでも続く本の山、そしてこの本の匂い、やっぱり、なんだかんだ言ってもやっぱりここが一番落ち着くなぁと、そう思って目を閉じた。
行間・描写共に文章が詰まりすぎて休まる部分が無いのが辛いです。
全体的に箇条書きが連なってる部分が多いので、繋ぎに気を使い
もう少しメリハリを付けるようにすれば、良い雰囲気の作品になれるんじゃないかと思います。
次回に期待
人形に話しかけるところに関しては私もかわいいと思ったので、
私も仲良く鬱なのか部長さんはまともなのかのいずれかですよ。
ですから、前書きで無意味に警告しない方がよいです。
友達と遊ぶのは楽しいけど、自分の部屋に居るのが一番落ち着く……
そんなパチュリーの思いがはっきりと伝わってくるように感じました。
話の内容としては薄味ですけど、私はこういうのも好きです。
残念なのは読み難さ。
『。』で行を変える。
台詞(「 」)の前は一行開ける。
・・・を……に変える。
『!』や『?』の後は一文字分空ける(台詞の終わりは開けない)。
台詞の終わりは『。』を付けない。
等を注意するだけで格段に読みやすくなると思います。
試してみては如何でしょうか?
あ、あと投稿しておいて自分の作品を貶すのはNGです。
読んで面白いと思った読者も貶す事になりますから。
最近はシュールな話をよく読んでいたのでこういうのもいいな、と思いました。
ちなみにあとがきの、
>個人的に、人形に話しかけているパチュリーがすごくかわいいと思います。
同意。
次回作も期待しています。