Coolier - 新生・東方創想話

楽園の閻魔と、大罪の少女と、

2007/11/16 07:24:49
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 里に出向いた彼女は、周りの人間の視線を一身に受けていた。里の民は遠巻きに彼女を囲う。どうして彼女がこんなところへ来たのか、人々の感心はただそれだけだった。
 ――どうして、閻魔が里にやってきたのか、と。





 楽園の閻魔(ヤマザナドゥ)、四季映姫は好奇と畏敬の視線を集めていた。映姫はそれらの視線に臆することなく、自身から右方にある八百屋へ近付いた。店先で映姫の様子を見ていた店主は、驚きを隠せずに立ち尽くしている。映姫が店主の前まで来ると、店主は露骨に引き攣った顔をし、たじろぎながら口を開いた。
「い、いらっしゃいませ、閻魔様。里に何の御用で」
「心配しなくてもあなたが全うに生きていることは承知していますよ。少し聞きたいことがあるのです。藤原妹紅という“健康マニアの焼鳥屋”の女性を知りませんか?」
 映姫が笑顔でそう言うと、店主は打って変わって饒舌となった。
「ああ、ありがとうございます! ええ、それなら寺子屋の慧音が詳しいと思いますよ! 寺子屋まで案内いたします!」
「そうですか、助かります」
 店主は妻に店を任せると、腰を低くし、映姫を案内する。映姫は店主の案内に準じた。里を歩く映姫はそれこそ無数の視線を浴びていた。里の皆が映姫に注目していると言っても過言ではない。
「皆、それほどまでに私のことが怖いのでしょうか?」
 映姫の先を歩く店主の肩が、一瞬震えた。
「別に皆、挙って疚しいことをしているわけではないでしょうに。それに罪は、犯しても改めることが出来るのですよ? 罪にもよりますが」
「え、ええ、仰る通りでございます……」
 店主の声が再び震え持った、慄いたものに変わり、彼はその場に立ち止まる。
「たった一度の浮気、されど一度の浮気。……あなたの妻はとっくに存じていますよ。魔が差したのでしょう? あなたが積める善行は、まず謝ることです。家族の信頼は強固なものですが、同時に突如崩れる脆弱性を秘めていますから」
 映姫の強く刺す、それでいて慈悲深い言葉に店主は無言だった。そして店主の肩は、小さく震えていた。
「ここで結構ですよ。こんな往来のある場所で、叱ってしまってすみませんでした」
 映姫は頭を下げる。店主は映姫の言葉に従い、踵を返す。彼は映姫に顔を見せぬようにして、彼女の脇を通り過ぎる。映姫は再び、足を進めようとした。しかし束の間、突然の背後からの声に映姫の足が止まる。
「四季映姫・ヤマザナドゥ様っ!」
 映姫が振り返ると、店主が頭を深々と下げていた。目の辺りからは大粒の雫がこぼれ、雫は彼の頬を伝わずそのまま地を打っていた。映姫は店主に微笑み、元の進行方向へと向き直した。

 すでに子供達は帰宅するようで、何人かの子供が映姫の脇を通っていた。その中のさらに何人かは“閻魔”に気付いたようで、映姫に軽く会釈をしていった。上白沢慧音は寺子屋の前で子供たちを見送っている。
 寺子屋を眼前にして、映姫は衝撃を覚えた。映姫は衝撃に少し後退し、同時に視線を下げた。視線の先には、尻餅をついていた少年がいた。年の頃十くらいだろうか、隣には同じくらい年の子供が立ち止まっている。
「元気があるのは非常に宜しいですが、ちゃんと前を見て走りなさい。何事も、ね?」
「は、はい!」
「立てますか?」
 映姫は少年に手を差し伸ばした。少年はその手を取って、立ち上がる。
「ありがとう、姉ちゃん。行こうぜ」
 少年は立ち上がると、隣にいた少年に声を掛けてまた走って行った。今度はしっかりと前を見て、だ。
「良太郎の奴め。私が注意しても聞かなかったくせに……」
 少年との遣り取りの間、近くまで来ていた慧音が漏らした。
「あの子はとても素直な子ですよ。真っ直ぐと人を見ていた。大事な事です」
「ええ、そうですね。芯の通った強い子です。それで、閻魔様、今日はどうして里へ?」
 そのことなのですか、と映姫は静かに置き、
「藤原妹紅のところまで、案内していただけませんか?」
 遠ざかっていく子供達を見据えながら告げた。
「……なるほど」
 慧音は頷き、映姫を見る。映姫もまた自らよりも背の高い慧音を見上げた。
「驚かないのですね?」
「何故ですか? 遅すぎるくらいだと思っていました」
 慧音はそっと微笑む。
「ふふ……、妹紅は素晴らしい友人を持ったようですね。羨ましい」
 映姫もまた微笑を浮かべた。彼女が口にした羨望の念も嘘ではない。閻魔という職業柄、顔は広いのだが、腹を割って話せる人物となると実のところ少ない。そこには明確な立場が存在するからだ。閻魔と魂。映姫が対峙するほとんどの者は、一皮向けば皆魂である。つまり、常に裁く者と裁かれる者の立場が確立されているのだ。近しい人物といえば、直属の部下にあたる小野塚小町くらいだろうか。
「では、早速行きましょうか? たっぷりお説教をしてやってください」
 そう言って、慧音は映姫の先に立った。

 慧音に案内され、映姫は妹紅の家の前に来ていた。慧音は、私はこれでと踵を返し、映姫は彼女に礼を言って妹紅の家の戸を叩いた。中から、ちょっと待っててと返答の声が聞こえる。
「はい、どちら様で?」
 声と共に戸は開き、長い髪を揺らして妹紅が顔を出す。映姫を見た妹紅は一瞬驚いたが、すぐに軽い口調を取り戻す。
「閻魔様、か……。何の御用?」
 彼女の声は確かに軽いものだったのだが、表情には微少ながらの怪訝が窺えた。対して映姫は妹紅の疑問に、彼女の態度にあわせるように冗談めいた調子で言う。
「少々あなたにお説教を」
「そうかい。どうぞ上がって。お茶でも洒落込んでゆっくり聞くよ」
 やれやれとした表情を露骨に浮かべ、妹紅は映姫を招き入れた。
「ええ。それじゃあ、お邪魔します」
 映姫は妹紅に案内され、居間へと通された。居間には必要最低限の家具と、ちゃぶ台、座布団だけが置かれていた。
「適当にくつろいでて。今お茶を持ってくる」
 映姫はええと返事をして、彼女の言葉に甘えて座る。ややあって妹紅はお茶と茶請けの和菓子を持ってお盆に乗せて持ってきた。そしてちゃぶ台の上に盆を置いて、お茶と和菓子を映姫に差し出した。次いで自らも映姫と対面して座る。
「どうぞ、粗茶ですが」
「すみません、気を遣わせてしましまして。いただきます」
 映姫は本当に申しわけなさそうに茶をすする。映姫は茶の味に、思わず口元をほころばせた。決して良い茶葉を使っているわけではないのだろうが、いれ方が上手いのであろう。
「美味しいです。これでもお茶にはうるさいので」
 書類の処理などのときに毎日茶を飲む映姫が、茶にうるさいのは事実だった。茶を毎日楽しんでいることで有名な巫女と同等かそれ以上だと自負しているほどだ。現に映姫は、部下の小町にも茶の何たるかを手ほどきするほどであった。お陰で小町は、映姫が評価する茶いれ名人の中でも五本の指に入っていた。
「そんなたいしたもんでもないよ。それに、うるさいのは茶だけにして欲しい」
的確な妹紅の言葉に、映姫は苦笑する。
「耳が痛い。私もあまり良いことではないとわかっているのですが。いかんせん、閻魔という職に就いている以上はしっかりと叱らねばなりません。口うるさくもなってしまう。……例え、どんな相手だろうと」
 映姫の声色は厳格なものに変わった。あわせて妹紅の表情が険を露わにし、映姫を睨んだまま強張る。
「不老不死は、それだけで大罪ですよ?」
「故に、私は死なないわ。だからあんたは私を裁くことが出来ないだろ?」
 妹紅は皮肉を孕ませた嘲笑を浮かべる。映姫は威圧の笑みに怯むことなく、妹紅を直視した。
「ええ、だからこそ“今”、あなたに話しておかなければことがある」
 映姫は刺傷を与えるような言葉をあえて選んだ。映姫の思惑通り、“今”という言葉に妹紅の笑みは余裕を消す。そして、映姫は深く突き刺した刃を捻るように、言葉を続けた。
「あなたは何のために永遠の命などという大罪と苦悩を背負ったのですか?」
 映姫が問い掛けた瞬間、妹紅から完全に笑みが失せた。代わりに映姫に向けられたのは、睥睨だ。
「何のためだと……? あんた、わかってて聞いてるんだろ……!? 決まってるじゃない! あの女を殺すためだッ! 父上を卑下にし、恥を掻かせたあの女、蓬莱山輝夜を殺すために決まってる! そのためには私もあいつと同じ不老不死になるしかなかった……!」
「故に、他人の命さえ糧としたその願いは叶うことない。その時点で願いは終わっています。終わり無き終わり、とでもいうべきでしょうか。あなたに殺められた人間もさぞ浮かばれないことでしょう」
 悄然と告げる映姫に、妹紅は憤怒にまかせ、声を荒げて問うた。
「あんた、一体何が言いたいんだよッ! だから、不毛な殺し合いなんて止めましょうってか!? 平和に生きましょうと説きたいの!?」
「殺し合いの定義を“殺し合うこと”とおいた場合、あなた達はそれすらも叶わない。そして、あなた自身も不毛だと気が付いているではないですか」
 妹紅の言葉を言質に取り、映姫は変わらず静かに告げる。映姫の言葉に妹紅は感情に任せた反駁をする。
「あんたに何がわかる……? 尊敬していた父上は恥を背負って死んだのよ。だけど、憎んでも憎んでもあいつは死なない。延々と殺し合いごっこをしているだけで……。……あんたに、何がわかるんだ……」
妹紅は声量こそ抑えていたが、その声色は昂ぶったままだった。映姫を睨み、激怒の表情を向ける。それでも映姫は毅然と向き合っていた。
「わかりませんよ。私は他人の気持ちがわかるほど、痛みがわかるほど、優しくはありませんから」
 妹紅はただ映姫を強く睨みつけ、無言だった。
「あなたの存在は希薄なものです。生でもなく、死でもなく、願いも叶わず、存在していることに意味を見出せていない。それはとても危険なことなのですよ。あなたは幻想の世界でさえ、幻想になるかもしれない」
 映姫がそう言うと、
「じゃあ、……どうしろっていうのよ?」
 苦しく吐き出すように問うて、妹紅は俯いた。だが映姫は答えを与えず、首を横に振った。
「それは、自分自身で見つけること。もしかしたら、もう答えは出ているかもしれません。あなたに積める善行は、生きることですよ」
 映姫はそれだけ言うと、ゆっくり立ち上がった。そろそろ失礼しますとだけ残し、妹紅の家を出る。それから十歩ほど足を進めると突如後ろから映姫を呼び止める声が聞こえた。
「四季映姫・ヤマザナドゥ!」
映姫は自身の名と役職を呼ばれ、振り返る。振り返った先にいるのは、先ほどと同じように映姫を睨む妹紅だ。だが先ほどまでの彼女と、今視線の先にいる彼女とは、明確な相違点があった。
妹紅の背後に怒気を象り、灼熱を放つ不死鳥が存在していることである。
赤き火の鳥は膂力を証明するように燃え盛り、辺りの空気さえも焦がすような戦慄を映姫に向けていた。
「好き放題言いやがって、一発殴らせろ。私はこれでもこの生活を楽しんでるんだ。殺し合いごっこもなかなか充実した毎日よ?」
 妹紅の背後の不死鳥が揺れる。そして次の瞬間、火の鳥は形を崩して業火と化け、妹紅の左腕にその身を纏わせた。不死鳥が作った紅蓮の篭手で右腕を覆い、妹紅をもう一度映姫を睨む。
「あら、私がただで殴られると思っているのですか?」
 映姫が言うと、妹紅は愉快だと言わんばかりに口元を歪ませる。だが映姫は、その歪んだ笑みを打ち消す言葉をさらに紡いだ。
「と、言いたいところですが、いいでしょう。素直に殴られてあげます。さぞ熱いのでしょうが、それほどまでに楽しい殺し合いというものを是非味わってみたい」
 皮肉を効かせた映姫の挑発に、妹紅は再び眉根を詰め、激怒の表情を浮かべた。
「ああそう、ならばお望み通りにしてあげるわ。二度と表を歩けないほどにその面、焼き潰してやるよッ!!」
 叫び、妹紅は自らの言葉通りに距離を詰め、烈火を纏う左の拳で映姫の顔を穿ちにいく。紅蓮の熱の尾を引く正拳。映姫はその間、灼熱の一撃を甘んじて受けるべく微動もしなかった。
 だが、刹那だ。
 映姫との間に割って入る影に、妹紅は映姫の顔の寸前まで放っていた拳を止めた。袈裟のように右脇腹から左肩に柄を当てられ、左肩から首の左横に刃を懸けられていたからである。
「遅かったですね、――」
 戸惑う妹紅を尻目に、映姫は巨大な刃とそれを担う主の正体をすでに解していた。
「――小町」
 割って入った影、そして巨大な“鎌”は、死神、小野塚小町のものだった。小町が瞬時に二人の間に介入し、身の丈ほどある大鎌で妹紅の動作を牽制していたのだ。
「無茶言わないでくださいよ。さっきまで渡していた幽霊がこれまた、ほとんど銭を持ってなかったんですって」
 小町は泣き言のような弁解をする。
「まあ、ちゃんと仕事していたのならいいでしょう」
 呆然と二人の会話を聞いていた妹紅は、我を取り戻し、
「どけ、死神……!」
 小町に威勢を持った声を向け、長身の小町を見上げる。
「それは聞けないね。このくらいにしといてくれないかい? あたいの上司だ。顔を潰してくれちゃ困るのさ、いろいろとね。さもなくば、もっと低い位置からあたいを見上げることになるよ」
 小町は厳かな中にも、どこか辟易を忍ばせた口調で告げた。そんな彼女の言葉に妹紅は舌打ちを一つする。
「死ねないというのは難儀だねぇ。首が飛ぶのは痛いぞー、苦しいぞー。お前さんのことだ、一度は、いやもう二、三度くらいは体験してるんじゃないかい?」
 妹紅は口いっぱいの苦虫を噛み潰し、腕に纏った炎を払った。次いだ動作で拳を引いて、自ら後退する。
「聞きわけのいいことだ。長生きできるよ、お前さん」
 小町は軽い口調で言った。
「次余計な軽口叩いてみろ。……あんた灰にしてあげるわよ」
「おっと済まないね。お前さんの刃物みたいにぎらついた目を見ていると、どうも冗談の一つも口から出てしまうんだよ」
 小町の言葉に、妹紅は舌打ちをもう一つ、その後踵を返した。自宅へと戻る妹紅の背を見送り、小町は辟易と漏らす。
「熱かったぁ……」
 小町はおもむろに襟を開いて服と胸の間に風を送った。
「やめなさい、小町。はしたないわ。それに私だって顔が焼けるかと思ったのだから」
「普通ならとっくに焼けてる位置ですよ、ありゃ」
「帰りましょうか。まだ雑務が残っていますし」
 映姫は言って、帰路へと向き直す。二人は行きの道を辿って里に向かった。

 里の中へ再び戻ると、映姫への視線は少しだけ和らいでいた。それは二度目ということと、隣の死神にも視線が向かっているからである。小町に向けられた視線は、映姫に向けられていたともの少し違っていた。彼女に向けられた視線にはもちろん畏敬の念も窺えるのだが、それ以上の下心が里の男達から見受けられたのだ。
「はしたないと言ったでしょう。それともあれですか? 私への当てつけ?」
 映姫の低い声に、小町は慌てて豊満な胸を晒していた乱れた襟を直す。小町を見ていた里の男連中はそろって落胆の溜め息を漏らした。映姫は溜め息を漏らしていた男達を見渡す。映姫と視線がぶつかるたびに、男達は視線を逸らしていった。
「結局胸なのね……」
 漏らす映姫に、すかさず小町が励ましを掛ける。
「いや、こんなもの大きくても肩こるだけですよ? 変な視線も集めちゃいますし」
「わかってたなら何故襟を開けていたの? やっぱり、当てつけ?」
 小町は苦笑をする。
「いやでも、童顔で低身長ってのも、ねえ? ほら、実年齢より若く見られますし、そういうのが好きな男もいっぱいいますよ?」
「……嫌味ですか?」
 墓穴を掘っている小町にこれ以上何かを言うともっと傷付くだろうと踏んだ映姫は、それだけ言って黙り込む。
「う……、ごめんなさい映姫様ぁ」
 しばらくは沈黙が続いてたが、映姫の黙殺に耐えられなくなったのだろう。小町が情けない声で映姫に謝罪をした。
「謝らないでください。別にあなたは悪くないのですから。もっと惨めになります」
 小町は別の話題を拓いて、この空気を繕おうとする。
「あー、そ、そうだ。さっきの不老不死の人間、妹紅。相当に怒っていたみたいですね」
 映姫もいつまでも胸に未練を残していても仕方ないと小町の話に乗ることにした。
「ええ、少し嫌味ったらしく言ってしまいましたからね」
 やりすぎたくらいだと、映姫は内心で自嘲していた。
「少し、じゃないんでしょうね。殺しにかかってくる目だった、ありゃ。映姫様も人が悪い」
「妹紅を逆上させるにはあれくらいでないといけないのでしょう。何せ、永遠を生きる人間です。本気を忘れかけているのかもしれない」
 映姫は敢えてあのような、相手の心を突き刺し、抉るような皮肉を言ったのだ。永きに渡り、生きてきた人間が説教などで心を揺さぶることが出来るだろうか。映姫は、それは難しいことだと考えた。憤怒は本気の証拠でもある。だから映姫は不遜だと思いながらも、妹紅の怒りを煽ったのだ。
「でも、映姫様はすでに答えをお見通しなのでしょう?」
 映姫は首を横に振った。
「私にもわからないことはあるわ。そして、この答えは自分で見つけてこそ真価がある」
 そんなものですかねぇ、と小町が言うと、映姫は少し笑みを加えて、そんなものですと答えた。そして小町は不意に思い出したのか、言葉を言い足した。
「そうそう、言い忘れていたことが。妹紅のあの拳――」
 小町の言葉を遮り、
「――当てるつもりはなかったのでしょう? わかっています、あの子は無防備な者を殴れるような人間じゃないと。炎だってあなたが間にいなければ、消していたんでしょうね。私を誰だと思っているのですか?」
 映姫は静かに笑ってみせる。
「お見逸れいたします、四季映姫・ヤマザドゥ様」
 小町は苦笑を交えて言った。



 妹紅は居間で寝転び、映姫との会話を思い出していた。まだ怒りが鎮火されたわけではなかったが、先ほどに比べれば幾分か落ちついた方だ。
 ……何のために、か。
 何のためだろうかと、妹紅は自問する。もちろん輝夜を殺すためである。不老不死の輝夜とただの人間であった妹紅が対等に立つには、不老不死になるという選択肢しかなかった。そして復讐の日々というのも、実のところ結構楽しいものだったりする。それは充実した毎日といえるものだろう。だけども、それ以上が無いのだ。復讐の先にあるものが何なのか、千と数百年の日々を過ごしてきた妹紅は未だ見つけられずにいた。仮に復讐がなされたとしても、妹紅はそれからどうしていいのかわからず、ただ狼狽するだけだろうと自覚していた。
 そんな沈潜に耽っていると、三度ほど戸を叩く軽い音が聞こえた。
「開いてるよー」
 妹紅は相手も確認せずに招き入れた。それは自身を包む倦怠感からもあるが、倦怠感以上に戸を叩いた人物に見当があったからである。
「誰かわからないのだから出るくらいしろ」
 妹紅が思い描いていた人物、慧音が顔を覗かせた。
「慧音とわかっていたから招き入れたのよ」
 気だるそうな表情と声で慧音に答えた。
「では、私を装った強盗だったらどうするんだ?」
「焼き払う」
 妹紅が表情を変えずに言うと、慧音は溜め息を一つ吐いた。
「家が燃えても、私はそんな非常識な輩を家に止める気はないからな。さて、そんなことより何を言われたんだ?」
「皮肉と嫌味を少々。正直、ブチ切れちゃったわ」
「それはご苦労だったな。だからふて腐れているのか」
 慧音は少し可笑しそうに笑った。妹紅はそんな慧音の笑みに、余計機嫌を悪くし、口を尖らせる。
「悪かったね、ふて腐れてて。お生憎様だが絶好調なんだよ、機嫌の悪さがね」
「済まない。悪かったよ。だから、とりあえず少し話を聞かせてみろ?」
 慧音は眉根を下げ、妹紅を真っ直ぐ見下ろす。妹紅は答えるように起き上がり、慧音は妹紅と対面する位置に腰を落とした。
「何のために、不老不死なったと問われたよ。……言葉に困ったわ」
映姫の核心を突いた言葉が、妹紅から離れることはなかった。頭をずっと反復し、妹紅はそれをずっと反芻している。だが、答えが出ることはなかった。
「何のためにか……。難しい質問だな」
「全くよ。復讐のためと言ってしまえばそれまでだけど」
「それまで、じゃなかったから悩んでいるんじゃないのか?」
 やれやれ口調で漏らす妹紅に、慧音が少し意地悪く言った。だが、妹紅は反論することが出来なかった。まさに慧音の言う通りだったからだ。
「……その通り。私は復讐を履き違えているかな」
「どうだろう。歴史を辿れば復讐なんて山ほど出てくるが、どれが正しい復讐なんて考えたこともなかったからな」
「つまり、復讐なんてものを考えるのはよっぽどの暇人ってこと? 不老不死の身にはぴったりね」
 妹紅は自嘲気味に笑い、続ける。
「私は今の暮らしで十分なんだと思う。いくら憎んでも死なないあいつとの殺し合いは、いや、そもそもあいつが憎いのかさえわからなくなってきたわ。憎いのだろうけど、何ていうか、そこに居場所があるような気がするんだ」
 憎悪を晒す輝夜との殺し合いには、ある種の心地よさがあったのだ。押し殺すべき気持ちを思いっ切りぶちまけられる。それは麻薬の快感、そしてそれに伴う依存に近いのかもしれないと妹紅は思った。だが、それと同時に依存などという陰湿なものではなく、もっと快い思いも混在していた。例えるなら――、
「って、これじゃ私が輝夜に依存してるみたいじゃないか。冗談じゃない!」
 妹紅は自らの思考が癪に障り、言葉で否定する。一方、内心ではほんの少し肯定していた。映姫に声を荒げてしまったことも、それを自覚していたからなのであろう、と。本来なら輝夜は、憎み続けるべき、否定するべき相手なのだ。
「別に悪いことじゃないと思うんだがな」
「悪いとかどうとかいう問題じゃない。それが死ぬほど嫌なのよ、私は。死ねないだろとかいう突っ込みはなしの方向ね」
「死ねないくせに、死ぬという言葉を軽々しく使うな、馬鹿者。……まあ、いい機会だ。じっくり考えろ。何故不老不死になったのか、というよりも不老不死になった今、どうするかというのを考えた方が近いかもしれない。私が言うのも変だが、“お前”の過去は変えられないんだ」
 妹紅は吐息を一つ、慧音を見た。
「違うわよ、それ。慧音だから説得力があるのさ」
 過去は変えられない。今更になって気づいたことだが大切なことだと妹紅は思う。
「少し寝るよ、とっても疲れたわ」
 慧音は頷き、微笑みを浮かべた。
「ああ、休むといい。だが、今日は雨が降りそうだからな。しっかり雨戸は閉めておけよ」



 どれほどの時間が経ったのだろうか。妹紅が目を覚ますと、慧音の言う通り、雨音が耳についた。彼女は覚醒しきらない頭で、何をするべきかと思考を巡らせる。思いつくのはまず食事だった。妹紅は思考に従い動こうと、立ち上がる。食事を作るべく台所に向かおうとしたとき、強く戸を叩く音が聞こえた。来客の多い一日だと妹紅が溜め息を吐くと、
「私だ! 悪いが妹紅、子供を一人永遠亭まで連れて行ってくれないか!」
 まもなく慧音の叫ぶ声が戸越しに聞こえた。
「わかった。案内してくれ、慧音」

 夜の闇が染め、雨が打ち付けるぬかるんだ地を蹴って子供が寝ている民家に向かうと、傘を差し父親が家の前で不安な表情で立っていた。
「すみません、もともと心臓を患っていて。遊んでいる途中で雨に濡れてしまったようで」
 父親が嘆くように言うと、妹紅はその父親に怒鳴った。
「だったらちゃんと目を付けておけ!」
 妹紅が怒鳴りつけた瞬間、彼女が持っていた傘は揺れて大粒の水滴を落とした。
「まあ、そう言うな」
 慧音は妹紅を宥め、妹紅は舌打ちをして父親を叱るように厳かな口調で言った。
「項垂れている暇はない。泣きたいなら、後で好きなだけ喚いてろ。だがな、子供には絶対に見せるな。親の涙は子供にとって本当に毒だ」
 妹紅は口調を変え、続ける。
「済まない、余計なことだったわ。早く濡れない格好をさせて、その子を連れてくるんだ」
父親は軽く頭を下げて家の中へ入っていった。ややあって、顔を真っ赤にし、微かな息を必死にしている少女を抱いて、先ほどの父親が現れた。隣には少女の母親の姿もある。
「薬も飲ませたのですが、どうも効かないようで」
 母親が潤んだ声で苦しく告げた。妹紅はそれ以上に苦しそうな少女の様子を見る。
「思ったよりも重症だな」
 妹紅は顔をしかめ、同時に差していた傘を投げ捨てた。そのまま少女を抱える父親に近付き、背を向けた。
「背負わせろ。濡れないようにね」
 一瞬父親は驚いたが、はいと頷き、少女を妹紅の背へとしがみ付かせた。そして、すでにみのを着込んだ少女にさらにみのを羽織らせ、頭には笠をかぶせた。
「よし、行ってくる。……妖怪が出ないことを、切に願ってな」
 そう残し、まさに虫の息の少女を背負った妹紅は竹林へと疾駆した。





 数十分ほど前、自分と同じ不老不死の少女が背負ってきた少女を看終え、八意永琳は降り止まない雨の中傘を差し、門の前へ来ていた。
「あら、こんなところにいたの?」
「あの子の様子はどうだ?」
 門にもたれかかり、濡れた地面に片膝を立てて座っていた妹紅は、永琳の顔見るなり、少女の様子を訊ねた。
「ええ、落ち着いたわ。でもまあ、今日は寝かせておいた方がいいわね。それよりもあなた、ベタベタじゃない。傘ぐらい差してきなさい。お陰で館内もあなたと同じことになってるわ」
「一刻を争うときだったんだ。傘なんて差してたら遅れていたわ」
 妹紅は悪びれた様子もなく、永琳を見上げた。
「そうね。上がりなさい、寒いでしょう。暖かいお茶でも出すわ。風邪は引かない不老不死といえど、寒気まではどうにも出来ない」
「いいさ、濡れて帰る。たまには雨に濡れるのも悪くない。でも寒いのは好きじゃないし、何なら寒くならない薬でも作ってよ」
「作るも何も、実際あるけども、あまりオススメは出来ないわね。蓬莱の薬並みに」
 永琳は苦笑し、妹紅も釣られ苦い笑みを浮かべる。二人が他愛もない会話をしていると、そこへもう一人現れた。永遠亭の主、輝夜である。輝夜は右手で傘を差し、空いた左の手でもう一本和傘を持っていた。
「あら、こんなところにいたの?」
「お前らは、主従で同じこと言うんだな。なんだ、輝夜まで私を探しに来てくれてたの? だけどお生憎様、今日は殺り合うつもりないよ」
 妹紅がやれやれと言うと、輝夜もすかさず返した。
「私だってこんな雨の中嫌よ。それにしても、ベタベタね。あんたのせいでうちの因幡達が大忙しよ」
 本当に同じことをと妹紅は内心で溜め息を吐く。
「じゃあ、何の用? もう帰ろうかと思ってたんだけど」
「あんたの目は飾り? いらないなら眼球抉って握りつぶすわよ」
「お前の耳も飾りかぁ。ならば切り落とすよ? 私は帰ると言ったの」
 溜まらず輝夜は左手に持った和傘を前へ差し出した。
「だから、なんで私が傘二本持っていると思ってんのよ!?」
「そりゃあれだよ、脳わいてるんじゃないか?」
「えーりん! こいつ殺していい!?」
 永琳は目を伏せ、首を横に振る。賛成を得られなかった輝夜は舌打ちをし、もう一度左手に握られた傘を差し出す。
「これを貸すために決まってるでしょう?」
「あー、そうか。永琳、やっぱこいつの頭診てやってくれない?」
 妹紅は納得した声で言って、輝夜はさらに怒気の篭った声で叫ぶ。
「いい加減にしないとあんたの臓器売りさばいて、一儲けするわよ! 臓器畑になりたいの!?」
「あーはいはい、全く沸点の低いやつねぇ」
 言葉と共に妹紅は立ち上がり、輝夜の持つ傘を掴んだ。だが、輝夜は傘を渡そうとしない。面倒そうな表情と声を妹紅は輝夜に向けた。
「何よ。貸してくれるんじゃないの?」
「大事なことを忘れているわ。“ありがとう”はどうしたの?」
 妹紅は露骨に顔をしかめた。妹紅の表情が期待通りだったのだろう、打って変わって輝夜は嘲笑を見せ付ける。姫はそれが目的かと永琳は内心で苦笑していた。
「あら、ありがとうも言えないほど卑しい人間だったの? ほら、どうしたの。言いなさい――」
 妹紅は、嫌味を存分に含有した粘着質な輝夜の言葉を割って――、
「あーっ、もういい!」
 ――傘ごと輝夜を引き寄せた。
「ありがたく、借りていくわ」
 体勢を崩して妹紅に抱き支えられる輝夜は、完全に予想外だったのだろう、顔を赤くし言葉を慌てて紡ぐ。
「そ、そうよ。始めっからそう言えばよかったのよ! 大体ねぇ、あんたは私に感謝することが沢山あるわ! 例えば、――ぐほぉぁッ!!」
 妹紅は溜め息と共に輝夜の胸郭に拳を入れ、傘を取り上げた。対して輝夜は傘を落とし、その場にうずくまるが、妹紅は気にも止めず輝夜から借りた傘を広げる。
「じゃあ、いずれ返すから」
 それだけ残し、妹紅は輝夜の貸した傘を差して帰路を辿っていった。横に突っ伏す主を尻目に、永琳はあくまで中立を保ち、ただ妹紅を見届ける。
「もこおおぉぉぉぉーッ!!」
 永琳の横で右胸を押さえてうずくまっていた輝夜が叫び放ち、妹紅を呼び止めた。妹紅は律儀に足を止め、振り返る。
「たくっ、何だよ。傘ならちゃんと返――、ぐぅがぁッ!」
 瞬間だった。振り返るタイミングを見計り、輝夜が石を投げたのだ。見事、石は妹紅の前頭に直撃する。妹紅の額から顎にかけて鮮血が一筋流れた。
「絶対に、返すからな……!」
 低い声色でそれだけ言うと妹紅は向き直し、怒りに任せた足取りで帰っていった。
 永琳は微笑みながら、不老不死の少女から自分の仕える姫へと視線を移した。輝夜は相変わらず、胸を押さえて微かに震えているだけだった。
 ……全く、素直じゃないわね、お互い。
 永琳は輝夜に声を掛けた。
「大丈夫ですか、姫?」
「大丈夫なわけないじゃない……。あいつ手加減ってものを知らないの? 永琳肩貸して、肋骨が逝ってるわ……」
 永琳は輝夜の落とした傘を畳み、言われた通りに肩を貸し、それを支えに輝夜は立ち上がる。輝夜の服と顔は泥で汚れていた。
「あいつ、今度会ったら絶対殺す……」
「喧嘩するほど何とやら……」
 永琳はすぐ隣の輝夜にさえ聞こえない微小な声で呟いた。案の定、聞き取れなかった輝夜が永琳に訊く。
「何? 何か言った?」
「いいえ、何にも言ってませんよ」
「ホントに?」
 煮え切らない表情で輝夜はさらに訊いた。だが、永琳は邪気を孕ませた、綺麗な笑みを浮かべる。
「あんまり詮索すると、ここに置いてゆきますよ」
「……わかったわよ。何にも言ってないのね」
 永琳は笑顔で頷く。次いで苦痛と怪訝で歪んでいる姫の顔を覗き、同時にあの不老不死の少女の顔を思い浮かべた。
 ……お互い、いい友達になれてたかもしれないのにね。
 いや、“かも”ではないのだろう。永琳は自らの思考を否定した。
 ……こういう関係も、あるわよね……。
 永琳は思う。絆の形は決まっているわけではないのだ。



 映姫が不老不死の少女を尋ねてから十日後。映姫は再び彼女の家へと出向いていた。隣には小町も連れている。不死身の少女、妹紅は玄関の前で、ちょうど慧音と話していた。妹紅は映姫の姿を見つけるなり、
「また喧嘩を売りにきたのかい?」
 軽い口調と明朗な笑みを見せた。
「別にこの前も喧嘩をしにきたのではありませんよ」
 映姫は妹紅の調子に内心で安堵して微笑み、続ける。
「その様子なら、答えは見つけられたようですね」
「いや、まだ見つかってないわ。これから、探していこうと思うの。時間なら腐るほどある」
 映姫は妹紅のしっかりと自身を見据える眼を見て、確信を持った。過去に留まっていた視線が、少しだけ未来に向かっていたのだ。彼女自身が気付いているかは定かではないが、確かに真っ直ぐと伸びていた。だから映姫はもう一度、内心で微笑んだ。
「そうだ、この四人で飲まない? 一度“駆け引き”無しで腹を割って話してみたい」
 映姫は妹紅の提案に笑顔で頷いた。続いて小町も賛同する。
「おお、いいねぇ。こりゃ、美味い酒が飲めそうだ」
「実はちょうど今日辺り、小町と飲みに行こうと思っていたのです。どうですか、是非ご一緒に」
 映姫は首を傾げて見せた。
「そんなこと言ってぇ。本当は二人を誘うつもりだったんでしょ、映姫様?」
 小町がにやけながら言うと、映姫は恥ずかしそうに苦笑をした。
「ええ、本当はそのつもりでした。この間の無礼も詫びたいですし。それで、どうですか?」
 問われ、妹紅はしっかりと頷いて答える。
「言ったろ? 時間は腐るほどあるって。ねえ、慧音」
 話を振られた慧音は苦笑して返した。
「私は有限だがな。有限だからこそ、時間は有意義に使わねばなりません」
 慧音もまた頷きながら映姫と顔を見合わせ、快く承諾した。
「さて、明日は二日酔いかしら?」
 映姫は冗談のつもりで言ったのだが、明日の職務に支障を与える不安が無いわけではなかった。だが映姫は頭から憂いの念を振り払う。純粋に楽しむ場に、仕事の心配など無粋だろう。何事も仕事と結びつけてしまうのは、映姫の悪い癖だった。
「それでは、また後で。まだ叱咤を与えねばならない方達がいますので」
「そうかい。その人達も大変ね」
 妹紅は可笑しそうに笑い、映姫は笑顔という名の肯定をして、小町と共に里への道へと向く。
「四季映姫・ヤマザナドゥ」
 映姫は自身の名と役職を呼ばれ、振り返る。振り返った先の妹紅は、映姫に向かって深く辞儀をしていた。妹紅の感謝の形に映姫はそっと笑った。





 人々は彼女に畏敬と感謝を示し、閻魔と呼ぶ。
 ――この楽園、幻想郷の閻魔、『ヤマザナドゥ』、と。
 この四人で飲んで、始めに潰れるのは慧音かと。ええ、妄想です。

 さてさて山、ではなくヤマザナドゥこと映姫様と蓬莱の薬をかっぱらった罪深き少女、妹紅のお話です。
 映姫様は幻想郷一大人、妹紅は幻想郷一漢前だと思います。そんなイメージで書いていました。
 妹紅はどう考えても、可愛いよりカッコいいの方が似合っていると思います。妹紅カッコいいよ妹紅。
 大人な映姫様はあくまで童顔、低身長です! ロリではない! そしてもちろん胸も小さいんですよ。どこぞの方のように詰め物など入れていない。潔いんです! とまあ、変なことばっか言ってるとナイフが刺さりそうなのでこのくらいにしておきます。
 そして全然関係無いですが、緋想天の参戦キャラが気になる今日この頃。もこたんとこまっちゃん出ないかなぁ……。というか、本当に冬コミで出せるのか。黄昏さん頑張ってください!

 話が全然逸れてしまいましたが、こんなところで。では、少しでも目を通してくれた方、そして読み切って頂いた方に感謝を込めて。ありがとうございました!


 ご意見、ご感想ありがとうございます。至らぬ作品ではあったでしょうが、これを励みにさらなる精進を。
 あとがきを冷静になって読み返してみたら、どうみても変態です。本当にあり…、じゃなくて引かれていないかと心配になっていしました。とりあえず映姫様の可愛さを共感できて嬉しい限りです。
 書いてるとそのキャラが好きになってしまうんですよね。他の方の作品も読んでいるとキャラへの意識が全然違ってきたりします。二次創作ってすごい!
 ではでは、本当にありがとうございました!
彼岸花
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コメント



0.690簡易評価
2.無評価名前が無い程度の能力削除
妹紅ですが、輝夜のことを憎悪しているにしては、ずいぶんと仲が良さそうですね。
3.100名前が無い程度の能力削除
童顔で低身長の映姫様に罵られたいです
妹紅かっこいいよ妹紅!
5.90名前が無い程度の能力削除
いいなあ。
三回の「四季映姫・ヤマザナドゥ(様)!」がいい感じでした。
6.80三文字削除
映姫様とこまっちゃんのやりとりが軽妙で面白かったです。
童顔で低身長なことを気にしてる映姫様可愛いよ映姫様。
個人的に映姫様は絡み酒な気がする
11.90名前が無い程度の能力削除
映姫様…やっぱり気にしてたんですね。
12.60名前が無い程度の能力削除
「愛と憎しみは良く似ている。
共に相手の事だけを考え、理解しようと努力し、内面を予想しようとする。」

元ネタは、結構有名ですかね。
18.100名前が無い程度の能力削除
映姫様が胸の大きさを気にしてるところでニヤニヤしてました
俺はもう駄目かも知れない
19.80名前が無い程度の能力削除
あまり評価されていないのが何故か分からない。いい作品でした。