~~あらすじ~~
なぜか一ヵ月後に⑨になってしまう幻想郷。
それをなぜか救うことになってしまった霊夢と魔理沙。
なぜは幻想郷⑨になってしまうのか。そしてサンタクロースはいるのか!!(関係無
「しかし、なんで⑨になるんだろうな」
魔理沙は誰でもある疑問を霊夢にぶつける。
「そういえばそうね。ただあの場は何気なーく乗ってみたけど・・・」
「乗ってたのかよ・・・。みすちーのメモに書いてないのか?」
「んー、えーと、あ、書いてあった」
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みすちーのメモ
幻想郷を救うには、まず8つの信仰スポットを巡り、
そこの信仰ポイントを集め、信仰パワーを⑨にぶつける。
信仰スポットはに幻想郷8つあり、
巫女がその場所に来ると信仰ポイントというある種のあやしいパワーが大量に手に入る。
ちなみに同伴者も信仰ポイントが手に入る。
幻想郷が⑨にいたるまで。
某月某日、チルノが天才になりたいとつぶやくようになる。
某月某日、八意 永琳とチルノが手を組む。何があったか不明。
某月某日、永遠亭で謎のミサイルが作られる。
某月某日、ミサイル発射。次の日、幻想卿の皆が⑨になる
ぼうがつばうしこち・えーりんとかがきえるO
みむてぃあ&ちろの
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「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
思わず二人は閉口してしまう。まず名前がおかしい。これはミスティアとチルノだろうか。
それにチルノの名前が書いている謎。そして永琳が消えた謎。ますます謎が深まるばかり。
「永琳とチルノが手を組んだのが気になるな」
「永遠亭でミサイルが出来たのも気になるわね」
「そして永琳が消えたのもな。しかしこうも細かく書かれていると、嘘じゃないかと思うぞ」
残念ながらキーパーソンとしてやって来たミスティアは幽々子の腹の中である。まぁ幽々子に腹があるのかどうかも疑問なのだが。
「まぁ、とりあえず一つ目の信仰スポット、ジャイアント幽々子像に行きましょう」
「で、そのジャイアント婆ってのは何処にあるんだ?」
「ジャイアント幽々子像よ。しかし、変なものを作り上げたわね。で、洞窟の中にあるわ」
「なぁ、もしかしてさっきのアイツが言っていた事って・・・」
「たぶんジャイアント幽々子像の事ね。しかしメモに書いてある場所や名前がひどいわね・・・」
「ああ、『紅魔館の幽閉部屋』とか『ヤゴゴロ先生の地上絵』やら、これはひどいな」
弾幕ごっこやらに発展する可能性がある。特に紅魔館の幽閉部屋は間違いなく弾幕ごっこは避けられない。
「嫌だな、紅魔館の幽閉部屋」
「行かなければいいんじゃない?『必ず』行かなきゃダメって書いてないんだし」
魔理沙はメモを霊夢から受け取り、メモを見る。書いていない。
そして2人は紅魔館には行かないと誓った。
「で、ここか。ジャイアントスイング像があるってのは。」
「だからジャイアント幽々子像。ジャイアントスイングなんてされたくも無い」
「わはー、わはー」
「あら、ルーミア。どうしたの?こんな所で」
「てか、こんな所にいると風引くぞ」
「そーなのかー」
「まぁ、私達も長居は無用ね」
「そーなのかー」
「なぁ、さっきから『そーなのかー』ばっかり言ってるが、もうすこし台詞とか変えたほうがいいんじゃないか?」
「そーなのかー」
「ああっ、もう!(怒) 霊符「夢想封印」 !!」
霊夢は一般常識やお節介を そーなのかー で返したルーミアにいきなり夢想封印を放つ。あわれ、ルーミア。
ルーミアもいきなりスペルカードを撃たれるとは思っておらず、全ての光弾にあたってしまい、吹き飛ぶ。
「わー、霊符「夢想封印」 はラクガキ王国が初出なのかぁぁぁ~~」
謎の台詞を発したまま、ルーミアは何処かに消えてしまった。
「霊夢、やりすぎだぞ。『そーなのかー』ぐらいでスペルカード撃つなよ。ボムがもったいないぜ?」
「ボムは敵にダメージを与えるために存在するのよ」
霊夢は間違いなくSTG初心者である。弾幕系シューティングのボムは弾を消すために存在してある。
「まぁ、ルーミアの事は忘れて、先行きましょ」
先に行くと、ジャイアント幽々子像が異様な雰囲気を出してたたずんでいた。幽々子の幸せそうな顔と、人が3人ぐらい入れそうなお茶碗。
実に幽々子本人と似ている。今から動きそうな生々しさが出ていて怖い。
「こわいな・・・。しかしこれ以上先にいけそうにないぜ?」
「まって。もしかしてこの像が先をふさいでいる?」
そうであったら大変である。像を壊すか移動させなければならない。
霊夢は像を壊したときの事をシミュレーションした。
「もしかして、私の像を壊したのってあなた?」
「え?いや、ち、ちがうよ?」
「ふぅーん?」
ぎゅるぎゅるぎゅる・・・
「おなかすいたー。妖夢もいないし・・・」
「へ?」
「お腹すいたからいただきまぁーす(すぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
「きゃぁー、吸い込まれるぅー」
・・・いやいや、変な妄想に走ってしまう。しかし幽々子なら出来なくもないと思う。食べ物なら楽勝で吸い込める。
もう一度シミュレートしてみる。変な方向に行かないように。
「もしかして、私の像を壊したのってあなた?」
「え?いや、ち、ちがうよ?」
「嘘、紫から聞いたわ。う、ぅぅぅ、私の像がぁ・・・」
そしてその声を聞いた妖夢が大急ぎで飛んでくる。
「ゆゆ様を泣かせた罪、その命で償ってもらいます!」
三途の川行き。そして一緒に白玉楼で住むことになる、何てことにはなりたくない。
そして像を運ぶ事をシミュレートをしてみる。
・・・間違いなく2人だけでは運べない。たとえ大人数でもタイムリミットは一ヵ月後。ダラダラしている暇はない。
途中で紫に頼むという選択肢もあったが、絶対に幽々子にたどり着く。結果、デッドエンドだ。
そんな霊夢が悩んでいる中、魔理沙は一人でぼそりといった。
「・・・何かこう仕掛けとかあるとか」
「あ、そういう考え方もあったわね」
今まで悩んでいたのは何か無駄な気がした。
そして二人でどうやれば通れるか考えた。
「まず、連想していこうぜ」
「幽々子、食、飽食、幽霊、白玉楼、妖夢、兎、永遠亭、えーりん・・・」
幽々子を元に連想してみると沢山思いつく。徐々に外れている気がするが。しかし仕掛けを解く答えというものが見当たらない。
「・・・仕方ないから、しらみつぶしに調べていくわよ」
まずは食の代表、米である。ちなみにこの米は魔理沙がどこからか盗んできた米である。魔理沙は大物かもしれない。
「米なんかでどうやってこの像を動かすんだ?」
「んー、とりあえず、ぶっ掛ける」
霊夢は自分のものならケチケチするのに、他人のものなら平気で使う。思いやりが少ない。ただしお金はネコババする。
霊夢が『ぶっ掛けた』米は幽々子像にパチパチと当たり、巨大な茶碗の中に。そして異変が起きた。
「おい、像がガタガタいってるぜ、やばくないか?」
「とりあえず、横に逃げましょ」
そしてガタガタと揺れまくる幽々子像は、いきなり天井を破壊して空を飛んでいった。さすが幽々子像、くいしんぼうパワー。
それにしても一回目でうまくいってしまった。普通なら2,3回目でうまく行くのがフィクションの法則である。
「なぁ霊夢、なんだか間違っている気がするんだが・・・」
「気のせいよ。さぁ、噂の信仰スポットに行きましょ。」
「えらく広い場所に出たな。ここか?」
そこは以上に広く、その中心に信仰ポイント(小)が。
「とったぁぁ!」
霊夢はその手に、しっかりと。しかし魔理沙はその疑問を口に出してしまう。
「・・・信仰スポットって大量に信仰ポイントが手に入るって書いてなかったか??」
霊夢はどこからかしまっていたメモを取り出す。ちゃんと、書かれていた。
信仰ポイントが『大量』に手に入る。と。
そして霊夢が持っていた信仰ポイント(小)から小さい紙切れが。
ここはしんこうすぽっとじゃありません
みすてぃあ&さるの
その瞬間、霊夢は心を鬼にする。
「てか、イタズラごときに怒るなよ」
魔理沙は霊夢をなだめようとしたが、今の霊夢は今までの霊夢とは違った。
「怒ってなんかいないわよ♪」
魔理沙は悟った。この霊夢は間違いなく幻想郷の歴史に刻まれるような大災害みたいなのを引きを越そうとしていると。
そして魔理沙は思った。これは夢であってほしいと。
そして湖に来た。しかし現実でもゲームでもフィクションでも探すときに限って見つからない。
こうしている間にも霊夢の怒りは上昇していった。魔理沙は祈った。幻想郷を破壊しないで欲しいと。
二人はさまざまな場所を回ったが二人の姿は見えず、仕方なく神社にもどった。
そして裏地に見に行くと、今まで探してもいなかったミスティアとチルノの姿が。
二人して笑顔で笑っているので、介入しづらい雰囲気なのだが、霊夢はそんなことを気にせず、スペルカードを宣言した。
簡素に説明しよう。結果、霊夢の勝利だった。
神霊「夢想封印」を放った霊夢はザコボスの二人なんてものは赤子の手をひねるのと同然だった。
そして白状させた。
「あたいがやりました(ぐずっ)。ごめんなしゃい・・・(ぐずっ)」
そして幻想郷に平和が戻った・・・と思ったが、それは勘違いだったのだった。
そして一ヵ月後、ある朝だった。博麗神社での出来事である。
朝は萃香をほったらかして準備をするのだが、なぜだか今日は萃香が先に起きている。
「なーなぁー、あたい今日から早起きする」
萃香が何かがおかしい。あからさまにおかしい。
霊夢は『あたい』という一人称を使う人物を頭の中で思い浮かべる。小町とチルノ。小町はこの件には絡んでおらず、残るのはたった一人。
もしかしたら⑨になる。というのはチルノみたいな口調、性格、頭脳になるということなのか。
まだ⑨事件は終わっていない。
魔理沙を連れて行っても⑨になっていたら役にたたないと思い、一人で向かうことにした。
当てもなく、ただ勘だけで。
そして霊夢の戦いは始まる。幻想郷の命運をかけて。
「っていう夢を見たぜ」
「あほらし」
ここは博麗神社。今までのは全て魔理沙の夢の中。最近は幻想郷で目立った事件は無い。
あるとしたら うどんげと永琳のおにごっこ(命がけ)ぐらいである。
幻想郷は今日も平和です。
幻想卿→幻想郷
ですね。これからも東方作品を書かれるなら辞書ツールをお勧めしますよ
ミスティアが食われてなかったことに安心しましたが……夢オチとは(^^;)
誤字?
>あるとしたら うどんげと永鈴の
「ら」と「う」の間の半角スペースは理由があってのことか分かりませんが、
とりあえず「永鈴」は『永琳』ではないかと。
>は幻想郷今日も平和です。
「幻想郷は今日も~」では?