Coolier - 新生・東方創想話

メイド学入門「まず形から」(ミョウガ風味)

2007/09/28 06:23:55
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注意:このお話はキャラのイメージを著しく侵害している可能性があります。
   さらに主義主張は趣味丸出しです。










「ねぇ咲夜。」
レミリアは真夜中のティータイムを楽しみながら、やや右後方に立っている咲夜に話しかけた。
咲夜はパチュリーのグラスにアイスティーを注ぎながら答えた。
「何ですかお嬢様?」
「貴方のメイド服って。」
「はい。これですね。」
咲夜は自分のメイド服のエプロンの部分をつまんで見せた。
レミリアは首を軽く傾げると不思議そうに尋ねた。
「貴方のだけどうしてミニスカートなの?他のメイドはロングスカートよね?」
「そもそも、メイド服というものはロングスカートが基本よレミィ。
 ミニスカートのメイド服なんて邪道も良い所。」
パチュリーがようかんを爪楊枝でブスブス刺しながら合いの手を入れる。
そしてパチュリーの視線は咲夜のミニスカートに向けられた。その瞳は僅かな抗議を訴えていた。
その視線を受けて咲夜は少し居心地悪そうに一歩下がると、苦笑した。
「いえ、このスカートには意味がありまして。それは後に語るとします。しかし、パチュリー様。
 私とてメイド。メイド服には並々ならない拘りがあるのです。」
それを聞いてパチュリーは「ほほぅ」と言うと、アイスティーのグラスを置いた。
「ミニスカメイドごときの拘り?」
ピキッ…
レミリアには確かに咲夜のこめかみ辺りからそんな音が聞こえた。
咲夜はパチュリーの方を向き、目以外は満面の笑顔で言い放った。
「パチュリー様…ではパチュリー様のメイド服の拘りとやらをお聞きしたいのですが?」
「良いわよ。でもメイド服は着る人物の容姿によって理想が違うわ。
 それに机上の空論では細かいニュアンスの差が双方に生まれて、思わぬ食い違いを生むことに。」
咲夜がうんうんと頷く。
「そうですよね。ということは実際お嬢様にメイド服を着せながら
 私のメイド服への拘りを見ていただきたいのです。」
パチュリーはアイスティーを豪快に飲み干すとドンッと置いた。
「ええ、久々に私の血もたぎって来たわ。私のメイド服へ対する熱い情熱を教えてあげる。」
咲夜もニヤリと笑い、パチュリーを真っ向から見据える。
「望むところですパチュリー様。」
その二人の熱い視線の交差を見ながら、レミリアは溜息を一つ吐いた。
「そして私は着せ替え人形なわけね…まぁいいけど…。」
レミリアは自分の運のよさが下がったのを感じた。

もし地獄にメイド服地獄と言うものが存在したとすれば、今自分が見ている様な光景だろう。
レミリアは、等身大着せ替え人形の様になすがままメイド服を咲夜に着せられていた。
そして彼女の周りを囲むのは、視界の限りのメイド服とそのオプションパーツだ。
「お嬢様ちょっと後ろを向いてください。」
レミリアは大人しく、くるりと後ろを向いた。咲夜はエプロンの紐をレミリアの腰の後ろで結ぶと、
数歩後ろに下がり、あごに手を当てて真剣な眼差しでレミリアのメイド服姿を見つめた。
「ふむ…。パーフェクト。」
咲夜はパンと両手を胸の前で合わせると、椅子に座っているパチュリーに向き直り、ニヤリと笑った。
「いかがですかパチュリー様。」
パチュリーは立ち上がると一気に咲夜に詰め寄る。その気迫に咲夜が身構えた瞬間、
パチュリーは咲夜の両手をその両手でしっかりと握り締め、強く、強く握り締めた。
「咲夜、貴方の実力を甘く見ていたわ…。」
パチュリーはレミリアを一目見ると、荒い息を吐きながらその紅く紅潮した自分自身の頬に両手を当てて、
感嘆の溜息を吐いた。
「まずは生地。洗濯し易く、吸汗性の高い仕事着としての最高の生地である綿100%…。
 なんて効率的で素晴らしいのかしら。」
「合成繊維ですと汗を吸わない上に着心地悪いですからね、メイド服としては愚の骨頂です。
 観賞用であればサテン生地と言う選択もあったのですが、
 清純で質素と言うメイドの本分を考えますと綿がベターかと。」
咲夜がパチュリーの隣に移動しながら言う。そして後ろを向いたままのレミリアを抱き上げ正面を向かせた。
「次にメイド服の色ですが。当然これはワンピースは黒系、エプロンは純白としました。
 今回のモデルはお嬢様と言うことでやや紺より黒めの色を使いましたがいかがでしょう?」
「個人的には基本に忠実に紺を押したいところだけど、色素の薄いレミィの白肌と
 黒のコントラストも中々だわ。」
「パチュリー様、余り興奮なされますと体に悪いですよ。」
熱い吐息を吐き続けるパチュリーに、咲夜は椅子に座るようにさりげなく勧めた。 
パチュリーは椅子に座ると、もう遠くを見つめてブツブツと何かを囁いているレミリア
には目もくれず、メイド服に視線を移した。
「次にワンピースの丈ね。さっきも言ったけどミニスカは邪道よ咲夜。」
「ええ、それは無論なのですが。私の場合は太もものナイフを取り出し易いようにしなければなりませんので。
 苦渋の選択です。それはそうとスカート丈ですが、靴上十センチ辺りのロング丈にしてみました。」
「無難ね。あら、でもスカートにパニエを入れているのね。」
パチュリーはそう言ってレミリアのスカート辺りを指差した。一見わからないが、そのスカートのラインは
少し膨らんでいるのだ。咲夜は頷くと、パチュリーに尊敬の眼差しを向けた。
「流石ですねパチュリー様。パニエを入れないと綿とはいえ擦れて動き難くなってきますわ。
 それを防ぐためにパニエをお嬢様にはかせてみました。あともちろんパンツは純白に。」
「見えない所にも拘るわね…。」
頬を赤らめハァハァ言っている魔女と、瞳孔が開きっぱなしのメイドを、焦点の合わない虚ろな瞳で写しながら
紅魔館の主はこう思った。
「どうしよう、明日からこの二人をまともに見られない…。」

火照った体に咲夜の入れたアイスティーの冷たさが心地いい。パチュリーは満足そうにアイスティーを飲み干した。
パンツの話題で20分ほど無駄話をしてしまい、流石に喉が渇いたので三人でインターバルを入れたのだ。
ティータイムの間、レミリアはずっと下を向き、ガタガタと肉食動物におびえるウサギのように小さく縮こまっていた。
気を使った咲夜がアイスティーを注ごうとすると、必死に首を横に振り。
「いえ!結構です!本当にアイスティーはもう要りません咲夜さん!」
と余計怯えてしまう始末だ。
そのレミリアを見てパチュリーと咲夜は首をかしげた。
「お嬢様。どうしたのでしょう?」
「さぁ?おなか痛くなったんじゃないの?」
「では夕食は消化の良いものがいいですね。あ、お嬢様。」
咲夜は、今日の夕食は何が良いかレミリアに聞くつもりで声をかけた。
「は…はい!解りました!微動だにせずにこのメイド服にふさわしいポーズを取ります!」
しかしレミリアは勢い良く椅子から立ち上がり、急いで二人から離れ。
インターバル前に立っていた場所で着せ替え人形の様にちょこんと座った。
「あら、レミィも乗り気になってきたわね。
 さて…次はワンピース本体ね。とりあえず長袖にしているみたいだけど、フリルも無くシンプルね。」
「そもそもワンピース本体は質素であるべきですし。あまり無駄な装飾をしてしまうと、
 ゴスロリ系になってしまいますし、純正なるメイド服のワンピースにフリルは存在してはなりません。」
パチュリーにアイスティーを注いだ後、自分にも注いだ。
「エプロンは少しフリルを入れましたが、それも最低限に抑えてあります。余り派手な装飾はメイドにふさわしくないかと。」
「正しい判断ね。エプロンも胸まで覆うタイプで無く、腰で止めるタイプにしているのもポイントが高いわ。
 オプションパーツはホウキが良いかしら?」
「いえいえ、洗濯物満載のカゴというパターンも。」
パチュリーが飲みかけたアイスティーを鼻に詰まらせ、少しむせた。
「ゲホゲホ…余りにストライク過ぎて焦ってしまったわ。改めて見直したわ咲夜。
 あとカチューシャは一般的なものね。これは割愛するわ。」
「結構ヘッドドレスと勘違いしている人も居るんですよね。」
「違いがわかれば問題ないわ。さてと…ああレミィ…もう脱いでも…」
そう言ったパチュリーの言葉を咲夜は遮った。そして立ち上がるとビシッとパチュリーを指差した。
「パチュリー様!外見だけ整えれば良い訳ではありません!メイド服は着る人物の心がけで
 さらに、さらに美しい芸術に昇華するのです!」
咲夜の言葉に、パチュリーは頬に両手を当てているポーズのまま、ブンブンと頭を左右にスイングした。
「嗚呼咲夜。貴方はメイドの鑑だわ!なんて素晴らしい心がけなのかしら。」
「いえいえ、パチュリー様メイドであれば当然のことです。」
二人はお互いの両手を握り締め認め合っているのだが、
少し離れたところでぐったりと死んだ目をしているレミリアには
ただの変態同士の戯れにしか見えなかった。

ああ私は何でこんな場所でメイド服を着ているのだろうか。確か私はこの館の主のはずなのに。
目の前の二人はもう恐怖の対象でしかない。怖い…。いままで生きてきて一番怖いかもしれない。
もう腰が抜けて立つことも出来ない。必死に立ち上がろうと両手に力を込めるのだけど、
それを見て目の前の二人が「ペタンコ座りのお嬢様萌え。」とか
「ハァハァ…レミリア…貴方は悪魔よ、この私の心をここまで奪うポーズをとるなんて。」
と、肉食獣を越えるほどの飢えた瞳をこちらに向けてくる。
背筋が氷に変わったように寒い。恐怖と絶望の満ちる中、私、レミリア=スカーレットは
全てを受け入れることにした。

「うふふ。あはは…」
「お嬢様どうかなさいましたか?」
可愛いポーズで固まっているレミリアを撮影していた咲夜に、レミリアは微笑みながら首を傾けた。
「咲夜。メイド服って素晴らしいわ。」
「ですよねお嬢様!ええ、メイド服とは純潔と奉仕の象徴であり、メイドとは奉仕のプロなのです!」
咲夜はガクガクと首を上下に振りながらレミリアの言葉を肯定した。レミリアは右手を差し上げて、
完全に濁った瞳で咲夜に問いかけた。
「ねぇ、メイドはどんなポーズをすればいいのかしら?どんな気持ちで居ればいいのかしら?メイドはメイドは…」
壊れたレコードのように繰り返す主を見て、ここでやっと咲夜とパチュリーは正気に戻った
「ええ!お嬢様今日はみっちりとメイドの心がけを、教育して差し上げますわ。」
「レミィ!貴方は最高よ!その探究心流石は紅魔館の主ね!感服するわ…。」
わけもなく、二人はレミリアを抱き上げ椅子の上に座らせた。
「お嬢様、まずはメイドの心がけですが。基本は奉仕の心です。誰かに何かをして差し上げる。
 それがメイドの精神の第一歩なのです。」
「奉仕の心…奉仕の心、だれかに何かしてあげる…メイドは奉仕するのね。」
「その通りです!パチュリー様のご意見は。」
咲夜に話を振られ、パチュリーは暫く思考をした後落ち着いた口調で口を開いた。
「それよりお腹がすいたわ。夕食はまだかしら。」
咲夜はガクリと頭を垂れると、しぶしぶ立ち上がった。
「わかりました…ではメイド談義はまた明日ということで…、食事の準備をしてまいりますわ。」
肩を落として、心底残念そうに扉の前まで歩くと、パチュリーとレミリアの方を向き、
ぺこりと頭を下げると部屋の外へ出て行った。
「…さてと…。」
パチュリーは隣で笑いながらメイドの心得をリピートし続ける友人を、真剣な眼差しで見詰めながら
口元をヒクヒクさせながら絶望気味にこう言った。
「果たして戻ってこれるかしら…」

次の日何故か咲夜は二週間、魔理沙の店でマジックアイテムの整理とキノコ狩りの任務を命じられた。
命じたのはパチュリーだが、どうやらレミリアの調子が悪くなったため、代役での命令らしい。
「しかし何故私の店なんだ?おっとこれはレバ剣か…アリスこれは出来るだけ奥にしまって置いてくれ。」
そう言いながらも倉庫の整理に苦労していた魔理沙は嬉しそうだ。アリスにレバ剣を渡すと、額の汗を拭った。
咲夜は目の前のジェンガのようにギリギリバランスで積みあがっている魔導書の山を崩さないように整理しながら
首を傾けて疑問の意思を示した。
「どうしてなんでしょうね?もしかしてパチュリー様から奪っていった本の奪還でもしろということでしょうか?」
それを聞いて今度は魔理沙が首を傾けた。その手には慧音の家から奪ってきた筆が握られていた。
「はて、パチュリーはそこまでケチではないだろ?」
「ちょ…ちょっと、魔理沙。咲夜だけじゃなくて私も手伝いに来ているんだけど!」
そう言って埃だらけの顔で怒っているのはアリス。何時も小奇麗にしている服は、埃と汚れにまみれている。
アリスは魔理沙の鼻先に人差し指を突きつけると更に言葉を続けた。
「大体、いきなり家に来たと思ったら『バイトしないか?』だなんて、しかも報酬は私の家から持ってきた本じゃないの!
 魔理沙はいっつもっふっ!」
アリスの口は言葉の途中で、魔理沙の左手に塞がれた。魔理沙はアリスの首に右腕を回し、
抱きしめるような形を取った。そしてその唇をアリスの耳に近づけ囁く。
「そう言いながらも一生懸命手伝ってくれるアリスが私は好きだぜ。」
「むふっ…もぅ…魔理沙ったら…。」
そう言って二人は見詰めあい、その唇はお互いの唇を求めるかのように近づいた。
そして二人の唇が触れ合うかという瞬間。
「あ!レバ剣拾った!魔理沙これはどこに置けばいいですか?」
埃まみれになった咲夜が先程アリスが倉庫の奥に置いたレバ剣を持ってやって来た。
次の瞬間魔理沙とアリスは、弾かれたかのように離れた。
「あ…ああ、奥に置いといてくれ。」
魔理沙がそう言いながら紅潮した頬を隠すように後ろを向いた。
「さ…さぁさぁ!掃除しましょう!魔理沙、貴方がんばりなさいよね!」
アリスがあわてた様子でそう魔理沙に命令した。魔理沙もコクコクと頷く。
その二人の姿を見て咲夜は不思議そうな顔をしながら、レバ剣を倉庫の奥にしまうため、
大きなたんすの下を匍匐しながら通った。

二週間後、咲夜は紅魔館に帰った。門番に軽く挨拶をして扉を開けた次の瞬間、
咲夜の目の前に居たのは、パチュリーだった。そしてその背中に隠れるようにレミリアが居た。
咲夜は主と主の友人にぺこりと頭を下げた。
「ただいま帰りましたお嬢様。これはお土産です。」
そう言って咲夜は背中のレバ剣を抜いた。それをレミリアに渡した後、咲夜はポンと手を叩いた。
「そういえば、メイド談義が途中でしたね。」
それを聴いた瞬間レミリアの顔が蒼白になった。次の瞬間ブンブンと首を横に振って彼女は
必死の形相で咲夜に訴えた。
「お…お腹すいたわ!今すぐ食事にして頂戴!」
主の必死の形相に、咲夜は不思議そうな表情をしていたが、すぐに笑顔で頷いた。
「わかりましたわお嬢様。腕によりをかけてご用意いたします。」
そして丁寧に頭を下げた後、食堂の方へ向かっていった。
「はっろ~はろ~ご主人様~私貴方のメイドさん~。」
上機嫌に歌を歌いながら去っていく咲夜を目で追いながら、
レミリアは恐怖に怯えた声でパチュリーに問いかけた。
「記憶を消す薬って無いかしら?」
パチュリーは頷くと、その薄い胸のおかげで全く盛り上がらない服に手を差し入れ。
しばらくまさぐった後、小さな薬の瓶を取り出した。
その透明な瓶に入っていたのは何か植物を磨り潰した様な濁った液だった。
「今回は私も悪ノリし過ぎたわ…まさか咲夜のメイド好きがあそこまでとは。
 この薬はミョウガとハクタクのお風呂の残り湯をベースに作った妙薬よ。
 これを飲ませれば私達に都合の悪い記憶は多分消えるわ。
 そしてもう二度とメイド服に関して何も語らないようにすれば…。大丈夫…。」
そう祈るように呟いたパチュリーの目にうっすらとクマが見える。恐らく不眠不休でこの薬を作り上げたのだろう。
帰ってくる恐怖の存在に対抗するために。

咲夜は困惑していた。夕食で出したスープが少し辛かったのだ。普段ならレミリアに文句を言われるレベルであるのに、
しかしレミリアもパチュリーも全く気にしていなかった。
とりあえずスープの残りとコッペパン三個を持って美鈴の元へ向かった。
美鈴は咲夜の存在と、匂って来るスープの匂いに反応して、先程まで門柱に寄りかかり寝ぼけていた姿勢を正し、
咲夜の方を向いて、少し舌足らずな声を上げた。
「さ…さくひゃさん!お疲れ様です!」
「門番ご苦労様、美鈴。」
少しサボっていたようだが、美鈴の一生懸命な態度に免じて咲夜は何も咎めなかった。
咲夜はスープを入れてきた小さな鍋とパンを美鈴に渡す。美鈴は、にぱぁと子供のように純粋な笑顔を咲夜に向けた。
「あ…ありがとうございます咲夜さん。いただきまーす。」
そううれしそうに手を合わせた美鈴は、早速スープをスプーンですくい、美味しそうに口に運んだ。
「ねぇ美鈴、今日のスープどうかしら?」
「いやぁ流石ですね咲夜さん。今日も最高に美味しいです!」
そう言って屈託の無い笑顔で、咲夜に感謝の意を示す美鈴が嘘をついているとはとても思えない。
「それにしても咲夜さん。二週間の間ご苦労様でした。」
「ええ、ありがとう。……あら?」
咲夜が首をかしげた。美鈴が釣られてスプーンを咥えたまま首を傾げる。
「どうかしまひゅたか?」
咲夜は頭を抑え、何か頭の奥底でムズムズしている何かを探ろうとした。二週間前、
何か大事なことを忘れたような気がする。しかしそのムズムズはすぐにきれいさっぱり無くなった。
「なんでもないわ。さぁ、差し入れもしたんだし。がんばって仕事をなさい。」
そう言って美鈴ににっこり笑いかけた咲夜に、美鈴は大きく頷くことで答えた。

けぷっ…

「もぅ…締まらないわね…美鈴。」
「たはは…申し訳ないです。」


こうして紅魔館に平和が訪れた。


そして咲夜が帰った後、霧雨魔理沙の家ではアリスと魔理沙が夕食後の怠惰な時間を過ごしていた。
「ねぇねぇ魔理沙。じゃーん」
そう言ってアリスが魔理沙の前で咲夜監修のメイド服を着て現れた。
「ああ、似合っているぜ。」
魔理沙がにっこり笑ってアリスを見る。アリスは魔理沙の両肩を押す。魔理沙はそのまま床に倒された。
「ねぇ魔理沙。今日から咲夜もいなくなって二人っきり…」
アリスの甘い声に、魔理沙はアリスの両手を自分の両手と絡ませて応える。
「ああ、今日から二人っきりだぜ…。」
魔理沙はアリスを抱きしめる。アリスはなすがままに魔理沙に抱かれた。
「ご奉仕するわ…魔理沙。」
「今日はたっぷりご奉仕してもらうぜ。」

こちらは元から平和で幸せだった。






○TL 編集しようと思ったら削除しちゃいました。
本当に申し訳ありません。
みょ
簡易評価

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コメント



0.480簡易評価
4.50小宵削除
内容は好みですが、文の体裁が読みづらいように感じます。

あと、レバ剣のあたりで咲夜が魔理沙に敬語?を使っていることに違和感を感じました。
そのほかは割と好みです。
7.80名前が無い程度の能力削除
メイドアリスは俺のよm(ry
10.80名前が無い程度の能力削除
咲夜さんはメイド服に並々ならぬ拘りが…面白い話でした。
アリスと魔理沙が良い脇役になってて良かった。
14.無評価名前が無い程度の能力削除
懐かしい曲がきたなぁ・・・
19.90名前が無い程度の能力削除
メイドアリスは咲夜さんに負けない可愛さがありそうで…。
そういえば、旧作ではアリスが魅魔にメイドさせられたなぁ(怪奇談 ExtraのEDにて)
20.100名前が無い程度の能力削除
エロいぜ…