※風神録のネタバレだけで構成されております
三大ライフラインは全滅した。今や水道が井戸水という瀕死の形として生き残っているまでである。
予想されていたことではあるが、不便である。風呂や煮炊きのために、薪を割り火をくべる。電子レンジも電子炊飯器もないので、竈で米を炊く。早苗の世代から三つほど遡れば、そんな光景は当たり前だったというのに、早苗にとっては慣れない作業で何かとつらい。
オマケに頼りにしていたアテがとてもアレだ。
「神奈子様、風呂窯の使い方ってよくわかんないですけど、教えてもらえますか」
「え? そんなの忘れたわよ」
「諏訪子様、洗濯板でお洗濯って、具体的にどうすればいいんですか」
「テキトーにがっしゅがっしゅやればいいんじゃない?」
日本の神々はとても――とても適応能力が高い。
新しく生まれた文化を何事もなく受け入れるため、原型がよくわからなくなってしまうのだが、ともあれ生き残っている。それは神奈子の戦闘衣装を見ればよくわかる。
おかげですっかりここ数十年使わなくなった道具の使い方なんて、うる覚えになってしまっているのだ。
祭事の時は竈で炊いた米やら粥やらを振舞っているというのに、この仕打ちである。
何にせよ不便である。いい加減、送風機を奇跡の能力で無理矢理起動させ、掃除機を使うのにも限界が来た。
「発電機ィ?」
「ないですか?」
手の平の上で駒を転がしながら、にとりは唸っている。
河童はエンジニアだという。発電機くらいなら作れるかもしれない。そう期待して天狗たちに知り合いの河童の居所を聞き、将棋を指しているところを捕まえたのだが。
にとりはぺろっと舌を出し、自分の頭を小突く。
「バラしたことはあるけど、作ろうという気がしなかったから構造忘れちった」
「じゃあ、その分解したものは」
「あー、飽きたから放っといたら錆びて朽ちた。幻想郷じゃ場違いなもんだから手ェ入れなきゃァ寿命は短い」
「それにしても、電気って機械動かすのに必須だと思うんですが、なぜ興味がなかったのですか」
河童は首を捻る。同じように、対局相手の白狼天狗も意味がわからない、というような顔だ。
にとりはむーんと腕を組み、しばらくすると、手を打った。
「水車ってあるじゃん」
「はい」
「あれで大概動かせるんだよね。電気ってつまるところエネルギーでしょ? エネルギー源ならもっと効率の良いものが、妖怪たちにゃあるんだよね」
「御自分の能力ですか」
「そう。大体、我々河童は趣味で機械いじってるだけだから、モノが使えるか使えないかなんて二の次なんだ。作って使って面白けりゃそれでいい」
「外の人間は暮らしを豊かに、便利にするために機械を作ってますからね……正反対ですか」
「妖怪は寿命が長いから、不便だろうとなんだろうと時間がなくて困る、ということが少ないからねぇ」
作りたいモンだけ作るのさ、と締める。
ザクを作りたいと言ってロボット工学を学び、H○NDAあたりに入社した社員はきっと、河童に生まれたかったであろう。
「それよりさ」
「はい?」
にとりは目を輝かせて、早苗に詰め寄った。
嫌な予感を覚えて一歩引く。
「あんたの神社、発電機使えば動く機械がたくさんあるの?」
「ええ、電気さえあれば動くわけですから御相談を……」
「じゃあ、ちょっと貸してよ! ちゃんと直してから返すから!」
「……直す?」
「え、バラさんと構造わからないでしょ」
プラスドライバーを手に、口元が緩んでいる。
何事もなく帰ってきた掃除機を奇跡の能力で動かしたとたん爆砕し、畳を陥没させ、破片とゴミにまみれた自身の姿が脳裏にちらついた。
もちろん背後では御柱をエクスパンデッドさせた神奈子がブラックホールと化した注連縄を背に、笑顔でカリスマ座りしている。
新たな人生をスタート直後にゴールインさせるようなマッハな人生はあまり送りたくないので、謹んで遠慮させてもらった。
そのまま山を下り続けると、麓の神社に出る。
あいかわらずこっちの神社はボロい。妖怪に信仰させることを勧めたのだけれども、その信仰を促すべき巫女が縁側で茶を啜っていては、お話になるわけがない。
当の妖怪と言えば境内にたくさんたむろしており、あっちでは真昼だというのに蝙蝠が飛び、こっちでは昼間っから酒を飲む鬼、そっちでは日傘を差した婦人が金木犀を愛でている始末である。
しかし賽銭箱の周囲には結界が張っているかのように、閑古鳥である。わざとやっているんじゃないかとすら思えてきた。
「これじゃあ名実共に、うちが幻想郷を代表する神社になっちゃうわよ」
「あ、いらっしゃい。じゃあ賽銭入れてって」
「神奈子様にお仕えする私があなたン所の神様拝んでどうするんですか」
霊夢には巫女として――神に仕える者としての自覚が足りないように思える。
以前、人里に降りた時のことを思い出し、早苗は霊夢に詰め寄った。
「大体、幻想郷では巫女はどういう風な目で見られているんですか。
先日人里で神奈子様を信仰していただこうと、私が巫女だと自己紹介したら皆さん逃げちゃったんですよ。妖怪に至っては逃げ出すどころか襲い掛かってくる者まで出る始末です」
「巫女に襲い掛かってくる妖怪は退治してもいい妖怪よ」
「そうですか」
山の妖怪たちいわく、博麗の巫女の主要な仕事の一つは妖怪退治だそうである。妖怪は人間を喰い、人間は妖怪を退治する。そんな古いお約束が未だ生きているのが幻想郷だ。
幻想郷と外の世界での『巫女』という言葉は同じ単語でも意味合いは違うと考えた方が良いのかもしれない。もしくは、仕事に対する優先順位が違うのだ。
「郷に入らばなんとやらよ」
上品なのだがにやついた笑みを浮かべ、そんなことを言ったのは夜の王ことレミリア・スカーレットである。神奈子が紅魔館のパーティーに出席して以来、知り合いだ。現在、神奈子は宴と名の付く席にはなるたけ出席出来るようにしている。それが神奈子なりの戦略らしい。
霊夢は偉そうにふんぞり返るレミリアを見て、ため息を送った。
「お前が言うか」
「吸血鬼はただでさえ夜に縛られているのに、郷の規則にまで従わなきゃならないの?」
「じゃあ昼間っから歩くな! 雨降っているから今日は来ないなぁと思っていたら、グングニルで雨雲吹き飛ばしてやって来ることもあるし!」
「直射日光もつらいのよ」
「じゃあ帰って寝てなさい! そんで来たんだったら賽銭入れて!」
「お金なんて貴族が持ち歩いてるわけないでしょう」
カードか。いや、幻想郷にそんなものはないから、全部配下に任せて後払いか。きっとこの吸血鬼が買い物をする時は、値札を見ないに違いない。
霊夢はその後もレミリアの従者すら含めてあーだこーだと賽銭の催促をしたけれども、のらりくらりとかわされるだけである。お互い、ゆるい喧嘩を楽しんでいるだけに見える。神奈子と諏訪子も良くやっていることだ。
なので外野から邪魔をしないように見守っていたら、霊夢に睨まれた。
「ちょっと早苗」
「はい?」
「あんた、この前妖怪たちに信仰させるの手伝ってくれるって言ったじゃない。今がその時よ」
「え? ああ、まあそうですけど」
早苗の考えでは、博麗神社――というより博麗はもう、十分信仰を得ているように思える。もしかしたら、神奈子以上に。
神奈子は信仰は親交だと教えてくれた。そして妖怪たちは多大な親交を、博麗の巫女に抱いている。
けれど博麗の巫女の仕事は妖怪退治だ。つまりそこにあるのは歴然とした規律と畏れである。それに親交するということは、即ち信仰である。
例えるなら、毎年決まった時期に来る台風を荒らぶる風の神の来訪とし、畏れ、祀ったように。
例えるなら、嵐によって潤いを得た大地に感謝し、風の神を祭ったように。
現人神は、早苗一人ではない。むしろこの妖怪と人が平穏に暮らす幻想郷での現人神こそが――
「それじゃあ、何かイベントを」
「あんたまで祭しろって言うの? 諏訪子もやれとか言ってたけど、どうしてこうも外の世界の神様ってお祭り好きなのかなぁ」
「でも簡単で効果は抜群ですし、何より楽しいですよ。お賽銭も、こういう時に運営費用として寄付をいただけば良いんです」
「具体的に何するの?」
「それは祭祀を司るあなたの考えることだと思う」
「そういうのって面倒だしなぁ」
「なら信仰を請う妖怪の方々と相談するといいんじゃないかしら。古来より、祭は行う人と行われる神の接触の場であったわけですから、半分の主役はやはり行う側なのです」
「んー、じゃあなんかやりたいことあるー?」
霊夢が言ったとたん、境内に散っていた妖怪たちが続々と集まってきた。早苗が感知していなかった連中すらぞろぞろと出てくる。
呑み比べ、昼寝、即席歌謡会、ライブ、大食い競争、サバト、諸々の意見が続々と挙げられ、霊夢は悲鳴を上げた。
「みんなアンタらがやりたいだけじゃない!」
「いや、だから、そういうのがお祭りなのです」
「でもこれじゃまるで意見が纏まらないし」
「霊夢が決めないなら私が決めるけど」
「黙れ悪魔」
お茶会、正し鉄分たっぷり液体入りの、と意見したレミリア・スカーレットの挙手を跳ね除け、霊夢は唸る。
まあ確かに、やりたいようにやればいいとはいうものの、これでは採用された意見を出した者しか楽しめない、というオチになりそうだ。それでは意味がない。
みんなが楽しく……となれば。
「こういう時こそ弾幕ごっこの出番だな」
「あ、麓のヒーローさん」
「魔理沙だぜ」
早苗の背後からひょっこり三角帽子を出したのは、黒白の魔法使いだ。ヒーローである。
彼女はぱんぱんと手を叩き、がやがや言っていた妖怪たちの注意を自分に向けさせた。霊夢より魔理沙の方が、よほど大勢を纏める能力がある。さすがヒーロー。
一方、せっかく纏めてくれた魔理沙に霊夢はガンを飛ばした。
「あんたいきなり出てきて、無茶言わない。あれは一対一でしか成り立たないルールじゃない」
「紫と一緒にどつき回されたこともあったけどなぁ」
「せいぜいあれくらいよ。それとも騒霊姉妹みたいに、チームでやるの? あれは息が合ってるから許されるのよ。妖怪なんて皆自己中心的なんだから、組むなんてとても出来やしないわ」
「いや、まあチーム組みたい奴は組んでもいいと思うがな。ルールは一人スペルカード一枚限り。そして対戦相手は……霊夢、お前が全部やる」
ご苦労なこったぜ、と魔理沙はぽんぽん霊夢の肩を叩いた。
その腕をがしっと掴んだかと思うと、霊夢は魔理沙を組み伏せて石畳に叩きつけた。どこからか取り出した針を手に、ニヤリと笑う。
「この口ね? どうしようもないことばっか言うのはこの口ね? せっかくだから私が縫い止めてあげるわ」
「実は私は五秒黙っていたら死ぬ重い病にかかっているんだ」
「よし死ね」
「でも霊夢、それは結構いいアイデアですよ」
魔理沙が哀れなのもあったが、早苗は二人の間に口を挟んだ。
機嫌が悪いらしい霊夢は早苗にまで針を突きつけてくるが、ここで臆しては博麗神社はどこまでもボロいだけである。
「だって巫女は神のために舞うものと昔から決まっているでしょう? これは幻想郷式の神楽ですよ」
「おう。それに霊夢を公然の場でぶっ飛ばしておきたい妖怪ってたくさんいるしな。妖怪じゃないが私も」
「どうせ魔理沙には負けないし。あー、じゃあもう面倒だしその方向でいいわ。じゃあ決まったから、参加者はお賽銭の寄付お願いしまーす」
賽銭箱を抱え、霊夢は妖怪たちの間を練り歩くと次々に銭が投入されて行く。魔理沙の言うとおり、理由さえあれば霊夢と遊びたい連中はたくさんいるのだ。
さらには文がこの祭りを即座に嗅ぎつけ取材を得ると、数時間後には文々。新聞号外が幻想郷中に配布。日が落ちても博麗神社に妖怪たちの足は途絶えなかった。
結局集った妖怪たちは勝手に宴会の準備を始め、博麗神社は酒の席と化してしまった。
外の世界では成人していない人間は酒を飲んではいけない。白酒などは飲んだことはあるものの、基本的にまだまだ飲めない早苗は、お猪口一杯の酔い覚ましに、外へ出た。
故郷では神有月と呼ばれたこの季節、日が落ちれば急速に気温は下がる。火照った体に夜風は程よく気持ち良かったが、あまり当たり続けると風邪を引くだろう。
「私もお賽銭入れてもいいかなぁ」
「……神様が他の神様に寄付してどうするんです」
縁側に腰掛ける早苗を、徳利を手にした諏訪子が見下ろしていた。
分社が置いてあるので、博麗神社は神奈子の監視下にある。なので、何事もなく早苗の祀る神は中に入り込んで鬼と呑み比べでもしているのだろう。
けれど、もう一柱の神、諏訪子が他方の宴会に出席することは珍しかった。呼ばれたら行くものの、諏訪子の存在を知る者は少ないので、自然出席数は減るのだ。
そもそも諏訪子は、早苗の見る限り信仰にあまり頓着しない神である。
「祭りを最初に奨めたのは私だし。あとリベンジ。早苗もやりたくない?」
「私は……いいです。負けますから」
最初に出会った時――脅しに行った時、この寂れた神社を見て、これほどの信仰心しか残っていない神の巫女ならば、十分勝てると思っていた。
が、結果は歴然である。早苗どころか神奈子、諏訪子まで負けたのだから強いなんてもんじゃない。人間の限界を超えているとしか思えない。実際、越えている。
一部の時代遅れな人間にしか信仰されていなかった早苗と、強力な妖怪たちに親交されている霊夢とでは、現人神としての実力は比べるまでもなかったのだ。
「何、信仰心やら実力やらの差で負けたって気にしない。そんなの役に立つかどうかわかんないだから」
「いや、信仰心は私たちにとっては死活問題でしょう」
「神奈子の影響受けすぎよ。信仰なんてやりたい奴が勝手にやってくれるもの。無理矢理広めたってどうにもなりゃしないわ。神奈子も数千年かけて、ようやくわかったようね」
外の世界では早苗の前にあまり顔を見せなかった諏訪子だが、引越してからは随分機嫌が良く、とうとう説教までしてきた。
ありがたい言葉ではあるのでもちろん真摯に受け止めるつもりだが、諏訪子の言葉を理解しきるのは難しかった。
「それにしても、どうして博麗神社まで来たの? 最初河童の所行ってたのに」
「諏訪子様がどうしてそれを御存知なのですか?」
「え? あー、うー。……うん、河童に、対局してくれって、申し込まれてね」
「はぁ。いえ、大したことじゃないんです。電化製品が使えないんじゃ、馴染むしかないですよね。竈とか洗濯板とか、家事に必要な道具の使い方を教わろうと思いまして。今の所そういうことを頼める人間の友達って、霊夢しかいないんです」
魔理沙はどう見ても家事が下手そうである。霊夢もそうなのだが、一人で神社を切り盛りしているのだ。必要最低限のことは出来るに違いない。
まあ切り出す機会を失い、現状に至っているわけだが。
「ふふふふふふふ……心配することはない、私はいつだって盟友のためならば力の限りを尽くす!」
どこからともなく声が聞こえた。右に左にと首を振るが、声の主は見つからない。
ざっ、と足音がすぐ近くに。
「同じ山に住む盟友のため、微力を貸しに、河城にとりただ今参上!」
ばさぁっ、と布を剥ぎ取って虚空から現われたるは、鍵付きリュックがトレードマークの、河童エンジニア。
諏訪子がにとりが捨てた布を拾う。それは裏地はただの布であったが、表地はどういうわけか、向こうの景色が透けて見える、妙な布であった。
「天狗の隠れ蓑じゃない」
「違います! 私が先日の失敗から改良した光学迷彩!」
「しかも隠れ蓑の方がもっときちんと消えるし」
「しくしく……技術者の苦労はいつだってユーザーにわかってもらえない……」
わかりたくもない。
そう早苗がとどめを刺さなかったのが災いしたか、にとりは懲りずにリュックを下ろすと、中をごそごそやりだす。
と、中身をびしぃっ、と取り出した。ドラえもんみたいだった。
「風力動力機ぃ~っ!」
プロペラが付いたその機械は、いかにも胡散臭かった。タケコプターの方がまだマシな気がする。
にとりは一人と一柱の様子を伺ったが、早苗はどう反応すれば良いのかわからなかったし、諏訪子は既に飽きている。
「無反応っ!」
「えぇと、それは一体どういうものなんですか」
「よくぞ聞いてくれた盟友。こいつぁ私が使っている水力動力機を改良したものだ。原理的には風車とほとんど同じ。けどエネルギー効率は比較にならないってぇ優れモノさ」
なんか嫌な予感がする。
にとりはにやりと笑むと、早苗にささっと近付いて耳打ちする。
「こいつを上手く繋げば電化製品も動きようになりますぜ」
「……でも、”電化”製品なんだから、色んな部分を電気に頼っているんですけど。コンピュータも簡単だけど搭載してますし……」
「そ・こ・は・私にお預けしていただければちょちょいのちょいで改造完了!」
早苗はすっくと立ち上がった。
にとりは顔をほころばせる。
「決めてくれた!?」
「霊夢に家事の教えを請いに行ってきます」
「信頼性があるかどうかはユーザーに体験してもらわないとわかんないのにぃぃぃっ!」
そんな箱の中の猫みたいな電化製品は、使いたくないし、奇跡の能力がどんどん悲しい使い道しかなくなっていくようで、嫌である。
縁側を歩き、障子を開けると、むわっとした酒気と熱気が早苗の頬を撫でた。
あぐらをかいた神奈子が振り返り、空の杯を見せる。
「早苗、お酌」
「はいはいただいま」
まだまだ宴の夜は長く続きそうである。
三大ライフラインは全滅した。今や水道が井戸水という瀕死の形として生き残っているまでである。
予想されていたことではあるが、不便である。風呂や煮炊きのために、薪を割り火をくべる。電子レンジも電子炊飯器もないので、竈で米を炊く。早苗の世代から三つほど遡れば、そんな光景は当たり前だったというのに、早苗にとっては慣れない作業で何かとつらい。
オマケに頼りにしていたアテがとてもアレだ。
「神奈子様、風呂窯の使い方ってよくわかんないですけど、教えてもらえますか」
「え? そんなの忘れたわよ」
「諏訪子様、洗濯板でお洗濯って、具体的にどうすればいいんですか」
「テキトーにがっしゅがっしゅやればいいんじゃない?」
日本の神々はとても――とても適応能力が高い。
新しく生まれた文化を何事もなく受け入れるため、原型がよくわからなくなってしまうのだが、ともあれ生き残っている。それは神奈子の戦闘衣装を見ればよくわかる。
おかげですっかりここ数十年使わなくなった道具の使い方なんて、うる覚えになってしまっているのだ。
祭事の時は竈で炊いた米やら粥やらを振舞っているというのに、この仕打ちである。
何にせよ不便である。いい加減、送風機を奇跡の能力で無理矢理起動させ、掃除機を使うのにも限界が来た。
「発電機ィ?」
「ないですか?」
手の平の上で駒を転がしながら、にとりは唸っている。
河童はエンジニアだという。発電機くらいなら作れるかもしれない。そう期待して天狗たちに知り合いの河童の居所を聞き、将棋を指しているところを捕まえたのだが。
にとりはぺろっと舌を出し、自分の頭を小突く。
「バラしたことはあるけど、作ろうという気がしなかったから構造忘れちった」
「じゃあ、その分解したものは」
「あー、飽きたから放っといたら錆びて朽ちた。幻想郷じゃ場違いなもんだから手ェ入れなきゃァ寿命は短い」
「それにしても、電気って機械動かすのに必須だと思うんですが、なぜ興味がなかったのですか」
河童は首を捻る。同じように、対局相手の白狼天狗も意味がわからない、というような顔だ。
にとりはむーんと腕を組み、しばらくすると、手を打った。
「水車ってあるじゃん」
「はい」
「あれで大概動かせるんだよね。電気ってつまるところエネルギーでしょ? エネルギー源ならもっと効率の良いものが、妖怪たちにゃあるんだよね」
「御自分の能力ですか」
「そう。大体、我々河童は趣味で機械いじってるだけだから、モノが使えるか使えないかなんて二の次なんだ。作って使って面白けりゃそれでいい」
「外の人間は暮らしを豊かに、便利にするために機械を作ってますからね……正反対ですか」
「妖怪は寿命が長いから、不便だろうとなんだろうと時間がなくて困る、ということが少ないからねぇ」
作りたいモンだけ作るのさ、と締める。
ザクを作りたいと言ってロボット工学を学び、H○NDAあたりに入社した社員はきっと、河童に生まれたかったであろう。
「それよりさ」
「はい?」
にとりは目を輝かせて、早苗に詰め寄った。
嫌な予感を覚えて一歩引く。
「あんたの神社、発電機使えば動く機械がたくさんあるの?」
「ええ、電気さえあれば動くわけですから御相談を……」
「じゃあ、ちょっと貸してよ! ちゃんと直してから返すから!」
「……直す?」
「え、バラさんと構造わからないでしょ」
プラスドライバーを手に、口元が緩んでいる。
何事もなく帰ってきた掃除機を奇跡の能力で動かしたとたん爆砕し、畳を陥没させ、破片とゴミにまみれた自身の姿が脳裏にちらついた。
もちろん背後では御柱をエクスパンデッドさせた神奈子がブラックホールと化した注連縄を背に、笑顔でカリスマ座りしている。
新たな人生をスタート直後にゴールインさせるようなマッハな人生はあまり送りたくないので、謹んで遠慮させてもらった。
そのまま山を下り続けると、麓の神社に出る。
あいかわらずこっちの神社はボロい。妖怪に信仰させることを勧めたのだけれども、その信仰を促すべき巫女が縁側で茶を啜っていては、お話になるわけがない。
当の妖怪と言えば境内にたくさんたむろしており、あっちでは真昼だというのに蝙蝠が飛び、こっちでは昼間っから酒を飲む鬼、そっちでは日傘を差した婦人が金木犀を愛でている始末である。
しかし賽銭箱の周囲には結界が張っているかのように、閑古鳥である。わざとやっているんじゃないかとすら思えてきた。
「これじゃあ名実共に、うちが幻想郷を代表する神社になっちゃうわよ」
「あ、いらっしゃい。じゃあ賽銭入れてって」
「神奈子様にお仕えする私があなたン所の神様拝んでどうするんですか」
霊夢には巫女として――神に仕える者としての自覚が足りないように思える。
以前、人里に降りた時のことを思い出し、早苗は霊夢に詰め寄った。
「大体、幻想郷では巫女はどういう風な目で見られているんですか。
先日人里で神奈子様を信仰していただこうと、私が巫女だと自己紹介したら皆さん逃げちゃったんですよ。妖怪に至っては逃げ出すどころか襲い掛かってくる者まで出る始末です」
「巫女に襲い掛かってくる妖怪は退治してもいい妖怪よ」
「そうですか」
山の妖怪たちいわく、博麗の巫女の主要な仕事の一つは妖怪退治だそうである。妖怪は人間を喰い、人間は妖怪を退治する。そんな古いお約束が未だ生きているのが幻想郷だ。
幻想郷と外の世界での『巫女』という言葉は同じ単語でも意味合いは違うと考えた方が良いのかもしれない。もしくは、仕事に対する優先順位が違うのだ。
「郷に入らばなんとやらよ」
上品なのだがにやついた笑みを浮かべ、そんなことを言ったのは夜の王ことレミリア・スカーレットである。神奈子が紅魔館のパーティーに出席して以来、知り合いだ。現在、神奈子は宴と名の付く席にはなるたけ出席出来るようにしている。それが神奈子なりの戦略らしい。
霊夢は偉そうにふんぞり返るレミリアを見て、ため息を送った。
「お前が言うか」
「吸血鬼はただでさえ夜に縛られているのに、郷の規則にまで従わなきゃならないの?」
「じゃあ昼間っから歩くな! 雨降っているから今日は来ないなぁと思っていたら、グングニルで雨雲吹き飛ばしてやって来ることもあるし!」
「直射日光もつらいのよ」
「じゃあ帰って寝てなさい! そんで来たんだったら賽銭入れて!」
「お金なんて貴族が持ち歩いてるわけないでしょう」
カードか。いや、幻想郷にそんなものはないから、全部配下に任せて後払いか。きっとこの吸血鬼が買い物をする時は、値札を見ないに違いない。
霊夢はその後もレミリアの従者すら含めてあーだこーだと賽銭の催促をしたけれども、のらりくらりとかわされるだけである。お互い、ゆるい喧嘩を楽しんでいるだけに見える。神奈子と諏訪子も良くやっていることだ。
なので外野から邪魔をしないように見守っていたら、霊夢に睨まれた。
「ちょっと早苗」
「はい?」
「あんた、この前妖怪たちに信仰させるの手伝ってくれるって言ったじゃない。今がその時よ」
「え? ああ、まあそうですけど」
早苗の考えでは、博麗神社――というより博麗はもう、十分信仰を得ているように思える。もしかしたら、神奈子以上に。
神奈子は信仰は親交だと教えてくれた。そして妖怪たちは多大な親交を、博麗の巫女に抱いている。
けれど博麗の巫女の仕事は妖怪退治だ。つまりそこにあるのは歴然とした規律と畏れである。それに親交するということは、即ち信仰である。
例えるなら、毎年決まった時期に来る台風を荒らぶる風の神の来訪とし、畏れ、祀ったように。
例えるなら、嵐によって潤いを得た大地に感謝し、風の神を祭ったように。
現人神は、早苗一人ではない。むしろこの妖怪と人が平穏に暮らす幻想郷での現人神こそが――
「それじゃあ、何かイベントを」
「あんたまで祭しろって言うの? 諏訪子もやれとか言ってたけど、どうしてこうも外の世界の神様ってお祭り好きなのかなぁ」
「でも簡単で効果は抜群ですし、何より楽しいですよ。お賽銭も、こういう時に運営費用として寄付をいただけば良いんです」
「具体的に何するの?」
「それは祭祀を司るあなたの考えることだと思う」
「そういうのって面倒だしなぁ」
「なら信仰を請う妖怪の方々と相談するといいんじゃないかしら。古来より、祭は行う人と行われる神の接触の場であったわけですから、半分の主役はやはり行う側なのです」
「んー、じゃあなんかやりたいことあるー?」
霊夢が言ったとたん、境内に散っていた妖怪たちが続々と集まってきた。早苗が感知していなかった連中すらぞろぞろと出てくる。
呑み比べ、昼寝、即席歌謡会、ライブ、大食い競争、サバト、諸々の意見が続々と挙げられ、霊夢は悲鳴を上げた。
「みんなアンタらがやりたいだけじゃない!」
「いや、だから、そういうのがお祭りなのです」
「でもこれじゃまるで意見が纏まらないし」
「霊夢が決めないなら私が決めるけど」
「黙れ悪魔」
お茶会、正し鉄分たっぷり液体入りの、と意見したレミリア・スカーレットの挙手を跳ね除け、霊夢は唸る。
まあ確かに、やりたいようにやればいいとはいうものの、これでは採用された意見を出した者しか楽しめない、というオチになりそうだ。それでは意味がない。
みんなが楽しく……となれば。
「こういう時こそ弾幕ごっこの出番だな」
「あ、麓のヒーローさん」
「魔理沙だぜ」
早苗の背後からひょっこり三角帽子を出したのは、黒白の魔法使いだ。ヒーローである。
彼女はぱんぱんと手を叩き、がやがや言っていた妖怪たちの注意を自分に向けさせた。霊夢より魔理沙の方が、よほど大勢を纏める能力がある。さすがヒーロー。
一方、せっかく纏めてくれた魔理沙に霊夢はガンを飛ばした。
「あんたいきなり出てきて、無茶言わない。あれは一対一でしか成り立たないルールじゃない」
「紫と一緒にどつき回されたこともあったけどなぁ」
「せいぜいあれくらいよ。それとも騒霊姉妹みたいに、チームでやるの? あれは息が合ってるから許されるのよ。妖怪なんて皆自己中心的なんだから、組むなんてとても出来やしないわ」
「いや、まあチーム組みたい奴は組んでもいいと思うがな。ルールは一人スペルカード一枚限り。そして対戦相手は……霊夢、お前が全部やる」
ご苦労なこったぜ、と魔理沙はぽんぽん霊夢の肩を叩いた。
その腕をがしっと掴んだかと思うと、霊夢は魔理沙を組み伏せて石畳に叩きつけた。どこからか取り出した針を手に、ニヤリと笑う。
「この口ね? どうしようもないことばっか言うのはこの口ね? せっかくだから私が縫い止めてあげるわ」
「実は私は五秒黙っていたら死ぬ重い病にかかっているんだ」
「よし死ね」
「でも霊夢、それは結構いいアイデアですよ」
魔理沙が哀れなのもあったが、早苗は二人の間に口を挟んだ。
機嫌が悪いらしい霊夢は早苗にまで針を突きつけてくるが、ここで臆しては博麗神社はどこまでもボロいだけである。
「だって巫女は神のために舞うものと昔から決まっているでしょう? これは幻想郷式の神楽ですよ」
「おう。それに霊夢を公然の場でぶっ飛ばしておきたい妖怪ってたくさんいるしな。妖怪じゃないが私も」
「どうせ魔理沙には負けないし。あー、じゃあもう面倒だしその方向でいいわ。じゃあ決まったから、参加者はお賽銭の寄付お願いしまーす」
賽銭箱を抱え、霊夢は妖怪たちの間を練り歩くと次々に銭が投入されて行く。魔理沙の言うとおり、理由さえあれば霊夢と遊びたい連中はたくさんいるのだ。
さらには文がこの祭りを即座に嗅ぎつけ取材を得ると、数時間後には文々。新聞号外が幻想郷中に配布。日が落ちても博麗神社に妖怪たちの足は途絶えなかった。
結局集った妖怪たちは勝手に宴会の準備を始め、博麗神社は酒の席と化してしまった。
外の世界では成人していない人間は酒を飲んではいけない。白酒などは飲んだことはあるものの、基本的にまだまだ飲めない早苗は、お猪口一杯の酔い覚ましに、外へ出た。
故郷では神有月と呼ばれたこの季節、日が落ちれば急速に気温は下がる。火照った体に夜風は程よく気持ち良かったが、あまり当たり続けると風邪を引くだろう。
「私もお賽銭入れてもいいかなぁ」
「……神様が他の神様に寄付してどうするんです」
縁側に腰掛ける早苗を、徳利を手にした諏訪子が見下ろしていた。
分社が置いてあるので、博麗神社は神奈子の監視下にある。なので、何事もなく早苗の祀る神は中に入り込んで鬼と呑み比べでもしているのだろう。
けれど、もう一柱の神、諏訪子が他方の宴会に出席することは珍しかった。呼ばれたら行くものの、諏訪子の存在を知る者は少ないので、自然出席数は減るのだ。
そもそも諏訪子は、早苗の見る限り信仰にあまり頓着しない神である。
「祭りを最初に奨めたのは私だし。あとリベンジ。早苗もやりたくない?」
「私は……いいです。負けますから」
最初に出会った時――脅しに行った時、この寂れた神社を見て、これほどの信仰心しか残っていない神の巫女ならば、十分勝てると思っていた。
が、結果は歴然である。早苗どころか神奈子、諏訪子まで負けたのだから強いなんてもんじゃない。人間の限界を超えているとしか思えない。実際、越えている。
一部の時代遅れな人間にしか信仰されていなかった早苗と、強力な妖怪たちに親交されている霊夢とでは、現人神としての実力は比べるまでもなかったのだ。
「何、信仰心やら実力やらの差で負けたって気にしない。そんなの役に立つかどうかわかんないだから」
「いや、信仰心は私たちにとっては死活問題でしょう」
「神奈子の影響受けすぎよ。信仰なんてやりたい奴が勝手にやってくれるもの。無理矢理広めたってどうにもなりゃしないわ。神奈子も数千年かけて、ようやくわかったようね」
外の世界では早苗の前にあまり顔を見せなかった諏訪子だが、引越してからは随分機嫌が良く、とうとう説教までしてきた。
ありがたい言葉ではあるのでもちろん真摯に受け止めるつもりだが、諏訪子の言葉を理解しきるのは難しかった。
「それにしても、どうして博麗神社まで来たの? 最初河童の所行ってたのに」
「諏訪子様がどうしてそれを御存知なのですか?」
「え? あー、うー。……うん、河童に、対局してくれって、申し込まれてね」
「はぁ。いえ、大したことじゃないんです。電化製品が使えないんじゃ、馴染むしかないですよね。竈とか洗濯板とか、家事に必要な道具の使い方を教わろうと思いまして。今の所そういうことを頼める人間の友達って、霊夢しかいないんです」
魔理沙はどう見ても家事が下手そうである。霊夢もそうなのだが、一人で神社を切り盛りしているのだ。必要最低限のことは出来るに違いない。
まあ切り出す機会を失い、現状に至っているわけだが。
「ふふふふふふふ……心配することはない、私はいつだって盟友のためならば力の限りを尽くす!」
どこからともなく声が聞こえた。右に左にと首を振るが、声の主は見つからない。
ざっ、と足音がすぐ近くに。
「同じ山に住む盟友のため、微力を貸しに、河城にとりただ今参上!」
ばさぁっ、と布を剥ぎ取って虚空から現われたるは、鍵付きリュックがトレードマークの、河童エンジニア。
諏訪子がにとりが捨てた布を拾う。それは裏地はただの布であったが、表地はどういうわけか、向こうの景色が透けて見える、妙な布であった。
「天狗の隠れ蓑じゃない」
「違います! 私が先日の失敗から改良した光学迷彩!」
「しかも隠れ蓑の方がもっときちんと消えるし」
「しくしく……技術者の苦労はいつだってユーザーにわかってもらえない……」
わかりたくもない。
そう早苗がとどめを刺さなかったのが災いしたか、にとりは懲りずにリュックを下ろすと、中をごそごそやりだす。
と、中身をびしぃっ、と取り出した。ドラえもんみたいだった。
「風力動力機ぃ~っ!」
プロペラが付いたその機械は、いかにも胡散臭かった。タケコプターの方がまだマシな気がする。
にとりは一人と一柱の様子を伺ったが、早苗はどう反応すれば良いのかわからなかったし、諏訪子は既に飽きている。
「無反応っ!」
「えぇと、それは一体どういうものなんですか」
「よくぞ聞いてくれた盟友。こいつぁ私が使っている水力動力機を改良したものだ。原理的には風車とほとんど同じ。けどエネルギー効率は比較にならないってぇ優れモノさ」
なんか嫌な予感がする。
にとりはにやりと笑むと、早苗にささっと近付いて耳打ちする。
「こいつを上手く繋げば電化製品も動きようになりますぜ」
「……でも、”電化”製品なんだから、色んな部分を電気に頼っているんですけど。コンピュータも簡単だけど搭載してますし……」
「そ・こ・は・私にお預けしていただければちょちょいのちょいで改造完了!」
早苗はすっくと立ち上がった。
にとりは顔をほころばせる。
「決めてくれた!?」
「霊夢に家事の教えを請いに行ってきます」
「信頼性があるかどうかはユーザーに体験してもらわないとわかんないのにぃぃぃっ!」
そんな箱の中の猫みたいな電化製品は、使いたくないし、奇跡の能力がどんどん悲しい使い道しかなくなっていくようで、嫌である。
縁側を歩き、障子を開けると、むわっとした酒気と熱気が早苗の頬を撫でた。
あぐらをかいた神奈子が振り返り、空の杯を見せる。
「早苗、お酌」
「はいはいただいま」
まだまだ宴の夜は長く続きそうである。
なんだか間違える人が多くなりましたねぇ。
出雲では十月(神無月)のことをそう呼ぶらしいですね。
何故ならば、毎年十月になると日本中の神々が出雲にやってきて会議を開くから。故に出雲以外の土地は十月になると「神無」になり、逆に出雲は多くの神々で「神有」。
以上どうでもいい薀蓄でした。
風神録やって、こんな話書きたいなーって思ってたそのまんまだ。
早苗を初めとした新メンバーと幻想郷の面々との絡み。それはきっとこんな風に少しよそよそしいけれど、互いに影響を与えつついつの間にか自然に馴染んでいるような――
良いSSでした。ご馳走様ですw
っていう感じがするりと入ってきて、ニヤニヤ笑いがとまりません
この早苗はかわいい かわいいよー
苦労しつつも幻想郷に馴染む早苗がカワイス
誤字かな?
白浪天狗→白狼天狗
導入のインパクトからして前髪つかまれて引っ張り込まれたような感じですが、その後も漂う雰囲気とそれぞれの人物の立ち様に手を引かれて、目の惹かれるままに最後まで読み通してしまいました。
楽しませていただきました。ありがとうございます。
新キャラに対して書き手として即応できる、その力量に敬意を払います。
風神録のキャラクターのイメージにぴったり合うセリフだと思いました。
早苗かわいいよw
考えてみれば早苗の神社にはたしかに電化製品あってもおかしくないんだよね。
こ~りんとこのデジカメとかも使い方分かってそうだ。
意外と文はその辺しっかりしてそうだからそっちに聞いた方がいいかも・・・
もしくは早く里に信仰を広めて、慧音当たりに聞くか。
そーいや、諏訪でも神有月でしたか。
聞いたことあるのに、ここで見るまですっかり忘れてました。
実に「らしい」作品でした。
一つだけ進言するとすれば、一度書き上がった文章を朗読してみるといいかも?
同じ単語の構成でも、前後を入れ替えたりするだけで読みやすくなったりもするので。
強いわけだ。
…あれ?犬走椛ちゃんがぜんぜん出てこないぞ?それにだれだ!?サバトなんて言った奴!
にとりのエンジニアっぷりも良いなぁ。
騒ぐのは好きだけど、なんとなく鶴の一声を待ってる感じ。
……近い将来、家事に疲れた早苗さんが、屋台でクダ巻いてるのが見えるきがする。
感想とか苦手で書かないけど、とりあえず50点以上をつけたかったので。
かなり癒されました。感謝
新登場の早苗の立ち回り方に違和感がないし、読みやすい分量・話の展開になっている。
次の作品にも期待。
分かりませんが、ソレでも面白く読めました
ふむ・・・・勉強不足ですな・・・私・・・
ゲーム買うか・・・
早苗が香霖堂に行ったらどうなる事やらw
そして早苗ちゃんに発電機の原理と作り方を手取り足取り教えてあげたい!!1
>正し鉄分たっぷり
但しでは?
>電化製品も動きように
動くようにでは?