幻想卿が暖かい春の日差しに包まれ、外では春の到来を喜び舞う妖精達。咲き乱れる色、取り取りの花。
誰もが心躍る春だと言うのにここ、香霖堂の店主、森近 霖之助は、まったく外になど興味しめさず目の前の奇妙な箱を見つめている
「やはり何か部品が足りないのだろうか?それとも別の原因があるのか?ブツブツブツ・・・・」
中途半端に目の前にある箱の使い方が分かるため、どれほど便利なものかがよく分かってしまう。分かっているのに使えない
このまどろっこしさが先ほどからの店主の頭痛の種だった。
「あ~もう!なんだって言うんだよ!」
何時もは、冷静な店主だがさすがに丸々、一ヶ月かけて組み立てたものであって後一息のところでの作業中断は我慢の限界のようだ
今までは、使える物は取っておき、使えないものは売るとハッキリしていた。
本当ならば今回のこの箱だって使えないものとしてさっさと売り場に出してしまっても良かったのだが・・・・
「まったく・・・ちょっと頑張ってるところを見たぐらいで感化されてしまうとは・・・・」
とりあえず一旦頭を冷やそうと台所から冷えた麦茶を出してコップに注ぐと近くにあった座布団に腰を落ち着かせる
「ゴクゴクゴク・・ハア・・・やっぱり努力は彼女の専売特許だな、なれないことをするもんじゃなかった・・・」
そのまま畳みの上に寝転がる
「もう、三ヶ月近くもたったかな?・・・最近時間の流れに疎くなって来たからな・・・」
春の心地よい風に疲労感が手助けをして主人を夢の世界へといざなう
外の世界は雪に包まれ、白以外の色がほとんど存在しない幻想卿の冬
「君はいい加減に不法侵入だけでなく窃盗癖も直したらどうだ?」
家の所々に置かれた暖房器具のおかげで、外の寒気など知ったこっちゃないと言わんばかりに暖かい香霖堂の中、気だるそうに話しかける店主に
「大丈夫、ただ借りてるだけだぜ。私が死んだら返してやるよ」
屈託のない笑顔で答える黒白の魔法使いこと霧雨 魔理沙。その手には、物色中の店の品物がにぎられていた
ある程度予想していた答えに、やはり言うだけ無駄だったかと諦める
そのうち品物を物色していた魔理沙が突然何かを思い出したかのように手に持っていた商品を戻し、いそいそと主人の前に立つと突然、改まって
「実は、折り入って頼みがある」
珍しく真面目な顔をしている魔理沙を見て
「なんだい?ツケをチャラにしてくれ、とかならお断りだよ」
「そういう話じゃない」
実は、これは予想通りの反応、分かっていたが一応おふざけではない事を確かめておきたかったのだ
「頼みというのは」
そこまで言った魔理沙に
「ストップ!その頼み事が何か当ててみようか?」
話の腰を折られてキョトンとする魔理沙
「大方、霊夢あたりに弾幕ごっこで惨敗したんだろ」
なんで分かったんだと驚いた顔を見て更に続ける
「そして僕のところに新しい魔具の作成の依頼に来た。違うかい?」
「残念、ちょっとちがうぜ」
してっやったりと笑顔を浮かべられる
「ところでどうして、私が霊夢に負けたって分かったんだ?」
この質問につい噴出してしまった
「そりゃ、今の君の姿を見れば誰だって、弾幕ごっこで負けた後だって分かるよ。」
簡単なことだった、服は所々破れ、体には擦り傷。本人は隠しているつもりだろうが足も軽い捻挫だろうと、言うとふくれっ面で
「それだけじゃ霊夢って分からないだろ」
「そこは、勘だよ」
お手上げ、とでも言うかのように近くにあった壷に腰掛ける、一応それも商品なのだが・・・
「それで、何を僕に頼みたいんだ?」
「おっと忘れるところだった、急に話の腰を折らないで欲しいぜ」
いそいそとこちらに来ると
「私に魔具作りをレクチャーしてほしい」
なるほど、確かに非力な僕には道具作りしか能がないわけだし、作らせるのではないのなら、残るは教えることぐらいしか残ってないな
「駄目か?」
すこし潤んだ瞳で見つめられる。分かっている、分かっているんだ、これは彼女の策略だと、狙ってやっていることだと、しかし
「わかった」
この返答しか僕の選択肢にはなかったようだ
「よし!」
声と共にガッツポーズもついてきた
「いい根性してるよ。いや本当に」
「OKだしたんだから、今更拒否することはできないぜ」
「分かってるよ、それでいつから僕は教えればいいんだ?」
「勿論、善は急げ。言葉どおりに今日からここに泊まらせてもらうつもり」
さらっと言ってのけると、さっさと店の奥に入って行ってしまう
「ちょ、ちょっと待て、本当にここに泊まるつもりか?」
「あたり前だろ、いちいち家から飛んでたらめんどくさいじゃないか。それともなにか問題でもあるのか?」
いくら幼馴染だろうと、一応僕も男なわけだが・・・当人は全く気にしていないようだ
「ハア・・・・いや特に問題はないよ」
「ならいいだろ。御礼代わりと言っちゃあれだが、泊まってる間、飯ぐらいなら作ってやるよ」
そのまま台所へ夕食を作りに行った彼女を見送り
「乙女の恥じらいと言うものは、彼女に無いのだろうか」
誰に言うのでもなく空に向かって、つぶやく霖之助
そこからの彼女はすごかった
はっきり言って、教える事など初めてだった僕の言葉ですら、一字一句忘れないかのように熱心に聞きながらノートにまとめ
昼は、授業で知識を鍛え。夜になれば僕が今まで作った物のメモを熱心に読みふける。どうやら僕が寝ているときも読んでいたようだ
約束も守り、朝昼晩の三食彼女の手作り、何時もは適当だった食事が嘘のようだ。
三週間これが続き、いよいよ製作に入るが、やはり即席の知識では失敗だらけで工房が何度、吹っ飛んだことか
それでも彼女の闘志の炎は消えず、壊れては作り直し、壊れては作り直す。これが一ヶ月近く続き、冬の寒さが弱くなり始める季節
「できたぜ!」
工房に響く歓喜の声に隣で見ていた僕までもがつい、笑顔になってしまった
「お疲れ様。後は使えるか試すだけだ」
「さっそくやってみようぜ!」
よほどうれしかったのか子供のようにはしゃいで僕の袖を掴み、夜だと言うのに勢いよく店から飛び出し近くの林に入っていく
「ここならぶっ放しても大丈夫だよな?」
「好きなだけどうぞ」
待ってましたと言わんばかりに手に持つ宝玉に魔力を注ぎ始める
その魔力に反応して輝き始める宝玉。その光が頂点に達すると
「いっけええええええええええ!!」
解放された魔力は美しい曲線を浮かべながらレーザーとなり木々をなぎ倒していくそれだけでは止まらず後を追うように
星の形となったエネルギーの弾幕が展開されあっという間にその場所を平地に変えてしまう
こりゃまた、とんでもないものを作らせてしまったな・・・・
「ははは、やったぜ」
そのまま、後一週間もすれば消えるほどにしか残っていなかった雪の上に倒れこむ魔理沙
「ハア・・ハア、ハア・・・どうだ霖之助、見た感想は」
「お見事、ただし実戦で使うときはもう少し込める魔力を押さえること」
「ったくいちいち・・一言多い・・奴・・だな・・・・・・・スースースー」
どうやら、いままでずっと徹夜していた体で、あれほどの魔力を使った反動で眠ってしまったようだ
「やれやれ、最後まで世話のかかる」
眠っている魔理沙を抱き上げる
「たいした努力家だよこんなにも軽いというのに、人間の弱さをカバーするために血のにじむような努力をするか・・・・
・・どうやら今回は教えられたのは、僕の方だったみたいだ。大丈夫、勝てるさあまり当てにはなりそうに無いが、僕が保障しよう」
そのまま香霖堂へと向かう霖之助の腕の中では幸せそうに笑顔を浮かべ眠る少女の姿があった
その後、一週間ほど経って冬がいよいよ終わろうとしているとき
「そろそろ昼食にしようか」
結局、その後魔理沙は完成の翌日すぐにここを飛び出して行った。もともと分かっていたことだし何も問題は無かった、しかし
なぜかこの家が広く感じてしまう。決して寂しいわけではない、なのになんなのだろうかこのモヤモヤした気分
「突然日常に戻って困惑してるだけだ・・きっとそうさ」
誰かに聞かせるのではなく自分に言い聞かせるためにつぶやく。そしてさっさと昼食にしようと立ち上がると
突然、勢いよく玄関が開き店に大声が響き渡る
「勝ったぜ!!!」
そこには、満面の笑みを浮かべ立っている彼女の姿があった
そしてその一言を聞いた時、なぜか自分の中にあったモヤモヤは跡形もなく吹き飛んでしまった。
分かれば簡単なことだった、自分はこの一言が聞きたかったのだ。そう、努力が報われることを知りたかった
「おめでとう」
「おう!」
ずっと言いたかった言葉が口から発せられていた
ガタン!突然の衝撃に目が覚める
「いてて・・いったいなんだ?」
辺りを見回すと先ほどまで麦茶が入っていた器が目の前に落ちていた。どうやらこれが頭にあたって目が覚めたようだ
「もう夕方か、結構長い間寝ていたんだな」
立ち上がりグーっと伸びをするとだんだん頭がさえてくる。とりあえずついさっき自分を起こしてくれた器にまた麦茶を入れようと台所に行くと
驚いたことになぜかそこには、夕食の用意が一式用意されており、その横にはメモが置いてある
「なになに、ちゃんとしたもん食って無いと倒れちまうぜby魔理沙 余計なお世話だ」
つい口では悪態をついてしまうが、その顔は口と反比例した顔つきだった
「おかげでまた、やる気が出てきたじゃないか、責任とって欲しいもんだよ」
嬉しそうに、ここにいない誰かにつぶやく
夕食後、続きをしようと気分よく店に出ると、やたらに物が散らかっていて、確認するといくつかの商品が無くなっていたり
さらには作っていたものが、いろいろといじられている形跡を見つけ、店の中心で悲鳴をあげるのは、また別のお話だった・・・・
誰もが心躍る春だと言うのにここ、香霖堂の店主、森近 霖之助は、まったく外になど興味しめさず目の前の奇妙な箱を見つめている
「やはり何か部品が足りないのだろうか?それとも別の原因があるのか?ブツブツブツ・・・・」
中途半端に目の前にある箱の使い方が分かるため、どれほど便利なものかがよく分かってしまう。分かっているのに使えない
このまどろっこしさが先ほどからの店主の頭痛の種だった。
「あ~もう!なんだって言うんだよ!」
何時もは、冷静な店主だがさすがに丸々、一ヶ月かけて組み立てたものであって後一息のところでの作業中断は我慢の限界のようだ
今までは、使える物は取っておき、使えないものは売るとハッキリしていた。
本当ならば今回のこの箱だって使えないものとしてさっさと売り場に出してしまっても良かったのだが・・・・
「まったく・・・ちょっと頑張ってるところを見たぐらいで感化されてしまうとは・・・・」
とりあえず一旦頭を冷やそうと台所から冷えた麦茶を出してコップに注ぐと近くにあった座布団に腰を落ち着かせる
「ゴクゴクゴク・・ハア・・・やっぱり努力は彼女の専売特許だな、なれないことをするもんじゃなかった・・・」
そのまま畳みの上に寝転がる
「もう、三ヶ月近くもたったかな?・・・最近時間の流れに疎くなって来たからな・・・」
春の心地よい風に疲労感が手助けをして主人を夢の世界へといざなう
外の世界は雪に包まれ、白以外の色がほとんど存在しない幻想卿の冬
「君はいい加減に不法侵入だけでなく窃盗癖も直したらどうだ?」
家の所々に置かれた暖房器具のおかげで、外の寒気など知ったこっちゃないと言わんばかりに暖かい香霖堂の中、気だるそうに話しかける店主に
「大丈夫、ただ借りてるだけだぜ。私が死んだら返してやるよ」
屈託のない笑顔で答える黒白の魔法使いこと霧雨 魔理沙。その手には、物色中の店の品物がにぎられていた
ある程度予想していた答えに、やはり言うだけ無駄だったかと諦める
そのうち品物を物色していた魔理沙が突然何かを思い出したかのように手に持っていた商品を戻し、いそいそと主人の前に立つと突然、改まって
「実は、折り入って頼みがある」
珍しく真面目な顔をしている魔理沙を見て
「なんだい?ツケをチャラにしてくれ、とかならお断りだよ」
「そういう話じゃない」
実は、これは予想通りの反応、分かっていたが一応おふざけではない事を確かめておきたかったのだ
「頼みというのは」
そこまで言った魔理沙に
「ストップ!その頼み事が何か当ててみようか?」
話の腰を折られてキョトンとする魔理沙
「大方、霊夢あたりに弾幕ごっこで惨敗したんだろ」
なんで分かったんだと驚いた顔を見て更に続ける
「そして僕のところに新しい魔具の作成の依頼に来た。違うかい?」
「残念、ちょっとちがうぜ」
してっやったりと笑顔を浮かべられる
「ところでどうして、私が霊夢に負けたって分かったんだ?」
この質問につい噴出してしまった
「そりゃ、今の君の姿を見れば誰だって、弾幕ごっこで負けた後だって分かるよ。」
簡単なことだった、服は所々破れ、体には擦り傷。本人は隠しているつもりだろうが足も軽い捻挫だろうと、言うとふくれっ面で
「それだけじゃ霊夢って分からないだろ」
「そこは、勘だよ」
お手上げ、とでも言うかのように近くにあった壷に腰掛ける、一応それも商品なのだが・・・
「それで、何を僕に頼みたいんだ?」
「おっと忘れるところだった、急に話の腰を折らないで欲しいぜ」
いそいそとこちらに来ると
「私に魔具作りをレクチャーしてほしい」
なるほど、確かに非力な僕には道具作りしか能がないわけだし、作らせるのではないのなら、残るは教えることぐらいしか残ってないな
「駄目か?」
すこし潤んだ瞳で見つめられる。分かっている、分かっているんだ、これは彼女の策略だと、狙ってやっていることだと、しかし
「わかった」
この返答しか僕の選択肢にはなかったようだ
「よし!」
声と共にガッツポーズもついてきた
「いい根性してるよ。いや本当に」
「OKだしたんだから、今更拒否することはできないぜ」
「分かってるよ、それでいつから僕は教えればいいんだ?」
「勿論、善は急げ。言葉どおりに今日からここに泊まらせてもらうつもり」
さらっと言ってのけると、さっさと店の奥に入って行ってしまう
「ちょ、ちょっと待て、本当にここに泊まるつもりか?」
「あたり前だろ、いちいち家から飛んでたらめんどくさいじゃないか。それともなにか問題でもあるのか?」
いくら幼馴染だろうと、一応僕も男なわけだが・・・当人は全く気にしていないようだ
「ハア・・・・いや特に問題はないよ」
「ならいいだろ。御礼代わりと言っちゃあれだが、泊まってる間、飯ぐらいなら作ってやるよ」
そのまま台所へ夕食を作りに行った彼女を見送り
「乙女の恥じらいと言うものは、彼女に無いのだろうか」
誰に言うのでもなく空に向かって、つぶやく霖之助
そこからの彼女はすごかった
はっきり言って、教える事など初めてだった僕の言葉ですら、一字一句忘れないかのように熱心に聞きながらノートにまとめ
昼は、授業で知識を鍛え。夜になれば僕が今まで作った物のメモを熱心に読みふける。どうやら僕が寝ているときも読んでいたようだ
約束も守り、朝昼晩の三食彼女の手作り、何時もは適当だった食事が嘘のようだ。
三週間これが続き、いよいよ製作に入るが、やはり即席の知識では失敗だらけで工房が何度、吹っ飛んだことか
それでも彼女の闘志の炎は消えず、壊れては作り直し、壊れては作り直す。これが一ヶ月近く続き、冬の寒さが弱くなり始める季節
「できたぜ!」
工房に響く歓喜の声に隣で見ていた僕までもがつい、笑顔になってしまった
「お疲れ様。後は使えるか試すだけだ」
「さっそくやってみようぜ!」
よほどうれしかったのか子供のようにはしゃいで僕の袖を掴み、夜だと言うのに勢いよく店から飛び出し近くの林に入っていく
「ここならぶっ放しても大丈夫だよな?」
「好きなだけどうぞ」
待ってましたと言わんばかりに手に持つ宝玉に魔力を注ぎ始める
その魔力に反応して輝き始める宝玉。その光が頂点に達すると
「いっけええええええええええ!!」
解放された魔力は美しい曲線を浮かべながらレーザーとなり木々をなぎ倒していくそれだけでは止まらず後を追うように
星の形となったエネルギーの弾幕が展開されあっという間にその場所を平地に変えてしまう
こりゃまた、とんでもないものを作らせてしまったな・・・・
「ははは、やったぜ」
そのまま、後一週間もすれば消えるほどにしか残っていなかった雪の上に倒れこむ魔理沙
「ハア・・ハア、ハア・・・どうだ霖之助、見た感想は」
「お見事、ただし実戦で使うときはもう少し込める魔力を押さえること」
「ったくいちいち・・一言多い・・奴・・だな・・・・・・・スースースー」
どうやら、いままでずっと徹夜していた体で、あれほどの魔力を使った反動で眠ってしまったようだ
「やれやれ、最後まで世話のかかる」
眠っている魔理沙を抱き上げる
「たいした努力家だよこんなにも軽いというのに、人間の弱さをカバーするために血のにじむような努力をするか・・・・
・・どうやら今回は教えられたのは、僕の方だったみたいだ。大丈夫、勝てるさあまり当てにはなりそうに無いが、僕が保障しよう」
そのまま香霖堂へと向かう霖之助の腕の中では幸せそうに笑顔を浮かべ眠る少女の姿があった
その後、一週間ほど経って冬がいよいよ終わろうとしているとき
「そろそろ昼食にしようか」
結局、その後魔理沙は完成の翌日すぐにここを飛び出して行った。もともと分かっていたことだし何も問題は無かった、しかし
なぜかこの家が広く感じてしまう。決して寂しいわけではない、なのになんなのだろうかこのモヤモヤした気分
「突然日常に戻って困惑してるだけだ・・きっとそうさ」
誰かに聞かせるのではなく自分に言い聞かせるためにつぶやく。そしてさっさと昼食にしようと立ち上がると
突然、勢いよく玄関が開き店に大声が響き渡る
「勝ったぜ!!!」
そこには、満面の笑みを浮かべ立っている彼女の姿があった
そしてその一言を聞いた時、なぜか自分の中にあったモヤモヤは跡形もなく吹き飛んでしまった。
分かれば簡単なことだった、自分はこの一言が聞きたかったのだ。そう、努力が報われることを知りたかった
「おめでとう」
「おう!」
ずっと言いたかった言葉が口から発せられていた
ガタン!突然の衝撃に目が覚める
「いてて・・いったいなんだ?」
辺りを見回すと先ほどまで麦茶が入っていた器が目の前に落ちていた。どうやらこれが頭にあたって目が覚めたようだ
「もう夕方か、結構長い間寝ていたんだな」
立ち上がりグーっと伸びをするとだんだん頭がさえてくる。とりあえずついさっき自分を起こしてくれた器にまた麦茶を入れようと台所に行くと
驚いたことになぜかそこには、夕食の用意が一式用意されており、その横にはメモが置いてある
「なになに、ちゃんとしたもん食って無いと倒れちまうぜby魔理沙 余計なお世話だ」
つい口では悪態をついてしまうが、その顔は口と反比例した顔つきだった
「おかげでまた、やる気が出てきたじゃないか、責任とって欲しいもんだよ」
嬉しそうに、ここにいない誰かにつぶやく
夕食後、続きをしようと気分よく店に出ると、やたらに物が散らかっていて、確認するといくつかの商品が無くなっていたり
さらには作っていたものが、いろいろといじられている形跡を見つけ、店の中心で悲鳴をあげるのは、また別のお話だった・・・・
まあ、それだけ良くあるネタってことなんでしょうが。
それと、改行すべき部分と【。】で区切って欲しい部分が少し多かった気がします。尤も、これは個人の好みもありますが。
最後に……
体には擦り本人は→体には擦り傷、本人は……
勝てるさあまり当てにはなりそうに無いけが→当てにはなりそうに無いが
誤字でしょうか。
今後のため句読点をしっかり打って欲しいという事と、
多少情景描写が足りない気がします。その点は自分のように脳内補修スキル(?)がある人には尚更読みやすいかも知れませんが、
そうでない方が見れば物足りない気分を催してしまうかもしれません。
(ここから下は完全に私語)
情景描写の多い少ないとかは微妙なラインで自分もよく情景を描き過ぎたり少なかったりして・・・orz
個人的に褌じゃないこーりんが描かれているSSは非常に好きなので点数上乗せしときますね。
そして何か上の文で偉そうな事書いて申し訳ないorz
ただ、オチは少し余計だったかも……。話全体が暖かな良い雰囲気だったので、ここでブラックなオチが来ると最後の最後でテンポを乱されるような感じがして少し勿体無かったです。
あえて言うなら、最後のオチが無いままで終わってもよかったかなと。
あ、それと誤字。 幻想卿× 幻想郷○ まあ、ありがちですね。
まさか感想がいただけるとは、思ってなかったので鋭い感想、感謝感激です。
名無し様
誤字の指摘ありがとうございました。ネタですが、今度はオリジナリティを
出せるように、頑張っていきます。
偽様
情景描写。自分は、いつも脳内妄想に浸ってしまって、いるのでついつい忘れがちになってました。ご指摘ありがとうございました。
赤灯篭様
オチですが、自分的には魔理沙らしさが足りないかな~などと思って付けましたが、ストーリーの雰囲気をもう少し考えるべきでした。
X-CLOW様
自分は魔理沙と香霖の恋人未満、兄弟以上、そのギリギリのラインが好きな
マニアックな変人ですが、そんな変人の作品を
少しでも楽しく読んでいただけたなら幸いです。
話自体は王道で読みやすかったです