Coolier - 新生・東方創想話

永夜抄プラス dogfight

2007/08/27 20:38:45
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夜の竹林の上空に黒い影が一つ。
普通の魔法使い、霧雨 魔理沙である。
魔導書に釣られアリスと共に月の異変を解決すべく飛び回っていた。
肝心のアリスだが魔理沙のスピードに着いていくのは酷だったのか
半獣の少女を倒したところで――

「少し疲れたから眠るわ、後で起こしてね」
と言い、眠ってしまった。
のんびり待っていると夜が明けてしまうと判断し、
その場にいた半獣にアリスを任せ、一人竹林へと飛んでいった。



襲ってくる妖精をあらかた撃墜し終えた魔理沙。
「ふう。夜明けの時間には、間に合いそうだぜ」
そう呟き愛用の箒の柄を握り直し、目の前妖精を撃墜しようとする。しかし――
「っ!?なっ!!」
その妖精は突然他の者によって撃墜されてしまう。
一体何事かと弾が飛んできた方向に振り向く
そこには撃墜された妖精の亡骸に隠れる様にして飛んでくる――
博麗神社の巫女、博麗 霊夢の姿がそこにあった。
「霊夢…」 
「惜しかったわね」
「なにぃ!?」
「あなたの方が墜とされるはずだった」
「へっ!!姑息な女だぜ!人の後ろばっかチョロチョロ着いてきやがって…!!」
黙って懐から御札を取り出し、魔理沙に放つ。
迫ってくる御札を魔理沙は急旋回して回避する。
「霊夢と、弾幕やってる暇はぁカァっぁあぁ、はァあぁ…クッ!!」
強烈なGがかかるが、容赦なく追撃される。
魔理沙はそれを魔弾で迎撃しする。
「私の邪魔ばっかりしやがってぇ!」
お返しとばかりに後ろにいる霊夢にマジックナパーム発射するが、回避される。
「うおおおおっ!!」
「れぇぇむぅっ!!」
二人の少女の咆哮を合図に、『ごっこ』抜きの空中戦が始まった。
夜空の所々に魔力と霊力の衝突による爆発が起こる、二つの影が爆煙を引きながら
衝突や交差を繰り返す。引かれた煙が月の光に照らされ空には幻想的なアートが形
成されていく、幻想郷でも滅多に見られないようなレベルの戦いである。
「ガキの頃から人の後ろばっかチョロチョロ着いてきやがって、妖怪の尻でも追っ
かけてろってんだぜ!」
「何ですって!?」
「初日の出の時の弾幕ごっこだって、私が勝ってたのに霊夢がいちゃもんつけてき
たんだぜ!」
「先に被弾したのはあんたよ!昔の事まで捏造する気!?」
竹林の上で交差する二人。避難していた妖精が一匹残らず居ただけで吹き飛ばされ
る。
「秘蔵のネチョ文々。新聞(18禁)未だに返さないのは霊夢だろぉ!」
「7日前あんたが勝手に…いなくなったからよ!」
宙返りで霊夢の後ろを取り――
「旧作時代賽銭箱に200円、寄付したぞ!」
2つの水晶玉から2本のレーザーが霊夢に向かっていく。
「私は1300円財布から抜かれた!」
レーザーを回避した霊夢は急減速し魔理沙に追い抜かせる、そして13発のホーミング
アミュレットを発射する。
「しっかり覚えてんじゃ…ねぇよぉ!」
マジックミサイルでそれを撃ち落し、接近してきた霊夢と至近距離で激しい撃ち合い
をする魔理沙、懐からスペルカードを取り出し――
「魔符 ミルキーウェイ!!」
滑るよう横に動きながら発動する。
無数に迫る星の弾幕には突っ込んでいく霊夢。
そのまま僅かな隙間から針を撃ち込み水晶玉を破壊するが、自分の横を飛んでいた陰
陽玉も星に呑まれる。
二人はまるで気にせず猛スピードで竹林の中に突っ込む。
あまりの衝撃に竹は限界までしなり悲鳴をあげ、土壌や笹の葉が嵐の様に吹っ飛んで
いく。
「宴会の時、神社の賽銭箱を消し炭にしたのもあなたのはずよ!?」
「ええい、知らないぜ!」
「とぼけるなぁ!!」
大量の御札と針が襲い掛かった。
「全くあんたという奴は!」
竹林の中を縫うように進んでいく魔理沙とそれを追う霊夢。
振り返った魔理沙は魔弾で牽制しつつ笹の葉の影に隠れもう一枚のスペルカードを取
りだし息を潜める。
「!!?!っく!!」
しかし真後ろから突っ込まれ、そなまま正面から攻撃される。
「ちぃっ!」
咄嗟に魔法障壁を張りやり過ごしながら右手に魔力を貯める。
「あなたはいつだってっ…私の大切なものをぶち壊す!!」
「何だとぉ!」
パンチを避け、お払い棒で魔理沙の後ろにあった竹を叩き折る霊夢。
「私の大切なものをぉ!」
空になったお茶碗のイメージが霊夢の頭に浮かぶ。
「うるせぇ!マスタースパーク!!」
懐に潜り込んでの一撃は二重結界の阻まれたものの、霊夢を後ろにふっとばす。
霊夢は倒れた姿勢のまま追撃しようとした魔理沙に懐から取り出した御札を投げ放つ。
思わぬ反撃にもう一つの水晶玉を撃ち落される、距離を取るため竹林を飛び出すが後ろ
を取られてしまう。
「七日前のあの時だって、あなたさえ…あなたさえいなければ!!」
完璧に魔理沙を捕捉し――
「夢符 夢想封印!」
必殺の弾幕が放たれる。それを振り切ろうとする魔理沙を見ながら霊夢は七日前の事を
思い出していた。七日間ずっと見続けた悪夢、いつもなら家の中の最後のご飯を茶碗に
盛った魔理沙と、空になったお茶碗が見えて目が覚めるが今は違っていた。
台所でご飯を盛っていた魔理沙が何者かによって殴り飛ばされる、その犯人は落ちそう
になったお茶碗を掴みあっという間に空にした。視界が横にずれ、そこにあったのは食
器洗い用に水を張った桶、そこに映る口元にご飯粒をつけた――
紛れもない、博麗 霊夢の顔だった。
「うわあああああ!!!」
霊夢の絶叫と共に大爆発が起こった…。


しんと静まりかえった空を霊夢はとんでいる、その表情は後悔に染まっていた。
「そうだ、私だったんだ。私が何もかも…そして記憶を閉じた私が自分で…私はあいつ
うを失ったの?本当の記憶と引き換えに、私は壊れてる…狂ってるの?」
そう呟いた時、月で照らされていた顔に影がかかった。
「?…無事だったの?」
「あったりめーだろ」
スカートの裾を少し焦がしながらも問題なく飛ぶ元親友の姿を見て安堵の息を吐く、そ
んな姿を見た魔理沙は――
「そんなマジになるなよ。ガキの頃よくこうやって遊んだろ?魔力を切って爆風に乗る
…名づけて必殺、風神飛びだぜ。」
得意げな顔でそう語る魔理沙を見て少し笑った霊夢は上昇し魔理沙と並ぶ様に飛ぶ霊夢。
魔理沙は歓迎するかの様に霊夢の周りをぐるっと一周した。
「あなたは知ってたはずよ…昔の何もかもを」
「だから何だよ」
「あなたは私に略奪者泥棒猫と言われ続けたのよ。隠してたの?あまりに貧しい私を哀
れんで「宴会の時…さ」…?」
割り込む様に発言する魔理沙
「神社に置いてあった賽銭箱ぶっ壊した」
「何?」
「あんま頑丈な結界だったからさ、酔ってたのもあったけど対抗心燃やしちまって」
「魔理沙…」
「(やっと名前で呼んでくれたな)過ぎたことは忘れようぜ…すまん」
謝る魔理沙を呆然と見ていた霊夢だがすぐに微笑を浮かべ――
「まだあるんじゃないの?」
「えっ!?やな奴だな」
「ふふっ」
慌てふためく魔理沙を見てとうとう笑い出す、釣られて魔理沙も笑い出した。
「くっくく」
「ふふふ」
「あっはっはっはっはっはは」
「はははははは」
ちょっとした誤解によって生まれてしまった溝を埋めあうようにして笑う二人、そんな
二人を微笑むよう月の光が照らしていた。



一方その頃

「うぅん魔理沙ぁ、幸せなんだぁ。私ぃ」
「ええい、離れろっ!!」
「うわあぁぁぁぁ!!!」
慧音に引っ付いていたアリスが窓から強制射出されていた。









おまけ

さあ、巷で話題のこのネチョ文々。新聞。幻想郷一のブン屋こと射命丸 文が集めた秘
蔵の写真をこの時の状況を書いたの文章と共に大放出!!詳しい内容は秘密ですがあの
有名な普通の魔法使いに「こいつぁちと刺激が強すぎるぜ//」と赤面させる破壊力。文
々。新聞を三ヶ月以上定期購読されたかたに任意でお配りしますのでまだの方は是非こ
の機会に!!

幻想郷中を震撼させたこのキャンペーンだが射命丸 文がもっこもk…もといぼっこぼ
こにされたため敢無く終了。現在、幻想郷に存在するネチョ文々。新聞は5部にも満た
ず、本物を香霖堂に持って行けば草薙の剣他多数の商品と交換して貰えると言う、正に
幻のアイテムである。


はじめまして、そしてすいませんでした!!へっぽこ新人のひぃやと言うものです。
まあこの作品ですが。わかる人にはわかりますよね、某ゲームに出演決定した有名な空戦アニメのパロディ
です。久しぶりに劇場版のDVDを見ていたらこんなのおもいついてしまうのは若干染まり気味でしょうか?
魔理沙に賽銭箱をぶっ壊させたくて(ォィ形にしてしまいました。自分の文章力不足のせいで分かり辛いところがあるでしょうから、そこは原作などをみて脳内補間してください。
まだまだ未熟な自分ですが、これから精進そますのでどうぞよろしくお願いします。
ひぃや
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コメント



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5.無評価床間たろひ削除
元ネタを知らないのでアレですが、正直描写面に荒が多すぎて絵が浮かびませんでした。台詞回し(原作準拠の口調という意味ではなく、この世界観における二人の会話として)もちぐはぐで意味が掴めない。
パロという性質上、解る人だけ解ればいいというスタンスかもしれませんが、できれば解らない人にでも楽しめるようにして欲しかったと思います。
文頭空けや、!や?の後にスペースを入れるなどの基本的な文章技法を含め、誤字など色々と指摘箇所はありますが、まずは自分の中のイメージをどうすれば他人に上手く伝えられるかを考えてみれば宜しいかと。
身の程も弁えず苦言を呈して申し訳ありません。
今後のご活躍を期待しております。
8.無評価名前が無い程度の能力削除
コレなんてマクロスプラス?