****
このお話は95%がロマンのようでマロンのような味、そして人形に弄ばれている気分になるかもしれないような話
ちょっと不思議でありえないような幻想卿の日
少しだけ覗いて見ませんか
****
私は魔理沙。いまキノコ取り真っ最中なんだ。
いろいろキノコ採集してたら面白い形のキノコを見つけたんだ。
そのキノコは言葉で表すなら
丸いようにみえて四角のような傘を付けているキノコ
いままでいろんなキノコ見てきたけど今回のは初めて見た。
「なにかにつかえそーだな。とりあえず持って帰るか」
あまりに珍しいからスグお持ち帰り。
家に帰る→キノコを置く→実験開始のコンボ発動だ!
とりあえずスタンダートに粉にしてみた、おっとすぐ粉にできるのは「魔法」だからだぜ?
粉にしてみたのはいいが・・・なんだこの粉は。
風がふいても飛びもしない、無臭、重さは軽い見た目の反対で重い
これはじつに「研究心」が騒ぎますなぁ・・・ふへへへ
~間~
というわけでアリスの家にやってきた!この不思議なキノコ粉をもってな!
アリスの家のドア前に立つ、しかしノックはしない、それが私流。
「アリスー、遊びに来たぜー!」
ガチャン!と大きな音を立ててドアを開ける。
「・・・ノックぐらいしなさいってあれほどいってるのに。」
ヤレヤレ顔で居間から出てきた少女、これが今回のターゲット☆
「まぁお茶出して上げるから上がりなさい。」
「おぅ」
ここまではいつもどおり、そういつもどおり。
~アリスの家・居間~
「はい、どうぞ」
「さんきゅ」
アリスがいつもどおりにお茶を出してくれた、しかも茶菓子つき。
なんだかんだお茶以外のものも出してくれるアリス。
ここもいつもどおり、ここから先が難易度がUPだぜ大佐!
「あ、アリス!窓見てごらん!」
「んぁ?」
む?という顔をしながら窓の方に視線を向けるアリス。
いまだ!いましかチャンスはない!ばれれば死だ!慎重に行くんだ魔理沙!
サラサラ・・・
・・・フッ、我ながらなんと手際のいいこと。
ミッションコンプリートだぜ。
「・・・何かいたの?」
とアリスがムスッ顔で言う。
「ああ、チルノが5人いた」
作戦は完了している、だからいいわけなんてなんでもいいんだ。
「・・・まぁいいわ」
いつもの事だ顔をしてカップのお茶を口にするアリス。
まさにその瞬間、私の脳裏に黒い手帳を持ちながら
『計画通り』
とニヤける自分がいた。
さてさて、どんな効力があるのでしょーか、あの粉!
「・・・・」
おや、アリスが黙り込んでしまった。やばかったかな?
「・・・魔理沙・・・」
「!?・・・は、はぃ」
アリスがウラメシヤー声で私を呼ぶもんだからこわばった返事をしてしまった。
「わたしね・・・魔理沙のことが・・・」
「う、うん・・・?」
~間~
「だあああああああああああいしゅきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
「な、なんだってー!!」
な、なんだこの反応は?!あの粉のせいか?
「もーね!わたし!魔理沙だけいればいい!むしろ!私の物になれえええ!」
「いやまて落ち着け!アリス!正気に戻れ!」
ま、まずいぞ。これは想定の範囲外だ!なんとかしてアリスを静めなければ!
「もうこのLOVEは止まらない!ああ、魔理沙!私の思い受け取ってぇえええええ!!」
「ぎゃ!はやまるなアリス!わるかった!私がわるかった!変な粉いれて本当にすみませんでした!!」
「粉?・・・そうか!魔理沙なんて大胆なのー!粉まで使って私をその気にさせるなんて、ああんラブリー!!」
「ちがうー!誤解だ!だからはやまるなー!!」
必死に抵抗するが、何かがおかしい。アリスの握力がありえない・・・!
肩から手が取れない!
まずいぞまずいぞ!
早く逃げないと絶対まずい!!
いっそスペルで吹き飛ばすか?
いや止めておこう・・・!
しかしこのままでは私が危ない!
「ああ、魔理沙・・・なんてあなたはかわいいの・・・ああ」
だめだこりゃ・・・。
「いつもツンツンしててごめんね。でもね魔理沙が訪ねてくれる時が1番シアワセ・・・」
むむ?
「いつも1人だったのに、あなたが来るようになって何かが変わったわ・・・ありがとう」
「う、うん」
なんて言えばいいのかわからないから返事だけだ。
いやまぁうん、照れちゃうな・・・はははは
って、アリスさん。そんなこといいつつ手が腰に回ってますよ。
まずい、じつにまずい。これは・・・・
ピチューン
~数時間後~
「頭いたぃ・・・・魔理沙・・・また変な粉いれたんでしょ?!」
「ぶつぶつ・・・・」
「私を実験台にするなとあれほど・・・・って」
「ブツブツ・・・だから・・・どうだから・・・」
「魔理沙?どうしたの?」
「ぶつぶつ・・・・これが大人人形遊び・・・・」
「へっ?」
その日、私は・・・・うわん。
**後日**
結局、本を調べてもこのキノコのことは書いてなかった。
なんのキノコだろう。
とくに害がありそうでもないし、うーん
ジィィィィィィィィ
おや、この音は
「スキマ妖怪さん、いらっしゃい」
と、振り返ると紫がいた。
「はぁい、遊びにきたわよ」
「ここには何もないぜ、あと私は調べもので忙しいんだ。」
「なにを調べてるのかしら?・・・あら、そのキノコ」
「む?紫しってるのか?このキノコ」
「珍しいキノコね。これ通称『あまのじゃく』よ」
「あまのじゃく?」
「食べたりすると性格が真逆になってしまう効果があるキノコよ。よくみつけたわね」
「なるほど。そういうキノコだったんだな。」
おとなしいアリスがあそこまで暴走したわけがわかった。
「誰かに飲ませて試して見る?」
紫がニヤニヤしながらいった。
「いやもうこの身で体験済みだから・・・くすん」
「あらそう。もし必要ないならいただいていいかしら?」
「ああ、もう必要ないし持ってっていいぜ」
「ありがと」
礼をいいつつ紫は粉袋とキノコをスキマに放り込んだ。
何に使うかは知らないが。
さて今度はどんなキノコが生えているかな?
数時間後、神社の巫女の性格がおかしくなったと風のうわさで聞いたがワザと無視することにした。
END
このお話は95%がロマンのようでマロンのような味、そして人形に弄ばれている気分になるかもしれないような話
ちょっと不思議でありえないような幻想卿の日
少しだけ覗いて見ませんか
****
私は魔理沙。いまキノコ取り真っ最中なんだ。
いろいろキノコ採集してたら面白い形のキノコを見つけたんだ。
そのキノコは言葉で表すなら
丸いようにみえて四角のような傘を付けているキノコ
いままでいろんなキノコ見てきたけど今回のは初めて見た。
「なにかにつかえそーだな。とりあえず持って帰るか」
あまりに珍しいからスグお持ち帰り。
家に帰る→キノコを置く→実験開始のコンボ発動だ!
とりあえずスタンダートに粉にしてみた、おっとすぐ粉にできるのは「魔法」だからだぜ?
粉にしてみたのはいいが・・・なんだこの粉は。
風がふいても飛びもしない、無臭、重さは軽い見た目の反対で重い
これはじつに「研究心」が騒ぎますなぁ・・・ふへへへ
~間~
というわけでアリスの家にやってきた!この不思議なキノコ粉をもってな!
アリスの家のドア前に立つ、しかしノックはしない、それが私流。
「アリスー、遊びに来たぜー!」
ガチャン!と大きな音を立ててドアを開ける。
「・・・ノックぐらいしなさいってあれほどいってるのに。」
ヤレヤレ顔で居間から出てきた少女、これが今回のターゲット☆
「まぁお茶出して上げるから上がりなさい。」
「おぅ」
ここまではいつもどおり、そういつもどおり。
~アリスの家・居間~
「はい、どうぞ」
「さんきゅ」
アリスがいつもどおりにお茶を出してくれた、しかも茶菓子つき。
なんだかんだお茶以外のものも出してくれるアリス。
ここもいつもどおり、ここから先が難易度がUPだぜ大佐!
「あ、アリス!窓見てごらん!」
「んぁ?」
む?という顔をしながら窓の方に視線を向けるアリス。
いまだ!いましかチャンスはない!ばれれば死だ!慎重に行くんだ魔理沙!
サラサラ・・・
・・・フッ、我ながらなんと手際のいいこと。
ミッションコンプリートだぜ。
「・・・何かいたの?」
とアリスがムスッ顔で言う。
「ああ、チルノが5人いた」
作戦は完了している、だからいいわけなんてなんでもいいんだ。
「・・・まぁいいわ」
いつもの事だ顔をしてカップのお茶を口にするアリス。
まさにその瞬間、私の脳裏に黒い手帳を持ちながら
『計画通り』
とニヤける自分がいた。
さてさて、どんな効力があるのでしょーか、あの粉!
「・・・・」
おや、アリスが黙り込んでしまった。やばかったかな?
「・・・魔理沙・・・」
「!?・・・は、はぃ」
アリスがウラメシヤー声で私を呼ぶもんだからこわばった返事をしてしまった。
「わたしね・・・魔理沙のことが・・・」
「う、うん・・・?」
~間~
「だあああああああああああいしゅきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
「な、なんだってー!!」
な、なんだこの反応は?!あの粉のせいか?
「もーね!わたし!魔理沙だけいればいい!むしろ!私の物になれえええ!」
「いやまて落ち着け!アリス!正気に戻れ!」
ま、まずいぞ。これは想定の範囲外だ!なんとかしてアリスを静めなければ!
「もうこのLOVEは止まらない!ああ、魔理沙!私の思い受け取ってぇえええええ!!」
「ぎゃ!はやまるなアリス!わるかった!私がわるかった!変な粉いれて本当にすみませんでした!!」
「粉?・・・そうか!魔理沙なんて大胆なのー!粉まで使って私をその気にさせるなんて、ああんラブリー!!」
「ちがうー!誤解だ!だからはやまるなー!!」
必死に抵抗するが、何かがおかしい。アリスの握力がありえない・・・!
肩から手が取れない!
まずいぞまずいぞ!
早く逃げないと絶対まずい!!
いっそスペルで吹き飛ばすか?
いや止めておこう・・・!
しかしこのままでは私が危ない!
「ああ、魔理沙・・・なんてあなたはかわいいの・・・ああ」
だめだこりゃ・・・。
「いつもツンツンしててごめんね。でもね魔理沙が訪ねてくれる時が1番シアワセ・・・」
むむ?
「いつも1人だったのに、あなたが来るようになって何かが変わったわ・・・ありがとう」
「う、うん」
なんて言えばいいのかわからないから返事だけだ。
いやまぁうん、照れちゃうな・・・はははは
って、アリスさん。そんなこといいつつ手が腰に回ってますよ。
まずい、じつにまずい。これは・・・・
ピチューン
~数時間後~
「頭いたぃ・・・・魔理沙・・・また変な粉いれたんでしょ?!」
「ぶつぶつ・・・・」
「私を実験台にするなとあれほど・・・・って」
「ブツブツ・・・だから・・・どうだから・・・」
「魔理沙?どうしたの?」
「ぶつぶつ・・・・これが大人人形遊び・・・・」
「へっ?」
その日、私は・・・・うわん。
**後日**
結局、本を調べてもこのキノコのことは書いてなかった。
なんのキノコだろう。
とくに害がありそうでもないし、うーん
ジィィィィィィィィ
おや、この音は
「スキマ妖怪さん、いらっしゃい」
と、振り返ると紫がいた。
「はぁい、遊びにきたわよ」
「ここには何もないぜ、あと私は調べもので忙しいんだ。」
「なにを調べてるのかしら?・・・あら、そのキノコ」
「む?紫しってるのか?このキノコ」
「珍しいキノコね。これ通称『あまのじゃく』よ」
「あまのじゃく?」
「食べたりすると性格が真逆になってしまう効果があるキノコよ。よくみつけたわね」
「なるほど。そういうキノコだったんだな。」
おとなしいアリスがあそこまで暴走したわけがわかった。
「誰かに飲ませて試して見る?」
紫がニヤニヤしながらいった。
「いやもうこの身で体験済みだから・・・くすん」
「あらそう。もし必要ないならいただいていいかしら?」
「ああ、もう必要ないし持ってっていいぜ」
「ありがと」
礼をいいつつ紫は粉袋とキノコをスキマに放り込んだ。
何に使うかは知らないが。
さて今度はどんなキノコが生えているかな?
数時間後、神社の巫女の性格がおかしくなったと風のうわさで聞いたがワザと無視することにした。
END
シリーズ化希望
お返事が遅くなりましたが
楽しく読ませせて頂きました。
もし生えてたら魔理沙じゃなくても取って帰りたくなりますよこれは。