おなかがさっきからぐうぐうと鳴っています。
おなかがすきました。
なので、ルーミアは食べ物を探しに出かけることにしました。
ルーミアはふよふよと空を漂います。
行き先はとくに決めてません。
とりあえず魔法の森をさまよってたら、リグルと出会いました。
ルーミアはリグルに聞きました。
「あなたは食べれる蛍?」
リグルは言いました。
「食べないでよー。かわりに蜂の子あげるから許してー」
ルーミアは蜂の子をもらいました。
それをすぐさまぱくぱく食べて、少しだけおなかがふくらみました。
でも、まだまだたりません。
ルーミアは他の食べ物を探しにリグルの元を去りました。
去って行くルーミアの後ろでリグルが、
「うう……ごめんよ、みんなぁ……」
と言って泣いていました。
ルーミアはまたふよふよと空を漂います。
行き先はやっぱり決めてません。
あいかわらず魔法の森をさまよってたら、今度はミスティアと出会いました。
ルーミアはミスティアに聞きました。
「あなたは食べれる夜雀?」
ミスティアは言いました。
「食べないでよー。かわりに八つ目ウナギあげるから許してー」
ルーミアは八つ目ウナギをもらいました。
それをすぐさまぱくぱく食べて、また少しおなかがふくらみました。
でもでも、まだたりません。
ルーミアは他の食べ物を探しにミスティアの元を去りました。
去って行くルーミアの後ろでミスティアが、
「うう……これじゃあ大赤字だよお……」
と言って泣いていました。
ルーミアはまたまたふよふよと空を漂います。
行き先は当然決めてません。
迷いの竹林をさまよっていたら、今度はてゐと出会いました。
ルーミアはてゐに聞きました。
「あなたは食べれる兎?」
てゐは言いました。
「食べないでくれる? かわりにタケノコあげるからそれでいいでしょ」
ルーミアはタケノコをもらいました。
それをすぐさまぱくぱく食べて、だいぶおなかがふくらみました。
それでも、もう少したりません。
ルーミアは他の食べ物を探しにてゐの元を去りました。
去って行くルーミアの後ろでてゐが、
「集めてたのに……はあ、永琳様になんて言おう……」
とため息をつきました。
ルーミアはやっぱりふよふよと空を漂います。
行き先はとにもかくにも決めてません。
マヨヒガに着いたところで、今度は藍と出会いました。
ルーミアは藍に聞きました。
「あなたは食べれる狐?」
藍は言いました。
「私は食べられないが……おなかがすいているのなら油揚げをやろう」
ルーミアは油揚げをもらいました。
それをすぐさまぱくぱく食べて、とりあえず満腹にはなりました。
けれど、何だかものたりません。
ルーミアは他の食べ物を探しに藍の元を去りました。
去っていくルーミアの後ろで藍が、
「とっておきだったが……まあ、いいか」
と呟きました。
ルーミアはとにかく空をふよふよと漂います。
行き先はどうにもこうにも決めてません。
妖怪の山に来たところで、萃香と出会いました。
ルーミアは萃香に聞きました。
「あなたは食べれる……えーっと、あなたは何?」
萃香は言いました。
「私は鬼さ。だけど食べれないよ。かわりに酒でも飲む?」
ルーミアはお酒をもらいました。
それをすぐさまぐびぐび飲んで、やっと満足しました。
まんぞく、まんぞく。
ルーミアはおなかがいっぱいになったので萃香の元を去りました
去っていくルーミアの後ろで萃香が、
「しっかし何だったのかねえ、あの妖怪。……ま、いっか」
と一人ごちました。
ルーミアはとってもとっても満足したので、今日はぐっすり眠ることにしました。
そして、明日は何を食べようかなと、ちょっとだけ考えました。
めでたし、めでたし。
ルーミアかあいいよルーミア
これは和むw