Coolier - 新生・東方創想話

東方幻想郷 被害者の会

2004/05/25 06:39:48
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注意:東方幻想郷について、多少知識のある方向け
 


ここは、幻想郷のとある場所にある夢幻館。
そこに、一人の妖怪がいた。

     幽香「・・・・う~・・・・・。むにゃむにゃ・・・・・。」

館の主である妖怪、幽香は、ぐっすりお休みの模様。

     幽香「ぐ~・・・・・・・・・。」

 ジリリリリリリリ・・・・・

目覚まし時計が、唸りをあげる。

     幽香「む~・・・・・。」

 がちゃ

     幽香「・・・・・・ぐ~・・・・・。」

幽香は、時計の音を止めて、二度寝した。

 ジリリリリリリリ・・・・・・

     幽香「う~ん・・・・・・・・。」

 がちゃ

     幽香「ふあぁぁぁ~~・・・・・・。」
 
大きな欠伸をして、ようやく目覚める。

     幽香「ん・・・・?あらあら、もうこんな時間だわ。」

時計を見て、何かを思い出したよう。

     幽香「じゃ、みんな集まってるわね。行きましょ。」

幽香はベッドから這い出すと、館のとある場所へ向かって行った。

 ・
 ・
 ・

     幽香「みんな、今日はごくろうさま~。」

集まってきた面々に、まずは労いの言葉をかける幽香。
そして、点呼をとる。

     幽香「ええと~、まずは、名無しの権兵衛。」
    権兵衛「オレンジです!」
     幽香「そうだっけ?じゃ、オレンジ(仮)でいいよね。」
 オレンジ(仮)「よくない!」
     幽香「まあ、どうでもいいわ。で、2面の雑魚。」
     雑魚「くるみ!2面ボスの!」
     幽香「あら、そうなの?あんまり弱いから・・・。」
    くるみ「(怒)・・・。」
     幽香「それと、人間二人にぎったんぎったんにされて身も心もボロボロになった、
        何故かどういう理由かうちで門番をやってる、エリー。」
    エリー「説明長いのはうれしいけど、内容がうれしくない・・・・・。」
     幽香「仕方ないじゃない♪仕方ないじゃない♪事実なんだし。」
    エリー「あ~!ヒトの台詞パクッた~!」
     幽香「やあねえ。♪が違うのよ。♪が。それより、何で門番やってるのよ?」
    エリー「え、あ、その・・・・。不明です。」
     幽香「所詮、その程度の存在なのよ。どの次元でも、門番なんて言うのはね。」
    エリー「ひ、ひどい・・・・。」

     サラ「くしゅん・・・・・。??」
  
     美鈴「はっくしゅん!・・・・?」

     幽香「それと、最も謎に包まれたEXTRAボス、夢月さんと幻月さんね。」
     幻月「どうも。」
     幽香「って、あれ~?妹さんは?」
     幻月「ああ、夢月なら・・・。」
     夢月「姉さん、お茶が入ったわ。」
     幻月「ご苦労様。」
     夢月「あら、まだ始まってなかったのね。」
     幻月「ええ。主催者さんが、見事に寝坊してくれたから。」
     幽香「いや、まあ・・・・。」
     幻月「寝巻きだし。」
     幽香「ん?」

自分の姿を確認する幽香。

     幽香「あらあら、恥ずかしいですわ。ちょっと着替えてくるね~。」

 タタタタタ・・・・

幽香は、一旦退席した。

    エリー「・・・・・大丈夫かな?」

 ・
 ・
 ・

     幽香「おまたせ~。」

幽香が帰ってきた。

     幻月「随分、のんびりですわね。」
     幽香「マイペースは大切よ。自分はしっかり持たなきゃ。」
     夢月「粗茶ですが。」
     幽香「あ、お構いなく。」
    
幽香は、席に着く。
 
     幽香「(ずず~・・・)改めまして、『東方幻想郷・被害者の会』を行います。」
 オレンジ(仮)「で、具体的に何をするの?あと、余分な表記は削除して。」
     幽香「わかったわ。(仮)。」
     (仮)「そこじゃない!!」
     幽香「ええと、具体的に何をするのかというと・・・・。」
     (仮)「無視か!」
     幽香「うるさいなあ。消すよ?」
     (仮)「・・・・・ゴメンナサイ。」

幽香の殺気に、押し黙る(仮)。

     幽香「で、何をするのかというと、人間狩りを。」
     幻月「それはちょっと、ちがうんじゃない?」
     幽香「もとい、対人間用の防衛かな?はっきり言って、性にあわないけど。」
    エリー「まあ確かに、性にあわないだろうなあ・・・・。」
     幽香「と、言うわけで、何か意見があるヒト~。」

挙手を求める幽香。
    
    (仮)「まずは、私から。」

(仮)がでしゃばる。

    幽香「じゃあ、そこの名無し。」
    (仮)「ちがう!私にはオレンジっていう、れっきとした名前があるの!」
    幽香「本編で、名乗ってないじゃん。」
    (仮)「いや、だから・・・・。」
    幽香「もし仮に名前があったとしても、覚えてくれないんじゃあ、ねえ。」
    (仮)「・・・・・・。」
    幽香「行き着く先は、ちゅ・・・。」

 ガタ・・・

    (仮)「中国なんて、いやだぁぁぁ~~~~~!!!!!」
 
 ドドドドドドド!!

(仮)は立ち上がると、猛ダッシュでどっかに走り去って行った。

    幽香「あらあら。挙手したくせに、意見も言わずに退席?」
   くるみ「次は私ね。」

次に、くるみが名乗りをあげる。

    幽香「はい、二面中ボス。」
   くるみ「ボスだってば!」
    幽香「よわっちいくせに。」
   くるみ「弱くたって、ボスはボスなの!」
    幽香「大体、何で湖の番してるのよ?」
   くるみ「え・・・・・?」
    幻月「吸血鬼は、流れる水に弱かったんじゃないのかしら?」
   くるみ「あ、いや、その・・・・・・。」
    幽香「それに、吸血鬼って言ってる割には、紅い姉妹に比べて、圧倒的に弱いし。」
    幻月「ほんとに吸血鬼なのかしら?」
    幽香「ただの蝙蝠じゃないかなあ?虫とか狩って食べてる。」
    幻月「ああ、それはアリね。虫だけに、蟻。」
    幽香「上手い!座布団一枚!」
    
 ガタ・・・・

   くるみ「酷いわぁぁぁ~~~~~~~~!!!」」

 ドドドドドド・・・・

くるみも、どっかに走り去っていった・・・・。

    幽香「情けないわね~。それじゃ、他には・・・?」
   エリー「・・・・・・。」
    幽香「じ~・・・・。」
   エリー「・・・・・・!」
    幽香「じ~・・・・。」
    夢月「姉さん、クッキーが焼けたわ。」
    幻月「ありがと。折角だから、皆さんにもお配りしたら?」
    夢月「そうね。もう二人しかいないみたいだけど。」

手早くクッキーを配る夢月。

    夢月「はい、どうぞ。」
    幽香「わ~、ありがと~。」
   エリー「あ、どうも。」
    幽香「(ぼりぼり・・・・)じ~・・・・・・・。」
   エリー「(ぼりぼり・・・・)・・・・・・・・・。」
    幽香「(ぼりぼり・・・・)じぃ~・・・・・・・。」
   エリー「(ぼりぼり・・・・)・・・・・・・・・(汗)。」
    幽香「(ぼりぼり・・・・)じぃぃ~・・・・・・・。」
   エリー「(ぼりぼり・・・・)・・・・・・・・・(汗)(汗)。」

エリーを見つめる幽香。
困った顔するエリー。

    幽香「(ごっくん。)なんか、言いなさいよ。」
   エリー「(ごっくん。)・・・・・・・・なんか。」
    幽香「・・・・・・・・・消える?」
   エリー「仕方ないじゃない、仕方ないじゃない・・・・。なんにも出ないんだもん・・・。」
    幽香「所詮、門番ね。今も昔も、何時の時代も、その程度の存在。」
    幻月「地味で、存在忘れられがちで、中途半端で、ネタキャラ扱いで・・・・。」
   エリー「酷い・・・。」
    幽香「大体、本編で私との絡みもないし。」
   エリー「う・・・・・。」
    幻月「そうねえ。何かエピソードの一つでもあればいいけど、無いんじゃ、謎のままだし。」
    幽香「結局のところ、中国程度の存在・・・・。」

 ガタ・・・・・

   エリー「中国扱いは、いやぁぁぁああああ~~~~~~~!!!」

 ドドドドドドドド・・・・・・・・

幽香と幻月に攻撃され、エリーもまた、どっか走り去っていった・・・・。

    幽香「そんなに、嫌なのかなあ・・・?」
    幻月「あなたも、やってみたら?」
    幽香「無理よ。わたしゃ強すぎて、門番なんて柄じゃないわ。」
    幻月「ま、それはともかく・・・・・。」
    
 ガタ・・・・・

立ち上がる幻月。
そして、

    幻月「帰りましょ、夢月。」
    夢月「そうね、姉さん。」

退席を宣言した。
夢月は、それに従う。

    幽香「あれ~?もう帰るの?」
    幻月「意見交換の場としては、人数が少なくなりすぎたわ。」
    夢月「それに、何時私たちもボロクソにいろいろツッコまれるか、わからないし。」
    幻月「・・・・・・何か、ツッコまれる要素でも、あるって言うの?」
    夢月「そりゃ、何の脈絡も無く出てきた、ポッと出のボスとか・・・・・。」
    幻月「・・・・・・。」
    夢月「双子って以外、設定が何にもないとか・・・・。」

 ボカ!

    幻月「余計なこと言うんじゃない。」
    夢月「痛い・・・。言えって言ったくせに・・・。」
    幻月「言えっては、言ってないわ。」
    幽香「たのしそーね。」
    幻月「ええ。それは、もう。」
    夢月「ええ。もう。」
    幽香「いいなあ、双子。なんかこう、ツインズ萌え~、って感じ?」
    幻月「?よくわかんないけど。それじゃ、さよなら。」
    夢月「さよなら。」
    幽香「さよなら~。クッキーご馳走様~。」

 スタスタスタ・・・・

先の三人とは違い、歩いて部屋を去る双子。
部屋は、幽香一人になる。

    幽香「あら・・・?お昼寝の時間ね。じゃ、今日は解散ってことで。」

 スタスタスタ・・・・

    幽香「それじゃあ画面の前のみんな、おやすみ~。」

誰に言ってるのかわからないが、謎の台詞を残し、幽香は寝所に戻っていった。
そして、誰も居なくなった・・・・・。

 ・
 ・
 ・

そのころ・・・。

    美鈴「うわぁああ~~~ん!!!咲夜さん、咲夜さ~ん!!」
    咲夜「何よ、いきなり泣きついて・・・・?」
    美鈴「何か、こう、遠くのほうで酷いこと言われた気がする~!!」
    咲夜「・・・はあ?」
    美鈴「門番なんてその程度の存在とか、中国扱いは絶対嫌~!とか・・・・。」
    咲夜「その程度の存在じゃない。中国。」
    美鈴「中国じゃない~~~・・・・。しくしく・・・・・。」

今度は、東方幻想郷で。人数増えただけで、やってることは変わりません。

弱肉強食の世界。立場が弱いのから、散々に言われて退席・・・。うん、やっぱ前と変わってない・・・。
まとめるのは、割と苦労しましたけど・・・・。
一時は放棄して、別の幻想郷SSを書いたくらい、この作品の収拾がつかなくなりましたが、どうにか。はあ・・・。

さて、人気投票、幽香と幻月に入れてくるかなあ・・・・。

追記:新作で幽香復活などと、この地点では想像してなかったなぁ……
Piko
[email protected]
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コメント



0.880簡易評価
4.無評価名前が無い程度の能力削除
いや~いいなぁ、この幽香の横暴っぷり…。
5.無評価IC削除
幻想郷はよく知らない人間ですが、ちょっとした小ネタの部分で楽しめました。
それにしてもいろいろなネタを思いつくものだと、感心するばかりです。

私事ですが、今後評価はフリーレスでいきます。
コメント評価をしっかりする事も勉強の内というか、そうすることで自分の力になるかな、と思ったので。


9.無評価いち読者削除
私も幻想郷はやったことがないので、採点なしの感想のみで。

(仮)に笑いました。しかもそのまま話を進めてしまうあたりがスゴイ(途中退席してますけどね)。
あと、中国中国言われてる割には、発言者の名前がきちんと「美鈴」になっているあたり、作者様の慈悲を感じます(笑)。
15.無評価ひととせ削除
幽香良過ぎです。(笑
今回の人気投票も幽香に。