注意:東方幻想郷について、多少知識のある方向け
ここは、幻想郷のとある場所にある夢幻館。
そこに、一人の妖怪がいた。
幽香「・・・・う~・・・・・。むにゃむにゃ・・・・・。」
館の主である妖怪、幽香は、ぐっすりお休みの模様。
幽香「ぐ~・・・・・・・・・。」
ジリリリリリリリ・・・・・
目覚まし時計が、唸りをあげる。
幽香「む~・・・・・。」
がちゃ
幽香「・・・・・・ぐ~・・・・・。」
幽香は、時計の音を止めて、二度寝した。
ジリリリリリリリ・・・・・・
幽香「う~ん・・・・・・・・。」
がちゃ
幽香「ふあぁぁぁ~~・・・・・・。」
大きな欠伸をして、ようやく目覚める。
幽香「ん・・・・?あらあら、もうこんな時間だわ。」
時計を見て、何かを思い出したよう。
幽香「じゃ、みんな集まってるわね。行きましょ。」
幽香はベッドから這い出すと、館のとある場所へ向かって行った。
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幽香「みんな、今日はごくろうさま~。」
集まってきた面々に、まずは労いの言葉をかける幽香。
そして、点呼をとる。
幽香「ええと~、まずは、名無しの権兵衛。」
権兵衛「オレンジです!」
幽香「そうだっけ?じゃ、オレンジ(仮)でいいよね。」
オレンジ(仮)「よくない!」
幽香「まあ、どうでもいいわ。で、2面の雑魚。」
雑魚「くるみ!2面ボスの!」
幽香「あら、そうなの?あんまり弱いから・・・。」
くるみ「(怒)・・・。」
幽香「それと、人間二人にぎったんぎったんにされて身も心もボロボロになった、
何故かどういう理由かうちで門番をやってる、エリー。」
エリー「説明長いのはうれしいけど、内容がうれしくない・・・・・。」
幽香「仕方ないじゃない♪仕方ないじゃない♪事実なんだし。」
エリー「あ~!ヒトの台詞パクッた~!」
幽香「やあねえ。♪が違うのよ。♪が。それより、何で門番やってるのよ?」
エリー「え、あ、その・・・・。不明です。」
幽香「所詮、その程度の存在なのよ。どの次元でも、門番なんて言うのはね。」
エリー「ひ、ひどい・・・・。」
サラ「くしゅん・・・・・。??」
美鈴「はっくしゅん!・・・・?」
幽香「それと、最も謎に包まれたEXTRAボス、夢月さんと幻月さんね。」
幻月「どうも。」
幽香「って、あれ~?妹さんは?」
幻月「ああ、夢月なら・・・。」
夢月「姉さん、お茶が入ったわ。」
幻月「ご苦労様。」
夢月「あら、まだ始まってなかったのね。」
幻月「ええ。主催者さんが、見事に寝坊してくれたから。」
幽香「いや、まあ・・・・。」
幻月「寝巻きだし。」
幽香「ん?」
自分の姿を確認する幽香。
幽香「あらあら、恥ずかしいですわ。ちょっと着替えてくるね~。」
タタタタタ・・・・
幽香は、一旦退席した。
エリー「・・・・・大丈夫かな?」
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幽香「おまたせ~。」
幽香が帰ってきた。
幻月「随分、のんびりですわね。」
幽香「マイペースは大切よ。自分はしっかり持たなきゃ。」
夢月「粗茶ですが。」
幽香「あ、お構いなく。」
幽香は、席に着く。
幽香「(ずず~・・・)改めまして、『東方幻想郷・被害者の会』を行います。」
オレンジ(仮)「で、具体的に何をするの?あと、余分な表記は削除して。」
幽香「わかったわ。(仮)。」
(仮)「そこじゃない!!」
幽香「ええと、具体的に何をするのかというと・・・・。」
(仮)「無視か!」
幽香「うるさいなあ。消すよ?」
(仮)「・・・・・ゴメンナサイ。」
幽香の殺気に、押し黙る(仮)。
幽香「で、何をするのかというと、人間狩りを。」
幻月「それはちょっと、ちがうんじゃない?」
幽香「もとい、対人間用の防衛かな?はっきり言って、性にあわないけど。」
エリー「まあ確かに、性にあわないだろうなあ・・・・。」
幽香「と、言うわけで、何か意見があるヒト~。」
挙手を求める幽香。
(仮)「まずは、私から。」
(仮)がでしゃばる。
幽香「じゃあ、そこの名無し。」
(仮)「ちがう!私にはオレンジっていう、れっきとした名前があるの!」
幽香「本編で、名乗ってないじゃん。」
(仮)「いや、だから・・・・。」
幽香「もし仮に名前があったとしても、覚えてくれないんじゃあ、ねえ。」
(仮)「・・・・・・。」
幽香「行き着く先は、ちゅ・・・。」
ガタ・・・
(仮)「中国なんて、いやだぁぁぁ~~~~~!!!!!」
ドドドドドドド!!
(仮)は立ち上がると、猛ダッシュでどっかに走り去って行った。
幽香「あらあら。挙手したくせに、意見も言わずに退席?」
くるみ「次は私ね。」
次に、くるみが名乗りをあげる。
幽香「はい、二面中ボス。」
くるみ「ボスだってば!」
幽香「よわっちいくせに。」
くるみ「弱くたって、ボスはボスなの!」
幽香「大体、何で湖の番してるのよ?」
くるみ「え・・・・・?」
幻月「吸血鬼は、流れる水に弱かったんじゃないのかしら?」
くるみ「あ、いや、その・・・・・・。」
幽香「それに、吸血鬼って言ってる割には、紅い姉妹に比べて、圧倒的に弱いし。」
幻月「ほんとに吸血鬼なのかしら?」
幽香「ただの蝙蝠じゃないかなあ?虫とか狩って食べてる。」
幻月「ああ、それはアリね。虫だけに、蟻。」
幽香「上手い!座布団一枚!」
ガタ・・・・
くるみ「酷いわぁぁぁ~~~~~~~~!!!」」
ドドドドドド・・・・
くるみも、どっかに走り去っていった・・・・。
幽香「情けないわね~。それじゃ、他には・・・?」
エリー「・・・・・・。」
幽香「じ~・・・・。」
エリー「・・・・・・!」
幽香「じ~・・・・。」
夢月「姉さん、クッキーが焼けたわ。」
幻月「ありがと。折角だから、皆さんにもお配りしたら?」
夢月「そうね。もう二人しかいないみたいだけど。」
手早くクッキーを配る夢月。
夢月「はい、どうぞ。」
幽香「わ~、ありがと~。」
エリー「あ、どうも。」
幽香「(ぼりぼり・・・・)じ~・・・・・・・。」
エリー「(ぼりぼり・・・・)・・・・・・・・・。」
幽香「(ぼりぼり・・・・)じぃ~・・・・・・・。」
エリー「(ぼりぼり・・・・)・・・・・・・・・(汗)。」
幽香「(ぼりぼり・・・・)じぃぃ~・・・・・・・。」
エリー「(ぼりぼり・・・・)・・・・・・・・・(汗)(汗)。」
エリーを見つめる幽香。
困った顔するエリー。
幽香「(ごっくん。)なんか、言いなさいよ。」
エリー「(ごっくん。)・・・・・・・・なんか。」
幽香「・・・・・・・・・消える?」
エリー「仕方ないじゃない、仕方ないじゃない・・・・。なんにも出ないんだもん・・・。」
幽香「所詮、門番ね。今も昔も、何時の時代も、その程度の存在。」
幻月「地味で、存在忘れられがちで、中途半端で、ネタキャラ扱いで・・・・。」
エリー「酷い・・・。」
幽香「大体、本編で私との絡みもないし。」
エリー「う・・・・・。」
幻月「そうねえ。何かエピソードの一つでもあればいいけど、無いんじゃ、謎のままだし。」
幽香「結局のところ、中国程度の存在・・・・。」
ガタ・・・・・
エリー「中国扱いは、いやぁぁぁああああ~~~~~~~!!!」
ドドドドドドドド・・・・・・・・
幽香と幻月に攻撃され、エリーもまた、どっか走り去っていった・・・・。
幽香「そんなに、嫌なのかなあ・・・?」
幻月「あなたも、やってみたら?」
幽香「無理よ。わたしゃ強すぎて、門番なんて柄じゃないわ。」
幻月「ま、それはともかく・・・・・。」
ガタ・・・・・
立ち上がる幻月。
そして、
幻月「帰りましょ、夢月。」
夢月「そうね、姉さん。」
退席を宣言した。
夢月は、それに従う。
幽香「あれ~?もう帰るの?」
幻月「意見交換の場としては、人数が少なくなりすぎたわ。」
夢月「それに、何時私たちもボロクソにいろいろツッコまれるか、わからないし。」
幻月「・・・・・・何か、ツッコまれる要素でも、あるって言うの?」
夢月「そりゃ、何の脈絡も無く出てきた、ポッと出のボスとか・・・・・。」
幻月「・・・・・・。」
夢月「双子って以外、設定が何にもないとか・・・・。」
ボカ!
幻月「余計なこと言うんじゃない。」
夢月「痛い・・・。言えって言ったくせに・・・。」
幻月「言えっては、言ってないわ。」
幽香「たのしそーね。」
幻月「ええ。それは、もう。」
夢月「ええ。もう。」
幽香「いいなあ、双子。なんかこう、ツインズ萌え~、って感じ?」
幻月「?よくわかんないけど。それじゃ、さよなら。」
夢月「さよなら。」
幽香「さよなら~。クッキーご馳走様~。」
スタスタスタ・・・・
先の三人とは違い、歩いて部屋を去る双子。
部屋は、幽香一人になる。
幽香「あら・・・?お昼寝の時間ね。じゃ、今日は解散ってことで。」
スタスタスタ・・・・
幽香「それじゃあ画面の前のみんな、おやすみ~。」
誰に言ってるのかわからないが、謎の台詞を残し、幽香は寝所に戻っていった。
そして、誰も居なくなった・・・・・。
・
・
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そのころ・・・。
美鈴「うわぁああ~~~ん!!!咲夜さん、咲夜さ~ん!!」
咲夜「何よ、いきなり泣きついて・・・・?」
美鈴「何か、こう、遠くのほうで酷いこと言われた気がする~!!」
咲夜「・・・はあ?」
美鈴「門番なんてその程度の存在とか、中国扱いは絶対嫌~!とか・・・・。」
咲夜「その程度の存在じゃない。中国。」
美鈴「中国じゃない~~~・・・・。しくしく・・・・・。」
それにしてもいろいろなネタを思いつくものだと、感心するばかりです。
私事ですが、今後評価はフリーレスでいきます。
コメント評価をしっかりする事も勉強の内というか、そうすることで自分の力になるかな、と思ったので。
(仮)に笑いました。しかもそのまま話を進めてしまうあたりがスゴイ(途中退席してますけどね)。
あと、中国中国言われてる割には、発言者の名前がきちんと「美鈴」になっているあたり、作者様の慈悲を感じます(笑)。
今回の人気投票も幽香に。