Coolier - 新生・東方創想話

西行寺漫才 ボケ:妖夢 ツッコミ:幽々子

2004/05/03 13:38:31
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西行寺のお屋敷にて。

    幽々子「ねえ、妖夢。」
     妖夢「はい?」
    幽々子「最近、私はボケキャラとして扱われてるみたいよ。」
     妖夢「みたいですね。」

ずずっとお茶をすすりながら、幽々子は妖夢に語る。

    幽々子「・・・・・・わね。」
     妖夢「は?」
    幽々子「不本意だわ。納得できない。」
     妖夢「はあ・・・・。」

真剣に語る幽々子と、何を言ってるんだか、いつも以上に理解できない妖夢。

    幽々子「そこで、妖夢。」
     妖夢「はい?」
    幽々子「たまには、あなたがボケなさい。」
     妖夢「・・・・・・・・・・。」
    幽々子「聞こえなかったかしら?」
     妖夢「え・・・、あ、はい。」
    幽々子「あなたがボケるの。」
     妖夢「言ってることが、理解できませんけど・・・・・。」
    幽々子「あなたがボケで、私がツッコミ。」
     妖夢「え?え?え?」
    幽々子「明日、みんなの前でやってみるわよ。」
     妖夢「いや、だから・・・・・。」
    幽々子「それまでに、ボケれるようになっておいてね。」

それだけ言うと、幽々子は奥に引っ込んでいった。

     妖夢「え~と・・・・・。」    

妖夢は、しばらく考えた後、

     妖夢「えぇ~~~~~~!!?」

絶叫した。

 ・
 ・
 ・

     妖夢「・・・と、いうわけで。」
    魔理沙「あ~?」

妖夢は、霧雨邸に来ていた。

    魔理沙「何で、私のところなんだ?」
     妖夢「他に、当てがなかったから。」
    魔理沙「そ~かそ~か。つまり、私が一番頼りになるってことだな。」
     妖夢「まあ、そういうことで。」
    魔理沙「で、用件は何だ?」
     妖夢「ちゃんと聞いててよ・・・・。」

かくかくしかじか、と妖夢は事情を話す。

     妖夢「・・・と、いうわけ。」
    魔理沙「なるほど、な。」
     妖夢「どうすればいいのやら・・・。」
    魔理沙「ふむ。」

魔理沙は、少し考えた後、

 ぽん

と、妖夢の肩をたたき、

    魔理沙「ま、がんばりな。」

とだけ言った。

     妖夢「いや、だから、どうすればいいのかを聞いてるんだけど・・・・。」
    魔理沙「いやいや、だから、がんばればいいんだよ。」
     妖夢「いやいやいや、だから、どうがんばればいいのかを聞きたいのよ。」
    魔理沙「いやいやいやいや、だから、適当に頑張ればいいんだよ。」
     妖夢「いやいやいやいやいや・・・・・・・。」
    魔理沙「いやいやいやいやいやいや・・・・・・・・。」

少し省略。

     妖夢「・・・・・これじゃあ、きりが無いじゃないの。」
    魔理沙「あー?つまりあんたは、具体的にどう頑張れば聞きたいわけか。」
     妖夢「そうよ。」
    魔理沙「最初っから、そう言え。」
     妖夢「最初っから、そう理解してよ。」
    魔理沙「最初っから、そう理解してたぜ。」
     妖夢「じゃあ最初っから、話をその方向に持っていってよ。」
    魔理沙「最初っから、その方向に持っていくつもりだったぜ。私はな。」
     妖夢「最初っから、ほんとにそう思ってたの?」
    魔理沙「当然、最初っからそのつもりだったぜ。」
     妖夢「最初っから・・・・・・。」

・・・・ちょっと省略。

     妖夢「・・・・・も~、いいから、具体的にどうすればいいのか、早く教えてよ。」
    魔理沙「急かすな。」
     妖夢「明日まで、あんまり時間がないわ。」
    魔理沙「ふむ。それじゃあ、具体的にどうすればいいか、教えてやろう。」
     妖夢「お願いね。」
    魔理沙「そうだな・・・・・。」

魔理沙は、少し考えて。

    魔理沙「ま、がんばりな。」

と、言った。
     妖夢「・・・・・・・・(怒)。」
    魔理沙「と、言ってしまうのは簡単だ。さて、どうすればいいかだが・・・。」
     妖夢「・・・・・。」
    魔理沙「あきらめろ。」
     妖夢「・・・・・・・(怒)(怒)。」

 す・・・・・

妖夢は、静かに刀を抜いた。

    魔理沙「待て待て。あんたが聞きたいのは、どうすればいいか、だろ?」
     妖夢「そうよ。」
    魔理沙「だったら、あきらめて命令に従うんだな。それが従者ってもんだぜ。」
     妖夢「私が聞きたいのは、そんなんじゃなくて・・・。」
    魔理沙「咲夜を見習えよ。あいつは、ボケもツッコミも立派にこなしてるじゃないか。」
     妖夢「だから、私は・・・・・・。」

妖夢が言葉を続けようとした、そのとき、

    魔理沙「おっと、時間だ。」

魔理沙が、話をぶった切る。

     妖夢「何の?」
    魔理沙「今日は、百年に一度の記念すべき日だ。これから出かけるから、あんたも帰れ。」
     妖夢「え?」
    魔理沙「じゃあな。」

 ぴゅ~!

魔理沙はあっという間に外へ出て、あっという間にどっかに飛んでいってしまった。

     妖夢「・・・・・で、私はどうすれば・・・・・・。」

結局、何の解決方法も得られないまま、妖夢は冥界に帰っていった・・・・・。
    
 ・
 ・
 ・

そして、翌日。
西行寺のお屋敷にて。

    幽々子「あ~、今から楽しみね~。」
     妖夢「・・・・・・・。」
    幽々子「どうしたの?目が赤いわよ。」
     妖夢「夕べは、一睡も出来ませんでした・・・・・。」
    幽々子「そんなに楽しみだったの?」
     妖夢「違いま・・・・・。」
    幽々子「あ、時間ね。行くわよ、妖夢。」

一人と半人は、会場である宴会場に向かった。
一方、宴会場では・・・、

     霊夢「で?ここはどこ?」
    魔理沙「あの世。」
     霊夢「何で、連れてこられなくちゃいけないのよ。まだ生きてるわよ。」
      紫「あら、生きていようが死んでいようが、あの世には来られるものよ。」 
     霊夢「好き好んで来たくないって言ってるの。」
     咲夜「ほんとね。私、仕事があるんだけど。」
   レミリア「有給休暇扱いにしてあげるわよ。」
     咲夜「それは、有難いですね。」
    アリス「給金とか貰ってないでしょ。それより、何が始まるって言うのよ?」
    魔理沙「何でも、冥界組が面白いことをやるらしいぜ。」
     咲夜「面白いことって・・・。あの二人、いつもじゃないの。」
    魔理沙「いやいや。どうやら、役割を変えてみたらしいぜ。」
   レミリア「役割って?」
     咲夜「あ、なるほど。お嬢様、きっと、ボケとツッコミですよ。」
    魔理沙「その通りだ。昨日、あいつを私の弟子にしてやったぜ。」
    アリス「まあ、あんたはボケだしね。」
    魔理沙「あー?私がいつ、ボケをかましたって言うんだ?」
     霊夢「今。」
    アリス「さっき。」
   レミリア「つい、先ほど。」
     咲夜「ほんの1秒前。」
      紫「っていうか、いつも。」
    魔理沙「ひどいぜ。」
      紫「でも、それは面白そう。ねえ、私たちも変えてみない?」
     霊夢「何をどう、変えようっていうのよ・・・・。」
    アリス「あなた達の場合、両方ボケで両方ツッコミでしょう?」

お客たちによって、こんな感じの話が繰り広げられていた。
そして、

    魔理沙「お、始まるみたいだぜ。」

宴会場、その少し高い位置にある舞台に、屋敷の主人と従者が現れた。

    リリカ「おまたせしました~。」
    ルナサ「どうも。」
   メルラン「レディースアンドモンスターズ!これより、西行寺のお嬢様と庭師による、漫才がはじまりま~す!」

もとい、騒霊三姉妹が現れた。

   レミリア「『モンスターズ』って。」
      紫「私たちのことよねえ。」
   レミリア「私の場合、『ヴァンパイア』だと思うんだけど。」
    アリス「それを言ったら、私は『ウィッチ』かしら?」
      紫「まあ、細かいことは気にするなってことよ。」

三姉妹そっちのけで、どーでもいいことで議論する妖怪たち。

    ルナサ「はい、そこ。私語をしない。」
    リリカ「みんな~!のってるか~い!」
   メルラン「いえ~い!」
    ルナサ「そこも。あんまりぶっ飛ばないの。」

多少テンションが高い司会者達。

    ルナサ「えー、これより、ルールを説明します。」
     霊夢「ルール?」
     咲夜「漫才なのに?」
    ルナサ「まず、庭師の妖夢さんがボケます。そこをお嬢様がツッコミます。」
    リリカ「ここでみんなに、妖夢さんのボケが面白いか面白くないか、判定してもらいま~す。」
   レミリア「判定?」
    アリス「私達は、観客って言うより審査員っていうところかしら。」
   メルラン「で、その判定によって、お嬢様のツッコミの威力が変化します。」 
    ルナサ「まあ、面白くなかったら、トンでもないのが飛ぶっていうことで。」
   メルラン「と、いうわけで、あくまで公平に、審査をお願いします。」
    ルナサ「ルールは以上。何か質問は?」
    魔理沙「ほい。」
    ルナサ「はい、そこのモノクロ。」
    魔理沙「どうやって、それを判断するんだ?」
    ルナサ「ここに都合よく、スイッチがあります。これを押すと、前のパネルに明かりがつきます。」
    リリカ「面白かったら、押してね~。」
   メルラン「ちなみに、これはどういう原理で動いているかっていう質問は、なしよ。」
    ルナサ「まあ、ご都合主義なんてそんなもので。」
      紫「まあ、そんなもんね。」

何やら、ルールを説明する三姉妹。
一方、舞台の袖では、

     妖夢「ゆ、幽々子様!」
    幽々子「ん、なあに?」
     妖夢「聞いてませんよ!そんなルール!」
    幽々子「だって、聞かせてないし。」
     妖夢「何で、言ってくれないんですか!」
    幽々子「自信満々だって、言ってたじゃない。」
     妖夢「言ってません!」
    幽々子「大丈夫よ。五機設定にしてきたし。」
     妖夢「弾幕飛ぶんですか!?」

妖夢が幽々子に抗議をするも、全部流される。
そうこうしているうちに、

    ルナサ「他に質問が無いようなので、さっさと進めます。」
    リリカ「それでは、両名のご登場~!」

開始の合図が。

    幽々子「ついに、始まったわね・・・。行くわよ、妖夢。」
     妖夢「とほほ・・・・・。」

二人が、舞台に立つ。 

    幽々子「どうもどうも、『今逝くよ・もうあの世』で~す!」
     妖夢「どーも・・・・・・。」

見るからに対照的な二人。
 
    魔理沙「何か、限りなくヤバいネーミングだな。コンビ名。」
     咲夜「そうね。何故かわからないけど、限りなくヤバいネーミングね。」

なんて思う人もいたが、気にしてはいけない。

    幽々子「いや~、私の相方の『逝くよ』がね~、ボケをやってみたいって聞かないのよ。ね?」
     妖夢「え?私、『逝くよ』ですか?」

 すぱ~ん!

     妖夢「痛!」
    幽々子「も~、自分の芸名を忘れないの!」

扇子の代わりに、ハリセンで妖夢をぶっ叩く幽々子。

    幽々子「本題に戻るけど、この子がボケをやってみたいって言って、聞かないのよ~。」
     妖夢「い、いや、そんなことは言ってない・・・。」

 すぱ~ん!

    幽々子「またまた~、そんなこと言って~。」
     妖夢「痛い・・・。」
    幽々子「そんなわけで、そのボケっぷりをみんなに見てもらおうと思って。ね?」
     妖夢「あうう・・・・・・。」 

幽々子は、大変楽しそうである。

     妖夢「あ、あの・・・・、幽々子様・・・?」
    幽々子「(来た!?)ん、なあに、妖夢?」
     妖夢「幽々子様って、幽霊ですよね?」
    幽々子「ええ、そうね。100%幽霊よ。」
     妖夢「お・・・、お・・・・。」

恐らく、ボケをかますつもりであろう。
妖夢は、緊張を隠せない。

     霊夢「(・・・・さて)。」
    魔理沙「(どうくる?)。」
   
そして、

     妖夢「OH~。YOU、霊!(ゆー、れい)」
      
・・・・・・・。

     妖夢「・・・・・ユー、霊・・・・・。」

 しーん・・・・・

    幽々子「・・・・・・・。」
     霊夢「・・・・・・・。」
    魔理沙「・・・・・・・。」
     咲夜「・・・・・・・。」
    アリス「・・・・・・・。」
   レミリア「・・・・・・・。」
      紫「・・・・・・・。」

・・・・静まり返る会場。
 
     妖夢「あ、いや、だから・・・、あなた、幽霊・・・、YOU、霊って・・・・。」
    ルナサ「・・・・・判定を。」

ルナサが、審査員達に判定を求める。

 ぴ・・・・

六つあるパネルのうち、一つだけ明かりがついた。

    ルナサ「一個だけ。亡我郷、自尽。」
     妖夢「え?」

ルナサが判定結果を言った瞬間、


 亡 郷 「 亡 我 郷 - 自 尽 - 」


が発動した。

    妖夢「わ~~~!!?」

妖夢に向かって。

    妖夢「うわ~!うわ~!!」

必死で弾幕を避ける妖夢。

    霊夢「あ~あ・・・・。」
    咲夜「ふ~ん。あのレーザーみたいなのが、ハリセンみたいに見えるわね。」
     紫「あ。」
 
 どど~ん!

    妖夢「あ~・・・・・・・。」

レーザーがハリセンのごとく、妖夢をとらえる。
妖夢、残機マイナス1。

     紫「落ちちゃった。」
   魔理沙「まあ、仕方ないぜ。主人公成り立てだしな。」

のん気に見物する審査員たち。

    妖夢「う、うう・・・・・。」

妖夢、復活。
そして、制限時間終了。

   幽々子「だから~、幽霊だっていってるじゃない。」
    妖夢「そ、それだけの台詞のために・・・・。」
  
何事も無かったかのようにツッコミの台詞を言う幽々子と、体力を大分消耗した妖夢。

   幽々子「ねえねえ、妖夢。折角だから、みんなにお話してあげて。」
    妖夢「な、何をですか・・・・?」
   幽々子「それは、あなたが考えることよ。」
    妖夢「うう・・・・・。」

そして、何事も無かったかのように漫才が進行する。

    霊夢「っていうか、これ、漫才って言えるのかしら?」
   アリス「知らない。」

多少疑問を持つ者もいたが、すぐに忘れることにした。

    妖夢「そ、それじゃあ、この、冥界のことについて、お話します。」
   幽々子「ぱちぱちぱち~。」

妖夢、ボケる準備が出来たらしい。

  レミリア「(さて・・・・)。」
     紫「(次は・・・?)。」

そして、

    妖夢「あのよ~・・・・・・。(あの世)」

・・・・・・・・。

    妖夢「あの、よ・・・・・。」

 しーーーーーん・・・・・・・

    幽々子「・・・・・・・。」
     霊夢「・・・・・・・。」
    魔理沙「・・・・・・・。」
     咲夜「・・・・・・・。」
    アリス「・・・・・・・。」
   レミリア「・・・・・・・。」
      紫「・・・・・・・。」

・・・・静まり返る会場。

     妖夢「あ~、その、ほら、あの世のことを、あのよ~、って・・・・・。」
    ルナサ「・・・・・・判定を。」

ルナサが、判定を求める。

 ・・・・・・・・・・・

今度は、一つもつかない。

    ルナサ「墨染、開花。」
     妖夢「ええ!?」

ルナサが判定結果を言った瞬間、


 桜 符「 完 全 な る 墨 染 の 桜  - 開 花 - 」
 

が、発動した。

    妖夢「うわ~!!」

当然、妖夢に向かって。

    妖夢「うわわわわ!!」

必死で弾幕を避ける妖夢。

  レミリア「大変ね、彼女。」
    咲夜「お嬢様は、私にあんなことやらせようなんて、考えてませんよね?」
  レミリア「もちろんよ。誰かさんにやらせるわ。誰かさんと一緒に。」
    咲夜「ああ、誰かさんと、誰かさんですね。たいそう、ひどいことになりそうですわ。」
  レミリア「誰かさんは地味だし、誰かさんは容赦ないから。」

 ど~ん!

    妖夢「あ~・・・・・・。」

妖夢、撃墜。
残機マイナス1。

    霊夢「何で、攻撃しないかしら?」
   アリス「相手が自分のご主人だからでしょ?」
     紫「やあねえ。下っ端になるのは。」

やっぱり、のん気な審査員たち。

    妖夢「うぐ・・・・・・・。」

妖夢、復活。
そして、すかさず、

   幽々子「それじゃ、お話になってないじゃな~い。」
    妖夢「あうあう・・・・・・。」

幽々子のツッコミ。
何事も無かったかのように、漫才を続ける幽々子。
    
   幽々子「さて、そろそろお時間となりましたので。」
    妖夢「・・・・。」

どうやら、終了するらしい。

   幽々子「妖夢、最後に、皆に一言。」
    妖夢「え・・・、あ、はい・・・・。」

妖夢は、呼吸を整える。

    妖夢「あ~、こほん。そこのメイド!」

舞台から咲夜を指差す妖夢。

    咲夜「ん、私?」
  レミリア「みたいよ。この場にメイドは、あなたしかいないわ。」
    咲夜「まあ、それはそうですけど。で、どうしたのよ?」

咲夜は妖夢に視線を送る。

    妖夢「め・・・・・。」
    咲夜「め?」

やはり妖夢は、緊張しているようだ。
そして、

    妖夢「本日は冥土(メイド)に来てくれて・・・・・・。め、メイドどうも・・・・。(まいどどうも)」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。  

    妖夢「メイドに来て・・・、メイド・・・、どうも・・・・・。」 

 しーーーーん・・・・・

    幽々子「・・・・・・・。」
     霊夢「・・・・・・・。」
    魔理沙「・・・・・・・。」
     咲夜「・・・・・(怒)。」
    アリス「・・・・・・・。」
   レミリア「・・・・・・・。」
      紫「・・・・・・・。」

・・・・静まり返る会場。

     妖夢「ほ、ほら、まいどとメイドって、何となく似て・・・・・。」
    ルナサ「・・・・・判定を。」

ルナサが、判定を求める。

 ぴ・・・・

また、一つだけついた。

    ルナサ「八分咲。」
     妖夢「うぇ!?」

ルナサが判定結果を言った瞬間、

 「 反 魂 蝶 八 分 咲 」  (BGM・ボーダーオブライフ)

が発動した。

     妖夢「わ~~~!!?」

無論、妖夢に向かって。

     妖夢「うわ~!うわ~!!」

必死で弾幕を避ける妖夢。
が、体力は消耗したままである。

    魔理沙「おー、粘るじゃないか。」
    アリス「でも、動きにキレがないわね。」
   レミリア「もう、限界かしらね。」

やっぱりのん気に見ている審査員達。
 
   メルラン「う~ん、そろそろ・・・・。」
    リリカ「あ、堕ちた。」

 どか~ん!

     妖夢「あ~れ~・・・・・・・。」

妖夢撃墜。
残機、マイナス1。

     妖夢「も、もういや・・・・・。」

 どか~ん!

     妖夢「うあ~・・・・・・・。」

復活し、あっさり撃墜される。
残機、マイナス1。

    魔理沙「なにやってるんだ!この馬鹿弟子!スペルカード使え!」

なんて言葉もとんだが、

 どか~ん!

     妖夢「あ~・・・・・・・。」

撃墜。
ゲームオーバー。

    幽々子「みんなにって、言ったじゃないの~。」

すかさず、幽々子のツッコミ。

    幽々子「どうも、失礼しました~。」

 ずるずる・・・・・

妖夢の遺体を引きずり、幽々子は舞台から姿を消した。

    ルナサ「ありがとうございました。ちなみに、アンコールは不可で。」
     霊夢「だれもしないわよ。」
    ルナサ「あとは、無礼講でどんちゃんさわいでください、とのこと。司会は、プリズムリバー三姉妹でした。」
    魔理沙「まあ、せっかくだから、騒ぐか。」
     咲夜「まあ、せっかくだし。」
   レミリア「せっかくだし。」

審査員達は、せっかくなので騒いでいくことにした。

    魔理沙「ところで。」
     霊夢「なに?」
    魔理沙「あのボケを面白いと判定したのって、誰だ?」
     霊夢「私じゃないわよ。」
    魔理沙「私でもないぜ。」
     咲夜「同じく。」
   レミリア「右に同じ。」
    アリス「以下同文。」
      紫「てんてん。」
    魔理沙「じゃ、誰だ?」
     霊夢「いいじゃない。どうでも。」
    魔理沙「そうだな。もうどうでもいいぜ。」

細かいことは気にするな、である。

 ・
 ・
 ・

   アリス「あんなのが、面白かったの?」
    人形「うん。」
   アリス「っていうか、私の分、押したでしょ。」
    人形「だって。」
   アリス「まあ、あの子の運命は、あのお嬢様でも変えられなかったでしょうね。」
    人形「そーね。」

 ・
 ・
 ・

   幽々子「とりあえず、大成功ね。」
    妖夢「どこがですか・・・・・。」
   幽々子「今後は、この形を維持していくわよ!」
    妖夢「絶対にいやです!」
   幽々子「え~・・・・。」



  続かない




たまには、パロディ以外を書きたくて、こんなのを。
妖夢と幽々子の役割を入れ替えたらどうなるかの実験・・・・。(何か違う気が・・・。)
ごめんなさい!妖夢にこんな役を背負わせて・・・・・。ほんとーに申し訳ない!全国の妖夢ファンの皆さん、許してくれ!
弁解しますけど、私、冥界組大好きですよ?いや、ほんと。・・・・駄目?
Piko
[email protected]
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コメント



0.1790簡易評価
2.40名前が無い程度の能力削除
妖夢ファンは許さないぜ。<br>
…いや冗談ですけどね。かわいくておっけーです。
3.70名前が無い程度の能力削除
妖夢のガッツに感動した!!! おもしろかったです。
7.30勇希望削除
・・・最初の魔理沙との掛け合いが一番面白かった・・・ダメですか?
17.10名無しっぽい人削除
細かいことで申し訳ないですが、
八部咲→八分咲ですよね。

ボタンを押したのがアリス人形だった、というのは面白かったです。
32.20星野又三郎削除
私は妖夢が一番好きなキャラなんですけれども、
幽々子も好きなのでこのくらいで、
読んでいて舞台裏で泣く妖夢を思い浮かべました・・・。
47.60ガナー削除
いと哀れなり・・・がんばれ妖夢!

にしても誰かさんってだれ?
53.403削除
いかにも、それらしい気がします。