紅魔館のある一室はかつて無いほどの惨状を呈していた。
壷、皿のような置物は全て割れ、一目で高価だったとわかる絨毯やカーテンは
ズタズタに切り裂かれている。もはやコインいっこほどの価値も無いだろう
その中心には、水晶玉を食い入るように凝視しているメイド。
ぶっちゃけていうと咲夜。
超一流のメイドであるはずの彼女は今、
感情が高ぶるたびに自らのナイフを無意識に投げ放ち、後片付けの仕事を増やしていた。
全てはそのナイフのせいだというのに。
ちなみに、その水晶玉の持ち主であるところのパチュリーは、
はるか昔に部屋から退避している。
ああ、お嬢様ぁ、なんで、何で霊夢がそんなにっ!
あぁっ!くぅ、霊夢、なんて、なんてうらやま…じゃなくて。なんてことを!!
(霊夢がレミリアを抱き寄せたところ)
ガッシャーン!!
また一つ部屋の傷が増えた。
とはいっても、もはや一つや二つ増えたところで大差は無い。
しかし、今日だけは、彼女は霊夢に手出しできない。
彼女は、霊夢に大きな借りを作ってしまっている。
また、ここで手を出したら今度こそ愛するお嬢様に嫌われる。
う…うぅ。うわああああぁぁぁぁ!!!!
ガシャガシャーーーン!!
罪の無い家具たちにとって、あまりにも理不尽な時間はまだまだ続きそうである。
[完]
壷、皿のような置物は全て割れ、一目で高価だったとわかる絨毯やカーテンは
ズタズタに切り裂かれている。もはやコインいっこほどの価値も無いだろう
その中心には、水晶玉を食い入るように凝視しているメイド。
ぶっちゃけていうと咲夜。
超一流のメイドであるはずの彼女は今、
感情が高ぶるたびに自らのナイフを無意識に投げ放ち、後片付けの仕事を増やしていた。
全てはそのナイフのせいだというのに。
ちなみに、その水晶玉の持ち主であるところのパチュリーは、
はるか昔に部屋から退避している。
ああ、お嬢様ぁ、なんで、何で霊夢がそんなにっ!
あぁっ!くぅ、霊夢、なんて、なんてうらやま…じゃなくて。なんてことを!!
(霊夢がレミリアを抱き寄せたところ)
ガッシャーン!!
また一つ部屋の傷が増えた。
とはいっても、もはや一つや二つ増えたところで大差は無い。
しかし、今日だけは、彼女は霊夢に手出しできない。
彼女は、霊夢に大きな借りを作ってしまっている。
また、ここで手を出したら今度こそ愛するお嬢様に嫌われる。
う…うぅ。うわああああぁぁぁぁ!!!!
ガシャガシャーーーン!!
罪の無い家具たちにとって、あまりにも理不尽な時間はまだまだ続きそうである。
[完]
がんばって作ってくださいな。<RPG
でも話は悪くないけど、こんなに小分けにする必要あったのかにゃ?
むしろ続けて読んだ方がオチとしては楽しめると思いますよ。
というか既読なのに感想書いてなかったので、今更投下(当時は感想書く習慣なかったので)。
何だかんだ霊夢が優しいですね。実は霊夢好きな私にとっては嬉しい限りです。
で、咲夜さん。…まあ、ご愁傷様です(笑)。それにしてもこの咲夜さん、よく水晶玉そのものを破壊せずに耐えてますね。――ハッ、まさか咲夜には寝取られ属s(自主規制)。
貴方のような書き手が大挙して押し寄せて潰れたSS投稿掲示板は多く見てきました。
少しは運営側の事ぐらい考えてあげなさい。