ごめんね、遅くなっちゃった。
というレミリアの声はとても楽しげだ。まあそうだろうと思う。
なんせ私から -合意の基に- 血を吸えるなんてことは初めてだから。
いやまあ合意があろうが無かろうが、今まで血を吸わせた事は無かったけれど。
ほんっと~にっ、少しだけだからね。
それと、もう駄目って言ったらすぐ止める。
一応確認。
わかってるってば~。約束は守るよ。
彼女ほど、実年齢と外見が一致しない人も珍しい。
けど、私に接するときにはその外見以上に幼く見える。
霊夢に嫌われたくないもん。
何でそんなに気に入られたのかな。と、思う。
普通に弾幕ごっこして、撃墜(お)としただけのはずなんだけど。
ね、そっちいっていい?
う、きた。
じたばたしてもしょうがないので、今度こそ覚悟を決めてうなずく。
レミリアがとことこと歩いてきて、私の前に立つ。
その目線は、椅子に座っている私よりもっと下にある。
ねえ、やっぱり首筋からじゃダメ?
……ええいあきらめの悪い。
駄目、指からって約束でしょ。
そう、彼女は首筋から吸うのを希望した。なんでもそれが一番おいしいらしい。
とはいえ、それだけは断固拒否した。
理由は、まあ、怖いし…。
ぶ~、けち。何でもいいって言ったのに。
できる範囲でって言ったよね。これがぎりぎりのライン。
それで嫌なら吸わせてあげない。
あ~っ、ごめんごめんっ。もう言わないから。
本音としては、吸うのもやめて欲しい。
じゃ…。
と言って、彼女は私のひざの上に座った。
これは彼女の希望で、立って吸うより座って -というより抱っこしてもらって-
吸いたいということだった。
思っていたとおりに、彼女は軽い。
ただこうしているだけなら、人間の子供とそう変わらないと思う。
けれど…。
間近で微笑んでいる彼女。ほころんでいる口元には、発達した犬歯が見え隠れする。
やはり、彼女は吸血鬼だった。
というレミリアの声はとても楽しげだ。まあそうだろうと思う。
なんせ私から -合意の基に- 血を吸えるなんてことは初めてだから。
いやまあ合意があろうが無かろうが、今まで血を吸わせた事は無かったけれど。
ほんっと~にっ、少しだけだからね。
それと、もう駄目って言ったらすぐ止める。
一応確認。
わかってるってば~。約束は守るよ。
彼女ほど、実年齢と外見が一致しない人も珍しい。
けど、私に接するときにはその外見以上に幼く見える。
霊夢に嫌われたくないもん。
何でそんなに気に入られたのかな。と、思う。
普通に弾幕ごっこして、撃墜(お)としただけのはずなんだけど。
ね、そっちいっていい?
う、きた。
じたばたしてもしょうがないので、今度こそ覚悟を決めてうなずく。
レミリアがとことこと歩いてきて、私の前に立つ。
その目線は、椅子に座っている私よりもっと下にある。
ねえ、やっぱり首筋からじゃダメ?
……ええいあきらめの悪い。
駄目、指からって約束でしょ。
そう、彼女は首筋から吸うのを希望した。なんでもそれが一番おいしいらしい。
とはいえ、それだけは断固拒否した。
理由は、まあ、怖いし…。
ぶ~、けち。何でもいいって言ったのに。
できる範囲でって言ったよね。これがぎりぎりのライン。
それで嫌なら吸わせてあげない。
あ~っ、ごめんごめんっ。もう言わないから。
本音としては、吸うのもやめて欲しい。
じゃ…。
と言って、彼女は私のひざの上に座った。
これは彼女の希望で、立って吸うより座って -というより抱っこしてもらって-
吸いたいということだった。
思っていたとおりに、彼女は軽い。
ただこうしているだけなら、人間の子供とそう変わらないと思う。
けれど…。
間近で微笑んでいる彼女。ほころんでいる口元には、発達した犬歯が見え隠れする。
やはり、彼女は吸血鬼だった。