Coolier - 新生・東方創想話

小話「鈴仙・優曇華院・イナバの御遣い」

2007/03/30 11:03:17
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夏も過ぎた秋口、十六夜月が雲ひとつ無い空に輝く夜。
幻想郷のとある竹林にて、一筋の湯気が立ち昇った。
湯気は白く細く、やがて夜の冷気にかき消されてしまう。
その湯気の下に、永遠亭と呼ばれる古屋敷があった。


「───姫、入ります」
スス、と障子を開けて八意永琳が書室に入ってくる。
決して身を起こしたりはせず低く、それでいて伸ばされた背筋。
月の頭脳と呼ばれる所以は、その立ち居振る舞いにも顕れている。
「何かしら?永琳」
姫と呼ばれた十二単の少女は開いていた書物を閉じる。
幻想郷に隠れ住む月の姫君、蓬莱山輝夜。
その人こそが彼女であった。
「はい、湯殿の支度が整いました。本日は少し変わった薬湯を用意しましたので」
永琳はそう言うと、微笑を浮かべる。
「あらあら、わざわざそれを言いに来るなんて貴女らしくもない。余程の自信作なのかしら?」
輝夜も笑いながら、机上の蝋燭の炎を吹き消す。
「えぇ、きっと姫も気に入ると思います」
永琳は中腰のまま一歩廊下に下がり、立ち上がる。
廊下の木床が軋む。
その音は窓の無い廊下に静かに響いた。
輝夜が廊下に出ると、その右後ろに永琳が控える。
「いくら香で誤魔化しても、汗の匂いはしてしまうものね」
輝夜は自分の着物に鼻を近付ける。
薄桃色の単物からは少しだけ人間臭さが嗅ぎ取れた。
「そうですね。月の民と言えど、人間は人間ですから」
永琳は右手に持った明かりで輝夜の前を照らしている。
廊下にできた二人分の影がゆらゆらと灯火に合わせて揺れている。
永遠亭の廊下は長い。距離的な長さではなく、時間的な永さ。
普段から慣れている者か、もしくは人に在らざる者でない限りこの廊下は歩けない。
ここに住む者が皆そうであるように。


「───ふぅ…、いい湯加減だわ」
肢体を湯にくぐらせ、輝夜は息をつく。
永遠亭の中に据え付けられた檜造りの湯殿は、高い竹の柵で囲まれた露店風呂になっていた。
真上の空には黄色く輝く満月が映える。
輝夜は湯船に浮かぶ盆から猪口を手に取る。
十分に冷やされた徳利を持ち、なみなみと酒を注ぐ。
猪口はすぐに酒で満たされ、輝夜は徳利を盆に置く。
「永琳、貴女は飲まないの?」
何もない空間に輝夜は呼びかける。
「ええ、私は寝酒を嗜む程度に止めておりますので」
何もない空間から返答。
それでも姿は見せない。
「残念、それなら私独りで頂くとするわね」
輝夜は飲み干した猪口にまた酒を注ぐ。
「永琳、この酒は永遠亭で作ったものかしら?あまり味わったことのない風味がするのだけれど」
ちびちびと口に酒を含みながら、輝夜は尋ねる。
「人の里にて作られている清酒にございます。先日、鈴仙を遣いに出して手に入れたのです」
「なるほどね。道理で人間臭いと思ったわ。でも美味しいわね、独りで味わうには勿体無いくらい…」
輝夜は湯に映る月を見ながら思案する。
ゆらゆら、ゆらゆら。
水月は輪郭を崩しながらも、その光を失うことは無い。
水面に映る月。実ではない虚の月。
いつもとは違う従者の雰囲気。
輝夜は脳裏に浮かぶ、幾つかの可能性からもっとも可能性の低いものをすくい上げた。
「永琳。月から誰か来たのではなくて?」
無言。
「図星かしら、突然湯浴みの準備が出来たと言われれば誰だって怪しむわよ」
無言。
「それで、彼女の元には、誰が向かっているのかしら?」
無言。
「当ててみましょうか。貴女が一番大切にしている兎、でしょう?」
無言。
「貴女、変わったわね。月に居た頃とは大違い……」
静寂。
「……都合が悪くなると姿を消す癖もね」


「───鈴仙。貴女を遣いに出します。姫様からの下命です。心するように」
永琳は布に包まれた薬袋を鈴仙に渡す。
ずしり、と袋が鈴仙の手に載せられる。
外からでは中身は分からないが、薬特有の鼻を刺す臭いが漂っていた。
同時に、鈴仙の耳は永琳の出す張り詰めた波長を捉えていた。
これは只の御遣いではないのだと鈴仙は悟る。
永琳の顔も心なしか強張っている。
それを見て、自然と鈴仙の顔も強張る。
「───この薬袋を」
永琳は一言ずつ区切ると、目の前にかしづく一匹の兎に命を下した。
「───藤原妹紅に届けなさい」


いつ走ってもこの竹林は気味が悪い。
人間は勿論のことだが、殊更妖怪にあっても。
「月が出ていれば幾分はマシになるのだけれど」
そうぼやきながら鈴仙は夜の竹林を駆ける。
生憎と月は雲間に隠れてしまっている。
今夜は満月だというのに、空を覆う雲は灰色で分厚い。
時折聴こえる笹擦れの音に反応しながらも、鈴仙の大きな耳は目的地を捉え続ける。
この竹林はどこもかしこも同じような景色で、普通の人間ならすぐに迷ってしまう。
しかし、妖怪である鈴仙はこの竹林で迷うことは無い。
彼女の波長を捉える能力が、その場所その場所によって異なる波長を記憶しているからだ。
音波や光波、ありとあらゆる波長の高低、強弱が鈴仙にとっての何よりの地図になっている。
目的地、藤原妹紅が住む仮宿まであと二里。


「永琳、貴女気付いていてイナバを遣いに出したの?」
湯殿から上がった輝夜は書室に控える永琳に声をかける。
輝夜はほんのりと紅潮した頬に手を添えたまま永琳の返答を待つ。
「いえ、私には何のことだか…」
少し間を空けて、返事がくる。
それでも輝夜に背を向け、黙々と筆を進める永琳。
「隠さなくても分かるわ。私も伊達に月に住んでいたわけではないのよ。月からの追手の気配よ、これ」
室の扉障子にもたれ、腰ほどまである髪をすくっては払い、すくっては払う。
「………」
「……まぁ、私も気付いていなかったからこそ、貴女に遣いを頼んだけれど」
何の気の迷いか、あの女に贈答など考えたのが失敗だったのか。
輝夜は先刻永遠亭を飛び出していった鈴仙が気がかりで仕方なかった。
まさか、本当に月の者が幻想郷まで足をのばすとは。
「知っていて鈴仙を出したのなら、いえ仮に気付いてなかったとしてもそれがどういうことが分かっているのかしら?」
「お言葉ですが姫。月の遣いがどうやってこの幻想郷に侵入したのか分からない以上、永遠亭の場所だけは隠さないといけません」
「それも嘘ね。貴女は気付いているのでしょう?虚実の境界にほころびが立ってしまっていることに」
既に博麗大結界によって幻想郷が閉ざされて久しい。
結界の外から内に入ることが容易でないことは身をもってしっている。
不可能ではないが、それに近い困難を極めるのは必至。
同じ星ならばともかく、月に住む者がここに来ることはまずできない。
だとすれば、なにか直接的な通路でもない限り辿り着くことは叶わない。
月と地上を結ぶホットライン。
それは、遠い過去にとある妖怪が結んだ最短経路。
「全くあのスキマもやってくれるわ…。よりにもよって月と地上を結ぶ道を塞ぎ忘れるなんて…」
嘆息しつつも目の端で輝夜は永琳を捉える。
筆を硯に置き、じっと机上の蝋燭が燃える様を見ている。
「……永琳?」
「………」
なおも押し黙る永琳。
「貴女まさかイナバを囮に?確かに、あの子は未だに迷いを抱えている。 月と幻想郷、そのどちらにも彼女の本心は置かれていない。でもそれはこんな強引な方法で解決できる問題じゃないはず」
ここで初めて永琳が振り向く。
仄暗い書室に、蝋燭の炎が揺らめく。
揺れ動く誰かの心を象徴するが如く。
「姫、彼女が月に戻るとすれば、間違いなく今夜の機会をおいて他は無いのです」
心痛がありありと表情に見て取れる。
やれやれといった仕草で輝夜は返す。
「月の帝は地に降った者に容赦はしない。それは鈴仙も私達と同じ罪に問われるということ。
永琳、月の頭脳と呼ばれる貴女にそれが分からないはずがない」
再度、永琳は輝夜に背を向ける。
「………」
その背に向かって輝夜は言い放った。
「もし、それを見越していたとしても、このやり方は非情に過ぎる…貴女の最初で最後の弟子でしょうに」


「ふぅん、それで憎き輝夜の飼い兎が私に何の用事だ?」
鈴仙がそこに辿り着いた時、夜空の月はすでに頂を越えたあたりだった。
藤原妹紅は竹林の外れの小高い丘に居た。
山肌から崩れ落ちた巨大な岩石に腰を掛けて、鈴仙を見下ろしている。
冷気を含んだ夜風が辺りの竹笹を揺らしていく。
「これを貴女に渡す様に言われました。中身は恐らく、薬かと。詳しくは内袋の紙をご覧下さいとのことです」
鈴仙は、簡潔に用件を説明する。
この相手に下手な言い回しはしてはいけないと、本能が理解している。
「甘く見られたものだな、私も。はい、そうですかと私が素直に受け取ると思っているのか、兎娘」
「っと、言われましても…」
ギロリ、と妹紅に睨まれる。
明らかに敵視されている。
輝夜と妹紅の関係を考えたら当然のことではあった。
気圧された鈴仙が思わず視線を外す。
(姫様は何を考えて、この人に薬なんか…)
仄かに赤い双眸が、まさに紅蓮の様に鈴仙を射抜く。
月は妹紅の背に輝いており、鈴仙には逆光だった。
おかげで妹紅の表情が見えない。
ただ、ジリジリと炙るような視線、それも段々と強さを増す圧力が鈴仙にのしかかる。
鈴仙の瞳を視ても狂わない、例外的な存在。
妖怪の摂理すら超越した不死者。
「私は過去に幾度となく毒殺されかけた。不死といえども、それ相応の辛苦はある。盛られるならともかく、手渡しされる程抜けてはいないぞ」
受け取る隙を見せない妹紅に狼狽する鈴仙。
その均衡は意外にも妹紅の方から破られた。
「それに兎娘。こそこそ後ろに隠れているのは連れか?」
「………え?」
鈴仙が振り向いたその先には特徴的な長い耳をした兎が三羽立っていた。
完全に虚を突かれた鈴仙は事態を把握できていない。
姿どころか気配も感じられなかった。
感覚が鋭敏な鈴仙ですら気付けない三羽の兎。
「………」「………」「………」
「おうおう、兎がひぃふぅみぃ…三羽も。揃いも揃って子の刻に…用向きは私か?それともそこの飼い兎か?」
三匹の兎は妹紅のことなど気にもかけずに、じりじりと鈴仙に詰め寄る。
「この波長は……月の者!?」
驚く鈴仙を取り囲むように三羽が走る。
反応の遅れた鈴仙は慌てて瞳に力を込めるが、遅かった。
「きゃあっ!!」
三方向から弾幕を浴びせられ、吹き飛ぶ鈴仙。
かろうじて直撃は避けたものの、思ったよりも力の強い三匹を前に鈴仙は成す術がなかった。
左右から、あるいは上下から。直線的に、あるいは曲線的に。
緩急をつけて、飛来する無数の弾幕に鈴仙は防戦を強いられていた。
その様子をさもつまらなそうに高見する妹紅。
月の兎の狙いは鈴仙であり、妹紅は蚊帳の外となっている。
妹紅としては、一刻も早くこの場を立ち去りたいところであった。
(つまらないな……肝試しは独りでするものだろうに)
眼下で繰り広げられる弾幕の応酬も、妹紅にとっては一興にも値しなかった。


「くっ!……多勢に無勢か」
紅の瞳にはまだ闘志が残っていたが、訓練された月の兎を前に鈴仙は劣勢を強いられていた。
幾度と無く永遠亭への侵入者を返り討ちにしてきた彼女だったが、今回は相手が悪すぎた。
月の兎三匹に、鈴仙の瞳が効いていないのである。
鈴仙が今まで相手にしてきた妖怪は大抵がその術中に陥った。
平衡感覚を狂わされ、上下左右を見失い、視えない弾幕に踊らされる。
通り過ぎたはずの弾幕が、目の前からやってくる。
何もないところに、弾幕が置いてある。
弾幕が視えるのに、避けられない。
相手を狂気に貶めることで、鈴仙は打ち勝ってきた。
鈴仙が負けた相手は、効いているのに力押しで来る魔法使いや、効いているのに避けてくる巫女、
それから、効いているのに時を止めてしまうメイドなど、規格外の連中だけだった。
(私独りじゃ…こいつらには勝てない…。そもそも、こいつらはここのルールを無視してきている!三匹が別々の弾幕を張るなんてっ…迂闊だった!)
別方向から浴びせられる弾幕に、鈴仙は否応も無く追い詰められていく。
「くっ!」
背後には妹紅が居座る大岩。前には月の兎が三羽。
じりじり、と距離を詰める三羽の兎。
(ここまでか……ならばせめて、この薬だけでもっ)
鈴仙は懐の薬を妹紅に向かって投げつける。
「妹紅様、お受け取りくだ……!!」
振り向いた鈴仙が薬を投げようとするのと、三羽の兎が集中砲火を浴びせかけたのはほぼ同時。
無防備な鈴仙の背中に、弾幕の矢が突き刺さる。
「おい待て、まだ貰うとは言ってないぞ…!」
妹紅の言葉を聞かずにその場に崩れ落ちる鈴仙。
反射的に飛び降り、鈴仙を支える妹紅。
鈴仙は薬袋を握り締めたままでいる。
袋が少し裂けてしまい、中身がさらさらと零れ落ち始めていた。
「全く…どいつもこいつも礼節を弁えない奴らだ。……ん、この匂いは…香湯、いや漢方の薬湯か?」
くんかくんか、と鼻を袋に近付け匂いを嗅ぐ妹紅。
「あの傲慢姫は何を考えているのやら…」
妹紅は袋の口を固く縛り、穴を塞ぐと鈴仙に持たせる。
さらにそのまま鈴仙を抱えて、また岩の上に舞い戻る。
「おい、飼い兎……気を失っているのか?」
ぺちぺちと頬を叩くが鈴仙はぐったりとしている。
「…厄日だな、今日は」
汗で額に張り付いた前髪を分けてやると鈴仙を岩に横たえる。
そして妹紅はゆっくりと立ち上がる。
ゆらり、とその姿が背後の月と重なる。
「まんまと乗せられたということか…」
妹紅は足元で眠る兎の主人を思い、舌打ちした。
「!」「!」「!」
今にも飛びかかろうとしていた月の兎はそこで足を止めた。
あと半瞬で、妹紅の首を取れる位置まで踏み込んだものの、手が出せなかった。
月の兎達は思った。
相手が自分達の間合いに入ったのではなくて、自分達が相手の間合いに入ってしまったのではと。
そう、気付けば、既に相手の間合いにいた。
そして、眼前に仁王立ちする脅威に今更に気付く。
「そこの兎共、この兎娘を見逃す気はないのかな?」
無表情に妹紅は最後の助け舟を出す。
月の兎は思案することなく敵意を妹紅に向ける。
最後通告を跳ね除けられたことで、不敵に笑う妹紅。
「そうかそうか、最近私を恐れない輩が多いが、お前たちもその類いか…」
皮肉笑いを浮かべて、岩から飛び降りる。
トン、と軽やかに着地する妹紅。
地面の笹の葉がふわりと舞う。
「ここはそれなりに気に入っているからな、あまり荒らしたくはないんだが」
ゴオウッっという音と共に、空を舞う笹の葉が一瞬にして灰になる。
「!」
妹紅の周囲の空気が揺らぎ始め、月の兎を取り囲む。
「秩序を荒らす痴れ者め、帰って月帝に伝えるがいい」
一歩。
「ここは幻想郷、地に落ちた永遠を匿う場所だ」
さらに一歩。
「いつまでも未練がましく固執するんじゃないとな!」
カッと妹紅の目が見開かれる。その刹那、月の兎たちは炎の渦に包まれる。
鳳凰の翼を彷彿とさせるその炎は三匹の兎を抱きかかえるようにして一層燃え上がっていく。
熱が生む上昇気流によって木の葉が舞い上がる。
その葉が一瞬で灰になり、さらに風によって空へと運ばれる。
ドサリ。
夜空を焦がさんばかりの轟炎によって四方八方を囲われた月の兎は成す術なく地面に倒れた。


「全く本当に世話を焼かせる…」
立ち上がれぬ月の兎を尻目に、妹紅は鈴仙を担ぎ上げる。
受けた傷を見ると、流石は妖怪と言うべきか既に塞がっていた。
こうして見ると人間の娘と変わらない寝顔に妹紅は思わず頬を緩ませる。
鈴仙の腕を前で交差させ、そのまま背におぶって歩き出す。
永遠亭まではかなり距離がある。歩いていけば、到着は明け方だろう。


永遠亭の門前に着き、妹紅は鈴仙を下ろすと門が独りでに開いた。
開いた門からは、十二単を纏った輝夜とその横に永琳、それから十数匹の兎達が出てきた。
「良かったら貴女も入っていったら?」
含み笑いを着物の裾で隠しながら輝夜は誘う。
輝夜の傍に控える永琳はすやすやと眠る鈴仙を抱きかかえて屋敷に戻っていく。
その周りを数羽の兎が絶えず取り巻いている。
「べーっだ!」
その中の一羽が振り返り、妹紅に舌を出した。
妹紅は一瞬呆気にとられたが、すぐに笑って返す。
「………ふん、冗談じゃないな。夜明けに湯浴みをする趣味はないんだ」
踵を返し、妹紅は永遠亭を後にする。
「素直じゃないわねぇ…」
「フン、抜かせ。私にだって湯殿の用意くらいはあるのさ。天然物の岩風呂だぞ?」
手をひらひらさせ、帰路に着く。
「それに───」
少し歩いて妹紅は立ち止まる。
「───偶然、湯薬も手に入ったことだし」
十六夜月は明けの空に白白と輝いている。
それはもう、空に溶け込んでしまうほど。
長い歴史の中ではさやかに見えぬ夜が明けた。
意図されたのか、それとも偶発的に起きたのか。
兎にも角にも、月の兎の御遣いによって二人の永遠は歩み寄り始めたのだとか。

~了~
はじめまして、雪納豆(ゆきなっとう)と申します。
小話「鈴仙・優曇華院・イナバの御遣い」いかがでしたでしょうか?
東方創想話の存在を知り、これは書くしかない!と思い立った記念すべき(?)第一作目となりました。

今回のお話は“輝夜と妹紅が酒を酌み交わす程度に仲良くなるキッカケ”をイメージして書きました。
可愛げ気のある台詞や、シーンを書くのが苦手でどうにも殺伐としているように思えます…
ただ、淡々とした流れの中にも、誰かが誰かを想っているという雰囲気だけ入れ込んであります。
東方の魅力の一つとして、自分が気に入ってるのがその濃淡であるのです。
どんな皮肉を言い合っていても、どこか憎めない幻想郷の住人達。
この場を借りてその創造主であるZUNさんにお礼を言わせて頂きたいです♪

それでは、拙い文章ではありましたが、暇を潰す程度の出来はあるかと思います。
批評批判は謹んで受けますので、今後ともよろしくお願いします。
雪納豆
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コメント



0.730簡易評価
1.70A・D・R削除
短いのに、筋がしっかりとしたお話で楽しませて頂きました。
特に、妹紅がかっこよくて、やさしくて、しかし無愛想で…凄くよかったです。
6.100名前が無い程度の能力削除
これはいい(*´д`*)
8.80名前が無い程度の能力削除
妹紅がやたらかっこいい件について。
14.60名前が無い程度の能力削除
妹紅も恰好良いけど、鈴仙も恰好良い。幻想郷の人達は義に厚いですね。これもまた幻想になってしまったのか……。
あ、「露店風呂」の表記は露天風呂だと思います。
17.60名前が無い程度の能力削除
最善を打ちながらも、自分の感情には不器用な八意。確かに変わられました。
基本は真っすぐ。