怠惰に続く毎日。
呆れるほど余っている時間。
それを埋めども埋めども時間の波は速く刻んだりはしてくれない。
「今日も宴会の日だったかしら?」
「習慣になってることを聞く必要あるのか?」
「気分だけ毎日宴会じゃなくさせてよ、まったく。」
まんざらイヤそうでもなさそうに霊夢は答えた。
「そうだな、こう毎日同じってのも飽き飽きするもんだな。」
「そうねーってあんたが一番楽しみにしてる癖に。」
「そう言うなよ、私だってこれでも忙しい身なんだぜ?その時間を過ごしてあげてることに感謝してもらわないとな。」
「わかったから、そのお茶飲んだらすぐ帰ってね。どうせまた今夜も来るんでしょうから。」
お前も暇してるくせにその言い分はないぜ。っと言おうとしたがその言葉を飲み込んだ。
春って季節は本当にのんびりだ。言うのも面倒になってきやがる。
理由?理由なんてないさ。強いて言えば春そのものが理由だな。
我ながら上手い。
「そういえば最近、アレ見ないな。アレ。」
「アレでわかるほど感化されちゃいないわよ。あんたの思考パターンにね。」
「いや、ほら・・・あの根暗だよ。図書館の。」
「あー、あの根暗ね。ということはお得意の泥棒稼業から足を洗ったのかしら?」
「人聞きの悪いこというな。私は正々堂々と。正面から。ただ、本を借りに行ってるだけだ。決して他人の物を無断で拝借してるわけじゃない。」
「で、返した試しがあるの?」
「いや、まぁ・・・それは・・・返済期日がまだなんだ。」
「そう、ま、どうでもいいけどね。」
この幻想郷の湖の近くに紅魔館はある。そこには悪魔姉妹とそのメイド、その他諸々が住んでいる。
そう、その諸々の中に根暗もいる。そして図書館でずっと本を読んで引きこもってるため、宴会には滅多に顔を出さない。
ああ、妹様の面倒も見なくちゃいけないってのもあったな、道理で霊夢の言うところの「稼業」に行かなければ見ないはず。
最近、この陽気じゃ本を読む気にもなれない。そのせいか本を借りも行ってない。
「それにしても平和ねー。」
思い出したように霊夢が今日、通算20回目の台詞を口にした。
「じゃ、ちょっと行ってくるぜ。」
そそくさと残りのお茶を全部飲み干し、湯飲みを勢いよく縁側の床に叩きつけた。
「あー、いってらっしゃい。今日は余計なの連れてこないでね。掃除するこっちの身にもなってよね。」
「その必要はないぜ。」
「え?まぁ、いいわ。いってらっしゃい。」
どうも霊夢の方も春の陽気にやられて、会話するのも面倒になってきているらしい。
私に考えがある。この春の陽気によって妨げられているやる気を出す方法・・・
それは・・・
「今日の宴会は紅魔館でやる!」
すでに十分やる気が満ちていた。私一人だけ。
紅魔館が見えてきた。相変わらず胡散臭い雰囲気だな。
ま、私の家もそれと十分なくらいの雰囲気だけどな。お、今日は咲夜が外に出てるじゃないか。ちょうどいい。
「よし、門の方は綺麗になったわ。次は庭のほうね。時間は・・・大丈夫みたいね。あら、魔理沙じゃない。久しぶりね。」
「よう、忙しそうだな。いつものことだが。」
「ええ、あなたと違ってね。ところで図書館は向こうよ?」
「残念だな、今日は図書館に用事じゃないんだ。」
「お屋敷の中は図書館へ通じる通路以外通らないでくれるかしら?お陰様で花を飾る花瓶ひとつ置けないでいるのだから。」
「なんだ、仕事減ってるじゃないか。そこは喜んで招き入れるところだぞ?」
「はいはい。それで何の用事かしら?」
「ああ、悪魔を退治しにきた。」
言うよりも速く、ナイフが眼前に迫っていた。
さすがはメイド長を勤めているだけあって従順さは欠けてはいない。
少し言い過ぎた。
「じょ、冗談だ。悪い。」
「次はないわよ?じゃあ、私は残りの仕事があるのでこれで失礼するわ・・・用事はまた今度にしなさいな。」
「待ってくれ、単刀直入に言う。今夜の宴会はここでしないか?」
「ごきげんよう。」
_____ 行ってしまった。私としたことがとんだミスを犯してしまったぜ。
いや、むしろ咲夜ならどう言葉を選んでも良い返事は帰ってこなかっただろうな。
また、今日も神社か。イヤな訳ではないけれどたまには気分を変えたい。そうだな、強引にでも。
「あら、おもしろそうねぇ。いいわよ。咲夜、準備してね。」
「そうか、仕方ないな。じゃあ今日は帰るかな。邪魔した・・・へ!?」
「あら、じゃあ今夜ここで待ってるわよ~。」
いつの間にか、レミリアが顔を出していた。
一体、どこから聞いていたんだ。
というか、いいのか!?まさか冗談じゃないよな・・・。
「お、お嬢様!本気で仰っているのですか!?」
「なによ、咲夜まで疑うつもり?たまにはここを貸してもいいんじゃない?こんなに広いのだし。」
「は、はぁ・・・。」
どうやら本気らしい。
「お嬢様は話がわかる奴で助かるぜ。」
「で、でもお嬢様。後片付けは・・・。」
「大丈夫。ウチには優秀なメイドがいるのよー。それより咲夜。あなたこんなところで油売ってていいの?夜まではそうかからないけれど。」
「か、かしこまりましたぁ~・・・。」
そういうと咲夜はいそいそと館の中に入って行った。
さすがお嬢様だぜ。
そうなると、残すは今日も神社に来るであろう残りの面々に伝えるだけだな。
そうだ、今日はアイツも誘おうか。近くだから少しくらいは顔を出すだろう。
「じゃ、私は・・・」
「ああ。連絡ならいいわよ。咲夜に頼んでおいたからねぇ。」
「さすがお嬢様。恐れ入ったぜ。それじゃ私は図書館にでも行くかな。」
「ああ、そうね。パチュリーを忘れていたわ。一緒に伝えてきてちょうだい。」
「わかった。ついでに宴会までゆっくりさせてもらうぜ。」
図書館はいつもと変わらない薄暗さと、不気味な雰囲気で迎えてくれた。
そうそう、いつもの逃走経路はどうなってるかな。。。
おお、まだ気づかれてない。よし、じゃあなにを探すかな____
って、今日はそんなことしにきたわけじゃないな。我慢だ、我慢。春が過ぎるまで。
「ということで、ちょっとくつろがせてもらうぜ。」
「イヤよ。今すぐ出て行きなさい、泥棒猫。私の楽しみを奪わないで。」
無言のまま、本に目を落とす姿勢のパチュリーにいきなり話しかけてみたが、ピクリとも姿勢を崩さずそんな返事が帰ってきた。
相変わらずだな~。
「久々に会うってのにそれはないぜ。」
「うるさいわ、泥棒。最近見ないから安心してたのに。」
「そういえば、最近神社にも顔を見せなかったな。どうかしたのか?」
「あなたの顔見たくないから。」
う、少しばかりとはいえ気にしていた部分ではある。
今日誘うというのも実は気持ちの半分がもし、嫌われてしまっていたのなら。と考えていた。その部分を抉られてしまった。
前々からコイツとは盗った盗らないのコミュニケーションしか取れておらず、他の会話はほぼなかった。
素直に謝るべきなのか。
「さ、早く出て行って頂戴。」
間髪入れずにそんなことを言う、パチュリー。
と、その顔を見てみると。若干、微笑んでいるように見えた。本当に少しだが。
その顔を見て急にほっとした。なんだ、コイツ。私の思い違いだったのか。
「ああ、この本を読んだら出て行くぜ。」
そんな私の気持ちを察してか、返事はなかったが顔が険しくなった気がする。ただちょっと不器用だが。
そして何故かよくわからないが「明日はあの逃走経路を使おう。」と考えていた。
____そしてしばらくして、思い出した。
「ああ、そうだった。今日は紅魔館で宴会をするぞ。」
「無理よ、もうすでに夜じゃない。寝言を言うには少し早いわよ。」
「違う、本当だ。ちゃんとお嬢様には許可を得たんだぜ。」
「お嬢様が?嘘ね。そんなことお許しになるはずないもの。宴会は好きだろうけど。」
「信じる信じないはいいから早く行くぞ、そろそろみんな集まってるはずだ。」
「ふぅ・・・しかたないわね・・・あ。」
「どうした?」
「なるほどね、あなたの言ってることは嘘じゃないわね。」
「一体どうしたんだ?急に。変な本でも読んだのか?」
「いいわ、行きましょう。」
「あ、ああ・・・。」
ちょっとした疑問を残したまま館へ向かう。
図書館は常に暗いので時間の感覚を忘れてしまう。ただでさえ幻想郷は忘れっぽいのにな。
館の大広間へ向かうと、すでにみんなが集まっていた。
「あら、お二人とも遅いわよ。もうとっくに始めちゃってるんだから。」
「悪い悪い。ところで霊夢は?」
「さぁ?私はちゃんとお誘い致しました。」
「なんだ、遅刻か。ちょっと外見てくるぜ。」
いつも、ぼーっとしてる奴だが宴会に遅れるまでぼーっとしてるのか。
いや、むしろこの春のせいでここまで来るのですら面倒臭がってるのかもな。
そう思いながら玄関の方へ向かう。
すると・・・・
「雨降ってるのか。」
そりゃあ面倒にもなるな・・・・あ。
「なるほどな、お嬢様も賛成するわけだぜ。」
一部の悪魔は雨の中すら歩けない。これじゃあ神社まで行けないわけだ。
_____しばらくして霊夢がやっと到着した。
遅れた理由は、私の読み通り「春」のせいだった。
「お賽銭、集まらないじゃないの。」
と憎まれ口を叩いていたが・・・どうやら本心のようだ。
そして夜中まで場所がかわっても相変わらずの宴会が続いた。
このとき誰もが秋まで延々とこんな相変わらずの宴会が続くとは思いもせずに。
呆れるほど余っている時間。
それを埋めども埋めども時間の波は速く刻んだりはしてくれない。
「今日も宴会の日だったかしら?」
「習慣になってることを聞く必要あるのか?」
「気分だけ毎日宴会じゃなくさせてよ、まったく。」
まんざらイヤそうでもなさそうに霊夢は答えた。
「そうだな、こう毎日同じってのも飽き飽きするもんだな。」
「そうねーってあんたが一番楽しみにしてる癖に。」
「そう言うなよ、私だってこれでも忙しい身なんだぜ?その時間を過ごしてあげてることに感謝してもらわないとな。」
「わかったから、そのお茶飲んだらすぐ帰ってね。どうせまた今夜も来るんでしょうから。」
お前も暇してるくせにその言い分はないぜ。っと言おうとしたがその言葉を飲み込んだ。
春って季節は本当にのんびりだ。言うのも面倒になってきやがる。
理由?理由なんてないさ。強いて言えば春そのものが理由だな。
我ながら上手い。
「そういえば最近、アレ見ないな。アレ。」
「アレでわかるほど感化されちゃいないわよ。あんたの思考パターンにね。」
「いや、ほら・・・あの根暗だよ。図書館の。」
「あー、あの根暗ね。ということはお得意の泥棒稼業から足を洗ったのかしら?」
「人聞きの悪いこというな。私は正々堂々と。正面から。ただ、本を借りに行ってるだけだ。決して他人の物を無断で拝借してるわけじゃない。」
「で、返した試しがあるの?」
「いや、まぁ・・・それは・・・返済期日がまだなんだ。」
「そう、ま、どうでもいいけどね。」
この幻想郷の湖の近くに紅魔館はある。そこには悪魔姉妹とそのメイド、その他諸々が住んでいる。
そう、その諸々の中に根暗もいる。そして図書館でずっと本を読んで引きこもってるため、宴会には滅多に顔を出さない。
ああ、妹様の面倒も見なくちゃいけないってのもあったな、道理で霊夢の言うところの「稼業」に行かなければ見ないはず。
最近、この陽気じゃ本を読む気にもなれない。そのせいか本を借りも行ってない。
「それにしても平和ねー。」
思い出したように霊夢が今日、通算20回目の台詞を口にした。
「じゃ、ちょっと行ってくるぜ。」
そそくさと残りのお茶を全部飲み干し、湯飲みを勢いよく縁側の床に叩きつけた。
「あー、いってらっしゃい。今日は余計なの連れてこないでね。掃除するこっちの身にもなってよね。」
「その必要はないぜ。」
「え?まぁ、いいわ。いってらっしゃい。」
どうも霊夢の方も春の陽気にやられて、会話するのも面倒になってきているらしい。
私に考えがある。この春の陽気によって妨げられているやる気を出す方法・・・
それは・・・
「今日の宴会は紅魔館でやる!」
すでに十分やる気が満ちていた。私一人だけ。
紅魔館が見えてきた。相変わらず胡散臭い雰囲気だな。
ま、私の家もそれと十分なくらいの雰囲気だけどな。お、今日は咲夜が外に出てるじゃないか。ちょうどいい。
「よし、門の方は綺麗になったわ。次は庭のほうね。時間は・・・大丈夫みたいね。あら、魔理沙じゃない。久しぶりね。」
「よう、忙しそうだな。いつものことだが。」
「ええ、あなたと違ってね。ところで図書館は向こうよ?」
「残念だな、今日は図書館に用事じゃないんだ。」
「お屋敷の中は図書館へ通じる通路以外通らないでくれるかしら?お陰様で花を飾る花瓶ひとつ置けないでいるのだから。」
「なんだ、仕事減ってるじゃないか。そこは喜んで招き入れるところだぞ?」
「はいはい。それで何の用事かしら?」
「ああ、悪魔を退治しにきた。」
言うよりも速く、ナイフが眼前に迫っていた。
さすがはメイド長を勤めているだけあって従順さは欠けてはいない。
少し言い過ぎた。
「じょ、冗談だ。悪い。」
「次はないわよ?じゃあ、私は残りの仕事があるのでこれで失礼するわ・・・用事はまた今度にしなさいな。」
「待ってくれ、単刀直入に言う。今夜の宴会はここでしないか?」
「ごきげんよう。」
_____ 行ってしまった。私としたことがとんだミスを犯してしまったぜ。
いや、むしろ咲夜ならどう言葉を選んでも良い返事は帰ってこなかっただろうな。
また、今日も神社か。イヤな訳ではないけれどたまには気分を変えたい。そうだな、強引にでも。
「あら、おもしろそうねぇ。いいわよ。咲夜、準備してね。」
「そうか、仕方ないな。じゃあ今日は帰るかな。邪魔した・・・へ!?」
「あら、じゃあ今夜ここで待ってるわよ~。」
いつの間にか、レミリアが顔を出していた。
一体、どこから聞いていたんだ。
というか、いいのか!?まさか冗談じゃないよな・・・。
「お、お嬢様!本気で仰っているのですか!?」
「なによ、咲夜まで疑うつもり?たまにはここを貸してもいいんじゃない?こんなに広いのだし。」
「は、はぁ・・・。」
どうやら本気らしい。
「お嬢様は話がわかる奴で助かるぜ。」
「で、でもお嬢様。後片付けは・・・。」
「大丈夫。ウチには優秀なメイドがいるのよー。それより咲夜。あなたこんなところで油売ってていいの?夜まではそうかからないけれど。」
「か、かしこまりましたぁ~・・・。」
そういうと咲夜はいそいそと館の中に入って行った。
さすがお嬢様だぜ。
そうなると、残すは今日も神社に来るであろう残りの面々に伝えるだけだな。
そうだ、今日はアイツも誘おうか。近くだから少しくらいは顔を出すだろう。
「じゃ、私は・・・」
「ああ。連絡ならいいわよ。咲夜に頼んでおいたからねぇ。」
「さすがお嬢様。恐れ入ったぜ。それじゃ私は図書館にでも行くかな。」
「ああ、そうね。パチュリーを忘れていたわ。一緒に伝えてきてちょうだい。」
「わかった。ついでに宴会までゆっくりさせてもらうぜ。」
図書館はいつもと変わらない薄暗さと、不気味な雰囲気で迎えてくれた。
そうそう、いつもの逃走経路はどうなってるかな。。。
おお、まだ気づかれてない。よし、じゃあなにを探すかな____
って、今日はそんなことしにきたわけじゃないな。我慢だ、我慢。春が過ぎるまで。
「ということで、ちょっとくつろがせてもらうぜ。」
「イヤよ。今すぐ出て行きなさい、泥棒猫。私の楽しみを奪わないで。」
無言のまま、本に目を落とす姿勢のパチュリーにいきなり話しかけてみたが、ピクリとも姿勢を崩さずそんな返事が帰ってきた。
相変わらずだな~。
「久々に会うってのにそれはないぜ。」
「うるさいわ、泥棒。最近見ないから安心してたのに。」
「そういえば、最近神社にも顔を見せなかったな。どうかしたのか?」
「あなたの顔見たくないから。」
う、少しばかりとはいえ気にしていた部分ではある。
今日誘うというのも実は気持ちの半分がもし、嫌われてしまっていたのなら。と考えていた。その部分を抉られてしまった。
前々からコイツとは盗った盗らないのコミュニケーションしか取れておらず、他の会話はほぼなかった。
素直に謝るべきなのか。
「さ、早く出て行って頂戴。」
間髪入れずにそんなことを言う、パチュリー。
と、その顔を見てみると。若干、微笑んでいるように見えた。本当に少しだが。
その顔を見て急にほっとした。なんだ、コイツ。私の思い違いだったのか。
「ああ、この本を読んだら出て行くぜ。」
そんな私の気持ちを察してか、返事はなかったが顔が険しくなった気がする。ただちょっと不器用だが。
そして何故かよくわからないが「明日はあの逃走経路を使おう。」と考えていた。
____そしてしばらくして、思い出した。
「ああ、そうだった。今日は紅魔館で宴会をするぞ。」
「無理よ、もうすでに夜じゃない。寝言を言うには少し早いわよ。」
「違う、本当だ。ちゃんとお嬢様には許可を得たんだぜ。」
「お嬢様が?嘘ね。そんなことお許しになるはずないもの。宴会は好きだろうけど。」
「信じる信じないはいいから早く行くぞ、そろそろみんな集まってるはずだ。」
「ふぅ・・・しかたないわね・・・あ。」
「どうした?」
「なるほどね、あなたの言ってることは嘘じゃないわね。」
「一体どうしたんだ?急に。変な本でも読んだのか?」
「いいわ、行きましょう。」
「あ、ああ・・・。」
ちょっとした疑問を残したまま館へ向かう。
図書館は常に暗いので時間の感覚を忘れてしまう。ただでさえ幻想郷は忘れっぽいのにな。
館の大広間へ向かうと、すでにみんなが集まっていた。
「あら、お二人とも遅いわよ。もうとっくに始めちゃってるんだから。」
「悪い悪い。ところで霊夢は?」
「さぁ?私はちゃんとお誘い致しました。」
「なんだ、遅刻か。ちょっと外見てくるぜ。」
いつも、ぼーっとしてる奴だが宴会に遅れるまでぼーっとしてるのか。
いや、むしろこの春のせいでここまで来るのですら面倒臭がってるのかもな。
そう思いながら玄関の方へ向かう。
すると・・・・
「雨降ってるのか。」
そりゃあ面倒にもなるな・・・・あ。
「なるほどな、お嬢様も賛成するわけだぜ。」
一部の悪魔は雨の中すら歩けない。これじゃあ神社まで行けないわけだ。
_____しばらくして霊夢がやっと到着した。
遅れた理由は、私の読み通り「春」のせいだった。
「お賽銭、集まらないじゃないの。」
と憎まれ口を叩いていたが・・・どうやら本心のようだ。
そして夜中まで場所がかわっても相変わらずの宴会が続いた。
このとき誰もが秋まで延々とこんな相変わらずの宴会が続くとは思いもせずに。
修正の余地あり
>このとき誰もが秋まで延々とこんな相変わらずの宴会が続くとは思いもせずに。
これらの文がくどく感じます。
落ちなくとも話が綺麗に閉じているかと。
傍から見ないとわからない違和感というのはあります。
ぜひ推敲を
とりあえず自分自身が書いた文を駄文なんて言わないであげてください。