朝日が昇ったばかりの寒い冬の日。紅魔湖の上空を、一人の女性が飛んでいた。
彼女の名は上白沢 慧音。ワーハクタクと呼ばれる半獣である。
「妹紅はどこにいるのだ…。」
慧音は地上を見ながら飛んでいた。どうやら人捜しをしているらしい。
紅魔湖の表面は凍りついていた。その上に雪が降り積もり、一面真っ白だ。おかげで地面と湖の境がわからない。
「…ん、あれかな。」
凍った湖の上に、黒いものが見える。近づくとそれは人だとわかった。
「おーい。妹紅ー。」
慧音が声を掛ける。その人もその声で気づき、こちらを見上げた。
「あ、慧音ー。」
こちらに向かって手を振るのは、間違いなく友人の藤原 妹紅だった。
妹紅は地面に小さな椅子を置き、そこに座っていた。
慧音はその隣に着地する。
つるん!
「わっ!」
ドシン!
慧音は足を滑らせてしまい、思い切り尻餅をついてしまった。
「いったー。」
「はは。慧音、ここは氷の上よ。気を付けて着氷しなくちゃ。」
「そうだった…、いたた。」
慧音はよろよろと立ち上がる。
「これ使っていいわよ。」
妹紅は立ち上がると、座っていた折りたたみ式の椅子を慧音に差し出した。
「ああ、助かる。」
慧音は痛む腰を押さえながら椅子に座った。
隣に立つ友人の顔を慧音は見上げる。友人の視線は足元に向けられていた。
「それで、釣れたのか?」
「ぼちぼちね。」
妹紅の右手には小さな釣竿が握られている。その先端から垂らされた糸は、足元に開いた小さな穴の中に落とされていた。
「しかし、この寒い中、朝早くから氷の上でわかさぎ釣りとは。よくやるよ妹紅も。」
「食料調達を兼ねた、いい趣味でしょ。」
「私はそうは思わん。」
慧音は体を縮めた。じっとしていると、少しずつ体が冷えてくる。
妹紅が趣味で釣りを始めたのは最近だった。今まで釣りをしたことはあるが、それは食材の調達が目的なので、必要以上にはやらなかった。だが、あるとき、釣りをして凄い大物を釣り上げたのだ。それから釣りの面白さを知ってしまい、暇さえあれば釣り糸を垂らすようになってしまった。
しかし、この寒さの中でまでやるとは…。
始めのうちは、蓬莱人の妹紅にとって時間を有効に使えるいい趣味だと、慧音も喜んで付き合っていたのだが、最近は懲り過ぎてついて行けなくなってきていた。
「きた!」
妹紅が釣竿を引き上げた。その釣り糸の先には、体長15cmほどのわかさぎがかかっていた。
「やった。」
満面の笑顔で魚を針から外す妹紅。その横顔を慧音は見上げる。
…まぁ、いいか…。
蓬莱人の姫と喧嘩をしているよりもずっといい。そう思えば、釣りに付き合うぐらい簡単なことだから。
ぽちゃん。
妹紅が釣った魚をバケツの中に放す。バケツをのぞくと10匹ほどの魚が泳いでいた。全部わかさぎのようだ。
「けっこう釣れたのだな。」
「ええ。」
「まだ釣る気か?」
「うん、もうちょっと。」
妹紅は針に餌を付け直して、穴の中に落とした。
「………。」
「………。」
ぴゅー。
…寒い。
決して薄着をしているわけではないのだが、座って見ているだけだとやっぱり寒い。
「妹紅…寒くないのか?」
「………。」
「おい、妹紅。」
「…え?なに?」
「寒くないのか?」
「え?そうかな?」
釣りに集中していると、寒さを忘れるのだろうか?なら…。
「私にも釣りをやらせてくれるか?」
「やるの?もちろんいいわよ。」
妹紅は釣竿を一度置くと、隣に置いてあった麻袋を漁りだした。妹紅はこれに釣り道具を入れて持ち歩いている。
麻袋から、ハンマーとノミを取り出して足元の氷を割る。直径30cmぐらいの穴が開いた。
「慧音、どの釣竿がいい?」
「どのって、そんなに数があるのか?」
「10本あるの。」
「随分持ってるんだな…。どう違うのだ?」
「釣れるモノの傾向ね。大物を狙うならこっちとかよ。」
「私は大物は狙わなくていい。普通のを貸してくれ。」
「じゃあこれ。」
1本の釣竿を手渡される。慧音にはいたって普通の釣竿だと思う。
「とりあえずやってみるか。」
妹紅に餌を付けてもらい、糸を穴に落とす。
「………。」
「………。」
…まあ、先ほどよりは寒くないか…。
釣り糸に集中すると、少しは寒さを忘れるらしい。
「………。」
15分も経っただろうか。
「何もかからんな…。」
「慧音はせっかちねえ。のんびり待つのが釣りなのよ。」
「餌が悪いんじゃないのか?」
「んー、ふやけちゃったかな。ちょっと上げてみて。」
すっと釣竿を上げる。
「…ん、なんだこれは?」
釣り糸の先端に緑色の小さな球体が付いてきたのだ。
「藻(も)かな?なんだろ?慧音、調べてよ。」
「うーん、気が進まんが…。」
慧音は緑色の球体を手にした。
慧音は知識と歴史の半獣なのだ。歴史を食うという力を持つ。その力を応用すれば、その物体の歴史を調べることも出来る。
「…これは、湖の藻が集まって球体になった物。『毬藻(マリモ)』だな。」
「へえー、初めて見た。生きてるのこれ?」
「生きてるぞ。きれいな水に入れておけば、少しずつ大きくなる。」
「かわいいね。私持って帰ろ。」
「それはかまわんがな。しかし、何で毬藻などがかかったのだ?」
「さあ?そういう釣竿なんじゃない?」
「なんだそれは?」
「この釣竿、香霖堂で買った物なんだけど、霖之助さんも拾ってきた物だから出所は知らないの。」
「そんな物だったのか…。」
「なんなら釣竿変えるわよ。はい。」
妹紅が別の釣竿を手渡してきた。今度の釣竿には、きらびやかな毛針が付いている。
「どれ…。」
毛針に餌を付けて穴の中に落とす。
「………。」
それは5分も経たないうちに起こった。
「…ん?おっ?」
慧音の持つ釣竿が引かれた。
「かかったの?」
「ああ。か、かなり強い力だぞ。」
釣竿が大きくしなる。釣り糸は今にも切れそうだ。
「な、何がかかったのだ?」
「わかんない。慧音、私が合図したら一気に引っ張り上げて。」
「わ、わかった。」
妹紅と二人で釣竿を握る。妹紅は釣竿のしなりを見てタイミングを計る。
「今よ!」
「ええい!」
バキバキッ!
穴の周りに大きな亀裂が入った。
バキン!
氷が大きく割れた。
「「うわっ!」」
氷を突き破って何かが水中から飛び出してきた。急に支えが無くなり、二人は後ろに倒れこむ。
「…いったーい。」
「…いったい…なんだったのだ…。」
体を起こしながら、釣竿の先を見る。
「………なによこれ?」
「………これは…氷の妖精だな…。」
「…きゅー。」
釣り糸の先端にいたのは氷の妖精チルノだった。釣り糸を追っていくと、その先はチルノの口の中に繋がっている。
「こいつ、釣り針を食べたのか?」
「そうみたいね。釣り針が喉の奥に引っかかっているわ。」
チルノの口の中を覗きこみながら、妹紅が言った。
「ほら、起きなさいよ。」
妹紅は釣り針を取り除いた後、チルノの頬をぺちぺちたたく。
「…うん?」
チルノが目を覚ました。
「あんたら誰?」
「それはこっちのセリフよ。あなた、なんで湖の中から出てきたのよ?」
「湖の中って…あ、ここは地上!」
チルノは周囲をきょろきょろと見回す。
「やったー。やっと出られたー。」
チルノは両手を上げて喜んだ。
「ありがとね。じゃ、あたいは行くから。」
「まてこら。」
「きゅー。」
飛び立とうとしたチルノの襟を妹紅がつかんだ。
「こっちの質問に答えてないでしょう。なんで湖の中から出てきたのよ?」
「ああ。それはね、湖の中で泳いでたら、いつの間にか凍っちゃってさ。出られなくなったのさ。」
「…あんたバカ?」
「む、バカって言うなー!」
「じゃ、私達に釣られたのは?」
「あ、いや…ずっと水の中にいてお腹空いちゃって、なんか綺麗な物が浮いてておいしそうだなと思って…。」
「…バカね。」
「…バカだな。」
「あー!そっちの奴まで馬鹿って言ったなー。ちくしょー、いつか仕返ししてやる。おぼえてろよー!」
チルノはそのまま飛び去ってしまった。
「バカな妖精だったわね。」
「そうだな。」
「忘れて釣りを続けよ。」
「…まだやるのか?」
「もちろん。せっかく大穴が開いたんですもの。大物を狙うわ。」
チルノを釣り上げた時にできた氷の亀裂は、直径1mほどの大きさの穴になっていた。
妹紅はわかさぎ用の小さな釣竿を置いて、大きい釣竿を取り出す。
「はい、慧音。新しい釣竿。」
「私は大物は狙わんと言うのに…。」
「いいからいいから。」
渋々と釣竿を受け取る。今度の釣竿にもきれいな毛針が付いていた。
餌を釣り針に付け、妹紅と一緒に大穴へと落としていく。
「………。」
「………ん?」
すぐに反応があった。慧音の釣り糸が引かれる。強い力だ。
「もうかかったの?」
「そうみたいだ…。くっ、結構強いぞ。」
「あせらないで。魚の動きに合わせて釣竿を引くの。」
「こ、こうか?」
「そう。うまいよ慧音。」
少しずつ魚が水面に近づいてくる。体長は30cmを超えそうだ。
「慧音、ゆっくり引き上げて。」
妹紅がタモをかまえる。
「う、うむ。」
ざばっ!
妹紅が水面に浮かび上がってきた魚をすくい上げた。かなりの大物である。
「やったね慧音。大物だよ。」
「まさかこんなにすぐに釣れるとはな…。」
「何が釣れたのかな?」
二人は網の中を覗きこんだ。
「………え?何これ…。」
「………さ、魚なのか?」
網の中にいる生き物は、確かに魚ではある。だが、どう見ても魚とは思えない部分があった。
「…目と口が…。」
「…人…に見えるな…。」
その魚の目と口はどう見ても人間のものだった。まぶたが付いており、中には眼球がある。口には唇があり、中には小さな歯が見えた。
ギロッ!
魚の眼球が動き、二人をにらみ付けた。
「「うわああああああ!」」
二人は悲鳴を上げた。慧音は釣竿を、妹紅はタモを放り投げる。
ぽちゃん。
はずみで釣り針が外れたらしく、魚は穴から湖の中へと戻っていった。
「………。」
「………。」
二人は氷の上に尻餅をついたまま、顔を見合わせた。
「…慧音、今の何?」
「…私も初めてだ…。」
「人の顔をした魚だったよね…。」
「まさか、あれが『人面魚』という奴か?」
「人面魚?」
「人の顔をした魚のことだ。本当は、顔の模様が人の顔のように見えただけの普通の鯉を大げさに言っただけで、架空の魚のはずなのだが…。」
「それじゃ今のは?」
「…わからん…。」
「人面魚は実在したのね。さすがは幻想郷。」
「…うーん…。」
慧音は腕を組んで考えてしまった。人面魚は架空の生き物のはずだ。だが、この目で見てしまった以上は信じるしかないのだろうか。
「ふふふ。凄く面白くなってきたわ。」
妹紅は立ち上がって、釣竿を手にした。
「妹紅、まだやるのか?」
「当然。もっと面白い物が釣れそうだもの。」
「面白いより、不気味だぞ、私は。」
「いいから、いいから。はい、釣竿よ。」
妹紅は慧音に釣竿を手渡す。
「うーむ…。」
「うなってないでやるわよ。」
妹紅は湖に釣り糸を垂らした。慧音も隣でしぶしぶ釣り糸を垂らす。
釣り糸を垂らして10分ほど経ったときだ。またも慧音の釣竿が強く引かれた。
「おっ?」
「またかかったの?」
「そうみたいだ。さっきよりも強いぞ。」
「さっきと同じ要領でゆっくり引いて。」
魚が水面に近づいてきた。その影はさっきよりもはるかに大きい。1m近いのではないだろうか。
「す、凄いよ慧音。こんな大物めったにいないよ。」
「ほ、ほめてないで手伝ってくれ。」
「タモじゃすくいきれないよ。そのまま引き上げて。」
「わ、わかった。いくぞ。」
ざばっ!
一本釣りの要領で慧音は一気に引き上げた。大きな魚影が宙を舞う。
「うわっ。」
勢いがあまって、慧音は尻餅をついてしまった。釣った魚は慧音の後ろに飛んでいった。
「いたた…。今日は転んでばかりだな。」
「凄い、凄い。慧音、釣りのセンスあるよ。」
「たまたまだ。」
慧音は妹紅に手を借りて立ち上がる。
「今度は何が釣れたのかな?」
「普通の魚ならいいが…。」
二人は釣れた魚へと近づいた。
「…えっと…。」
「…なんだこの魚は…。」
その魚は普通の魚とは少し…いや、かなり違っていた。
体長は1mほどもあり、尾びれが3本もある。尾びれの下には無数の足が付いており、海老を思い出させる。えらは普通だが、その下にあるはずのひれがなく、そこにも海老のような足が付いていた。
「慧音、調べてよ。」
「こ、この魚を?」
「うん。」
「わ、わかった。」
慧音は魚にそっと触れた。
「これは、湖に住み、手が8本、足が17本、尾びれが3本、体長3mにも育つという幻の魚。『モケケピロピロ』だな…。」
「モケケピロピロ?なにその変な名前?」
「いや、私に言われてもな…。こいつの歴史を調べたら、そういう名前だったのだ。」
「食べられるの、この魚?」
「食べられるようだな…。焼いて食べると歴史は言っている。」
「今日の夕食は決まりね。」
「食べるのか?これを?」
「釣った魚はおいしく食べるのが礼儀よ。」
「う、うーむ…。」
慧音は目の前のモケケピロピロを見つめる。この奇妙な姿を見てしまうと、食べたいとは思えなかった。
「しかし、この湖はどうなっているのだ?さっきからおかしなものばかり釣れるじゃないか。」
確かにおかしい。氷の妖精はともかく、人面魚やモケケピロピロは架空の存在だ。毬藻だってこんなところに生息しているとは思えない。
「うーん…。」
「慧音。悩んでいたって仕方ないよ。もっと釣ろうよ。」
「まだやるのか?」
「もちろん。私も大物釣らないとね。」
「…私はもういい…。」
「そう?」
慧音の返事を聞くと、妹紅は釣竿を取りに麻袋の方へと向かった。
「………ん?」
「慧音、何か言った?」
「あ、ああ。今、何かが下を通り過ぎたような気がしたんだが…。」
慧音はずっとモケケピロピロを眺めていた。氷越しに水の中も視界に入っていたのだが、何かの影が通り過ぎたように見えたのだ。
「魚が下を通ったんでしょ。」
「なんだか凄く大きかった気がしたんだが…。」
「モケケピロピロは3mまで育つんでしょ。ならそれじゃないの?」
「…そうかもしれんが…。もっと大きかったと思うんだ。」
「へえー。凄い大物が釣れそうね。」
妹紅は喜んで釣り糸を垂らす。
「………。」
慧音はもう一度足元を見つめた。
…いや、魚じゃない。もっともっと大きかった…。
「なあ、妹紅。いやな予感がするんだ。もう釣りは…。」
「きゃー!」
ざぱーん!
「妹紅?」
慧音は妹紅の方を振り向いた。そこには妹紅の姿は無く、湖の水面に波紋が広がっているだけだ。
「も、妹紅!」
慧音は穴へと駆け寄った。穴から水面を覗き込むが妹紅の姿は見えない。
「引きずり込まれたのか!?く、どうすれば…ん?」
ぴしぴしぴし!
慧音の足元の氷に細かい亀裂が入った。その亀裂は穴を中心に広がっていく。
「な、なにが起こったのだ?」
バキバキバキ!
氷が大きな音を上げて割れる。
「く…。」
慧音は空へと飛び上がった。足元の氷は砕け散り、水面が見える。
「な、なにかが出てくる…。」
水面に大きな影が映った。その影は次第に大きくなる。何かが水面に浮上しようとしているのだ。
ザバー!
始めに出てきたのは頭だ。頭の大きさだけで1mはあった。そこから伸びる長い首。頭から首の付け根まで5m。首の付いている胴体も同じぐらいの長さだ。胴体のほとんどは水中に浸かったままなのだが、それでも視界に入りきらないほどの巨体なのだ。
「…ま、まさか…これが歴史にのみ名を残す恐竜…。」
その巨大生物の姿は、慧音の知識にある恐竜とそっくりだった。
「恐竜は幻想郷が誕生する前に滅びたはず…。それがどうしてこんなところに…。」
「幻想郷らしくていいんじゃない!」
「え?も、妹紅?」
慧音の頭上から妹紅の声が聞こえた。頭上を見上げると、釣竿を両手で握る妹紅の姿が見える。
「ふふふ。これだけの大物を釣り上げるなんて、本当に今日はラッキーね。」
「妹紅?」
慧音は妹紅の握る釣竿を見た。釣竿から伸びる釣り糸は、恐竜の口へと繋がっていた。
「慧音!手を貸して!」
「な、何を言ってるんだ。釣竿を放せ!」
「これだけの獲物を逃すわけにはいかないわ!」
「バ、バカッ!」
慧音が妹紅の元に駆け寄る。
その時だった。恐竜が首を大きく振った。
「「え?」」
ゴツン!
釣竿に引っ張られた妹紅は、近寄ってきた慧音と衝突してしまった。
「「きゃー!」」
ボチャン!
バランスを崩した二人は落下。運よく氷の上に叩きつけられることは無かったが、湖の中に沈んでしまう。
「がぼがぼがぼ…。」
「うぶぶぶ…。」
ま、まずい。なんとか水面に出なくては。
慧音は必死に体勢を整えようとする。水面だと思われる方向に体を向け、泳ぎだそうとした。
しかし、慧音の目に映ったのは水面ではなく、恐竜の顔だった。
恐竜が大きく口を開ける。慧音を飲み込むつもりだ。
「ばぶばべ!(助けて!)」
「げぎげ!(慧音!)」
慧音の右腕が引かれた。妹紅が引っ張ったのだ。そのまま全速力で泳ぐ。
「げげぐよ、げぎげ。(逃げるよ、慧音)」
「がぼがぼ…。」
そして、慧音達と恐竜の壮大な水中追いかけっこが始まった。
「ぶぶぶぶぶ…。(うふふふふ…)」
「ぼぼう!ごんばぼびびぼびばばべぶんば!(妹紅!こんなときに何笑ってるんだ!)」
「ぶびばぼんばびぶびびんぶばっばばんべ。ばぶばぶぶびびばっばば。(釣りがこんなにスリリングだったなんて。ますます好きになったわ。)」
「ぼ、ぼぼう?(も、妹紅?)」
「ぼびぶぼぶぶばぶびばべべびべぶば!(こいつもいつか釣り上げて見せるわ!)」
「ぼぶばんべんびべぶべー。(もう勘弁してくれー。)」
慧音の叫びは、泡と一緒に水の中に消えていった。
モケケピロピロは知らなかったのですが、くすくすしながら読めました。しかしまさかチルノまで釣れるなんてww
紅魔湖行ってみたくなった
ちるのんは黒く塗った割り箸とかで釣れるかもー?(ぇ
…それは置いといて、陰でレミリアが観察してたに違いないと思った。
しかし、チルノはないだろ、チルノはw
>A・D・R様
本当に、いろいろと、幻想になってしまいましたよね…。
>蝦蟇口咬平様
チルノの、知能はあれぐらいじゃないかなと思いまして。
>名前が無い程度の能力様
チルノは、割り箸でも釣れるかも(笑)。
>二人目の名前が無い程度の能力様
モケケピロピロの初登場は「バブリーズ編」ですね。僕も読んでますよ。
レミリア…見てそうですね。
地の文・会話文に調子の変化を加えたり、場面ごとの境目で何か別の描写を挟んだりしてアクセントを付けてみると、もっと読み応えが増すのではないかと思いました。
ご意見ありがとうございます。次回作への参考にさせていただきます。
しかしあれですね、やはり趣味人ほど手のつけられないものはありませんw
趣味人ほど手のつけようが無い…確かにそう思いますよ。