Coolier - 新生・東方創想話

幻想郷ラジオ支部

2007/02/03 04:50:57
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*この小説はあくまでも作者の妄想ギャグで製作したものでして、キャラクターの構成を大きく壊している可能性があり、ネタばれもあります。
誤字、脱字があるかもしれません。嫌な人は閲覧をオススメ出来ません。
そこら辺を了承してくれて読んでくれたら幸いです。

では物語が始まります。

射命丸 文 「ども~、こんにちは幻想郷の皆さん!お便りをくれた皆さんの悩みを霖之助さんが聞きコメントしてくれる、幻想郷ラジオ支部です!」
森近 霖之助 「…こんにちは」

元気よく言う文に対して霖之助は元気がない。
寧ろ不満感がいっぱいあるようだ。

文 「幻想郷ラジオ支部は『文々。新聞』からの提供でお送りいたします」
霖之助 「勝手にお送りされてま~す」
文 「も~、霖之助さん。真面目にしてくださいよ」

文は真面目に仕事をしてない霖之助に注意する。
だが霖之助は。

霖之助 「真面目もなにも、僕の店で勝手にラジオ放送しないでくれないかね」
文 「別にいいじゃないですか~。どうせお客さんも来ない店なんだから、それにラジオ放送すれば逆にお客さんが来るかもしれませんよ」
霖之助 「いや、そいう問題じゃなくて…」
文 「はい、それでは早速、悩めるお便りを読みますね~」
霖之助 「…はぁ、もうどうでもいいや」

霖之助はカウンターで肘をつき溜息をつく。
観念してこのラジオの流されるままコメントしようと思ったのだ。

文 「まずはペンネーム、『可哀想な巫女』さんからのお便りです。『うちは幻想郷唯一の神社なのに、賽銭箱には一円たりとも入っていません。参拝客も来ません。来ると言えば妖怪とある一部の人間ぐらいです。どうすれば参拝客が来ますか』ですって…」
霖之助 (これは明らかに霊夢だな…ていうか、いきなり知り合いの人からのお便りですか)
文 「霖之助さん、コメントをどうぞ」
霖之助 「そうですね~。まずは神社に妖怪を来させない事。そうすれば少なくとも神社を恐れる人は居なくなるはずです。参拝客を来させるためには、御神籤やら神社オリジナルグッズをプレゼント又は販売すればよいでしょー」

冷静かつ論理的に言ったつもりの霖之助。
文は『そんな事をしても多分、駄目なんじゃないかなぁ』と思う。
今日も霊夢は参拝客が来ない博麗神社の縁側でお茶をすすっているに違いない。

文 「『可哀想な巫女』さん、神社の運営頑張ってください。さて次のお便りです」

『可哀想な巫女』さんのお便りをポイ、と投げ捨てて次のお便りを見る文。

文 「ペンネーム『だぜ』さんからのお便りです。『紅魔館の図書館の警備が厳重で簡単に本を借りる事ができないぜ。警備の妖精メイド達が私を見つける度に弾幕攻撃してくるしまつ。いったいどうすれば本を無事に借りる事ができるか教えて欲しいぜ!』だそうです」
霖之助 (今度は魔理沙かぁ)
文 「コメントをどうぞ」
霖之助 「最初は敵に自分が敵だと認識させない事です。たまにお土産の品でも持って行くのがいいでしょう。そうすれば相手は貴女に親近感を覚えますので、攻撃される事は無くなるでしょう」
文 「『だぜ』さん、あんまり無断で本を持って行くと、そのうち図書館の主さんが泣いてしまいますよ」

実際、魔理沙はどのくらいヴワル魔法図書館から本をパクッてるのか…多分、かなりの数かもしれない。
文は次のお便りを見た。

文 「次のペンネーム『銀のナイフとメイド長』さんからですね。『門番が役立たずです。今日も侵入者の黒い奴に撃ち落されていました。これでは門番の意味がありませんわ。どうしたら門番を強化できますか?』だそうです」
霖之助 「強化は無理に等しいですね。素直に門番の代わりの見つけた方がいいかもしれませんよ。けど、その役立たずの門番も頑張っているはずです。努力だけ認めてあげましょう」
文 「『銀のナイフとメイド長』さん、あまり門番の人を虐めないであげてくださいね」

霖之助は哀れむ顔をしながら『実際、努力だけでは意味ないですけど。あの中国も大変そうだ』と思った。
隣に居る文も『今も中国は咲夜さんにナイフを投げつけてられてるんだろうな』と思う。
哀れ中国、でも負けるな中国!
けして名前で呼んでもらえなくても君は頑張れるはずさ。

文 「次のお便りにいきますね。ペンネーム『上海&蓬莱』さんです。『最近、魔理沙や霊夢がカマってくれません。正直寂しいです』…ですって」
霖之助 「大丈夫です、貴女は一人ぼっちではありません。貴女にはちゃんとした友達がいるじゃないですか。自信を持ってください」
文 「『上海&蓬莱』さん、気を落とさず友達に素直な気持ちで接しましょうね」

あのツンデレを直せばアリスも普通の人形好きな女の子として友達も作りやすいだろう。
けど、アリスからツンデレを抜いちゃったら『アリスじゃない!』と言う人も多いはず。
やっぱりアリスはツンデレが良い。
文は次のお便りを見た。

文 「ペンネーム『ヴワル魔法図書館の司書は見た』さんからです。『この前、図書館の整理していましたらパチュリー様が壁に夥しい数「正」という漢字と「殺」という漢字を書きながら血を吐き倒れていました。多分、壁に書かれた「正」は魔理沙さんに本を持ってかれた数を示していると思うのですが、途中から「殺」という漢字になってました。どうしてでしょうか?』…なんか生々しいですね」
霖之助 「多分それは『正』の画数より『殺』の画数の方が数えやすいからでしょう、それかあまりにも本を持って行かれて途中から自分の心境が混ざって変えたんだと思います」
文 「『ヴワル魔法図書館の司書は見た』さん、図書館の主さんを暖かく見守ってやってくださいね」
霖之助 (そのうち、魔理沙はパチュリーに捕まって酷いめにあわされるな)

小悪魔も大変だな。
文は次のお便りを見た。

文 「ペンネーム『みょん』さんからです。『幽々子様の食費で白玉桜の家計が火の車です。このリスクをどのように回避出来るか教えてください』…これまた凄い悩みですね」
霖之助 「この悩みは一生消えないでしょう。その幽々子様という方に家計がヤバイです、とお願いしたらどうでしょうか。まぁ~多分、無理だと思いますけど」
文 「『みょん』さん、兎に角頑張ってください。いざとなったら紅魔館から食料を少し分けてもらえばいいですよ」

妖夢は真面目キャラだが、その真面目が原因でからかわれてるが…それがいい!
萌えるぜ!
文は次のお便りを見た…が少し気になったお便りだった。
だって、そのお便りには何やら食べ物カスがそこらじゅうにくっ付いていたからだ。
多分、書きながら何か食べていたに違いない。

文 「…えぇ~と、ペンネーム『幽霊のお姫様』さんからのお便りです。『友達に紫という人が居ますが、見た感じは美人な女の人に見えるのですけど…歳が気になります』だそうです」
霖之助 「………」

黙ってる霖之助、そして何故か顔色も悪い。
文は首を横に傾げて『コメントしてくださいよ』と言ったが霖之助は無言で顔を左右に振る。
不可思議に思った文は霖之助の後ろに誰かいるような気配がした。
チラッと見ると…。

紫 「ウフフ…私を年増扱いしたら、この傘で貴方の背中を突き刺すわよ」

なんと紫本人が居たのだ。
スキマから上半身だけ出している。
紫は薄気味悪く笑いながら自分の傘でツンツンと霖之助の背中を突っ突く。
文は『これはヤバイ!』と思い、すぐさま霖之助の方に目向けヒソヒソと呟く。

文 「ここは紫さんの歳を若く言った方がいいですね。私個人的には嘘をつくの嫌ですが」

霖之助は無言で頷き一回深呼吸してから。

霖之助 「えー、このコメントは非常に難しいですね。紫という人物はこの幻想卿の一番の古株です。実際、僕の判断だけで人の年齢を決めるのはちょっと抵抗があります。だからこう言っときます、紫は見た目からして20歳前後だと思います」
紫 「…まぁ、そのぐらい年齢なら許してあげましょう」

そう言うと紫はスキマに入りスキマも消えた。
ホッとする二人。
なんとか霖之助は紫の傘で突き刺される事から逃れたのだ。

文 「『幽霊のお姫様』さん、逃げた方がいいですよ。今から紫さんがそっちに行くかもしれません。さて次のお便りです」
霖之助 「まだあるのか」

霖之助は『いい加減疲れた』と思った。
それにしても紫の年齢は気になるところ。
それとあのフリフリ衣装も少し気になる、正直ゴスロリの衣装なのかと見間違える。

文 「ペンネーム『あたい天才!』さんからですね。『どいつもこいつも、あたいを馬鹿にしたり⑨とか言います!あたいは馬鹿じゃない!!』………?」
霖之助 「…これは悩みじゃなくてただの愚痴ですね。コメント不可能です」
文 「『あたい天才!』さん、残念ながらコメントは出来ません。次はこんな⑨的なお便りを書かないでくださいよ」

相変わらずチルノは⑨だった。
文は次のお便りを見た。

文 「次のペンネーム『そーなのかー』さんです。『ミスチーとリグルが私を見た瞬間逃げます。友達として悲しいです。この前、二人の味見しようとしただけなのに』…あははっ」
霖之助 「原因は貴女が友達を食べようとするからです、以上!」
文 「『そーなのかー』さん、友達を大切にしましょう」

ルーミアの頭の中は食べ物でいっぱいかもしれない。
…なんか幽々子に似ている。
もし二人が大食い競争したらどっちが勝つのだろう。
文は次のお便りを見た。

文 「ペンネーム『月のウサギ』さんからです。『てゐが私を騙したり罠をしかけたりしますし、師匠は新しく開発した薬を私に飲ませようとします。このままでは身が持ちません。どうすればいいでしょうか?』うわぁ、これまた不幸なお便りですね」
霖之助 「…逃げるしかないんじゃないですか?もしくは闘うしかないかも」
文 「『月のウサギ』さん、頑張って耐えてください。それ程貴女は愛されてるかもしれませんよ」
霖之助 「まぁ、愛にも色々な形があるけど」

鈴仙・優曇華院・イナバ、何やら長ったらしい名前だが『優曇華院・イナバ』は永琳が名づけたらしいが…なんか凄いネーミングセンスだと思う。
文は次のお便りを見た。

文 「『歴史』さんからのお便りです。『親友の妹紅が最近輝夜と仲が良い。とても良い事だが少し妬けます。たまにこんな自分に恥じる事がありますので、これについて改善方法を教えてください』だそうです」
霖之助 「恥じる事はありません。それは立派な嫉妬なので、その輝夜さんの事をより理解すれば、仲が良い妹紅さんの気持ちが分かるはずです」
文 「『歴史』さんは優しい方ですね。その心を大切にしていてください」

慧音は幻想卿の常識人とも言える人物とも言える。
人里で歴史の先生をしているそうだ…が宿題を忘れた子に頭突きをすらしい。
…体罰が少し過激なのは気のせいなのか?

文 「あ!霖之助さん、最後のお便りになりました」
霖之助 「はぁ~、やっと最後か」

霖之助は自分の眼鏡を布で拭きながら溜息つく。

文は最後のお便りを読んだ。

文 「最後のお便りです。ペンネーム『閻魔』さんです。『部下の小町が真面目に働きません。注意はしてるんですけど、一向に進歩がありません。どうすればいいでしょうか?』これはかなり困った悩み事ですね」
霖之助 「スケジュールを作ったら宜しいじゃないですか?仕事の間に休み時間を入れればサボる癖もなくなるでしょう」
文 「『閻魔』さん、さっき霖之助が言った事をすぐに実行した方がいいかもしれませんよ。以上で今回の幻想郷ラジオ支部は終わりです。さよなら~」

そして無事に全てのお便りを読んだ文と霖之助のラジオは終わった。

文 「お疲れ様でしたー」
霖之助 「お疲れ様。もう二度とこんな事をするなよ」
文 「え~なんでですか?」
霖之助 「あのね、僕は一度紫に襲われそうになったんだよ!何でそんな危険な事しないといけないだよ!!」
文 「いや~あの時は危なかったですよねー」

気楽に言う文。
だが霖之助にとっては気楽じゃない。
霖之助とっては自分の命を賭けないといけないのだから。

霖之助 「はぁ~兎に角、もうこんなことは金輪際…んぅ?」

霖之助は自分の足元に何か落ちている物を見つけた。
その落ちている物は…一枚の葉書だった。
拾って見ると。

霖之助 「…お便りの残りものか。おい文」
文 「何ですか?」
霖之助 「お便りの残り物があったぞ」
文 「えっ?おかしいですね。さっきので最後だったですがね」
霖之助 「でもまあ、ラジオ放送も終わったしこのお便りは無かった事にしとこう」
文 「そうですね。でも悩みの所が気になります、一応見て見ましょう」

霖之助は葉書の裏にして文に見せた。

文 「え~となになに、ペンネーム『青年男性の匿名希望』さん。『東方靈異伝から東方文花帖までの東方キャラクター全員のスリーサイズが知りたいです!』………」
霖之助 「………」

しばしばの沈黙。

文 「よかったですね、霖之助さん。もし、こんなのをラジオで放送したら多分皆がこの店に弾幕攻撃してきますね」
霖之助 「…あ、あぁそうだね」

しかし何故か、この時の霖之助は微妙にこの悩める葉書についてコメントしたかった。
やっぱり、同じ男として興味あるようだったのだ。

幻想郷ラジオ支部 完
素人ながら頑張って書きました。
不出来ながらも東方が好きのでこんな話になってしまいましたが。
皆さんの感想をお待ちしております。
VIC
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コメント



0.520簡易評価
1.20ry削除
笑い所とオリジナリティが余りなかったのが残念です。
10.40グランドトライン削除
この心地よい乗りがすばらしかった。