気が触れた人間の狂言だと思ってもらっても構わない。
それでも聞いてもらいたいんだ。
私は気がついてしまったんだ……。
もう、幻想郷で邪神が暗躍していた事に。
あぁ、君は邪神という物知らなかったか。
太古に地球を支配していた旧支配者達や、
人智や時空を超越した宇宙的恐怖の外なる神々の事だよ。
旧神によってさまざまな場所に幽閉されてはいるが、
星辰が正しい位置に来た時、その封印が解かれると言われている。
最高神格であるヨグ・ソトース、シュブ・ニグラス。
そして、宇宙を支配するアザトース。
これら外なる神々の使者であるニャルラトホテプ。
これら神々の名を君も聞いた事があるかもしれない。
この神々は姿と名を偽って幻想郷に住んでいるんだ。
「門にして鍵」
「全にして一、一にして全なる者」
「外なる神」
「混沌の媒介」
「原初の言葉の外的表れ」
「虚空の門」
「漆黒の闇に永遠に幽閉されるものの外的な知性」
これらの別名を持つ、、「知識」を象徴する存在であるヨグ・ソトース。
この神は全ての時間と空間に接触している事から門と呼ばれる。
その事を良く考えて欲しい。
全てに繋がるという事は、全ての場に存在するという事だ。
……きっと脳裏に浮かんだと思う。
どこにでも現れる、神出鬼没な人妖……、そうだ。
――八雲紫
彼女こそ、ヨグ・ソトースの偽りの姿なんだ。
……さらに続けさせてもらおう。
次は、シュブ・ニグラスでいいか。
こちらも二つ名を教えよう。
「千匹の仔を孕みし森の黒山羊」
「黒き豊穣の女神」
「万物の母」
古代宗教において豊穣の象徴と崇拝された神、シュブ・ニグラス。
少女ばかりの幻想郷に既婚者は居ないと言いたいのだろう?
だが良く思い出してもらいたい。
遥か過去を、もう一度思い出して欲しい。
一人だけ、居た筈だ。
――魔界を創った神、と言えば嫌でも解るだろう。
そうだ、魔界の神である神綺こそ、シュブ・ニグラスの仮の姿なんだ。
恐ろしいだろう?
狂っているだろう?
しかし、だからこそ、真実なんだ。
あぁ、続けようか。
数多くの姿と二つ名をニャルラトホテプ。
「這い寄る混沌」
「無貌の神」
「暗黒神」
「燃える三眼」
「顔のない黒いスフィンクス」
「夜に吠ゆるもの」
ふむ、確かに君の言うように二つ名から連想できそうな人妖は居ない。
だが、この神の天敵から連想は可能だ。
火の神クトゥグア。
火と言えば――そうだ。
藤原妹紅だ。
そして、ここで「暗黒神」の二つ名に注目してもらいたい。
暗黒神とは黒い神である。
これを別の漢字に変換すると……
「黒い髪」となる。
藤原妹紅が天敵で、黒い髪。
信じられないだろうが、永遠亭の姫――蓬莱山輝夜こそ、神々の冒涜的なメッセンジャーだったんだ。
そして
「万物の王」
「無限の中核に棲む原初の混沌」
「形なく、知られざるもの」
「暗愚の実体」
「盲目白痴の神」と呼ばれるアザトース。
流石に王と呼ばれる様な人妖は居ないが……。
盲目白痴の二つ名を見て欲しい。
盲目とはつまり、自身の目が見えない事だ。
そして白痴とは、知性が無い事。
目が見えないとは、光の射さない事を。
知性が無いとは、思慮が足りない事を指す。
盲目→宵闇
白痴→間抜け、わはー
つまり……ッ
ルーミア=アザトースだったんだよ!
……すまない、一杯だけ水を飲ませてくれ。
ふぅ……、一つだけいい話がある。
彼女達が避ける人物こそ、邪神達を遥か過去に駆逐した旧神の一員であるノーデンスの仮の姿だろう。
つまり、四季映姫・ヤマザナドゥその人こそ、旧神であり、外なる神々の敵対者だ。
しかし、敵対者だからとは言え、彼女も神だ。
我々人間の人智の及ばない存在という事を肝に銘じてもらいたい。
そしてこの旧き神の加護を得る方法がある。
第四の印と言われる結印だ。
またの名を旧作の印とも言う。
左手の親指と小指を折り先端どうしをつけ、その他の指は伸ばす。
この結印は脅威と敵意の力を祓ってくれる。
そして新作に出演できなかった人妖はきっと逃げ去るだろう。
……あぁ、狂人の言葉はこれで終わりだよ
うん、日が暮れる前に君を送るよ。
日が暮れれば奴等の時間だからね。
うん、暴走しまくってるが大好きだ
つまりゆかりんはおにゃのことしか絡まないと云いたいのだよw
じゃねぇよ
よくわかんないけど。
とりあえずおぞましい巨体のルーミアを想像してしまったよチクショウ!!
なんとなく、デモ○べインを思い出しました。