【真っ紅なアンテルカレール(追憶技工)】
どうぞ思い出してください。
私は不幸ではありませんでした。
だから、あなたが泣く必要なんて、少しだって無かったんですよ。
【でも、ストロベリーよりクランベリー派】
[Flandre&Remilia]
「好きって面倒だね。最善がわからなくなる」
「フラン?どうしたの?」
「んー、言ってみただけー。どうして交互に食べた方が美味しいのに、フレジエはバラバラしたくなるんだろう。スポンジだけ食べても微妙なのになぁ」
今日も今日とて紅い館。その地下室の奥の奥。デビルにヴァンプな彼女たちは、エコ的サイズな椅子に腰掛け、エコ的サイズの机を囲む。ちなみにヴァンプに他意はない。ファムファタル的な何かはありません。
「フラン。それはショートケーキであって、フレジエではないのだけど」
「そうなんだ」
「そうなのよ」
悪魔の妹はフォークを操り、スポンジと苺を乖離させては、その欠片を口にはこんでいる。大変行儀の悪い食べ方ですので、よゐこは真似しないでくださいね。もちろん、レミリアは何度も注意したのだけれど、四度目で面倒になりました。
「せっかく咲夜が綺麗に飾ったのに」
「お姉様。形有る物は壊れるんだよ」
「積極的に壊す必要はないじゃない」
「消極的ならいいの?それがどんなのかわからないけど」
消極的と言えば、パチュリー・ノーレッジの言動の七割は消極的何かで出来ている、らしい。もちろん、何の根拠もないというか、その場限りの妄言である。
「ねえ、お姉様」
「なあに」
「面白い物、“視”えたりしない?」
「さあて、どうかしら。フランは何が楽しいの?」
「右手じゃ掴めない物かな」
「それは貴女の右手ね」
「違うってば、わかってる癖に」
「わからないわよ。試しに左手で食べてみたら、その苺」
「だから違うのになぁ…あ、甘い」
「そうね。最後にとって置いて正解かもね」
「行儀悪いって言った癖に」
「もちろん悪いわよ。苺が甘かろうと酸っぱかろうとね。でも、良かったじゃない」
「うん。ちなみに、お姉様のは?」
「酸っぱかったわ。知ってたけど」
「あ、やっぱり」
笑った。
【Re:あの頃、肌には金の文字が躍っていた】
なにもかもが間違っている。
回転する世界。
軋みをあげる身体。
命を焼く苦しみ。
意識を飲み込む痛み。
怨嗟の心さえ追いつかない落下。
羽根を貫いた光球。
あれは炎?それとも雷?
腸を抉るような一撃。
否、貫いていく一撃。
傷の範囲など問題ではない。
忌むべきは、失われる魔力。
血のように零れる。
けれど。
怨嗟の心さえ追いつかない落下。
それでも。
堕ちてゆく影より先に、膝をついたのは彼女の方だった。
真理の天秤が揺れる。
嘘のように唐突に散った紅を、今でもはっきりと思い出せる。
【米を訪ねて三千里Ⅱ】
どうして、いつもいつもこうなんだろう。
[Sakuya&Meirin]
真っ青な空の下を、悪魔の従者達は行く。
「ねえ、咲夜さん。ちょっと変わろうかなって気になりません?」
「全くならないわね。むしろ荷台に乗ろうかしらと思ってるわ」
「やめてください」
「そうね。見た目が良くないからやめておくわ」
すでに集落は二つ廻り、残りは一つだけだ。空っぽだった荷車も、米俵が五つほどのって、今はだいぶ重い。これに咲夜さんが乗るなんて冗談じゃない。いや、冗談なんだろうけど。
「あー、お腹はいっぱいだし、良い天気だし、何だか眠いです」
「今日は寝ちゃ駄目よ。本当はいつでも駄目なんだけどね」
すっと咲夜の目が細くなる。あははと笑い、その視線から逃れるように美鈴はふっと右手を向いた。
「あれ?」
「どうかしたの?」
「いえ、気のせいですね。こんな時間に、あの種族が彷徨いているはずありません」
「なに?蛍かなにか?それとも、夜雀かしら?」
「もうちょっと物騒ですねぇ。って、まぁですから見間違いですよ。冬場の曇りの日ならともかく、こんな秋晴れした真っ昼間に活動してるはずないですよ」
真っ昼間というか、昼下がりですけどね。どのみち気のせい気のせいと、美鈴はもうそちらを見向きもしなかった。ひょっとすると、気で探っているのかもしれないけれど。
「でも、ここから少し外れれば魔法の森よ。あそこならいつでも夜みたいなものでしょう」
「お嬢様のように吸血鬼ではないですから、彼らにとって明度や日差しは問題じゃないんですよ。月光が当たることが重要なんです」
「月光、狂気?」
「似て非なるもの…らしいです。パチュリー様の受け売りですけれど。まぁ、代用できる物があるなら別ですよ」
「そう。で、結局何がいたと思ったのかしら」
「んー見間違いだと思いますけど、狗が」
「犬?」
「あーなんて言うのが正式でしたっけ、とにかく狗であることには違い有りません。見間違いですけど」
「そう。なら、さぞかし育ちの悪い犬なんでしょう」
かつて悪魔の狗と言われたことのある瀟洒な彼女は曰った。
「あ、咲夜さん。あれ、そうじゃないですか?最後の集落の」
「そうよ。さて、この分なら予定より早く終わりそうね」
「これで?そんなに余裕持った予定だったんですか」
「スケジュールをたてたのは私じゃないけどね」
「ああ、なるほど」
がたん、と。石に当たって、車輪が大きくはねた。
[暗転]
とくにややしいこともなく、集落の中に入って、咲夜は挨拶とも最後の交渉ともつかない会話を行っていた。駆け引きがあまり得意ではない美鈴は、その様子を人ごとのように見守りながら、ちょっと喉が渇いたなぁと思っていた。時折すれ違う大人達が、美鈴をちらりと見たあとに、「おっ」という表情を浮かべ、次には礼儀正しく首を垂れた。それを見た子どもも、慌てて頭を下げる。あまり門から離れない美鈴は、知っている人は知っているが、見たことがない人は見たことがない。先ほど会釈していった彼らは、紅魔館の近くを通ったことがあるのだろう。里に現れる頻度が少ないとは言え、彼らの一生涯の中で一度でも見れば充分だ。彼らの記憶の中でも現実でも、美鈴の姿はまるで変わらないのだから。
それからも、咲夜が戻ってくるまでに何度か会釈をされた。その度に美鈴も軽く礼を返した。ほとんど反射である。忙しいのか一応妖怪だからと遠慮しているからなのか、話しかけてくる者はいない。子どもと遊ぶなとは、咲夜さんも要らない心配をしたものだと美鈴は思った。
「おまたせ。とりあえずこれを運んで、ってどうしたの?」
「……いえ」
おかしい。咲夜さんが現れたら、途端人の数が減った。
「ぁぁ、何だか遠くの方へ行っちゃったし」
「何か言った?」
「いえ、また重くなるなぁと…」
「あなたの力なら、それほど苦でもないでしょう?」
「楽というわけでもないです」
でもまあ、その為の荷物持ちなんだけどね。
軽く腕を回して、さてと引き手に力を入れる。何だか切ない気分になってきたなぁ。黄昏が近いからだろうか。秋は日が暮れるのが早いし。あ、影が長い長い。そう言えば、昔は影踏みとかしたなぁ。
「ねえ、咲夜さん」
ごろりと車輪を動かして、紅魔館の門番隊長は、軽い調子で笑って言った。
「遠回り、しませんか?」
重い重いと散々言って、変わりませんかと再三言って、そうして何故だか散歩に誘う。全くもって、美鈴の考えていることはわからないと、十六夜咲夜は思ったが。
「そうね。そういうのも、悪くないかもね」
幸か不幸か、紅魔館メイド長は、この妖怪のペースに慣れきっていたのだった。
Ich weiss nicht, was soll es bedeuten, dass ich so traurig bin
Ich weiss nicht, was soll es bedeuten, dass ich so traurig bin
【手に職を付けましょう】
[Alice&Patchouli&LittleDevil]
「もう。だから動かないでって言っているでしょう?」
「あなたがもう少し気をつければいいのよ。くすぐったいんだもの」
「生身のサイズを測るのは初めてなのよ。まったく、人形は動かなくて楽なのに」
ぶつぶつと文句を言いながら手を動かし、アリス・マーガトロイドは時折細かいメモを紙に記した。やがて必要な情報は揃ったようで、押さえいたメジャーから指を外し、まぁこんなものかしらと頷いた。約束通り靴を作ろうと、アリスはパチュリーの足の寸法やら形を測り来たのだ。
「それにしても、あなた足が小さいのね。いつも浮いているからかしら」
「どうでもいいわ。大きい必要がなかったということでしょう」
本当に興味が無いらしく、パチュリーはさっと服の乱れを直し、不機嫌そうに言った。読書の時間を邪魔されたので気が立っているのかもしれない。彼女のたっぷりとした服に、元通り足はつま先を除いて見えなくなる。もっとも、そのつま先もすぐにやわらかな室内履きによって覆われた。
「それで、製作にはどれくらいかかるの?寒くなってからは…」
「明後日」
「いや…て、明後日?」
それはたぶんきっと早い。
「誰でも特技の一つや二つあるものよね」
「つくづく、転職すればいいのにって思うわ」
「余計なお世話」
全くだ。
「でも、頼まれたら作ってもいいわ。いつも人形サイズだと飽きるし」
「そう言えば、今回は大きめのを手がけているって」
「あら、話したんだっけ?」
「…魔理沙から」
「ああ。そう言えば、この前来たわね。無断で、勝手に、突然に。しかも留守だと思ったとか言っていたけど、本当にいなかったらどうするつもりだったのかしら。というか、わかっているから考えたくもないわ」
恐らく、貴重な蒐集物が数点消えていることとなっただろう。非常に身にしみてわかる感覚だった。
と、そこでパチュリーは、アリスが先ほどから少し低めの声で話していることに気がついた。なんだろうと思っていると、彼女が小さく、喉が渇いたと漏らすのが聞こえた。チャンスである。
「人形遣い」
「なによ」
「そろそろ私はお茶の時間なのだけれど、あなたは?」
「私はお茶より、今は水が欲しい気分だわ」
「…水?」
水は、カップで飲むよりグラスが相応しい。つまり、あのティーカップの活躍の場がない。というわけで、却下である。
「二度手間ね。別に紅茶でもいいじゃない」
「あ、紅茶はその…」
何故かアリスの視線が泳いだ。おかしい。魔理沙の情報では。彼女は紅茶がそれなりに好きなはずである。まさかこの期に及んでまだパチュリーが一服盛るかもと疑っているのだろうか。確かに彼女の身近な魔法使い、魔理沙はそれぐらい平気でするが、それなら水ならOKというのは可笑しい。悩むパチュリーにアリスが何か言おうと口を開きかけたとき、今まで傍に控えていた小悪魔が、あのう、とそれを遮った。
「なに?」
「あ、いえひょっとしたら思いまして」
違っていたらちょっと恥ずかしいんですけど、と小悪魔。
「ひょっとして、アリスさんはメイド長と同じで、猫舌なんじゃ…あ、そうなんですね、やっぱ」
う、というアリスの顔に小悪魔は確信し、頷く。
「え、そんなこと?」
「そうじゃないかなぁと思っていたんですよ。魔理沙さんの話だと、むしろお茶は好きみたいですし。自分で淹れるなら、適温にできますからね」
「べ、別に咲夜ほどではないのよ。我慢すれば飲めるのよ」
大したことではないのだが、何故かアリスは弁明を始めた。その話から、何となく猫舌というのが彼女の美的感覚から著しく外れたものらしいことはわかった。それから、前に一度、そのことを誰かに笑われたらしいことも。おそらく、「熱いものを熱く、冷たいものを冷たく食べられないなんて、情緒をかいさない子ね」的なことを言われただと思われた。
それは、本人にとっては張りたい意地なのかもしれないが、小悪魔はこれまでの主の苦労を思って密やかな溜め息を吐いた。
「じゃあ、心持ちぬるめに淹れますから、お茶にしましょうか」
「熱くでいいわ。飲めると思った時に飲むもの」
諦めたように、アリスは力なく言った。この時、アリスは誘いを受けるのは、今日だけのつもりだったのだが。
「はい。それでは、あちらの方でお待ちください。パチュリー様、アリスさん」
彼女が件のティーカップの話を聞くのは、それから数日後の話である。
【後悔独白】
あの日。いつものように悪戯をした。
ちょっと驚かせるだけのつもりだった。
いつも冷めた目をしたあの子が、心底驚いたらどんな顔をしてくれるのかと、考えただけでも胸が躍って、とてもとても幸せな気分になった。
わざとじゃなかった。
決してわざとなんかじゃなかった。
誓ってもいい。
彼女をあんな目に遭わせるつもりなんて、ほんの欠片だってなかったのだ。
【ちょっと前の雪の日】
その冬、雪は際限なく降り続けていた。春の頃合いになっても、冬が終わるまでは、春ではないけれど。とになく馬鹿みたいに吹雪いていた。そんな中を、彼女は、紅魔館メイド長は出かけていった。
「よろしいのですか」
門番は、珍しく主の意見に賛同ではなく問いを返した。
「ええ。どうせ、他の人間達もいるんでしょう?白に紅いのやら黒いのやら」
「たぶん、その二人しかいないと思いますけど」
紅い主人は、珍しくどこか優しい口調で言った。
「そうね。それでも、あの子と渡り合える貴重な人間だわ」
「…人間。そう、ですね」
「心配?それは私の決断に対する不満なのかしら?」
「い、いえ。そんな、滅相もございませ」
「嘘ね」
「あ、う」
泣きだしそうなほど、困った顔。レミリアは、そんな美鈴をじっと見る。もちろん、もの凄いプレッシャーというおまけつきで。それから、溜め息とも似つかないかすかな呼吸を漏らし、仕方なさそうに言った。
「そうね。お前がそういう妖怪だと知っていて、私はお前に咲夜を押しつけた。それは認める」
「そのことに関しては、別にその…」
「疑問に思っていたのではないの?何故、門番の自分がメイドの育成をしなければならないのか」
「そ、それは」
「それとも、もう“取り戻した”のかしら?」
はっと、美鈴は表情を変えた。何かを恐れるように、そして期待するようにレミリアを見つめる。
「そう。まだなのね。なんだ、つまらない」
「お嬢様は、何か知っておられるのですね」
「仮にそうだそうだとして、あなたに話してあげる必要は無いし、する気もないけどね」
冷たくあしらう。けれど、意外にも美鈴は笑った。
「でも。今のでただの思い違いでないことはわかりました」
あ、と思ったときは、すでに手遅れだった。
「充分、です」
そうして、本当に何も知らないのかというほど、一瞬遠くを夢見るような目をした後、静かに首を垂れた。
「任務に戻ります。お時間を取らせ、申し訳ありませんでした」
そうして、音もなく部屋を出て行った。
「ま、少しは、いい刺激になったみたいだけど。でも…」
グラスを傾ける。
「咲夜の方は、どうかしらね」
【米を訪ねて三千里Ⅲ】
叶うなら、耳をふさいでしまいたかった。
[Sakuya&Meirin]
どうして気づいてしまったのだろう。いや、気づいても反応しなければ良かったのに。
「これって…」
「あの巫女の結界ですね。中にいるのは人間で、たぶんもう…」
「そうね。死んでるわ」
ぴしゃりと、その言葉が肌を打った。
「妖怪…ではないですね、獣とも違う感じがします」
「獣ではないの?熊かと思ったんだけど」
「熊は違いますよ。ほら、この頭部の傷。後ろからですよ。出会い頭でないと熊は襲いませんし。まぁ、錯乱していたり、近くに子どもがいたら別ですけど」
「なら、そうなんじゃないの」
「でも…」
美鈴は探るように近くの木々を見渡した。
「変ですよ。獣道からも外れているし。それに、この人が持ってる籠の中、熊の食べられそうな物がたくさん残っています。この時季ですから、手つかずそのままっていうのは、なんだか妙じゃありませんか」
「じゃあ…」
「あら珍しいのがいるわ。サボりの出張?」
どうやら、結界を張った本人が帰ってきたようだった。
「霊夢…」
「サボりの出張って、なに?」
「いや、ここまでサボりに来たあんたを、咲夜が連れ戻しにきたんじゃないの?」
「ち、違います!」
「偶然ね。用事の帰りよ。なんか妙なものを感じるって、美鈴が急に走り出すから」
「あー結界に反応した訳ね。って、近寄らせない為のものなんだから、そこは素通りしなさいよ」
「そんなこと言われても…」
理不尽な要求である。
「ま、こんなの食べたらお腹壊すわよ、確実に」
『食べません』
「そ。じゃあ、ちゃっちゃと運んじゃいますか」
霊夢が振り返った方角から、がさがさと音を立てて、数人の男達が現れた。
「どう?」
骸を向いて、その男達に霊夢は問うた。
「間違いなく、俺たちの集落の者です。名前は…」
男たちと巫女の話は続く。これ以上自分たちはいるべきではないと思った咲夜は、美鈴の袖を引いた。
「行きましょう。日が暮れるわ」
「あ、はい」
軽く会釈をし、この場を立ち去る意を巫女に伝え、二人はそこから離れる。そんな二人に、その言葉ははっきりと聞こえた。
「え、一緒に出かけた人がいる?その人はどうしたわけ?」
「いやぁ昨晩には戻っています。そんで、朝方に釣りに…」
「熊よけがそこに?ああ、…落としたって…か?」
「いや、そもそもこの辺りまでは来ないはず…」
「…ら、やっぱり妖怪…じゃ」
「そいつが言うには…用事があるからと、先に…」
「ったら、悔しそうにしてました。一人にし…ればって」
[暗転]
「美鈴?」
「あ、いえ。何でもないです」
「ならいいけど」
ぐいぐいと、荷車を牽く。その顔は浮かない。
「ねえ、さっきの」
びくり、と肩が震える。
「あの人達、妖怪だって言ってたけど。そうなの?」
「えっと。確かに、その可能性は捨てられないですけど。その、怨みをかうような真似をすれば。案外、うっかり力を見誤って死なせてしまったのかもしれませんね」
「あなたは、さっきは妖怪でも熊でもないって言ったのに?」
「それは…」
顔を伏せる。
「はっきり言ってくれない?」
ぴたりと、足が止まった。叶うなら――――――――
「あれは、人間の仕業なんでしょう?」
――――――――叶うなら、耳をふさいでしまいたかった。
喘ぐように、何かを言いかけて。
けれど美鈴は、結局何も言えなかった。
――――――――寄り道なんて、しなければよかった
あとアリスの長打率は天井知らずやで。
なんかこう、いいな!
後Ending No.31:Sabbath の完全版が読みたいので
よろしくおねがいします。