Coolier - 新生・東方創想話

壊れた世界(後編)

2007/01/21 06:52:41
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壊れた世界(前編)を見ていただくと話の内容がおわかりになると思います
















「ここはどうなっているのかしらね」
半人半獣の娘が護っていた人里の一つに到着、やっぱり見た感じ変わらないのだろうけれど私の居た世界とどう違うのかしら、
楽しみ、楽しみ……と、そうだ境界の変化には気をつけてあげないとね。
「さて、どうしようかしらね……」
眠るにはまだまだ日は高い、話でもしていればすぐ暮れるかもしれないけれど、
さて、知り合いは……いたわね。
「こんにちは、通りすがりの巫女さん」
「ん……紫じゃない、何しに来たのよこのヒマ妖怪」
「会うなりいきなり酷い事いうわね、私の繊細な心を傷付けないで頂戴」
「そんな事言うからアンタは信用無いのよ」
少なくとも私の知っている霊夢とは同じらしい、これはこれで少しガッカリね。
「そういえばこの村を護る妖怪は何所にいるのかしら?」
「ん、萃香の事?アイツならどうせ昼間から酒でも飲まされてるんじゃないかしら」
この世界ではあの子が護っているなんて、ちょっと意外ね、
それも飲まされる程に信頼されているなんて……さて、あの子を探すとしましょうか。
「アンタが歩くなんて珍しいわね……明日は嵐かしら」
「私も偶には歩きたくなる時くらいあるわ、案内して頂戴」
「断ってもどうせさせる気でしょ、仕方ないわね……」
なんだかんだ言ってやってくれるのね、気怠そうな態度も全然変わらない、
元の世界とどう違うのかしら、楽しみね……。



 ―――――



「多分ここにいるわ」
「ありがとう、霊夢」
「はいはい、どういたしまして」
さて、あの子はどうしているのかしら。
「入るわよ、萃香」
……返事が無い、どうしたのだろうか。
「……入るわよ~」
「どうぞ~………」
物凄い弱弱しい声ね、もしかして二日酔いかしら?じゃあ、変な気でも起こさない様に飲ませているのね、
でもかなり珍しい姿が拝めるわね、楽しみだわ。
「お邪魔……あらあら」
案の定、頭を抱えて唸っているわね、
どうしようかしら……ああそうだ。
「ねぇ萃香、二日酔いにいいものがあるんだけど」
そういえば外の世界にいた女が身体にいい”飲み物”があると言って手渡したものがあったわね、
物凄い毒々しい色合いと変な音が聞こえたから、口の中に隙間を張って飲んだと見せかけたけど。
実際何人かは飲んだと聞いているし、それ以前に毒が盛ってあっても妖怪相手にはきかないだろうし、
最悪「良薬と猛毒の境界」を弄れば問題ない筈。
「いったいなにぃ…」
「えーと、ちょっと待ってくれないかしら…コレよ」
とりあえず外の世界からくすねてきたバケツとかいう入れ物にその”飲み物”を注いで…と。
「はいどうぞ」
「うわ……多く…ないのか…いただきます…ウプッ」
どんなものなのかちょっと楽しみね……あれ?
「萃香…?」
「ウップ…ウグッ……」
あれ、物凄い勢いで顔が蒼褪めているような…ってああ!
「萃香!」
と、とりあえず境界を弄って…これで一安心ね、白目剥いてひきつけを起こしたどうなるかと思ったわ、けどね……
「許さないわ……」
よくもまぁ、萃香を酷い目に遭わせてくれたわね…幾ら私でもね、今回ばかりは只じゃすまさない、行くしかない、
……使命感に目覚めたのはどうせすぐこの世界とは関係なくなるだろうけど、こんなことをした罪悪感に苛まれている訳ではない、断じて。



 ―――――



そういえば博麗神社はどうなっているのかしら、全壊していそうな気が……あら?何かしらこの列?
とりあえず聞いてみるとしましょうか、物探しの基本は地道な聞き込みだって誰かが言っていたのを聞いたことがあるし。
「そこの貴方、コレは一体何の列かしら?」
「何って、お参りに決まっているじゃないか」
お参り…ああそうか、この世界に博麗神社は存在しないのね……可哀想な霊夢、きっと何所かで勝手に居座っているのね。
「アンタ、どうしたんだ?涙なんか流して」
「…何でもないわ」
とりあえず適当にあしらっておきましょ……不思議ね、こんな事で涙を流すなんて。
まぁそれは兎も角、この神社を空から眺めましょうか、それ程長い列でも無いみたいだし。
「そういえばアンタもお参りかい?」
「いいえ、唯の神社見物よ」
「なんなんだそりゃ……ってうわぁぁ!?」
驚いた声が聞こえたけど無視して適当に眺めましょうか――



 ―――――



しかし、思いのほかそれなりに多かったわね、しかも神社も中々に立派、
一体どんなのが働いているのかしら……あら、なんで霊夢が来たのかしら?
もしかしてここの霊夢は居候としてここで勤めているのかしらね。
「霊夢~」
「…紫?今度は一体何の用よ」
「いつもお勤めご苦労様」
「当然でしょ、伊達に博麗の巫女を名乗っているわけじゃないわ」
え…?今何と?
「?どうしたの」
「いや、今何て…」
「耳でも遠くなったの?もう一度言ってあげるわ、伊達に博麗の巫女を名乗っていない、ってね」
「あぁ成程、勝手にここで居候した挙句、その二つ名を名乗っているってことね」
あら、霊夢が何か肩を震わせているけど…私何か変な事を言ったかしら?
だって霊夢がジリ貧じゃないなんて、幽々子が小食になってしまうくらいにありえな…ってここは違ったわね、
でも飢えに飢えてお茶葉を食べるかどうか葛藤するぐらい貧乏じゃ―
「……何ふざけた事言ってんのよ、このクソようかぁぁーーい!!」
「え、ちょ、ま…ふぎゃぁぁぁああぁあ!?」


 ―――――


「痛たた…何するのよ、いきなり」
「当たり前でしょうが、居候でも住み込みでも無いわ」
「むー……」
思っていたよりも世界が変わり果てた様ね……しかし、霊夢が至極真っ当な生活を送っていたなんて、
……この世界に留まるなんて絶対無理ね、精神的に、でも「爆睡と不眠の境界」を弄ろうとすると失敗したら半年寝るだけじゃ済まないし…むー。
「アンタもしかして私を罵るためだけにここに来たんじゃないでしょうね」
「違うわよー、色々と事情があったりするのよ」
「…嘘、じゃないみたいね」
この世界でも霊夢のカンの鋭さは相変らず、これなら事情の説明をしなくても大丈夫そうね。
「で、実際問題何しに来たのよ」
「フラリとここに立ち寄っただけなんだけどね……そういえば半獣の女は何所にいるのかしら?」
「あぁ、アレね……一応ココにいるけれど、見たいの?」
「えぇ、勿論」
まだ日は高い、ならあの半獣を眺めるというのもいい、
……元の世界の萃香みたいにここでだらけているのかしらね。
「付いて来て、地下にいるわ」
「…?ええ、わかったわ」
地下?成程、人喰い妖怪に成り下がっていたのね、映像を写す式があったら是非ともその姿を収めたいのだけれど…
あ、思ったよりも近い場所にあるわね、こんなので大丈夫かしら。
「…着いたわ」
「それじゃ、お邪魔するわ人喰いの半獣さん」
着いたのは結構暗めの部屋、そして霊力の付加された鎖で拘束…ま、お約束みたいなものかしらね。
「お前は…いつぞやの妖怪か」
「そうよ、残念ね」
「あぁ、人間だったらどんなに嬉しかった事か」
狂気と微かな血の臭い……確かめるまでも無い、けれど霊夢が人喰い妖怪を殺さないなんてね、
何か訳があるのだろうけれど、どういうことかしら?
「霊夢…頼む、次の満月の日に――」
「お断りよ、どうせまたロクでもないことを考えているんでしょ」
「そうか、なら」
「何……?」
「私の角をしゃぶっ――ぶべらっ!?」
ナイス陰陽玉、あー……この様子だと私の予想は半分正解、半分はずれしかも嫌な当たり方、
なんか式に写す気も失せたわ……時間も無駄にした気がするわね。
「…で、もう帰る気かしら?」
「…お邪魔したわね」
どんなに遅くてもまだ夕刻にすらなっていない筈、じゃあ紅魔の館にでも行くとしましょうか、
まだ訪れていない場所があった筈だし。


 ―――――


「お邪魔するわー」
面倒だから隙間であの吸血鬼の館に入った、どこかの空間と繋がっていればよかった、反省はしていない。
ここは…さしずめ大図書館かしらね。
「あらあら、変わったお客さんですね」
「えぇ、変わったおきゃ――」
えーと、何アレ?あの頭と背中に蝙蝠みたいな羽を生やした、女の声を出す気味の悪い筋肉の塊、うん、我ながら適切な表現ね。
「あ、自己紹介が遅れました、私はここ、『ヴワル魔法図書館』の司書を勤めている小悪魔と申します、あ、名前はまだありません」
嘘でしょ、絶対○ランって名前でしょ、『○兄貴』で最後の最後で出てきた好きな花が菊とかいう、頭から光線出す奴らの親類でしょ。
「あー…私は八雲紫よ、よろしく……ところで」
「何でしょうか?」
「貴方バr」
「違います」
「いやぜt」
「違います、ふざけた事言っていると漢光線(と書いてメンズ○ームと読ます)撃ちますよ?」
「…もういいわ」
……何か、やる気が失せる問答だったわね。この筋肉の塊の正体なんてもうどうでもいいわ。
「そういえば、今日は如何なる本をお探しで?」
「賢者の石を簡単に大量生産できる本を探しているのだけれど」
もともとここを眺めるために来ただけだし、適当な事でも言ってあしらうと――
「あ、それですか…少し待ってくださいね」
あるのかい!……そういえば元の世界でもここに訪れたためしがないわね、
見た事の無い私でも楽しめる見世物の一つでも有って欲しいものね。
「……誰よ、何しに来たの?」
「………初めまして、八雲紫よ」
類は友を呼ぶ、とはよく言ったものね……さっきのと比べて遥かに女らしさがあるけれど、
……また筋肉か、もう筋○玉でも買っていなさい。
「貴女が…隙間妖怪と呼ばれる妖怪かしらね、魔理沙から聞いたことが有るわね、
 ああそうそう、私の名前は……」
あら、いきなり構えた…ここの主は来訪者を弾幕であしらうのが礼儀なのかしら。
「マ・チョ・るぃぃ!なうれっずぃ!!よ、よろしく」
って、うわぁ…さっきのに負けず劣らず濃いわねー……来る場所間違えたかしら。
「まぁ、立ち話もなんだろうし、適当に座って」
「…それもそうね」
お言葉に甘えて、適当に座りましょうか、ん……あれに見えるは――
「こんにちは、白黒の魔術師さん」
「あ、あぁ……こ、こんにちは、だぜ」
……何かに怯えているわね、元の世界とはこういう点が違うのね、でも一体何が――
「お待たせしました、どうぞ」
「あぁ……気が、利くわね」
『代償ナシ、魔術の心得が無くてもできる賢者の石の作り方』、『一時間で出来る!簡単賢者の石の作り方』etc…何でもアリな気がするわここ、胡散臭いけど。
「…魔理沙、別に『アレ』じゃないんだから怯える必要はないでしょ?」
「で、でもいつもなら来る時間帯だぜぜぜぜぜぜぜ」
あからさまに恐れているわね、そもそも『アレ』って何かしら?
私を蚊帳の外にするなんて酷いにも程があるわね……ん、何かしらこの轟音?
「く……くるな…来るなぁぁ……」
「…また、来たわね……学習能力が無いのね、きっと」
成程、これから来るのが『アレ』の正体――
「呼ばれて飛び出てジャンジャジャーーン!」
壁が崩れた……ん、土煙でよくは見えないけれど、あれは――
「私こそが世紀の大・天・才!アリーーース、マーーーーーガトロォオイド!!」
確か、元の世界の魔法の森に居た引きこもりな人形遣いだったかしら……
可哀想に、友人欠乏症にかかってしまって……
「あーーははは!さぁマチョリー・ナウレッジ、大人しく『私の』魔理沙を渡しなさい!」
「誰もアンタみたいな○○○○に渡すわけが無いわ、それ以前に何時、魔理沙が貴女のモノになったのかしら?」
「何を言っているのかしら、私と魔理沙は永遠のバカップルであることが運命、
 二人の愛を邪魔立てするような奴は馬に蹴られて死んだ後、地獄逝きのキップ片手に『超○貴』を読みつつ、落ちるがいいわ!!」
「……死に水はとってあげないわよ、遺言は聞いてあげたんだからね」
「愚かね、やられるのは貴女の方よ。私の新開発したスペルカードの力を以ってすれば、
 この大図書館を吹き飛ばすのはおろか、この幻想郷の結界を軽々突き破り、その結果、幻想郷を発見した外の世界の人間共と戦争が勃発、
 そして戦争の終結に事を急いだ外の人間共と妖怪達はお互いの最終兵器で以って全て無に帰る、そして誰も居なくなった……ってし、死ぬのはイヤぁぁぁ!!」
…もう完全に無視されているわね、まぁ面白い事になりそうだからいいけど。
「さぁ受けるがいいわ!咒詛『スーパー蓬莱人形28号SRX 大艦巨砲主義は乙女のロマン』!!」
うわ……ネーミングセンスが無いにも程があるわね、それ以前にそんな主義は乙女のロマンじゃないわ、だって私純真無垢な乙女だもの。
「行きなさい、蓬莱!バ○ウザケルガぁぁ!!」
なんか雷を纏った金色の龍が出てきたわね、著作権のほうは大丈夫かしら、私のスペルカードの。
「その程度……小悪魔、筋肉と魔術の融合美、見せ付けてやりましょう」
「分かりました、マチョリー様!」
こちらはどう対抗するのかしらね……あと『筋肉』はいらないわ、暑苦しくてしょうがないし。
「行くわよ…月&木符『サテライトヒマワリ』!」
「貴女に…力を」
うわ、気持ち悪……筋骨隆々な男の身体に女の声、そしてお祈りの組み合わせがここまでとは、
ここが元の世界だったら確実に消していたわね、あのバラ○。
「賢者の石、召喚」
あら、賢者の石でサポート……って一つだけ?何する気かしら?
「マイクロウウェーブ……来たわね」
光があの石に当たった…やはり、魔力の増幅に使ったと、
でも一体何を……ってあれ?なんか光の球が出てきたけど。
「幻想郷のバックスクリーンまで…吹き飛びなさい!」
打った、外の世界の『ヤキュウ』とかいう娯楽競技だったかで投げてきた球を打つみたいに、
貴女只単に筋肉を使いたかっただけじゃないのかと子一時間(ry
「んな!?私のスペルカードをやぶぐわらば!?」
しかも術者ごと吹き飛ばした……まぁ、魔力自体はとんでもないのは確かね。
「ふぅ……邪魔者は消えた…う、ゲフッゲフッ!」
「マチョリー!?」
…何かの発作かしらね、無理だったらあのバ○ンに頼めば何とかなった筈。
「大丈夫…小悪魔」
「わかりました」
あれ、なんか足を押さえたわね、一体何を……って腹筋!?
「いつ、もの、発作、よ!」
「マチョリー様の『もっと筋肉動かしたい症候群』がまた出ましたね」
「マチョリー……」
だから貴女只単に筋肉を(ry
「……お邪魔したわね」
「あら、もう帰るんですか?」
「ま、この館の主にひとつお願いをしてね」
「はぁ……」
「あぁ、そうそう…そこの白黒さん、なんで自力で追い払わなかったのかしら」
あら、震えだした……?
「それ、だけ、は、言っちゃ、だめ、よ」
「や、やめてくれ…アリス……い、いやだ…やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめていやーーーー!」
「…壊れちゃいましたね、知らないにしても配慮が足りませんよ」
五月蝿いこのバラ○め、貴方に言われる筋合いは無いわ。
「よご、れた…よごれた…ヒック……うえっ…」
「まぁ、私も少し配慮が足らなかったわね、御免なさい」
「やっぱり記憶を消去した方がいいかもしれないわね、どうせすぐ無意味になると思うけど」
ま、あんなのが毎度出てこられたら、いくら高度な術でも意味を成さないでしょうね……頑張りなさいな、私はすぐ居なくなるけど。


 ―――――


「…で、今度は何の用?」
「貴女達の力を借りに来たのだけれど」
「断るのは許しませんか?」
「当然でしょう?」
「…いいわ、で、何をすればいいの?」
「貴女のお気に入りのメイドの力で、少しばかり運命を捻じ曲げて少しの間眠るだけで何とかして欲しいのよ」
「そんなことしたら、幾ら私でも保ちそうにありません」
「『あの子』に頼んで、貴女達を完膚なきまでに叩きのめしてもいいのよ?」
「「是非やらせてください、いえ、やらせて戴きます」」
これでよし、後は眠るだけね、後は――
「じゃあ、私の家の近くとここを繋ぐから付いてきて頂戴」
「はいはい、仕方ないわね」
これでこの世界ともお別れ、少し名残惜しいけれど『私』が居ていい世界じゃないのだから、仕方ないわね。
「…さて、着いたわね」
「後は眠るだけね、さっさと布団を敷くなり、何なりしなさい」
「それも貴女のお気に入りの仕事よ」
「うー、分かりました」
しかし、小さい子が私のためにせっせと働いてくれている、
何だか橙の手伝いを見ているみたいね……あの子達はこの世界で幸せに生きていたのかしら。
「それじゃ、お願いするわね」
「お任せください」
「それじゃ、おやすみー」
すぐに眠気が襲ってきた、流石にあれだけ動けばとう、ぜ、ん、か――



 ―――――



「――様」
「むー、らんちゃんのしっぽはわたしのものー」
「―かり様」
「いやー、ゆゆこーとらないでー」
「紫様!」
「ふぇ…?」
あら、さっきのは……夢?でも、やけに現実味のある夢『も』見ていた気がしたわね。
「やっと起きてくれましたか…」
「…?ねぇ藍、今は何時ごろかしら」
「正午を少し過ぎた頃、ですけど…それよりもあまりこちらに心配をかけさせないで下さい」
「え…?どういうこと?」
「昨日一日中眠っていたんですよ。何度話しかけても起きませんでしたし、寝言も呟いていなかったんで気が気でなかったんですよ?」
夢…じゃない?そう……
「御免なさいね、藍。」
「え?わわ!?」
心配かけさせたんだもの、抱きしめてあげて、私は生きているって安心させてあげないとね。
「…それじゃ、橙に持ってくるようお願いできるかしら」
「…ハイ」
また何時もの一日が戻ってきた、やっぱりこの世界が一番ね。


 ―――――


「――ということがあったりしたのよ」
暇だから博麗神社に寄ってみた、相も変わらずのオンボロっぷり、霊夢もお茶で飢えをしのいでいる、
私が心の底から安心できるのはこの光景だけね。
「……霊夢?」
昨日の事を面白かったから話してみたけれど…やっぱりまず――
「くくく、ヒャーハッハッハ!紫ぃ!なぜそこにいるの紫ぃ!」
「れ、霊夢……?お、落ち着いて!」
「駄目じゃないかぁ、世界を変えたままにしていなきゃぁ!放置しとかなきゃぁあ!」
「え、ちょ、ま……きゃあぁぁ!?」
「さようなら、紫!」
「い、痛、いたいいたイヤぁああぁ!」
――八雲一家が霊夢に身ぐるみ剥がされた挙句、家まで破壊されたのはまた、別の話……
後編の投下が遅くなってしまい、申し訳ございません。
…ぶっちゃけ、某西博士なアリスと、最期の霊夢と紫のやり取りがかきたかっただけですハイ。
等品 骸
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コメント



0.370簡易評価
2.10名前が無い程度の能力削除
> 境界の変化には気をつけないとあげないとね。
> 白麗
> 色々と事情があってりするのよ
『白麗』は意図的ですか?
内容云々以前に、投稿前に推敲された方が宜しいかと。
3.90名前が無い程度の能力削除
や、やっぱりアリスは西博士だったのですねっ!
台詞を呼んでいくうちにピンと・・・・・・
大爆笑でした(=´ω`=)y─┛~~
8.無評価等品 骸削除
誤字の指摘、ありがとうございます。あと若干の修正もしました。
14.30名前が無い程度の能力削除
アイデアはいい感じなのですが、その調理が微妙です。
いちいち上げていたらキリが無いのでひとつだけ。

超兄貴のあのインパクトは絵があってこそ。

SSであのインパクトを得ようと思うなら、くどいくらい筋肉の描写をするしかありません。
見せるだけでインパクトを与えられる絵とは違うのです。
これはさらりと流しすぎて不完全燃焼というか実にもったいない。