*たぶんキャラが破壊されています。
1.博麗神社
雪もちらつく幻想郷、風が吹く吹く幻想郷、何はともあれ幻想郷。
「さむい・・・」
毎年恒例の極めて人為的な停電(料金未払いともいう)が起こりコタツでぬくぬくすることも出来なくなった霊夢がぼやく。
停電だ、そう停電なのだ。
そう思わなければ彼女は幻想郷の発電所的な場所を襲撃するだろう。
「みかん、みかんはどこ?」
震える手がコタツの上に載ったみかんをつかむ。
霊夢さん、なんかみかんが凍ってますよ♪
「がりがりがり」
見てはいけません、我らが紅白が凍ったみかんを皮ごとかじっていることなど断じてありません。
なので、先ほどの音は幻聴です。
聞かなかった事にしたほうが崩れません、いろいろと。
「さ~む~い~」
駄々っ子風に言ってもぬくぬくは出来ません、電気がとおってないから♪
「停電よ~これは停電なのよ~ほほほ~」
我らが紅白はいろいろと欠けたり失ったりしている模様です。
と、その時頭上からひらひらと紙が落ちてきました。
「・・・・・・紙が食べて欲しそうにこちらを見ている、食べますか?」
ニア はい
はい
ストップ、霊夢さんお願いですからその選択肢は消してください。
「いや」
しかたありません、慧音さんに支援を要請しました。
ニア いいえ
いいえ
「シット、読めばいいんでしょ読めば・・・」
見た瞬間にバビュンと音がしそうな勢いで我らが紅白は飛び出して行きました。
紙にはいろいろと文字が書かれていますが彼女が読んだと思われるものだけ書き出しましょう。
優勝賞金 1000万円
博麗霊夢 参戦
2.紅魔館
「れいむ燃え~、れいむ萌え~」
のっけからヤヴァイ台詞を発しているのは我らが吸血鬼、レミリアさまです。
「れいむ~れいむ~、れ・い・む・もえ~」
博麗霊夢写真集(脇写真多し、15禁)を見ながらヤヴァイ台詞を連呼するロリ吸血鬼。
これではとても威厳やカリスマなぞ望めそうにありません。
「スピア・ザ・グングニル」
ぐえ!!
なにやら嫌な気配がしたからグングニルを投げてみたのだけれど命中したみたいね。
これで妙な第三者視点も終りよ。
そ・ん・な・こ・と・よ・り。
ああ、霊夢萌ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
可愛いわぁ霊夢、もう地下に引き摺り込んで○○○して×××して△△△してもおつりがくるわぁ(はぁと
「ああ、れいむ、れいむ~?」
せっかく霊夢を愛でている所に無粋な紙ね、なにかし・・・。
紙を見た瞬間に私は壁を突き破り夜空に飛び出した、これも霊夢への愛の賜物よ。
ちなみに紙には集合場所と特典が書かれていたわ。
集合場所 幻想郷
勝者は敗者に1つだけ命令できる(ネチョ厳禁)
レミリア・スカーレット 参戦
3.紅魔館門前
「すーあんこ、ちんいーそー、いーペーこー♪」
「きゃあああああ!! そんなのあり!!」
「妹様~後生ですから、1月3日のデザートまで取らないでください~」
「あははははは!!」
紅魔館門番隊は三日前から酒を飲み、つまみを喰らい、賭博に興ずるというとんでもない状態である。
本来ならメイド長である咲夜が某弓兵も真っ青になるほどのナイフの雨を降らせているのだが、
酔っ払った美鈴の酔拳を前に手も足も出ず、最終的に美鈴のGraze(カスリ)がカンストを起こしたあたりで
寝込んでしまった、門番恐るべし。
ちなみにレミリアは三日以上前から霊夢に萌えっぱなしだったのでこの事には気付いていない。
さらに二日前からフランドールが加わったせいで完全にカオスと化してしまった。
さらに酔っ払った門番隊とフランドールの魔手は紅魔館内勤、外勤メイドにおよび数時間でカオスに飲み込まれてしまった。
だれかが花札をやっているかと思えばその対面の相手はトランプを持ち、左右のメイドはUNOを持っている。
「よし赤タンスキップフラッシュ!!」
「ドローフォーで返すわ」
「ジョーカーで流します」
「ワイルドカードで青に色がえ~」
これでゲームが成立しているのだ、これをカオスと呼ばずになんと呼ぶ !!
酔っ払いのつまみを酔っ払いが用意し、酔っ払いへ酔っ払いが酒を注ぎ、酔っ払いが酔っ払いに絡み、
酔っ払いが…とにかく紅魔館で酔っ払っていないのは寝込んだ咲夜のみという有様である。
そのとき、またしてもひらひらと紙が。
いや、今回はビラまきのようにばら撒かれている。
「めいり~ん、これよんで~」
「ひっく、ええと参加資格とくになし、大乱闘で日ごろのストレス晴らしましょう、細かいルールは会場にて説明、最強は君だ !!」
「だいらんとう ? それってたのしい ?」
「たのしーですよー、銃器あり、刃物に鈍器あり、簡単な爆発物からABC兵器もありなんですから」
そりゃどこの戦争だ ? と突っ込む者はこの場には存在しない。
「よし、いこう !!」
美鈴の腕を掴んだままフランは空へと駆け上がった。
「いたたた、妹様~そんなに引っ張られると腕が取れちゃいますよ~」
「だいじょうぶ、とれたらちゃんとくっつけるから」
「どこがだいじょうぶなんですか?」
「いいからいくよ~、きゅっとしてスバアアァァ・・・・・・」
凄まじいスピードで飛び去るフランと美鈴、あっソニックブームが発生した模様。
さて取り残された酔っ払い達はというと。
「たいちょうだけずるい~」
「わたしたちも」
「さんせんします」
「いくぞ~」
「おおおおおぉぉぉぉ !!」
参加するようである。
競技 資格とくになし
フランドール・スカーレット
紅美鈴
紅魔館連合軍 参戦
4.魔法の森
場所は変わって魔法の森のマーガトロイド邸、白黒と七色魔法使いが蕎麦を食べていた。
ちなみにわんこそばである、上海人形や蓬莱人形が一生懸命ふわふわと運んでくる姿を見る
とついもう一杯手が出てしまう。
「上海も蓬莱もごくろうさん、もういいぜ」
「上海、蓬莱と一緒に食器を片付けてきて」
「「リョーカイ」」
ふよふよと食器を重ねて飛んでいくさまは危なっかしいがとても微笑ましい。
「便利だな~、今度うちに派遣してくれ」
「あいにく、人外魔境の開拓要員になれるような教育はしてないわ」
「そうか、まあ無理ならいい」
「まぁ、私で・・・よければ・・・手伝うけど…」
「ゴクゴク、うぃ~酒が美味い。ん、なんかいったか?」
「・・・・・・なんでもないわ」
このようなやり取りが年に300回は繰り返されているのだ。
つまりはほぼ毎日、魔理沙のタイミングの悪さは筋金入りらしい。
その時、またもや頭上よりひらひらと一枚の紙が。
「なんだ?ふむふむ、よしいくぜ」
「ちょっと魔理沙どこにいくのよ」
「幻想郷で派手なお祭り騒ぎがあるらしいぜ、これは行って掻き回さないことには霧雨魔理沙の名が廃るぜ」
「そんな名前廃れてしまえ !!」
と全力で突っ込んだアリスであった、グリモワールで。
「痛いぜ痛いぜ、痛くて死ぬぜ」
「大丈夫よ、痛みで死んだ人間はけっこう居るわ」
「どのあたりが大丈夫なのか、十文字以内で説明を求めるぜ」
「きりさめまりさだから、十文字きっかりよ」
「説明になってないぜ、とにかくいくぜほら乗れ」
「何で私が乗らなきゃいけないのよ ?」
「 ? わたしはアリスと一緒に行きたいんだ。飛ぶスピードならわたしのほうが速いだろ」
だから早く乗れとせかしてくるのだが、アリスは「アリスと」という言葉が出た時点で凄まじいスピードで箒に横座りしている。
「し、しかたないから行ってあげるわよ」
「あ、ああ、それと横座りは危ないからまたがってしがみついてな」
「し、しがみぃ~」
「はやくしろよ、なにやら急いだ方がよさそうだぜ」
外では「賞金1000万円まっててね~~」やら「霊夢萌え~」という台詞やソニックブームの破壊音やらが飛び交っている。
にぎやかなことこの上ない。
「いいか、手を離すなよ。いくぜぇブレイジングスター !!」
「いやああぁぁ、窓がああ !!」
実際は窓どころの騒ぎではなくマーガトロイド邸が半壊しているのだが悲しいかな、
家主は誘拐犯と共にブレイジングスターでぶっ飛んで行ってしまった。
しかし、さすがはアリスというべきか早くも自宅修復用の人形が動き出したようである。
工事現場でも最近見ることの少なくなった黄色いヘルメットにツルハシ持ち、無表情な目が特徴的な人形だった。
人型ではないが人形だ、というかぶっちゃけた話メッ○ール。
アリスのセンス云々はともかくとして出所がとても気になる人形であった。
幻想郷全員参加 ?
霧雨魔理沙
アリス・マーガトロイド 参戦
5.開戦前
「さあ、やってまいりました企画者不明、賞金の出所も不明、この胡散臭さはスキマ妖怪も逃げ出すぞ !!
第一回幻想郷オールスター、大弾幕バレットシスターズ開幕だああああああぁぁぁぁぁ !!
司会は射命丸 文でお送りします」
「解説の森近霖之助です、よろしく」
「そして審判長は裁きならこの人、四季映姫・ヤマザナドゥ !!」
「私は甘くありませんよ、百分の一秒の決着にも白黒つけます」
「補佐として小野塚 小町、今日は真面目に働いてもらいましょー !!」
「まあ、面白そうだからいいけど」
「そして観客席は古今東西の妖怪に妖精、幽霊に悪霊、人間と多種多様な種族が混在しています。あっ !! 観客席での弾幕は禁止です !! 卒塔婆ミサイルが・・・着弾したようです、観客席での弾幕はお控えください」
と、謎の盛り上がりを見せているのは幻想郷の中でも幻想郷と呼ばれる場所である。
どこから持ってきた(?)のか巨大なドームがドスンと居座り、まるでオールスター野球中継のような有様である。
当然のことながら酒と肴は飛ぶように売れ、妖怪に飲み比べで勝つ豪傑も現れている。
さらにテキ屋はでるわ、出店は出るわ、トトカルチョが行われるわでまさにお祭り騒ぎ。
「さあ、会場も暖まってきたところで選手入場です。一気に行きますよー、
幻想郷の守護者、赤貧巫女 博麗霊夢 その燃費にはサボテンですら真っ青だ !!
掃討作戦なら任せとけ、魔砲少女 霧雨魔理沙 会場のお客さんに安全地帯はなくなったぁ !!
接近戦ならどんと来い、白玉楼の庭師 魂魄妖夢 日ごろの鬱憤はらせるかぁ !!
胡散臭さ爆裂、だって女の子だもん? 隙間妖怪 八雲紫、冬眠中じゃなかったのかぁ !!
魔界を代表して参戦か、恋する人形遣い アリス・マーガトロイド グリモワールを持って登場だ !!
あふれるカリスマ、吹き出る鼻血 紅魔館のロリ吸血鬼 レミリア・スカーレット !!
レーヴァテインは地獄の焔、ついに出た紅魔館の最終兵器 フランドール・スカーレット 会場だけは破壊しないでください!!
カリスマは一体どこ行った、@マークな亡霊少女 西行寺幽々子 暴飲暴食何でもござれ !!
彼女の拳法に死角はない、紅魔館の格闘戦力 紅 !! 美 !! 鈴 !! 青龍刀をひっさげて参戦だぁ !!
日陰のもやしっ子、病弱魔女 パチュリー・ノーレッジ 賢者の石こそNo1 !!
ヴワル魔法図書館のかわいい司書さん、発揮されるは知識人仕込みの無駄知識 小悪魔、泉に住む大妖精とのタッグで参戦だ !!
あたいってば最強? 史上最強の氷精 チルノ この面子で単独参加するとはまさに馬鹿 !!
今回二組あるタッグでの出場、妖怪の式と式の式 八雲 藍&橙 勝利の方程式は既に解がでているのかぁ !!
我に秘策有? この熱気に彼女も動き出す リグル・ナイトバグ 蟲たちの逆襲が今始まる !!
その歌声はまさしく船人を惑わすローレライ、幻想郷の歌姫 ミスティア・ローレライ !!
幻想郷三賢者の一人、積み重ねた歴史の重みは果てしない 人里の守護者 上白沢慧音 !!
永遠邸の常識人、だがその瞳は全てを歪め狂わせる 月の兎 鈴仙・優曇華院・イナバ クセのある弾幕は視覚効果抜群だぁ !!
難題連発、昨今の難題は永遠邸の財政難 月の姫 蓬莱山輝夜 ところで須臾ってどういう意味ですか~ ?
輝夜が出るならもちろん参戦、熱愛疑惑は高まる一方 藤原妹紅 今日もフジヤマヴォルケイノォ !!
勝負事なら黙っていない、自称幻想郷最強 風見幽香 極太ビームに分身なんでもござれ !!
のまのまいえぃ !! 千鳥足だがダッシュは早い、史上最強の酔っ払い 伊吹萃香 !!
今回最大のダークホース、参加資格無しなら私たちも、門番から内勤メイドまで強者が集まった 紅魔館連合軍 数に勝る力はない !!
以上二十二人+αの選手によって争われます !! なお参加者は随時募集中です、本戦とは別に多数のイベントも催されますので随時お知らせしていきます !!(以上ノーブレス)」
わああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!
大歓声が上がった。
「お~い」
「はい、何でしょうか ? 魔理沙選手」
「ぶっちゃけた話、これから何するんだ?」
文がマイクを取り落とした。
霖之助は机に突っ伏し、映姫は帽子が斜めにズレた。
小町にいたっては飲んでいたお茶を派手に吹き出してむせている。
会場中の観客は一斉にずっこけた。
「え~と、とりあえずルールの説明にうつりたいと思います。審判長の四季映姫・ヤマザナドゥさんおねがいします」
「こほん、まずあなたたちは配られた紙をよく読みなさい。勢いで行動するということは行動力があるよう
思えますが実際は周りが見えていないことが多いのです。そう、あなたたちは勢いや勘といったもので行
動しすぎる。本来ならもう三時間ほど続けたいところですが端的に言いましょう、もう少し計画的に行
動をしなさい。それがあなた達のできる善行です。
話がそれましたね、では基本ルールを確認します。
戦闘の舞台となるフィールドから規定された距離を離れた時点でミスとなります。
つまり蹴って殴って吹っ飛ばせということです、ダメージを与えれば与えるほど当然ながら吹っ飛びやす
くなります。
戦闘にはある程度の武器、弾幕および能力の行使は認めますが大規模な広範囲への攻撃や術者が長時間
無敵状態となるスペルカードは使用を禁止します。
例をあげれば『夢想天生』や『そして誰もいなくなるか?』などです当然ながら『パゼストバイフェニックス』も禁止です。
不死の能力を持つ選手に注意ですが死亡は1ミスとカウントしますので自傷行為等によるリザレクションは
無意味です、なお殺傷行為は絶対禁止です。また目に余る行為については厳正に対処します。
またミスをした場合、ダメージは回復し残機がある限りは完全状態でフィールドに復帰できます。
なお小町によりフィールドに定期的にアイテムが投げ込まれますがこれは対戦者の多数決で拒否するこ
とが出来ます、スポーツマンシップにのっとり弾幕少女らしい試合を期待します以上です 」
言い終えた~と満足顔の四季映姫だったが、
「ようは敵を全てぶっ飛ばせってことだぜ!!」
「「「「そーなのかー!!」」」」
魔理沙に一言に選手達が納得しているのを見てしばらくいじけていたという。
一方こちらはドーム上空。
複数の影が上空に佇んでいる。
何か言っているようだが声は風のせいで聞き取りにくかった。
「お・・・や、こ・・・また・・・かだ・・・」
長い棒を持った影が楽しそうに笑った。
「どこにも・・・った・・・んなとこ・・・いたなんて」
やや大きい影が呆れたようにつぶやく。
「う・・・、せっか・・・に・・・った…に」
なにかがぴょこんと飛び出た影が涙ながらに愚痴っている。
「この熱気・・・飛び起・・・、・・・忘れ…はいわ・・・」
やや横長の影が戦意を隠さずに声を上げた。
???参戦
1.博麗神社
雪もちらつく幻想郷、風が吹く吹く幻想郷、何はともあれ幻想郷。
「さむい・・・」
毎年恒例の極めて人為的な停電(料金未払いともいう)が起こりコタツでぬくぬくすることも出来なくなった霊夢がぼやく。
停電だ、そう停電なのだ。
そう思わなければ彼女は幻想郷の発電所的な場所を襲撃するだろう。
「みかん、みかんはどこ?」
震える手がコタツの上に載ったみかんをつかむ。
霊夢さん、なんかみかんが凍ってますよ♪
「がりがりがり」
見てはいけません、我らが紅白が凍ったみかんを皮ごとかじっていることなど断じてありません。
なので、先ほどの音は幻聴です。
聞かなかった事にしたほうが崩れません、いろいろと。
「さ~む~い~」
駄々っ子風に言ってもぬくぬくは出来ません、電気がとおってないから♪
「停電よ~これは停電なのよ~ほほほ~」
我らが紅白はいろいろと欠けたり失ったりしている模様です。
と、その時頭上からひらひらと紙が落ちてきました。
「・・・・・・紙が食べて欲しそうにこちらを見ている、食べますか?」
ニア はい
はい
ストップ、霊夢さんお願いですからその選択肢は消してください。
「いや」
しかたありません、慧音さんに支援を要請しました。
ニア いいえ
いいえ
「シット、読めばいいんでしょ読めば・・・」
見た瞬間にバビュンと音がしそうな勢いで我らが紅白は飛び出して行きました。
紙にはいろいろと文字が書かれていますが彼女が読んだと思われるものだけ書き出しましょう。
優勝賞金 1000万円
博麗霊夢 参戦
2.紅魔館
「れいむ燃え~、れいむ萌え~」
のっけからヤヴァイ台詞を発しているのは我らが吸血鬼、レミリアさまです。
「れいむ~れいむ~、れ・い・む・もえ~」
博麗霊夢写真集(脇写真多し、15禁)を見ながらヤヴァイ台詞を連呼するロリ吸血鬼。
これではとても威厳やカリスマなぞ望めそうにありません。
「スピア・ザ・グングニル」
ぐえ!!
なにやら嫌な気配がしたからグングニルを投げてみたのだけれど命中したみたいね。
これで妙な第三者視点も終りよ。
そ・ん・な・こ・と・よ・り。
ああ、霊夢萌ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
可愛いわぁ霊夢、もう地下に引き摺り込んで○○○して×××して△△△してもおつりがくるわぁ(はぁと
「ああ、れいむ、れいむ~?」
せっかく霊夢を愛でている所に無粋な紙ね、なにかし・・・。
紙を見た瞬間に私は壁を突き破り夜空に飛び出した、これも霊夢への愛の賜物よ。
ちなみに紙には集合場所と特典が書かれていたわ。
集合場所 幻想郷
勝者は敗者に1つだけ命令できる(ネチョ厳禁)
レミリア・スカーレット 参戦
3.紅魔館門前
「すーあんこ、ちんいーそー、いーペーこー♪」
「きゃあああああ!! そんなのあり!!」
「妹様~後生ですから、1月3日のデザートまで取らないでください~」
「あははははは!!」
紅魔館門番隊は三日前から酒を飲み、つまみを喰らい、賭博に興ずるというとんでもない状態である。
本来ならメイド長である咲夜が某弓兵も真っ青になるほどのナイフの雨を降らせているのだが、
酔っ払った美鈴の酔拳を前に手も足も出ず、最終的に美鈴のGraze(カスリ)がカンストを起こしたあたりで
寝込んでしまった、門番恐るべし。
ちなみにレミリアは三日以上前から霊夢に萌えっぱなしだったのでこの事には気付いていない。
さらに二日前からフランドールが加わったせいで完全にカオスと化してしまった。
さらに酔っ払った門番隊とフランドールの魔手は紅魔館内勤、外勤メイドにおよび数時間でカオスに飲み込まれてしまった。
だれかが花札をやっているかと思えばその対面の相手はトランプを持ち、左右のメイドはUNOを持っている。
「よし赤タンスキップフラッシュ!!」
「ドローフォーで返すわ」
「ジョーカーで流します」
「ワイルドカードで青に色がえ~」
これでゲームが成立しているのだ、これをカオスと呼ばずになんと呼ぶ !!
酔っ払いのつまみを酔っ払いが用意し、酔っ払いへ酔っ払いが酒を注ぎ、酔っ払いが酔っ払いに絡み、
酔っ払いが…とにかく紅魔館で酔っ払っていないのは寝込んだ咲夜のみという有様である。
そのとき、またしてもひらひらと紙が。
いや、今回はビラまきのようにばら撒かれている。
「めいり~ん、これよんで~」
「ひっく、ええと参加資格とくになし、大乱闘で日ごろのストレス晴らしましょう、細かいルールは会場にて説明、最強は君だ !!」
「だいらんとう ? それってたのしい ?」
「たのしーですよー、銃器あり、刃物に鈍器あり、簡単な爆発物からABC兵器もありなんですから」
そりゃどこの戦争だ ? と突っ込む者はこの場には存在しない。
「よし、いこう !!」
美鈴の腕を掴んだままフランは空へと駆け上がった。
「いたたた、妹様~そんなに引っ張られると腕が取れちゃいますよ~」
「だいじょうぶ、とれたらちゃんとくっつけるから」
「どこがだいじょうぶなんですか?」
「いいからいくよ~、きゅっとしてスバアアァァ・・・・・・」
凄まじいスピードで飛び去るフランと美鈴、あっソニックブームが発生した模様。
さて取り残された酔っ払い達はというと。
「たいちょうだけずるい~」
「わたしたちも」
「さんせんします」
「いくぞ~」
「おおおおおぉぉぉぉ !!」
参加するようである。
競技 資格とくになし
フランドール・スカーレット
紅美鈴
紅魔館連合軍 参戦
4.魔法の森
場所は変わって魔法の森のマーガトロイド邸、白黒と七色魔法使いが蕎麦を食べていた。
ちなみにわんこそばである、上海人形や蓬莱人形が一生懸命ふわふわと運んでくる姿を見る
とついもう一杯手が出てしまう。
「上海も蓬莱もごくろうさん、もういいぜ」
「上海、蓬莱と一緒に食器を片付けてきて」
「「リョーカイ」」
ふよふよと食器を重ねて飛んでいくさまは危なっかしいがとても微笑ましい。
「便利だな~、今度うちに派遣してくれ」
「あいにく、人外魔境の開拓要員になれるような教育はしてないわ」
「そうか、まあ無理ならいい」
「まぁ、私で・・・よければ・・・手伝うけど…」
「ゴクゴク、うぃ~酒が美味い。ん、なんかいったか?」
「・・・・・・なんでもないわ」
このようなやり取りが年に300回は繰り返されているのだ。
つまりはほぼ毎日、魔理沙のタイミングの悪さは筋金入りらしい。
その時、またもや頭上よりひらひらと一枚の紙が。
「なんだ?ふむふむ、よしいくぜ」
「ちょっと魔理沙どこにいくのよ」
「幻想郷で派手なお祭り騒ぎがあるらしいぜ、これは行って掻き回さないことには霧雨魔理沙の名が廃るぜ」
「そんな名前廃れてしまえ !!」
と全力で突っ込んだアリスであった、グリモワールで。
「痛いぜ痛いぜ、痛くて死ぬぜ」
「大丈夫よ、痛みで死んだ人間はけっこう居るわ」
「どのあたりが大丈夫なのか、十文字以内で説明を求めるぜ」
「きりさめまりさだから、十文字きっかりよ」
「説明になってないぜ、とにかくいくぜほら乗れ」
「何で私が乗らなきゃいけないのよ ?」
「 ? わたしはアリスと一緒に行きたいんだ。飛ぶスピードならわたしのほうが速いだろ」
だから早く乗れとせかしてくるのだが、アリスは「アリスと」という言葉が出た時点で凄まじいスピードで箒に横座りしている。
「し、しかたないから行ってあげるわよ」
「あ、ああ、それと横座りは危ないからまたがってしがみついてな」
「し、しがみぃ~」
「はやくしろよ、なにやら急いだ方がよさそうだぜ」
外では「賞金1000万円まっててね~~」やら「霊夢萌え~」という台詞やソニックブームの破壊音やらが飛び交っている。
にぎやかなことこの上ない。
「いいか、手を離すなよ。いくぜぇブレイジングスター !!」
「いやああぁぁ、窓がああ !!」
実際は窓どころの騒ぎではなくマーガトロイド邸が半壊しているのだが悲しいかな、
家主は誘拐犯と共にブレイジングスターでぶっ飛んで行ってしまった。
しかし、さすがはアリスというべきか早くも自宅修復用の人形が動き出したようである。
工事現場でも最近見ることの少なくなった黄色いヘルメットにツルハシ持ち、無表情な目が特徴的な人形だった。
人型ではないが人形だ、というかぶっちゃけた話メッ○ール。
アリスのセンス云々はともかくとして出所がとても気になる人形であった。
幻想郷全員参加 ?
霧雨魔理沙
アリス・マーガトロイド 参戦
5.開戦前
「さあ、やってまいりました企画者不明、賞金の出所も不明、この胡散臭さはスキマ妖怪も逃げ出すぞ !!
第一回幻想郷オールスター、大弾幕バレットシスターズ開幕だああああああぁぁぁぁぁ !!
司会は射命丸 文でお送りします」
「解説の森近霖之助です、よろしく」
「そして審判長は裁きならこの人、四季映姫・ヤマザナドゥ !!」
「私は甘くありませんよ、百分の一秒の決着にも白黒つけます」
「補佐として小野塚 小町、今日は真面目に働いてもらいましょー !!」
「まあ、面白そうだからいいけど」
「そして観客席は古今東西の妖怪に妖精、幽霊に悪霊、人間と多種多様な種族が混在しています。あっ !! 観客席での弾幕は禁止です !! 卒塔婆ミサイルが・・・着弾したようです、観客席での弾幕はお控えください」
と、謎の盛り上がりを見せているのは幻想郷の中でも幻想郷と呼ばれる場所である。
どこから持ってきた(?)のか巨大なドームがドスンと居座り、まるでオールスター野球中継のような有様である。
当然のことながら酒と肴は飛ぶように売れ、妖怪に飲み比べで勝つ豪傑も現れている。
さらにテキ屋はでるわ、出店は出るわ、トトカルチョが行われるわでまさにお祭り騒ぎ。
「さあ、会場も暖まってきたところで選手入場です。一気に行きますよー、
幻想郷の守護者、赤貧巫女 博麗霊夢 その燃費にはサボテンですら真っ青だ !!
掃討作戦なら任せとけ、魔砲少女 霧雨魔理沙 会場のお客さんに安全地帯はなくなったぁ !!
接近戦ならどんと来い、白玉楼の庭師 魂魄妖夢 日ごろの鬱憤はらせるかぁ !!
胡散臭さ爆裂、だって女の子だもん? 隙間妖怪 八雲紫、冬眠中じゃなかったのかぁ !!
魔界を代表して参戦か、恋する人形遣い アリス・マーガトロイド グリモワールを持って登場だ !!
あふれるカリスマ、吹き出る鼻血 紅魔館のロリ吸血鬼 レミリア・スカーレット !!
レーヴァテインは地獄の焔、ついに出た紅魔館の最終兵器 フランドール・スカーレット 会場だけは破壊しないでください!!
カリスマは一体どこ行った、@マークな亡霊少女 西行寺幽々子 暴飲暴食何でもござれ !!
彼女の拳法に死角はない、紅魔館の格闘戦力 紅 !! 美 !! 鈴 !! 青龍刀をひっさげて参戦だぁ !!
日陰のもやしっ子、病弱魔女 パチュリー・ノーレッジ 賢者の石こそNo1 !!
ヴワル魔法図書館のかわいい司書さん、発揮されるは知識人仕込みの無駄知識 小悪魔、泉に住む大妖精とのタッグで参戦だ !!
あたいってば最強? 史上最強の氷精 チルノ この面子で単独参加するとはまさに馬鹿 !!
今回二組あるタッグでの出場、妖怪の式と式の式 八雲 藍&橙 勝利の方程式は既に解がでているのかぁ !!
我に秘策有? この熱気に彼女も動き出す リグル・ナイトバグ 蟲たちの逆襲が今始まる !!
その歌声はまさしく船人を惑わすローレライ、幻想郷の歌姫 ミスティア・ローレライ !!
幻想郷三賢者の一人、積み重ねた歴史の重みは果てしない 人里の守護者 上白沢慧音 !!
永遠邸の常識人、だがその瞳は全てを歪め狂わせる 月の兎 鈴仙・優曇華院・イナバ クセのある弾幕は視覚効果抜群だぁ !!
難題連発、昨今の難題は永遠邸の財政難 月の姫 蓬莱山輝夜 ところで須臾ってどういう意味ですか~ ?
輝夜が出るならもちろん参戦、熱愛疑惑は高まる一方 藤原妹紅 今日もフジヤマヴォルケイノォ !!
勝負事なら黙っていない、自称幻想郷最強 風見幽香 極太ビームに分身なんでもござれ !!
のまのまいえぃ !! 千鳥足だがダッシュは早い、史上最強の酔っ払い 伊吹萃香 !!
今回最大のダークホース、参加資格無しなら私たちも、門番から内勤メイドまで強者が集まった 紅魔館連合軍 数に勝る力はない !!
以上二十二人+αの選手によって争われます !! なお参加者は随時募集中です、本戦とは別に多数のイベントも催されますので随時お知らせしていきます !!(以上ノーブレス)」
わああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!
大歓声が上がった。
「お~い」
「はい、何でしょうか ? 魔理沙選手」
「ぶっちゃけた話、これから何するんだ?」
文がマイクを取り落とした。
霖之助は机に突っ伏し、映姫は帽子が斜めにズレた。
小町にいたっては飲んでいたお茶を派手に吹き出してむせている。
会場中の観客は一斉にずっこけた。
「え~と、とりあえずルールの説明にうつりたいと思います。審判長の四季映姫・ヤマザナドゥさんおねがいします」
「こほん、まずあなたたちは配られた紙をよく読みなさい。勢いで行動するということは行動力があるよう
思えますが実際は周りが見えていないことが多いのです。そう、あなたたちは勢いや勘といったもので行
動しすぎる。本来ならもう三時間ほど続けたいところですが端的に言いましょう、もう少し計画的に行
動をしなさい。それがあなた達のできる善行です。
話がそれましたね、では基本ルールを確認します。
戦闘の舞台となるフィールドから規定された距離を離れた時点でミスとなります。
つまり蹴って殴って吹っ飛ばせということです、ダメージを与えれば与えるほど当然ながら吹っ飛びやす
くなります。
戦闘にはある程度の武器、弾幕および能力の行使は認めますが大規模な広範囲への攻撃や術者が長時間
無敵状態となるスペルカードは使用を禁止します。
例をあげれば『夢想天生』や『そして誰もいなくなるか?』などです当然ながら『パゼストバイフェニックス』も禁止です。
不死の能力を持つ選手に注意ですが死亡は1ミスとカウントしますので自傷行為等によるリザレクションは
無意味です、なお殺傷行為は絶対禁止です。また目に余る行為については厳正に対処します。
またミスをした場合、ダメージは回復し残機がある限りは完全状態でフィールドに復帰できます。
なお小町によりフィールドに定期的にアイテムが投げ込まれますがこれは対戦者の多数決で拒否するこ
とが出来ます、スポーツマンシップにのっとり弾幕少女らしい試合を期待します以上です 」
言い終えた~と満足顔の四季映姫だったが、
「ようは敵を全てぶっ飛ばせってことだぜ!!」
「「「「そーなのかー!!」」」」
魔理沙に一言に選手達が納得しているのを見てしばらくいじけていたという。
一方こちらはドーム上空。
複数の影が上空に佇んでいる。
何か言っているようだが声は風のせいで聞き取りにくかった。
「お・・・や、こ・・・また・・・かだ・・・」
長い棒を持った影が楽しそうに笑った。
「どこにも・・・った・・・んなとこ・・・いたなんて」
やや大きい影が呆れたようにつぶやく。
「う・・・、せっか・・・に・・・った…に」
なにかがぴょこんと飛び出た影が涙ながらに愚痴っている。
「この熱気・・・飛び起・・・、・・・忘れ…はいわ・・・」
やや横長の影が戦意を隠さずに声を上げた。
???参戦
>前回の失敗に基づき結構誤字と矛盾の修正には力を入れたつもりです。
ふーん。
3.紅魔館門前の所で参戦が決定してるのに~♪