Coolier - 新生・東方創想話

永遠亭の甘い罠

2006/08/18 21:13:28
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「そういえば姫は部屋の中で何をしてるんだろう」

ふと湧いた疑問。
鈴仙とてゐは並んで朝食をとりながら、それについて話していた。

「出てこないもんねえ、部屋から」
「あそこお風呂もトイレもついてるし、その気になれば住めるよね」

流石姫というだけあって、その生活ぶりは従者である鈴仙やてゐの比ではない。
正確にはペットと言うことになっているが、未だにそんなことを言うのは輝夜ぐらいだろう。
一応鈴仙やてゐもウサギ達の中では一番偉いので、それなりに良い生活はしているのだが。

「でも永琳様もあんまり出てこないじゃん」
「いや、師匠は部屋の中で研究してるってわかるでしょ?」
「それもそうか……」

ウサギ達を全てペットと認識すると、永遠亭の正式な住民は輝夜と永琳だけとなる。
ところがその2人がこもってばかりなので、実質永遠亭はウサギ達の楽園であった。
たまに妹紅あたりが襲撃に来たら、それなりに戦ってから引っ込み、後はご主人様にお任せすれば良い。

似たような集団として紅魔館があるが、メイド長十六夜咲夜の恐るべき手腕で、その規律は厳しく保たれている。
そして頂点に君臨するレミリアも、その容姿からは想像もできないような威圧感で、全従者に畏怖されている存在だ。
輝夜と違って外出も割と多い。

「なんか考えれば考えるほど、適当よね、うちって……」
「別にペットだしいいんじゃん?」

てゐはひょうひょうとニンジンをかじっている、今の生活に満足しているようだ。

「むしろ永琳様が従者らしくなさすぎなのよ、細かいこと私達にやらせるし」
「……それは言えてるかも」

デザートのニンジンを食べ終え、てゐはすっくと立ち上がった。

「そんなに気になるなら行ってみようよ、姫の部屋」
「え? そんなことして大丈夫かな?」
「私達はペットなんだから気ままに振舞えば良いのよ」

そう言っててゐがパンパンと2回、手拍子を打つ。

「お呼びでしょうか因幡様!」
「食器片付けといて」
「はい……」

手拍子に呼ばれて颯爽と登場した下っ端ウサギを遠慮なくこき使うてゐ。

(うちの主は……実質てゐなのかもね……)

鈴仙も食べ終えたので自分で食器を重ねてお盆に乗せた。

「何してるのよ」
「え? 食器片付けないと……」
「あんたはそんなことしてるから下っ端にナメられるのよ、やらせときなさい」
「わ、私は良いよ……」
「ツベコベ言うな!!」
「ひ、ひぃっ!!」

そう言ってまたてゐはパンパンと手を叩いた。

「お呼びでしょ……」
「これも片付けなさい、鈴仙様のご命令よ」
「はい……」

「お呼びでしょうか因幡様」ぐらい最後まで言わせてやれよ、と鈴仙は思った。
あとさりげなく私のせいにするな、と思った。

だが鈴仙は、下っ端ウサギが自分の食べ終わった食器を片付けていくのを見て少しゾクゾクした。



「えーと、姫の部屋はーっと」
「だ、大丈夫かしら……」

まだ不安げな鈴仙に対して、てゐはとても強気に永遠亭の奥地へと突き進む。

「うわぁぁぁっ!?」
「て、てゐっ!?」

突然、てゐの身体が床ごと高速回転し始めた。

「な、なぁぁぁによぉぉぉこれぇぇぇ!?」
「ご、ごめん!! それ私が仕掛けた回転床……!!」
「先にぃぃぃ言いなさいよぉぉぉぉぉ!!」

回転が終る頃にはてゐの顔は真っ青になっていた。
鈴仙の仕掛けた罠というと、永夜の一件のときの催眠廊下が代表的だが、
何もそれだけに限らず、古今東西ありとあらゆる罠を設置する技術が鈴仙にはあるのだ。

役に立った試しはほとんど無いが。

「おぇっぷ……朝食が出そうよ……鈴仙のバ、バ、バカッ」
「ごめん……」
「ごめんで済んだら博麗の巫女は要らないのよ!!」
「痛っ!!」

てゐが鈴仙の尻を思い切り蹴り上げた。

「だって!! 侵入者から姫を……!!」
「妹紅に限らず侵入者は大体飛んでるんだから、こんな罠意味無いでしょ!!」

ごもっともであった。
ということで、2人は飛んでいくことに決めた。

「ちょっと、何なのよコレ……」
「し、侵入者の血じゃ……?」

輝夜の部屋に近づくにつれ、廊下のあちこちに血痕が目立つようになってきた。
既にそれはどす黒く変色しており、大分前の惨劇であることが窺える。

「この辺の掃除ちゃんとしてなかったのね、あの下っ端共!!」
「私の罠のせいじゃないかなあ……」
「ならばあんたのせいね!!」
「ひぃぃ!! 許してぇ!!」

飛びながら、てゐが鈴仙をげしげしと蹴りつける。
それにしても、飛んでいると全く罠が作動しないのは考え物である。
下っ端ウサギ達は、飛んで輝夜に食事などを運んでいるのだろうが、
掃除となると確かに床や壁に接触しなければならず、罠が作動してしまうのだろう。
侵入者に効果がない上に、住民にだけ迷惑がかかるとは本末転倒も良いところである。

「ちゃんと後で全部除去しとくのよ、こんなの意味無いから」
「はい……ごめんなさい……」

そろそろ輝夜の部屋である、そこに来て2人はようやく理解した。

(ああ、今までの血痕、全部姫のか……)

輝夜の部屋の前は、変色した血で真っ黒だった。
たまに外出しようとするたびに罠にかかって死ぬので、余計引きこもってしまったのかもしれない。

輝夜も飛べるはずなのに。



「姫ー、遊びに来ましたー」
「ちょっと……その言い方はまずいんじゃないのてゐ……」
「いいの、私達はペットなのよ」

だが輝夜の部屋のふすまは開かない。

「居ないって事は無いよねえ?」
「それはないと思うけど……」

何故なら出かけようとしたら罠にかかって死ぬ。

「入っちゃおうか」
「ま、まずいよてゐ……」
「ペットだから良いの!」

バカの一つ覚えである。その程度の根拠でここまで強気になれるてゐもすごい。
勇気というか無謀というか、とにかくてゐは輝夜の部屋のふすまを開けた。

「ぇ……」

そこには輝夜が横たわっていた。
すかさず鈴仙が生死を確認する。

「い、息してないよ……脈も無い……」
「なに!? 殺人事件!?」
「侵入者!?」

鈴仙がキョロキョロと辺りを見回す、しかし特に荒らされた様子は無い。
一体輝夜の身に何が起きたのか。罠にかかって部屋から出られない悲しさで服毒自殺でも?

「はぁっ!!」
「うわぁぁぁぁ!!」
「ひぃぃぃぃぃ!!」

突然目を見開いて起き上がった輝夜を見て2人が腰を抜かす。

「ふー……ふー……」
「い、いつ見ても心臓に悪いなぁ……」
「びっくりしたあ……」

2人がいるのをまったく気にせずに、輝夜は立ち上がって両腕を振り上げる。

「やったわ!! 記録更新よ!!」
「ど、どうしたんですか姫……」
「あらイナバ達……聞きなさい、私はたった今、息止め大会『カグヤ杯』の新記録を出した……8分20秒」

バカだ、息を止めすぎて死んだらしい。
「カグヤ杯」などとのたまっているが、そもそも開催者も参加者も輝夜しかいないので当然だ。
大会でもない。

「ところでどうしたの? 珍しいわねここに来るなんて」
「どうもしませんよ、遊びにきたんです」
「姫は普段何をやってらっしゃるのかなぁと……」
「そうそう、そういえばイナバ達、途中大丈夫だった? どうも最近妹紅がいつの間にか罠を仕掛けているようで、
 部屋から出ようとするたびに死ぬのよ、まったく、あいつも手の込んだことをする」

鈴仙は絶句して俯いてしまった、てゐはそんな鈴仙に冷たい眼差しを向ける。

(やっぱり姫だったんだ……)

侵入者を防がず、主は殺すとは素晴らしい罠である。



「ふーん、私が何をしているか、と」
「そうなんですよー」

てゐと輝夜が会話する横で、鈴仙がお茶を入れる。
なんと輝夜の部屋には台所まであったのだが、まったく使われた形跡は無かった。

輝夜の部屋はとても広い、部屋というより、輝夜のスペースと言うべきかも知れない。
ふすまを開放して広くしてある、1つ1つの部屋も結構広さはあるのだが。
輝夜の主な生活空間はその中の3室程度で、他の部屋は特に使っていないようだ。

「なんだかあの永夜の一件以来、私を引きこもりだと思ってる奴が多いようね」
「違うんですか?」
(ちょっと! てゐ……!?)

てゐはなんでこんなに強気なのか。
鈴仙が湯飲みに注いでいたお茶が、的を外して床にこぼれてしまった。

「確かにあの頃は月との関係が悪かったからこもっていたけど、自発的にではなく、閉じ込められていただけよ。
 外に出ようとすると永琳に連れ戻される」
「あ、あーそういえばそうでしたね……」

鈴仙が輝夜、てゐの順番に湯飲みを渡し、最後に自分の座布団の前に置いてそこに腰掛けた。

「でも今は、幻想郷に月の使者が来られないことはわかっているから、
 永琳も以前のように四六時中私を監視することも無いし、出ようと思えば出られるよ」

だがそれはことごとく鈴仙の罠で妨害されていた。

「でも姫、飛べば出られるんじゃないですか? 部屋……」
「家の中で飛ぶなんて行儀が悪いわ」
「そうなの? 鈴仙」
「わ、わかんないよ……」
「悪いよ」
「はぁ……」

行儀もなにも、死んでしまっては元も子も無いと思うのだが。
そこら辺は蓬莱人と普通の生き物の考え方の違いなのかもしれない。
輝夜はお茶を一口すすって話を続ける。

「それに、出ようと思えば庭から飛んで出られるよ」

輝夜が指差した先には、非常に立派な中庭が広がっていた。
池にはものすごく値の張りそうな鯉までもが泳いでいる。

「だから外出するときはあそこから飛んで行ってるわ。妹紅と殺し合いしに行くときもそう」

「そっちの方がよっぽど行儀悪いんじゃ……」と思ったが、鈴仙は黙っていた。
その中庭から妹紅が侵入したりするのではないか、という危惧を感じるかもしれないが、それはない。
実は屋敷内の警備よりも、屋敷上空の警備の方が遥かに厳重なのである。
永琳によって張られた厄介な結界も何重にも張り巡らされていた。
実力者の全てが空を飛ぶ能力を有する幻想郷においては、当然の処置と言える。

鈴仙とてゐは屋敷内での防衛や部下への指示が主な仕事のため、
たまに輝夜が中庭から出かけることを知らずにいた。
屋敷上空の警備に当たる部下のウサギ達は、輝夜に口止めされているのだろう。

とはいうものの、実際今となっては輝夜の外出を無理に抑える必要が無いのは確かだった。
襲ってくる者など妹紅ぐらいだし、襲われたってどうせ死ぬわけはないのだから。
だからあえて部下のウサギ達は黙っていたのだろうし、
知ったところで永琳や鈴仙もそこまで頑固に輝夜を永遠亭に縛りつける理由は無い。
むしろたまに妹紅と戦わせないと、輝夜はストレスで死んでしまうのではないだろうか。

このことを輝夜がさらっと吐いたのも、特に咎められないと思ったからだろう。

「でも姫……外出するときはせめて一声かけていただけると……」
「罠が酷くて出られないんだもの、呼んでも誰も来ないし」

輝夜は別に気にしてないようだが、ものすごく悲しい発言である。
強固すぎる永遠亭の防衛力と不老不死のせいで、ろくに守る必要の無い輝夜はほったらかしだった。
だが永琳にしてもそうだが、月の民は寂しさに対して妙に耐性が高いらしい。
輝夜は実に淡々と話している、不機嫌な様子も無い。

「まぁでもせっかくイナバ達が来たのだから今日は相手してあげる」
「はーい」
「姫、玩具などはお持ちでしたっけ?」
「あるわよ」

そう言うと輝夜は自分の生活スペースへ入っていき、カチャカチャ音の鳴る袋を持ってきた。

「それはなんですか?」
「これはね……見せてあげるわ」

輝夜は自慢げに胸を張ると、その袋をひっくり返して中身をバラまいた。
出てきたのは無数の四角い小さなもの……どうやら竹で作ってあるものらしい。

「あ、鈴仙、私知ってるよこれ」
「え、なにこれ?」
「これ麻雀ですよね、姫」
「そう、でも驚くのはそこではないの」

皆で摘み上げて、珍しそうにしげしげと眺める。

「竹で作ってあって……一般的じゃないんですか? 何かすごいことでも?」
「これ、私が作ったのよ」
「うそー、うそでしょ姫?」
「本当のことよ、証拠を見せてあげる」

そう言って輝夜はまた似たような袋をいくつか持ってきた。

「これが失敗作よ」

と言ってバラまく、確かに形がいびつであったり、字がちゃんと彫れていなかったりした。

「ほんとだ……」

流石のてゐもそれには驚いたようだ。
確かに竹は周囲に腐るほど生えているし、輝夜自身の時間も腐るほどあるが……。
にしたって、麻雀牌を一から作るとは恐ろしい根気である。
それもこれだけ失敗を重ねてだ。

「本当はもっとたくさん失敗作があるのだけど、全部広げるわけにもいかないでしょう」

そういって輝夜は失敗作を再び袋の中に詰めた。
それこそ片付けなど鈴仙やてゐにやらせれば良いだろうに、割とその辺は自立しているようである。

(ひ、姫ってやっぱりすごいね……)
(うん、流石姫だね)

だがこれでは姫じゃなくて麻雀牌職人である。

「あ、ところで姫……私麻雀ってやり方がわからないのですけど知ってます?」
「鈴仙もなの? 私もこういうのを使うのは知ってたけどやり方までは」
「あらイナバ達も? 私も知らないのよね」
「……」
「……」

何のためにこれを作ったんだ。
本当に暇つぶしか、確かに時間はかかるだろうが。
やったことも無い、やり方も知らない麻雀牌を何故輝夜がそこまで熱心に作ったのか、意味不明だ。

「でもほらあれよ、もーぱい、というのができるようになったわ」
「もーぱい?」
「見てなさい、触って絵柄を当てるの」

輝夜は裏返った麻雀牌を1つ掴んで目を閉じ、親指でその表面をぐりぐりした。

「えっと、これは……あの、丸いのの9だと思うわ……あ、しろだった」

白だった。
てゐと鈴仙は無言で麻雀牌を片付けた。



*丸いのの9(キューピン)……ざらざらしてる。
*白(ハク)……ツルツルしてる、絵柄も文字も何も無い。つまりキューピンとは間違えようが無い。



麻雀牌がただの竹の破片と化してから、間がもたなかった。
耐えられなくなったてゐが手拍子を打つ。

「無駄よ、誰も来ない」

輝夜も散々やったんだろう。
だがしばらくすると。

「お呼びっ……!!」
「お茶菓子とニンジンのぬか漬け」
「はい……」

その光景を目の当たりにした輝夜は流石に狼狽した。

「な、何故イナバが呼ぶと来るのよ……」
「いろいろコツがあるんですよ、手の叩き方とか、部下の教育に」
「ほうほう?」
(ああ、騙す気ね)

しかしながら鈴仙は、素直に聞き入る輝夜がとても可愛く見えた。
かなり変わったところはあるが、世間知らずなためいろんなことに興味があるようだ。

「姫も1日に1000回ぐらい手拍子の練習をすれば、きっと良い音が出せるようになりますよ」
「へー、そうなの」
「あと、あの下っ端達には飽くまで厳しく接しつつも、愛を込めて使ってやるんですよ」
「奥が深いのね」

輝夜がうなずきながら茶を啜る。

「イナバは物知りね、イナバも見習いなさい」

言い分けろ、と鈴仙は思った。
まず自分で言ってておかしいことに気が付かないのか、輝夜は。

「はぁ、努力します……あ、姫、お茶いれてきますよ私」
「あらそう、気がきくのはこっちのイナバなのね」

だから言い分けろ。



下っ端ウサギが持ってきた茶菓子を輝夜が一生懸命食べていた。

(可愛いなぁ……)

鈴仙が思わず見とれてしまう。
その仕草はお行儀良く、細やかに動いて食べているのだが、やはり女の子、甘いものが好きなのだろう。
たまに少し慌てて食べて、口の周りについたりするのがとても愛らしい。

横にはニンジンのぬか漬けをボリボリと噛み砕くてゐ。

「何見てんのよ鈴仙」

なんだろうこの差は、ウサギも所詮畜生なのか、と、鈴仙は少し悲しくなった。

「ふー」

茶菓子を食べ終えて一息つく仕草がまた可愛らしい。
「喋らなければお人形さんみたいで可愛いのに」と、鈴仙はすごく酷いことを思った。

「そういえばイナバ、私が普段何をしているのか知りたいと言っていたわね」
「あ、そうですね」

輝夜の奇想天外な暇つぶしに惑わされて本来の目的を見失うところであった。
てゐはそんなこと気にせずニンジンのぬか漬けに夢中だったが。

「なら丁度良いわ、日記をつけているから見せてあげる」
「日記って……見て良いんですか?」
「別に良いわ、恥ずかしいことを書いているわけでもないし」

そう言って輝夜はまた自分の生活スペースへと移動し、何冊かの冊子を持ってきた。

「名付けて『輝夜の秘密』よ」
「はぁ……」

その冊子自体がかなりの上質紙であるのも悪いのだが、さらに輝夜が達筆すぎるせいで、
「輝夜の秘密」と書かれたその日記は、何かの奥義書のように見えてならなかった。
せっかくの可愛らしいタイトルも、不釣合いな達筆のせいで台無しである。
鈴仙はこれを読み終える頃に、何かの真髄を極めてしまわないか少し心配になった。

「気が向いたときにしかつけてないから、そんなに量は無いけど」
「えーと、じゃあ読んでも良いんですね?」
「いいよ」



○月○日

寝てた。

○月○日

外出しようとするも、罠にかかって死んだので、もーぱいの練習。
わざわざ中庭から出る気にはならない。

○月○日

あの罠は妹紅の仕業だとようやく気付く。

○月○日

妹紅バカ。

○月○日

慧音も。

○月○日

暇だったので抜け毛が何本あるか拾ってみることにした。
32本集めたところで飽きた。

○月○日

永琳が様子を見に部屋にきた。
途中罠にかかったのか、服がぼろぼろだった。
「無事ですね」って一言言ってすぐに出て行って、やっぱり罠にかかった。
妹紅め。



鈴仙は思わず眉間を押さえて唸ってしまった。
なんということか、輝夜のみならず師匠と呼んでいる永琳まで犠牲になっていたようだ。
もういい、このまま妹紅のせいにしておこう。

そしてこの日記の酷いことと言ったら。

上質紙の無駄使いもいいところである、一言に1ページ使ったりしているのだ。
限度を超えた字の上手さにも哀愁が漂う。妙なところ教養があるくせに、文章はまことに酷い。

「それは『輝夜の秘密1~暇つぶしの日々~』ね、外出記録はこちらが良いわ」
「じゃ、そっちも読ませてもらいますね」
「あーおいしかった、どれどれ? 私にも見せてよ鈴仙」

ぬか漬けを食べ終わったてゐと並んで「輝夜の秘密2~外出地獄編~」を開く。
タイトルからして嫌な空気が漂う奥義書だ。



○月○日

勢い良く縁側に走っていったら縁側と庭の段差で死亡、断念。

○月○日

竹林まで行ったら落とし穴に落ちて死亡、妹紅め、こんなところにまで罠を。

○月○日

大分遠くの森まで行けた。
ツタがいくつもあったので、ツタからツタへ飛び移って遊ぼうとしたら、失敗して死亡。
これも妹紅のせいにすることにした。

○月○日

またなんとか遠くの森まで行けた。
すると怨霊が迫ってきたので弾幕で倒したけど、慣性で飛んできた怨霊の残りかすに触れて死亡。
妹紅許さない。

○月○日

永琳が足の速くなる薬を作って持ってきてくれた。
森で飲んで走り回った、楽しかった。
けれど坂道で思い切りジャンプしたら腰ぐらいの高さから落ちて死亡。
部屋にこもってばかりいたせいか随分虚弱になってしまった。
妹紅が恋しい。

○月○日

永琳が二段ジャンプできるようになる薬を作って持ってきてくれた。
森で飲んで二段ジャンプしてみたら、そのまま川に落ちて死亡。
やはり無闇に二段ジャンプをするのは危険だ。
そろそろ妹紅を襲いに行こう。



鈴仙、てゐ共に絶句する。
これは日記の名を借りた死亡記録である。
そしてその死因もくだらないことばかり、どうしてそんなことで死ねるのか不思議になるほどだ。
永琳の薬も間接的に輝夜の死に繋がっているように見える。
こんな虚弱体質で、よくあの妹紅に挑もうと思うものだ。
何度でも蘇生するから関係ないのかもしれないが……。

「姫……少しお体を鍛えられた方が……」
「やっぱりイナバもそう思うのね」
「はい……」



鈴仙は1つ感じていることがあった。
顔には出てないが輝夜は久々の来訪者を喜んでいる気配がある。

そうだ寂しくないはずがない、この姫の人生を考えれば……。
生まれてすぐに姫、大切に育てられてはいたのだろうが、窮屈だったことだろう。
わがままも言い放題であったろうが、その立場から様々なことに制約がかかっていたはずだ。
そんな生活の中湧いた1つの興味、蓬莱の薬に手をつけて人生は暗転。
度重なる処刑、何度殺されても死ぬこともままならず、穢れた所とされる地球へ落とされた。

そこで束の間の自由を手に入れたものの、今度は地球人がその美貌に寄って来る。
また暮らしにくくなり、目立つことはできなくなった。
それも落ち着いてまた自由になったと思ったら、今度は月に戻れという身勝手な命令。
永琳に頼り、月には戻らなくて住んだものの……今度は地球人からも月の民からも身を隠す生活。

そしてひっそりと暮らしている輝夜に、今度は鈴仙自身が災難を運んでしまった。
月と地球の戦争、助けを求めた地球人が、実は月の民だったとはなんの因果か。

それらもようやく解決し、自由になった矢先……。

鈴仙自身の仕掛けた罠がまたも輝夜の自由を奪うとは。
中庭から出ても災難の嵐。

「うあぁあぁぁぁん!!」
「な、なによイナバ」
「すいません姫ぇー!!」
「ちょ、ちょっとイナバ、このイナバはどうしたの?」

だから言い分けろと。
突然の出来事に困り果てる輝夜の前で、鈴仙がへこへこと土下座をしている。
てゐも両腕を広げて「わけがわからない」というポーズをする。

「さぁ……あ、お茶菓子とか片付けさせますね」

パンパン!

「ぉっ……!!」
「これ片付けて、あとつまようじ」
「はい……」

「お呼びでしょうか因幡様!」はもはや原型を留めていなかった。



「ひっ、姫はきっと寂しい思いをされてたんですよねっ……ひっく……
 寂しさを紛らわすこともできずに、わ、私はペットとして……うぅぅ」
「いや、別に寂しくないけど」
「……」
「顔を会わせてないだけでしょう、同じ屋敷に住んでるのに寂しいも何も無いよ」

やはりカラっとしている。

「ただ……寂しくはないけど、相手をしてもらえるのは嬉しい」

輝夜が鈴仙の頭を撫でる。
それまで無表情だった輝夜が、少し笑ったように見えた。
横ではてゐがつまようじでシーハシーハしていた。台無しだった。

「自由なようで自由でなく、でもやはり自由で蓬莱の薬に手を出したり……
 その後も自由になったり束縛されたり、そして自由になったり」
「で、結局自由なんですか、束縛されてるんですか?」

相変わらずてゐは強気である。

「てゐ! 失礼じゃないの!」
「いいのよイナバ、イナバにもそれぞれ個性があって面白いもの。
 イナバも、ペットなんだからそんなに肩肘張らずに気ままにしていなさい」

言い分けろ。

「私は今自由だわ、この程度の束縛、束縛のうちに入らない。
 それに本当に寂しければ、罠なんて飛び越えてでもイナバや永琳に会いに行くもの」
「姫……」

ただの姫ではないのだ、もう。
たくさんの苦難を乗り越えた輝夜の顔は、立派な永遠亭の主の顔であった。

「罠は心から鬱陶しいけど」
「ぅぅっ……!?」

鈴仙が仕掛けたとわかって言ってるんじゃないかと、一瞬疑ってしまう。

「さっすが私達のご主人様よね、懐がおっきいわ! ねぇ鈴仙」
「う、うん」

てゐがにっこりと満面の笑みを浮かべた。



その後は、輝夜が暇つぶしに作ったいろいろなものを見せてもらったり、
日記のこの日はどうだったなどと、他愛ない話に花が咲く。

「それでこの日の妹紅との戦いは……」

そのとき、輝夜の話をさえぎって、ふすまが勢い良く開かれた。

「姫!!」
「あらどうしたの? イナバ」
「鈴仙様にてゐ様もこちらでしたか……!! 大変です、妹紅です!!」
「なんですって!?」

その下っ端ウサギは、既にあちこちに怪我を負っていた。
迂闊だった、久々に輝夜に可愛がってもらって、警備を怠ってしまっていた。
そんな状況になるまで気が付けなかったとは。

「鈴仙様! てゐ様! 至急迎撃に移ってください! 私達だけでは……」
「待ちなさい」

立ち上がろうとする鈴仙とてゐを手で制して、輝夜が下っ端ウサギに問いかける。

「イナバ……その怪我は妹紅にやられたの?」
「は、はい……」
「永琳は?」
「止めに入りましたが……その……」
「負けたの?」
「負けたというか……奇策でした、奴の召喚した不死鳥に動きを封じられてしまっています」
「鳳翼天翔ね、なるほど、目標は飽くまで私だけか」
「申し訳ありません、こうして話している間にも近づいているはずです、私も迎撃に……」
「それはだめよ」

輝夜が立ち上がる。

「イナバ達がどれだけ束になっても敵う相手ではない、私が行くわ」
「い、いけません姫!! これは私達従者の……」

鈴仙が輝夜を止めに入った。
確かに不老不死だから心配は無い、だからといって主を先に行かせるとは従者として失格である。

「従者? いつからイナバ達はそんなふざけたことを言うようになったの? 私の従者は永琳1人だけ」
「え……ひ、姫……?」
「イナバ達は従者ではない、私のペット……そう、家族よ。家族を傷付ける奴は私が許さない」

その場にいるウサギ達3人が、輝夜から凄まじい威圧感を感じた。

「姫……」

思わず鈴仙は涙する。
そうだ、あのときだって……姫と師匠は私を守ってくれた。
だからこそ、私はこの人達に忠誠を誓ったのだと。

「ついた!! ここか輝夜!!」

背中の翼から火の粉を撒き散らしながら、妹紅が輝夜の部屋に降り立つ。

「久しぶり妹紅、よくあの永琳を突破できたわね」
「不死鳥20羽の大盤振る舞いよ。かなり霊力を食ったけど、おかげでここまでこれた」
「お疲れ様、その苦労に報いて少し遊んであげる」

輝夜と妹紅が同時にスペルカードを取り出した。

「輝夜ァァァァ!!」
「解けるかしら!? 五つの難題!!」

戦いは双方互角、体のなまった輝夜と、消耗している妹紅は一進一退の攻防を繰り広げた。

「ひぃぃっ!! に、逃げようよ鈴仙!!」
「だ、ダメよ……!!」
「てゐ様、鈴仙様……お下がりください、こうなってしまってはもう……!!」

下っ端のウサギの言うとおり、とても手を出せる状態ではなかった。
広い輝夜の部屋さえも狭く感じてしまうほどの弾幕密度。
ウサギ達3人は物陰に隠れて見守ることしかできない。

「て、てゐ……」
「どうしたの鈴仙? 突っ込むなんてバカなこと言わないでよ?」
「姫、さっき私達を『家族』と呼んだよね……」
「それがどうしたのよぉ!」
「そして『家族を傷付ける奴は許さない』って、言ったよね?」

てゐが鈴仙を止めようとしたときにはもう遅かった。
鈴仙は2人に向かって駆け出す。

「妹紅ーっ!! 私の家族を傷付ける奴は許さない!!」
「なにっ!?」

弾丸の形をした弾幕を張りながら、鈴仙は妹紅へと突進していった。

「イナバッッ!?」
「うわぁぁぁぁぁ!!」

鈴仙の乱入に驚いて、2人の弾幕がほんの一瞬止んだ。

「ちぃっ!!」

妹紅が鈴仙の弾幕を全てかいくぐる。

「邪魔をするな!!」
「ダメ!! イナバ!! 下がりなさい!!」

咄嗟に妹紅が取り出したスペルカードの発動よりもほんの少し早く、鈴仙は捨て身のタックルで妹紅に組み付く。

「くぅっ!? な、何をするつもりよ!!」
「あそこまで……あそこまで行ければ!!」

背中に肘鉄を食らい続けながら、鈴仙は全身の力を振り絞って妹紅を押し続ける。

「まさか……イナバ!?」
「てぇぇぇぇい!!」
「なぁっ!?」

最後の力を振り絞って、鈴仙は妹紅ごと輝夜の部屋の前の廊下へと倒れこんだ。



カチッ



「うわあぁぁぁぁぁぁ!!」
「きゃあああああああ!!」

2人は床ごと高速回転を始める、そう、鈴仙が仕掛けた回転床は何もてゐがかかったものだけではない。
輝夜の部屋の周辺にもいくつか仕掛けてあったのだ。

「うわぁぁぁぁ!! 気持ち悪いぃぃぃぃ!!」
「ひ、姫ぇぇぇぇ!!」

回転が止まっても、2人は目が回って頭をぐらつかせている。

「こ、このっ!! 妹紅っ!! 懲りたかっ!?」
「こ、こんなくだらない罠でぇぇぇ!!」
「ならもう1回!!」
「!?」

鈴仙を殴りつけようと振りかぶった妹紅を少し持ち上げて、もう一度スイッチに叩きつける。

カチッ

そしてまた高速回転。

「おぇぇぇ!! 気持ちぃぃぃぃわるぅぅぅぅ!!」
「参ったかっ……!! 参ったと言いなさい妹紅ーっ!!」

再び回転が止まる。

「ま、参るかぁ……ぅっぷ……」
「ま、参りなさいよぉぉぉ……」

2人とも既に顔面蒼白で、脂汗を浮かばせている。

「か、か、か……輝夜ぁぁ、ころ、殺す……」
「こ、こっ……懲りなさーい!!」

カチッ

「ぶぁぁぁぁぁぁ!! い、いっそ殺してえぇぇぇぇ!!」
「殺す……も、もっ、こ、殺すもんかぁぁ!!」

回転床の上で2人の意地の張り合いが続く。

「イ、イナバ……」
「鈴仙!? 大丈夫なの!?」
「鈴仙様!!」

輝夜とウサギ2人は、見ているのさえ辛そうである。
3度目の回転が終ると、下になっている妹紅も、それに覆いかぶさっている鈴仙も限界の顔だった。
妹紅は必死に逃げようとするが、目も回っているし、鈴仙にすごい力で押さえつけられていて逃げられない。

「ば、バ、バカな罠しか、しかかけ……仕掛けやがっ……」
「バカ、かど、どうかっ……思い知れぇぇぇぇ!!」
「や、やめっ!?」

カチッ

「うぅっ!!」

見ているてゐの方が気持ち悪そうに口を押さえて目をそむけてしまった。

「うぅぅぅっ!! ぶ、ぶっ……でぇぇぇ、出るっ!!」
「おぉぉぉ、お茶あんなに飲むんじゃっ……なかっ……!!」

4度目の回転が止まる。
2人とも、涙とよだれと鼻水にまみれながらも、それを拭き取る余裕すらない。

「も、もこーっ!! ま、まだ懲りないかー!!」
「や、やぁっ、もうやめっ……参った!! 参ったぁぁ!! 今回は私の負けだあああ!!」
「ふぅっ、ふぅっ……出て行けーっ!! 懲りたなら出て行けーっ!! 姫には触らせない!!」
「くそぉぉーっ!!」

平衡感覚を失って、どかどかと壁にぶつかりながら妹紅は飛び去っていった。
途中、何度か壁に仕掛けてある罠が作動したようで、妹紅の悲鳴が聞こえた。

弾幕戦で敵わないなら、策を弄して妹紅を翻弄するしかない。
鈴仙の見事な作戦勝利。

「ひ、姫……」
「イナバ……なんでこんな無茶を……」
「か、家族を傷付ける奴は、私も……ゆ、許せませんから……」



月にいるたくさんの仲間を見捨てた自分。
後悔しなかった日は1日だって無い。だから、もう仲間を見捨てるなんて嫌だ。
そんな思いが鈴仙の胸の中にあったのかもしれない。



「ひ、姫……ダメです……姫の綺麗な着物が……」
「いいの、いいのよイナバ……」

いろんな汁まみれになった鈴仙の顔を、輝夜が服の裾で綺麗に拭いてやる。

「へ、えへへ……でも、よ、よかったです……私の罠、やっと役に立った……」



あ。



バラしちゃった。



輝夜の表情が凍りつく。
てゐが「あいた~」と、手のひらをおでこに当てる。
下っ端のウサギから、冷たい視線が突き刺さる。

「イナバ」
「はい」
「罠で死んだ回数、129回、暫定2位よ、もちろん1位は妹紅ね」
「はい」

無表情だった輝夜は、にっこりと微笑むと、抱きかかえていた鈴仙を再び回転床の上に座らせた。
鈴仙もにっこりと微笑む、その目じりには涙。

「お前が犯人だったのかぁぁぁぁ!!」
「姫ぇぇぇぇぇぇ!! すいませぇぇぇぇぇぇん!!」



カチッ

グルグルグルグル

カチッ

グルグルグルグル

カチッ

グルグルグルグル

えれえれえれえれ……



あと、誰も知らなかったが、永琳は妹紅の不死鳥をあっさりと突破したものの、
妹紅を追いかけて輝夜の部屋に向かう途中、鈴仙が仕掛けたトラバサミにかかって、もがいていた。
しつこいようだが、飛べば良いのに。




その後、鈴仙は床にある全てのトラップの除去を命じられた。
トラップの除去が済んだ後は、下っ端のウサギ達と共に輝夜の部屋周辺の血痕も綺麗に掃除した。

パンパンッ!

廊下を歩いていた鈴仙が、遠くから鳴る手拍子の音を聞いて耳を立てる。
もう罠も無いことだし、廊下を飛び回るのは行儀が悪いらしいので、走って手拍子の鳴るところへ向かう。
目的地は輝夜の部屋。

あれ以来、輝夜はよくウサギ達を呼んで遊び相手にするようになった。
それからというもの、輝夜の表情はいつも晴れ晴れとしており、見ていて微笑ましい。

「うぐっ!?」

鈴仙が輝夜の部屋の前で何かに蹴つまずいて転んだ。
鈴仙の体は綺麗なシャチホコ型に反り返り、腰から嫌な音がした。

「い、痛ぁ……何……?」

見るとそこには巨大な切り株が置いてあった。
そして物音に気付いた輝夜がふすまを開ける。

「プフッ! ウサギって本当に木の根っこで転ぶのね!」
「ひ、姫ぇ……」

とにかく、輝夜がよく笑うようになった。
輝夜が笑うと、その無邪気な笑顔は周囲の雰囲気を和ませた。

(良かった……でも姫……私不老不死じゃないから、こういう罠は……)

あまりの腰の痛みに鈴仙はそのまま気を失った。



永琳に診断してもらったところ、シャレにならないらしく、それから鈴仙は2週間寝込んだ。
その後輝夜のいたずらで永遠亭の随所に切り株が設置され、何人ものイナバが同様の症状で寝込んだ。
積極的に交流を持つようになったのは良いことなのだが、自分が蓬莱人ゆえか加減を知らないところがあった。
まさか木の根っこがここまでイナバ達に効果テキメンだとは思わなかったのだろう。

鈴仙の復帰後、また輝夜の部屋の近辺に、今度は回転床だけが大量に仕掛けられたという。
真っ先に鈴仙が疑われたが「妹紅のせいです」と、壊れたテープレコーダーのように繰り返すだけだった。



そして輝夜は、また引きこもり生活を余儀なくされた。
~ネタ解説~

■木の根っこ
北原白秋作詞の「待ちぼうけ」ですね。
ウサギが木の根っこにぶつかって気絶したのを農夫がいただくっていう。

■外出地獄編
スペ○ンカーです。
別のものも少し混ざってます。


あと、無呼吸の世界記録は8分58秒だそうで。
割とそこに迫ってきてる輝夜の凄さが伝わると嬉しいです(嬉しいのか?

リンクネタが意外に好評なようだったんですが、今回リンクは無しです。
今まで永遠亭のキャラというと、私自身が好きな永琳さんを使うことが多かったんですが、
いっつもチョイ役な他のキャラや、1作目以降名前しか出てこない輝夜についても書かないと
なんか変だなぁと思って書きました。

てゐが原作以上に乱暴なキャラな気がします(汗
VENI
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コメント



0.5590簡易評価
2.80名前が無い程度の能力削除
そうか、スペランカーだったのかw
3.70名前が無い程度の能力削除
永遠亭は不思議のダンジョンだったのかっ!
6.100名前が無い程度の能力削除
てるよええのう
11.60名前が無い程度の能力削除
トラップ技術は海坊主直伝でしょうか
12.80名前が無い程度の能力削除
スペランカー先生ーっ!!!!
17.70名前が無い程度の能力削除
2段ジャンプは魔界村?
19.80名前が無い程度の能力削除
やばい初めて輝夜かわいいと思ってしまったやばいやばいどうしよう?
あと無呼吸なんて二分が限度です。輝夜も世界記録の人も凄すぎ。
20.無評価ドク削除
スペランカーかよw
「見てのとおりこの屋敷の床は罠だらけだ。落ちたら最後だと思えよ。」
……昔の唐沢なをきの漫画思い出したw
21.90ドク削除
おお、点数忘れたw
22.80名前が無い程度の能力削除
スペランカー最高です。
次は、こうもりのフンと落下してくるこうもりの死骸でお願いします。
23.90名前が無い程度の能力削除
回転トラップでの妹紅と鈴仙の闘いがなんともw
24.90幸太郎削除
てゐはこのくらいだと常々思っていた。
25.70名前が無い程度の能力削除
かわいいよ輝夜 輝夜かわいいよ
28.80名前が無い程度の能力削除
>えれえれえれえれ……
無常なりw
43.90名前が無い程度の能力削除
てるよかわいいよ最高だよてるよ
45.70変身D削除
スペランカーも含めて色んな意味で素敵な輝夜でした、多謝(礼
49.90名前が無い程度の能力削除
トラップは*おおっと テレポーター*が無いだけまだまともな罠なんでしょうね
55.100たまごろん削除
久しぶりにてるよじゃない輝夜をみた気がしました。
こっコレやぁぁぁぁ
わいが求めてたんはこれやったんやぁぁぁぁ!
って感じで狂喜乱舞
ごちそうさまでした
62.90CODEX削除
甘いっつーよりは酸っぱい罠ですなw
85.90名前が無い程度の能力削除
>えれえれえれえれ………
あーあーwww

駄目だよスペランカーシステムに二段ジャンプはwww
河に落ちなくても下手すりゃ着地で即死だよ姫www
86.80名前が無い程度の名前削除
おぉっ!なんだか鈴仙がカッコいいぞ!!
「へ、えへへ……でも、よ、よかったです……私の罠、やっと役に立った……」
どうみても台無しです、本当に(ry
91.無評価VENI削除
たくさんのコメントありがとうございますm(_ _)m
いつも通り、気になったものにレスを。

>永遠亭は不思議のダンジョンだったのかっ!
日記の中に「マムルにたおされる」っていうネタも入れるつもりでした。
マイナーかと思ったのでやめましたが……察しが良いですねw

>2段ジャンプは魔界村?
はいその通りですw

>輝夜かわいいと思ってしまった
>色んな意味で素敵な輝夜でした
>久しぶりにてるよじゃない輝夜をみた
意外と輝夜に焦点を絞った作品って見かけない気がしたので……
原作に近い感じにしたらどうなんだろうなーって感じでやってみました。
皆さんのイメージに合う輝夜が書けていたなら嬉しいですね。
93.無評価名前が無い程度の能力削除
スペランカー先生吹いたw
あとこのてるよはボケ寸前だなぁ
蓬莱人もやっぱボケるのか
97.無評価T.A削除
プレイして一番死亡率が高かったのはロープへ飛び移るときでしたw
あの鎮魂歌は一度聞いたら忘れられませんね
109.100名前が無い程度の能力削除
待ちぼうけは山田耕作では…と思ったら作曲者だった。
ウサギが木の根っこにぶつかって首の骨折る話は、小学生には刺激が強すぎたなあ。
多○もびっくりのスペっぷりがwwww
135.90名前が無い程度の能力削除
輝夜が可愛い?
おいおい、そんなのわかりきたった事だぜ
148.100名前が無い程度の能力削除
目を回す女の子好きとしては最高のSS
鈴仙のぐるぐる渦巻きお目目想像しながら楽しみました