今日も今日とて霊夢を愛でよう。
そんな思いと共に博麗神社に向かったレミリア。因みに咲夜は置いてきた。流石に従者の前で乳繰り合うというのも、まぁ、アタシはいいというかむしろ燃えるのだけれど咲夜が困るだろう。ここら辺の気遣いこそ私が王者たる所以の一つである。
しかし、なんでか今日に限って霊夢に断られた。
「ぇーーーーーーーー?」
ものっそい嫌な顔をしてみる。私が重ねてきた500年の妖生でも特段に嫌な顔である。
「今日は人里に出かけなきゃいけないの。アンタと一緒じゃ、里に入る前に慧音に止められるわよ」
成る程、ごもっともな理由。
里に入れたところで、私の姿を見た瞬間に並大抵の人は退けるだろう。
というかさりげなく私の渾身の表情を華麗にスルーしてくれやがった霊夢がステキ。
って、人里?
「なんで人里に用事があるのよ?」
霊夢は基本的に自給自足の生活を送っている。
それ以上に、普段から人とあまり交流を持ってないイメージが霊夢にあるのだが、そこんとこどうなのか?
「別に全く交流が無いってワケじゃないわよ。ただ、今年は鰻の調達が間に合わなくてね……」
「ウナギ?」
はて、聞いた事が無いヒビキだ。
ウナギ……ウナギ……いや、もしかしたら私の聞き間違いで霊夢は「ウナジ」と発音していたかもしれない。
全く水臭いわね霊夢は。ウナジ位だったら人里に降りて物色するまでも無く、私のを思う存分に鑑賞させてあげると言うのに。
「……なに首筋をはだけさせてるの?」
「あ、ごめんなさい。髪も束ねた方がいいかしら?」
「ウナジじゃなくてウナギって私はちゃんと言ったから」
一を知って十を悟ったらしい。
ただ「髪を束ねる」の一言で私の真意に気付いた霊夢。恐ろしいぐらいに息があってると思わない?
やっぱり私たちは直ぐにでも一つになるべきなんだと思う。性的な意味で。
「…………いつでも、待ってるからね?」
「あんたと会話が出来ないのは慣れてるからもういいけどさ」
無視して説明を始めようとする霊夢。
ここから更に私がムチャして霊夢は無視するっていう放置プレイもあるけれど、今日はパス。もう飽きたし。
とりあえずウナギとやらについての話を聞こう。
「今日は『土用の丑の日』っていう、夏バテ防止のための行事の日なの」
「『どよーのうしのひ』?」
「そう。因みに『丑』っていうのは家畜の方じゃないわよ。こういう漢字を使うの」
言って、身近にあった紙にさらさらさらっと「丑」と書いてくれた。そもそも私は漢字自体見慣れていないのだが、話の腰を折るのは気が引けるので言わないでおく。
それにしても、どようの丑のひ。
とんと聞いたことが無い辺りからすると、日本の伝統行事のようなものなのだろう。
私は生まれてから今の今まで西洋のライフスタイルをとっているから、そういう和製の事柄についてはとんと詳しくない。
せいぜい、年末から正月にかけて爆竹をばら撒いたり、椅子と机以外の四足のものは何でも食うと言うことぐらいだ。因みに出所は美鈴である。
「私は確かに自給自足で生活してるけど、そういう行事の類になるとどうしても個人では手に入りづらい物が出てくるわけ。そういう場合は人里に下りて調達してくるのよ」
成る程、合点がいった。
神事に関わる仕事についていると、そういう習わし事というのは確かに無視できないのだろう。霊夢と遊べなくなるのは残念だが、ここで無理に邪魔して好感度が下がるのは御免被りたい。
「分かったわ。今日はおとなしく引き下がるわよ」
「うん、それじゃぁ」
そう言うやいなや、買い物用と思わしき袋を手に提げてふわりと宙に浮く霊夢。
服の下から覗けるであろうドロワーズを注視しようとしたら、その眼球に向けて何の躊躇いも無く二本の針が精密射撃された。
「咲夜。目薬」
「今お使い切ってしまった瓶で、屋敷にある分は全部使い切ってしまいました」
一体あの巫女は針に何を仕込んでいたのか。
吸血鬼としての再生能力で刺さった針自体は何のそのだったが、何でか目が異様に痒い。
お陰で元から赤い目が更に紅くなってしまっている。結構辛い。
もしかして霊夢は、新たなプレイを開発しているつもりだったのだろうか? だったとしたらコレは止める様に注意しておこう。肝心のときに霊夢の顔を直視出来ないのは別の意味で辛すぎる。
「仕方ないわね……まぁ、最初の頃よりは大分マシになったし……」
「レミィ? 入るわよ」
控えめなノックの音の後、我が親友であるパチェが部屋に入ってきた。
「あぁ、パチェ。暇があったら後で目薬を作って頂戴。吸血鬼にも問題ないぐらい効くような強烈なヤツ」
「薬だったら永遠亭の巨乳に頼みなさい。というか、貴女の場合だったら針が刺さった部位まで眼球を抉ってみたらどうかしら?」
残酷なようで実用的な提案をさらっと述べてくる。
ここらへんが彼女の魔女たる所以の一つであろう。流石は我が親友。冗談半分で「それもいいかもね」と言ってしまうと、きっとあの扉の向こうからドリルを担いだ小悪魔が現れるに違いない。
「因みに、ドリルじゃなくてメスで十分だと思う」
「………………………………ちっ」
指をぱちんっと鳴らすと、廊下の奥から何かが去っていくような足音。
マジで用意してたのか。相変わらず侮れない。
まぁ、100年近く付き合いがあったらこの程度のやり取りは日常茶飯事になってくる。
「で、メスがいいのだったかしら?」
「抉る気満々かよオイ」
「冗談よ」
一言でも「YES」と言ったら即実行に移すことを断じて冗談とは言わない。
「それよりも、ほら。多分この中のどれかにあると思うけど……」
何処に持っていたのか、ソレを目の前のテーブルの上にドスンッとのっけた。
この量……パチェ、意外と力あるな……。
「? お嬢様、コレは一体?」
「あぁ。これは、帰って早々にパチェに頼んでいた探し物よ」
そう言って、目の前に積まれた書籍類に目をやる。
何を頼んだのかと言うと、例の「どよーの丑のひ」についてである。
帰り道にふと「よく考えたら詳しく説明されてないわね……」と気付いて、結局どういう行事だったのかが後になって気になり始めたのである。
そこで、帰宅したらそのまま図書館に直行。
今知っている「日本の行事」「ウナギを使う」「ウナジは使わない」「夏バテ防止」「丑」という条件を元に、それとなくどういうものなのか調べておいて欲しいと頼んでおいたのだ。
「ウチは基本的に西洋の文献やグリモワールをメインに置いてあるから、日本の行事ってだけでかなり絞れたわ」
「……と言っても、十数冊はあるわね」
どーーん、とテーブルの上に突如鎮座した本の山。
一つ一つが結構分厚い。しかもよほど古いのであろう、幾つかは風化寸前かのような風貌だ。
「これでも相当数絞ったのよ。まぁ、大体は文献の類ね。日本についての語録や辞典の類は無かったから」
「いや、これで十分よ。ありがとうパチェ」
「レミィの頼みだからね。このぐらいはどうってこと無いわ」
あの広大な図書館からこれだけの本を検索したのは、間違いなくこの娘でなくて小悪魔であろう。
しかし、ここでソレに対してツっこんで話が捩れる様なマネをしないのが年上の流儀だ。黙して語らず、である。
「で、コレがこないだの豆撒きの時に使った本で、多分これに殆ど載ってると思うんだけど。ほら、ここに『丑』って漢字が」
「ちょっと待って。ソレがあるならこの本の山はなに?」
「気分」
主の気分一つで何の意味も無く、密林のように深く砂漠の如く広大なあの図書館から本を探すと言う作業をさせられた小悪魔の心中を思うと泣けてくる。
もしかすると先ほどのドリルは主に向けて使う予定があったかもしれない。
「あ、ごめんなさい、手元が少し狂っちゃいました。エヘッ♪」
実に小悪魔的で宜しい。紫もやしに成り代わって赤もやしの誕生だ。実在しないであろう紫もやしと比べ、実在する赤もやしになると存在価値が激減である。ピンチだ。いや、ここは紅魔館だから是非とも紅もやしと名乗ってもらおう。
「で、結局どういう行事だったの?」
「なにせ相当に古い資料だから、ちょっとかすれてて読みづらいところがあるの。とりあえずソコは飛ばして読むわね
『丑の刻(午前~~から午前三時ごろ)に神社の御神木に~~相手に見立てた~~を~~五寸釘で打ち込むという、日本~~~から伝わる~~の一種である。』
分かり辛いかもしれないが、波線部分が読めなかった部位である。結構たくさん。
どうでもいいが、その読めなかった波線部分を読んだときにパチェが発した「んん~~」という声が非常に可愛らしかった。
みんなも上の文をそういう風に想像して、パチェが読んでくれてるところを妄想してみよう。さぁ!
「って、結構重要っぽい部分が分からなくなってるわね……」
「仕方ないでしょ、古いんだし。こないだの豆撒きの時も言っていたわ」
私が目配せをすると同時に、咲夜が例の新聞を渡してくれた。当然ながら用意していたわけではなく、咲夜の能力によるものである。
そこには確かに『資料が少ない』『細かいところが怪しい』といった記述がなされている。成る程。コレはそういう意味でもあったわけか。
どうでもいいが、この私の写真はどうにかならなかったものか。こんなふっといのを咥えた微妙にエロい姿では、威厳もクソもあったもんじゃない。
「あの時も、資料自体が少なかったり、こういう風に欠けてる中からある程度の解釈を加えたりしてたってわけよ。まぁ、今回はレミィが『丑』っていう漢字を教えてくれたお陰で大分探しやすかったけど」
「成る程、良く分かったわ。それじゃぁ、その分からない部分の補填をすればいいのかしら?」
「えぇ、そういうこと。咲夜と、そこの扉の奥で待機してる小悪魔も手伝って」
直ぐに取り掛かり始める咲夜。
扉の向こうでゴトッと何かを廊下に落とす音がしてから現れる小悪魔。
机に向かって、別の文献や辞書を読みながら紅魔館会議が始まった。
その頃の美鈴
「…………かつおぶし……大根おろし……刻みネギ……ゴマ………うふふふふふ、もうたべられましぇ~ん……………はっ! ね、寝てない! 寝てないですよ!?」
寝てた。
数時間に及ぶ会議の結果として、遂に一つの結果が完成を遂げた。
「長かったわね……予想以上に大変だったわ……」
「えぇ、パチュリー様はいつもこのような作業をしていらしたのですね……」
「このぐらいは日常茶飯事よ。魔女の仕事ってのはこういうのが基本なの」
「そうですね。今回はむしろ楽な方だったかもしれません」
口々に作業後の感想を述べる。
そして、机の上に置かれた「どよーの丑のひ:予想完成文」をパチュリーが拾い上げた。
「もう一度、確認の為に言うわね」
『丑の刻(午前零時から午前三時ごろ)に神社の御神木に好きな相手に見立てた鰻を期日に五寸釘で打ち込むという、日本創世から伝わる伝統行事の一種である。』
「よし、パーフェクトよ」
「あらレミィ、自信満々じゃない? これはあくまでも幾つかの要素から導き出された結果であって、本当にあなたの言う『どよーの丑のひ』と同じって言う断言は出来ないのよ?」
「あなたを信用してるのよ。それに、この面子であれだけ長々と会議をしたんだから、間違っているはずも無いわ」
隣に佇む咲夜に対して「ね、咲夜!」と満面の笑顔と共に問いかけると「グッジョブでございます、お嬢様」と、答えてくれた。
もう疑うことなく完璧な文章である。
「でも……すこし強引じゃありませんか?」
「ん、例えばどこらへんが?」
「えっと……鰻と五寸釘とか……、夏バテ予防ってのも何処に行ったんですか? そもそも、好きな相手を鰻に見立てるって言うのも……」
はぁ……。これだから小悪魔はダメだ。何も分かっていない。
彼女は本当にこの会議に参加していたのか? 何もかんも分かっちゃいねぇ。そんなんだからパチェの寝首をかこうとして返り討ちにあうんだ。
「それじゃぁ、説明してあげるわ。まず、鰻と言うのは外見が非常に醜い。その上に体表がぬるぬるしており、まさに醜悪ともいえるような姿を持つ生き物。それを好きな相手に見立てるのは至難の技。だけど! だからこそ、ソレを成し遂げたときは二人の愛が証明されたと言うのと同義! そこに渾身の力を込めて五寸釘に見立てた愛を打ちつけた時に起こるその二人の熱愛の業火によって、真夏の強烈な太陽の光も退散せざるを得ないのよ!」
自分で言うのもなんだが、少し完璧すぎたと思う。
あまり活躍しすぎると、私の従者である咲夜はともかく他の連中が可哀想かもしれない。今後は自重しよう。
「はぁ……なるほど、納得しました」
最初に溜息一つ吐いておきながら納得とか抜かしやがる。絶対納得してなさそうだ。
バカなっ! この理論の何処に穴が!?
「お嬢様、でしたら急ぎませんと……ほら、既に午後11時半でございます」
私が自らの理論の穴を自己追及していると、咲夜が愛用の懐中時計を見せてきた。
確かに時刻は11時半を指している。タイムリミットまで残り3時間半だ。
そう、私はこの行事を逃してはならない。何故なら、皆が気付いていないであろうコレに隠されたもう一つの事実に私は気付いているから。
私は、夏が苦手だ。
ただでさえ種族的に苦手である太陽の光が更にその禍々しき輝きを増す季節。
恐らく霊夢は、そんな私のことを思って暗にこの「どよーの丑のひ」の存在を教えてくれたのである。
これによって夏に対する耐性をつけた私に怖いものは無し。燃え盛る愛の炎! 轟けマイハート!
つまり、今回の件は恥ずかしがり屋で面と向かってこの事実を言えなかった霊夢からのラヴメッセージでもあったのだ!!
「こうしちゃいられないわ。早速『どよーの丑のひ』を開始する! 咲夜は鰻を霊夢に見立てやすくする何かを用意、パチェは五寸釘と打ち付ける物を調達、小悪魔は片付けをお願いね! 私は鰻を取ってるわ! 集合は博麗神社前よ!」
言うや否や、開け放たれていた窓から一目散に飛び立った私。
咲夜以外の全てのものにとって時間とは有限である。脇目も振らずに、私は例の屋台の赤提灯の灯りを捜して夜の闇へと躍り出た。
その頃の霊夢
「はぁ~~~~~~~……慧音に薦められて試してみたこの『ひつまぶし』……うま~~、っていうかうま~~~……」
幸せに浸っていた。
二時間後。
ようやく見つけた屋台の店主から力づくでヤツメウナギを一匹奪い取り、博麗神社の前に着いた。
そこには既に咲夜、パチェ、小悪魔の姿が見えた。私が最下位だったらしい。
「遅くなったわね。鰻は用意できたわ」
屋台からせしめた、ヤツメウナギの入った桶を見せる。
ソレを確認した皆が、呼応するように一斉に動き始める。
まずは御神木の確保。
博麗神社の御神木なんてよく分からないが、とりあえず適当にその辺の一番太く大きい木に目をつける。
そこに私が桶から出したヤツメウナギを押さえつけ、横からパチェが五寸釘を刺して留める。
ヌルヌルと蠢いていた体が一瞬ビクッ!と震え、まだ死には至ってない様であるがその動きは明らかに緩慢になった。
「鰻にも装着できそうで、尚且つ霊夢の存在を思い立たせるものとしてコレを持ってまいりました」
そう言いながら、咲夜が取り出したのは一枚の細長い布。
全体が赤く、端の方に白いフリフリがついている。成る程、霊夢のつけているリボンと酷似している。
これならば確かに相手がウナギであろうとも霊夢の存在を脳内喚起しやすい。流石は完全で瀟洒な我が従者である。完璧な判断だ。
パチェが黙々とヤツメウナギに五寸釘を刺している横から、キュッと締めてあげる。ちなみにウナギは三本目の五寸釘が刺さったところで絶命した。
そういえば、霊夢の姿が見えない。神社の何処にも明かりがついていないようで、既に寝入っているのではないだろうか?
まぁ、予定開始時間より既に大幅にずれているからな。霊夢はそこら辺は規則正しく、とっとと儀式を終わらしてしまったのだろう。
そうこう考えているうちに、準備は整ったようだ。
「さぁ、レミィ」
パチェが、五寸釘と同じく用意してくれたのであろう、金属バットを渡してくれた。
「打ち付けるもの」として金属バットをチョイスするとは……やるわね。これなら確かに渾身の力を込めてフルスイングしやすい。
「お嬢様、どうぞお初めになってください」
咲夜に促され、眼前を見据える。
博麗神社の御神木(と思わしき大樹)に、霊夢がつけているものと良く似たリボン。正中線を的確に狙ったかのように真っ直ぐ一直線に並んだ合計13本の五寸釘。
皆の思いを胸に、集中……集中…………まだだ、まだ目の前のものがウナギにしか見えない!
集中するんだレミリア・スカーレット! 集中だ!
霊夢の紅白色……フリフリ……神社で重ねた幾つもの思い出……ほら、ほらほら、ほらほらほらほら見えてきた!
霊夢の姿が、霊夢の色が、霊夢の体が、霊夢の、霊夢の、霊夢の―――――――――!
「霊………………………夢ぅ!!」
「夢ぅ」の瞬間に、あらん限りの力を込めて金属バットをフルスイング。
クァーーーーーンッ という甲高い金属音と共に、大きく揺れる御神木(未確定)。
流石は御神木、私の一撃を耐えうるとはやるじゃないの。しかし、ソコに感心してる場合じゃない。
続いて二発、三発と続けてバットを五寸釘に打ち据えた。
「霊夢! 霊夢! 霊夢! 霊夢ーーーっ!!」
クォーーーーーンッ クォーーーーーンッ メゴッ クォーーーーーンッ
四発目はちょっとミスって、釘が変な方向に曲がってしまった。おかげでヤツメウナギも胴体泣き別れであるが、パチェがしっかりと文字通りに釘を刺しておいたお陰で、そのままばらけて落ちてしまう事は無かった。
さぁ、霊夢。私の思いを受けて! そしてこの夏を私と一緒にバライソへと変えるのよ!
「霊っ夢っ! 霊っ夢っ! 霊っ夢っ! 霊っ夢っ! 霊っ夢っ! 霊っ夢っ! 霊っ夢っ!!」
リズムにのって打ち続ける。私の渾身の力に悲鳴を上げたのは、御神木よりバットが先であった。
12発目を打った瞬間に、おおきくひしゃげる金属バット。肝心のところでコレである。
いや、最後の直前で折れてくれてむしろ丁度良かった。そう、霊夢に対してこの思いをより深く、より強く伝える最適の方法はやはりコレしかない――――
こぶしを握り、腰を深く落とし、全身に力を込める。
目標は目の前。既に原形を留めていないヤツメウナギに刺さった最後の五寸釘。
いや、ソレは最早私の目にはウナギには映っていない。そこにいるのは愛しい愛しい私の―――――――――
「霊ぃぃぃぃーーーーーーー夢ぅぅぅぅぅぅーーーーーーーー!!!」
「うっさぁぁぁぁ-----ーーーーーーーーーーーーーーー--いっ!!!!」
あらん限りの渾身で放たれた見たことも無いほど強大で強烈な夢想封印は、我らが紅魔館「どよーの丑のひメンバー」を地平の彼方まで瞬間的に吹き飛ばしてくれた。
ついでに吹き飛んだ御神木のウナギが、飛んでいる最中に顔に付着した。
非常に気色が悪かったが、私の頭の中には全く別の事柄が浮かんでいてそれどころではない。
「……顔面でウナギのミンチプレイ……霊夢、恐ろしい娘……!!」
その直後、意識が闇に閉ざされた。
彼女らが紅魔館まで帰ってこれたのは、それから12日後。
奇しくも、もう一つの土用の丑の日であった。
カバヤキにすると ウマイぞ。
紅もやし、何となく見てみたかったかも。
EVERYTHING
全 部 だwwwwwwwwwwwww
うん、100点あげちゃいます。
しかし動物虐待はだめだぞ
ってけーねが言ってた
館の知識人じゃなくて、里の知識人に聞いていれば霊夢グッドエンドだったのにwwwwww
あと、霊夢ノーマルエンドのフラグは永遠亭の巨乳に目薬を貰いにいく、立ったんじゃないかと。
ところでトゥルーは霊夢の後に付いて行くか否かで決まったのかなと思ったり。
知識人の選択肢は、白黒、七色、紫、ハクタク4人で番外がみすちーでww
なんとなく、咲夜さんは意味を知っていながら主の暴走っぷりを生温かく見守っている気がするw
いつもは乳繰り合ってるんだ……?
取りあえずドリル周辺で一番笑いました。オチは弱かったかも。
感謝です。それでは
>ちなみに イールとは うなぎのことだ。カバヤキにすると ウマイぞ。
私はコレ書く前にウナギ食ってました。半分食って残りはお茶漬け。ウマウマ。
>知識人使えneeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!
>やっぱり役に立たないんだな、知識人www
いや、もうパチェは個人的にこういう勘違いを平気でするキャラなんですが如何ですかね?
>紅もやし、何となく見てみたかったかも。
流石に死んでますけどね!
> 全 部 だwwwwwwwwwwwww
レミ様は完全主義者であられますから(完璧主義ではない
>館の知識人じゃなくて、里の知識人に聞いていれば霊夢グッドエンドだったのにwwwwww
>あと、霊夢ノーマルエンドのフラグは永遠亭の巨乳に目薬を貰いにいく、立ったんじゃないかと。
>ところでトゥルーは霊夢の後に付いて行くか否かで決まったのかなと思ったり。
な、なんでルート選択肢を考え始めてますかな皆サン!?www
因みに最初のままついていくと里に入る前に慧音とバトって霊夢に怒られ、何だかんだで一緒にウナギを食べトゥルーエンド。
永遠亭に向かってたらウサギたちがウナギ食ってるところを目撃して「土用の丑の日」を教えてもらうグッドエンド。
>分岐としては初めに霊夢についていくかと、どの知識人に聞くかかな?
>知識人の選択肢は、白黒、七色、紫、ハクタク4人で番外がみすちーでww
白黒は普通にその日はウナギ食ってるだろうからグッドエンドへ。
七色が教えてくれるのは「正しい丑の刻参り」の方だからバッドエンドNo.2
紫は適当にからかわれてもっと酷いことになるデッドエンド
みすちーは適当に色々言われてぼったくられるバッドエンドNo.3 で
>中国の夢に出る食物が総て薬味である件について問いたい。問い詰めたい。
察してやってください……。
>なんとなく、咲夜さんは意味を知っていながら主の暴走っぷりを生温かく見守っている気がするw
咲夜さんは知ってようが知りまいがお嬢様の元気な姿を見てるだけで内心はハァハァということで。
>いつもは乳繰り合ってるんだ……?
しつこく迫った挙句に霊夢の仕置きで流血沙汰になることを乳繰り合うと……彼女なら言い切る!(ぇ
>ドリル小悪魔と目薬で治るお嬢様に大変なラブ。
ドリルって、ほらアレ。「北斗の拳」の最後の方でバットが胸とか抉られたアレ。
>取りあえずドリル周辺で一番笑いました。オチは弱かったかも。
精進します!
ではでは、今回の評価を胸に次回作も頑張ります。
廿四でした。
釘を打つあたりで興奮が頂点に達しましたw
いや、それよりもお嬢様が狂えば狂うほど可愛く見えるの何故だろう?
だが、それがいい!
それを補ってると思います。
これすなわちグッジョブ。
というか霊夢が言った丑と鰻しかあってないし
で、これはどういう嫌がらせか?
霊夢も可愛そうにwww