Coolier - 新生・東方創想話

いつかまた出会う日まで

2006/07/04 00:00:46
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失う事には慣れていたはずだ。
吸血鬼として夜を支配し。
他の者とは交わる事無く、関わる事無く。
ただ失うばかりの生を長らえさせてきたはずだ。
なのに、今度ばかりは失った物は大きすぎて。
胸にはぽっかりと穴が開いたよう。
なのに、穴になってしまった場所は絶えず痛みを訴えて。
その痛みが、私の精神を少しずつ蝕んでいく。
あまりにも早過ぎる別れは、酷く呆気なくて。
咲夜は、ただ静かに、眠るように息を引き取った。
最初は、咲夜が私をからかっているだけだと思っていた。
否、そう思い込みたかった。
けれど、冷たくなっていく咲夜の体温は、私に否が応にもそれを認めさせた。
この、余りにも悲痛な現実を。
その、余りにも儚すぎる幻想を。

―――――― 十六夜 咲夜の、死という現実を。



* * * * * * * *



「こんなに、こんなに早いなんて思わなかったわ……咲夜」

窓枠に手を掛けて、窓の外を眺めながら一人呟く。
返事は返ってこない。
いつものように涼しげな声で、軽口を叩いてくれる従者は、もうどこにもいない。
覚悟は、していたはずだった。
私は吸血鬼で、咲夜は人間で。
あの子が私の眷属になる事を選ばなかった時点で、こうなる事は必然だったのだ。
抗う事も、逃れる事も、変える事も出来ない残酷な運命。
ああ……運命を操作する能力など、あっても何の意味もない。
ただ知りたくもない運命を突きつけられて。
変える事の出来ない運命に悲観し、絶望するだけ。

「ねぇ……咲夜。まだ、早すぎるわよ……私の生きてきた時間の十分の一も、経ってないじゃない……」

煌々と輝く月の光が目に痛くて、思わず顔を伏せる。
今日の月は、真円に満つる十五夜の月。
ポツリと、雫が床に落ちる。
目から次々と零れ落ちては、紅い絨毯に染みを増やしていく。
泣くなんて、一体何年ぶりだろう……。
百年? 二百年?
それとももっと?
もしかしたら、本当に泣いた事などなかったのかもしれない。
それほど、私の中で咲夜の存在は大きかったのだ。
まるで身体の半分がなくなったように、埋まる事のない空虚な感情。
私はこれから先、この空虚さを抱えて生きなければならないのか。
考えたくもない。
考えただけで、気が狂いそうだ。

「いつまでそうやっていじけてるつもりなの」

ドアが軋む重苦しい音の後、冷たい声が部屋に響く。
それは、待ち望んだ咲夜の声ではなく。
酷く機嫌の悪そうな友人の声。

「……何の、用なの……パチェ……」

パチュリー・ノーレッジ。
私の数少ない友人で、七曜の力を操る魔女。
私は、いつものように本を小脇に抱えてやってきた友人の方へ向き直る。
その表情は、いつもよりも一層無愛想で。
けれど私を見据える瞳は何かの感情に揺れていた。

「何の用、ですって……?」

低い声でパチェが呟いて。
次の瞬間、彼女の細い腕が私の胸倉を掴み上げていた。
彼女の瞳を揺らす感情は、悲しみでも、ましてや歓喜でもない。
それが私への怒りだと気づくのに、時間は掛からなかった。

「そんな事聞くまでもないでしょう!? 現実から目を背けて、いつまでも部屋に引き篭もってるお子様を殴りに来たのよ!」

普段、抑揚のない声で喋る彼女にしては大き過ぎるほどの怒声。
鼻先が触れ合うほどの距離で叫ばれ、露骨なまでに怒りを露にされる。
けれどそれが、今は酷く癪に障って、かすかな殺意すら芽生える。

「今日でもう三日! あんたがそんなだから、咲夜を弔ってやる事も出来ないわ!」

弔う。
その言葉すら今は聞きたくない。
これは、性質の悪い冗談で。
これは出来の悪い悪夢で。
咲夜はきっと今にも目を覚まして、私のために紅茶を淹れてくれる。
そう、心のどこかで信じているから。
パチェの言葉を受け止められなくて。

「何よ! 悲しんでちゃいけないって言うの!? 泣くなって言うの!? 無茶な事ばっかり言わないでよ!」

私はただ、無様な醜態を晒して、泣き叫ぶように反論する。
本当に、余りにも無様だと自分でも思う。
ぶつけ所のない感情を持て余し、あまつさえ自分を気遣ってくれる友人に八つ当たり。
こんな無様を晒すなんて、きっとパチェ相手にですら初めてだ。

「誰もそんな事言ってないわよ! だけど! 残された私達が咲夜にしてあげられる事は送り出してあげる事だけでしょう!? それすらも放棄して、いつまでこんな所でいじけてるつもりなのよ!」

パチェの言葉が、私を矢継ぎ早に責め立てる。
現実を受け入れろ。目を逸らすな。真っ向から直視しろ。
言っている事が判らないではない。
けれど、けれど。
私は……。

「私は……! 私は咲夜を……!」

最期まで、口に出来ない。
―――――― 失った
と、その言葉を最後まで口にしてしまえば。
否が応にもそれを認めなければならなくて。
認めてしまったら、私の心は砕けてしまいそうで。

「……あと、あと一日だけよ。 明日の夜までは待ってあげる。 その後は、好きになさい」

お互いに言葉がなく、少しばかりの沈黙の後。
その重たい空気を強引に破り捨てるように、パチェが口を開いた。
余りにも無様な私の姿に諦めたのか、呆れたのか。
掴んでいた私の胸倉を乱暴に突き放して、パチェが言う。
明日の夜。
それまでに気持ちの整理をつけろ。
咲夜との別れを、受け入れろ。
つまりはそういうことだ。
それは今の私には余りにも残酷すぎて。
死刑宣告よりも辛い言葉だった。



* * * * * * * *



パチェと別れた後、私は無意識に咲夜の部屋に足を運んだ。
そこには、ベッドに横たわり、静かに目を閉じている咲夜の姿がある。
私は傍まで歩み寄って、その顔を眺めた。
静かに、眠っているようにしか見えない。
でも、そうではないのだ。
例えそう見えなくても、咲夜は、もう……。

「ねぇ、咲夜……色んな事があったわね……」

呟きながら、咲夜の冷たくなった頬を撫でる。
もう二度と、開く事のない咲夜の瞼。
もう二度と、笑顔を浮かべない咲夜の顔。
その顔を見ているだけで胸が締め付けられて。
咲夜との思い出が、鮮明に浮かび上がる。
私の生きてきた時間の中で、余りにも僅かで、短い時間。
けれど、最も満たされていた時間。
時間を戻す事が出来るのなら、すぐにでも巻き戻したい。
時間を巻き戻して、無理矢理にでも貴方を眷属にしたい。

「咲夜……目を覚ましてよ……私を呼んでよ……! 私に笑って見せてよ……!」

ベッドに寝かされた咲夜の身体に顔を埋める。
その手が私の頭を撫でてくれる事はなくて。
私をなだめる声は聞こえない。
私は認めなければならないのか。
これが、咲夜との別れだと。
意識が少しずつ希薄になって霞んでいく。
ずっと睡眠も、食事も取らなかったからだろうか。
そんな事を考える内、私の意識は静かに落ちて行った。



何もない、真っ黒な風景。
寒さも、暑さも感じない。
自分が今浮いているのか、沈んでいるのか、それとも止まっているのか。
身体の感覚はあるのに、感じるものは何もない奇妙な空間。
これは、きっと夢なんだろう。
余りにも意識がハッキリしすぎていて、気味の悪い夢だ。

「お嬢様」

優しく、私を呼ぶ声が、した。
一番聞きたかった声が。
今、他の誰よりも会いたい人の声が。

「さく、や……?」

私は恐る恐る振り返る。
そこには、柔らかく微笑む咲夜がいた。
瞬間、視界が滲む。
堪えきれずに涙が溢れた。
涙の熱さは酷くリアルで。
コレが夢なのか、現実なのか分からなくなる。
けれど、そんな事はどうでもいい。
今、目の前に咲夜がいるのだ。

「咲夜!」

私はその名前を叫びながら、咲夜に飛びついた。
身体ごとぶつかるように触れた咲夜の身体は温かかった。

「お嬢様……申し訳ありません。私は、もうお嬢様にお仕えできなくなってしまいました……」

悲しそうな表情を浮かべて、咲夜が言う。
何故? どうして?
どうして咲夜は私の傍にいられないの?
だって咲夜の身体はこんなにも温かくて、ちゃんとその声だって聞こえるのに。

「だから、お別れを言いに来ました」
「嫌!」

私は強く叫んで、咲夜の身体にしがみつく。
離れたくない、別れたくない。
咲夜の声が聞けないなんて嫌だ。
咲夜の笑顔が見れないなんて嫌だ。

「そんな事、耐えられない! 咲夜と別れるぐらいなら、私も……!」

死ぬ、と言いかけて。

パシン

と、鼓膜を刺激する高い音。
頬に走る鈍い痛み。
咲夜の手が、私の頬を叩いたのだ。

「手を上げた事、申し訳ありません。ですが……そんな事をおっしゃらないでください……」

そう言った咲夜の顔は本当に辛そうだった。
今にも零れ落ちそうなほど、目に涙を溜めて。

「だって……だって……私は、もう……咲夜がいなくちゃ生きていけない……!」

咲夜を苦しめるだけと判っている筈なのに。
感情を殺す事が出来ず、私はただ泣きながら我侭を言う。
私はもう、咲夜と別れて生きる術を知らない。
咲夜と出会って、咲夜に名前を与えて。
咲夜は私に従者として仕えて。
きっと、私は咲夜にとって居場所だったのだ。
でも、本当は違う。
私にとっても咲夜は居場所だったのだ。
孤独を埋めるための、大切な居場所だったのだ。
生きる居場所を失って、私はどうやって生きていけばいい?
私は、どうやってこの永劫を過ごせばいい?

「傍にいてよ咲夜……私を置いてかないでよ……!」

咲夜の胸に顔を埋めて、私は泣く事しか出来ない。
子供染みた駄々をこねて、咲夜を困らせる事しか出来ないのか。
こんな事では、咲夜の主でいる資格などない。
そんな私の想いを、咲夜は汲み取って、優しく頭を撫でてくれる。

「大丈夫……例え言葉を交わせなくても、例え姿は見えなくても、私はお嬢様の傍にいます……ですから……」

ポツリと、何かが私の頭に落ちた。
顔を上げて、咲夜の顔を見上げる。
咲夜は、泣いていた。
涙を流しながら、咲夜が笑う。
そして、咲夜ははっきりと口にした。

「お嬢様が送り出してください……笑顔で、私を送り出してください……最初で、最後の我侭です……」

別れの言葉。
最初で、最後の咲夜の我侭。
私の我侭をいつも聞いてくれた咲夜の、たった一つの我侭。
それを聞き入れられないなら。
私は、本当に咲夜の主として失格だ。

「ッ……」

辛くないわけがない。
辛いに決まっている。
胸は締め付けられて、思考はぐちゃぐちゃで。
目の奥が熱くて、指先は焼け付いたように感覚がない。
咲夜と離れたくない。
咲夜と離れたいわけがない。
それでも、私は。
精一杯のやせ我慢と、見栄を張って。

「まったく、仕方のない、従者ね……主人に我侭を言うなんて……本当に、これが最初で最後よ……?」

告げる声は震えて、喉が渇いて張り付く。
泣きながら私は笑った。
上手く笑えたかどうかは判らない。
でも、咲夜が安心できるように。
私は笑う。笑って。

「またね、咲夜……。生まれ変わっても、絶対捕まえに行くから」

別れの言葉を告げた。
さようなら、ではない。
またいつか。
咲夜と出会える事を信じて。
その言葉に、咲夜も笑う。
涙を流しながらの笑顔は酷く滑稽に見えるかもしれない。
けれど、それは私達にとっては何よりも美しく。
何よりも愛しいモノ。

「はい。お待ちしておりますわ……お嬢様」

お互いに泣きながら、不恰好な笑顔で交わす別れの言葉。
でも、これで終わりではない。
私と、咲夜を繋ぐ赤い糸は、未だ切れる事はない。
だから、また会える。
必ず、また……会える。



ゆっくりと意識が覚醒して、次第に視界が鮮明になる。
今のは、私が作り出した夢だろうか。
……いいや、違う。
アレは、きっと紛れもない現実。
きっと咲夜は、私を心配してわざわざ来てくれたのだ。

「……ごめんね、咲夜……情けない主で」

掠れた声で呟いて、ゆっくりと身体を起こす。
外は既に夕暮れ。
パチェの言った時間まで、そう長くない。

「……覚悟は、できた?」

いつから居たのだろうか。
後ろから聞こえる愛想のない声。
私は振り返って、目尻に浮かび、頬を伝った涙を拭う。
そして、はっきりと、強い意志を込めて、答えた。

「……ええ」

その言葉には迷いはない。
これが、永遠の別れではないのだから。
だから、今は送り出そう。



* * * * * * * *



咲夜の葬儀は、しめやかに行われた。
漆黒の夜空に浮かぶのは、鮮やかに輝く十六夜の月。
咲夜と出会った夜と、同じ月。

「レミィ」

いつもとは違う、真っ黒な服に身を包んだパチェが私を促す。
私はゆっくりと咲夜の棺に近づいて、その顔を覗き込む。
真っ白な死に装束と、棺に敷き詰められた真っ赤な薔薇。
その姿は、とても美しくて、儚くて。
私は一度だけその頬を撫でて、一歩、後ろに離れた。

「またね、咲夜……また会う時まで、ゆっくりと眠りなさい」

私は傍に控えていたメイドに目配せして、咲夜の棺を閉じさせる。
その棺を、ゆっくりと墓穴に納めたのを確認して。

――――――Sleep quietly a dear child.

私は空を仰いで、詩を紡ぐ。
アカペラで奏でる、鎮魂歌。

――――――There is not threatening you.

けれどそれは、別れのためではなく。
いつかまた出会う日のための誓いの詩。

――――――You are encompassed by the relief and silence.

主である私だけが、詠うことを許された、私達だけの詩。
眠りなさい、咲夜。

――――――Until the time that is born again and comes.

いつかまた、私に仕える時まで。
休みなさい、咲夜。

――――――However, restfully in the place where light overflows.

私達の紅い糸は、切れる事はない。
行ってらっしゃい、咲夜。

――――――Sleep restfully a dear child.

しばしの休息を過ごすために。
そして、戻ってきなさい咲夜。
再び私と、歩むために。



レミリアの詩は、数十分にも及んで奏でられた。
フランドールも、パチュリーも、美鈴も、小悪魔も、メイド達も。
それぞれが涙し、その詩を心に留めて。
それぞれの想いと共に、十六夜 咲夜を送り出す。
けれど、その場にいる誰もが疑わない。
これは別れの儀式ではないということを。
彼女の、少しばかりの休息を祝福するための儀式だと。
だから彼女の眠る場所に、標はいらない。
彼女が還るのは土ではなく、ましてや天国ではない。
少しの休息を終えて、彼女が戻るのは、この館。
永遠に紅い幼き月が支配する、この深紅の館。
だから、誰もが疑わない。
彼女は戻ってくると。
それは、定められた運命なのだと。



* * * * * * * *



あれから、幾許かの時が過ぎて。
この館に住まう誰もが、悲しみに打ちひしがれる事なく。
けれど誰もが彼女の事を胸に留めて、巡る季節を過ごしていく。
もう、何度季節は巡っただろうか。

「今年の冬は冷えるわね」

パチェが他愛もない事を呟きながら、盤の上で駒を動かす。
最近私は、大半の時間をこうしてパチェとチェスに興じて過ごしている。

「そうね。雪ばかりで困ったものだわ」

他愛もない返事を返しながら、私も駒を動かす。
今回は、どうにも旗色が悪いようだ。

「ええ、あの冬の精は少し頑張りすぎだわ。チェックメイト」
「あ……」

またしても、パチェに負けた。
これで通算……何回目だろうか。
数え切れないほどのゲームをこなして、パチェに勝てたのは数回。
動かない大図書館は伊達ではないらしい。

「もう一回。もう一回よパチェ」
「懲りないわね、何度やっても同じよレミィ」

駒を最初の配置に戻して、もう一度。
ゲームを始めようとした、その瞬間だった。
確かに、見えた。
私だけに見える、運命が。

「ごめんパチェ。ゲームはまた今度」

椅子から立ち上がって、私は窓の方へと足早に向かう。
背中越しに聞こえるのはパチェの講義の声。

「何よ突然」

パチェの講義の声には耳を貸さず、私は窓を開け放つ。
幸い、雪は降っていない。
無論の事陽はとうに落ちている。

「迎えに、行ってくるわ」

振り向いて、私はそう告げた。
気がつかない内に、笑っている事に気づく。

「……そう、気をつけてね」

私の言葉を理解したのか、パチェは短く言って、ただ少し微笑んだ。
あまりにも短い、私を送り出す言葉。
でも、それがありがたい。
今は、一分一秒でも惜しいのだ。
だから、悠長に話す時間など無駄そのもの。
私は、窓から飛び出して、冬の寒空を羽ばたく。

「遅いわ……こんなに待たせて」

はやる気持ちを抑えて、私は駆ける。
ようやく、ようやくなのだ。
やっと、この時が来たのだ。


空には、十六夜の月


真っ白に降り積もった雪はその光を反射して


少女のその姿を、照らし出していた


ああ、あの時と季節は違えど、そっくりだ


運命は皮肉めいて、繰り返す


私は、一面の銀世界に降り立って


その少女に微笑む


少女は私の顔を、少し驚いた表情で見つめて、微笑み返す


ようやくその言葉を言える時が来た


短いようで、長い時間を経て、ようやく


私は、ゆっくりと少女に告げる


何よりも伝えたかった、その言葉を







「おかえりなさい、咲夜」















ここまでの拝読、お疲れ様です。そしてありがとうございます。
かなり久しぶりの投稿です、織雪です。
覚えていてくれてる方がいたら幸いです。

咲夜さんとレミリアの別れの話。長い時間をかけて書き上げる事ができました。
歌のシーンの歌詞は完全にでっち上げです。
思いついた文をエキサイトで翻訳しただけです(滝汗
英語が分かる方も突っ込まないでいただきたい。

とりあえず思う通りに書けたと思いますし、今の自分に出来る事全て詰め込んだと思います。
まだまだ未熟で稚拙な文章ではあると思いますが、これを読んで何か思う所があった、とかそういった方がいらっしゃったら、光栄です。

最後に、重ね重ね、ご拝読ありがとうございました。

織雪 咲夜
[email protected]
http://rampageghost.sakura.ne.jp
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マジ泣きすた