「お悩み相談室?」
「そ、稀にはそういう慈善事業的なこともやってみようかと思ってね」
魔理沙は思った、霊夢が慈善事業なんて普通は考えれらない、きっと何か裏があるはずだ、と。
だけどその裏ってなんだ?賽銭の収集効率の向上?いやいや、それなら自分から行った方が割と早いだろ。
相談者から脅し取る?いくらなんでもそれは無いだろう、ただ金は人を豹変させるっていうし無いわけでもない、あーもう訳がわかんないぜ。
とそんな良くわからない考察で魔理沙の頭は混乱で渦巻いていたのである。
「魔理沙ー?聞いてる?」
その霊夢の言葉で我に帰る魔理沙。
「あ、すまん、色々と考えてて聞いてなかったぜ」
「ふーん、私が相談室開くとかいったから何か裏があるとか考えたんでしょ?」
はるか彼方にある、小さな的に矢を正確に射抜くがごとく精度の高い勘で、魔理沙の考えを見抜く霊夢と考えを速攻で見抜かれてあせる魔理沙。
「いやいやいや、そんな黒いことなんて一切考えてないぜ?」
「ふーん、まぁそういうことにしておくわー、とりあえずちょっとした準備があるから、今日はそろそろ帰ってくれないかしら?」
「お、おう、そういうことならまた出直してくるぜ」
そういうと焦りながら神社から出ようとする魔理沙。
「相談室とかいってやっぱり金とか取るんじゃないのかねぇ・・・・・・・・ってうわっ!」
色々考え事をしていた魔理沙の横を何かが掠める、何だ何だと思いなぜか後ろを振り向く魔理沙。
すると平然とした顔で霊夢が八方龍殺陣程の、下手すればそれ以上の理不尽な量の呪符で行動を封じ、超高速で飛来する針で止めをさす、という凶悪な弾幕を放っていた。
「やっぱり私が相談室開いて金を取ろうなんて考えてた訳ね・・・・・・・?」
先ほどの魔理沙の独り言が聞こえていたらしく、声に相当の怒気が宿り、先ほどまで平然とした顔に形容しがたい怨念が宿る。
やっぱり金が絡むと人格が変わってしまうのか、と思いつつ普通の勘を持つ魔理沙でもこれだけは勘付いた。
今の霊夢は悪魔より残虐な鬼巫女だ、と。
そんなことを考えている間に弾幕はさらに凶悪さを増し、いつの間に結界が張られたのか、魔理沙のやや横手で針と呪符が反射して鬼のようなばら撒き状態となり、彼女を襲う。
「これは時間をかけると確実に押しつぶされるぜ、こうなったらアレしかないか・・・・・」
すると魔理沙はお馴染みのミニ八卦炉を構える。
「時間はかけてられないからなっ!食らえ!マスタースパーク!」
スペルを宣言する魔理沙、同時に最大出力で魔力の爆流を生み出し霊夢の方向へと照射する。
流石にこれはたまらないと判断した霊夢は、弾幕の発射を中断する、だが背後に神社があるためか動く様子は無い。
「避けるにも神社を放置するわけには行かないわね、なら防ぎきるしかないわっ!」
そういうと1枚の札を取り出し、霊力を込める、するとそのスペル名を叫ぶ。
「耐えないと私がやられるっ、夢境・二重大結界っ!」
魔理沙の必殺の魔砲、マスタースパークを真正面から防ぎきろうと試みる霊夢。
次の瞬間、暴力的な魔力と霊力が衝突を起こす。
しばらくこの状態は続きさらに1分後・・・・・・・。
魔力の流れが収束し、視界が開ける。
その目には先ほどと変わらぬ姿で存在する神社と境内に倒れている霊夢の姿があった。
「今からでも逃げ出したいところだが・・・・・・・・・・流石にそれは薄情だな」
魔理沙は境内に向かい、霊夢を抱える。
その後、枕を押入れから引っ張り出して床に置き、そこに霊夢を寝かせる魔理沙。
まさに勝手知ったる人の家、ではあるが今はそれを気にしていられない。
「あー、私も流石に疲れちまったな、もうこの場で寝てしまおう」
というと畳に身を投げ出し、その直後に深い眠りへと落ちていった・・・・・。
後日、霊夢が開いた相談室は割と好評だったらしく、お馴染みの人妖の他に、里の人間や、その他諸々の幻想郷の住民まで来るようになり、賽銭不足も解消されたという、気まぐれで休業になるのがたまに傷ではあるが。
ちなみに魔理沙が考えていた「裏」はなく、普通の慈善事業としてやっていたようだ。
「で、霊夢、相談室のほうは順調か?」
「まぁ、割と順調ね、のんびりする時間が減っちゃったけど」
「なるほどな、だけどしょっちゅうのんびりしてるからちょうどいいんじゃないか?」
と何気ない雑談を繰り広げる2人。
すると魔理沙が唐突に言葉を発する。
「あー、っとなんだ、ちょっと言いにくいんだが霊夢」
「いきなりどうしたの?そんなかしこまっちゃって?」
「前はすまなかったな、色々と黒い事考えて疑っちまってな」
その謝罪の言葉を無言で聞く霊夢、ちょっとの空白の後魔理沙を拳で殴りつける。
「おいおい、何も殴らなくてもいいだろ・・・・・にしても痛い・・・・・」
「何今更なこと言ってんのよ、私はそんなこと気にしてないし、遅れて言われるとなんか嫌なのよね」
「霊夢・・・・・・・」
「ま、これからもゆるりとよろしく頼むわー」
そんなこんなで幻想郷に出来た相談室は静かに人気を集めていたのである。
気まぐれ休業に対する苦情は来るらしいが。
~終わり~
「そ、稀にはそういう慈善事業的なこともやってみようかと思ってね」
魔理沙は思った、霊夢が慈善事業なんて普通は考えれらない、きっと何か裏があるはずだ、と。
だけどその裏ってなんだ?賽銭の収集効率の向上?いやいや、それなら自分から行った方が割と早いだろ。
相談者から脅し取る?いくらなんでもそれは無いだろう、ただ金は人を豹変させるっていうし無いわけでもない、あーもう訳がわかんないぜ。
とそんな良くわからない考察で魔理沙の頭は混乱で渦巻いていたのである。
「魔理沙ー?聞いてる?」
その霊夢の言葉で我に帰る魔理沙。
「あ、すまん、色々と考えてて聞いてなかったぜ」
「ふーん、私が相談室開くとかいったから何か裏があるとか考えたんでしょ?」
はるか彼方にある、小さな的に矢を正確に射抜くがごとく精度の高い勘で、魔理沙の考えを見抜く霊夢と考えを速攻で見抜かれてあせる魔理沙。
「いやいやいや、そんな黒いことなんて一切考えてないぜ?」
「ふーん、まぁそういうことにしておくわー、とりあえずちょっとした準備があるから、今日はそろそろ帰ってくれないかしら?」
「お、おう、そういうことならまた出直してくるぜ」
そういうと焦りながら神社から出ようとする魔理沙。
「相談室とかいってやっぱり金とか取るんじゃないのかねぇ・・・・・・・・ってうわっ!」
色々考え事をしていた魔理沙の横を何かが掠める、何だ何だと思いなぜか後ろを振り向く魔理沙。
すると平然とした顔で霊夢が八方龍殺陣程の、下手すればそれ以上の理不尽な量の呪符で行動を封じ、超高速で飛来する針で止めをさす、という凶悪な弾幕を放っていた。
「やっぱり私が相談室開いて金を取ろうなんて考えてた訳ね・・・・・・・?」
先ほどの魔理沙の独り言が聞こえていたらしく、声に相当の怒気が宿り、先ほどまで平然とした顔に形容しがたい怨念が宿る。
やっぱり金が絡むと人格が変わってしまうのか、と思いつつ普通の勘を持つ魔理沙でもこれだけは勘付いた。
今の霊夢は悪魔より残虐な鬼巫女だ、と。
そんなことを考えている間に弾幕はさらに凶悪さを増し、いつの間に結界が張られたのか、魔理沙のやや横手で針と呪符が反射して鬼のようなばら撒き状態となり、彼女を襲う。
「これは時間をかけると確実に押しつぶされるぜ、こうなったらアレしかないか・・・・・」
すると魔理沙はお馴染みのミニ八卦炉を構える。
「時間はかけてられないからなっ!食らえ!マスタースパーク!」
スペルを宣言する魔理沙、同時に最大出力で魔力の爆流を生み出し霊夢の方向へと照射する。
流石にこれはたまらないと判断した霊夢は、弾幕の発射を中断する、だが背後に神社があるためか動く様子は無い。
「避けるにも神社を放置するわけには行かないわね、なら防ぎきるしかないわっ!」
そういうと1枚の札を取り出し、霊力を込める、するとそのスペル名を叫ぶ。
「耐えないと私がやられるっ、夢境・二重大結界っ!」
魔理沙の必殺の魔砲、マスタースパークを真正面から防ぎきろうと試みる霊夢。
次の瞬間、暴力的な魔力と霊力が衝突を起こす。
しばらくこの状態は続きさらに1分後・・・・・・・。
魔力の流れが収束し、視界が開ける。
その目には先ほどと変わらぬ姿で存在する神社と境内に倒れている霊夢の姿があった。
「今からでも逃げ出したいところだが・・・・・・・・・・流石にそれは薄情だな」
魔理沙は境内に向かい、霊夢を抱える。
その後、枕を押入れから引っ張り出して床に置き、そこに霊夢を寝かせる魔理沙。
まさに勝手知ったる人の家、ではあるが今はそれを気にしていられない。
「あー、私も流石に疲れちまったな、もうこの場で寝てしまおう」
というと畳に身を投げ出し、その直後に深い眠りへと落ちていった・・・・・。
後日、霊夢が開いた相談室は割と好評だったらしく、お馴染みの人妖の他に、里の人間や、その他諸々の幻想郷の住民まで来るようになり、賽銭不足も解消されたという、気まぐれで休業になるのがたまに傷ではあるが。
ちなみに魔理沙が考えていた「裏」はなく、普通の慈善事業としてやっていたようだ。
「で、霊夢、相談室のほうは順調か?」
「まぁ、割と順調ね、のんびりする時間が減っちゃったけど」
「なるほどな、だけどしょっちゅうのんびりしてるからちょうどいいんじゃないか?」
と何気ない雑談を繰り広げる2人。
すると魔理沙が唐突に言葉を発する。
「あー、っとなんだ、ちょっと言いにくいんだが霊夢」
「いきなりどうしたの?そんなかしこまっちゃって?」
「前はすまなかったな、色々と黒い事考えて疑っちまってな」
その謝罪の言葉を無言で聞く霊夢、ちょっとの空白の後魔理沙を拳で殴りつける。
「おいおい、何も殴らなくてもいいだろ・・・・・にしても痛い・・・・・」
「何今更なこと言ってんのよ、私はそんなこと気にしてないし、遅れて言われるとなんか嫌なのよね」
「霊夢・・・・・・・」
「ま、これからもゆるりとよろしく頼むわー」
そんなこんなで幻想郷に出来た相談室は静かに人気を集めていたのである。
気まぐれ休業に対する苦情は来るらしいが。
~終わり~
状況などの描写は十分把握できますが、霊夢の表情が一寸掴みにくい感じですね。
魔理沙から見た霊夢の表情なども加味された方が良いかと思いますよ。
よく見直してみるとかなりの怒りの表情しか書いてなかった(汗
次回はもうちょっと感情表現を豊かにしなければ・・・・・。
丁寧なご意見ありがとうございました。
いや、そっちも書きましょうよ。普通のSSだったらそっちがメインです。
このSSは、話の核を丸々省略して、プロローグとエピローグだけ書いているように見えます。ぶっちゃけ中身が無いです。
せっかく思いついたネタを省略という形で消化するのは、はたから見ていて非常に勿体無い。勝手ながら、SSとして間違っている、とすら思ってしまいます。
マイナス入れるからには名前出した方がいいのかな、ということで一応。