「え・・・え~っと・・・・・」
恐怖のあまり返事をしてしまった美鈴ではあったが、実際に何を話したらいいかというと迷ってしまう。
こんなどこぞの怪獣みたいな化け物と言葉が通じるなどという話は聞いた事がない。心を通わせるという話なら知っているが。
だがここで退けば骨も残らない程度の事態になるのは間違いない。
「こ、こんにちわ・・・」
さりげなくニッコリ笑う・・・つもりが、顔が引きつっている。この状況に陥れば誰でもそうなりそうだが。
「こんにちわ、サクヤゴンさん・・・・紅 美鈴って言いますぅ・・・」
『・・・・・・・・』
美鈴の言葉が聞こえているのかいないのか、サクヤゴンは反応しない。
ただ何かを確かめるように美鈴をじっと睨んでいる。
「こ・・・怖いぃぃぃぃぃぃ!!」
「もっと他の事も喋るんだ。頑張れ!」
「え~っと・・・・Hello, nice to meet you. My name is Hong Mei Ling. What's your name?」
「あ、お前って英語喋れるんだ」
「失礼な。これでも英検4級ですっ!」
「でもサクヤゴンには通じてないみたいだぜ」
「えぇっ!?」
「他の言葉だ、他の言葉に心当たりはないか?」
「うぅ~ん・・・・・」
正にいっぱいいっぱいという感じで頭をフル回転させる美鈴。その様子は考えているというより悩んでいるという感じでもある。
そして固く結んだ口を開き、恐る恐る言葉を紡ぎ出した。
「えっと・・・我的名字紅美鈴」
その言葉を聞いて初めてサクヤゴンが反応した。
目をさらに激しく光らせ、美鈴を掴む手にも力が入る。
ずっと閉じられていた口も半開きになっていた。
「いっ!痛い痛い!」
「反応が・・・あいつは中国語を理解するのか!?」
「ちょっ・・・・もう限界ですぅ!魔理沙さん助けて!」
『グ・・・ゥ・・・・・・』
唐突に、サクヤゴンの口から言葉が漏れた。
まだ言葉というよりは音の羅列、空気の振動といった感じだが、少なくとも口から音を発する事ができるのは間違いない。
『ウウ・・・チ・・チュ、チュウゴ・・・・・ク』
「喋った・・・・・あいつ、私の言った事が分かったのか!?それとも中国の言った言葉に反応したのか!?」
『チュウゴク・・・・・・・チュウ・・・ゴク・・・・・・』
もう一度、美鈴を光る目で睨みつける。
「ひぃぃぃぃぃ・・・・・・」
『・・・・・・』
「あの・・・サクヤゴン・・・・・さん・・・・・・・?」
『・・・・・・』
『チュゥゥゥゥゥゥゴクゥゥァァァァァァァァ!!』
投げた。
綺麗なオーバースローによる遠投、投げ出された美鈴のスピードは果たしてどれほどのものか。
あっという間に昼間の星となって山の彼方まで飛んでいった。
「いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
華人小娘・紅 美鈴、遠投により戦線離脱。体を張った割には報われない最期だった。
サクヤゴンは己の手をグーパーさせ、美鈴が飛んで来た方向・・・魔理沙たちの方へ顔を向ける。
「ありがとう中国・・・・お前の事はあと10分は忘れないぜ」
「どうするの魔理沙、アイツ私たちに気付いたみたいよ」
「狙われるわね、多分」
「しょうがないな・・・・・こうなったら戦うしかッ!」
魔理沙が振り向いた先に、レミリアたちはいなかった。一瞬のうちにはるか後ろへ下がっている。
「・・・・・・おーい」
「さっきも言ったけど魔理沙、咲夜の姿を(ry」
「・・・あーもー分かったよ!最後までやり遂げてやるよ!むしろやり遂げればいいんだろ!」
「頑張ってねー」
(くそ・・・・・・この礼は信じられないほど高くつくぜ)
『謝礼』と称して紅魔館から何を奪っていったらいいだろうか。その前に今日は自分の命日になってしまわないだろうか。
相反する事を何となく考えながら、魔理沙は懐からスペルカードをごっそり出した。
恐怖のあまり返事をしてしまった美鈴ではあったが、実際に何を話したらいいかというと迷ってしまう。
こんなどこぞの怪獣みたいな化け物と言葉が通じるなどという話は聞いた事がない。心を通わせるという話なら知っているが。
だがここで退けば骨も残らない程度の事態になるのは間違いない。
「こ、こんにちわ・・・」
さりげなくニッコリ笑う・・・つもりが、顔が引きつっている。この状況に陥れば誰でもそうなりそうだが。
「こんにちわ、サクヤゴンさん・・・・紅 美鈴って言いますぅ・・・」
『・・・・・・・・』
美鈴の言葉が聞こえているのかいないのか、サクヤゴンは反応しない。
ただ何かを確かめるように美鈴をじっと睨んでいる。
「こ・・・怖いぃぃぃぃぃぃ!!」
「もっと他の事も喋るんだ。頑張れ!」
「え~っと・・・・Hello, nice to meet you. My name is Hong Mei Ling. What's your name?」
「あ、お前って英語喋れるんだ」
「失礼な。これでも英検4級ですっ!」
「でもサクヤゴンには通じてないみたいだぜ」
「えぇっ!?」
「他の言葉だ、他の言葉に心当たりはないか?」
「うぅ~ん・・・・・」
正にいっぱいいっぱいという感じで頭をフル回転させる美鈴。その様子は考えているというより悩んでいるという感じでもある。
そして固く結んだ口を開き、恐る恐る言葉を紡ぎ出した。
「えっと・・・我的名字紅美鈴」
その言葉を聞いて初めてサクヤゴンが反応した。
目をさらに激しく光らせ、美鈴を掴む手にも力が入る。
ずっと閉じられていた口も半開きになっていた。
「いっ!痛い痛い!」
「反応が・・・あいつは中国語を理解するのか!?」
「ちょっ・・・・もう限界ですぅ!魔理沙さん助けて!」
『グ・・・ゥ・・・・・・』
唐突に、サクヤゴンの口から言葉が漏れた。
まだ言葉というよりは音の羅列、空気の振動といった感じだが、少なくとも口から音を発する事ができるのは間違いない。
『ウウ・・・チ・・チュ、チュウゴ・・・・・ク』
「喋った・・・・・あいつ、私の言った事が分かったのか!?それとも中国の言った言葉に反応したのか!?」
『チュウゴク・・・・・・・チュウ・・・ゴク・・・・・・』
もう一度、美鈴を光る目で睨みつける。
「ひぃぃぃぃぃ・・・・・・」
『・・・・・・』
「あの・・・サクヤゴン・・・・・さん・・・・・・・?」
『・・・・・・』
『チュゥゥゥゥゥゥゴクゥゥァァァァァァァァ!!』
投げた。
綺麗なオーバースローによる遠投、投げ出された美鈴のスピードは果たしてどれほどのものか。
あっという間に昼間の星となって山の彼方まで飛んでいった。
「いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
華人小娘・紅 美鈴、遠投により戦線離脱。体を張った割には報われない最期だった。
サクヤゴンは己の手をグーパーさせ、美鈴が飛んで来た方向・・・魔理沙たちの方へ顔を向ける。
「ありがとう中国・・・・お前の事はあと10分は忘れないぜ」
「どうするの魔理沙、アイツ私たちに気付いたみたいよ」
「狙われるわね、多分」
「しょうがないな・・・・・こうなったら戦うしかッ!」
魔理沙が振り向いた先に、レミリアたちはいなかった。一瞬のうちにはるか後ろへ下がっている。
「・・・・・・おーい」
「さっきも言ったけど魔理沙、咲夜の姿を(ry」
「・・・あーもー分かったよ!最後までやり遂げてやるよ!むしろやり遂げればいいんだろ!」
「頑張ってねー」
(くそ・・・・・・この礼は信じられないほど高くつくぜ)
『謝礼』と称して紅魔館から何を奪っていったらいいだろうか。その前に今日は自分の命日になってしまわないだろうか。
相反する事を何となく考えながら、魔理沙は懐からスペルカードをごっそり出した。
負荷が掛かり過ぎて潰れた数々の投稿掲示板の後を追わないためには、
個々人が自身の作品数、特にシリーズモノをコンパクトにまとめる必要があります。
改めて読み返すと酷すぎるwwwwwwwww