※最初に・・・・
絵板、176を見てきてください・・・・。
勝手に使ってごめんなさい・・・・。
むかしむかし、あるところに、じいさんとばあさんが住んでいました。
じいさんとばあさんは、二人暮しでした。
ある冬の日、じいさんが薪をとっていると、どこかで鳥の鳴き声が聞こえます。
霊夢「はて?どこから聞こえてくるのやら。」
じいさんは、声が聞こえてくる方向へと向かいました。
すると、一羽の鳥が、罠にかかっているのを発見しました。
怪鳥「た、助けてください。」
霊夢「・・・・・・・・・じゃ、さよなら。」
怪鳥「ま、待って~!」
霊夢「五月蝿いわね。助ければいいんでしょ。」
じいさんは、謎の鳥を解放してあげました。
怪鳥「ありがとうございました。このご恩は忘れません。」
霊夢「忘れていいわよ。私も忘れたいくらいだから。」
鳥は、大空へはばたいて行きました。
霊夢「今晩、夢に出てきそうね・・・・。」
じいさんは、家に帰ってゆきました。
・
・
・
じいさんは、ばあさんに今日の出来事を話しました。
霊夢「・・・・・・と、いうわけなの。」
ちーん・・・
もとい、じいさんは仏壇に向かって、今日の出来事を話しました。
どうやら、ばあさんは亡くなっていたようです。
霊夢「ナンマイダナンマイダ・・・。」
幽々子「何してるの?」
霊夢「ばあさんに手を合わせているの。」
幽々子「じゃあ、仏壇なんかより、直接私を拝んだ方が早いわ。」
ばあさんが現われました。
幽々子「そもそも、私は生きてるんだから、仏壇なんて必要ないんじゃない?縁起の悪い。」
霊夢「死んでるじゃない。そもそも、何で私が仏壇拝まなきゃいけないのよ?巫女なのに。」
幽々子「いいの。細かいことを気にしちゃ、お話は成り立たないわ。」
霊夢「う~ん・・・。」
細かいことは、気にしてはいけないらしいです。
とにかく、二人はみょんな話で盛り上がっていました。
そのときです。
コンコン
玄関の戸を叩く音が聞こえました。
霊夢「・・・こんな時間に、誰かしら?」
幽々子「ほんとね。神社と大差ないみょんなところに、、誰でしょうね?」
霊夢「一言余計だ。」
じいさんは不思議に思いつつも、玄関をあけました。
ガラッ
するとそこには、一人の美しい娘が立っていました。
妖夢「あの、すみません・・・・。」
霊夢「・・・・・・・・・・。」
妖夢「私、旅をしている者なのですが・・・。」
霊夢「・・・・・・・・・・。」
妖夢「道に迷ってしまって・・・・・・。」
ピシャ!
じいさんは、玄関の戸を閉めました。
妖夢「ちょっと~!何で閉めるのよ~!?」
ドンドン!
幽々子「どうしたの?」
霊夢「・・・・・・・寝る。」
幽々子「そう?おやすみなさい。」
じいさんは、床につきました。
・
・
・
霊夢「う~ん・・・・・。鳥が~、鳥が~・・・・・・。」
じいさん、悪夢にうなされています。
霊夢「わ~!!」
ガバッ!!
じいさんは飛び起きました。
霊夢「・・・・あ~、ほんとに夢に出てきたわ・・・・・・・。」
仕方なく布団を這い出たじいさんは、居間に向かいます。
幽々子「あ、おはよう。」
そこには、ばあさんと、
妖夢「おはようございます。」
昨日の娘がおりました。
霊夢「・・・・・・・・・・何で、ここにいるのよ。」
妖夢「何で、って・・・・。」
幽々子「私が入れたのよ。ほら、外は寒いし。」
娘は、ばあさんによって、ここに招かれたようです。
霊夢「・・・・・・・・・。」
妖夢「・・・・・・・・?」
霊夢「・・・・・どっかで会った?」
妖夢「いいえ?」
霊夢「ふ~ん・・・・・・。」
じいさんは、疑心にかられています。
幽々子「で、ものは相談なんだけど。」
霊夢「何よ?」
幽々子「この子、うちに置かない?」
霊夢「ぶっ!」
ばあさんの突然の申し出に、じいさんは飲んでいたお茶を吹き出してしまいました。
霊夢「な、何を言ってるのよ・・・・。」
幽々子「だって、私たちには子供もいないし、二人だけじゃあ寂しいじゃない。」
霊夢「そうは言っても・・・・・。」
幽々子「ねえ。あなたさえよければ、うちで暮らさない?」
妖夢「いいんですか?」
霊夢「駄目。」
幽々子「いいわよ。」
妖夢「わ~、ありがとうございます。」
霊夢「人の話を聞きなさいって・・・・。」
こうして娘は、家に住むことになりました。
二人は娘を、実の娘のように、大切にしました。
霊夢「いやいや、そんなことは・・・・・。」
で、そんなある日のこと。
妖夢「ただいま~。」
出掛けていた娘が、帰って来ました。
幽々子「おかえり。」
霊夢「帰ったか、ごくつぶしめ。」
二人は、暖かく出迎えます。
妖夢「はい、これ。」
娘は、二人に何かを渡しました。
霊夢「これは・・・、お金じゃないの。」
幽々子「どうしたの、これ?」
妖夢「世話になってばっかりじゃ、あれだから、お礼にって思って・・・・。」
幽々子「そんなに、気を使わなくてもいいのに。」
霊夢「あ~、いやいや。貰えるものは、ありがたく貰っておこうじゃない。」
幽々子「ん~、それもそうね。」
二人はお金を受け取りましたが、一つの疑問が浮かびました。
幽々子「ねえ?」
妖夢「はい?」
幽々子「このお金、どうやって稼いだの?」
妖夢「趣味で。」
霊夢「趣味?」
妖夢「はい。」
霊夢「趣味、ねえ・・・。」
娘は、どうやら趣味でお金を稼いだようです。
そして次の日のこと。
妖夢「ただいま~。」
出掛けていた娘が、帰って来ました。
幽々子「おかえり。」
霊夢「おかえり。それじゃ、今日の稼ぎを貰おうかしら?」
二人は、暖かく出迎えます。
妖夢「はい、今日の分。」
霊夢「ご苦労ご苦労。」
幽々子「・・・・あれ?」
ばあさんは、何かに気付きました。
幽々子「顔に、赤いのがついてるわよ?」
妖夢「え?ああ、ちょっと、失敗して・・・・。」
幽々子「失敗?」
妖夢「失敗です。」
娘は何かに失敗して、顔に赤い染みをつけていました。
幽々子「・・・・ねえ、あの子が何やってるのか、気にならない?」
霊夢「別に。」
幽々子「あの子に何かあったら、お金が手に入らなくなるわよ?」
霊夢「・・・・・それはちょっと困る。」
仕方ないので、様子を見に行くことに決めたじいさんとばあさん。
さて次の日、二人は娘のあとをつけていました。
霊夢「ええと、ここらへんに行ったはずなんだけど・・・・・。」
ぎゃ~・・・・・・
突然、悲鳴が聞こえてきました。
幽々子「何・・・・?」
霊夢「行くわよ。」
二人は急ぎ、悲鳴がした方へむかいました。
そして、二人が目にしたものは、
橙「わ~!!痛い痛い!!」
藍「な、何するだぁ~!?」
妖夢「・・・・・・・。」
ざしゅ!
ざしゅ!
辻斬りをとも追い剥ぎともとれる行為をしている、娘の姿でした。
幽々子「あ、あの子・・・・・。あんなことやって、お金稼いでたのね・・・・・。」
霊夢「・・・・・・・・。」
幽々子「止めなきゃ・・・・、って、じいさん?」
ばあさんはふと、じいさんの様子がおかしいことに気付きました。
霊夢「・・・・・・血が、騒ぐわねえ。ケヒ、ケヒヒ・・・・。」
幽々子「じいさん?」
霊夢「ケヒヒヒヒ!!私も混ぜろ~!!」
ダダダダダダダ!!
じいさんは、猛スピードで辻斬りの現場へと走っていきました。
妖夢「じいさん?」
藍「うわ~!?なんなんだぁ~!!」
霊夢「ケヒ~!身ぐるみ頂戴!!」
橙「あ~れ~・・・・・・・・。」
そして娘と一緒に、略奪を働くのでした。
めでたし めでたし
・
・
・
妖夢「え、駄目ですか?」
幽々子「そうよ。あんな終わり方で、みんなが納得すると思ってるの?」
霊夢「私は満足よ。」
幽々子「あなたの価値観に、同意を求めるつもりは無いわ。」
霊夢「つれないわねえ・・・。」
幽々子「とにかく、辻斬りはもうだめ。もっとマシな終わり方にしなさい。」
妖夢「残念。」
霊夢「ちっ。」
と、こんな会話があった数日後のことです。
ふと、娘が部屋から出てきました。
その手には、
霊夢「何それ?布団?」
幽々子「家に、そんなのあったかしら?」
立派な、羽毛布団がありました。
妖夢「私が作りました。それを売れば、多少はお金になるでしょう。」
霊夢「それより、家で使うわ。これで冬が越せる。」
幽々子「でも、こんなのどうやって作ったの?」
妖夢「それは、言えません。」
霊夢「何で?」
妖夢「何でもです。あと、私が作業しているところを、決して見てはいけませんよ。」
娘は、二人にそう言うと、部屋に戻っていきました。
幽々子「・・・・・見るなって言われると。」
霊夢「見たくなるものよね。」
そんなわけで二人は早速、娘の部屋の前にいきました。
障子の向こうでは、娘が何やら作業をしています。
幽々子「そ~っと・・・・・。」
霊夢「どれ・・・・。」
そっと障子を開け、中を覗く二人。
そして、二人が見たものは、
怪鳥「・・・・・・・。」
世にも珍しい怪鳥。
霊夢「・・・・・・・・(ふら~・・・)。」
ばった~ん!
じいさん、ショックで倒れてしまいました。
幽々子「じいさん!?」
じいさんが倒れたことにびっくりするばあさん。
と、そのとき、
怪鳥「見て、しまったんですね・・・・。」
怪鳥が話しかけてきました。
怪鳥「私は、以前じいさんに助けてもらった者です。その恩返しにと思って、こんなことをしていたのですが・・・。」
幽々子「・・・・・。」
怪鳥「バレてしまったのでは、もうここには居れません。」
怪鳥は窓の方を向き、
怪鳥「さようなら・・・・・・・。」
ばさ!ばさ!ばさ!
飛び去っていってしまいました。
残されたばあさんは、
幽々子「・・・・とりあえず、紅白一名、冥界にご案内?」
ぶっ倒れたじいさんを、どっかに連れて行ってしまったそうな・・・・・。
おしまい
きゃすと
じいさん 博麗 霊夢
ばあさん 西行寺 幽々子
鳥(娘) 魂魄 妖夢 (及び絵板No176)
襲われてる人 八雲 藍、橙
絵板、176を見てきてください・・・・。
勝手に使ってごめんなさい・・・・。
むかしむかし、あるところに、じいさんとばあさんが住んでいました。
じいさんとばあさんは、二人暮しでした。
ある冬の日、じいさんが薪をとっていると、どこかで鳥の鳴き声が聞こえます。
霊夢「はて?どこから聞こえてくるのやら。」
じいさんは、声が聞こえてくる方向へと向かいました。
すると、一羽の鳥が、罠にかかっているのを発見しました。
怪鳥「た、助けてください。」
霊夢「・・・・・・・・・じゃ、さよなら。」
怪鳥「ま、待って~!」
霊夢「五月蝿いわね。助ければいいんでしょ。」
じいさんは、謎の鳥を解放してあげました。
怪鳥「ありがとうございました。このご恩は忘れません。」
霊夢「忘れていいわよ。私も忘れたいくらいだから。」
鳥は、大空へはばたいて行きました。
霊夢「今晩、夢に出てきそうね・・・・。」
じいさんは、家に帰ってゆきました。
・
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じいさんは、ばあさんに今日の出来事を話しました。
霊夢「・・・・・・と、いうわけなの。」
ちーん・・・
もとい、じいさんは仏壇に向かって、今日の出来事を話しました。
どうやら、ばあさんは亡くなっていたようです。
霊夢「ナンマイダナンマイダ・・・。」
幽々子「何してるの?」
霊夢「ばあさんに手を合わせているの。」
幽々子「じゃあ、仏壇なんかより、直接私を拝んだ方が早いわ。」
ばあさんが現われました。
幽々子「そもそも、私は生きてるんだから、仏壇なんて必要ないんじゃない?縁起の悪い。」
霊夢「死んでるじゃない。そもそも、何で私が仏壇拝まなきゃいけないのよ?巫女なのに。」
幽々子「いいの。細かいことを気にしちゃ、お話は成り立たないわ。」
霊夢「う~ん・・・。」
細かいことは、気にしてはいけないらしいです。
とにかく、二人はみょんな話で盛り上がっていました。
そのときです。
コンコン
玄関の戸を叩く音が聞こえました。
霊夢「・・・こんな時間に、誰かしら?」
幽々子「ほんとね。神社と大差ないみょんなところに、、誰でしょうね?」
霊夢「一言余計だ。」
じいさんは不思議に思いつつも、玄関をあけました。
ガラッ
するとそこには、一人の美しい娘が立っていました。
妖夢「あの、すみません・・・・。」
霊夢「・・・・・・・・・・。」
妖夢「私、旅をしている者なのですが・・・。」
霊夢「・・・・・・・・・・。」
妖夢「道に迷ってしまって・・・・・・。」
ピシャ!
じいさんは、玄関の戸を閉めました。
妖夢「ちょっと~!何で閉めるのよ~!?」
ドンドン!
幽々子「どうしたの?」
霊夢「・・・・・・・寝る。」
幽々子「そう?おやすみなさい。」
じいさんは、床につきました。
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霊夢「う~ん・・・・・。鳥が~、鳥が~・・・・・・。」
じいさん、悪夢にうなされています。
霊夢「わ~!!」
ガバッ!!
じいさんは飛び起きました。
霊夢「・・・・あ~、ほんとに夢に出てきたわ・・・・・・・。」
仕方なく布団を這い出たじいさんは、居間に向かいます。
幽々子「あ、おはよう。」
そこには、ばあさんと、
妖夢「おはようございます。」
昨日の娘がおりました。
霊夢「・・・・・・・・・・何で、ここにいるのよ。」
妖夢「何で、って・・・・。」
幽々子「私が入れたのよ。ほら、外は寒いし。」
娘は、ばあさんによって、ここに招かれたようです。
霊夢「・・・・・・・・・。」
妖夢「・・・・・・・・?」
霊夢「・・・・・どっかで会った?」
妖夢「いいえ?」
霊夢「ふ~ん・・・・・・。」
じいさんは、疑心にかられています。
幽々子「で、ものは相談なんだけど。」
霊夢「何よ?」
幽々子「この子、うちに置かない?」
霊夢「ぶっ!」
ばあさんの突然の申し出に、じいさんは飲んでいたお茶を吹き出してしまいました。
霊夢「な、何を言ってるのよ・・・・。」
幽々子「だって、私たちには子供もいないし、二人だけじゃあ寂しいじゃない。」
霊夢「そうは言っても・・・・・。」
幽々子「ねえ。あなたさえよければ、うちで暮らさない?」
妖夢「いいんですか?」
霊夢「駄目。」
幽々子「いいわよ。」
妖夢「わ~、ありがとうございます。」
霊夢「人の話を聞きなさいって・・・・。」
こうして娘は、家に住むことになりました。
二人は娘を、実の娘のように、大切にしました。
霊夢「いやいや、そんなことは・・・・・。」
で、そんなある日のこと。
妖夢「ただいま~。」
出掛けていた娘が、帰って来ました。
幽々子「おかえり。」
霊夢「帰ったか、ごくつぶしめ。」
二人は、暖かく出迎えます。
妖夢「はい、これ。」
娘は、二人に何かを渡しました。
霊夢「これは・・・、お金じゃないの。」
幽々子「どうしたの、これ?」
妖夢「世話になってばっかりじゃ、あれだから、お礼にって思って・・・・。」
幽々子「そんなに、気を使わなくてもいいのに。」
霊夢「あ~、いやいや。貰えるものは、ありがたく貰っておこうじゃない。」
幽々子「ん~、それもそうね。」
二人はお金を受け取りましたが、一つの疑問が浮かびました。
幽々子「ねえ?」
妖夢「はい?」
幽々子「このお金、どうやって稼いだの?」
妖夢「趣味で。」
霊夢「趣味?」
妖夢「はい。」
霊夢「趣味、ねえ・・・。」
娘は、どうやら趣味でお金を稼いだようです。
そして次の日のこと。
妖夢「ただいま~。」
出掛けていた娘が、帰って来ました。
幽々子「おかえり。」
霊夢「おかえり。それじゃ、今日の稼ぎを貰おうかしら?」
二人は、暖かく出迎えます。
妖夢「はい、今日の分。」
霊夢「ご苦労ご苦労。」
幽々子「・・・・あれ?」
ばあさんは、何かに気付きました。
幽々子「顔に、赤いのがついてるわよ?」
妖夢「え?ああ、ちょっと、失敗して・・・・。」
幽々子「失敗?」
妖夢「失敗です。」
娘は何かに失敗して、顔に赤い染みをつけていました。
幽々子「・・・・ねえ、あの子が何やってるのか、気にならない?」
霊夢「別に。」
幽々子「あの子に何かあったら、お金が手に入らなくなるわよ?」
霊夢「・・・・・それはちょっと困る。」
仕方ないので、様子を見に行くことに決めたじいさんとばあさん。
さて次の日、二人は娘のあとをつけていました。
霊夢「ええと、ここらへんに行ったはずなんだけど・・・・・。」
ぎゃ~・・・・・・
突然、悲鳴が聞こえてきました。
幽々子「何・・・・?」
霊夢「行くわよ。」
二人は急ぎ、悲鳴がした方へむかいました。
そして、二人が目にしたものは、
橙「わ~!!痛い痛い!!」
藍「な、何するだぁ~!?」
妖夢「・・・・・・・。」
ざしゅ!
ざしゅ!
辻斬りをとも追い剥ぎともとれる行為をしている、娘の姿でした。
幽々子「あ、あの子・・・・・。あんなことやって、お金稼いでたのね・・・・・。」
霊夢「・・・・・・・・。」
幽々子「止めなきゃ・・・・、って、じいさん?」
ばあさんはふと、じいさんの様子がおかしいことに気付きました。
霊夢「・・・・・・血が、騒ぐわねえ。ケヒ、ケヒヒ・・・・。」
幽々子「じいさん?」
霊夢「ケヒヒヒヒ!!私も混ぜろ~!!」
ダダダダダダダ!!
じいさんは、猛スピードで辻斬りの現場へと走っていきました。
妖夢「じいさん?」
藍「うわ~!?なんなんだぁ~!!」
霊夢「ケヒ~!身ぐるみ頂戴!!」
橙「あ~れ~・・・・・・・・。」
そして娘と一緒に、略奪を働くのでした。
めでたし めでたし
・
・
・
妖夢「え、駄目ですか?」
幽々子「そうよ。あんな終わり方で、みんなが納得すると思ってるの?」
霊夢「私は満足よ。」
幽々子「あなたの価値観に、同意を求めるつもりは無いわ。」
霊夢「つれないわねえ・・・。」
幽々子「とにかく、辻斬りはもうだめ。もっとマシな終わり方にしなさい。」
妖夢「残念。」
霊夢「ちっ。」
と、こんな会話があった数日後のことです。
ふと、娘が部屋から出てきました。
その手には、
霊夢「何それ?布団?」
幽々子「家に、そんなのあったかしら?」
立派な、羽毛布団がありました。
妖夢「私が作りました。それを売れば、多少はお金になるでしょう。」
霊夢「それより、家で使うわ。これで冬が越せる。」
幽々子「でも、こんなのどうやって作ったの?」
妖夢「それは、言えません。」
霊夢「何で?」
妖夢「何でもです。あと、私が作業しているところを、決して見てはいけませんよ。」
娘は、二人にそう言うと、部屋に戻っていきました。
幽々子「・・・・・見るなって言われると。」
霊夢「見たくなるものよね。」
そんなわけで二人は早速、娘の部屋の前にいきました。
障子の向こうでは、娘が何やら作業をしています。
幽々子「そ~っと・・・・・。」
霊夢「どれ・・・・。」
そっと障子を開け、中を覗く二人。
そして、二人が見たものは、
怪鳥「・・・・・・・。」
世にも珍しい怪鳥。
霊夢「・・・・・・・・(ふら~・・・)。」
ばった~ん!
じいさん、ショックで倒れてしまいました。
幽々子「じいさん!?」
じいさんが倒れたことにびっくりするばあさん。
と、そのとき、
怪鳥「見て、しまったんですね・・・・。」
怪鳥が話しかけてきました。
怪鳥「私は、以前じいさんに助けてもらった者です。その恩返しにと思って、こんなことをしていたのですが・・・。」
幽々子「・・・・・。」
怪鳥「バレてしまったのでは、もうここには居れません。」
怪鳥は窓の方を向き、
怪鳥「さようなら・・・・・・・。」
ばさ!ばさ!ばさ!
飛び去っていってしまいました。
残されたばあさんは、
幽々子「・・・・とりあえず、紅白一名、冥界にご案内?」
ぶっ倒れたじいさんを、どっかに連れて行ってしまったそうな・・・・・。
おしまい
きゃすと
じいさん 博麗 霊夢
ばあさん 西行寺 幽々子
鳥(娘) 魂魄 妖夢 (及び絵板No176)
襲われてる人 八雲 藍、橙