《これまでのあらすじ》
普通の魔法使い魔理沙によって“幻想郷”に召喚されたきみは、紅魔館に住む恐ろしい奇術師・十六夜咲夜を退治するべく旅立つことになった。
1
「そうそう、忘れるところだった」
魔理沙は頭陀袋をごそごそ探ると、杖を一振り引っ張り出してきて、きみに手渡した。
「これは私がこしらえた魔法の剣で、レーヴァティン・ジュニアという。愛称は“L・J”だ」
と柄を引っ張り、刃を見せた。いわゆる仕込杖ってやつだ。
「よろしくね、ZUZ!」
とL・J。
「よろしく! しかしこの剣はしゃべりますよ」
「剣がしゃべったところで問題があるか?」
「いや、とくに」
「ならいいだろう。こいつを使うだけで基準点は3になり、被害点に+5されるんだ」
「それは便利ですね」
柄に施された装飾を撫でると、L・Jは「ンムフフフ」と妙な声をあげる。
「ただ、こいつはどうにも猫が苦手でな。お前さんが猫と喧嘩するときだけは、こいつは役に立つまいよ」
「猫! ああいやだ。あんな肉球がぷにぷにした生き物とはとても戦えない!」
「妙な弱点があるんだね」
「仕方ないでしょう? コタツに入ってて熱くなってきたら足だけちょこんと出したりしてるの! あんなザマを見せられたら戦意も無くなるわよ。違う?」
「はあ」
「まぁ、他にも役立ちそうなものはある」
さらに魔理沙は巻物を合切袋から取り出してきみに渡した。
「これには“恋符”の奥義を記してある。“レーザー”は指一本につき一発ずつ、“マスタースパーク”は右手と左手、それぞれ一発ずつだ。“レーザー”は被害点を10点、“マスタースパーク”は50点与えることが可能だが、もちろん一度に使えるのは一発だけだから気をつけるんだな。
「あと、“マスタースパーク”を使えば14に行くべきところでも回避できるから、大事に使うことだ(なんせ、二つしかないからな)。ちなみに、“魔符”というのもあるが、そっちは……おっと、いちばん大事なものを忘れるところだ」
と魔理沙は帽子を取り、中から三枚のコインを出した。
「これは命だ。お前は敵の攻撃を食らったら死ぬが、これが残っている間は平気だから安心しろ。ま、“マスタースパーク”が残っていればそっちを使う手もあるが」
一通り説明を終えると、魔理沙はふわあ、と大あくびをして、ベッドに潜り込んだ。
「後は紅魔館に行って、奇術師を退治してくればそれでOKだ。頼んだぜ」
さっそく霧雨邸を出て紅魔館に向かうなら 4 へ。
“魔符”はどうなったんだ、と魔理沙に苦情を言うなら 2 へ。
2
「“魔符”っていうのもあるんでしょう? そっちも下さいよ」
と、きみが話しかけても、
「ぐーっ、ぐーーーっ、ZZZZZZ、ZZZZZZZZUN」
わざとらしく狸寝入っている。
「やめといたほうがいいわよ? さっさと奇術師を退治に行くほうが利口だわさ」
L・Jはそんなアドバイスをしてくるが、それに従うなら 4 へ。
いやいや、もっと粘って、“魔符”ももらおうというのなら 3 へ。
3
世の中には二種類の人間がいる。無欲な者と死人だ。
きみがどっちなのか、言うまでもないよな。
「“魔・符”! “魔・符”! “魔・符”!!」
と魔理沙の耳元で怒鳴っていたら、やおら彼女はガバッと身を起こし、
「そんなに見たいなら見せてやるよ!」
そう叫ぶや、きみの心臓をマジックミサイルでぐっさり貫いた。
ヒューヒューと北風がしみる胸を押さえながら、14に行け。
次は、もう少し欲も抑えたほうが身のためだろうな。
4
霧雨邸を出ると、中国人ふうの女性がやってきて、きみにいった。
「これ以上先は無いの 体験版だから」
まぁ、仕方ないな。
普通の魔法使い魔理沙によって“幻想郷”に召喚されたきみは、紅魔館に住む恐ろしい奇術師・十六夜咲夜を退治するべく旅立つことになった。
1
「そうそう、忘れるところだった」
魔理沙は頭陀袋をごそごそ探ると、杖を一振り引っ張り出してきて、きみに手渡した。
「これは私がこしらえた魔法の剣で、レーヴァティン・ジュニアという。愛称は“L・J”だ」
と柄を引っ張り、刃を見せた。いわゆる仕込杖ってやつだ。
「よろしくね、ZUZ!」
とL・J。
「よろしく! しかしこの剣はしゃべりますよ」
「剣がしゃべったところで問題があるか?」
「いや、とくに」
「ならいいだろう。こいつを使うだけで基準点は3になり、被害点に+5されるんだ」
「それは便利ですね」
柄に施された装飾を撫でると、L・Jは「ンムフフフ」と妙な声をあげる。
「ただ、こいつはどうにも猫が苦手でな。お前さんが猫と喧嘩するときだけは、こいつは役に立つまいよ」
「猫! ああいやだ。あんな肉球がぷにぷにした生き物とはとても戦えない!」
「妙な弱点があるんだね」
「仕方ないでしょう? コタツに入ってて熱くなってきたら足だけちょこんと出したりしてるの! あんなザマを見せられたら戦意も無くなるわよ。違う?」
「はあ」
「まぁ、他にも役立ちそうなものはある」
さらに魔理沙は巻物を合切袋から取り出してきみに渡した。
「これには“恋符”の奥義を記してある。“レーザー”は指一本につき一発ずつ、“マスタースパーク”は右手と左手、それぞれ一発ずつだ。“レーザー”は被害点を10点、“マスタースパーク”は50点与えることが可能だが、もちろん一度に使えるのは一発だけだから気をつけるんだな。
「あと、“マスタースパーク”を使えば14に行くべきところでも回避できるから、大事に使うことだ(なんせ、二つしかないからな)。ちなみに、“魔符”というのもあるが、そっちは……おっと、いちばん大事なものを忘れるところだ」
と魔理沙は帽子を取り、中から三枚のコインを出した。
「これは命だ。お前は敵の攻撃を食らったら死ぬが、これが残っている間は平気だから安心しろ。ま、“マスタースパーク”が残っていればそっちを使う手もあるが」
一通り説明を終えると、魔理沙はふわあ、と大あくびをして、ベッドに潜り込んだ。
「後は紅魔館に行って、奇術師を退治してくればそれでOKだ。頼んだぜ」
さっそく霧雨邸を出て紅魔館に向かうなら 4 へ。
“魔符”はどうなったんだ、と魔理沙に苦情を言うなら 2 へ。
2
「“魔符”っていうのもあるんでしょう? そっちも下さいよ」
と、きみが話しかけても、
「ぐーっ、ぐーーーっ、ZZZZZZ、ZZZZZZZZUN」
わざとらしく狸寝入っている。
「やめといたほうがいいわよ? さっさと奇術師を退治に行くほうが利口だわさ」
L・Jはそんなアドバイスをしてくるが、それに従うなら 4 へ。
いやいや、もっと粘って、“魔符”ももらおうというのなら 3 へ。
3
世の中には二種類の人間がいる。無欲な者と死人だ。
きみがどっちなのか、言うまでもないよな。
「“魔・符”! “魔・符”! “魔・符”!!」
と魔理沙の耳元で怒鳴っていたら、やおら彼女はガバッと身を起こし、
「そんなに見たいなら見せてやるよ!」
そう叫ぶや、きみの心臓をマジックミサイルでぐっさり貫いた。
ヒューヒューと北風がしみる胸を押さえながら、14に行け。
次は、もう少し欲も抑えたほうが身のためだろうな。
4
霧雨邸を出ると、中国人ふうの女性がやってきて、きみにいった。
「これ以上先は無いの 体験版だから」
まぁ、仕方ないな。
惜しむらくは14の文章を読みたかった。