Coolier - 新生・東方創想話

新世紀 フランゲリオン 第六話

2004/01/19 09:09:57
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紅魔館牢獄にて

    魔理沙「暇だぜ・・・・・・・。」

魔理沙は、紅魔館に喧嘩を挑んで、敗れた。
なので、捕らえられた。
そんなわけで、どこにも行けない。
故に、暇を持て余していた。

    魔理沙「・・・そんな文章構成されても、面白くもなんともないぜ。」

余計なお世話である。

  パチュリー「とうとう、壊れたのかしら?」

唐突に、パチュリーが現れた。

    魔理沙「私は普通だぜ。仮に壊れてたとしても、それはあんたらのせいだからな。」
  パチュリー「私は無関係よ。きっと。」
    魔理沙「まあ、ちょうどよかった。私の頼みを聞け。」
  パチュリー「出来る範囲でなら。」

魔理沙は、お願いを言う。

    魔理沙「私をここから出せ。」
  パチュリー「いや。」

即座に拒否される。

    魔理沙「・・・・・・・・出来る範囲なら、って言ったろ?」
  パチュリー「ええ。確かに。」
    魔理沙「じゃあ、出せ。」
  パチュリー「確かに。」
    魔理沙「・・・・・・受け応えとしては、おかしいと思わんか?」
  パチュリー「思わない。」
    魔理沙「そのこころは?」
  パチュリー「確かに。聞いたわよ。」

「私の頼みを聞け。」である。

  パチュリー「おかしかったのはむしろ、最初の『いや』だったわね。」
    魔理沙「・・・・私としたことが、詭弁を返す余地を与えてしまったか。」
  パチュリー「その辺、普通じゃないってことよ。」
    魔理沙「退屈でこうなったんだ。何とかしろ。」
  パチュリー「じゃあ、これ。」

 す・・・・

パチュリーが、本を数冊、魔理沙に手渡す。

    魔理沙「おお。気が利くじゃねえか。」

手渡された本を、魔理沙はうれしそうに読み始める。

    魔理沙「う~ん、これはもう読んだやつだな。こっちは・・・、読んだ。ならこっちは・・・。」

こっちも、読んだものであった。

    魔理沙「何だ、全部読んだことあるやつじゃないか。」
  パチュリー「あなたは、読んだ本をいつまで手元に置いとくのかしら?」
    魔理沙「手元にって・・・?・・・・あ~。」

魔理沙には、思い当たる節があった。

    魔理沙「つまり、なんだ。ここにあるのは、全部私の家から奪ってきたってやつだって言うのか?」
  パチュリー「奪ったとは人聞きの悪い。返してもらいに行ったのよ。」
    魔理沙「勝手にそういうことするのは、犯罪だぜ?」
  パチュリー「あなたから犯罪って言葉が出るなんてね。世も末だわ。」
    魔理沙「まあ、いい。これは返すぜ。だから、別なのを持って来い。」
  パチュリー「仕方ないわねえ・・・・。」

パチュリーは、その場から去ろうとする。

    魔理沙「そうだ。思い出したが・・・。」
  パチュリー「何よ?」
    魔理沙「あんたじゃ、ちょっと頼りにならん。誰か頼りになりそうなのを連れてきてくれ。」
  パチュリー「まあ、いいけど。」

魔理沙の言葉を受けて、パチュリーは図書館へと消えて行った。

 ・
 ・
 ・

    魔理沙「・・・・・よりによって、あんたか。」
     咲夜「随分な言い方ね。わざわざ来てあげたっていうのに。はい、本。」
    魔理沙「うむ。ご苦労。」

パチュリーが消えて数分後、咲夜が現れた。
咲夜は、魔理沙に本を数冊手渡した。

     咲夜「で、用件は?」
    魔理沙「私の家に忍び込んで本を漁ったのは、あんたの仕業か?」
     咲夜「正確に言えば、家の備品を回収しに行っただけよ。」
    魔理沙「やはりか・・・。」
     咲夜「それだけ?」
    魔理沙「いや、これからが本題だ。」
     咲夜「早くして。最近、会話シーンが長いって、苦情が出てるのよ。」
    魔理沙「そういうわけのわからん受け方が、無駄に会話を長引かせるんじゃあないのか?」
     咲夜「いいから。」
    魔理沙「ああ。借り物ってことで思い出したが、実は別の人物からも借り物をしていた。」
     咲夜「嫌よ。」

即座に否定。

    魔理沙「そう言うな。まだ途中だ。」
     咲夜「何で、私が返却に出向かなきゃいけないのよ?」
    魔理沙「仕方ないだろ。私は動けないからな。」
     咲夜「知ったことじゃないわ。」
    魔理沙「いいのか?そんなこと言って。」
     咲夜「いいのよ。」
    魔理沙「まあ、聞け。もし、私のところに持ち主がやってくると、当然ここに来ることになる。」
     咲夜「そうね。」
    魔理沙「で、ブツはここに無い。怒り狂った持ち主は攻撃を仕掛けてくる。そして、ここはボロボロになる。」
     咲夜「随分、見くびられたものね。」
    魔理沙「まあ、事前に予防するには、持ち主にブツを返すのが一番良いと思うのだよ、咲夜君。」
     咲夜「・・・・・ふ~。」

溜息を一つ。
     
     咲夜「仕方の無い・・・・。持ち主と借り物は?」
    魔理沙「ああ、それはだな・・・・。」

咲夜は仕方なく、魔理沙の依頼を受けることにした。

 ・
 ・
 ・

で、フランゲリオンパイロットの二人は、司令室に呼び出された。

      藍「今度は何だ?」
     美鈴「もう、分身は勘弁。」
      藍「同感。」
     咲夜「そんなんじゃないわ。実は、かくかくしかじかで。」

まず咲夜は、事情を話す。

      藍「なるほど。わかったような、わからんような。」
     美鈴「で、誰に何を届ければいいんですか?」
     咲夜「持ち主の名前は七色魔法莫迦。通称、アリス・マーガトロイドよ。」
      藍「ふむ。」
     美鈴「逆じゃないの?」
     咲夜「届けるのは、これ。」

咲夜が、袋から何かを出す。

   霊夢人形「ムソーフイーン。ムソーフイーン。」
 
出てきたのは、霊夢人形。

   霊夢人形「ムソーフイーン。」
     美鈴「何、これ・・・・・?」
     咲夜「何でも、流行(はやり)物らしいけど。」
      藍「目出度いのか不吉なのか、よくわからん。」
   霊夢人形「ムソーフイーン。」
     美鈴「何で、こんなもの借りたのかしら?」
     咲夜「いつぞの、ルーミア砲。あれの参考にしたらしいわよ。喋る部分の。」
     美鈴「ソーナノカ、って感じですか。」
   霊夢人形「ムソーフイーン、ムソーフイーン。」
     咲夜「これ自体に害は無いと思うけど、事情が事情だし、不吉な感もあるから、とっとと行って来て。」
      藍「今度は宅配便か。」
     美鈴「何処に届ければいいんですか?」

続いて、場所の説明をする。
     
     咲夜「魔界。」
     二人「はい?」

 ・
 ・
 ・

      藍「あの世には行ったが、流石に魔界は行ったこと無いわねえ。」
     美鈴「どっちも行きたくはないけど。」

ってわけで、二人は魔界へ通じると言われる洞窟へとやってきた。
当然、フランゲリオンに乗って。
    
     咲夜『繰り返すけど、魔界へ入るのは、動きの素早い弐号機。初号機は入り口で待機して、サポート。』
      藍「合点だ。」
     美鈴「了解。って、どうサポートすればいいんですか?」
     咲夜『それは現場の判断に任せるわ。」
     美鈴「う~ん・・・・・・。」
     咲夜『この作戦は、来るべき災害を未然に防ぐものである。健闘を祈る。』

 ブツ!

通信が切れる。

      藍「よし、さっさと行くか。」
   霊夢人形「ムソーフイーン。ムソーフイーン。」
      藍「まあ、ちょっと黙ってておくれ。」
     美鈴「っていうか、魔界の何処にいるかっていうのが分からないのよね。」
      藍「ちょっと偉い人でも捕まえて聞き出せば、すぐにわかるだろ。」
     美鈴「そんなもんかな?」
      藍「そんなもんさ。それじゃ、行ってくる。」

弐号機は、藍のようにくるくると回りながら、魔界へと入っていった。

 ・
 ・
 ・

魔界に潜入したフランゲリオン弐号機と八雲藍。

     門番「ちょっと待った。ここから先は魔界・・・・・。」
 
 ドカ!

     門番「ぐは!」
      藍「ん?何かに当たったかな?」

まず、門番らしき人をひき殺して行った。

   魔界の人「あら、人間界の人・・・・・・・。」     

 ドカ!

   魔界の人「ぶっ!」
   霊夢人形「ムソーフイーン。」
     
続いて、現地の人間一名をひき殺した。

      藍「おお、ここからは本格的に魔界のようだな。」
   霊夢人形「ムソーフイーン。ムソーフイーン。」
      藍「よしよし。もう少しでご主人に会わせてやるぞ。」

町らしき場所に出る。

 ・
 ・
 ・

    アリス「何か、変な気配がするわね。」
   
人形の持ち主、アリスが、何者かのに気付いて外に出てみた。

    アリス「・・・・・何よ、アレは。」
   
空を見上げると、なにやら巨大な人型の何かが、くるくると回りながら空を移動している。

    アリス「触らぬ神に祟りなし、か。別に害は無いみたいだし。」

自分に用があるものとも思わず、アリスは家に引っ込んでいった。

 ・
 ・
 ・

で、藍はちょっと寒そうなところに出た。

    黒いの「あら、また異世界のお客さん・・・・・・。」
    白いの「・・・・・・・・・。」
    
 ドカ!

    黒いの「う~わ~・・・・・・。」

黒い服の人は、撃墜された。
藍は、回るのをやめて立ち止まると、弐号機から降りて、白い服の人に道を尋ねた。

      藍「これ、ちょっとそこの人。」
    白いの「何・・・・・?」
      藍「この辺で、一番偉い人はどこにいるのかね?」
    白いの「あっち・・・・・。」
      藍「そうか。恩にきるぞ。」
   霊夢人形「ムソーフイーン。」
    白いの「!?それは・・・・。」
      藍「よしよし。もう少しの辛抱だぞ。」
    白いの「目出度いのか、不吉なのか・・・。」
      藍「ど~した?」
    白いの「・・・・・・いや、何でもないよ。」
      藍「そうか?それじゃあ、元気でな。」

道を聞いた藍は弐号機に乗り、再び回りながら飛んでいった。

 ・
 ・
 ・

道を行くうちに、背景は建物の内部のようになっていった。

    メイド「侵入者!?」

 ドカ!

    メイド「あ~・・・・・・・。」

現れたメイドらしき人に目もくれず、弐号機は我が道を進む。

 ・
 ・
 ・

藍ち弐号機が建物の結構奥の方まできたとき、

  偉そうな人「あら、お客さん?」
  
何やら偉いと思われる人が現れた。
藍は、弐号機から降りると、その人に話しかけた。

      藍「あなたが、この辺で一番偉い人か?」
  偉そうな人「一応、そういうことになるかしら。」
      藍「そうか。なら、表記は偉い人に変えとくよ。」
    偉い人「何の話?」
      藍「気にするな。それより。」
    偉い人「はい?」
      藍「ここらに・・・、と言うより、こっちの世界に七色魔法莫迦という人がいると聞いたが。」
    偉い人「七色魔法・・・?う~ん・・・・、知らないわね。」
      藍「そうか・・・・。」 
    偉い人「一般市民の戸籍管理は役所がやってると思うから、そっちを尋ねてもらわないと。」   
      藍「なるほど。役所か。」
    偉い人「何なら、連絡の一つぐらい入れておくけど?」
      藍「おお、それは助かる。随分と顔が広いんだな。」
    偉い人「そりゃあ、私の世界だもの。顔が広くなくてどうするのよ。」
      藍「何だって?私の?」
    偉い人「ここは、私が作った世界なの。だから、私は神ってことになるわね。」
      藍「なんとな~。それじゃあ、表記は神様に直しておくぞ。」
     神様「だから、何の話よ?」
      藍「気にしちゃ終わりだ。」
     神様「まあ、いいけど。時に、狐さん?」
      藍「はい?」
     神様「私の世界に何の用?返答によっては魔界全体を敵に回すことになるわよ。」
      藍「もちろん、その七色魔法莫迦さんに用があるわけだが。」
     神様「その子に喧嘩を挑むって言うなら、こっちもちょっと、ね。」
      藍「・・・・・何か物騒ねえ。ただ、届け物を届けに来ただけなんだけど。」
     神様「届け物?」
      藍「これだ。」

藍は、懐から人形を出す。

   霊夢人形「ムソーフイーン。」
     神様「これ?」
      藍「うむ。流行物と聞いたが。」
     神様「・・・・不吉なのか目出度いのか、よくわからない人形ね。」
      藍「その感想からすると、この世界も・・・?」
     神様「ご想像にお任せするわ。」
      藍「ご愁傷様。」
   霊夢人形「ムソーフイーン。」
     神様「つまり、これをうちの世界の住人に届けたいと。」
      藍「まあ、そういうことだ。」
     神様「わかったわ。ただの届け物なら、別にどうこう言うことはないわ。ごゆっくり。」
      藍「いろいろとお世話になりました。」
     神様「いえいえ。どういたしまして。」

神様らしき人と色々お話した藍は、来た道を戻っていった。

    メイド「神綺様!今そっちに変な奴が・・・・・・・。」」

 ドカ!

    メイド「ぐは・・・・・・・。」

再びメイドを撃墜し、

    黒いの「あ~、酷い目に遭った・・・・・。」
    白いの「・・・・・・。」
    黒いの「くそ~、今度会ったら叩きのめして・・・・。」
    白いの「・・・・・・・・後ろ。」
    黒いの「え?」   

 ドカ!

    黒いの「うわ~・・・・・・。」

黒いのをひき殺した。

    白いの「・・・・・。」

そして、ちょいと役所を訪ねたあと、目的の人物の家へと向かった。

      藍「こんちわ~。」
    アリス「はい?」

家の中から、アリスが現れた。

    アリス「あら、さっき通過して行ったでっかい何か。」
      藍「何だ。見かけたのなら、声をかけてくれればよかったのに。」
    アリス「のこのこと出て行ったら、そのままひき殺されてたわ。」
      藍「いや、そんなことないぞ。多分。」
    アリス「で、どちら様?」
      藍「ああ、忘れてた。霧雨魔理沙から頼まれた、紅魔館に頼まれた式神。」
    アリス「言葉がおかしい。要はお使いでしょ?」
      藍「あなたが、通称トロの七色魔法莫迦さんか?」
    アリス「喧嘩売ってるのかしら?」
      藍「売り物はないぞ。今日は宅配便だから、お届けものしか無い。」
    アリス「ふ~ん。そのお届けものって、何かしら?」
      藍「これよ。」

藍は、懐からお届け物を出す。

      藍「この、目出度いのか不吉なのか、よくわからない人形。」
   霊夢人形「ムソーフイーン。」
    アリス「あら、霊夢人形。どうしてあなたが?」
      藍「実は、かくかくしかじかで。」
    アリス「なるほど。要するに、あなたの勤め先に現れてくれるな、って言いたいのね。」
      藍「理解が早くて助かる。」 
   霊夢人形「ムソーフイーン。ムソーフイーン。」
    アリス「ありがとう、って言ってるわ。」
      藍「そうかそうか。よかったなあ。ご主人様に会えて。」
   霊夢人形「ムソーフイーン。」
      藍「ところで、これが流行物だとか聞いたが?」
    アリス「ええ。流行物よ。別な世界では、大流行してるらしいわ。」
      藍「ううむ・・・。別な世界なんて言われても、よくわからん。」
    アリス「わからないほうがいいかもね。」
      藍「そうか。ならば深くは聞くまい。」
    アリス「それと、あいつは当分幽閉しておいて頂戴。商売敵がいなくて助かるから。」
      藍「こっちとしても、早々と開放するつもりは無い、らしいよ。」
    アリス「そう。わざわざありがと。」
      藍「気にすることは無い。こっちも仕事だから。それでは、さらばだ。」
   霊夢人形「ムソーフイーン。」
      藍「おお。お前も元気でな。」

任務を達成した藍と弐号機は、出口へと向かう。
   
   魔界の人「あ、さっきはよくも・・・。」

 ドカ!

   魔界の人「あ~れ~・・・・・・・・。」

魔界の人をぶっ飛ばし、

     門番「うわ、また来た?」

門番らしき人をひき殺そうとした、そのとき。

 ぴた・・・・

     門番「あれ?」

フランゲリオン弐号機は、突如その動きを止めた。

      藍「まいったな~。こんな所でエネルギー切れか。」

どうやら、エネルギーが切れたらしい。

     門番「な、何かよくわからないけど、仕返しのチャンス・・・・・。」
  
通りすがりの魔界人は、弐号機に攻撃をかけようとした。
そのとき、

 ず~ん

 ず~ん

     門番「何の音・・・・・・?」

 ぷち

     門番「ぐえ・・・・・・。」

門番らしき人は、何か巨大なものに潰された。

     美鈴「大丈夫?」
      藍「おう。任務は無事達成したぞ。」
     美鈴「なら、良し。」
      藍「エネルギー切れで動けん。何とかしてくれ。」
     美鈴「それじゃ、あとは私が運ぶわ。」
      藍「頼む。」

美鈴の初号機は、エネルギー切れの弐号機を担いで、洞窟をあとにした。

      藍「ところで、さっき誰かの声がしなかったか?」
     美鈴「さあ?幽霊でもいたんじゃない?」
      藍「まあ、幽霊だろうが神だろうが、全部見てきたから、今更何を見ても驚かないけど。」
     美鈴「人生経験豊富ね。」
      藍「それほどでも。」

こうして今回の任務は、特に何事も無く終了した。
魔界の方もほんの一部を除いては、特に被害は無かったとかなんとか。  
  
 ・
 ・
 ・

    魔理沙「暇だぜ・・・・・。」

今回の任務が終わったころ、魔理沙はやっぱり暇していた。
 
    魔理沙「本を読むのもいいが、やっぱり身体は動かしたいもんだが・・・・。」

喋ってみたところで、誰も答えてくれない。
と、思ったら、

      橙「あれ?魔女裁判?」
    魔理沙「ああ。一方的な処刑だ。」

橙が現れた。

    魔理沙「あんた、ここで何してる?」
      橙「暇だから、探検してるの。」
    魔理沙「主人は留守か。」
      橙「仕事。」
    魔理沙「まあ、ちょうど良かった。私の願いをかなえてくれ。」
      橙「唐突ね。」
    魔理沙「おや。地下牢で猫を見かけたら、願い事がかなうって言い伝えが・・・・・。」
      橙「そんな迷信、聞いたことも無いわ。」
    魔理沙「だろうな。さっき私が作ったから。と、言うわけで出せ。」
      橙「ん~・・・・・。」

橙は少し考えて、言った。

      橙「その言い伝え、確か『鰹節三本を捧げることで願いがかなう』って内容じゃなかった?」
    魔理沙「ちがうぜ。見ただけでかなう、だ。」
      橙「それじゃあ、ただの迷信ね。」
    魔理沙「ち・・・・。下手に出れば、いい気になりやがって・・・。」
      橙「全然下手になってない。」
    魔理沙「やむえん。鰹節三本だな。」
      橙「毎度あり~。」

橙は、牢を開けようとした。
そのとき、

     咲夜「待てい。」

鬼のメイド長が現れた。

     咲夜「鰹節四本。これで願いをかなえて頂戴。」
      橙「いいよ。」
    魔理沙「こら。私が先だ。」
      橙「だって、もう貰っちゃったし。」

橙は既に、鰹節を四本持っていた。

    魔理沙「ち、用意周到な。」
     咲夜「ここを開けちゃ駄目。あと、ここに来ちゃ駄目」
      橙「わかった。」
    魔理沙「卑怯な・・・・。」
     咲夜「残念でした。」

魔理沙の迷信攻撃は失敗し、引き続き牢獄生活を余儀なくされた。

     咲夜「良い子はここに近づいちゃ駄目。」
      橙「何で?」
     咲夜「いろいろと事情があるの。探検ごっこやスパイごっこは控えてもらいたいものだわ。」
      橙「だって、暇だし。」
     咲夜「言うこと聞かない子は、山に捨てますよ。」
      橙「しょぼ~ん・・・・・。」
     咲夜「まったく、主人が主人なら、式も式だわ・・・・・。」

地下に入らないよう橙に釘を刺し、咲夜は仕事に戻っていった。

 ・
 ・
 ・

     美鈴「ただいま~。」
      藍「かえったぞ~。」    

二人が戻ってきた。

     咲夜「お疲れ様。ゆっくり休んで頂戴。」
     美鈴「はい。」
      藍「うむ。」

とっとと部屋に戻っていく。

     咲夜「・・・・・何事もなく終わったか。それはそれでつまらないわね・・・・。」

咲夜は、思いっきり不謹慎なことを考えてしまったりしてたとさ。


 第六話 完


あ、あと何体だ・・・?
原作の敵は、あと何体残ってる・・・・。

元ネタは、火山に湧いた敵を駆除しに行くところ。敵はサナギだったので、害になる前に回収しちまおう。ところがどっこい途中で羽化して、その場で駆除。って感じだったかな・・・?勘違い?

それはともかく、何故か、平和的に終わってしまった。
言ったら怒られるかもしれないけど、実は始め、アリスを叩きのめす予定でした。話としては、自宅で引篭もりオーラを放つアリスを咲夜が危険視、フランゲリオンを派遣。そんな感じ。
でも、流石に強引で、アリスが不遇かなあ、って思ったので(何を今更・・・)魔界へ突入。後はこの通り・・・。
こんなんで御免なさい・・・・。

今更思いましたが、長い。でも、最後まで書かせてください。後には引けないんです。目標は、量産・・・・・・。
Piko
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コメント



0.1160簡易評価
1.30名無し削除
東方怪奇談のキャラが分かるといっそう楽しめます。ってか。
そこまで続くと職員虐殺シーンがどうなるか楽しみであります。劇場でアレ見たときはげんなりしたもんだった・・・
2.40ななし削除
あ、霊夢人形が出張してる(笑)
3.20MDFC削除
え、温泉は!? 温泉はどうなったッ!?(アホか俺… 
あと、鬱展開にはならない事を一応希望しておきます(苦笑
4.40マグ削除
当事者には何事もないかもしれませんが、周囲の人にはただ事ではない展開ですね(笑)
5.30ななしです削除
たしかマグマダイバーですね、ラストまでの道のりは長いですががんばってください、にしても怪奇談の方々が・・・
31.70名前が無い程度の能力削除
ムソーフイーンちゃん出張なのかー
34.80名前が無い程度の能力削除
人形欲しい~