このたび八雲家にて忘年会を企画いたしましたので
ご友人をお誘いの上ぜひいらっしゃってください
by八雲 藍
魔理沙:……という訳ではるばるやって来たぜ!
霊夢:……まさか本当に決行するとは思わなかったわ
魔理沙:せっかくの好意、甘えないと失礼だぜ
霊夢:それはそうだけど……
ルーミア:でも、こんな大人数で押し掛けて
迷惑じゃないかな
紫:あら、大丈夫よ。
祭りはにぎやかな方が楽しいし
魔理沙:さすがだな
紫:さぁどうぞ。
遠慮せずに上がって
藍:紫様、このまま晩御飯の準備もしますか?
紫:ええ。藍もお手伝いお願いね
藍:わかりました
紫:さあ忙しくなってきそうね
??:あの……
紫:!
リトル:よろしければ、私もお料理の方手伝いますが
リリー:にゅ~、私もお手伝い致します
ルーミア:お肉料理ならルーミア様にお任せあれ
ルナサ:私も・・・
紫:あらあら心強いわね。
じゃあ、さっそく……!
ルナサ:どうしたんですか?
紫:困ったわ。
お米と調味料がちょっと足りないみたい
??:ゆかりさま~~!
橙:橙もお手伝いするよぉ!
紫:あら、橙。
丁度良かったわ、
香霖堂までお使いに行ってくれる?
橙:香霖堂……うぅ、場所が判らない
紫:う~ん、どうしようかしら?
幽々子:じゃあ橙、私と一緒に行きましょう
橙:幽々子~♪
紫:それでは必要な物は全てメモに書きましたので、
幽々子さん、橙をよろしくお願いしますね
幽々子:はい。橙、行きましょう
橙:うん♪
紫:さてと、あとはお米ね
美鈴:それなら私に任せてください。
一走り行ってきますよ
紫:すみませんね、美鈴さん。
でも、一人で大丈夫ですか
美鈴:米の20kgや30kg問題ないですよ
紫:それが……
美鈴:え!! 80kg!!!
紫:ええ、さっき……
レミリア:お世話になりっぱなしじゃ、悪いからね
これも足しにして。
紫:あら、すいませんね
紫:そういうわけでして
美鈴:はははは……だ、大丈夫ですよ
米の80kgぐらい
パチュリー:美鈴……変に意地張らないで、
誰かと行った方が懸命よ
美鈴:いえ、でも……
??:お困りのようだな!
美鈴:魔理沙さん!
魔理沙:その役目、私に任せてもらおうか
美鈴:手伝ってくれるのはありがたいんですが、
どういう風の吹き回しですか?
魔理沙:せっかくの出番を逃す程、私は迂闊じゃないぜ
美鈴:出番って……
魔理沙さん、妖々夢参加も果たしたんだし、
もう十分でしょう?
パチュリー:参加は出来ても速過ぎるから
誰も使わない……
魔理沙:なっ……
パチュリー:こうやって地味にアピールしないと、
やっぱり忘れられる……
魔理沙:なんて事を言うんだ、パチュリー!
パチュリー:……それが真実。
魔理沙:私って……一体?
美鈴:不憫ね、魔理沙
魔理沙:存在自体が必要とされていないのか……?
紫:あらあら大丈夫ですか?
美鈴:私にもその気持ちは痛いほど分かるわよ……
さ、落ち込んでないで行きますよ、
魔理沙さん!
魔理沙:…………
紫:これで材料の方はいいのかしら。
あとは………
藍:あ、紫様、この前御中元で貰ったお酒ですけど、
あれってどこに置きましたっけ?
紫:それなら貯蔵庫に置いてあるから、
レティさん達に取りに行ってもらったわよ
藍:え! 地下の………!?
生きて帰ってこいよ
レティ:ちょっと一体どうなってるのよ!
チルノ:広すぎてぜんぜん道が分からないな
レティ:地下貯蔵庫っていうから『ムロ』みたいな物だと
思ってたんだけど、
ちょっと広すぎるわ
レティ:げっ! な、なによこれ?
チルノ:『暴君・ハバネロ』・・・
レティ:これも!
レティ:この箱も!
レティ:この棚も!
チルノ:黒幕者、おちけつ
レティ:一体、出口は何処なのよ~~!!!
妖夢:ん、
今下の方から叫び声が聞こえなかったか
霊夢:叫び声……?
私には聞こえなかったわよ、
気のせいじゃないの
妖夢:そうか、まぁ何かあっても下には吸血鬼の姫君や
紫さんがいるし大丈夫だろう
妖夢:……………………
霊夢:……………………
霊夢:それはそうとして。
何で私はあんたと二人で、こんな場所で
ボーーっとしてるの?
妖夢:理由も何も、単にお呼びが掛からないだけだろう
妖夢:私もお前も雑務専門で、こういった炊事や配膳には
まったく縁の無い人間だからな
霊夢:買い出しくらいなら行けるわよ
妖夢:もう、定員だ。
買い出し部隊は早々に出掛けて行ったぞ
霊夢:そう……………………
妖夢:……………………
霊夢:……………………
霊夢:暇じゃない?
妖夢:そうとも言うな
霊夢:よし! \.
退屈凌ぎに、私のとっておきの昔話をしてあげるわ
妖夢:いや、遠慮しておこう。
よけい退屈しそうだ
霊夢:……………………
妖夢:たまには、こうやって
のんびり過ごすのもいいもんだぞ
霊夢:そうね……………………
リリカ:突撃レポート第一段!
今日は藍さんのお部屋にお邪魔するよ
メルラン:何が出てくるか楽しみね~
アリス:でも、勝手に上がりこんじゃっていいの?
リリカ:大丈夫だよ。
紫さんも『好きなように寛いでくださいね』
って言ってたし
アリス:それって、そういう意味じゃないんじゃ………
メルラン:めるぽ~ 早速ゲーム機発見!
リリカ:あ、パソコンね。
へ~ 藍さんって結構良い物使ってるんだ
メルラン:スイッチ オ~ン!
アリス:勝手に起動させちゃダメよ
リリカ:ちゃんとスイッチ切っとけば、
絶対バレないよ!
メルラン:そうそう、たぶん平気よ
アリス:………
リリカ:それにしても、藍さんって
色々ゲーム入れてるね。これって何だろう?
アリス:アドベンチャーゲーム?
リリカ:えーと、これをこうしてっと………
リリカ:うわっ!
何これ、過激………
メルラン:めるぽ~ スッパテンコーだ
アリス:藍さん、こんなゲームやってたんだ
レミリア:あなたたち。
ちょっとは手伝ったらどうなの
メルラン:まぁまぁ、これを見てよ。
すごいよ~
レミリア:………(赤面)
リリカ:こうなったら、徹底探索だよ!
いっくよー!!
リトル:沸騰直前で火を止めるのがコツです
ルナサ:え! じゃあ、もう?
リトル:はい、止めてください
ルナサ:っと 危なかった
ルーミア:あ、ルナサ、リトル。
メイド長のこと見なかったかな?
ルーミア:さっきから姿が見えないけど、
どこでさぼってるんだか
ルナサ:そういえば、私も見てないな。
どうしたんだろうな
リトル:咲夜さんでしたら、先程パチュリー様と
買い物に出ていかれましたよ
ルーミア:そーなのかー
でも買い物なら、他のみんなが
行ってるのに……
リトル:日本酒だけでなく、ワインも必要だとか、
そんな事を言ってました
ルーミア:あのメイド長が、お酒……
とっても不安
ルナサ:ん、どうして?
ルーミア:咲夜さん、こういう時見境なく
お酒買ってくるから
ルナサ:それは、とんでもなくたくさん
買ってくるって事か?
ルーミア:うん。
たぶん、二ダースくらい買ってくるかも……
リトル:この家に他の酒類のストックが
ある事を考えると多すぎますね
ルーミア:ピンチだよ……
どうしよう?
ルナサ:仕方ない。
せめて、咲夜が大量に買わない事を祈ろう
咲夜:よし! これで全部ね。
あとは積み込むだけね
パチュリー:ちょっと買いすぎじゃない?
咲夜:あなたと違ってこの程度の重量なんて、
へでもないわよ
パチュリー:そういうことじゃなくて。
単純に4ダースは多すぎじゃないの?
咲夜:そう?
これでも少なめにしたつもりなんだけどね
パチュリー:日本酒なら家にあると
あのスキマ妖怪も言ってたわよ
咲夜:ま、買ってしまったものは仕方ないわね。
あれだけ居れば何とかなるでしょう
パチュリー:はぁ……
咲夜:それよりパチュリー、
わざわざ付き合わせてごめんね
パチュリー:いいのよ、どうせ炊事はできないし
咲夜:ちょっとそこの喫茶店にでも寄っていく?
パチュリー:え、でも……
??:あら、いつぞやのいぬにく
橙:あ、日陰魔女~
咲夜:お、死人嬢に式の式
幽々子:あなたたちも買い出しかしら?
咲夜:ちょっと、
お酒が足り無いんじゃないかと思ってね
咲夜:それより、バッタリここで会ったのも縁だし、
そこの喫茶店にでも寄っていかない?
橙:橙、お金持ってない……
咲夜:心配ないわ。私のおごりよ
幽々子:しかし、家ではみんなが
てんてこ舞いになって準備しているから、
早く戻らないとマズいんじゃない
咲夜:大丈夫よ、ルーミアはあれでも
料理に関しては結構なものよ
咲夜:それに狐や小悪魔もいるし何とかなるでしょう
幽々子:そういう問題じゃあ……
橙:にゃう、行こうよ。
橙、ねこまっしぐら食べたい
幽々子:橙、行きたいの?
橙:うん!
幽々子:そうね。
寄って行きましょうか
パチュリー:おーい……?
幽々子:ちょっとくらい寄り道しても問題ないでしょう
咲夜:よし、決まりね。
それなら行くわよ!
パチュリー:おーい、聞いてるか~?
橙:えへへー♪
幽々子:さ、そこのあなたも
パチュリー:……………………
パチュリー:みんな、悪いわね………
フランドール:どうも、ああいう雰囲気は苦手だなぁ
??:おや、誰かと思えば君か
魅魔:玄関先で、一人寂しくどうした?
フランドール:クスッ
その言葉、そっくりあなたに返すわ
魅魔:私は散歩の帰りだよ
魅魔:準備の方はあの子達がはりきっていたようだしな、
私の出る幕はないと判断して抜けさせてもらったわけだ
フランドール:その所為であの人達は大忙しよ
魅魔:普段は神社の炊事に追われてるんだ
今日くらい大目にみてもらおうか
魅魔:実際、調理の類は飽きがはいっている
フランドール:あら以外ね。
人体の方は嬉々として切断するのにね
魅魔:人体と違って、キャベツやカボチャを
切断したところで、まったくおもしろくない
フランドール:怖い事言うね
魅魔:君が言うセリフか。
虐殺行為は、どちらかといえば君の専売特許だろう
フランドール:クスッ、そうかもね
魅魔:それにしてもだ。
敵だった者の妹君と夕食までの時間、こんな所で
他愛ない雑談をするというのも奇妙な話だな
フランドール:私も、あなたと話す時が来るなんて
夢にも思わなかったわよ
魅魔:何時何処でどのように関わり合うなんて判らないものだな
魅魔:さてと……
フランドール:あら、戻るつもり?
まだ中はバタバタしているみたいよ
魅魔:まだ終わっていないのか……
しかし、いいかげんブラブラするのにも
飽きたし、私は戻らせてもらうよ
魅魔:まぁ、うまく立ち回れば大丈夫だろう
フランドール:行っちゃったわね
フランドール:……………………
フランドール:やっぱり一人は退屈ね。
中に戻って手伝いでもしようかしら
リトル:天ぷら、揚りました
藍:じゃあ向こうにある野菜の方を頼む
リトル:わかりました
藍:ふぅ、忙しくて目が回りそうだ。
橙と幽々子嬢は出掛けたまま
帰ってこないし………
藍:美鈴もどこ行ってしまったんだ?
紫:美鈴さんなら、
お米屋さんまでお使いに行ってもらったわよ
藍:あ、そうでしたか
??:ただいまぁー
紫:あら、噂をすれば
美鈴:戻りましたよ
紫:おかえりなさい
藍:お疲れ様、美鈴。
一人で大丈夫だったか?
魔理沙:私を忘れないでくれ~
藍:あ、白黒も行ってたのか
美鈴:はい一人じゃ辛いんで手伝ってもらいました。
ところで魔理沙さん、あれはどうしました?
藍:『あれ』?
魔理沙:おっと、そうだったな。
みんな注目してくれ!
リトル:どうしたんですか?
リリー:みゅー \.呼んだ?
ルーミア:なになに~?
ルナサ:何かあったのか?
魔理沙:集まったところで、みんなこれをみてくれ!
藍:わ、かわった筒だな
ルーミア:なにこれ?
ルナサ:ライフルか?
美鈴:香霖堂の福引で引き当てたんです
ルナサ:福引で? すごい物があたったな!
魔理沙:もっとも引き当てたのは私で、
美鈴は九回連続ハズレのティッシュ
だったんだけどな
美鈴:そりゃそうなんですけど
ルナサ:これって何で出来ているんだ?
リリー:う~ん。
鉄じゃないね
リリー:私の目に狂いがなければ
高価な物に違いないと思うけど
リトル:でも、この強い輝きどこかで………
??:それはオリハルコンだよ
魅魔:何かと思って来てみれば………
いや、驚いたな
魅魔:加工された所為か、
金色の光を放つようになっているけど
まぎれもなくオリハルコンだな
ルーミア:じゃあ、これってすっごく貴重で高く売れるの?
魅魔:おそらくな
藍:しかし、こんなにかっこいいものを手放すのは
ちょっと惜しいな
藍:だが、うちの経済状況を考えると仕方ない事か
紫:いえ、そうでもないわよ。
これほどの品なら売らずに
取っておいたほうがいいかもね
リリー:そうだねー。
お金は時間を掛ければ幾らでも手に入るけど、
これは一品物だからね
リトル:しかし、十年後の富より
明日のご飯とも言いますし
魔理沙:私の意見としては、やっぱり記念品として、
このままの形で残して………
ルナサ:う~ん、私としては
みんなで山分けと行きたいが
魔理沙:あれ? 聞こえてない?
もしもーし?
紫:ん~。
明日のご飯を取るなら売った方がいいかもね
紫:一品物といっても、
おなかが膨れるわけじゃないし
ルーミア:それでも二度と手に入らないと思うと、
ちょっと悲しいね
魔理沙:あ、あの、それは私が………
リリー:なかなか決まらないね
リトル:小田原評定です。
誰かが決断をしないと進みません
魔理沙:じゃあ、ここは引き当てた私が………
リリー:では、紫さんに決めてもらうというのは
どうでしょうか?
紫:え! 私が
リリー:はい、紫さんです
藍:私は賛成だ
リトル:賛成です
ルナサ:まぁ、当然といえば当然だな
ルーミア:賛成!
魔理沙:………………………
リトル:異論はないようですので、
紫さんお願いします
紫:えーと、じゃあ………
紫:売る!
美鈴:(一片の迷いも感じられなかったのは気のせいかしら)
藍:(しかし、苦しい状況なのになんで忘年会なんて
企画したのかと小一時間問い詰めたい )
リトル:では、決まった所で作業を再開させましょう
ルーミア:お肉~お肉~♪
ルナサ:じゃあ、私は引き続きお刺身の方を切ります
藍:さて、私も
リリー:あれ、魔理沙さん。
そんな部屋の隅でどうしたんですかー?
美鈴:はっ! そういえば…………
魔理沙:…………
リリー:手が空いていたら配膳の方を
手伝ってあげてくださいね
リリー:では、失礼しますね~
魔理沙:…………
美鈴:イキロ、魔理沙。
今の私に言える事は、それだけ…
妖夢:ゆっくりできるとはいえ、あれから
三時間さすがにダレてきたな
霊夢:当然よ
妖夢:やはり、無理にでも買出しに
行くべきだったのか
霊夢:のんびりしようと言ったのはあなたでしょう?
妖夢:むぅ しかし、あれはだな……
トリル:あの~
霊夢:ん、なんかよう?
トリル:霊夢さんと妖夢さん、
どちらか一人でいいから、ちょっと
お買い物に付き合ってもらえないでしょうか
霊夢:買い物!
トリル:あ、あのね 紫さんが今気がついたみたい
なんだけど、お酒以外に飲み物の
ストックがなくて、それで…
トリル:ご、ごめんなさい。
迷惑だったら、わたし一人で行きますから
霊夢:いや、願ってもないことね。
私にまかせてもらうわ
トリル:え、じゃあ、お願いします……
妖夢:待て、不慣れな夜の道だ。
ここは護衛として私もついて行こう
トリル:お使いといっても、
すぐそこの香霖堂までですよ
妖夢:その驕りが迷子につながる。
短い距離こそ細心の注意を払うべきだ
トリル:でも、わたし自分の身ぐらいは……
妖夢:この妖夢、喜んで護衛役を務めよう
行くぞ、霊夢!
トリル:……妖夢さん、どうしちゃったのカナ?
霊夢:退屈だっただけだと思うわ
トリル:え?
霊夢:よし、私たちも行くわよ
トリル:は、はい
リトル:えぇっと、これをこっちに運んで…
ダメか。これじゃテーブルにのりきらないわ
リリー:仕方がありません。
一人分切り詰めてこのテーブルの人数を七人にしましょう
リトル:それなら入りますね。
でも、これで全員分の席を用意できるのでしょうか
リリー:20人以上いますから……
でも、一階にある全ての部屋を開放すれば大丈夫だと思います
ルナサ:お待たせ、続いては天ぷらだ
リリー:では、テーブルの中央にお願いします
ルナサ:わかった
ルーミア:サイコロステーキも出来たよ~
リリー:それは居間の方にお願いします
ルーミア:居間だね
リリー:はい。
紫さんが居ると思いますので、詳しくはそちらにお願いします
ルーミア:りょ~かい
リトル:しかし、手馴れてますね
リリー:まぁ、春を伝えた後は料亭とかで働いてるんですけどね
リトル:え、それって宴会の配膳とかをしているって事ですか?
リリー:はい
リトル:でも、春を伝えるだけの妖精あるあなたが、
そういった仕事をするっていうのも違和感全開ですね
リリー:いえ、それが……
一年中春みたいな雰囲気が気に入ってしまって……
リトル:……なっとく
藍:お、もう殆ど準備は終わりだな。
あとは残りの料理の完成を待つばかり………か
紫:あら、藍。
二階に居たんじゃなかったの?
藍:え?
今まで料理の方をやってたんですけど
紫:おかしいわね。
さっき、リリカさん達があなたの部屋に入っていくのを見たんだけど
藍:なにかあったんでしょうかね?
紫:一度戻ってみたらどう?
藍:すいません。
じゃ、ちょっと行って来ますのでここはお願いします
メルラン:めるぽ~ これも凄すぎ~
リリカ:藍さん、一体何本こういうゲーム持ってるんだろう?
レミリア:少なくとも、このパソコンにインストールされている
十本以上は持っているわね
アリス:おまけに、2ちゃんねらー……
藍:おい、私の部屋で何をして…………
藍:って、何やってるんだお前ら!
メルラン:変態エロエロ魔が帰ってきたぞ~
レミリア:藍さん、中間管理職ってストレス多いのね
アリス:藍さん……こういうの好きなの?
リリカ:そりゃ男がいなけりゃ溜まっちゃうよねー
藍:ち、違う!
誤解するなよ、これは全部日陰魔女が勝手に置いてった物なんだ
リリカ:ホントかなぁー?
メルラン:モロにウソくさいねー
藍:本当なんだ。
私は、いいって言ったのにあの魔女の奴が……
紫:藍、もう準備できたから早く降りてきて
藍:げっ! 紫様
紫:ちょっと、主がわざわざ呼びに来たのに、
何が げっ、なのよ
藍:いえ、他意はありません……
紫:って、ちょっと何よ、そのゲーム!
藍:え、あ、つまり……その、ですね……
紫:どういう事、藍?
藍:た、たまたまパソコンに入れてあったソフトを
こいつらが勝手に起動させたわけで………
藍:そ、それにこのソフトも私の物じゃなくてですね
藍:その事から考えても、悪いのは私でなく………
紫:藍
藍:はい?
紫:もういいわ……
紫:罪を認めないばかりか、あまつさえ
お客人のせいにするなんて言語道断
紫:さ、みんな下に行きなさい。
出掛けていた人もポツポツと帰ってきたわ
メルラン:一番乗りだー!
リリカ:夕食楽しみだねー
レミリア:では、お先に失礼します
紫:まったく、主として恥ずかしいわ
アリス:あの、大丈夫ですか?
藍:ま、まぁ……何とか………
藍:(恨むぞ、パチュリー………)
霊夢:さっきまで明るかったかと思えば、もう夕方ね
妖夢:夏とはいえ、もう六時を回っているからな
トリル:急がないと、みんなもう待っているカナ
霊夢:出かけに門番が、まだメイド長達が帰ってきてない
と言っていたからそう急ぐ必要もないと思うわ
トリル:う~ん、だいじょうぶカナ?
妖夢:それにしても長い一日だったな
霊夢:あれだけ無駄に時間を潰していれば
そう感じるのも当然よ
トリル:でも、本番はこれからだと思いますよ
妖夢:確かにな。別の意味で今度は長い夜になりそうだな
トリル:はい、とっても楽しみですね
霊夢:メイド長がハメをはずさなきゃ
いいんだけど………無理か
霊夢:っと、このナイフは?
霊夢:うわさをすれば……やっぱりあんたか
咲夜:当たり前よ、他に誰がいるの
パチュリー:あなた達も今帰りなの
霊夢:どうしたの、なかなか帰ってこないから
小悪魔が心配してたわよ
パチュリー:それが、あまりにも喫茶店の居心地がよくて
トリル:えっ……喫茶店?
霊夢:買出しに行ったんじゃなかったの
咲夜:あ、いや、商店街で死人嬢達に
バッタリ出会って、それでちょっとね……
パチュリー:一応謝っておくわ……
咲夜:ま、その分お酒はたくさん買ってきたから、
これで帳消しね
霊夢:無茶苦茶ね
咲夜:ん、なにこれ?
霊夢:見ての通り飲み物よ
咲夜:コーラにサイダーにウーロン茶。
カクテル用の材料なの?
霊夢:なんでもかんでも酒に結びつけるな
咲夜:違うの、宴会でこんなモン飲んでもしょうがないでしょう
霊夢:もういい、とにかく先に帰れ。
準備は大方終わっているし、さっきも言った様に
小悪魔が心配してるわよ
咲夜:そうね、早くお嬢様の顔も見たいし。
よし、行くわよパチュリー
パチュリー:はいはい
トリル:行っちゃいましたね
妖夢:今まで幽々子様達が一緒だったという事を考えると、
おそらく彼女達も八雲家に戻っている頃だ。
私達も急がねばな
トリル:もしかしたら、わたし達が最後なのカナ
霊夢:その可能性は大いにあるわね。
とにかく急ぎましょう
トリル:はい
紫:それでは……
乾杯ーー!!
藍:うー さすがに、これだけ作ると疲れるな
リリー:私もこんなにたくさん作ったのは始めてですよ
リトル:とても貴重な体験でした
ルナサ:私もリトルやリリーに色々教えてもらって、
すごく勉強になったよ
レティ:大変っていったって、ただ料理してただけでしょ。
こっちなんか死に掛けたんだから!
チルノ:そういう意味では、こっちも貴重な体験だったよな
レティ:笑い事じゃないわ。
一歩間違えたら私達あそこで遭難してたわよ
チルノ:私の直感が無かったら帰って来れなかったな。
黒幕者、感謝しろよ
藍:あそこは八雲家の中でも謎に包まれている禁断の地なんだよ
紫:あらあら、すいません。
どうもスキマの操作を間違えていたみたい
紫:本来なら迷うほど広くは無いんですよ
チルノ:下りたばかりの頃は適当に
ぶらぶら歩き回っていたからな
リリー:生きて帰ってこれて、本当によかったですねー
リリカ:それで藍さんたらねー
咲夜:それは傑作ね。
それで、どうなったの?
レミリア:怒った紫さんのキツイ一言で
ノックダウンよ
咲夜:救い様のないアホね
アリス:(霊夢人形とポッキーゲームしてた私もばれたらああなるのかしら)
咲夜:やっぱり式でも雌は雌ね
咲夜:そこにいる巫女だって、一皮剥けば野獣なのよ~
霊夢:私を引き合いに出すな!
ルーミア:そーなのかー
紅白は野獣だったんだー
霊夢:信用するな!
メルラン:あなたが言っても説得力ないわよー
霊夢:だから、私は………
咲夜:いいのいいの。
私も今まで色んな人と付合ってきたけどな、
みんなそんなものよ
リリカ:うわー 咲夜さんって、とっても大人だよ
咲夜:ん、犬肉食は詳しく聞きたいの?
リリカ:うん。とっても興味があるよ
咲夜:よし!
なら、咲夜おねーさんの特別企画……………
咲夜:えちぃ体験の告白コーナー!
咲夜:ああ……タイトル言っただけで
体が熱くなってきたわ……
霊夢:変態か!
咲夜:そんな事言って、
あなたも私のえちぃ話聞きたいんでしょ?
霊夢:かなり興味が無い
咲夜:そうかそうか、待ちきれなくて爆発寸前ね
咲夜:聖職者といえども人の子ね~
いやね~、この子は~
霊夢:少しは人の話を聞け!
咲夜:じゃあ、はっじめ~
………………
……………
…………
……
…
咲夜:………と、いうわけよ!
リリカ:…………………………
メルラン:…………………………
アリス:(私のなんてまだ可愛いものだったわね)
ルーミア:恥ずかしすぎるよ…………
咲夜:あれ~、お子様には刺激が強すぎたかな~
咲夜:けど、今日はまだまだこんなもんじゃないよ!
咲夜:次はちょっと泣ける感動の思い出告白コーナーっ!
霊夢:ねぇレミリア、この話はいつまで続くの?
レミリア:霊夢、嫌なの?
霊夢:正直言って、苦痛よ
レミリア:ご愁傷様、咲夜の気の済むまで続くわよ。
お酒が入ると見境無いから
霊夢:勘弁して~
咲夜:こらっそこ、人の話聞かんか~い!
霊夢:ひっ、すいません
咲夜:えーと、どこまで話したっけな。
そうそう、私がその男と会った所ね
咲夜:それでね……
霊夢:(腹を括るしかないのか……?)
美鈴:しかし、こんな大勢で飲み会なんてホント久しぶりですね
幽々子:そういえば、美鈴さんの参加は初めてですね
美鈴:え、前にもこういうことやってたんですか?
橙:そうだよ。
毎年うちでやってるよ
藍:ああ、これだけの人数が集まったのは初めてだがな
美鈴:へぇ~、来年もお呼ばれしちゃおうかな
幽々子:ま、嫌でも集まるでしょうしね
橙:あ、誰か来たよ、藍様
藍:ああ、私が出る。
こんな時間に珍しいな
魔理沙:よっ
藍:ん、なんであんたが外にいるんだ?
魔理沙:あれ、言ってなかったか。
この人を呼びに行ってたんだよ
桐花:どうも、お初にお目にかかります。
奈月堂で店主を勤めさせていただいている桐花です
魔理沙:で、私たちを差し置いておっぱじめてるわけか
藍:ああ、すまんすまん。
ささ桐花さんもどうぞ
リリー:下と違って二階は静かですね
リトル:こうして、ゆっくりするのも久しぶりですね
パチュリー:そうね、あの事件以来私たちの生活も大きく変わったものね
リリー:よろしかったらその話聞かせてくれませんか?
パチュリー:いいわよ、日陰魔女と白黒魔女の純愛物語を
リトル:パチュリー様、それは違います
パチュリー:冗談よ。あれはお嬢様が霧を出したのが始まりだったわ……
桐花:予想以上の大イベントですね。
来て正解でした
幽々子:あら桐花さん、いらしてたんですか
桐花:はい、恥ずかしながらお言葉に甘えさせて頂きました
魔理沙:私に感謝しろよ
藍:ん、雨……か
魔理沙:急に降ってきたな。
まぁ、今日は泊まっていくからモーマンタイだな
藍:お前が決めるな!
魔理沙:心配ない、もう決定済みだ
幽々子:盛り上がってる中一人だけ帰すのは酷じゃないかしら
藍:そりゃ……まぁ……
魔理沙:決まりだな。世話になるぜ
レティ:……………………
チルノ:あ、いたいた。
姿が見えないと思ったら、黒幕者こんな所でどうした
レティ:ああ、チルノ
レティ:……………………
レティ:……………………雨が降ってるわね
チルノ:そういえば、しばらく前に降ってきたみたいだな
レティ:……………………
チルノ:もー せっかくの無礼講だっていうのに
何暗い顔してんだよ
レティ:…………………雨が降ると思い出すのよ
チルノ:ん、もしかして好きだった人に振られたとかか?
レティ:ちょっと……違うかな
レティ:私にとってとても大切な人を失ったのよ
チルノ:………………………ごめん
レティ:いいのよ、所詮私は生まれては消えていく存在。
どうあってもあの人と一生を共にすることなんてできなかった
レティ:今私の元には、あの人からもらった符がある
レティ:それでじゅうぶん
レティ:それに、今は目の前にもっと大切な人がいるしね
チルノ:黒幕者……
レティ:さ、せっかくの無礼講よ。
飲みましょう、チルノ
チルノ:…ああ!
妖夢:ふう……美味い酒だ
フランドール:あら、こんな所で飲んでいたの?
妖夢:仕方あるまい。部屋に対して人数が多すぎるんだ、
あぶれた奴は必然的にこうなる
フランドール:しょうがないわね。
私が付き合ってあげるわ
妖夢:珍しいな、どういうつもりだ?
フランドール:別に意味なんてないわ。ただ何となくよ
妖夢:…………取り合えず歓迎するぞ
フランドール:なんか素っ気ないわね
妖夢:本気で付き合うと生贄にされかねんからな
フランドール:弾幕るか?
妖夢:まぁ冗談はともかく姉さんとは上手くやってるのか?
フランドール:そうね…私はずっと姉さんと一緒に暮らしたいって思ってた。
でもいざそれが叶うと、私はどう振舞えばいいのか分からない
フランドール:私はここにいていい存在なのか、そんなことを考えてしまう
妖夢:それは、お前がもう孤独じゃないってことだ
フランドール:え?
妖夢:孤独なやつは周りに気を使う存在なんかない。
周りに気を使えるということは、お前の周りに
お前を必要としている存在があるということだ
フランドール:…………
妖夢:現に私も今お前を必要としているんだ
妖夢:何時何処でどのように関わり合うなんて判らないものだな
フランドール:クスッ ありがとう
妖夢:どうした?
フランドール:昼間、あなたと同じような事を言った人がいたのよ
フランドール:だからちょっと可笑しかっただけよ
魅魔:そして、私が件の人というわけだ
フランドール:あら、いらっしゃい
妖夢:どうした、向こうで飲んでたんじゃなかったのか?
魅魔:なに、君達があまりにも寂しそうに
飲んでいたので見かねてな
魅魔:向こうからくすねてきたツマミもあることだし、
まぁ飲もうじゃないか
紫:さてと、台所の後始末でも……
あら、この曲は……誰が弾いてるのかしら?
トリル:さすがはルナサさん、たいしたものですね
ルナサ:そうか、そんな風に言われるとなんだか照れるな
紫:ルナサさんでしたか
ルナサ:はい、よく考えたら最近、戦いの時以外
全然弾いていませんでしたから。
なんだか無性に演奏したくなりまして
トリル:う~ん、こうやってゆっくり聴くと
いつもとは全然感じが違いますね。
うまく言えないけど、心が落ち着くみたい
紫:そうですね。ルナサさんは
普通に弾いているつもりでもなんらかの効果があるのかもしれませんね
ルナサ:う~ん、そこまで意識した事はありませんでしたが、
一応生業としていることですからね
トリル:私もう一曲聴きたいな
紫:あら、私もお願いしようかしら
ルナサ:そうですか、それじゃあ……
ルナサ:あなたの名前にちなんで、タルティーニの『悪魔のトリル』で
美鈴:だいたいねぇ、お嬢様は下っ端の気持ちって言うのが分かってないんですよ
藍:ああ、私にもその気持ち分かるぞ。
使われる身というのは苦労が絶えないからな
桐花:そうですか、私としては上に立つ者も
それなりに苦労してると思うんですが
藍:いやいや、あなたは店主として一番上の立場しか味わってないから
そんなことが言えるんだな
桐花:はぁ……
美鈴:下っ端はつらいんですよ。
私なんて名前すらろくに覚えてもらってないんですから
桐花:でも、私も店の看板を背負って働いてるんですよ!
私のミスは個人のミスで済まされない。
尽くしてくれている店員たちにも迷惑をかけることになります
桐花:その点あなたは与えられた職務だけを
全うしていればいいだけじゃないですか
美鈴:な……
藍:いやいや、私なんて上と下の両方の面倒を見てるんですよ
中間管理職ほどつらい立場はないと断言してもいい
美鈴:あなたたちはいいですよ。
私なんて指示を受けるだけで誰かを使う事なんてできないんですよ
桐花:一番上のほうが全体の面倒を見るわけですから
これ以上つらい立場は………
幽々子:(ついていけない…私ってもしかしてすごい恵まれた環境なのかしら)
魔理沙:(おまいらは愚痴をこぼしたいのか、不幸自慢をしたいのか…)
魔理沙:橙、向こうで遊んでるか?
橙:うん
幽々子:私も行くわ
橙:あ……魔理沙……そんなとこで止めちゃやだぁ
魔理沙:ん、どうして欲しいんだ?
橙:はやく…………だして
魔理沙:あ~ん、聞こえないぜ
橙:ここに……はやく………
魔理沙:よし、分かった。
これでフィニッシュだ!
橙:あ~っ、だめ~っ
そこじゃない、あっああっ~~~~~
橙:ちくしょ~~、パス4!
また負けた~~
幽々子:パス2
魔理沙:ほい、クラブの8
幽々子:パス3
魔理沙:ほい、ダイヤの8
幽々子:………パス4
魔理沙:最後、スペードの8であがりっと
どうしたんだよ、おまいら
さっきから破産ばっかりじゃないか
幽々子:あなたが全部止めてるからでしょう!
橙:この意地悪魔女め~
魔理沙:作戦だぜ、さ・く・せ・ん♪
霊夢:う~ 胃がムカムカする
霊夢:メイド長に変な話を聞かされたあげく、
トコトン飲まされたからなぁ
霊夢:ん?
アリス:霊夢、大丈夫?
霊夢:アリス、あなたまだ寝てなかったの
アリス:うん
霊夢:……………
アリス:…………
霊夢:アリス、あなた変わったわね
アリス:え?
霊夢:昔のあなたなら他人に付き添って介抱するなんて
絶対なかったもの
アリス:そうね、昔は他人なんてどうでもいい
自分ひとりだけで生きていこうって思ってた
アリス:でも、あなたたちが楽しそうに笑って・泣いて・怒って……
そんな姿を見て、ああ私にはあんなことをする相手はいないんだなって思って
アリス:それで…なんだかすごく悲しくなって……
友達がほしくて…でもどうしたらいいのか分からなくて………
アリス:それで…もう生きているのも嫌になって……
アリス:あの時、霊夢が来てくれたとき…すごく嬉しかった
アリス:ああ、これが友達って言うものなんだなって
強がって一人で生きてきた自分がすごい惨めで…
霊夢:もういいわ、止めなさい
霊夢:過去の事より、今! 今のことを考えなさい
アリス:霊夢…
霊夢:今のあなたには一緒に
笑う仲間もいる・泣く仲間もいる・喧嘩する仲間もいる
霊夢:そして、私もいるのよ♪
アリス:霊夢……ありがとう
霊夢:………
アリス:ねぇ、もう少しこのままでいさせて……
霊夢:……………
はっ!? 何時の間にか朝に!
アリス:う、ううん………霊夢…………
霊夢:アリス共々、あのまま洗面所で眠ちゃったのね
紫:おはようございます
霊夢:ん……あぁ、おはよ
紫:昨日はすいませんね。
他の部屋が満室になってしまったものですから、
お二人にはそのまま洗面所で寝てもらう事に
なってしまったのですが……
霊夢:いや、気にしなくていいわ。
私はこういう事には慣れてるし、
アリスもこの分じゃ熟睡したみたいだしね
紫:そう言ってもらえると助かるわ
紫:それと、あと20分くらいで
朝食の方ができますので、居間か食卓の方に来てください
霊夢:了解
妖夢:ん、何だ、お前達こんな所で寝ていたのか
霊夢:ま、成り行き上ね
妖夢:そうか。
しかし、玄関で寝る事になった私もあまり人の事は言えんか
霊夢:私は洗面所であんたは玄関か。
昨日は、そうとう無理して積め込んだんでしょうね
妖夢:あぁ。
藍など自室を客人に明渡して、
廊下で寝る羽目になったからな
霊夢:あの狐も難儀ね
妖夢:フッ 使用人とはそういうものだ
霊夢:やれやれ…… 話は変わるけど、
他の連中はもう起きているのかしら?
妖夢:ちょうど起き出してきたといったところだな
もっともリトルやリリーは、
だいぶ前から起きて朝食の準備をしていたようだが
霊夢:そう。なら、こっちも身支度を済ませた方がいいわね
妖夢:あぁ、もう少しでここにも人が押し寄せて来るだろうからな
霊夢:おっと、その前に……
ほらアリス起きろ~、朝だぞ~
アリス:……………
あっ 霊夢、おはよう
霊夢:もうすぐ朝食よ。
支度して居間に集合ね
アリス:もうそんな時間なんだ
霊夢:いつまでも迷惑かけるわけにもいかないから
朝食を済ませたら、すぐ出発しないとね
アリス:じゃあ私、歯ブラシとか取ってくるね
霊夢:なるべく早くしなさいよ
アリス:分かってるわよ
妖夢:では、私は朝食まで時間があるようだし素振りでもしてくるか
霊夢:朝から元気ね
妖夢:いざという時に幽々子様をお守りしないといけないからな。
では、20分後に会おう
霊夢:私も早く支度しないと…
霊夢:さて、そろそろお暇しようかしら
魔理沙:楽しかったぜ、また来年も誘ってくれよ!
藍:お前は呼ばなくても来そうな気がするがな
咲夜:う~~~、あたま痛い……
レミリア:自業自得よ
ルーミア:お土産お土産~♪
チルノ:私はもう二度とあの地下室には行かないよ
レティ:……ああ、恐怖が蘇ってくる
美鈴:藍さん、桐花さん、
来年こそは決着を付けましょうね
藍:望む所だ
桐花:はい、楽しみにしてますよ
フランドール:ふふ、あなたとはもう一度じっくりと話をしてみたいわね
魅魔:そうか、私は願い下げだがな
リトル:パチュリー様、パワーアップした私の料理
楽しみにしててくださいね
パチュリー:ふふ、期待しないで待ってるわ♪
リトル:む~、パチュリー様のいじわる
リリー:頑張ってね、リトルさん
ルナサ:!?
おい、お前たちどこでそんな言葉を覚えた!
メルラン:へへへ~、内緒だよ♪
リリカ:ルナサ姉さんには教えてあげな~い♪
妖夢:幽々子様、昨夜はお楽しみになられましたか
幽々子:妖夢……いつもありがとうね
妖夢:はい?
どうしたんですか急に
幽々子:ふふ、なんでもないわ
トリル:ルナサさん、またヴァイオリン聴かせてくださいね
ルナサ:ああ、金さえ払えばいつでも行ってやるぞ
トリル:え……?
ルナサ:冗談だよ、冗談。
こっちからお願いしたいくらいだ。
ぜひまた聴いてくれ
紫:橙、みんなのお見送りに行かなくていいの?
橙:だって………こんな顔じゃ行けないよ
紫:ふぅ、橙 もう二度と会えなくなるわけじゃないんだから
橙:…
紫:さ、行きましょう
藍:荒らしの後の静けさ……か
紫:ご苦労様、藍
藍:紫様、来年もやりますか?
紫:聞かなくてもその答えはあなたが一番よく知っているでしょう
藍:………………ですね
それに妖夢が変。
あと妖夢が・・・